ユーザーズ・ガイド

     前  次    新規ウィンドウで目次を開く  新規ウィンドウで索引を開く  PDFとして表示 - 新規ウィンドウ  Adobe Readerを取得 - 新規ウィンドウ
コンテンツはここから始まります

ユーティリティ・リファレンス

この項では、TMA OSI TPに共通して使用する次のユーティリティを取り上げます。

 


DMADM

/ドメイン管理用サーバー。

概要

DMADM SRVGRP = “identifier
SRVID = “number
REPLYQ = “N

説明

/DOMAIN管理サーバーDMADMはTuxedo提供サーバーであり、BDMCONFIGファイルへの実行時アクセスを可能にします。DMADMが起動すると、BDMCONFIG環境変数が、DMCONFIGファイルのバイナリ・バージョンを含むファイルのパス名に設定されます。

DMADMは、DMADMGRPなどのグループ内で動作するサーバーとして、UBBCONFIG*SERVERSセクションで記述されます。 このグループ内で動作するDMADMは1つだけで、応答キューが存在していてはいけません(REPLYQNに設定する必要があります)。

*SERVERSセクションでは、DMADMサーバーのパラメータとして、SEQUENCEENVFILEMAXGENGRACERESTARTRQPERM、およびSYSTEM_ACCESSも指定できます。

移植性

WSシステム以外のオペレーティング・システムでは、DMADMがTuxedo提供サーバーとしてサポートされます。

相互運用性

TMA OSI TPの初期リリースは、Tuxedoリリース6.5またはリリース7.1が動作しているノードにのみインストール可能です。

次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーおよびゲートウェイ・グループの定義を示します。

#
*GROUPS
DMADMGRP LMID=mach1 GRPNO=1
gwgrp LMID=mach1 GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP="DMADMGRP" SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP="gwgrp" SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWOSITP SRVGRP="gwgrp" SRVID=1003 RQADDR="gwgrp"
RESTART=Y MIN=1 MAX=1

関連項目

Tuxedo /Domainガイド、Tuxedo管理者ガイド

 


dmadmin

OSITPドメイン管理コマンド・インタプリタ

概要

dmadmin [-c]

説明

dmadminは特定のOSITPアプリケーションに定義されたドメイン・ゲートウェイ・グループ管理に使用される対話型コマンド・インタプリタです。dmadminは管理モードと構成モードの2つのモードで動作します。

dmadminはパラメータなしで呼び出すと管理モードになります。これはデフォルトです。このモードでは、dmadminは、アクティブなアプリケーション内のアクティブなノード(ワークステーションを除く)で実行できます。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、アクティブな任意のドメイン・ゲートウェイ・グループのパラメータを取得または変更できます。

注意: dmadminは構成の変更に使用できる3つの方法の1つです。詳細は、「構成の変更方法」 を参照してください。

アプリケーション管理者は、このモードを使用して特定のローカル・ドメイン用のDMTLOGを作成、破棄または再初期化できます。この場合、ローカル・ドメインに関連付けられたドメイン・ゲートウェイ・グループをアクティブにせず、対応するゲートウェイ・グループに関連するマシン上でdmadminを実行する必要があります。

dmadmin-cオプションで起動した場合、またはconfigサブコマンドを起動した場合に構成モードになります。このモードにより、アプリケーション管理者は構成情報を更新、または新規情報をドメイン構成ファイルBDMCONFIGのバイナリ・バージョンに追加できます。

dmadminでは、DOMAIN管理サーバーDMADMBDMCONFIGファイルの管理、およびゲートウェイ管理サーバーGWADMをアクティブDOMAINゲートウェイ・グループの再構成(ゲートウェイ・グループごとにGWADMは1つずつ)に使用する必要があります。

管理モード・コマンド

dmadminが呼び出された後は、次に示す構文に従って、プロンプト(">")からコマンドを入力してください。

command [arguments]

共通して出現するいくつかの引数にはdefaultコマンドを使用してデフォルト値が与えられます。defaultコマンドによって設定されたパラメータを受け付けるコマンドは、defaultに値が設定されているかどうかを調べます。値が設定されていない場合は、エラー・メッセージが戻されます。

