![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
各GWWS
サーバーは、デプロイされている各着信ネイティブWSDFのWSDLドキュメントを自動的に生成します。WSDLドキュメントは、HTTP GETを介していずれかのHTTP/Sがリスニングするエンドポイントからダウンロードできます。
“http(s)://<host>:<port>/wsdl[? [id=<wsdf_name>] [&mappolicy=<pack|raw|mtom>] [&toolkit=<wls|axis>]]”
表2-1では、WSDLドキュメントのダウンロードのすべてのオプションを示します。
注: | Oracle SALT 2.0以降でサポートされているWSDLダウンロードのURLは、Oracle SALT 1.1でサポートされているURLと異なります。Oracle SALT 1.1リリースにおいて、1つのGWWS サーバーは、指定された構成ファイルからRPC/encoded およびdocument/literal の両方のメッセージ・スタイル、SOAP 1.1およびSOAP 1.2の両方のバージョンを適応的にサポートします。Oracle SALT 2.0以降のリリースにおいて、GWWS サーバーに関連付けられている各WSDFファイルは、特定のSOAPバージョンおよび特定のSOAPメッセージ・スタイルとあらかじめ組み合せる必要があります。したがって、SALT 1.1 GWWS サーバーの次のWSDLダウンロード・オプションはこのリリースでは非推奨になっています。 |
GWWSサーバーは、外部のWebサービス・アプリケーションとOracle Tuxedoアプリケーションとの通信に使用される、パフォーマンスに優れたゲートウェイです。スレッド・プールによる動作モデルが採用されているため、マルチプロセッサのサーバー環境において高いパフォーマンスを発揮します。GWWSサーバーは、Oracle SALT構成ファイルで<WSGateway
>要素のプロパティ値を設定することにより実行時の動作を制御するためのオプションも提供します。次のトピックでは、様々な状況に応じたデプロイメントの考慮事項を示します。詳細は、 Oracle SALT構成ガイドのGWWSサーバーの構成に関する項を参照してください。
デフォルトのスレッド・プール・サイズは16ですが、大量の負荷を処理するには十分でない場合があります。平常時の稼働状況に関する分析を実施して適切なサイズ要件を見積もることをお薦めします。通常、同時使用クライアント数が多い(たとえば500を超える)場合には、少なくとも4ウェイ・プロセッサを搭載したサーバーにGWWSゲートウェイをデプロイし、スレッド・プール・サイズを64に設定することが望ましいと考えられます。
Oracle SALTでは、構成ファイルでパラメータを使用してネットワーク・タイムアウトのチューニングを提供します。デフォルトのタイムアウト値は300秒で、この値を調整するとタイムアウト・エラーの発生を抑えることができます。
Oracle SALT管理者は、クライアントから送られてくるバッファのサイズを必要に応じて制限できます。 この制限を設定するには、特定のGWWSインスタンスに対して指定できるプロパティ値を使用します。 デフォルトでは、制限はありません。
デフォルトのバックログ・ソケット・リスニング値は20ですが、Windowsのようなシステムの場合、大量の負荷を処理するには十分でない場合があります。TCPハンドシェーク中にクライアント接続が拒否されました。
Windowsにおける推奨値は、予想される最大の同時TCP接続に基づきます。たとえば、ピークが80の場合、SALT構成ファイルでmax_backlog
プロパティの値を60に設定することができます。
注: | ほとんどのシステムでは、デフォルトのバックログ値を変更する必要はありません。 高負荷時にクライアント接続の問題が発生する場合にのみチューニングしてください。 |
警告: | バックログ値を大きくすると、syn-flood攻撃による被害のリスクが高まります。 |
SALT構成ファイルには、ネットワーク受信タイムアウトのプロパティが提供されています。Oracle Tuxedo BLOCKTIMEパラメータは、Webサービス・アプリケーションにも影響を与えます。BLOCKTIMEの計算は、メッセージがXMLから型付きバッファに変換されてOracle Tuxedoフレームワークに配信された時点で開始されます。
Webサービスの特定クライアントからBLOCKTIMEの期間内に応答がない場合、GWWSサーバーはSOAPフォルトのメッセージをクライアントに送信し、接続を終了します。遅延した応答が後でGWWSサーバーに届いた場合は、該当するクライアントがすでに切断されているため、そのメッセージは破棄されます。
BLOCKTIMEは、UBBCONFIGファイルの*RESOURCE
セクションに定義します。
ネットワークの混雑やCPUリソースの不足などで単一のGWWS
インスタンスがボトルネックとなった場合は、分散Oracle Tuxedoノード上に、同一のWebサービス・バインディングで複数のGWWS
インスタンスをデプロイできます。
注: | GWWS インスタンスを複数化した場合でも論理的な機能は同じですが、クライアントから見ると、それぞれのGWWSインスタンスは異なるHTTP/Sリスニング・ポートおよびアドレスに存在する別個のWebサービス・エンドポイントとなります。 |
GWWSサーバーはOracle Tuxedo TMTRACE機能を備えており、メッセージを動的にトレースできます。すべてのトレース・ポイントがULOGファイルに記録されます。ULOGファイル・トレース情報をチェックすると、GWWSサーバーでのSOAPメッセージの問題を把握しやすくなります。GWWSサーバーのメッセージ・トレースの動作は、TMTRACE環境変数またはtmadmin chtrサブコマンドを使用して設定できます。
Oracle SALTメッセージのトレースには、msgという予約済のトレース・カテゴリを使用します。 これは、他の一般的なトレース・カテゴリと組み合せて使用できます。 たとえば、トレース・カテゴリとして「atmi+msg」と指定すると、Oracle SALTトレース・メッセージとOracle Tuxedo ATMIトレース・メッセージの両方が記録されます。
注: | メッセージ・トレースは、診断処置にのみ使用することをお薦めします。 |
注: | GWWSサーバーでは、以下のトリガー仕様はお薦めできません。 |
注: | abort、system、sleep |
注: | いずれかのトリガー仕様が使われていると、GWWSサーバーが突然終了する可能性があります。 |
tmtraceおよびトレース仕様の詳細は、「ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス」の「tmtrace(5)」を参照してください。
