Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E51908-01 |
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この章では、Discoverer Desktopでデータを分析するための基本的な作業手順について説明します。
この章の項目は次のとおりです。
Discoverer Desktopの「ツール」メニューには、データ分析用の様々なツールが表示されます。たとえば、条件、データのソート、計算などの作成と管理に使用するツールがあります(次の図5-1を参照)。
ツールを使用して定義するワークブックの動作は、ツール定義と呼ばれます。ツール定義の例を次に示します。
条件: 「Department is Video Rental or Video Sale」
ソート: 「Calendar Date Year」、「Department」でのソート
計算: Profit Increase = 'Profit SUM * 1.15'
「ツール」メニューからオプションを選択すると、そのツール用に事前に作成した定義が表示されます。ツール定義のオンとオフを切り替えるには、ツールのダイアログ・ボックスで定義名の左にチェックマークを追加するか、表示されているチェックマークを削除します。
ツール定義をオンにすると、その定義がテーブルまたはクロス集計のデータに適用されます。適用結果はツールの仕様に従って表示されます。たとえば、「条件」をオンに(適用)すると、データがフィルタ処理されて、表示対象として指定した情報のみが表示されます。同様に、「総計」ツールを使用して総計定義セットをオンにすると、データの小計と総合計が計算されて表示されます。
ツール定義をオフにすると、データは元のフォーマットに戻ります。たとえば、「条件」をオフにすると、その条件により以前にフィルタ処理されたデータが再表示され、「総計」をオフにすると小計と総合計なしでデータが再表示されます。
別のツール定義をオンにするには、その定義の左にあるチェック・ボックスをクリックしてチェックマークを表示します。
ツール定義をオフにするには、その定義の左にあるチェック・ボックスをクリックしてチェックマークを削除します。
注意: 「削除」ボタンをクリックすると、該当する条件がワークブックから削除されます。Discovererマネージャにより作成されたアイテムは削除できません。これらのアイテムを選択すると、「削除」ボタンがグレー表示されます。 |
ツール定義を作成するときに、その定義をすべてのデータ・アイテムに割り当てるか単一アイテムに割り当てるかを選択します。「表示」ドロップダウン・メニューを使用すると、各種アイテムに割り当てられている定義を確認できます(次の図5-3を参照)。
異なるアイテムの定義を表示する手順は、次のとおりです。
「表示」ドロップダウン・リストの下矢印をクリックします。
リストからアイテムを1つ選択します。
ダイアログ・ボックスには、ドロップダウン・リストで選択したアイテムに関する定義のリストが表示されます。ワークシートに関するすべての定義を表示するには、「すべてのアイテム」を選択します。現在オンになっている定義のみを表示するには、「使用中」を選択します。
各ツールには独自の機能がありますが、新規定義を作成する最初の作業は同じです。
対応するメニューからツールを選択します。
そのツールのダイアログ・ボックスが表示されます。
「新規」ボタンをクリックします。
そのツールの新規定義を作成するためのダイアログ・ボックスが表示されます。
「新規」ダイアログ・ボックスは、ツールごとに異なります。各ツールの新規定義を作成する方法の詳細は、この章で後述します。
ツール定義を編集するには、最初に定義のリストから選択する必要があります。
対応するメニューからツールを選択します。
そのツールのダイアログ・ボックスが表示されます。
リストから定義を選択します。
「編集」(または「表示」)ボタンをクリックします。
定義編集用のダイアログ・ボックスが表示されます。
定義編集用のダイアログ・ボックスは、ツールごとに異なります。各ツールの定義を編集する方法の詳細は、この章で後述します。
注意: 定義を編集しても、編集結果がデータに自動的に適用されることはありません。定義をデータに適用するには、その定義の左にチェックマークが付いている必要があります。 |
典型的な分析作業は、特定の金額と一致または超過している数値データ(つまり、残りのデータに対する例外データ)を検出することです。たとえば、全国チェーンの店舗のうち年間利益が$10,000を超えている全店舗を検出する場合を考えます。
データの例外を検出するには、次の2つの手順があります。
「10,000より大きい」、「25%より小さい」または「10,000と50,000の間にある」など、例外自体を定義します。
残りのデータ間で簡単に確認できるように、例外データのフォーマットを定義します。
どちらの手順にも「例外」ダイアログ・ボックスを使用します。図5-6に、例を示します。
