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Oracle® Fail Safeチュートリアル
リリース3.4.2 for Microsoft Windows
B63061-01
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9 作業負荷のバランス調整

Oracle Fail Safe Managerでは、「計画的なフェイルオーバー」と呼ばれるプロセスを使用して、クラスタ内のノード間で作業負荷のバランスを簡単に調整できます。「計画的なフェイルオーバー」を使用して、クラスタの初期設定を調整したり、クラスタ環境が変化した場合に設定を調整します。

9.1 計画的なフェイルオーバーの実行の初期設定

3つのグループ、「Sales」、「Marketing」および「Customers」を作成します。「Sales」と「Marketing」を1つのノード(この例ではNTCLU-151)に作成し、「Customers」はもう一方のノード(この例ではNTCLU-152)に作成します。

各グループに対するフェイルバックを有効にし、各グループの現行ノードを「優先所有者ノード」リストの最上部に設定します。グループの作成の詳細は、第3章を参照してください。この例では、仮想アドレスを新規グループに追加しないでください。

次の図はクラスタの最初の構成を表しています。

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最近NTCLU-152にCPUを追加したと想定します。これにより、ノードNTCLU-152の方が「Sales」および「Marketing」グループの負荷をより効率よく処理できるようになり、NTCLU-151は「Customers」グループを処理した方がよい状況になったとします。ユーザーへのサービスの中断を最小限に押さえながら、グループを新しいより強力なシステムに移動できます。

9.2 「Sales」グループの移動

NTCLU-152の方が強固なシステムであるため、まず最初に「Sales」および「Marketing」グループをNTCLU-152に移動します。

「Sales」グループをNTCLU-151からNTCLU-152に移動するには、「Sales」グループを右クリックして「別のノードに移動」を選択します。(実際のノード名は異なる場合があります。)

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9.3 グループの移動操作の確認

「Sales」グループをNTCLU-152に移動することを確認するウィンドウが表示されます。「はい」をクリックします。

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9.4 グループの移動の完了

グループの移動ウィンドウに移動操作の進行状況が表示されます。移動が完了したら、クラスタワイド操作の状態ウィンドウで「はい」をクリックし、グループの移動ウィンドウで「閉じる」をクリックします。

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9.5 「Marketing」グループの移動

「Marketing」グループをNTCLU-151からNTCLU-152に移動するには、「Marketing」グループを右クリックして「別のノードに移動」を選択します。

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9.3項9.4項の説明に従って、移動操作を完了します。

9.6 「Customers」グループの移動

「Customers」グループをNTCLU-152からNTCLU-151に移動するには、「Customers」グループを右クリックして「別のノードに移動」を選択します。

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9.3項9.4項の説明に従って、移動操作を完了します。

9.7 「優先所有者ノード」リストの確認

「優先所有者ノード」リストを確認します。ツリー・ビューから「Sales」グループを選択し、「ノード」タブをクリックします。このページのデータは、NTCLU-151が優先所有者ノードであることを示しています。ただし、構成を配置しなおしたため、NTCLU-152を優先所有者ノードにします。現在の設定では、NTCLU-152で障害が発生し「Sales」グループがNTCLU-151にフェイルオーバーする場合、「優先ノード」リストでは「Sales」グループをNTCLU-151に置くことを示しています。NTCLU-152がオンラインになっても、フェイルバックは発生しません。

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9.8 「優先ノード」リストの再配置

NTCLU-152がリストの最初になり、NTCLU-151が2番目になるように、「優先ノード」リストを配置しなおします。「使用可能ノード」リストから「NTCLU-152」を選択して右矢印ボタンをクリックした後、「優先ノード」リストから「NTCLU-152」を選択して上矢印ボタンをクリックします。「優先ノード」リストでは、NTCLU-152がリストの最初になり、NTCLU-151が2番目になります。

この処理を「Customers」および「Marketing」についても繰り返し、両方のノードが稼働しているときに各グループを置くノードが、それぞれの「優先ノード」リストの最初になるようにします。

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9.9 バランス調整済の作業負荷の表示

計画的なフェイルオーバーを完了すると、Oracle Fail Safe Managerのツリー・ビューが次の図と同様の状態で表示されます。この図は、ツリー・ビュー内でNTCLU-150の両方のノード・フォルダと各ノード・フォルダの下の「グループ」フォルダを拡張し、任意の「グループ」フォルダをクリックした場合の図です。

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