Oracle® Fusion Middleware Content Serverアプリケーション管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B65036-01 |
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この章には次の項があります。
コンテンツ・フォリオはオプションのコンポーネントで、コンテンツ・サーバーとともにインストールされます。有効な場合は、複数のコンテンツ・アイテムの論理グループをコンテンツ・サーバーのセキュアな環境内から収集、追跡およびアクセスするための迅速かつ効果的な方法を提供します。たとえば、次回のパンフレットに関連するすべてのアイテム(イメージ、ロゴ、法的表示、広告コピーなど)をワークフロー・プロセスを介して収集し、送信できます。承認された後、関連付けられたすべてのコンテンツをダウンロードして、印刷用に送信できます。また、多くの場合、新しいプロジェクトには、関連するすべてのコンテンツ・アイテムがチェックインされたときに、階層の特定の領域へのアクセスを制限して、そのコンテンツ・アイテムを特定の階層に収集するための仮想の場所が必要です。また、ビデオには、権利放棄書およびナレーション・テキストへの関連付けと追跡が必要な場合があります。コンテンツ・フォリオでは、このすべてを実行できます。
技術的には、コンテンツ・フォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされたXMLファイルで、要素を使用して、コンテンツ・サーバー内のノード、スロットおよび指定されたコンテンツ・アイテムの階層構造を定義します。コンテンツ・フォリオは実際には論理的グループで、つまり、コンテンツ・サーバーに格納されているコンテンツを構造化できるフレームワークです。簡易フォリオ は単一階層のコンテナで、 詳細フォリオ はフォルダ内の階層でコンテンツをネストできます。拡張フォリオの階層は、コンテンツ・アイテムの収集前に構築されるか、アイテムの収集中または収集後に作成されます。
既存のフォリオにはコンテンツを追加でき、変更されないようにロックすることもできます。簡易フォリオには、コンテンツ・サーバーを検索してコンテンツ・アイテムを追加し、拡張フォリオには、コンテンツ・サーバー・リポジトリに新しいアイテムをチェックインするか、すでにチェックインされているコンテンツを検索してコンテンツ・アイテムを追加でき、すべてはフォリオ・インタフェースを介して実行されます。拡張フォリオには、Webサイトや共有ネットワーク・ドライブなどの外部リソースへのハイパーリンクを含めることもできます。
この項で説明する項目は、次のとおりです。
コンテンツ・フォリオを使用すると、次の機能がコンテンツ・サーバーに追加されます。
コンテンツをフラットな簡易フォリオ構造に編成する
コンテンツを階層のある拡張フォリオ構造に編成する
フォリオ作成時に選択するための事前構造化されたテンプレートを作成する
フォリオの構造を動的に変更する
フォリオの構造をロックして動的に変更されないようにする
コンテンツ・フォリオをロックして追加されないようにする
フォリオのロックを解除して追加できるようにする
コンテンツ・サーバーのリビジョンを追跡せずにフォリオを変更する
コンテンツ・サーバーのリビジョンを追跡するためにフォリオのスナップショットを取得する
.zip、.pdfまたはXML形式のフォリオ・コンテンツのレンディションをダウンロードする
コンテンツ・アイテムの収集に使用する複数の構造化されていないコンテンツ・バスケットを作成する
Content Foliosのインストール中には、いくつかの変更がコンテンツ・サーバーに適用されます。
フォリオまたはテンプレートの現行の状態を記録するために、次のメタデータ・フィールドがコンテンツ・サーバーに追加されます。
CpdIsTemplateEnabled
CpdIsLocked
次のビューがコンテンツ・サーバーに追加され、コンテンツ・フォリオの表をJavaScriptに通信するためにフォリオの編集ページで使用されます。
NodePropertyView
LinkPropertyView
NodeRemovalTypeView
CpdTreeDisplayFunctionMapView
CpdPopupEditActionsView
ItemPropertyView