例外をオンにする手順は、次のとおりです。
例外定義の左にあるチェック・ボックスをクリックします。チェック・ボックスに、選択されていることを示すチェックマークが表示されます。
前述の例では、例外「Profit SUM >= 60000」がオンになっています。
「OK」をクリックします。
Discovererによりデータが分析され、例外データが検出され、例外定義のフォーマットに従って表示されます。
注意: 同じデータ・アイテムに関して多数の例外を作成できます。ただし、例外が相互に競合しないようにする必要があります。 |
「フォーマット」|「例外」を選択します。
「例外」ダイアログ・ボックスが表示されます。
例外のボックスをクリックしてチェックマークを削除します。
「OK」をクリックします。例外がオフになり、分析から除外されます。
新規例外の作成手順は、例外の定義とその書式の定義という2段階に分かれています。ダイアログ・ボックスの上部で例外を定義し、下部で書式を定義します。
例外定義を作成する手順は、次のとおりです。
左端のドロップダウン・ボタンをクリックしてデータ・アイテムのリストを表示します。
例外の検出対象とするデータ・アイテムを選択します。
例外式のドロップダウン・ボタンをクリックし、「が次の間」または「が次より大きい」など、必要な式を選択します。
次の表に、例外に対して定義できる式のタイプの例を示します。
「例外の書式」ダイアログ・ボックスの右側にあるボックスに、例外の数値またはテキストを入力します。式「が次の間」の場合は、下限と上限の入力用に2つのボックスが表示されます。
「Region」など、離散値を持つデータ・アイテムを選択し、式「が次と等しい」を選択した場合、値を入力する必要はありません。2番目のボックスのドロップダウン・ボタンをクリックするのみで、そのアイテムの値リストが表示されます。
たとえば、サンプルの「Vidstore」ワークブックの場合、「Region」には3つの値「Central」、「East」および「West」があります。「Region」と「が次と等しい」を選択してドロップダウン・ボタンをクリックすると、選択肢として「Central」、「East」および「West」が表示されます。
ダイアログ・ボックスの下部から例外の表示オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
「例外」ダイアログ・ボックスが再表示され、新規の例外がリストされます。例外の左にあるチェック・ボックスをクリックしてオンにし、「OK」をクリックすると、この例外がデータに適用されます。
「例外」ダイアログ・ボックスで「例外の書式」を選択します。
この例では、例外「60000より大きいProfit SUM」が選択されています。ボックスの下部にある「説明」は、現行の例外とその書式を示します。
「編集」ボタンをクリックします。「例外の書式」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-8)。
必要に応じて、例外を変更します。
「OK」をクリックして変更内容を保存します。
編集した例外をデータ・アイテムにすぐに適用する場合は、オンになっている(例外の左にあるチェック・ボックスが選択されている)ことを確認して「OK」をクリックします。
数値アイテムを使用して作業する場合、通常は、各種のデータ合計を表示する必要があります。「総計」ツールを使用すると、数値の行と列の合計値、平均値と標準偏差、小計と総合計の計算などができます。「総計」ツールでは、合計が適切な表示位置に自動的に配置されます。
次に例を示します。
2つの総計は同じ行に表示されます。クロス集計で複数の総計がアクティブになっている場合は、同じ行に表示されます。
テーブルまたはクロス集計に総計または小計を表示する手順は、次のとおりです。
「OK」をクリックします。総計が計算され、テーブルまたはクロス集計に表示されます。
「ツール」|「総計」を選択します。
「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます。
選択されているチェック・ボックスをクリックします。
「OK」をクリックします。総計がテーブルまたはクロス集計から削除されます。
新規の総計定義を作成する操作は、次の4つの基本的な手順に分かれています。
計算する総計の選択
総計のタイプと、テーブルまたはクロス集計上での位置の選択
総計列または行のラベルの作成
総計列または行のフォーマットの定義
「ツール」|「総計」を選択します。
「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-18)。
「新規」ボタンをクリックします。
左端のドロップダウン・ボタンをクリックして総計のリストを表示します。
ドロップダウン・ボタンをクリックして、総計の対象となるデータ・ポイントを選択します。
