Oracle Domain List MIBは、beaDomainList
という1つのグループで構成されます。このグループには、起動時の指定に従ってTuxedo SNMPエージェントを監視するOracle Tuxedoに関する情報を表すオブジェクトが含まれます。このMIBグループでは行を作成することはできず、エージェントを開始する前に最小限のtuxconfig
ファイルが存在する必要があります。
beaDomainList
MIBグループは、次のオブジェクトで構成されます。
Tuxedoシステムの掲示板の既知のアドレスに対する数値キー。単一プロセッサ環境では、このキーにより掲示板の名前が指定されます。マルチプロセッサ環境では、このキーによりDistinguished Bulletin Board Liaison (DBBL)のメッセージ・キューが指定されます。このキーは、既知のアドレスのほか、アプリケーション全体の掲示板などのリソース名の基準としても使用されます。
Tuxedo SNMPエージェントの起動時に-l
オプションで指定されるエージェントの論理エージェント名(UNIXシステム)。Windows NTシステムでは、論理エージェント名はエージェントの起動に使用されるWindows NTサービスの名前です。この名前は、ドメインを監視するエージェントの名前です。管理対象ノードで複数のSNMPエージェントが実行されている場合には、エージェントにSNMPリクエストを送信するときに、@
記号を使用してコミュニティ文字列にこの名前を追加する必要があります。たとえば、simp_snmpd
とbank_snmpd
の2つの論理エージェントがある場合、これらのエージェントから値を問い合せるデフォルトのコミュニティは、それぞれpublic@simp_snmpd
とpublic@bank_snmpd
です。同じ管理対象ノードで複数のエージェントを実行するには、Oracle SNMPエージェント・インテグレータでサブエージェントとして(-s
オプションを使用しない)実行する必要があります。
このオブジェクトは、このエージェントで管理されるドメインのOracleドメイン識別子です。このオブジェクトはオプションです。
DisplayString
(SIZE
(1..256
)) (Oracle Tuxedo 8.0以前では最大78バイト)
このエージェントによって管理されているドメインのtuxdir
値。tuxdir
は、マスター・マシン上でTuxedoソフトウェアが見つかるディレクトリへの絶対パス名です。
DisplayString
(SIZE
(1..256
)) (Oracle Tuxedo 8.0以前では最大64バイト)
このエージェントによって管理されている構成ファイルの、ファイル名を含む絶対位置。
INTEGER { active(1), inactive(2) }
このオブジェクトは、管理されているドメインの現在の状態を示します。状態とその解釈は、tuxTdomainState
の場合と同様です。