以下に、Oracle SALTメッセージのトレースに使用するTMTRACE仕様の例を示します。
リスト2-1に、Oracle SALTトレース・メッセージが含まれたULOGファイルのサンプルを示します。
183632.BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:A HTTP message is received, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:A SOAP message is received, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:Begin data transformation of request message, buffer type = STRING, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:End of data transformation of request message, buffer type = STRING, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.840.0: TRACE:ms:Delivering a message to Tuxedo, service name =TOUPPER, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.840.0: TRACE:ms:Got a message from Tuxedo, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:Begin data transformation of reply message, buffer type = STRING, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:End of data transformation of reply message, buffer type = STRING, SCO index=1023
183632. BOX1!GWWS.4612.4540.0: TRACE:ms:Send a http message to net, SCO index=1023
WS-ReliableMessaging通信の場合、さらに複雑なログがTMTRACE=msg:ulogで生成されます。 アプリケーションおよびインフラストラクチャのすべてのメッセージはULOGに送信されます。リスト2-2に、WS-ReliableMessaging TMTRACEメッセージが含まれたULOGファイルのサンプルを示します。
184706.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:A HTTP message is received, SCO index=1023
184706.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:A HTTP Get request is received, SCO index=1023
184706.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:Send a http message to net, SCO index=1023
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:A HTTP message is received, SCO index=1022
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:A SOAP message is received, SCO index=1022
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:Create a new inbound sequence, ID=uuid:4F1FEE40-72CB-118C-FFFFFFC0FFFFFFA8FFFFFFEB010000-1811
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:Create a new outbound sequence, ID=uuid:f7f76200-f612-11da-990d-9f37c3d14ba7
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:Send CreateSequenceResponse message for sequence uuid:4F1FEE40-72CB-118C-FFFFFFC0FFFFFFA8FFFFFFEB010000-1811
184710.BOX1!GWWS.3640.4772.0: TRACE:ms:Send a http message to net, SCO index=1022
184712.BOX1!GWWS.3640.3260.0: TRACE:ms:A HTTP message is received, SCO index=1022
184712.BOX1!GWWS.3640.3260.0: TRACE:ms:A SOAP message is received, SCO index=1022
184712.BOX1!GWWS.3640.3260.0: TRACE:ms:Begin data transformation of request message, buffer type = STRING, SCO index=1022
184712.BOX1!GWWS.3640.3260.0: TRACE:ms:End of data transformation of request message, buffer type = STRING, SCO index=1022
184712.BOX1!GWWS.3640.3260.0: TRACE:ms:Received a request message in sequence uuid:4F1FEE40-72CB-118C-FFFFFFC0FFFFFFA8FFFFFFEB010000-1811
ULOGトレース情報をチェックすると、GWWSサーバーでのSOAPメッセージに関する問題についてステータスを把握しやすくなります。
GWWSサーバーは、コマンド・ライン・ツールであるwsadminユーティリティでモニターできます。このツールを使用して、GWWSの実行時ステータスを表示できます。
リスト2-3に例を示します。
$wsadmin
wsadmin - Copyright (c) 2005-2010 Oracle.
