Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B63036-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なソフトウェアをインストールする手順を説明します。インストールの説明は、2つの部分に分けられています。最初の部分では必要なWeb層のインストールについて説明し、2番目の部分では必要なOracle Fusion Middlewareコンポーネントについて説明します。以降の章では、Oracle Business Intelligenceの参照用トポロジを作成するために必要な構成手順を説明します。
重要: セットアップのプロセスを開始する前に、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通してインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。 |
この章の内容は次のとおりです。
表3-1に、各ホストにインストールするソフトウェアまたは各ホストからアクセスできる必要があるソフトウェアを示します。
表3-1 各ホストにインストールするソフトウェアまたは各ホストからアクセスできる必要があるソフトウェア
ホスト | OHS | WLS | BI |
---|---|---|---|
WEBHOST1 |
可 |
不要 |
不要 |
WEBHOST2 |
可 |
不要 |
不要 |
APPHOST1 |
不要 |
可 |
可 |
APPHOST2 |
不要 |
可 |
可 |
表3-2には、使用するソフトウェアのバージョンを示します。
この項の構成は、次のとおりです。
Oracle HTTP Server(OHS)をインストールする前に、使用しているコンピュータが次の要件を満たしていることを確認してください。
システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件がインストール・ドキュメントに指定されているとおりに満たされていることを確認します。
Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用中かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。
netstat -an | grep 7777
ポート7777が使用されている場合は解放する必要があります。
Linuxプラットフォームで、 /etc/oraInst.locファイルが存在している場合には、その内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいこと、またそのディレクトリに対する書込み権限が付与されていることを確認します。 /etc/oraInst.locファイルが存在していない場合には、この手順をスキップできます。
インストールを開始する前に、次の環境変数が設定されていないことを確認します。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
第2.3項「共有記憶域と推奨ディレクトリ構造」の説明にあるように、Oracle Fusion Middlewareは、冗長性を確保するために2箇所以上の記憶域にインストールします。
Oracle HTTP Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行しているユーザーのOSグループを入力します。
「OK」をクリックします。
画面の手順に従って、/createCentralInventory.shをrootとして実行します。
「OK」をクリックします。
この画面が表示されるのは、システム上に初めてOracle製品をインストールする場合のみです。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
Oracleミドルウェア・ホーム: ORACLE_BASE/product/fmw
Oracleホーム・ディレクトリ: Oracle_WT1
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。正しくない場合は「戻る」をクリックして前の画面に戻り、選択を修正します。問題がなければ、「インストール」をクリックします。
UNIXシステムでoracleRoot.shスクリプトの実行を求められたら、rootユーザーとして実行します。
Oracle HTTP Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストールの進行状況」画面で「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
この項では、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする手順を説明します。インストールするソフトウェア・コンポーネントは、WebLogic Serverホーム(WL_HOME)およびOracleホーム(ORACLE_HOME)です。第2.3項「共有記憶域と推奨ディレクトリ構造」で説明しているとおり、冗長性のためにOracle Fusion Middlewareは少なくとも2つの記憶域の場所にインストールします。
重要: セットアップのプロセスを開始する前に、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通してインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。 |
この項の内容は次のとおりです。
次の手順を実行して、Oracle WebLogic ServerをAPPHOST1とAPPHOST2にインストールします。
Oracle WebLogic Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、次の手順を実行します。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」で、ORACLE_BASE/product/fmwと入力します。
注意: ORACLE_BASEは、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。このディレクトリは/u01/app/oracle とすることをお薦めします。詳細は、第2.3項「共有記憶域と推奨ディレクトリ構造」を参照してください。 |
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「標準」を選択して「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3ディレクトリを受け入れます。Oracle Coherenceの場合もデフォルトのディレクトリ(ORACLE_BASE/product/fmw/coherence_3.6)を受け入れます。
「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」オプションの選択を解除して「完了」をクリックします。
Oracle Business IntelligenceをAPPHOST1およびAPPHOST2にインストールするには、この項で説明している手順を実行します。インストールは共有記憶域で実行するので、MW_HOMEはAPPHOST1およびAPPHOST2のOracle BI Serverからアクセスして使用できます。
Linuxプラットフォームで、 /etc/oraInst.locファイルが存在している場合には、その内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいこと、またそのディレクトリに対する書込み権限が付与されていることを確認します。 /etc/oraInst.locファイルが存在していない場合には、この手順をスキップできます。
Oracle Business Intelligenceのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行しているユーザーのOSグループを入力します。
「次へ」をクリックします。
画面の手順に従って、/createCentralInventory.shをrootとして実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面でソフトウェアの更新をスキップするか、ソフトウェアの更新をMy Oracle Supportから検索するか、更新をローカル・ディレクトリから検索するかを選択します。決定したら、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択して「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、前にインストールしたミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストで選択します。「Oracleホーム」ディレクトリには、ディレクトリ名(Oracle_BI1)を入力します。
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle Business Intelligenceソフトウェアがインストールされます。
「インストールの進行状況」画面で「次へ」をクリックします。
完了画面で「終了」をクリックします。