ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63036-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

4 Web層の構成

この章では、Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメントをサポートするようにOracle Web層を構成する方法を説明します。


重要:

セットアップのプロセスを開始する前に、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通してインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Web層の構成

インストールを開始する前に、第3.2項「Oracle HTTP Serverのインストール」の説明に従って、Oracle Web層ソフトウェアをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールする必要があります。Oracle Web層の構成手順は、WEBHOST1とWEBHOST2で同じです。

次の手順を実行して、Oracle Web層を構成します。

  1. Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードの場所に、ディレクトリを変更します。

    WEBHOSTn> cd ORACLE_HOME/bin
    
  2. 構成ウィザードを起動します。

    WEBHOSTn> ./config.sh
    
  3. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  4. 「コンポーネントの構成」画面で「Oracle HTTP Server」を選択し、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」の選択を解除します。「Oracle Web Cache」は選択されていないことを確認します。

    次へ」をクリックします。

  5. 「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の値を指定します。

    • インスタンス・ホームの場所: ORACLE_BASE/admin/webn

    • インスタンス名: webn

    • OHSコンポーネント名: ohsn

    (ここでnは、インストール上の連番を示します。たとえば、WEBHOST1には1、WEBHOST2には2などです。)

    次へ」をクリックします。

  6. 高可用性の実装では、様々なコンポーネントで使用されるポートのすべてを複数のホスト間で同期すると、より簡単になります(必須ではありません)。使用するポートをファイルに指定することで、自動ポート構成をバイパスできます。

    「ポートの構成」画面でファイル名を選択し、「表示/編集」をクリックします。ファイルは次のようになります。

    [OHS]
    #Listen port for OHS component
    OHS Port = 7777
    
    [OPMN]
    #Process Manager Local port no
    OPMN Local Port = 1880
    

    サンプルのstaticports.iniファイルは/Disk1/stage/Response/ディレクトリにあります。

    次へ」をクリックします。

  7. セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。

  8. 「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。正しくない場合は「戻る」をクリックして前の画面に戻り、選択を修正します。問題がなければ、「構成」をクリックします。

  9. 複数の構成アシスタントが連続して起動されます。このプロセスには時間がかかる可能性があります。終了したら、「次へ」をクリックすると、「インストール 完了」画面が表示されます。

  10. 「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。

4.2 インストールの検証

インストールが完了したら、Oracle HTTP Serverホーム・ページに、次のURLからアクセスできることを確認します。

http://webhost1.mycompany.com:7777/

http://webhost2.mycompany.com:7777/

4.3 Oracle HTTP Serverでのロード・バランサの構成

Oracle HTTP Server(WEBHOST1、WEBHOST2)を実行するホストへすべてのHTTPリクエストをルーティングするようロード・バランサを構成できます。Oracle HTTP ServerがフロントエンドのOracle WebLogic Serverである場合は、ロード・バランサでスティッキー・セッション(クッキーの挿入)を有効にする必要はありません。このドキュメントで説明するトポロジには該当しませんが、ロード・バランサからOracle WebLogic Serverに直接移動する場合にはスティッキー・セッションが必要です。HTTPの監視も設定する必要があります。

4.4 仮想ホストの構成

Oracle Business Intelligenceでロード・バランサを使用するには、Oracle HTTP Serverの構成で仮想ホストを作成する必要があります。ORACLE_INSTANCE/config/OHS/component_nameにあるhttpd.confファイルを編集し、次の仮想ホストのセクションを追加します。

NameVirtualHost *:7777
<VirtualHost *:7777>
   ServerName https://bi.mycompany.com:443
   RewriteEngine On
   RewriteOptions inherit
</VirtualHost>

NameVirtualHost *:7777
<VirtualHost *:7777>
   ServerName admin.mycompany.com:80
   ServerAdmin you@your.address
   RewriteEngine On
   RewriteOptions inherit
</VirtualHost>
 
NameVirtualHost *:7777
<VirtualHost *:7777>
   ServerName biinternal.mycompany.com:80
   ServerAdmin you@your.address
   RewriteEngine On
   RewriteOptions inherit
</VirtualHost>

注意:

WEBHOST1およびWEBHOST2の両方に対して、この手順を実行します。

httpd.confファイルの修正後、次のように両方のOracle HTTP Serverを再起動する必要があります。

WEBHOST> cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin
WEBHOST> opmnctl stopall
WEBHOST> opmnctl startall

次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。