Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド リリース11g(11.1.1) 部品番号: B63037-01 | 目次 | 前 | 次 |
この付録では、次の項目について説明します。
Oracle Business Intelligenceプラットフォーム・インストーラによって、スケジューラへの接続が構成され、選択したスケジューラ・データベースにスケジューラ・スキーマがインストールされます。インストールが完了し、サーバーが起動すると、WebLogic JMSキューが設定され、スケジューラが起動します。
この付録の情報は、スケジューラを手動で構成する場合やActiveMQを代替のJMSプロバイダとして設定する場合の参照用です。
スケジューラに関する概念的な情報、追加の管理対象サーバーのインストールと構成に関する情報、およびスケジューラ診断ページの説明については、「スケジューラの構成」を参照してください。
スケジューラは、デフォルトでWebLogic JMSを使用するように構成されます。また、スケジューラはActiveMQを代替のJMSプロバイダとしてサポートします。ActiveMQをJMSプロバイダとして使用する場合は、BI Publisherを構成する際に、ActiveMQのドキュメントとともに、次のガイドラインを参照してください。
ActiveMQバージョン5.2.0以上をインストールすることをお薦めします。Windows、Unix、またはLinuxにインストールできます。http://activemq.apache.org/に掲載されているインストール手順に従ってください。
ActiveMQを起動すると、JNDIサービスを使用してキューにアクセスできます。
このサービスにアクセスするためのデフォルトのURLは、次のとおりです。
failover://tcp://localhost:61616
この構成を変更するには、apache-activemq-x.x.x\confにあるactivemq.xml構成ファイルを更新します(例: apache-activemq-5.2.0\conf)。
次の手順を実行します。
BI Publisherの「管理」ページで、「システム・メンテナンス」の下の「スケジューラ構成」をクリックします。
「JMS構成」リージョンでActiveMQを選択します。
ActiveMQ JNDI URLを入力します(例: failover://tcp://localhost:61616)。
プロセッサあたりのスレッド数を入力します(例: 5)。
共有一時ディレクトリへのパスを入力します。
「JMSのテスト」をクリックして、接続をテストします。
「適用」をクリックして、このページに変更を適用します。
ActiveMQ URLは動的に適用されます。キューとトピックがActiveMQに自動的に作成され、いつでもスケジューリングできる状態になります。「スケジューラ診断」ページでチェックすることで、キューを確認できます。または、ActiveMQ Webコンソール(http://localhost:8161/admin)でステータスを確認することもできます。
BI Publisherには、HyperionブランドのDataDirect Connect for JDBCドライバが付属しており、このドライバを使用して、データベースにスケジューラ表をインストールし、それらを使用するための接続を設定します。このドライバは、データベース・ベンダーが用意したネイティブJDBCドライバの代替ドライバとして使用できます。DataDirectドライバを使用可能にするデータベースを選択すると、データベース・ドライバ・クラスの情報が設定画面に自動的に入力されます。ドライバ・ファイルについて必要な追加設定はありません。
BIプラットフォーム・インストーラによって提供されていないDataDirectドライバを使用する場合は、ドライバを手動でダウンロード、インストールおよび構成する必要があります。
DataDirect Connect for JDBCドライバは、次のデータベースを対象に提供されます。
IBM DB2 v8.1、v9.1
Microsoft SQL Server 2000、2005
Sybase Adaptive Server Enterprise
Oracle 9i、Oracle 10g、Oracle 11g
注意: 「スケジューラ」ページとここに示す一部のデータベース・オプションは、このリリースでサポートされていない場合があります。サポートされるハードウェアとソフトウェアの最新情報は、「システム要件と動作要件」を参照してください。
次の表に、サポートされるスケジューラ・データベース用のドライバの推奨事項を示します。
データベース | ネイティブのJDBCドライバ | DataDirect JDBCドライバ |
---|---|---|
Oracle 10g、Oracle 11g | 推奨 | サポート対象 |
IBM DB2 v8.1、v9.1 | サポート対象 | 推奨 |
Microsoft SQL Server 2000、2005 | サポート対象 | 推奨 |
Sybase Adaptive Server Enterprise | サポート対象 | 推奨 |
MySQL 4.1.10a-NT、5.0 | サポート対象 | 未提供 |
スケジューラ・データベースへの接続を設定するには、選択したデータベースでユーザーを作成しておく必要があります。BI Publisherは、このユーザーを使用してデータベースに接続します。データベースのタイプによっては、ユーザーに特定の権限が必要になる場合があります。詳細は、後続の各データベース固有の項で説明します。
スケジューラ・データベースを設定する一般的な手順を次に示します。後続の各データベースに固有の項も参照してください。
管理者資格証明を使用してBI Publisherにログインし、「管理」タブを選択します。
「システム・メンテナンス」の下の「スケジューラ構成」をクリックします。
「スケジューラ選択 」リージョンで、Quartzを選択します。
注意: エンタープライズ・スケジューラ・サービスオプションは将来のリリース用に予約されています。
データベース接続について次のフィールドを入力します。
データベース・タイプ: リストからデータベースを選択します。「データベース・ドライバ・クラス」フィールドが、推奨されるドライバ・クラスに自動的に更新されます。
接続文字列: 選択したデータベースの接続文字列を入力します。後続の各データベース固有の項にサンプル文字列を示しています。
ユーザー名およびパスワード: データベースに設定するスケジューラ・ユーザーを入力します。このユーザーには、データベースに接続して表を作成する権限が必要です。データベースのタイプによっては、その他の権限が必要となる場合もあります。後続の適切な各データベース固有の項を参照してください。
