Oracle® Fusion Middleware Content Serverアプリケーション管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B65036-01 |
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この章では、フォルダとWebDAVを管理する方法について説明します。次の項目について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
フォルダはオプションのコンポーネントで、コンテンツ・サーバーとともに自動的にインストールされます。有効な場合は、コンテンツ・サーバーのコンテンツへの階層フォルダ・インタフェースを「仮想フォルダ」(「階層フォルダ」とも呼ばれる)の形式で提供します。仮想フォルダを使用すると、マルチレベル・フォルダ階層を作成できます。図6-1に、コンテンツ・サーバーのWebページから表示した仮想フォルダを示します。
ユーザーは、使い慣れたフォルダ・タイプのインタフェースでドリルダウンし、コンテンツを検索できます。仮想フォルダを参照しているときは、「ビュー」検索結果の一部のフィールドが使用できないか、該当するものがありません。
ユーザーは特定のフォルダからコンテンツ・アイテムをチェックインすることで、デフォルト・メタデータをコンテンツ・アイテムに適用できます。
システム管理者は、フォルダを適切に設定することで、コンテンツ・アイテムに適用されるデフォルト・メタデータを制御できます。
次に、ユーザーが事前に設定されたデフォルト・メタデータを(システム管理者が設定した)特定のフォルダからチェックインすると、そのメタデータがコンテンツ・アイテムに適用されます。
フォルダ機能の使用方法に関する主なシナリオは、次のとおりです。
参照: ユーザーは、フォルダ全体を参照してサブフォルダやコンテンツ・アイテムを検索できます。ユーザーには、フォルダに関する追加情報を取得して、ツリー構造をトラバース・バックアップするための簡易メカニズムが必要です。ユーザーは、何百ものアイテムやサブフォルダが格納されているフォルダを表示できます。多数のサブフォルダがあるフォルダで、ユーザーは、そのフォルダ内のコンテンツ・アイテムを簡単に表示して参照できます。同様に、多数のコンテンツ・アイテムが格納されているフォルダで、そのサブフォルダを簡単に表示して参照できます。
フォルダの作成: 指定のフォルダで、ユーザーは新しいフォルダを作成できます。このプロセスは、フォルダのネーミングのみであることが理想的です。フォルダ・メタデータ、デフォルト・メタデータなどの追加情報は、必要な場合にのみアクセスできます。
フォルダ・メタデータの割当て: ユーザーは、メタデータをフォルダに割り当てることができます。このアクションは、フォルダの作成時に実行できます。また、フォルダ・メタデータを既存のフォルダに割り当てることもできます。いずれの場合もプロセスと手順は同じです。
アイテムのデフォルト・メタデータの割当て: ユーザーは、フォルダに作成されたコンテンツやフォルダに追加されたコンテンツに割り当てるメタデータを指定できます。このメタデータは、フォルダの作成時またはそれ以降に設定できます。いずれの場合も、メタデータを設定するための手順とプロセスは同じです。
フォルダへのコンテンツ・プロファイルの割当て: ユーザーは、コンテンツ・プロファイルをフォルダに割り当てることができます。これは、フォルダの作成時またはそれ以降に実行できます。これにより、そのフォルダに追加されたコンテンツ・アイテムに対するデフォルトとして設定できるメタデータ・フィールドが決まります。
フォルダでの新しいコンテンツの作成: ユーザーは、フォルダ内を参照して、そのフォルダに新しいアイテムを作成(チェックイン)できます。フォルダに新しいコンテンツのデフォルト・メタデータまたはコンテンツ・プロファイルが指定されている場合は、その内容がコンテンツ・チェックイン・フォームに正確に反映されます。
