| Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド リリース11g(11.1.1) 部品番号: B63037-01 | 目次 | 前 | 次 |
この章では、「管理」ページの「システム・メンテナンス」リージョンの下にあるサーバー構成設定について説明します。次の内容が記載されています。
構成フォルダには、データソースの接続、配信サーバーの定義、スケジューラの設定などの、サーバー構成設定を含むファイルが格納されます。
構成フォルダへのパスは、xmlp-server-config.xml構成ファイルに格納されています。
BI Publisherをインストールすると、これは自動的に次のように構成されます。
${xdo.server.config.dir}/repository

環境変数${xdo.server.config.dir}を使用して、xmlp-server-config.xml構成ファイルの場所へのパスが格納されます。デフォルトでは、BI Publisher構成フォルダとxmlp-server-config.xmlファイルの両方が<DOMAIN_HOME>/config/bipublisherにインストールされます。
例: /OBI_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher

BI Publisherは次のカタログ・タイプをサポートしています。
Oracle BI Publisher - ファイル・システム
Oracle BI Publisherファイル・システム・オプションは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionと統合されないBI Publisherのインストール用です。
BI PublisherをOracle Business Intelligence Enterprise Editionとともにインストールすると、共有されたOracle BI Presentationカタログを使用するようにカタログが自動的に構成されます。
重要: リポジトリ用にNFS、Windows、NASなどのファイル・システムを使用する場合、ファイル・システムのセキュリティが確保されていることを確認する必要があります。
BI Publisherをインストールすると、デフォルトでは次の場所にカタログが構成されます。
${xdo.server.config.dir}/repository
リポジトリ用の場所を変更するには、次のことを実行します。
「カタログ」で、「カタログ・タイプ」として「Oracle BI Publisher - ファイル・システム」を選択します。
「パス」に絶対パスを入力します。
変更を適用して、BI Publisherアプリケーションを再起動します。
重要: リポジトリはファイル・システム内にあるため、フォルダ名およびレポート名の大文字と小文字の区別は、BI Publisherを実行しているプラットフォームによって決まります。Windowsベースの環境の場合、リポジトリのオブジェクト名は大文字と小文字が区別されません。Unixベースの環境の場合、リポジトリのオブジェクト名は大文字と小文字が区別されます。
BI PublisherをOracle Business Intelligence Enterprise Editionの一部としてインストールした場合、BI Publisherは、共有されたOracle BI EE(Oracle BI Presentation)カタログを使用するように自動的に構成されます。
BI PublisherをOracle BI Enterprise Editionと手動で統合する際の前提条件と手順は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition用統合リファレンスを参照してください。
一般的なプロパティのリージョンには、次の設定が含まれています。
システム一時ディレクトリ
レポートの可変しきい値
データベース・フェッチ・サイズ
この設定はオプションです。BI Publisherがデプロイされるディスク・ドライブに、BI Publisherを実行するのに十分なスペースがある限り、設定する必要はありません。
BI Publisherは、次のタイプの一時ファイルおよびキャッシュ・ファイルを作成します。
一時ファイル:
書式設定エンジン(FOプロセッサ、PDFフォーム・プロセッサ、PDFジェネレータなど)により作成された一時ファイル
データ・ファイル
レポートが正常に生成されると、これらのファイルは削除されます。
HTML出力用の動的イメージ・ファイル:
動的チャート
RTFテンプレート内の埋込みイメージ
キャッシュ・ファイル:
データ・キャッシュ
LOV(List of Values: 値リスト)キャッシュ
ドキュメント・キャッシュ
RTFテンプレートからのXSLキャッシュ
ここで一時ディレクトリを指定しない場合、一時ファイルおよび動的イメージ・ファイルはbip_deployment_directory}/xdo/tmpの下に生成されます。キャッシュ・ファイルは、{bip_deployment_directory}/xdo/cacheの下に生成されます。
このフィールドを使用して、"/disk1/BIP_Temp"などのシステム一時ディレクトリを構成すると、BI Publisherサーバーにより自動的に次のディレクトリが作成されます。
/disk1/BIP_Temp/xdo
/disk1/BIP_Temp/xdo/tmp
/disk1/BIP_Temp/xdo/cache
一時ファイルは、/disk1/BIP_Temp/xdo/tmpの下に生成されます。
キャッシュ・ファイルは、/disk1/BIP_Temp/xdo/cacheの下に生成されます。
動的イメージ・ファイルは、引き続き{bip_deployment_directory}/xdo/tmpディレクトリ内に作成され、この構成の影響は受けません。
BI Publisherサーバーを再起動すると、/disk1/BIP_Temp/xdoの下のファイルはすべて削除されます。
サイズの要件は、生成されたデータ・ファイルとレポートの大きさ、キャッシュを有効にしたレポートの数および同時ユーザーの数に依存します。1GBのデータを処理した後、1GBのレポートを生成する必要がある場合、一時ディスクでは、レポートを1回実行するために2GBを超えるディスク領域が必要になります。同様のサイズのレポートを10件同時に実行する必要がある場合、20GBを超えるディスク領域が必要になります。さらに、これらの10人のユーザーに対するデータおよびレポートをキャッシュする必要がある場合、追加で20GBのディスク領域が必要になります。このキャッシュは1人のユーザー当たりであることに注意してください。
このプロパティは、ディスク上にデータをキャッシュする際のしきい値を指定します。データ量が大きい場合、データをキャッシュするとメモリーが節約されますが、処理速度が遅くなります。値はバイト単位で入力します。このプロパティのデフォルト値および一般的な推奨値は、10000000(10メガバイト)です。
このプロパティは、必要となる行が増えた場合に、データベースから一度にフェッチする行数を指定します。この設定をデータ・モデル・レベルで上書きするには、データ・モデルの一般的なプロパティでデータベース・フェッチ・サイズを設定します(Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイドの「データ・モデル・プロパティの入力」を参照してください)。値が設定されていない場合、システムのデフォルト値である300が使用されます。
BI Publisherがレポートを処理する場合、データおよびレポート・ドキュメントはキャッシュに格納されます。アイテムごとに別個のキャッシュ・ファイルが作成されます。次のプロパティを設定して、このキャッシュのサイズと有効期限を構成します。
BI Publisherがレポートを処理する際、レポート定義はメモリー内に格納されます。これにより、同じレポートに対する要求がその後も続く場合に、レポート定義をディスクからではなくメモリーから取得できます。次のプロパティを設定して、このキャッシュを構成します。
注意: データセットに対するレポート固有のキャッシュ処理を、レポート・プロパティとして設定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポート・プロパティの構成に関する項を参照してください。
BI Publisherが、定義済のJDBCまたはJNDI接続を介したデータソースへの接続に失敗した場合、これらのプロパティは、データベースに対するバックアップ接続に切り替える前に、実行される再試行回数を制御します。
再試行回数
デフォルト値は6です。バックアップ・データベースに切り替える前に接続を試行する回数を入力します。
再試行間隔(秒)
デフォルト値は10秒です。接続を試行する前に待機する秒数を入力します。
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