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Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for OSI TPを構成、およびゲートウェイ構成を設定するには、DMCONFIG
ファイルを理解しておくことをお薦めします。
DMCONFIG
ファイルの変更によるTMA OSI TPの構成方法の詳細は、「 Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for OSI TPの構成」を参照してください。
DMCONFIG
ファイルで指定した構成により、TMA OSI TPゲートウェイの操作の大部分が制御されます。このファイルのサンプルは、TMA OSI TP製品ソフトウェアのインストール・ディレクトリに格納されています。
DMCONFIG
はTuxedo System/Domainのドメイン構成ファイルのASCIIバージョンです。DMCONFIG
ファイルが解析され、dmloadcfユーティリティによってバイナリ・バージョンにロードされます。バイナリ構成ファイルBDMCONFIG
には、ドメイン・ゲートウェイで、他のドメインとの通信に必要なコンテキスト初期化のための情報が含まれています。モニタリング活動では、dmadmin
でバイナリ・ファイル(またはそのコピー)が使用されます。/Domain機能を使用するTuxedo System/Domainアプリケーションには、それぞれBDMCONFIG
ファイルが1つあります。バイナリ構成ファイルの詳細は、「 dmloadcfユーティリティによる構成ファイルの処理」を参照してください。
DMCONFIG
ファイルおよびそのバイナリ・バージョンBDMCONFIG
は、非/ドメインSystem/TアプリケーションのUBBCONFIG
およびTUXCONFIG
ファイルに類似しています。DMCONFIG
ファイルは、ドメインとなるよう非/ドメインSystem/Tアプリケーションの定義を拡張したものです。
OSI TPアプリケーションのアドレス情報は、DMCONFIG
ファイルの複数のパラメータに使用されます。OSI TPを使用するTuxedoアプリケーションのアドレスは、表3-1に示す各コンポーネントの名前で構成されています。これらの名前はリモート・ドメインOSI TPの実装と連係する必要があります。
eLink OSI TP 4.0から、OSI TP実装が最適化され、プロトコル・スタックの複数のレイヤーが削除されました。そのため、P_SEL、S_SELおよびT_SELがルーティング接続に使用されなくなりました。接続はNWADDRパラメータにのみ基づいてルートされます。したがって、TMA OSI TPではNWADDRパラメータを一意にする必要があります。
多重化プロトコルでは、TCP/IP接続を使用します。このため、多重化プロトコルが使用中の場合、P_SEL、S_SELおよびT_SELパラメータは適用されず、構成されていても無視されます。
非多重化プロトコルにより、(RFC1006で実装されているとおり)TCP/IP上でOSIを使用してメッセージが送信されます。非多重化プロトコルを使用する場合は、P_SEL、S_SELおよび/またはT_SELパラメータを、リモート・システムのアドレス指定要件に応じて指定する必要があります。P_SEL、S_SELおよび/またはT_SELが構成されている場合、TMA OSI TPでは送信時接続に対してセレクタがエンコードされ、そのセレクタが正しいかどうかについて受信時接続が検証されます。ただし、TMA OSI TPではP_SEL、S_SELおよびT_SELを使用する必要はありません。
ドット区切り整数は、OSI TPノードを一意に識別するISOオブジェクト識別子ベースのNameFormに基づいています。
AET については、次の「アプリケーション・エンティティ・タイトルの作成」を参照してください。
|
|
* 非多重化通信にのみ有効なアプリケーション・コンポーネント
アプリケーション・エンティティ・タイトルはAPT
(アプリケーション・プロセス・タイトル)とAEQ
(アプリケーション・エンティティ修飾子)を組み合せたものです。ネットワーク内のそれぞれのOSI TPノードには、一意のAET
が必要です。サイトがグローバルOSIネットワークの一部である場合、OSI登録局に連絡し、有効なOSIオブジェクトIDを取得する必要があります。取得しない場合、一意のAET
を次のとおり作成します。
サイトがクローズド・ネットワークの場合、3つ以上の「アーク」によってオブジェクトIDを作成します。それぞれのアークはドット区切り整数であり、オブジェクトIDの識別子を表します。有効なOSI TPのオブジェクトIDは、最初のアークが0または1、次のアークが0、1、2または3になります。
変換の提案の1つとして、APTを1.3、次に該当するNWADDRパラメータで指定したIPアドレスを指定し、AEQをNWADDRパラメータで指定したポート番号に設定します。この例は次のとおりです。
domain1
AET="{1.3.123.55.222.51},{12344}"
NWADDR="123.55.222.51:12344"
警告: | パラメータはすべて、改行して入力します。NWADDR パラメータでは例外として、複数ネットワーク・アドレス値がすべて1行にリストされます。 |
DEFAULT: { KEYWORD1 = value1 { KEYWORD2 = value2 {...}}}