すべてのデータ・ポイント: 該当するデータ・ポイントのセットごとに総計が表示されます。たとえば、テーブルに2つの数値データ・ポイント列が含まれている場合は、両方の列に総計が表示されます。ただし、総計のタイプに該当しないデータ・ポイントは表示されません。
前述の例では、「Region」はデータ・ポイント・セットですが、「Central」を「East」に加算するなど、「Region」データ・ポイントを合計しても意味がありません。この場合は、「すべてのデータ・ポイント」を選択しても、「Region」は合計されません。
特定の数値データ・ポイント(この例の「Profit SUM」など): 選択したデータ・ポイント・セットの総計が表示されます。
数値以外のデータ・ポイント(この例の「Region」など): 数値以外のデータ・ポイント・セットを選択すると、最初のドロップダウン・リストには、数値以外のデータ・ポイントに適用される総計のオプションのみが表示されます。たとえば、「Region」を選択した場合、地域を合計しても意味がありません。数値以外のデータ・ポイントに意味を持つ総計は、「件数」、「重複を除いた件数」、「最大値」および「最小値」のみです。
下端での総計: 列の総合計が計算され、テーブルまたはクロス集計の最終行の下に表示されます。
右端での総計: 行の総合計が計算され、クロス集計の最終列の右に表示されます。(このオプションを使用できるのは、クロス集計の「総計」ダイアログ・ボックスのみです。)
グループごとの小計: 列の小計が計算され、選択したアイテムの新規の値ごとに表示されます。ドロップダウン・リストからアイテムを選択します。たとえば、「Region」の小計は、各地域のデータの終わりに表示されます。
ラベルのドロップダウン・メニューをクリックし、タイトル用のオプションを追加選択できます。
ドロップダウン・リストからシステム値を選択すると、ラベル・テキストへの挿入時にラベルにテキスト・コード(&Itemや&Valueなど)が追加され、データの変化に応じて変更できるラベルが生成されます。テーブルまたはクロス集計上の実際のラベルには、アンパサンド(&)は表示されません。また、ItemやValueなどの単語のかわりに、テーブルまたはクロス集計から適切な名前が挿入されます。
オプション | 例 | サンプル・ラベル |
---|---|---|
アイテム名の挿入 | &Itemからの最新データ | 「Region」からの最新データ |
データ・ポイント名の挿入 | &Dataの実績最上位者 | 「Profit Sum」の実績最上位者 |
値の挿入 | &Valueの総収入 | 「Central」の総収入 |
ラベルの自動生成 | 合計値 | 合計値。自動ラベルは、計算のタイプ(「合計値」、「件数」、「標準偏差」など)です。 |
すべてのデータ・ポイントの総計を計算する場合(ダイアログ・ボックスの上部で選択)、該当する名前ごとにラベルを表示できます。たとえば、2つのアイテムの総計を計算する場合に「アイテム名の挿入」(&Name)を選択すると、データまたはクロス集計には両方のアイテム名のラベルが表示されます。
ラベルからオプションを削除するには、ダイアログ・ボックスでラベル・テキストをクリックし、通常のテキストと同様に編集します。
総計を作成すると、計算を総計する場合に、その計算が総計に適用されます。計算は総計されません。
たとえば、図5-24では、「Profit」アイテムは計算「Sales SUM / Cost SUM」です。「Profit」の合計値は$3.23($1,150,603 / 356,087)で、$9.70($3.20 + $3.23 + $3.27)ではありません。
注意: Discoverer Desktopで計算を総計に適用するのではなく、計算を総計する必要がある場合は、Discovererマネージャに問い合せてください。 |
「総計」ダイアログ・ボックスで編集する定義を選択します。
「編集」ボタンをクリックします。「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-25)。
必要に応じて定義を変更します。
典型的なデータ分析作業は、アイテムのパーセンテージを計算することです。Discoverer Desktopでパーセンテージを計算するには、「ツール」メニューの「パーセンテージ」オプションを使用します。
ツールバーの「パーセンテージ」ツールを使用してパーセンテージを求める手順は、次のとおりです。
パーセンテージの計算に使用するデータを含む列を選択します。
ツールバーの「パーセンテージ」ツールをクリックします。
パーセンテージ列に、テーブルまたはクロス集計に表示されているすべての行の総計に対する、各行のパーセンテージが表示されます。
クロス集計ワークシートのパーセンテージの例を次に示します。
テーブルまたはクロス集計にパーセンテージを表示する手順は、次のとおりです。
パーセンテージが計算され、テーブルまたはクロス集計に表示されます。
「ツール」|「パーセンテージ」を選択します。
「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。
