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Oracle® Fail Safe概要および管理ガイド
リリース3.4.2 for Microsoft Windows
B63057-01
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B Oracleサポート・サービスへの連絡

この付録では、次の項目について説明します。

B.1 問題の報告

メッセージの中には、オラクル社に連絡して問題を報告するようにお薦めしているものがあります。Oracleサポート・サービスにご連絡いただく場合は、あらかじめ次の情報をご用意ください。

1 = プログラムは使用不可。操作に致命的な影響があります。
2 = プログラムは使用可能。操作は非常に制限されています。
3 = 機能はかぎられているが、プログラムは使用可能。操作全体にそれほど重大な影響はありません。
4 = ユーザーにより、プログラムで問題を回避。操作への影響はきわめて微小です。

B.2 バージョン情報の検出

Oracle Fail Safe Managerのヘルプ・メニューで、実行しているソフトウェアのバージョンを調べることができます。「ヘルプ」「Oracle Fail Safe Managerのバージョン情報」の順に選択します。「クラスタの検証」コマンドの出力ウィンドウに、Oracle Fail Safeと統合されているOracle製品のバージョン情報が表示されます。

B.3 Oracle Fail Safeの問題のトレース

トレース機能を使用すると、エラー情報がログ・ファイルにダンプされます。この機能はOracle Fail Safeで受け取るエラーの追跡、報告、検査に役立ちます。

トレース機能はノード単位で有効にします。

次の手順に従い、クラスタのサーバー・ノード上でトレース機能を有効にし、トレース・フラグを設定してください。

  1. Windowsのレジストリ・エディタを起動します。

  2. レジストリのツリー表示から、次の順序で選択します。

    「HKEY_LOCAL_MACHINE」「SOFTWARE」「ORACLE」「FailSafe」「Tracing」

  3. レジストリ・エディタのメニュー・バーから「編集」を選択し、「値の追加」を選択して「文字列の追加」ダイアログ・ボックスを開きます。

  4. 「値の名前」フィールドに、表B-1に示されたOracle Services for MSCS値を入力します。

  5. 「データタイプ」フィールドにREG_SZと入力します。

  6. 「OK」をクリックして「文字列エディタ」ダイアログ・ボックスを開きます。

  7. 「文字列」フィールドで、表B-1に示されているOracle Services for MSCS文字列を1つ以上入力します。複数の項目がある場合は、カンマで区切ってください。

  8. 複数のOracle Services for MSCSトレース・フラグを設定する場合は、手順3から7を繰り返します。

  9. MSCSクラスタ アドミニストレータを使用してOracle Services for MSCSを停止します。

  10. Windowsの「コントロール パネル」で「サービス」を選択し、すべてのクラスタ・ノード上でOracle Services for MSCSを停止します。

  11. MSCSクラスタ アドミニストレータを使用してOracle Services for MSCSを再起動し、トレースを開始します。

すべてのクラスタ・ノード上でこれらの手順を繰り返し、クラスタ全体でトレース機能を必ず有効にしてください。

表B-1 クラスタのサーバー・ノードが使用するトレース・フラグ

文字列 説明

FSR_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Fail SafeリソースDLLに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。次に例を示します。

C:\fsr_tracelog

FSS_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Services for MSCSに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。次に例を示します。

C:\fss_tracelog

FSS_TRACE_FLAGS

AGENT

Oracle Management Agentアクティビティに関連する情報を記録します。


ALL

すべてのOracle Fail Safeトレース・メッセージのロギングを有効にします。通常、これは最も便利に使用できるフラグです。このフラグが有効になっている場合、トレース・ファイルのサイズが大きくなる可能性があります。


COM

Microsoft DCOMインタフェースに関連するアクティビティを記録します。


COMMAND_RESULT

生成されたコマンドに関連する情報を記録します。


COMMON

すべてのOracle Fail Safeコンポーネントに共通の情報(エラー・ロギングや作業アイテム処理など)を記録します。


CREATE_SA

スタンドアロン・リソース(サンプル・データベースなど)の作成に関連する情報を記録します。


CR_RES

クラスタ・リソースの作成に関連する情報を記録します。


CLUSTER_MGR

MSCSクラスタ・インタフェースに関連する情報を記録します。


DB_RES

サーバーまたはリソースのモニターDLLによるデータベース・アクセスに関連する情報を記録します。


DEL_RES

クラスタ・リソースの削除に関連する情報を記録します。


DELETE_SA

スタンドアロン・リソース(サンプル・データベースなど)の削除に関連する情報を記録します。


HOME

Oracleホームの処理に関連する情報を記録します。


LOCAL_TRACE

ローカル・トレースを使用可能にして、あるクラスタ・ノードのトレース出力を、そのノードのFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込むように指定します。このフラグを指定しない場合、すべてのクラスタ・ノードのトレース出力はOracle Services for MSCSを実行するノード(クラスタ・グループが常駐するノード)のFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込まれます。

トレースする情報のタイプを指定するために、1つ以上の追加のFSS_TRACE_FLAG文字列を指定する必要があります。LOCAL_TRACE文字列のみを指定した場合、トレース出力は作成されません。


SQLNET

Oracle Services for MSCSが実行したOracle Net構成に関連する詳しい内部情報を生成します。Oracle Net構成の変更が必要な操作が実行されるたびに、情報が記録されます。これには、サンプル・データベースの作成や削除、あるいはグループに対するデータベースの追加や削除が含まれます。


VERIFY_CLUSTER

VERIFY CLUSTER操作に関する情報を記録します。


VERIFY_GR

「グループの検証」操作に関する情報を記録します。


VERIFY_SA

スタンドアロン・リソースの検証に関連する情報を記録します。


VERIFY_DB

「スタンドアロン・データベースの検証」操作に関する情報を記録します。


XML

Oracle Fail Safeコンポーネント間のXMLメッセージの交換に関連するアクティビティを記録します。

FSU_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Services for MSCSに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。例: C:\fsu_tracelog.log

注意: FSU_TRACE_OUTPUTファイルは、常に追加され、上書きされることはありません。つまり、ファイルが削除されるまで、あるいはFSU_TRACE_OUPUTレジストリ・エントリが削除または再定義されるまで、ファイルのサイズは大きくなり続けます。ファイルのサイズが大きくなりすぎないように監視し、トレース機能は短期間でのみ使用可能にすることをお薦めします。


B.4 トレース・ファイルとアラート・ファイルの保管

Oracle Fail Safeトレース・ファイルは、プライベート・ディスクに保存する必要があります。

データベース・トレースとアラート・ファイルは、クラスタ・ディスクまたはプライベート・ディスクのいずれかに保管できます。