この行で設定した値は、別のDEFAULT:行によってリセットされるか、セクションが終わるまで有効です。これらの値は、DEFAULT:でない行のパラメータに別の値を指定することによってオーバーライドされる場合もあります。オーバーライドしたパラメータの設定は、その行でのみ有効です。以降の行ではデフォルト設定に戻ります。DEFAULT:がキーワードまたは値なしで行に表示されると、それ以前に設定したすべてのデフォルト値はクリアされ、システムのデフォルト値に戻ります。
DMCONFIG
ファイルは、新規ゲートウェイ構成を定義する次のセクションとパラメータで構成されています。
注意: | DM_LOCAL_DOMAINS セクションは、DM_REMOTE_DOMAINS セクションの前になければなりません。 |
DMCONFIG
ファイル・セクションのサンプル構成ファイルと詳細な説明、および各セクションに適用可能なパラメータを次に示します。
次のサンプルDMCONFIGファイルは非多重化通信を示しています。
*DM_LOCAL_DOMAINS
dalnt8
GWGRP = OSIGRP
TYPE = OSITPX
DOMAINID = "dalnt8"
BLOCKTIME = 30
DMTLOGDEV = "D:\tuxedo\log\DMLOG"
SECURITY = DM_PW # turns link layer security on
DMTLOGNAME = DMLOG
*DM_REMOTE_DOMAINS
dal2200 TYPE=OSITPX DOMAINID="dal2200"
openti TYPE=OSITPX DOMAINID="openti"
icl2 TYPE=OSITPX DOMAINID="icl2"
aseries1 TYPE=OSITPX DOMAINID="aseries1"
*DM_OSITPX
dalnt8
AET="{1.3.132.61.146},{3}"
TAILOR_PATH="d:\tuxedo\configs\tailor.txt"
NWADDR="//dalnt8:102"
DNS_RESOLUTION=STARTUP # this is the default
dal2200
AET="{1.3.132.61.46},{3}"
XATMI_ENCODING="OLTP_TM2200"
NWADDR="132.61.46.3;132.61.147.1" #redundant IP addresses
T_SEL="OSITP"
openti
AET="{1.3.122.62.103},{209}"
NWADDR="122.62.103.209:2001"
OPTIONS=SECURITY_SUPPORTED
icl2
AET="{1.3.142.60.203},{4}"
NWADDR="142.60.203.4"
T_SEL="ICLTP"
S_SEL="SSEL"
P_SEL="PSEL"
aseries1
AET="{1.3.123.55.222},{51}"
NWADDR="123.55.222.51"
XATMI_ENCODING="PRELIMINARY"
T_SEL="0x5453"
S_SEL="0x3F5C3F"
*DM_ACCESS_CONTROL
mylist ACLIST = dalnt8, dal2200
*DM_LOCAL_SERVICES
TOUPPERF
INRECTYPE="VIEW:view10"
OUTBUFTYPE="FML:"
COUPLING=LOOSE #this is the default
TOUPPERF32
INRECTYPE="VIEW:view10a"
OUTBUFTYPE="FML32:"
COUPLING=TIGHT
TOUPPERV
INBUFTYPE="X_C_TYPE:v10"
INRECTYPE="VIEW:upper"
COUPLING=LOOSE
TOUPPERC OUTRECTYPE="X_OCTET" OUTBUFTYPE="CARRAY"
INRECTYPE="X_OCTET"
COUPLING=TIGHT
TOUPPERS OUTRECTYPE="X_OCTET" OUTBUFTYPE="STRING"
INRECTYPE="X_OCTET"
TOUPPERX OUTRECTYPE="STRING" OUTBUFTYPE="STRING"
INRECTYPE="X_OCTET"
*DM_REMOTE_SERVICES
DEFAULT: TRANTIME=300
ECHOXOCT RNAME="ECHOSRVR" OUTBUFTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW" RDOM=aseries1 LDOM=dalnt8
ECHOXCOM RNAME="ECHOSRVR" RDOM=openti LDOM=dalnt8 AUTOPREPARE=Y
ECHOXCTYPE RNAME="ECHOSRVR"
INBUFTYPE="X_C_TYPE:ECHOVIEW"
INRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
OUTBUFTYPE="X_C_TYPE:ECHOVIEW"
OUTRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
RDOM=aseries1
LDOM=dalnt8
CONV=Y
ECHOVIEW RNAME="ECHOSRVR"