一度設定したデフォルト値は、defaultコマンドで変更しない限り、セッション終了まで有効です。このデフォルト値は、コマンド・ラインで明示的に値を入力してオーバーライドするか、「*」を入力して設定解除します。オーバーライドの効果は、コマンドの単一のインスタンスの間有効です。

dmadminコマンドからの出力は、使用しているページ別表示コマンドに従ってページ別表示されます(後述のpaginateサブコマンドを参照)。

コマンドの入力形式には、完全な名前でも省略形でも使用でき、該当する引数はコマンドの後に付きます。この後の一覧では、完全な名前の後の丸カッコ内に省略形を示しています。大カッコ[ ]で囲まれた引数は省略可能です。中カッコ{ }で囲まれた引数は相互に排他的な選択肢を示します。多くの場合、local_domain_nameは必須の引数であり、これはdefaultコマンドを使用して設定することができます。

管理モードでは次のコマンドが使用可能です。

addumap [ options ]

ローカル/リモートのドメイン・ペアを作成するため、ローカル・ユーザー・マッピングをリモート・ユーザー・マッピングに追加します。マッピングは着信、発信、またはその両方に定義します。使用可能なオプションの説明と例については、addumapのマニュアル・ページを参照してください。

addusr (addu) [ options ]

リモートのユーザー名とパスワードを、リモート・ドメインのリモート・ユーザーおよびパスワード表に追加します。使用可能なオプションの説明と例については、addusrのマニュアル・ページを参照してください。

advertise (adv) – d local_domain_name [{ – all | service}]

指定するローカル・ドメインが提供するすべてのリモート・サービス、または指定するリモート・サービスを通知します。

audit (audit) – d local_domain_name [{off | on}]

指定されたローカル・ドメインに対して、監査トレースをアクティブ化(on)にまたはアクティブ解除(off)します。オプションが設定されていない場合は、現在の設定値がonoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。

chbktime (chbt) – d local_domain_name – t bktime

特定のローカル・ドメインのブロッキング・タイムアウトを変更します。

config (config)

構成モードに入ります。このモードで発行されたコマンドは、構成モードのコマンドに関する項で定義された規則に従います。

crdmlog (crdlg) – d local_domain_name

現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインに対して、Domainsトランザクション・ログを作成します。このコマンドでは、DMCONFIGファイルで指定したパラメータが使用されます。指定のローカル・ドメインが現在のマシンでアクティブであるか、ログがすでに存在する場合は、このコマンドは失敗します。

default (d) [– d local_domain_name]

対応する引数をデフォルト・ローカル・ドメインに設定します。引数として「*」を設定するとデフォルトの設定が解除されます。
defaultコマンドを引数なしで入力すると、現在のデフォルト値が表示されます。

delumap [ options ]

ローカル/リモート・ドメイン・ペアのローカルからリモート・ユーザーへのマッピングを削除します。使用可能なオプションの説明と例については、delumapのマニュアル・ページを参照してください。

delusr (delu) [ options ]

リモートのユーザー名とパスワードを、リモート・ドメインのリモート・ユーザーおよびパスワード表から削除します。使用可能なオプションの説明と例については、delusrのマニュアル・ページを参照してください。

dsdmlog (dsdlg) – d local_domain_name [ – y ]

現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインのドメイン・トランザクション・ログを破棄します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。未処理のトランザクションとは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-yオプションの指定がなければ、確認のためのプロンプトを表示します。

echo(e) [{off | on}]

onに設定すると、入力コマンドラインをエコーします。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

forgettrans (ft) – d local_domain_name [ – t tran_id]

指定したローカル・ドメインのヒューリスティック・ログ・レコードのいずれかまたはすべてを破棄します。トランザクション識別子tran_idが指定されている場合、そのトランザクションのヒューリスティック・ログ・レコードのみが破棄されます。トランザクション識別子tran_idprinttransコマンドまたはULOGファイルから取得できます。

help (h) [command]

ヘルプ・メッセージを出力します。commandを指定すると、そのコマンドについて、省略形、引数、および説明が表示されます。引数を省略すると、すべてのコマンドの構文が表示されます。

indmlog (indlg) – d local_domain_name [ – y ]

現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインのドメイン・トランザクション・ログを再初期化します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。未処理のトランザクションとは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-yオプションの指定がなければ、確認のためのプロンプトを表示します。

modusr (modu) [ options ]

リモート・ドメインのパスワード表のリモート・パスワードを変更します。

paginate (page) [{off | on}]