データベース・ドライバ・クラス: データベース・タイプを選択すると、このフィールドは推奨されるドライバに自動的に更新されます。別のドライバを使用する場合は、そのドライバをこのフィールドに指定します。
注意: Oracleデータベース・ドライバおよびDataDirectドライバはBI Publisherとともにインストールされており、これ以外の設定は必要ありません。その他のデータベースでは、推奨されるネイティブ・ドライバがこのフィールドに自動的に移入されますが、BI Publisherでそのドライバを使用可能にするには、さらに設定が必要となります。
「接続のテスト」をクリックし、BI Publisherがデータベースに接続できることを確認します。接続に失敗した場合は、示したとおりにフィールドを入力し、データベースが適切に設定されていることを確認してください。
「スキーマのインストール」をクリックすると、BI Publisherのスケジューラ・スキーマがデータベースにインストールされます。
前提条件: 入力するデータベース・ユーザーに、接続またはセッション作成の権限と表作成の権限があり、そのユーザーに割当て制限が割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合、割当て制限は0になります。
たとえば、次の例は、ユーザーbipuserを作成します。
SQL> CREATE USER bipuser
2 IDENTIFIED BY welcome
3 DEFAULT TABLESPACE USERS
4 TEMPORARY TABLESPACE TEMP
5 QUOTA 20G ON USERS
6 QUOTA 1M ON TEMP;
User created.
SQL> GRANT CREATE SESSION TO bipuser; -- or "GRANT CONNECT TO bipuser;"
Grant succeeded.
SQL> grant create table to bipuser;
Grant succeeded.
Oracleネイティブ・ドライバを使用してOracleデータベースに接続するには、次のように入力します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | リストからOracle 11gまたはOracle 10gを選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:oracle:thin:@<hostname>:<port>:<oracle SID> 例: jdbc:oracle:thin:@mydatabaseserver.com:1521:bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | oracle.jdbc.driver.OracleDriver |
前提条件: スケジューラを構成するために入力するユーザーが、32Kページ・サイズの表領域で設定されていることを確認します。設定されていない場合は、表を作成してユーザーに割り当てます。ユーザーには、データベースへの接続権限と表の作成権限も必要です。
DataDirectドライバを使用してIBM DB2 v8またはIBM DB2 v9データベースに接続するには、次のように入力します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | リストから「IBM DB2 v9」または「IBM DB2 v8」を選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。jdbc:hyperion:db2://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 例: jdbc:hyperion:db2:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.db2.DB2Driver |
前提条件: Microsoft SQL ServerがMixed Mode認証で設定されていることを確認します。またスケジューラを構成するために入力するユーザーが、db_ownerロールを持っていることも確認します。
DataDirectドライバを使用してMicrosoft SQL Server 2000または2005データベースに接続するには、次のように入力します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | リストから「Microsoft SQL Server 2000」または「Microsoft SQL Server 2005」を選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:hyperion:sqlserver://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 例: jdbc:hyperion:sqlserver:// mydatabaseserver.com:1433;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver |
前提条件: データベースで、ddl in tranモードがtrueに設定されていることを確認します。このオプションを有効にする方法は、Sybaseのドキュメントを参照するか、データベース管理者に問い合せてください。
DataDirectドライバを使用してSybase Adaptive Server Enterpriseデータベースに接続するには、次のように入力します。
フィールド | 入力内容 |
---|---|
データベース・タイプ: | リストから「Sybase Adaptive Server Enterprise」を選択します。 |
接続文字列: | 次の接続文字列パラメータを入力します。 jdbc:hyperion:sybase://<hostname>:<port>;DatabaseName=<DATABASENAME> 例: jdbc:hyperion:sybase://mydatabaseserver.com:4100;DatabaseName=bipscheduler |
データベース・ドライバ・クラス: | hyperion.jdbc.sybase.SybaseDriver |
Copyright © 2010, 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.