フォルダへの既存のコンテンツの追加: ユーザーは、フォルダ内を参照して、リンク/ショートカットを既存のコンテンツ・アイテムに追加できます。このコンテンツ・アイテムは、別のフォルダ内に存在している場合や、フォルダ内ではなくコンテンツ・サーバーに存在している場合があります。コンテンツ・アイテムはサーバーにすでに存在しているため、メタデータはその時点では必要ありません。追加先のフォルダに同じ名前のアイテムがある場合、ユーザーは新しいリンク/ショートカットの名前の変更を求められます。
フォルダ間でのアイテム/フォルダの移動: ユーザーは、フォルダを参照して、1つ以上のサブフォルダおよびコンテンツ・アイテムを選択し、別のフォルダに移動できます。移動対象として選択したフォルダの子に、フォルダ/アイテムを移動することはできません。これらは既存のアイテム/フォルダであるため、メタデータは必要ありません。移動先のフォルダに、移動対象と同じ名前のコンテンツ・アイテムがある場合、ユーザーはそれらのアイテムおよびフォルダを上書きするかどうかを尋ねられます。
フォルダ間でのアイテム/フォルダのコピー: ユーザーは、フォルダを参照して、1つ以上のサブフォルダおよびコンテンツ・アイテムを選択し、別のフォルダにコピーできます。このアクションによって、選択したフォルダとアイテム(つまり、リンクではない)の新しいコピーがコピー先フォルダに作成されます。メタデータがコピーされ、新しいメタデータについて尋ねるプロンプトは表示されません。コピー先のフォルダに、コピー対象と同じ名前のフォルダおよびコンテンツ・アイテムがある場合、ユーザーはコピー先のファイルおよびフォルダを上書きするかどうかを尋ねられます。
アイテム/フォルダの削除: ユーザーは、フォルダを参照して、1つ以上のサブフォルダおよびコンテンツ・アイテムを選択し、それらを削除できます。削除アクションの確認を求めるプロンプトが表示されます。リビジョンが複数あるアイテムの場合、ユーザーはすべてのリビジョンを削除するか、最新のリビジョンのみを削除するかを尋ねられます。選択したファイルすべてに対してユーザーの応答を適用するオプションもあります。
アイテム/フォルダの名前の変更: ユーザーはリンク/ショートカットまたはフォルダ内のサブフォルダを選択して、名前を変更できます。名前の変更アクションは、単一のアイテムに対してのみ実行できます。新しい名前が既存のアイテムまたはフォルダの名前と同じ場合、ユーザーには警告が表示され、一意の名前に変更するように求められます。
フォルダには次の構造が使用されます。
各コンテンツ・サーバー・インスタンスには、仮想フォルダの共通セットがあります。フォルダへの変更はシステム全体に適用されます。
コントリビューション・フォルダというシステムレベルのデフォルト・フォルダが1つあります。
インストール時にごみ箱機能が有効な場合は、ごみ箱というシステムレベルのフォルダが作成されます。
システム管理者はシステムレベル・フォルダの名前を変更できますが、システムレベル・フォルダを削除したり、システムレベルのカスタム・フォルダを追加するには、データベースへの変更が必要です。(システムレベルのフォルダを削除すると、そのフォルダは無効になりますが、システムからは除去されていません。)
階層内の各フォルダには、フォルダの作成時に自動的に割り当てられた値と同じフォルダ値(数値)のコンテンツ・アイテムが含まれています。コンテンツ・アイテムの「フォルダ」フィールドの値を変更すると、そのコンテンツ・アイテムは別のフォルダに配置されます。
各フォルダ内のフォルダとコンテンツ・アイテムの最大数は、仮想フォルダの参照がシステム・パフォーマンスに影響を与えないように制限できます。
フォルダ・コンポーネントは、Windowsのファイル・システムに類似しています。したがって、フォルダを作成する場合は、名前に二重引用符を使用できません(例: "doublequotedfolder")。二重引用符を使用するとエラーが発生します。フォルダを作成するときは、Windowsの標準のネーミング規則を使用する必要があります。
フォルダ・コンポーネントには、2つのレベルのセキュリティが適用されます。
コンテンツ・アイテム・レベル
フォルダ・レベル