INBUFTYPE="VIEW:ECHOVIEW"
INRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
OUTBUFTYPE="VIEW:ECHOVIEW"
OUTRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
RDOM=openti
LDOM=dalnt8
TPSUT_TYPE = "PRINTABLESTRING"
REM_TPSUT="tpmvs"
*DM_ROUTING
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE = "View:account"
RANGE = "MIN - 1000:aseries1, 1001-3000:openti"
次のサンプルDMCONFIGファイルは多重化通信を示しています。
*DM_LOCAL_DOMAINS
dalnt8
GWGRP = OSIGRP
TYPE = OSITPX
DOMAINID = "dalnt8"
BLOCKTIME = 30
DMTLOGDEV = "D:\tuxedo\log\DMLOG"
SECURITY = DM_PW # turns link layer security on
DMTLOGNAME = DMLOG
*DM_REMOTE_DOMAINS
openti TYPE=OSITPX DOMAINID="openti"
aseries1 TYPE=OSITPX DOMAINID="aseries1"
*DM_OSITPX
dalnt8
EXTENSIONS="MULTIPLEX_POLICY=DEMAND"
AET="{1.3.132.61.146},{3}"
TAILOR_PATH="d:\tuxedo\configs\tailor.txt"
NWADDR="//dalnt8:2020"
DNS_RESOLUTION=STARTUP # this is the default
openti
EXTENSIONS="MULTIPLEX=Y"
AET="{1.3.122.62.103},{209}"
NWADDR="122.62.103.209:2001"
OPTIONS=SECURITY_SUPPORTED
aseries1
EXTENSIONS="MULTIPLEX=Y"
AET="{1.3.123.55.222},{51}"
NWADDR="123.55.222.51:12344"
XATMI_ENCODING="NATIVE_A_SERIES"
*DM_ACCESS_CONTROL
mylist ACLIST = dalnt8, openti
*DM_LOCAL_SERVICES
TOUPPERF
INRECTYPE="VIEW:view10"
OUTBUFTYPE="FML:"
COUPLING=LOOSE #this is the default
TOUPPERF32
INRECTYPE="VIEW:view10a"
OUTBUFTYPE="FML32:"
COUPLING=TIGHT
TOUPPERV
INBUFTYPE="X_C_TYPE:v10"
INRECTYPE="VIEW:upper"
COUPLING=LOOSE
TOUPPERC OUTRECTYPE="X_OCTET" OUTBUFTYPE="CARRAY"
INRECTYPE="X_OCTET"
COUPLING=TIGHT
TOUPPERS OUTRECTYPE="X_OCTET" OUTBUFTYPE="STRING"
INRECTYPE="X_OCTET"
TOUPPERX OUTRECTYPE="STRING" OUTBUFTYPE="STRING"
INRECTYPE="X_OCTET"
*DM_REMOTE_SERVICES
DEFAULT: TRANTIME=300
ECHOXOCT RNAME="ECHOSRVR" OUTBUFTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW" RDOM=dal2200 LDOM=dalnt8
ECHOXCOM RNAME="ECHOSRVR" RDOM=openti LDOM=dalnt8 AUTOPREPARE=Y
ECHOXCTYPE RNAME="ECHOSRVR"
INBUFTYPE="X_C_TYPE:ECHOVIEW"
INRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
OUTBUFTYPE="X_C_TYPE:ECHOVIEW"
OUTRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
RDOM=aseries1
LDOM=dalnt8
CONV=Y
ECHOVIEW RNAME="ECHOSRVR"
INBUFTYPE="VIEW:ECHOVIEW"
INRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
OUTBUFTYPE="VIEW:ECHOVIEW"
OUTRECTYPE="X_COMMON:ECHOVIEW"
RDOM=icl2
LDOM=dalnt8
TPSUT_TYPE = "PRINTABLESTRING"
REM_TPSUT="tpmvs"
*DM_ROUTING
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE = "View:account"