出力をページ別表示します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。標準入力または標準出力が非端末デバイスでない限り、初期設定はオンです。 ページ別表示は標準入力と標準出力の両方が端末デバイスの場合にのみオンに設定できます。シェル環境変数PAGERを使用すると、ページ別表示出力に使用されるデフォルトのコマンドをオーバーライドすることができます。デフォルトのページ別表示コマンドは、ネイティブのオペレーティング・システム環境に固有のコマンドです。

passwd (passwd) [ -r ] local_domain_name remote_domain_name

指定したローカルおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの新規パスワードの入力を管理者に求めます。-rオプションは、既存のパスワードと新規パスワードをシステム生成の新しいキーによって暗号化することを指定します。パスワードは最大で8文字までに切り捨てられます。新規パスワードを有効にするには、TMA OSI TPゲートウェイを停止し、再起動する必要があります。

printdomain (pd) – d local_domain_name

指定のローカル・ドメインに関する情報を表示します。表示される情報には、接続されたリモート・ドメイン、ゲートウェイ・プロセスによって共有されているグローバル情報、およびドメイン・タイプのインスタンスによって変化する追加情報があります。

printstats (stats) – d local_domain_name

指定のローカル・ドメインによって収集された統計情報およびパフォーマンス情報を表示します。表示される情報は、ドメイン・ゲートウェイのタイプによって変わります。

printtrans (pt) – d local_domain_name

指定のローカル・ドメインのトランザクション情報を出力します。

quit(q)

セッションを終了します。

resume (res) – d local_domain_name [{ – all | service}]

指定のサービスの処理、または指定のローカル・ドメインで処理するすべてのリモート・サービスの処理を再開します。

stats (stats) – d local_domain_name [{ off | on | reset }]

指定のローカル・ドメインに関する統計収集を、アクティブ化(on)、非アクティブ化(off)、またはリセット(reset)します。オプションを何も指定しない場合は、現在の設定値がonoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。

suspend (susp) – d local_domain_name [{ – all | service}]

指定されたローカル・ドメイン用のリモート・サービスの1つあるいはすべてを一時停止します。

unadvertise (unadv) – d local_domain_name [{ – all | service}]

指定されたローカル・ドメインに対するリモート・サービス1つあるいはすべての通知を取り消します。

verbose (v) [{off | on}]

冗長モードで出力を生成します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

! shellcommand

シェルにエスケープして、shellcommandを実行します。

!!

直前のシェル・コマンドを繰り返します。

# [text]

"#"で始まる行はコメント行で、無視されます。

<CR>

最後のコマンドを繰り返します。

構成モードのコマンド

dmadminコマンドは、-cオプション付きで実行するか、configサブコマンドを使用したときに構成モードになります。このモードでdmadminを使用すると、BDMCONFIGファイルの実行時の更新が可能になります。dmadminは、追加あるいは取り出す入力フィールド値を含むバッファを管理し、各操作が完了した後で出力フィールド値およびステータスを表示します。ユーザーは、利用可能なテキスト・エディタを使用して入力バッファを更新できます。

dmadminはまず希望のセクションを求めるプロンプトを表示し、次に希望の操作を求めるプロンプトを表示します。

セクションのプロンプトは次のとおりです。

Sections:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10)OSITPS
11)SNADOMS 12)LOCAL_REMOTE_USER
13)REMOTE_USERS 14)SNACRMS
15)SNASTACKS 16)SNALINKS
18)TOPEND 19)OSITPX
q) QUIT
Enter Section [1]

デフォルト・セクションの番号は、プロンプトの終わりに角カッコ内に表示されます。デフォルトの値を受け入れるときは、[RETURN]または[Enter]を押します。別のセクションを選択するときは、その番号を入力して[RETURN]または[Enter]を押します。

次にdmadminは、希望の操作を求めるプロンプトを表示します。

Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]:

デフォルトの操作番号がプロンプトの終わりの大カッコ内に表示されます。[RETURN]または[ENTER]を押してこのオプションを選択します。別の操作を選択する場合は、[RETURN]または[ENTER]を押します。

現在サポートされている操作は次のとおりです。

1 最初

指定されたセクションの最初のレコードを取り出します。キー・フィールドは必要ありません(入力バッファに格納されても、無視されます)。

2 次へ

入力バッファ内のキー・フィールドに基づいて、指定したセクションから次のレコードを照会します。

3 取出し

キー・フィールドで指定されたセクションから、指定されたレコードを取り出します。以下のフィールドの説明を参照してください。

4 追加

指定したセクションに、指定したレコードを追加します。フィールドが指定されていない場合(フィールドが不要である場合に限り)、dmconfigで指定されたデフォルトの値が使用されます。すべてのフィールドの現在の値は、出力バッファ内に戻されます。この操作は、System/T管理者しか実行できません。