コンテンツ・サーバーのユーザー・ログインおよびセキュリティ制御は、仮想フォルダを介して管理されるコンテンツにも適用されます。たとえば、あるコンテンツ・アイテムの読取り権限がある場合、そのファイルは表示できますが、そのファイルにリビジョンをチェックインすることはできません。
読取り権限を持つユーザーが仮想フォルダを介してコンテンツにアクセスできるようにするには、環境変数GetCopyAccessを設定する必要があります。これは、コンテンツ・セキュリティ・ページの「管理サーバー」で、「読取り権限を持つユーザーである場合にコピーを許可する」チェック・ボックスを選択することで設定できます。
コンテンツ・アイテムのセキュリティに加えて、フォルダ・レベルのセキュリティも適用されます。
ユーザーが表示できるのは、セキュリティ・グループが割り当てられていない仮想フォルダか、そのユーザーに少なくとも読取り権限があるセキュリティ・グループが割り当てられている仮想フォルダのみです。
各仮想フォルダには、そのフォルダの管理権限を持つユーザーである所有者がいます。所有者は、フォルダのセキュリティ・グループに対する書込み権限または削除権限がない場合でも、フォルダのメタデータを変更したり、フォルダを削除できます。ただし、所有者にはそのフォルダ内のコンテンツ・アイテムに対する付加的な権限はありません。
フォルダのデフォルト・メタデータを変更するには、そのフォルダに対する削除権限があるか、そのフォルダの所有者である必要があります。
フォルダを削除するには、そのフォルダに対する削除権限があるか、そのフォルダの所有者である必要があります。フォルダ内のすべてのコンテンツ・アイテムおよびサブフォルダを削除する権限も必要です。
注意: フォルダのセキュリティ・グループを変更する場合は注意が必要です。フォルダを変更してセキュリティ・グループの制限を強化すると、作成者が自身のコンテンツ・アイテムを管理するための権限を失う可能性があります。 |
新しいフォルダを作成すると、新しいフォルダのフィールドはその親フォルダのメタデータによって移入されます。これにより、新しいフォルダには当初はメタデータが継承されますが、このフォルダには変更を追加できます。
親フォルダのメタデータに対する以降の変更は、既存のサブフォルダのメタデータには反映されません。親フォルダのメタデータをサブフォルダとコンテンツ・アイテムに適用する場合は、メタデータの伝播機能を使用できます。
ごみ箱機能は、削除したアイテムを完全に削除せずに「ごみ箱」フォルダに送信するオプションの機能です。「ごみ箱」フォルダのアイテムは、その後、完全に削除するか、フォルダ階層の元の場所に戻すことができます。これにより、ユーザーは誤って削除したファイルやフォルダをリカバリできます。
ごみ箱機能については、次の考慮事項に注意してください。
リポジトリ・マネージャからリビジョンを削除すると、そのリビジョンは「ごみ箱」フォルダをバイパスして完全に削除されます。
ごみ箱機能は、インストール後にシステム・フォルダの構成を使用して有効または無効にできます。
フォルダを使用してSite Studio Webサイトにコンテンツをコントリビュートする場合は、ごみ箱機能を無効にしてください。無効にしないと、削除したコンテンツ・アイテム(ごみ箱に移動したコンテンツ・アイテム)はWebサイトの目次(動的リスト)に引き続き表示されます。このコンテンツ・アイテムを削除するには、WebDAVのごみ箱に移動し、そこからもドキュメントを明示的に削除する必要があります。
メタデータの伝播機能を使用すると、コントリビュータは、デフォルト・メタデータ値をフォルダからそのサブフォルダとコンテンツ・アイテムにコピーできます。この機能の典型的な用途は、次のとおりです。
大量のコンテンツ・アイテムを新しいフォルダ構造に移動した後に、最上位フォルダのデフォルト・メタデータをすべてのサブフォルダとコンテンツ・アイテムに適用する場合。
フォルダに対するデフォルト・メタデータを改訂し、そのメタデータをそのフォルダ内のサブフォルダとコンテンツ・アイテムに適用する場合。
メタデータの伝播については、次の考慮事項に注意してください。
伝播機能は、各フォルダのメタデータを、そのフォルダ内の伝播を禁止されていないすべてのサブフォルダとコンテンツ・アイテムに適用します。これは、伝播を禁止されていないサブフォルダとコンテンツ・アイテムは、伝播が開始されたフォルダのメタデータを継承することを意味します。