RANGE = "MIN - 1000:aseries1, 1001-3000:openti, *:dal2200"
このセクションでは、ローカル・ドメインおよびそれに関連するゲートウェイ・グループを指定します。このセクションは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごとにエントリを持つ必要があります。各エントリは、そのグループで実行されているドメイン・ゲートウェイ・プロセスで必要なパラメータを指定します。
DM_LOCAL_DOMAINS
エントリの形式は次のとおりです。
LDOMの必須パラメータ[optional parameters]
LDOMは各ローカル・ドメインの指定に使用するidentifier値です。
LDOMは特定の構成で一意である必要があります。DM_LOCAL_SERVICES
セクションに示すとおり、LDOMはローカル・サービスを特定のゲートウェイ・グループと接続するための識別子です。
DM_LOCAL_DOMAINS
セクションに有効なパラメータを次にリストします。
それぞれのDM_LOCAL_DOMAINS
セクション・パラメータに関する詳細は次のとおりです。
dmadmin
コマンドによって起動し、このローカル・ドメインで行われるすべて操作を記録します。監査ログ機能が有効であり、このパラメータが指定されていない場合、$APPDIR
環境変数、またはTUXCONFIG
ファイルの*MACHINES
セクションのAPPDIR
キーワードで指定されたディレクトリに、DMmmddyy.LOG
(mm=月、dd=日、yy=年)のファイルが作成されます。
TUXCONFIG
ファイルに指定されたSCANUNIT
パラメータの乗数です。SCANUNIT * BLOCKTIME
の値はSCANUNIT
以上、および32,768秒未満にする必要があります。リモート・ネットワーク待機時間がある場合、またはセキュリティがオンになっている場合、BLOCKTIME
を増やす必要があります。このパラメータが指定されていない場合は、デフォルト値はTUXCONFIG
ファイルで指定されたBLOCKTIME
パラメータの値に設定されます。タイムアウトは、関連するリクエストが失敗したことを示します。TUXCONFIG
で指定されているタイムアウトは、トランザクション内でのリクエストの発行ごとに使用されます。
DMTLOG
)を格納するTuxedoファイル・システムを指定します。DMTLOG
は、TuxedoシステムのVTOC表としてデバイスに格納されています。このパラメータを指定しない場合、ドメイン・ゲートウェイ・グループはリクエストをトランザクション・モードで処理できません。同じマシン上で実行するローカル・ドメインは、同じDMTLOGDEV
ファイル・システムを共有できますが、ローカル・ドメインごとに、DMTLOGNAME
キーワードの指定に従って名前を付けた個別のログ(DMTLOGDEV
の表)を作成する必要があります。
DMTLOGDEV
を使用する場合に一意である必要があります。値を指定しない場合は、デフォルトはDMTLOG
文字列に設定されます。名前は30文字以内にする必要があります。
DOMAINID
はローカルおよびリモート・ドメイン間の両方で一意である必要があります。stringの値は一連の文字(“BA.CENTRAL01”
など)、または“0x”で始まる16進数(“0x0002FF98C0000B9D6”
など)です。DOMAINID
は32オクテット以下にする必要があります。値が文字列の場合は、31文字以内で指定する必要があります。
TUXCONFIG
ファイルで指定された名前)を指定します。DOMAINID
とゲートウェイ・サーバー・グループの名前は1対1の関係であり、それぞれのGWGRP
には一意のDOMAINID
があります。
TUXCONFIG
ファイルで指定したMAXGTT
パラメータ以下の値を指定します。MAXGTT
は指定マシンのすべてのドメインでのトランザクションの最大数です。この値を指定しない場合、デフォルトのMAXGTT
の値が指定されます。
DM_PW
に設定されている場合、リモート・ドメインからの着信接続はBDMCONFIG
ファイルの*DM_PASSWORDS
セクションで定義したパスワードを使用して認証されます。ユーザー認証のためにユーザーIDをリモート・ドメインに渡すには、SECURITY=DM_PW
を設定する必要があります。デフォルトはNONE
であり、セキュリティを使用しないことを示します。 注意: | このパラメータはTYPE=OSITPX パラメータの後に表示されます。 |
TYPE
はTDOMAIN
またはOSITPX
のいずれかに設定されます。TDOMAIN
値はこのローカル・ドメインが別のTuxedo System/Domain以外とは通信できないことを示します。OSITPX
値はこのローカル・ドメインがOSI TPプロトコルを介して別のTPドメインと通信できることを示します。ドメイン・タイプは$TUXDIR/udataobj/DMTYPE
ファイルで指定する必要があります。TMA OSI TPのインストールにより、必要な必須タイプでDMTYPE
ファイルが自動的に更新されます。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータの設定については、 表A-1 DM_LOCAL_DOMAINS SECTIONを参照してください。
このセクションは認識されるリモート・ドメインとその特性のセットを指定します。
