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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.5.0)
B61436-03
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9 MQ接続


注意:

Oracle Service BusでサポートされているWebSphere MQのバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html)を参照してください。WebSphere MQクライアント・ライブラリは、Oracle Service Busインストーラにバンドルされていません。WebSphere MQインストールからWebSphere MQクライアント・ライブラリを取得します。

MQ接続は、複数のMQプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスで再使用できる、共有可能なリソースです。MQプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスは、MQキューにアクセスする前に、MQキュー・マネージャに接続する必要があります。MQ接続リソースは、MQキュー・マネージャに接続するために必要な接続パラメータを提供します。

各MQ接続リソースには、接続プールがあります。任意のMQ接続リソースを使用して任意のキュー・マネージャへの接続を取得しているすべてのビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスは、そのリソースに対して作成された同じ接続プールを使用します。つまり、同じキュー・マネージャを使用している複数のビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスは、接続プールを共有することになります。

Oracle Service Bus MQ接続リソースとネイティブMQトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項を参照してください。

WebSphere MQの基礎の詳細は、http://www.redbooks.ibm.com/redbooks/SG247128/wwhelp/wwhimpl/java/html/wwhelp.htmを参照してください。

9.1 MQ接続の検索

MQ接続リソースの検索:

  1. 以下のいずれかの操作を行います。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、MQ接続リソースを検索します。

    • 「リソース・ブラウザ」「MQ接続」を選択します。「MQ接続のサマリー」ページに、表9-1に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、9.3項「MQ接続の編集」を参照してください。

  2. リストの項目数を制限するために、名前またはパス、あるいはその両方でフィルタできます。「名前」フィールドと「パス」フィールドに、検索対象の名前とパスを入力し、「検索」をクリックします。

  3. 「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。

    • キュー・マネージャ名でフィルタします。任意の文字列を入力し(ワイルドカード文字も入力可)、「検索」をクリックします。

    • キュー・マネージャ・チャネル名でフィルタします。任意の文字列を入力し(ワイルドカード文字も入力可)、「検索」をクリックします。

    • 「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、MQ接続リソースがすべて表示されます。

表9-1 MQ接続の詳細

プロパティ 説明

MQ接続名

MQ接続リソースに割り当てられた名前。この名前は、MQ接続の構成ページへのリンクです。9.3項「MQ接続の編集」を参照してください。

パス

このパスは、プロジェクト名と、MQ接続リソースが格納されているフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされています。4.1.1項「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。

オプション

特定のMQ接続リソースを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。9.4項「MQ接続の削除」を参照してください。


9.2 MQ接続の追加

始める前に

Oracle Service BusでサポートされているWebSphere MQのバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html)を参照してください。WebSphere MQクライアント・ライブラリは、Oracle Service Busインストーラにバンドルされていません。WebSphere MQインストールからWebSphere MQクライアント・ライブラリを取得します。

MQ接続リソースとMQトランスポートをOracle Service Bus内で構成して使用するには、MQクライアント・ライブラリをクラス・パスに追加する必要があります。1つの選択肢として、com.ibm.mq.jarライブラリをDOMAIN_NAME/libディレクトリにコピーします。DOMAIN_NAMEはドメインを配置したディレクトリの名前で、通常はMW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。

MQ接続リソースを追加する手順:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、MQ接続リソースを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。

  3. 「リソースの作成」リストで、「ユーティリティ」の下にある「MQ接続」を選択して新しいMQ接続リソースの作成ページを表示します。

    表9-2に示す接続パラメータを指定します。

    表9-2 MQ接続パラメータ

    プロパティ 説明

    リソース名

    MQ接続リソースにユニークな名前を入力します。

    名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

    リソースの説明

    MQ接続リソースの説明を入力します。

    接続タイプ

    MQキュー・マネージャに接続するには、以下のいずれかのモードを選択します。

    • tcpモード - Oracle Service Busと同じマシンに存在しないキュー・マネージャに接続するには、TCP/IPを使用します。

    • バインド・モード - Oracle Service Busと同じマシンに存在するキュー・マネージャに接続するには、バインド・モードを使用します。

    MQホスト名

    tcpモード接続の場合のみ:

