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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
リリース11.1 for Linux x86-64
B63041-01
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K Siebelのサポート

この付録では、Siebelアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。このサポートの対象となるのは、有効なApplication Management Suite for Siebelライセンスを所有している場合に限られることに注意してください。詳細は、オラクル社の担当者に問い合せてください。

K.1 概要

提供される監視のサポートは、Siebel 7.7以上のHIアプリケーション(Callcenter、Sales、Service、Marketing、PRMManagerなど)をサポートするように設計されています。

K.2 Siebelスイート定義の作成

Siebelベースのアプリケーションのスイート定義を作成できます。作成方法は、サポートされている他のOracle Enterpriseアーキテクチャの場合と同じです。スイートを作成する手順は、10.1.1項「スイート定義の作成」に記載されています。

K.3 Cookieテクノロジの確認

Siebelスイート・インスタンスを作成すると、Siebel環境用の事前定義済Cookieが自動的に作成されます。これは、_snという名前のカスタムCookieとして実装されます。多くの場合、これはSiebelアプリケーションに適しています。ただし、環境の構成によってはそれを変更する必要があります。Cookie構成の詳細は、12.2項「Cookieテクノロジの指定」を参照してください。

K.4 ユーザー・ログオンの取得

場合によっては、ビジターのログオンが簡単に取得できません。たとえば、Webレイヤーの外で代替ビジター・ログオンを行うSingle Sign-On(SSO)構成などが原因です。このような場合は、ビジターが監視対象のSiebelアプリケーションを開始するときにアクセスするWebテンプレート・ページ(1つまたは複数)に、次のJavaScriptコードを指定する必要があります。

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">   var loginname = top.theApplication().GetProfileAttr("Login Name");   document.cookie = 'siebeluserid='+loginname  </SCRIPT>

目的のWebテンプレート・ファイルを識別する手順は、次のとおりです。

  1. Siebelアプリケーションによって現在使用されている関連するWebページを判別します。Siebel Tools Object Explorerで「Application」をクリックし、監視するSiebelアプリケーション(たとえば、Siebel Public Sector)を問い合せます。フィールドの値(たとえば、ログオンWebページの「Login Web Page」)を書き留めます。

  2. Siebel Tools Object Explorerで「Web Page」をクリックして、前の手順で書き留めたWebページを問い合せます。「Web Template」フィールドの値を書き留めます。これはページのレンダリングに使用されるWebテンプレートです。

  3. Siebel Tools Object Explorerで「Web Template」をクリックして、前の手順で書き留めたWebテンプレートを問い合せます。Object Explorerの「Web Template」アイコンを展開し、「Web Template File」をクリックします。「Filename」フィールドの値を書き留めます。これがWebテンプレート・ファイルです。

  4. 確認されたWebテンプレート・ファイルを更新して、上記のJavaScriptコードを含むようにします。

K.5 ホスト名およびURL接頭辞

Siebelの実装は、Webサーバーとクライアント、およびビジター・ブラウザまたはSiebel Enterprise Application Integration(EAI)インタフェースにアクセスするソフトウェア間で送信されるすべてのトラフィックとを調べることによって分析されます。

このトラフィックの構造は次のとおりです。

http://server:port/application_language/start.swe?parameters

表K-1でこれらの構成要素について説明します。

表K-1 Siebelスイート定義のマッピング

構成要素 内容

http

使用されるプロトコル(場合によってはHHTPS)。

サーバー(server)

接続を確立するために使用されるサーバー(ホスト)名。

port

接続を確立するために使用されるポート。

アプリケーション(application)

アプリケーション名(sales、eService、callcenterなど)。

language

enu(英語)やdeu(ドイツ語)などの言語ID。

パラメータ(parameters)

特定の機能にアクセスするために指定されるパラメータ。現在、これらは、特定のアクションを特定して、それらのアクションのビジネス変数名を探すために使用されます。次のパラメータが認識されます。

  • SWEScreen

  • SWEView

  • SWEApplet

  • SWEMethod

  • SWECmd

  • SWEExtCmd

  • SWEUserName


図K-1に、SiebelアプリケーションのRUEIでのレポートの例を示します。

図K-1 Siebelアプリケーションのレポート

図K-1の説明が続きます
「図K-1 Siebelアプリケーションのレポート」の説明

K.6 セッション

個々のビジター・セッションはセッションのCookieに基づいて認識されます。デフォルトで使用されるセッションCookieは_snです。このCookieが使用されない場合は削除できます。カスタムCookieを必要な名前で定義します。URLのパラメータを使用してCookieを認識できないことに注意してください。

ビジター・セッションを追跡するためには、Cookie名をRUEIで正しく指定することを強くお薦めします。

K.7 アクションとページ

ユーザーによって実行されるアクションがRUEIによって追跡されます。アクションは、Siebelサーバーへのコールごとに認識されます(コールでは既知のパラメータのリストが使用されます)。1ユーザーのセッションを表示するとき、すべてのヒットが時間順に設定されます。認識されたヒットはユーザー・アクションとしてマークされ、それ以外はそのアクションの要素(images/objects/activeX-component loading/javascript-library-loadingなど)としてマークされます。レポートされるページごとのロード時間は、アクションに基づいて計算され、すべての要素を含みます。

K.8 レポートされるアプリケーション名

RUEIでレポートされるアプリケーション名は、次の形式に基づいています。

suite » application » screen » view » applet » action

この情報は、オンラインで渡されるパラメータ情報に基づきます。有効なかぎりセッションに保持されます。

K.9 関数エラーの認識

SiebelエラーはSBL-string(stringは8文字のコード)で開始し、ページ要素として認識されます。このようなエラーは関数エラーとしてレポートされます。また、関数エラーとして分類される文字列を手動でページに定義することもできます。

K.10 データ・アイテム

表K-2に示すSiebel固有のデータ・アイテムがRUEIでレポートされます。

表K-2 Siebel固有のデータ・アイテム

項目 説明

Siebel suite name/Code

Siebelスイートのコード。このデータを使用して、監視対象の様々なSiebelスイートを区別することができます。

Siebel suite name/Name

「Configuration / Suites」で定義された、Siebelスイートの名前。このデータを使用して、監視対象の様々なSiebelスイートを区別することができます。

Siebel module/Name

エンド・ユーザーが参照したSiebelモジュール。たとえば、Callcenter、HR、MarketingおよびCRMです。

Siebel screen/Name

スイートで使用された画面。画面はビューの論理的な集合です。画面そのものは表示用の構成要素ではなく、メニュー・バーやビュー・バーによって表示されるビューの集合です。

Siebel view/Name

表示されたSiebelビューと似ています。ビューは、画面に同時に表示されるアプレットの集合です。

Siebel applet/Name

エンド・ユーザーがナビゲートしたアプレット。アプレットを使用すると、作成、表示および変更のためにデータにアクセスできます。

Siebel command/Name

エンド・ユーザーが実行した技術アクション(ある場合)。

Siebel method/Name

ユーザーのアクションが実行された技術領域(ある場合)。


K.11 既知の制限事項

現在、RUEIはSiebelのすべての機能には対応していません。特に次の制約事項がすでに判明しています。