DM_REMOTE_DOMAINS
エントリの形式は次のとおりです。
RDOM必須パラメータ [optional parameters]
RDOMはこの構成で既知の各リモート・ドメインを識別するためのidentifierの値です。
DM_REMOTE_DOMAINS
セクションの有効なパラメータを次にリストします。
それぞれのDM_REMOTE_DOMAINS
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
string
”
DOMAINID
は32オクテット以下にする必要があります。値が文字列の場合は31文字以内です。DOMAINID
はリモート・ドメイン間で一意である必要があります。stringの値は一連の文字、または“0x”で始まる16進数です。
identifier
TYPE
はTDOMAIN
またはOSITPX
のいずれかに設定されます。TDOMAIN
値はこのリモート・ドメインが別のTuxedo System/Domain以外とは通信できないことを示します。OSITPX
値はこのリモート・ドメインがOSI TPプロトコルを介して別のTPドメインと通信できることを示します。
CPNAME
NATIVE_A_SERIES
エンコーディングのコードページ変換表を指定します。cpnameキーワードは大文字/小文字を区別します。このパラメータはXATMI_ENCODING=NATIVE_A_SERIES
の場合のみ有効です。詳細は、「NATIVE-Aエンコーディングの実装」を参照してください。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータの設定については、 表A-2 DM_REMOTE_DOMAINS SECTIONを参照してください。
このセクションでは、OSITPX
タイプのドメインで必要なアドレス指定情報が定義されます。このセクションは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごとに1つ以上のエントリが、OSITPX
タイプのリモート・ドメインごとに1つ以上のエントリが必要です。ブリッジ構成には、1つのローカル・ドメインに複数のゲートウェイを設定できます。
DOM必須パラメータ [optional parameters]
DOMは、DM_LOCAL_DOMAINS
セクションのローカル・ドメイン(LDOM
)またはDM_REMOTE_DOMAINS
セクションのリモート・ドメイン(RDOM
)を識別するidentifierの値です。
DOM識別子は、事前に定義されているDM_LOCAL_DOMAINS
セクションのLDOM
、またはDM_REMOTE_DOMAINS
セクションのRDOM
と一致する必要があります。
DM_OSITPX
セクションで有効なパラメータのリストは、次のとおりです。
それぞれのDM_OSITPX
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
LDOM
またはRDOM
で使用されるアプリケーション・エンティティ・タイトルを示します。このアドレスは、OSI TPネットワーク内で通信するすべてのホストで一意である必要があります。この番号はリモート(OLTP)ノードのローカルAEタイトルと一致します。AETの詳細は、「OSI TP Domainsコンポーネント」を参照してください。
AET = “{1.3.15.0.3},{1}”
など)と定義されたAEQを示します。
注意: | カッコは構文の一部であり、引用符の中に含める必要があります。 |
NWADDR
で定義されたネットワーク・アドレス用のものです。実行時オプションでは、DHCPネットワークのサポートが可能です。実行時オプションとしてDNS_RESOLUTION
を使用する場合、DNS名の解決の遅延によるサービス・エラーが発生する場合があります。LDOMに対して構成したDNS_RESOLTUTIONは、ゲートウェイ・プロセス全体のポリシーを示します。
RdomAssocRetry
(「OSI TP固有表のTAILORファイルとの調整」を参照)で指定されます。nは使用不可能のRDOMへの関連付けの再試行の間隔(秒)を表す数値です。この値はMULTIPLEX=Nの場合のみ適用されます。MULTIPLEX=Yの場合、この値は無視されます。多重化プロトコルには、接続再試行の頻度を決定する独自のアルゴリズムがあります。
LDOM
またはRDOM
が使用するネットワーク・アドレス、および(該当する場合は)ポート番号を示します。ネットワーク・アドレスはTCP|IPネットワークを使用する場合はIPアドレス、またはDNS名になります。デフォルトのポート番号はポート102です。ローカル・ドメインの場合は、NWADDR
でTMA OSI TPがリスニングするIPアドレスが指定されます。リモート・ドメインの場合は、NWADDR
でメッセージを送信するネットワークが指定されます。マシンに複数のネットワーク・カードが備え付けてある場合は、ネットワーク・アドレスをそれぞれセミコロンで区切り、複数リストすることができます。すべてのIPアドレスが1行にあり、セミコロン「;」で区切られていることを確認してください。冗長ネットワークを指定する場合は、8つまで指定できます。 注意: | 次のすべてのパラメータが真の場合、1024以上のポート番号を明示的に指定する必要があります。 |
“#.#.#.#:port-number”
IPアドレス“//host-name:port-number”