5 更新

指定したセクションの入力バッファ内にある、指定したレコードを更新します。入力バッファ内で指定されていないフィールドは変更されません。すべてのフィールドの現在の値は、入力バッファ内に戻されます。この操作は、System/T管理者のみが行えます。

6 削除

入力バッファで指定したレコードを、選択したセクションから削除します。この操作は、System/T管理者のみ実行できます。

7 新規セクション

入力バッファをクリアします(すべてのフィールドは削除されます)。この操作の直後に、dmadminによって再度セクションを指定するように求められます。

8 終了

プログラムを正常に終了します(dmadminは終了します)。プロンプトで値qを入力してもプログラムを終了できます。

構成操作を行う場合は、有効なユーザー識別子は、このプログラムが実行されるマシンのOracle Tuxedo管理者ユーザー識別子UIDと一致している必要があります。レコードの更新や追加を行う場合には、udmloadcfが使用する妥当性検査機能とすべてのデフォルト値が有効になります。

dmadminは次に、入力バッファを編集するかどうかをたずねるプロンプトを表示します。

Enter editor to add/modify fields [n]? 

ここで、yを入力すると、入力バッファは一時ファイルにコピーされ、テキスト・エディタが起動されます。どのエディタを使用するかは、環境変数EDITORで指定されます。デフォルトではedが使用されます。入力形式はフィールド名とフィールド値のペアであり、「構成入力の形式」で記述しています。 各DMCONFIGセクションに関連するフィールド名は、以下のサブセクションの表にリストします。フィールドのセマンティクスと関連範囲、デフォルト値、制約事項などについては、dmconfigを参照してください。ほとんどのケースでは、フィールド名はDMCONFIGファイル内のKEYWORDと同じです(接頭辞として、TA_DMがついています)。 ユーザーが入力バッファの編集を終えると、dmadminがそれを読み込みます。ある特定のフィールド名が複数行に現れる場合、最初のものだけが使用され、残りは無視されます。エラーが発生した場合は、構文エラーが表示され、問題を修正するかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。

Enter editor to correct? 

問題を訂正しない場合(レスポンスn)は、入力バッファにフィールドは含まれません。問題を訂正する場合は、エディタが再度実行されます。

最後に、操作を行うかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。

Perform operation [y]?

操作が完了すると、戻り値が次のように表示されます。

Return value TAOK

これに続いて出力バッファ・フィールドが表示されます。この後、プロセスが再開され、セクションを指定するプロンプトが表示されます。バッファがクリアされていないかぎり、入力バッファではすべての出力バッファ・フィールドが選択可能です。

いつでもブレークを入力して、セクションを求めるプロンプトでの対話を再開できます。

「QUIT」を選択すると、ASCIIバージョンの構成のバックアップを作成する認可を求めるプロンプトが表示されます。

Unload BDMCONFIG file into ASCII backup [y]? 

バックアップを選択した場合、ファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。

Backup filename [DMCONFIG]? 

成功時にはバックアップが作成されたことが示され、失敗時にはエラーが表示されます。

構成ファイルの形式

入力パケットは、次のようにフォーマットされた行で構成されます。

fldname<tabs>fldval

フィールド名は、1つまたは複数のタブ(または空白)によってフィールド値と区別されます。

長いフィールド値は、1つまたは複数のタブ(dmadminに再度読み込まれたときに破棄されます)で始まる継続行を使用することで、次の行に継続できます。

改行文字だけで構成される空の行は無視されます。

表示できない文字をフィールド値に入力したり、タブからフィールド値を開始するには、円マークを使用し、その後に希望する文字を2文字の16進数表現で使用します。たとえば、入力データに空白を入力するには、 \20と入力します。円マークは2回書くことで1つの円マークを入力できます。dmadminはこの形式で入力された文字をすべて認識しますが、その最大の利点は表示不能文字を入力できることです。