あるフォルダを伝播禁止にすると、上位フォルダからのメタデータの伝播はそのフォルダに適用されません。ただし、伝播禁止のフォルダからメタデータの伝播を開始することは可能です。
システム管理者は、伝播の対象に含めるメタデータ・フィールドを選択します。(これはシステム全体の設定です。)デフォルトでは、メタデータ・フィールドはフィールド情報の継承構成ページで選択されるまでは伝播の対象に含まれません。
フォルダのメタデータ・フィールドの値が定義されていない場合は、伝播時にそのフォルダ内のサブフォルダとコンテンツ・アイテムに空白の値が継承されず、そのアイテムの既存のメタデータ値がそのまま使用される場合があります。これは、空のフィールド値を伝播するかどうかを制御する、CollectionPropagateEmptyValues構成変数の値によって決まります。
メタデータの伝播を開始すると、セキュリティ・グループに対する書込み権限があるフォルダとコンテンツ・アイテムのみを対象に伝播が実行されます。
ドキュメントを編集してコンテンツ・サーバーにチェックインした場合、その改訂されたドキュメントは変換、索引付けおよびリリースのプロセスを経過する必要があります。改訂されたドキュメントは、このプロセスが完了するまで最新バージョンとみなされます。プロセスが完了すると、改訂されたドキュメントは最新リリース・バージョンとみなされます。
バージョン・リリースの構成変数CollectionReleasedOnlyの設定方法によっては、コンテンツ・アイテムの読取りアクセス権があるユーザーに最新バージョンが表示されたり、アイテムが未リリースの場合に何も表示されないことがあります。ただし、作成者には最新バージョンが常に表示されます。デフォルトではこの変数が有効になっており、読取りアクセス権があるすべてのユーザーに最新バージョンが表示されます。
最新バージョン: 構成変数CollectionReleasedOnly
がfalseに設定されている場合、コンテンツ・アイテムの可視性は、リリースの状態ではなくアイテムのバージョンに基づいて決まります。この場合、既存のコンテンツ・アイテムの新しいリビジョンがフォルダにチェックインされると、作成者およびそのコンテンツ・アイテムの読取りアクセス権があるすべてのユーザーは、改訂されたドキュメントの最新バージョンを表示できます。
最新バージョンの可視性モードでは、作成者および読取りアクセス権があるユーザーは、変換、索引付けおよびリリースの前後を問わず、改訂されたアイテムを表示できます。実際には、改訂されたコンテンツ・アイテムが変換または索引付けに失敗した場合でも、作成者および読取りアクセス権があるすべてのユーザーにはそのアイテムが表示されます。さらに、新しいリビジョンのリリース日が将来の日付に設定されている場合も、改訂されたコンテンツ・アイテムは作成者および読取りアクセス権がある他のすべてのユーザーに表示されます。
最新リリース・バージョン: 構成変数CollectionReleasedOnly
がtrueに設定されている場合、コンテンツ・アイテムの可視性は、アイテムのバージョンではなくリリースの状態に基づいて決まります。この場合、既存のコンテンツ・アイテムの新しいリビジョンがフォルダにチェックインされると、その新しいリビジョンは作成者にのみ表示されます。コンテンツ・アイテムの読取りアクセス権がある他のすべてのユーザーにこの新しいリビジョンが表示されるのは、そのコンテンツ・アイテムの変換、索引付けおよびリリースの完了後です。これは、コンテンツ・アイテムがリリースされるまで作成者以外のユーザーには何も表示されないことを意味します。さらに、新しいリビジョンのリリース日が将来の日付に設定されている場合も、改訂されたコンテンツ・アイテムはその時点まで他のユーザーに表示されません。
仮想フォルダを介してファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされると、デフォルト・メタデータ値がコンテンツ・チェックイン・フォームに自動的に入力されます。デフォルト・メタデータ値は、次の順序で評価されます。