チェック・ボックスの選択を解除します。
「OK」をクリックしてデータからパーセンテージを削除します。
新規のパーセンテージ定義を作成する操作は、次の4つの基本的な手順に分かれています。
パーセンテージを計算するデータ・アイテムの選択
総計のパーセンテージを計算するか、値の変化を計算するかの選択
パーセンテージ列のラベルの作成
列のフォーマットの定義
「ツール」|「パーセンテージ」を選択します。
「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-28)。
「新規」ボタンをクリックします。
「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスで、最上部のドロップダウン・ボタンをクリックして、パーセンテージを計算するデータ・アイテムのリストを表示します。
リストからパーセンテージの計算に使用するデータ・アイテムを選択します。
パーセンテージの計算オプションを1つ選択します。オプション「次の集合の合計値」を選択した場合は、値が変化したときにパーセンテージを表示するデータ・アイテムを選択します。
次の表にオプションを示します。
ダイアログ・ボックス下部のチェック・ボックスを選択して、小計とそのパーセンテージ、または小計が総合計に占めるパーセンテージを表示します。
小計と総合計のパーセンテージのラベルを入力するか、ラベルのドロップダウン・メニューをクリックしてオプションを追加選択します。
ドロップダウン・メニューからオプションを選択すると、ラベル・テキストへの挿入位置にテキスト・コード(&Itemや&Valueなど)が追加され、データの変化に応じて変更できるラベルが生成されます。テーブルまたはクロス集計上の実際のラベルには、アンパサンド(&)は表示されません。また、ItemやValueなどの単語のかわりに、テーブルまたはクロス集計から適切な名前が挿入されます。
次の表に例を示します。
オプション | 例 | サンプル・ラベル |
---|---|---|
アイテム名の挿入 | &Itemからの利益のパーセント | 「Region」からの利益のパーセント |
データ・ポイント名の挿入 | &Dataの実績最上位者 | 「Profit Sum」の実績最上位者 |
値の挿入 | &Valueの年間パーセント | 「Central」の年間パーセント |
ラベルからオプションを削除するには、ダイアログ・ボックスでラベル・テキストをクリックし、通常のテキストと同様に編集します。
典型的なデータ分析作業は、データをフィルタ処理して特定の条件と一致するデータのみを検索することです。たとえば、過去2年分の売上データのみが表示されるように制限できます。また、2種類の売上高アイテムのデータのみを表示することもできます。これらの各作業では、データをフィルタ処理して、条件と一致する特定のデータを検索する必要があります。
サンプル条件を次に示します。
Year = 1998 or 1999: 表示されたデータは1998年と1999年にのみ適用されます。ワークブックには他の年度も含まれている場合がありますが、そのデータは表示されません。
Profit SUM > 3000: ワークシートには3000より大きい「Profit SUM」が表示されます。
City <> 'Boston': ワークシートにはBostonを除くすべての都市のデータが表示されます。値Bostonが一重引用符で囲まれていることに注意してください。条件式中のテキスト値は、一重引用符で囲む必要があります。
注意: 高度な分析テクニックが必要な条件作成機能がいくつかあります。たとえば、定義済のデータ要素について条件を作成するかわりに、どのデータが条件と一致するかを求める計算の値に基づいて条件を指定できます。高度な機能の詳細は、第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照してください。 |
例外では、例外定義と一致するデータが検出され、テーブルおよびクロス集計内で選択されます。他のすべてのデータは表示されたままです。
条件では、その条件と一致するデータが検索され、残りのデータは表示から削除されるため、条件と一致したデータのみを表示できます。
条件は、必要な特定データを検索し、そのデータのみを表示する強力なデータ・フィルタです。様々な条件を定義し、オンとオフを切り替えて、テーブルとクロス集計のデータをフィルタ処理できます。
注意: テーブルまたはクロス集計に条件を適用しても、データはワークブックから削除されません。単にデータがフィルタ処理され、必要な部分のみが表示されます。残りのデータをテーブルまたはクロス集計に戻すには、条件をオフにします。
特定の条件と一致するデータを検索する手順は、次のとおりです。
条件と一致するデータを検索するには、条件定義の左のチェック・ボックスを選択します。その条件がオンになります。
前述の例では、条件「Department is Video Rental or Video Sale」が選択されています。