Portions * Copyright 1986-1997 RSA Data Security, Inc.
All Rights Reserved.
Distributed under license by Oracle.
SALT is a registered trademark.
> gwstats -i abcd
GWWS Instance : abcd
Inbound Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 74
Request Response Fail : 32
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0
Total Succ : 74
Total Fail : 32
Avg. Processing Time : 210.726 (ms)
Outbound Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 0
Request Response Fail : 0
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0
Total Succ : 0
Total Fail : 0
Avg. Processing Time : 0.000 (ms)
---------------------------------
Total request Pending : 0
Outbound request Pending : 0
Active Thread Number : 2
> gws -i out -s getTemp
GWWS Instance : out
Service : getTemp
Outboud Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 333
Request Response Fail : 139
Avg. Processing Time : 143.064 (ms)
>
gwstats (gwsと省略)コマンドを使用すると、特定のインスタンスIDのGWWSサーバーまたはGWWSサーバー上の特定のサービスに間する統計データを表示できます。 このデータには成功または失敗したリクエストの合計などが含まれています。
wsadminを実行する前に、「TUXCONFIG」および「SALTCONFIG」の両方の環境変数を設定する必要があります。wsadminはアクティブ・モードもアクティブでないモードもサポートしているため、Oracle Tuxedoドメインを起動しても、起動しなくても開始できます。
GWWSサーバーを起動できない場合は、以下の点をチェックします。
Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ内のOracle Tuxedoサービス規約定義が正しいこと、およびOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ・サーバー(TMMETADATA
)が正常に起動されていることをチェックします。
GWWSサーバーの機能を有効にするには、Oracleから別途ライセンスを取得する必要があります。 また、ライセンスは正しくインストールされていることを確認します。
SALT構成ファイルでGWWSサーバー・リスニングおよびWS-Addressingエンドポイントが正しく定義されているかをチェックします。他のアプリケーションとポートの競合が発生しないようにする必要があります。
GWWSインスタンスIDをチェックし、UBBCONFIG
およびSALTDEPLOY
ファイルで指定されている2つの名前が一致していることを確認します。
GWWSサーバーがデプロイされているコンピュータのUBBCONFIGファイルで、*MACHINEセクションにMAXWSCLIENTSが定義されていることを確認します。
UBBCONFIGファイルでGWWSサーバーにRESTART=Yが設定されている場合、REPLYQ=Yもあわせて設定する必要があります。
SALTCONFIG
ファイル バイナリ・バージョンのSALTCONFIG
ファイルが正常にコンパイルされ、GWWS
サーバーのSALTCONFIG
環境変数が正しく設定されていることを確認します。
GWWSサーバーがSOAPリクエストを受け付けないという問題が発生することがあります。 一般的な原因は以下のとおりです。
SOAPクライアントで使用されているWSDLドキュメントの内容が古く、一部のサービスが使用可能となっていない可能性があります。
FML/VIEWバッファを使用するOracle TuxedoサービスをWebサービスにエクスポートする場合は、関連するGWWS環境変数に有効な値が設定されていることを確認します。GWWSサーバーでは、データ・マッピング変換のためにこの情報が必要です。
SOAPクライアント・データをチェックし、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの制限が違反しないことを確認します。
WSDLドキュメントがWebサービス・クライアント・ツールキットに受け付けられない場合、以下の処理を行います。
mod_tuxedo
Apacheモジュールは、Apache HTTP ServerおよびOHSの管理および構成ルールに準拠します。tux_nsapi
プラネット・プラグインは、iPlanetの管理および構成ルールに準拠します。
mod_tuxedo
またはtux_nsapi
を使用しているHTTPサーバーは、他のOracle Tuxedoクライアント・アプリケーションと同じように利用され、実装されます。PHP/Python/Rubyハンドラは通常のOracle Tuxedoアプリケーション・サーバーと同様に動作しますが、追加的なパラメータが含まれます。
詳細は、『Oracle SALTインストレーション・ガイド』と、『Oracle SALTリファレンス・ガイド』の「Oracle SALTの実行時の管理」、「Oracle SALTアプリケーションの構成」、および付録H「Oracle SALT HTTP FML32バッファ形式」をそれぞれ参照してください。
SCA ATMIサーバーおよびクライアントでは、Oracle TuxedoおよびSCAが提供する既存のトレース機能を使用できます。次の項では、その使用方法について詳しく説明します。
SCA ATMIサーバーおよびクライアントは、Oracle Tuxedo tmtrace(5)機能をサポートしています。TMTRACE
から生成されたすべてのトレースがULOGファイルに記録されます。ULOGファイル・トレース情報をチェックすると、エラーの原因を判別するのに役立ちます。Oracle Tuxedo TMTRACE
機能を有効にするには、TMTRACE
環境変数を設定するか、tmadmin
chtr
サブコマンドを使用します。
注: | Oracle Tuxedo ATMIメッセージをトレースする場合は、コマンドラインにexport TMTRACE=atmi:ulog と入力します。 |
次に示すように、トレースに使用する2つの環境変数があります。