構成の制限事項

次に動的Domainsを再構成する機能についての全般的な制限事項を示します。

構成フィールド識別子/更新に関する制限事項

次のセクションは、各DMCONFIGについて、どのフィールド識別子が各DMCONFIGフィールドのものか、識別子のフィールド・タイプは何か、およびいつフィールドを更新できるかを説明しています。適用可能なフィールド値はすべて、取出し操作によって返されます。 レコードを追加できるフィールド、またはレコードを追加するために必要なフィールドについては、dmconfigで説明します。以下にkeyとして示すフィールドは、セクション内のレコードを一意に識別するために使用するキー・フィールドです。これらのキー・フィールドは、更新を行うとき入力バッファ内に必要であり、これらのキー・フィールドを動的に更新することはできません。「更新 」列は、どのようなときにフィールドを更新できるかを示しています。可能な値は次のとおりです。

はい

いつでも更新できます。

NoGW

ローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中の間は動的に更新できません。

いいえ

ゲートウェイ・グループが1つでも実行中であれば動的に更新できません。

DM_LOCAL_DOMAINSセクションの構成

次の表に、DM_LOCAL_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-1 DM_LOCAL_DOMAINSセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_AUDITLOG
string
はい
 
TA_BLOCKTIME
数値
はい
 
TA_DMTLOGDEV
string
NoGW
 
TA_DMTLOGNAME
string
NoGW
 
TA_DMTLOGSIZE
数値
NoGW
 
TA_DOMAINID
string
NoGW
 
TA_GWGRP
string
NoGW
 
TA_LDOM
string
NoGW
[key]
TA_MAXDATALEN
数値
はい
 
TA_MAXRDOM
数値
はい
 
TA_MAXRDTRAN
数値
NoGW
 
TA_MAXTRAN
数値
NoGW
 
TA_SECURITY
string
はい
形式: {NONE | APP_PW | DM_PW}
TA_TYPE
string
NoGW
format: {TDOMAIN | OSITP | OSITPX | SNA}

これらのフィールド情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_LOCAL_DOMAINSセクションを参照してください。

DM_REMOTE_DOMAINSセクションの構成

次の表に、DM_REMOTE_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-2 DM_REMOTE_DOMAINSセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_DOMAINID
string
いいえ
 
TA_RDOM
string
いいえ
[key]
TA_TYPE
string
いいえ
format: {TDOMAIN | OSITP | OSITPX | SNA}

これらのフィールド情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_REMOTE_DOMAINSセクションを参照してください。

DM_OSITPXセクションの構成

DM_OSITPXセクションには、OSITPタイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレス指定パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-3 DM_OSITPXセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_AET
double
No/NoGW
 
TA_DNSRESOLUTION
double
No/NoGW
 
TA_EXTENSIONS
double
No/NoGW
 
TA_LDOM またはTA_RDOM
string
No/NoGW
[key]
TA_MAXENCRYPTBITS
double
No/NoGW
 
TA_MINENCRYPTBITS
double
No/NoGW
 
TA_MULTIPLEXING
double
No/NoGW
 
TA_NWADDR
double
No/NoGW
 
TA_OPTIONS
double
No/NoGW
 
TA_OSITPX
double
No/NoGW
 
TA_PSEL
double
No/NoGW
 
TA_SSEL
double
No/NoGW
 
TA_TAILORPATH
double
No/NoGW
 
TA_TSEL
double
No/NoGW
 
TA_XATMIENCODING
double
No/NoGW
 

ドメイン識別子(TA_LDOM)がローカル・ドメイン識別子の場合、この表の他のフィールドは、そのローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。

これらのフィールド情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_OSITPXセクションを参照してください。

DM_LOCAL_SERVICESセクションの構成

次の表に、DM_LOCAL_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-4 DM_LOCAL_SERVICESセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_AUTOPREPARE
string
はい
 
TA_BLOCKTIME
string
いいえ
 
TA_BUFSTYPE
string
はい
INBUF SUBTYPE
TA_BUFTYPE
string
はい
INBUF
TA_CONV
string
NoGW
形式: {Y | N}
TA_COUPLING
string
はい
 
TA_INRECSTYPE
string
はい
INRECTYPE SUBTYPE
TA_INRECTYPE
string
はい
 
TA_LDOM
string
いいえ
[key]
TA_LOAD
string
いいえ
 
TA_OBUFSTYPE
string
はい
OUTBUF SUBTYPE
TA_OBUFTYPE
string
はい
OUTBUF
TA_OUTRECSTYPE
string
はい
OUTRECTYPE SUBTYPE
TA_PRIO
string
いいえ
 