仮想フォルダのデフォルト値: 検索ページから新しいコンテンツ・アイテムをチェックインすると、該当する仮想フォルダに定義されているコンテンツのデフォルト・メタデータ値がコンテンツ・チェックイン・フォームに入力されます。この値は、階層フォルダ構成の追加/階層フォルダ構成の編集ページで定義されます。
ユーザーのデフォルト・メタデータ値: コンテンツのメタデータのデフォルト値が仮想フォルダに対して定義されていない場合は、ユーザーのデフォルト・メタデータ値が適用されます。この値は、新しいコンテンツ・アイテムについては、デフォルト情報のフィールド構成ページで、改訂されたコンテンツ・アイテムについては、リビジョン情報のフィールド構成ページで各ユーザーが定義します。
ユーザーのデフォルト・メタデータ値を適用できるのは、WebDAVを使用して新しいコンテンツ・アイテムを作成する場合のみです。コンテンツ・サーバーWebインタフェースを使用している場合は適用できません。
システムのデフォルト・メタデータ値: システムのデフォルト値は、仮想フォルダまたはユーザーのデフォルト・メタデータによって定義されていないフィールドに適用されます。この値はシステム管理者が定義します。
システムのデフォルト・メタデータ値を適用できるのは、WebDAVを使用して新しいコンテンツ・アイテムを作成する場合のみです。コンテンツ・サーバーWebインタフェースを使用している場合は適用できません。
なし: 必須フィールドでないかぎり、メタデータ・フィールドを空白にできます。必須フィールドを空白のままにするとエラーが発生し、コンテンツ・アイテムはチェックインされません。
ローカル・フォルダ機能を使用すると、コントリビューション・フォルダの構造をローカル・ファイル・システムにマップできます。コンテンツ・サーバーのフォルダ、そのサブフォルダおよびコンテンツ・アイテムへの変更はローカル・ディレクトリに反映されます。
この機能の用途として、Webサイトはコンテンツ・サーバーで管理するが、ハイパーリンクを維持するために、その構造はローカル・ドライブにレプリケートすることが考えられます。個々のファイルはセキュリティ・グループとコンテンツ・タイプに従ってコンテンツ・サーバーに格納されているため、ユーザーがコンテンツ・アイテムから直接移動しようとすると、Webページ間のハイパーリンクは遮断されます。さらに、ユーザーはログインを要求され、各Webページを表示するための適切な権限が必要です。
次のシナリオは、この機能を使用したWebサイトの管理方法を示しています。
Webデザイナが、内部ハイパーリンクを備えた複数のWebページで構成されたWebサイトを複数レベルのディレクトリ構造内に作成します。
WebDAVクライアントを介して、デザイナはWebサイトの構造全体をWebSiteというコントリビューション・フォルダにコピーします。
コンテンツ・サーバーのローカル・フォルダ・ページで、共有ドライブZ:\IntranetのディレクトリにWebSiteフォルダがマップされます。
\Intranetディレクトリは、Webサーバーの仮想ディレクトリとして設定されます。
ユーザーは、コンテンツ・サーバーにログインせずに、Z:\IntranetディレクトリからWebサイトにアクセスできます。Webページはコンテンツ・サーバーで更新され、ローカル・ディレクトリに自動的にレプリケートされます。
ローカル・フォルダについては、次の考慮事項に注意してください。
コンテンツ・サーバーのセキュリティは、ローカル・ディレクトリ内のフォルダまたはコンテンツ・アイテムには適用されません。
ローカル・ディレクトリに表示されるのは、ステータスが「リリース」のコンテンツ・アイテムのみです。変換に失敗したアイテム、索引作成中のアイテム、ワークフロー内にあるアイテム、または将来のリリース日が設定されているアイテムはローカル・ディレクトリでは使用できません。
ローカル・ディレクトリで使用できるのは、コンテンツ・アイテムの最新バージョンのみです。
ローカル・ファイル・システムのディレクトリまたはファイルを直接変更すると、ローカル・フォルダのマッピングに問題が発生する場合があります。変更はすべて、コンテンツ・サーバーのフォルダ・インタフェースを介して行う必要があります。