DNS名"//host-name:port-number; //host-name:port-number"
冗長DNS名
SECURITY_SUPPORTED
値はこのリモート・ドメインでOSITPセキュリティの拡張をサポートしていることを示します。この値は下位互換性を保持し、RDOMを記述する場合のみ有効になります。
“hex digits"
NONE
(NULL)のいずれかです。デフォルトはNONE
の値です。例: “PSEL”, “0x3F5C'
注意: | この値は多重化接続では無視されます。アプリケーション・アドレスの定義におけるこのパラメータの使用タイミングについては、「DMCONFIGファイルで使用するOSI TPアプリケーション・アドレス」を参照してください。 |
“hex digits"
NONE
(NULL)のいずれかです。デフォルトはNONE
の値です。例:“SSEL”, “0x3F5C3F'
注意: | この値は多重化接続では無視されます。アプリケーション・アドレスの定義におけるこのパラメータの使用タイミングについては、「DMCONFIGファイルで使用するOSI TPアプリケーション・アドレス」を参照してください。 |
“hex digits"
NONE
(NULL)のいずれかです。例: “OSITP”, “0x5453"
注意: | この値は多重化接続では無視されます。アプリケーション・アドレスの定義におけるこのパラメータの使用タイミングについては、「DMCONFIGファイルで使用するOSI TPアプリケーション・アドレス」を参照してください。 |
CAE
(デフォルト)PRELIMINARY
(特にUnisys MCP OLTPシステムに使用)OLTP_TM2200
(特にUnisys TM 2200システムに使用)NATIVE_A_SERIES
(特にこのエンコーディング・タイプをサポートするUnisys MCP OLTPシステムに使用)
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータ設定については、表A-3 DM_OSITPX SECTIONを参照してください。
このセクションでは、ローカル・ドメインで使用するアクセス制御リストを指定します。
DM_ACCESS_CONTROL
エントリの形式は次のとおりです。
ACL_NAMEは特定のアクセス制御リストの識別に使用する(identifierの)名前であり、15文字以下にする必要があります。
DM_ACCESS_CONTROL
セクションの有効なパラメータのリストは、次のとおりです。
DM_ACCESS_CONTROL
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
DM_REMOTE_DOMAINS
セクションで定義されたすべてのリモート・ドメインが、ローカル・ドメインにアクセス可能になります。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータの設定については、 表A-7 DM_ACCESS_CONTROL SECTIONを参照してください。
このセクションには、各ローカル・ドメインから外部に公開するサービスに関する情報を指定します。このセクションはオプションであり、指定しない場合は、DM_LOCAL_DOMAINS
セクションに定義されているすべてローカル・ドメインが、TuxedoシステムまたはTuxedoドメインのアプリケーションが実行しているすべてのサービスに対するリクエストを受け付けます。このセクションを定義する場合は、リモート・ドメインからリクエスト可能なローカル・サービスのグループの限定に使用するようにしてください。
DM_LOCAL_SERVICES
エントリの形式は次のとおりです。
serviceはエクスポートされたサービスの(識別子の)ローカル名であり、15文字以内にする必要があります。
この名前はローカルのTuxedo System/Domainアプリケーションで実行されているサーバーに公開された名前と一致します。エクスポートされたサービスは、 TUXCONFIG
ファイルのSERVICES
セクションのエントリで、デフォルトまたはサービスに定義した特別なプロパティを継承します。これらのパラメータには、LOAD、PRIO、AUTOTRAN、ROUTING、BUFTYPE
およびTRANTIME
があります。
DM_LOCAL_SEVICES
セクションの有効なパラメータのリストは、次のとおりです。
DM_LOCAL_SEVICES
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
DM_ACCESS_CONTROL
セクションで定義します。このパラメータが指定されていない場合、このサービスに対するリクエストのアクセス制御は実行されません。
LOOSE
です。つまり、最初のリクエストで実行されたデータベース更新は、同じグローバル・トランザクションに参加していても2番目のリクエストからは確認できません。この値をTIGHT
にすると、同じドメインからの同一サービスへの複数の呼出しは密結合されます。最初のリクエストで実行されたデータベース更新は、2番目のリクエストでも確認できます。このオプションは、重複するサービス・リクエストが同じRDOMからのものの場合のみ使用できます。サービス・リクエストのRDOMが異なる場合、リクエストは常に疎結合になります。
INBUFTYPE