注: | これらのトレース機能は、buildscaserver で構築したOracle Tuxedoサーバー、およびbuildscaclient で構築したSCAクライアントでのみ使用できます。 |
リスト2-4に、SCAランタイムのトレースを記録したULOGのサンプルを示します。
注: | 「>>」または「<<」で始まる行は、コードのコンパイル時に出力されません。 |
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: osoa::sca::CompositeContext::getCurrent
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> Tuscany::sca::SCARuntime::getCurrent Runtime
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::util::ThreadLocal::getValu e
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::util::ThreadLocal::getValu e
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::SCARuntime::getShared Runtime
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: SCARuntime::getSharedRuntime()
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::util::Mutex::lock
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::util::Mutex::lock
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::util::Mutex::unlock
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::util::Mutex::unlock
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::SCARuntime::getSharedR untime
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::util::ThreadLocal::Thread Local
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::util::ThreadLocal::Thread Local
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::SCARuntime::SCARuntime
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: SCA runtime install root f:\tuxedo\tux101rp _wsc\udataobj\salt\sca
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: Default component: testStringClientComp
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: >> tuscany::sca::util::ThreadLocal::getValu e
142059.STRIATUM!?proc.1108.3000.-2: << tuscany::sca::util::ThreadLocal::getValu e
buildscaserver
ユーティリティで構築したOracle Tuxedo SCAサーバーは、scaadmin
ユーティリティを使用してモニターできます。 このユーティリティは、サービスに関する統計情報を提供するもので、動的共有ライブラリのロードとアンロードによるメンテナンスにも使用します。
buildscaserver
コマンドで構築済のuBikeServer
Oracle Tuxedoサーバーでホストするすべてのコンポーネントを再ロードするには、コマンドラインに次のように入力します。
uBikeServer
Oracle Tuxedoサーバーが提供するサービスの統計情報を表示するには、コマンドラインに次のように入力します(表2-4ではその結果を示します)。
scaadmin
を実行する前に、TUXCONFIG
環境変数を設定する必要があります。表2-5に、scaadmin
のサブコマンドを示します。
注: | WindowsおよびHPシステムでは、「reload」サブコマンドの使用に制限があります。 |
注: | WindowsおよびHPシステム上の複数のサーバーで同じコンポーネント・ライブラリを共有する場合は、共有しているコンポーネント・ライブラリを再ロードすることはできません。 複数のサーバーで共有するコンポーネント・ライブラリを再ロードするには、影響を受けるすべてのサーバーに対して「scaadmin」 のreloadサブコマンドを同時に実行する必要があります。 |
Oracle Tuxedo SCAのJava参照バインディングおよびデータ変換では、コンソールへの出力とログ・ファイルへの出力がサポートされます。デフォルトでは、ログ・ファイルの最大数は10、各ファイルの最大サイズは100,000バイトで、$APPDIR
にjatmi<number>.log
という名前で格納されます。ログ・ファイル名はローテーションになっており、最新のファイル名には常に0が付加され、その1つ前のファイル名には1が付加されます(たとえば、最新のログ・ファイルはjatmi0.log
、最も古いログ・ファイルはjatmi9.log
となります)。APPDIR
環境変数が設定されておらず、com.oracle.jatmi.APPDIR
Javaプロパティも指定されていない場合、ログは現在の作業ディレクトリに格納されます。
デフォルトでは、アプリケーションを起動するたびにログ・ファイルが上書きされます。 ロギングのパラメータの多くはチューニングできます。表2-6では、ロギングに関係するチューニング可能なJavaプロパティを示します。
Oracle Tuxedo SCA Java参照バインディング・ログを別の言語に変更する場合は、まずインストールされているサポート対象言語を確認します。デフォルトはEnglish
です。別の言語に切り替えるには、Oracle Tuxedo SCA Javaクライアントの起動時のJavaコマンドラインに「-Duser.language=<ユーザーの優先言語>」
を追加します。例:
java -classpath .:/apps/classes:$CLASSPATH -Duser.langueage=ES -Dcom.oracle.jatmi.LogDestination=console myApplication.
