D Fusion Middleware Control設定の手動更新

この付録では、通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定を手動で更新する方法について説明します。この付録の内容は、次のとおりです。

• 第D.1項「Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligence構成設定の管理の無効化」

• 第D.2項「通常はFusion Middleware Controlによって管理されるOracle Business Intelligence構成設定の手動更新」

注意: テキスト・エディタを使用して構成ファイルを手動で更新するのではなく、Fusion Middleware Controlを使用してOracle Business Intelligenceの構成設定を更新してください。詳細は、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

D.1 Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligence構成設定の管理の無効化

注意: Oracleサポート・サービスから具体的な指示を受けている場合を除き、通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定を、手動で更新しようとしないでください。

通常はFusion Middleware Controlによって管理されるOracle Business Intelligence構成設定に対する手動更新がFusion Middleware Controlによって上書きされないようにするには、このタスクを実行します。

Fusion Middleware Controlを無効化せずに、(通常はFusion Middleware Controlによって管理される)構成設定を手動で更新しないでください。そうでないと、管理サーバーが再起動したとき、または変更が有効化されたときに、手動による変更が上書きされます。

Fusion Middleware Controlが無効になると、ユーザー・インタフェースでOracle Business Intelligence構成設定が無効になり、構成のロックボタンが使用不可になって、メッセージ(「集中構成は無効です」)が表示されます。

Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligenceの構成設定の管理を無効にした場合でも、起動、停止、再起動、パフォーマンスの監視、診断の表示などの他の機能については引き続きFusion Middleware Controlを使用できます。

次の手順に示すように、biee-domain.xmlファイルの設定を手動で更新することで、Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligenceの構成設定の管理を無効化できます。

Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligenceの構成設定の管理を無効化する方法は次のとおりです。

注意: Oracleサポート・サービスから具体的な指示を受けている場合を除き、通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定を、手動で更新しようとしないでください。

1. Oracle Business Intelligenceを停止します。

   詳細は、第4章「Oracle Business Intelligenceの起動と停止」を参照してください。

2. 次の手順を実行して、biee-domain.xmlファイルのcentralConfigurationEnabledの設定をします。

   1. テキスト・エディタでbiee-domain.xmlファイルを開きます。

      biee-domain.xmlファイルは次の場所にあります。

      user_projects\domains\bifoundation_domain\config\fmwconfig\biee-domain.xml

   2. centralConfigurationEnabled要素を検索し、その値がfalseに設定されていることを確認します。

      この要素を再び有効化するには、値をtrueに設定します。

   3. biee-domain.xmlファイルを保存します。

3. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

D.2 通常はFusion Middleware Controlによって管理されるOracle Business Intelligence構成設定の手動更新

Oracleサポート・サービスから具体的な指示を受けていないかぎり、Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligenceの構成設定の更新を無効化しないでください。通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定を更新する必要がある場合は、この手順に従います。

通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定をユーザーがテキスト・エディタで手動で更新する場合、その設定は管理サーバーの再起動時にFusion Middleware Controlによって上書きされます。そのため、Fusion Middleware Controlによる、集中管理されるOracle Business Intelligenceシステムの一部に対する手動による構成変更の上書きを無効化する必要があります。

注意: 通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成設定を手動で更新する場合(Fusion Middleware Controlが無効化されている場合)は、複数のコンピュータ上の複数の構成ファイルのコピーを同様に変更する必要があることがあります。必要なすべての構成ファイルで適切な変更を行わないと、システムが正しく構成されません。

通常はFusion Middleware Controlによって管理される構成要素は、構成ファイル内で次のようにコメントが付記されています。

通常はFusion Middleware Controlによって管理されるOracle Business Intelligence構成設定を手動で更新する手順は次のとおりです。

1. Oracle Business Intelligenceの構成設定が更新されないようにFusion Middleware Controlを無効化します(まだ無効化していない場合)。

   詳細は、第D.1項「Fusion Middleware ControlによるOracle Business Intelligence構成設定の管理の無効化」を参照してください。

2. Oracle Business Intelligenceを停止します。

   詳細は、第4章「Oracle Business Intelligenceの起動と停止」を参照してください。

3. 編集する各構成ファイルのバップアック・コピーを作成します。

4. テキスト・エディタで構成ファイルを開きます。

   
   

   注意: Oracle Business Intelligenceが複数のコンピュータまたは複数の場所にインストールされている場合、その構成ファイルのコピーはインストールごとに存在し、各ファイルに重複した設定が含まれています。したがって、構成ファイルの各コピーで同じ変更を行う必要があります。

   
   

   詳細は、第3.6項「構成ファイルの格納場所」を参照してください。

5. 変更する各構成ファイルで、要素を検索するか、(設定をファイルに追加する必要がある場合は)新規要素を作成します。

   詳細は、付録C「ユーザー・インタフェース・ラベルと構成ファイルの要素のマッピング」を参照してください。

6. 該当する変更内容を入力します。

7. 変更内容を保存して構成ファイルを閉じます。

8. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

   詳細は、第4.1項「Oracle Business Intelligenceの起動と停止について」を参照してください。