TA_RDOM
string
いいえ
[key]
TA_REMTPSUT
string
No/NoGW
 
TA_RNAME
string
はい
 
TA_ROUTINGNAME
string
いいえ
 
TA_SERVICENAME
string
いいえ
[key]
TA_TPSUTTYPE
string
No/NoGW
 
TA_TRANTIME
string
はい
 

これらのフィールド情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_LOCAL_SERVICESセクションを参照してください。

DM_REMOTE_SERVICESセクションの構成

次の表に、DM_REMOTE_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-5 DM_REMOTE_SERVICESセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_BUFSTYPE
string
はい
INBUF SUBTYPE
TA_BUFTYPE
string
はい
INBUF
TA_CONV
string
NoGW
形式: { Y | N }
TA_INRECSTYPE
string
はい
INRECTYPE SUBTYPE
TA_LDOM
string
いいえ
[key]
TA_OBUFSTYPE
string
はい
OUTBUF SUBTYPE
TA_OBUFTYPE
string
はい
OUTBUF
TA_OUTRECSTYPE
string
はい
OUTRECTYPE SUBTYPE
TA_RDOM
string
いいえ
[key]
TA_RNAME
string
はい
 
TA_ROUTINGNAME
string
はい
 
TA_SERVICENAME
string
いいえ
[key]
TA_TRANTIME
数値
はい
 

これらのフィールド情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_REMOTE_SERVICESセクションを参照してください。

DM_ROUTINGセクションの構成

次の表に、DM_ROUTINGセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-6 DM_ROUTINGセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_ROUTINGNAME
string
いいえ
[key]
TA_FIELD
string
はい
 
TA_RANGE
string
はい
 
TA_BUFTYPE
string
はい
 

関連する情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_ROUTINGセクションを参照してください。

DM_ACCESS_CONTROLセクションの構成

次の表に、DM_ACCESS_CONTROLセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-7 DM_ACCESS_CONTROLセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_ACLNAME
string
いいえ
[key]
TA_RDOM
string
はい
 

関連する情報については、「DMCONFIGファイルの理解」 DM_ACCESS_CONTROLセクションを参照してください。

DM_PASSWORDSセクションの構成

次の表に、DM_PASSWORDSセクションのフィールドの一覧を示します。

表A-8 DM_PASSWORDSセクション
フィールド識別子
フィールド・タイプ
更新
注意事項
TA_LDOM
string
いいえ
[key]
TA_RDOM
string
いいえ
[key]
TA_LPWD
string
はい
形式: { Y | N | U }
TA_RPWD
string
はい
形式: { Y | N | U }

TA_LPWDおよびTA_RPWDは、ローカル・ドメインまたはリモート・ドメイン(あるいはその両方)について定義済みのパスワードがあるかどうかを示します。パスワードは表示されません。UPDATE操作を選択した場合は、対応するフィールドの値をUに設定する必要があります。この場合、エコーがオフになり、対応するパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

構成モードでの診断

dmadminは、FML型付きバッファを割当てできない場合、ユーザーの/etc/passwdエントリを判別できない場合、または環境変数FIELDTBLSまたはFLDTBLDIRを再設定できない場合に失敗します。

各操作の完了後、dmadminによって表示される戻り値は、リクエストされた操作のステータスを示します。戻り値には3つのクラスがあります。

次の戻り値は、許可に関する問題またはOSITP通信エラーを示しています。戻り値は、操作が正常に完了しなかったことを示しています。

[TAEPERM]

呼出し側プロセスでADDUPDATE、またはDELETEのいずれかの操作が指定されましたが、System/T管理者として実行されていません。更新操作は管理者(つまり、TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションのUID属性で指定されたユーザー)が実行する必要があります。

[TAESYSTEM]

OSITPエラーが発生しました。このエラーの正確な内容はuserlogに書き込まれます。

[TAEOS]

オペレーティング・システムのエラーが発生しました。

[TAETIME]

ブロッキング・タイムアウトが発生しました。入力バッファは更新されないので、取り出し操作では情報は戻されません。更新操作のステータスは、更新されたレコードで取り出しを行うことでチェックできます。

