この付録では、並列度(DOP)設定を高くして、レポータのユーザー・インタフェースのパフォーマンスを改善する方法について説明します。
レポータのユーザー・インタフェースにおいて、問合せ(ダッシュボードのリフレッシュまたはデータ・ブラウザでのデータの取得など)のパフォーマンスは、指定された並列度(DOP)設定によって大きな影響を受けます。この値によって、データベースに対して実行できるパラレル問合せの最大数が定められます。デフォルトは2です。レポータ・システムのCPU数がこのデフォルトを大幅に上回るデプロイメント、または専用のデータベース・サーバーが使用されているデプロイメントでは、DOP設定を増やすことでユーザー・インタフェースのパフォーマンスのかなりの改善が実現されます。
DOPは、uxs_config
表のdp_gui_dop
エントリで制御されます。このエントリはインストール時にはデータベースに存在していません。次を実行します。
レポータ・システムにログオンし、root
ユーザーとして次のコマンドを発行します。
# su - moniforce # sqlplus /@uxinsight
初期値をDOPに割り当てるには、次のコマンドを発行します。
SQL> INSERT INTO uxs_config (ID,CATEGORY,NAME,VALUE,OPTIONS) values(uxs_config_seq.nextval,'wi_core','db_gui_dop','N
','type=bool;');
SQL> EXIT
または、以前に指定された値を変更するには、次のコマンドを発行します。
SQL> UPDATE UXS_CONFIG SET VALUE='N
' WHERE NAME='db_gui_dop'
SQL > EXIT
このとき、N
に、レポータ・インタフェースの問合せで使用する並列度を指定します。データベース・システムのコア数よりも少ない値を指定する必要があることに注意してください。