は厳密なタイプ・チェックの実施に使用されます。DM_LOCAL_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはリモート・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
INRECTYPE
を指定しないと、バッファのタイプは変更されません。DM_LOCAL_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはリモート・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
DM_LOCAL_DOMAINS
セクションで定義されているすべてのローカル・ドメインで、このローカル・サービスへのリクエストを受け入れます。
OUTRECTYPE
を指定しないと、バッファのタイプは変更されません。DM_LOCAL_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはリモート・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
DM_LOCAL_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはリモート・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータの設定については、表A-4 DM_LOCAL_SERVICES SECTIONを参照してください。
このセクションでは、インポートされ、リモート・ドメインで利用可能なサービスに関する情報を示します。
DM_REMOTE_SERVICES
エントリの形式は次のとおりです。
serviceはローカルTuxedo System/Domainアプリケーションで特定のリモート・サービスに使用される(identifier)名です。
リモート・サービスは特定のリモート・ドメインに関連付けられています。
DM_REMOTE_SERVICES
セクションの有効なパラメータのリストは、次のとおりです。
DM_REMOTE_SERVICES
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
tpcall()
で、呼出しを自動的に準備できるようにします。この最適化により、2フェーズ・コミット・プロセスを1ステップで実行できます。リモートのOSITPドメインは、この機能をサポートしている必要があります。デフォルト値はN
です。
Y
を使用します。リモート・サービスが会話型サービスでない場合はN
を使用します。デフォルトはN
です。
type
チェックの実施に使用されます。DM_LOCAL_SERVICES
セクションでは、TYPEパラメータはローカル・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
INRECTYPE
を指定しないと、バッファのタイプは変更されません。DM_REMOTE_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはローカル・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
RDOM
キーワードに対する次の定義を参照)。
OUTRECTYPE
を指定しないと、バッファのタイプは変更されません。DM_REMOTE_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはローカル・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
DM_REMOTE_SERVICES
セクションでは、TYPE
パラメータはローカル・リクエスト元に準拠して定義されます。これらのパラメータの詳細は、「バッファおよびレコード変換用パラメータの管理」を参照してください。
ROUTING
キーワードの次の定義を参照)が指定されていない場合、ローカル・ドメインでは同じタイプのリモート・ドメインでこのサービスが受け入れられるとみなし、既知のドメイン(接続がすでに存在するドメイン)、またはDM_REMOTE_DOMAINS
セクションのリモート・ドメインが選択されます。
PRINTABLESTRING
である場合、最大長は60文字であり、PRINTABLESTRING
のタイプAbstract Syntax Notation(ASN.1)に準拠する必要があります。TPSUT_TYPE
値がINTEGER
である場合、最大長はLONG
の値になります。TPSUT_TYPE
はリモートのTPSUT
を定義する前に定義する必要があります。
RDOM
パラメータが異なるエントリが複数ある場合、そのすべてのエントリにおいて、ROUTING
パラメータが同じである必要があります。
REM_TPSUT
パラメータで実行されるエンコーディングのタイプを指定します。デフォルト・タイプは PRINTABLESTRING
です。TPSUT_TYPE
を指定しない場合、デフォルトが使用されます。INTEGER
およびPRINTABLESTRING
はASN.1タイプです。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータの設定については、 表 A-5 DM_REMOTE_SERVICES SECTIONを参照してください。
このセクションでは、FML、VIEW、X_C_TYPE
およびX_COMMON