次の戻り値は、操作を行うこと自体の問題を示します。一般的には、入力バッファ内のアプリケーション・データに関するセマンティクスの問題です。文字列フィールドTA_STATUSは出力バッファ内で設定され、問題を記述する短いテキストを含んでいます。文字列フィールドTA_BADFLDNAMEは問題(エラーは1つのフィールドが原因で発生すると想定しています)の原因となる値を含むフィールドのフィールド名に設定されます。

[TAECONFIG]

BDMCONFIGファイルの読み取り中にエラーが発生しました。

[TAEDUPLICATE]

重複するレコードを追加しようとしました。

[TAEINCONSIS]

1つまたは一連のフィールド値の指定が矛盾しています。

[TAENOTFOUND]

操作対象として指定されたレコードが見つかりませんでした。

[TAENOSPACE]

更新を行う操作が試行されましたが、BDMCONFIGファイル内に十分なスペースがありませんでした。

[TAERANGE]

フィールド値が範囲外であるか、無効です。

[TAEREQUIRED]

フィールド値が必要ですが、設定されていません。

[TAESIZE]

文字列フィールドのフィールド値が長すぎます。

[TAEUPDATE]

実行できない更新を行おうとしました。

次の戻り値は、操作が成功したことを示します。

[TAOK]

操作が成功しました。BDMCONFIGファイルに対する更新は行われていません。

[TAUPDATED]

操作が成功しました。BDMCONFIGファイルに対して更新が行われました。

dmunloadcfを使用して構成のエントリを表示するとき、オプションのフィールド値は、値が設定されていない(文字列の場合)か0(整数の場合)の場合には表示されません。これらのフィールドは、dmadminを使用するときに、出力バッファ内に常に表示されます。この方法で、管理者がエントリを取り出しやすくし、また以前に設定されていないフィールドを更新しやすくします。エントリには、フィールド名が含まれ、タブが後に続きますが、フィールド値はありません。

構成の例

次の例では、dmadminを使用して新しいリモート・ドメインを追加します。edがエディタとして使用されます。

$EDITOR=vi dmadmin -c
dmadmin - Copyright (c) 1996-1999 BEA Systems, Inc.
Portions * Copyright 1986-1997 RSA Data Security, Inc.
All Rights Reserved.
Distributed under license by BEA Systems, Inc.
Tuxedo is a registered trademark.
Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [1]:3

Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]:4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
In VI...
a
TA_RDOM B05
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_TYPE OSITPX
wq!
Perform operation [y]?

Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_CLASS 3
TA_OCCURS 1
TA_DMINPRIORITY 0
TA_STATUS CMDGW_CAT:1761: INFO: Update completed successfully
TA_TYPE OSITPX
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_RDOM B05
TA_CODEPAGE
TA_DMACLPOLICY LOCAL
TA_DMCONNPRINCIPALNAME
TA_DMLOCALPRINCIPALNAME
TA_DMPRIORITY_TYPE LOCAL_RELATIVE
TA_DMCREDENTIALPOLICY LOCAL

Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [3]:

Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]:7
Buffer cleared
Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [3]:19

Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [7]:4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
From VI editor...
a
TA_OSITPX B05
TA_NWADDR 206.189.43.44
TA_AET {1.3.9999.1},{1}
wq!

Perform operation [y]?

Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_CLASS 19
TA_OCCURS 1
TA_MULTIPLEXING 0
TA_MINENCRYPTBITS 0
TA_MAXENCRYPTBITS 0
TA_STATUS CMDGW_CAT:1761: INFO: Update completed successfully
TA_NWADDR 206.189.43.44
TA_AET {1.3.9999.1},{1}
TA_OSITPX B05
TA_TSEL
TA_TAILORPATH
TA_PSEL
TA_SSEL
TA_EXTENSIONS
TA_DNSRESOLUTION STARTUP
TA_OPTIONS
TA_XATMIENCODING PRELIMINARY

Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [19]:q
Unload BDMCONFIG file into ASCII backup [y]? y
Backup filename [DMCONFIG]?
Configuration backed up in DMCONFIG
q

The dmadmin program ends.

