ヘッダーをスキップ
Oracle® Fail Safeインストレーション・ガイド
リリース3.4.2 for Microsoft Windows
B63059-01
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
製品リストへ
製品
目次へ
目次
索引へ
索引

前へ
前へ
 
次へ
次へ
 

C OracleリソースDLLファイルの手動登録

Oracle Fail Safeによって、Oracle DatabaseおよびOracle TNS Listener用のリソースDLLファイルが提供されます。DLLファイルにより、クラスタ・サービスで、Oracle Databaseおよびリスナーなどのリソースとの通信および管理ができるようになります。特別のDLLファイルを必要としないその他のOracleリソースは、汎用サービスとして管理されます。

この付録では、次の項目について説明します。

C.1 OracleリソースDLLファイル

Oracle Services for MSCSには、表C-1に示すリソースDLLファイルが含まれます。これらのファイルによって、MSCSがOracleリソース・タイプとの通信および管理を行えるようになります。

表C-1 OracleリソースDLLファイル

ファイル タイプ 説明

FsResOdbs.dll

Oracle Database、Oracle TNS Listener、Oracleリソース・タイプDLLファイル

クラスタがOracleリソースをオンライン化またはオフライン化する機能と、Is Aliveポーリングを介してリソースの状態をチェックする機能を提供します。リソースがオンラインの場合、OracleリソースDLLは、リソースがクライアントからアクセス可能であることを保証します。そうでない場合、Is Aliveポーリングは失敗します。

FsResOdbsEx.dll

Oracle Databaseリソース管理拡張DLLファイル

MSCSクラスタ アドミニストレータで、Oracle Databaseリソースのプロパティを表示するために使用します。

FsResOdbsEx.dll

Oracle TNS Listenerのリソース拡張DLLファイル

MSCSクラスタ アドミニストレータで、Oracle TNS Listenerリソースのプロパティを表示するために使用します。


他のクラスタ・リソースと同様に、これらのOracleリソースに対してフェイルオーバー・パラメータを制御するすべての高度なプロパティを適用できます。次の内容を制御できます。

C.2 Oracle DatabaseリソースDLLファイルの登録と登録解除

通常、Oracle Fail Safeの「クラスタの検証」操作によって、Oracle Databaseおよびリスナー・リソースDLLファイルと、MSCSソフトウェアによるそれらの登録が自動的に検証されます。「クラスタの検証」操作でDLLファイルが登録されていないことがわかると、MSCSソフトウェアを使用して登録されます。「クラスタの検証」操作を使用する方が、DLLファイルの登録に適しています。

ただし、OracleリソースDLLファイルが正しく登録されていない場合は、C.2.1項およびC.2.2項にあるコマンドを使用して、手動で登録または登録解除できます。

C.2.1 OracleリソースDLLファイル

Oracle DatabaseリソースDLLファイルを登録するには、次のコマンドを使用します。

fssvr /register "Oracle Database" FsResOdbs.dll

fssvr /register "Oracle TNS Listener" FsResOdbs.dll

Oracle DatabaseリソースDLLファイルを登録解除するには、次のコマンドを使用します。

fssvr /unregister "Oracle Database"

fssvr /unregister "Oracle TNS Listener"

C.2.2 Oracleリソース管理者拡張DLLファイル

Oracle Databaseリソース管理者拡張DLLファイルをクラスタ・ノードに登録するには、次のコマンドを使用します。

fsregadm /r FsResOdbsEx.dll

fsregadm /r FsResTnsLsnrEx.dll

Oracle Databaseリソース管理者拡張DLLファイルをクラスタ・ノードから登録解除するには、次のコマンドを使用します。

fsregadm /u FsResOdbsEx.dll

fsregadm /u FsResTnsLsnrEx.dll

MSCSクラスタ アドミニストレータを、クラスタのメンバーではないノードにインストールする場合、Oracle Databaseリソース管理者拡張DLLをクラスタに登録し、MSCSクラスタ アドミニストレータからOracle Databaseリソース・パラメータを表示できるようにする必要があります。登録には、fsregadmコマンドを使用します。(Oracle Fail Safe Managerは環境変数のパスにないため)Oracle Fail Safe Managerがインストールされているbinディレクトリからコマンドを発行する必要があります。

たとえば、次のようになります。

fsregadm /r /c Cluster1 FsResOdbsEx.dll

fsregadm /r /c Cluster1 FsResTnsLsnrEx.dll

/cオプションでクラスタ名を指定する必要があます。指定しない場合、コマンドは失敗します。