特定のファイルへのアクセスを特定のセキュリティ・グループに属しているユーザーに限定する場合は、ローカル・ディレクトリを/weblayout保護ディレクトリに指定できます。
アーカイバ・アプリケーションを使用して、あるコンテンツ・サーバーから別のコンテンツ・サーバーにフォルダの構造とコンテンツをアーカイブすることはできません。ただし、フォルダの階層構造は、フォルダ管理インタフェースから直接インポートおよびエクスポートできます。コンテンツ・アイテムは、アーカイバを使用して個別にアーカイブできます。
フォルダのアーカイブについては、次の点に注意してください。
コンテンツ・アイテムは、アーカイバを使用して個別にエクスポートおよびインポートする必要があります。
フォルダ階層をエクスポートする場合は、その構造全体がエクスポートされ、特定のフォルダを指定することはできません。
フォルダ階層は、コンテンツ・サーバーによる読取りが可能なHDAフォーマットのテキスト・ファイルにエクスポートされます。
注意: フォルダ・アーカイブ・ファイルをインポートすると、コンテンツ・サーバーからすべてのコンテンツ・アイテムが削除され、インポートしたフォルダ階層に置換されます。 |
フォルダのCollectionSearchRecursiveContent
構成パラメータがtrueに設定されている場合は、ユーザーがコンテンツ・サーバー・インタフェースで「検索」をクリックすると、「参照」ボタンとそのフィールドが検索ページの「結果オプション」セクションに表示されます。「参照」ボタンを使用して、検索対象のフォルダ(サブフォルダを含む)を検索して選択できます。
フォルダにURLをマップするには、「メイン」メニューから「管理」→「フォルダ構成」の順に選択します。「フォルダにマップされているWeb URL」オプションを選択します。表示されたリストからフォルダおよびフォルダのURLを選択します。Web URLのマッピングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Content Serverシステム管理者ガイド』のWebUrlMapPluginによるURLのマッピングに関する項を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
WebDAV (Web-Based Distributed Authoring and Versioning)はコンテンツ・サーバーとともに自動的にインストールされ、有効な場合は、WebDAVプロトコルをサポートしているクライアントを使用してOracleコンテンツをリモートで作成および管理する方法を提供します。たとえば、OracleのWebブラウザ・インタフェースを使用せず、Windows ExplorerまたはMicrosoft Office製品を使用してOracleリポジトリ内のコンテンツをチェックイン、チェックアウトおよび変更できます。WebDAVはコンテンツ・サーバーで使用できます。
コンテンツ・サーバーのWebDAVインタフェースは、階層フォルダ・インタフェースに基づいています。詳細は、「フォルダについて」を参照してください。
フォルダとWebDAVの設定と管理は相互に密接に関連しています。特に明記されていないかぎり、このマニュアルの情報は両方の製品に該当します。
WebDAVはHTTP/1.1プロトコルの拡張機能で、クライアントがリモートWebコンテンツのオーサリング操作を実行できるようにします。WebDAVプロトコルはRFC 2518.0で規定されています。詳細は、http://www.webdav.org
でWebDAVのリソースに関するページを参照してください。
WebDAVは、次のオーサリング機能およびバージョニング機能をサポートしています。
バージョン管理
上書き防止用のロック
Webページのプロパティ
Webリソースの収集
ネームスペース管理(Webサーバー上でのページのコピーまたは移動)
アクセス制御
コンテンツ・サーバーなどのコンテンツ管理システムでWebDAVを使用すると、WebDAVクライアントは、コンテンツ・リポジトリ内のネイティブ・ファイルへの代替ユーザー・インタフェースとして機能します。作成者がOracleのWebブラウザ・インタフェースとWebDAVクライアントのどちらを使用しても、同じバージョニングとセキュリティ制御が適用されます。