PneDocProfileView
PneDocProfileViewでは、次のリレーションが使用されます。
GenericUserProfileRelation
次の表には、システム内のコンテンツに対するフォリオとコンテンツ・バスケットのリンクが記録されます。
CpdLinks
CpdArchiveLinks
CpdBasketLinks
CpdEditHistory
注意: フォリオが無効化または削除された場合でも、コンテンツ・サーバーのインストール中にコンテンツ・サーバーに加えられた変更はそのままになります。 |
コンテンツ・フォリオは、コンテンツを階層構造に編成する手段を提供します。フォリオの構造は、作成または編集の際に動的に変更するか、作成時に選択した事前定義済テンプレートに基づいた静的な構造にするか、あるいはこの2つを組み合せることも可能です。
この項の内容は次のとおりです。
フォリオ・テンプレートでは、ノード、サブノード、スロットおよびフォリオの作成時に必要なコンテンツ・アイテムの事前定義された編成がユーザーに提供されます。ユーザーは、拡張フォリオを作成する際に、フォリオ・テンプレートを選択できます。フォリオ・テンプレートはコンテンツ・サーバーにチェックインして管理されるXMLファイルで、いつでも編集または改訂できます。テンプレートに対するリビジョンは、そのテンプレートに基づいた既存のフォリオには遡及的に適用されず、テンプレートの新しいリビジョンに基づいて作成された新しいフォリオにのみ適用されます。
フォリオ・テンプレートを作成するには、コンテンツ・サーバーに対する管理権限が必要です。テンプレートを作成するには、「Content Serverの管理」トレイの「フォリオの管理」フォルダにある「フォリオ・テンプレートの作成」リンクをクリックして、フォリオ・テンプレートの作成/フォリオ・テンプレートの編集ページを使用します。
フォリオ・テンプレートを作成する手順は、次のとおりです。
「Content Serverの管理」トレイの「フォリオの管理」フォルダを開き、「フォリオ・テンプレートの作成」をクリックします。フォリオ・テンプレートの作成/フォリオ・テンプレートの編集ページが表示されます。
「アクション」メニューから「テンプレートの保存」を選択します。フォリオ・テンプレート・プロファイルの設定ページが表示されます。
重要: フォリオ・テンプレートは、そのフォリオ・テンプレートから移動する前に保存する必要があります。フォリオを保存すると、そのフォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされます。フォリオを保存しないと、フォリオとそのフォリオに対する変更は失われます。 |
フォリオ・テンプレートで使用するプロファイルを選択し(ある場合)、「次へ」をクリックします。フォリオ・テンプレートのチェックイン・ページが表示されます。
必要な情報を入力して「チェックイン」をクリックします。フォリオ・テンプレートのチェックインの確認ページが表示されます。テンプレートのタイトルは、フォリオ・タイプの選択ページの「フォリオ・テンプレート」選択リストに表示されるため、テンプレートには説明的なタイトルを選択することをお薦めします。
続行方法を選択し、「終了」をクリックします。オプションは、次のとおりです。
構造またはコンテンツを追加するフォリオ・テンプレートの編集の続行:フォリオ・テンプレートの作成/フォリオ・テンプレートの編集ページが表示されます。構造およびコンテンツをテンプレートに追加し、テンプレートのプロパティを設定します。
フォリオのコンテンツ情報の表示:フォリオに関するコンテンツ・サーバーのコンテンツ情報ページが表示されます。
現在、コンテンツ・サーバーには、フォリオの作成/フォリオの編集ページの構造に類似したデフォルトのビューア、および次のレンディション・オプションが同梱されています。
Zip
XML
カスタムのビューアおよびレンダラの開発は可能ですが、少なくとも次のことを理解している必要があります。
フォリオXMLの構造
フォリオのIdocスクリプト機能およびその正しい使用方法
イテレータ/レンダラ・アーキテクチャ
コンポーネントを使用してビューアおよびレンダラのリストを変更または追加する方法
カスタムのビューアおよびレンダラを追加する場合は、オラクル社コンサルティング(http://www.oracle.com/consulting/index.html
)に問い合せてください。