セキュリティ

dmadminがアプリケーション管理者のUIDを使用して実行された場合、信頼性のあるユーザーであると想定され、セキュリティはバイパスされます。dmadminが別のユーザーIDで実行された場合、およびセキュリティ・オプションがTUXCONFIGファイル内で使用可能になっている場合は、dmadminプログラムを開始するための対応するアプリケーション・パスワードが必要です。標準入力が端末である場合、dmadminはエコーをオフの状態でユーザーにパスワードの入力を求めます。標準入力が端末でない場合は、パスワードは環境変数APP_PWから取り出されます。この環境変数が指定されていないときにアプリケーション・パスワードが必要な場合は、dmadminを開始できません。

別のユーザーID (管理者のUID以外)で実行中の場合、制限されたセットのコマンドしか使用できません。

環境変数

dmadminは環境変数FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRを再設定して、${TUXDIR}/udataobj/dmadminフィールド表をピックアップします。このため、TUXDIR環境変数は適切に設定する必要があります。

アプリケーションでセキュリティが必要なときに、dmadminへの標準入力が端末からではない場合、APP_PW環境変数は対応するアプリケーション・パスワードに設定する必要があります。

TUXCONFIG環境変数は、OSITP構成ファイルのパス名に設定する必要があります。

全般的な診断

dmadminコマンドをシステムがブートする前に入力すると、次のメッセージが表示されます。

No bulletin board exists. Only logging commands are available.

dmadminは次に、該当するコマンドを求めるプロンプトを表示します。

入力されたアプリケーション・パスワードが正しくないか、環境を通してシェル・スクリプトで利用できない場合、ログ・メッセージが生成され、次のメッセージが表示されてコマンドが終了します。

Invalid password entered.

関連項目

Tuxedo /Domainガイド

 


GWADM

/ドメイン・ゲートウェイ管理用サーバー。

概要

GWADM SRVGRP = “identifier” SRVID = “number” REPLYQ = “N” 
CLOPT = “-A -- [-a {on | off}] [-s services]
[-t {on | off}]“

説明

ゲートウェイ管理サーバーGWADMは、Tuxedo提供サーバーであり、/Domainゲートウェイ・グループ用の管理機能を提供します。

GWADMは、UBBCONFIGファイルの*SERVERSセクションで、特定のゲートウェイ・グループ内で動作するサーバーとして定義する必要があります。つまり、SRVGRPを、*GROUPSセクションで指定したGRPNAMEタグに設定する必要があります。SVRIDも必須パラメータであり、この値を指定する際は、ゲートウェイ・グループ内で使用できるゲートウェイの最大数を考慮する必要があります。

GWADMのインスタンスは、/Domainゲートウェイ・グループごとに1つしか存在できず、そのインスタンスを、グループと関連付けられたゲートウェイに対して定義したMSSQの一部にすることはできません。また、GWADMではREPLYQ属性をNに設定する必要があります。

CLOPTオプションは、GWADMの起動時に渡されるコマンドライン・オプションの文字列です。このオプション文字列の形式は次のとおりです。

CLOPT=”-A -- <gateway group runtime parameters>” 

次のパラメータは、ゲートウェイ・グループの実行時パラメータとして認識されます。

-a {on | off}

このオプションは、このローカル・ドメインに対する監査ログ機能をoffまたはonに切り替えます。デフォルト値はoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadminを参照)。

-s services

ドメイン・ゲートウェイで最初に提供されるリモートサービスを指定します。これらのサービスはDMCONFIGファイル内で指定されます。たとえば、次のように指定されます。
-s x,y,zは、ゲートウェイが最初にリモート・サービスxyおよびzを公開することを指定します。-sオプションとカンマの間のスペースは複数個あってはなりません。

-t {on | off}

このオプションは、このローカル・ドメインに対する統計収集機能をoffまたはonに切り替えます。デフォルト値はoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadminを参照)。

GWADMサーバーは、対応するゲートウェイを起動する前に起動する必要があります。

移植性

WSシステム以外のオペレーティング・システムでは、GWADMがTuxedo提供サーバーとしてサポートされます。

相互運用性

TMA OSI TPの初期リリースは、Tuxedoリリース6.5またはリリース7.1が動作しているノードにのみインストール可能です。

次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーの定義を示します。

#
*GROUPS
DMADMGRP GRPNO=1
gwgrp GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP=”DMADMGRP” SRVID=1001 RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1002 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT=”-A -- -a on -t on”
GWTDOMAIN SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1003
RESTART=Y MIN=1 MAX=1

関連項目

dmadmintmboot

dmconfigDMADMservoptsubbconfig

Tuxedo /Domainガイド

Tuxedo管理者ガイド


  先頭に戻る       前  次