このように入力すると、プレーン・テキストの英語のログがコンソールにのみ出力されます。
表2-6では、ログ・ファイルの内容の例を示します。
9/3/08:3:19:14 PM:10:TRACE[TuxedoConversion,processSendBuf]< (10) return 1st args
9/3/08:3:19:14 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]ServiceType: requestresponse
9/3/08:3:19:14 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]Return Type Class: simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:14 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]target service name: RULE7
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]TPURCODE: 0
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[TuxedoConversion,processReplyBuffer]> (reply simpapp.View7Rep@191777e:0:null)
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processReplyBuffer]returnType: simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processReplyBuffer]Reply Buffer Class: simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processReplyBuffer]Reply Buffer Type: X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processReplyBuffer]Reply Buffer Subtype: View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[TuxedoConversion,processReplyBuffer]< (30) return buffer directly
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[Accessors,getConventionProperty]Convention Property: CONVENTIONS_TUX
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]networkAddress: host = STRIATUM, port = 8080
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]> ()
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,isLegacy]> ()
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,isLegacy]< (10) return true
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,isMap]> ()
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,isMap]< (10) return false
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]Operation name = rule7_OVVO
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getServiceType]> (rule7_OVVO)
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getServiceType]< (10) return null
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getInputBufferType]> (rule7_OVVO)
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getInputBufferType]< (10) return null
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getOutputBufferType]> (rule7_OVVO)
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingImpl,getOutputBufferType]< (10) return null
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,getErrorBufferType]> (rule7_OVVO)
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingImpl,getErrorBufferType]< (10) return null
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]svcName = RULE7
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]svcType = requestresponse
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]inbuf = X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]outbuf = X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]errbuf = null
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[AtmiBindingInvoker,determineServiceCallParameters]< (10) return
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]Input Buffer Type: X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]Output Buffer Type: X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]Error Buffer Type: null
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]inBufType:X_COMMON, count: 1
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]outBufType:X_COMMON, count: 1
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]View Classes: simpapp.View7Req,simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,getClassList]getClassList: Getting class for simpapp.View7Req
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,getClassList]getClassList: Getting class for simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,setFieldClasses]setFldClasses: null
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[AtmiBindingInvoker,invoke]Passing thro invoker...
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[TuxedoConversion,processSendBuf]> (args [Ljava.lang.Object;@ab1b4)
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processSendBuf]args[0] class simpapp.Rule7Req
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,needConversion]buftype: X_COMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processSendBuf]Argument Class Name: simpapp.Rule7Req
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processSendBuf]Input Buffer Id : XCOMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processSendBuf]Type code : 10
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,processSendBuf]InputBufferType: XCOMMON
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,getClassList]getClassList: Getting class for simpapp.View7Req
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[TuxedoConversion,getClassList]getClassList: Getting class for simpapp.View7Rep
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[Accessors,determineConvention]> (simpapp.Rule7Req)
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[Accessors,determineConvention]Method name: getId
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[Accessors,determineConvention]Method name: setCmd
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[Accessors,determineConvention]Method name: setId
9/3/08:3:19:15 PM:10:DBG[Accessors,determineConvention]Method name: getCmd
9/3/08:3:19:15 PM:10:TRACE[Accessors,determineConvention]< (30) return BEAN
Python、RubyおよびPHPプログラミング・コンポーネントの管理は、C++プログラミング・コンポーネントの管理によく似ています。Oracle Tuxedo TMTRACE
機能、SCACPP_LOGGING
およびSCACPP_ULOG
環境変数、およびscaadmin
は、すべてPython、RubyおよびPHPプログラミング・コンポーネントのモニターで使用できます。
注: | 対応するSCAコンポーネント定義にscope="composite" 属性がある場合、scaadmin コマンドを使用して、Python、RubyまたはPHPスクリプトを再ロードさせることができます。詳細は、Oracle SALT SCAプログラミング・ガイドの「Python、RubyおよびPHPコンポーネント・プログラミング」を参照してください。 |
![]() ![]() ![]() |