型付きバッファを使用したサービス・リクエストのデータ依存型ルーティングについて説明します。
CRITERION_NAMEはサービス・エントリで指定されたルーティング・エントリの(identifier)の名前です。CRITERION_NAMEは15文字以内にする必要があります。
DM_ROUTING
セクションの有効なパラメータのリストは、次のとおりです。
DM_ROUTING
セクション・パラメータの詳細は、次のとおりです。
FML、VIEW、X_C_TYPE
またはX_COMMON
に制限されています。タイプFML
にはサブタイプは指定できず、他のタイプにはサブタイプが必須です(「*」は使用できません)。同じルーティング基準名には、タイプ/サブタイプのペアを重複して指定できませんが、タイプ/サブタイプのペアが一意であれば、複数のルーティング・エントリに同じ基準名を指定することができます。このパラメータは必須です。単一ルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定されている場合は、各バッファ・タイプのルーティング・フィールドのデータ型は同じである必要があります。
FML
バッファについては、フィールド値が設定されていないか、または特定の範囲と一致しておらず、ワイルドカードの範囲が指定されていない場合、リモート・サービスの実行をリクエストしたアプリケーション・プロセスに対してエラーが戻されます。
FML
バッファ用)またはFML VIEW表(VIEW、X_C_TYPE
またはX_COMMON
バッファ用)で識別されるフィールド名とみなされます。FLDTBLDIR
およびFIELDTBLS
環境変数は、FMLフィールド表の特定に使用され、VIEWDIR
およびVIEWFILES
環境変数はFML VIEW表の特定に使用されます。
FIELD
のデータ型の最小値を示すには、値MIN
を使用します。stringとarrayの最小値にはnull文字列を指定します。文字フィールドには0を指定します。数値の場合はこのフィールドに格納できる最小値です。関連するFIELD
のデータ型の最大値を示すには、MAX
の値を指定します。文字列と配列の最大値には、8進数値の255文字の無限文字列を指定します。数値の場合は、数値としてフィールドに格納できる最大値です。 したがって、“MIN - -5”
は– 5以下のすべての数値を指し、“6 - MAX”
は6以上のすべての数値を指すことになります。範囲内のメタキャラクタ“*”(ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。1つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は1つだけで、最後になければなりません(後続の範囲は無視されます)。 ルーティング・フィールドはFMLでサポートされている任意のデータ型にできます。数値ルーティング・フィールドには数値の範囲の値、文字列ルーティング・フィールドには文字列の範囲の値が必要です。 string、array、およびcharacterフィールド・タイプの文字列の範囲の値は、一重引用符で囲みます。先頭に符号をつけることはできません。short型およびlong型整数の値は数字の文字列であり、必要に応じて先頭にプラス符号またはマイナス符号をつけることができます。Cコンパイラまたはatof():
で使用できる浮動小数点数は、まず任意の符号、次に数字列(小数点を含めてもよい)、任意のe
またはE
、任意の符号またはスペース、最後に整数という形式になります。 フィールド名が範囲と一致する場合、関連付けられているRDOM値は、リクエストがルーティングされるリモート・ドメインを指定します。RDOM値に“*”を指定すると、リクエストはゲートウェイ・グループで認識されている任意のリモート・ドメインに送信されます。range/RDOMペアでは、範囲は“:”でRDOMとは別にされます。
dmadmin
ユーティリティによるこれらのパラメータ設定については、表A-6 DM_ROUTING SECTIONを参照してください。
Oracle Tuxedoシステムでは、TMA OSI TP構成を変更する3つの方法があります。
Webベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)であり、アプリケーションを動的に構成する場合に使用します。構成情報の表示と変更、システムの各コンポーネントの状態の確認、および実行されたリクエストやキューにあるリクエストなどの統計情報の取得が可能です。
動的な変更に必要な機能のほとんどは、dmadminおよびdmconfigの2つのコマンドで実行できます。dmadminはシェル・レベルのコマンドで、70以上のサブコマンドがあり、動的なシステム変更をはじめとする各種の管理タスクを行うことができます。tmconfigもシェル・レベルのコマンドで、このコマンドを使用すると、システムの実行中でも構成エントリの追加や変更を行うことができます。
詳細は、このドキュメントの「ユーティリティ・リファレンス」の項を参照してください。
管理情報ベースAPIを使用すると、システムを監視したり、システムに動的な変更を加えるための独自のプログラムを作成することができます。
構成変更の詳細は、ATMI管理に関するOracle Tuxedo 9.1または10.0のドキュメントで、アプリケーションの動的な変更に関する項を参照してください。
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