    MQキュー・マネージャのホスト名を入力します。

    MQポート番号

    tcpモード接続の場合のみ:

    MQキュー・マネージャ・リスナーのポート番号を入力します。

    MQキュー・マネージャ名

    接続先のMQキュー・マネージャの名前を入力します。

    キュー・マネージャCCSID

    tcpモード接続の場合のみ:

    接続を確立するときに使用されるCCSID (coded character set identifier)です。CCSIDは、主に国際化をサポートする目的で使用されます。

    詳細については、WebSphere MQの基礎概念(http://www.redbooks.ibm.com/redbooks/SG247128/wwhelp/wwhimpl/java/html/wwhelp.htm)を参照してください。

    MQキュー・マネージャのチャネル名

    tcpモード接続の場合のみ:

    キュー・マネージャのサーバー接続チャネル名を入力します。

    SSLが必要

    tcpモード接続の場合:

    このチェック・ボックスを選択すると、メッセージの送信にSSLが使用されます。「双方向SSLが必要」オプションが選択されていない場合、サーバー側のSSLのみが有効になります。

    暗号セット

    このオプションは、「SSLが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

    SSLで使用される暗号スイート・アルゴリズムを選択します。

    暗号スイート・アルゴリズムは、WebSphere MQサーバーとWebSphere MQクライアントの間のメッセージ通信を暗号化および復号化する際に使用されます。そのため、SSLを使用してWebSphere MQサーバーと通信する場合は、暗号スイート・アルゴリズムを指定する必要があります。

    双方向SSLが必要

    このオプションは、「SSLが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

    このチェック・ボックスを選択すると、クライアント側およびサーバー側のSSL認証が両方とも有効になります。

    サービス・キー・プロバイダへの参照

    「双方向SSLが必要」を選択した場合は、適切なキーストアとトラストストアの情報を取得するために、サービス・キー・プロバイダへの参照を提供する必要があります。

    サービス・キー・プロバイダのパス(project/folder)と名前を入力するか、「参照」をクリックして、「サービス・キー・プロバイダの選択」ページから選択します。

    静的なサービス・アカウントへの参照

    tcpモード接続の場合のみ:

    ユーザー名/パスワードによる認証に必要です。静的なサービス・アカウントのパス(プロジェクト/フォルダ)および名前を入力するか、参照をクリックし、ブラウザからサービス・アカウントを選択します。

    WebSphere MQバージョン

    WebSphere MQのバージョンを選択します。

    • 5.3

    • 6.0

    MQ接続プール・サイズ

    MQ接続プールのサイズを入力します。

    MQ接続タイムアウト

    未使用の接続が破棄されるまでの時間間隔を秒単位で入力します。デフォルトは1800秒。

    MQ接続Max Wait

    接続が使用可能になるまでの応答の待ち時間に、秒単位で最大待機時間を入力します。その時間内に接続が確立されない場合、Oracle Service Busが例外を送出します。デフォルトは3秒です。


  4. 「保存」をクリックします。MQ接続リソースが現在のセッションで作成および保存されます。

  5. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

9.3 MQ接続の編集

MQ接続リソースを編集するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 9.1項「MQ接続の検索」の説明に従って、MQ接続リソースを検索します。

  3. MQ接続リソース名をクリックします。

    「MQ接続の表示 - 構成」ページには、表9-3に示す情報が表示されます。

    表9-3 MQ接続の詳細

    プロパティ 説明

    最終更新者

    このMQ接続リソースを作成または構成にインポートしたユーザー。

    最終更新日

    ユーザーがこのMQ接続リソースを作成したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

    参照

    このMQ接続リソースが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    参照元

    このMQ接続リソースを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    説明

    このMQ接続リソースの説明(存在する場合)。


  4. フィールドを変更するには、「編集」をクリックします。各フィールドの説明については、9.2項「MQ接続の追加」を参照してください。

    「リソース名」フィールドは変更できません。

  5. 「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。

  6. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

9.4 MQ接続の削除

MQ接続リソースを削除するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「MQ接続」を選択し、「MQ接続のサマリー」ページを表示します。

  3. 削除するMQ接続リソースの「オプション」フィールドの「削除」アイコンをクリックします。MQ接続リソースは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。