「OK」をクリックします。データがフィルタ処理され、条件と一致するデータが検索されて表示されます。
特定のデータ・アイテムに対する条件を表示する手順は、次のとおりです。
「条件」ダイアログ・ボックスで、ドロップダウン・リスト「条件の表示」からアイテムを選択します。ワークブックに定義されているすべての条件を表示するか、特定のデータ・アイテムに適用される条件のみを表示できます。
特定のデータ・アイテムに適用される条件を表示するには、ドロップダウン・ボタンをクリックし、対象となるデータ・アイテムを選択します。
「ツール」|「条件」を選択します。
「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-32)。
条件の隣のチェック・ボックスの選択を解除します。
「OK」をクリックします。データから条件が削除されます。
データはフィルタ処理されなくなったため、テーブルまたはクロス集計に戻されます。つまり、条件がオフになります。
「ツール」|「条件」を選択します。
「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「新規」ボタンをクリックします。
名前: 選択したアイテム、条件および値に基づいて、条件名が自動的に生成されます。別の名前を作成するには、チェック・ボックス「名前の自動生成」の選択を解除します。「名前」ボックスに条件名を入力できます。
説明: 単純な条件の場合、条件によりデータがどのようにフィルタ処理されるかを示すには、通常は名前のみで十分であるため、さらに説明を入力する必要はありません。ただし、高度な条件の場合は、明確にするために説明が必要になることがあります。ここに説明を入力すると、条件を選択したときに「条件」ダイアログ・ボックスに表示されます。
「保存場所」: 条件が適用されるワークブック。
このドロップダウン・リストには、条件に使用できるワークブックのデータ・アイテムが表示されます。また、「計算の作成」と「条件の選択」も表示されます。この2つを使用すると、条件の先頭部分を作成できます。
計算の作成: 計算を使用して、データをフィルタ処理できます(第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照)。
条件の選択: 他の条件を使用して最初にデータをフィルタ処理する条件が作成されます(第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照)。
アイテムのリストには、現行のテーブルまたはクロス集計に表示されているアイテムのみでなく、ワークブックのすべてのデータ・アイテムが含まれていることに注意してください。任意のデータ・アイテムを使用して条件を作成できます。
注意: 値にテキストを含む条件を作成する場合は、テキストを一重引用符で囲む必要があります。たとえば、条件「Region = 'Central'」では、テキスト値'Central'を一重引用符で囲む必要があります。数値を引用符で囲む必要はありません。 |
高度な条件を作成するには、ドロップダウン・ボタンをクリックして他のオプションを表示します。また、「詳細」ボタンをクリックして他のオプションを表示する方法もあります。値のオプションと他の高度な機能の詳細は、第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照してください。
「Calendar Year」など、離散値を持つデータ・アイテムを選択し、「=」を選択した場合、値を入力する必要はありません。「値」ドロップダウン・ボタンをクリックして、そのアイテムの値リストを表示し、使用する値を選択します。
たとえば、サンプルの「Video Stores」ワークブックの場合、「Calendar Year」には3つの値1998、1999および2000があります。
テキストを使用していて、テキスト内の大文字と小文字を一致させる条件が必要な場合は、「大文字小文字の区別」チェック・ボックスを選択します。
たとえば、条件を使用してデータをフィルタ処理し、すべての「Widgets」を検索して「widgets」を除外する場合は、「大文字小文字の区別」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。新規条件が「条件」ダイアログ・ボックスに表示されます。
「条件」ダイアログ・ボックスで条件を選択します。
必要に応じて条件を変更します。
「OK」をクリックします。これで条件の編集は完了です。
その条件をデータに対してすぐに適用する場合は、条件がオンになっている(条件の左にあるチェック・ボックスが選択されている)ことを確認して「OK」をクリックします。
データに適用できる条件のリストから条件を削除する手順は、次のとおりです。
「ツール」|「条件」を選択します。
「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-38)。
削除する条件を選択します。