コンテンツ・サーバーのWebDAVインタフェースは、フォルダ・コンポーネントが提供する階層フォルダ・インタフェースに基づいています。
重要: WebDAVでは、コンテンツ・サーバーのユーザー名にASCII以外の文字を使用できません。 |
WebDAVクライアントは、WebDAVプロトコルを使用してリクエストを送信し、レスポンスを受信できるアプリケーションです。現在、コンテンツ・サーバーでは次のWebDAVクライアントをサポートしています。
Microsoft Windows Explorer
Microsoft Word 2000、2002 (XP)、2003および2007
Microsoft Excel 2000、2002 (XP)、2003および2007
Microsoft PowerPoint 2000、2002 (XP)、2003および2007
Windows ExplorerでWebDAV仮想フォルダを使用して、WebDAV以外のクライアントで作成されたファイルを管理することは可能ですが、ネイティブ・アプリケーションを使用して、コンテンツをコンテンツ・サーバー・リポジトリにチェックインまたはチェックアウトすることはできません。
このガイドで使用しているWebDAVクライアントという用語は、WebDAVプロトコルを使用してリクエストを送信し、レスポンスを受信できるアプリケーションを意味し、Microsoft Windows ExplorerやMicrosoft Officeのプログラムなどが該当します。これは、Oracle WebDAVクライアント(コンテンツ・サーバーへのWebDAVインタフェースを拡張する別のOracle製品)とは異なります。
Oracleが提供するDesktop Integration Suiteを使用すると、Windows Explorer、Microsoft Outlook、Lotus Notesなどの他のアプリケーションへの統合が可能になり、WebDAVクライアント環境を強化できます。
コンテンツ・サーバーでは、WebDAVリクエストを直接処理するコンポーネントを介してWebDAVがサポートされます。コンテンツ・サーバーへのWebDAVリクエストは、次のプロセスに従います(図6-2を参照)。
コンテンツ・サーバーへのリクエストがWebDAVクライアントで作成されます。
メッセージは、カスタム・フィルタを介してWebサーバーで処理されます。
コンテンツ・サーバーで、WebDAVコンポーネントが次の機能を実行します。
クライアント・リクエストをWebDAVと認識します。
クライアント・リクエストをコンテンツ・サーバーの該当するWebDAVサービス・コールにマップします。
WebDAVリクエストから該当するコンテンツ・サーバー・リクエストにクライアント・リクエストを変換します。
コア・コンテンツ・サーバーに接続し、コンテンツ・サーバー・リクエストを実行します。
WebDAVコンポーネントによってコンテンツ・サーバー・レスポンスがWebDAVレスポンスに変換され、WebDAVクライアントに返されます。
WebDAV機能には、次のセキュリティ機能が含まれています。
フォルダ・コンポーネントおよびコンテンツ・サーバーのユーザー・ログインおよびセキュリティ制御は、WebDAVクライアントで管理されるコンテンツにも適用されます。たとえば、あるコンテンツ・アイテムの読取り権限がある場合は該当するファイルを表示できますが、そのファイルに新しいリビジョンをチェックインすることはできません。
ユーザーがWebDAVアプリケーションを使用してコンテンツ・サーバーにログインすると、WebDAVコンポーネントによってクライアント内にCookieが設定されます。IntradocDir/components/CoreWebdav/webdav_environment.cfg構成ファイルのWebDAVMaxInactiveIntervalパラメータで指定されている時間内にWebDAVリクエストが作成されるかぎり、Cookieの設定は維持されます。デフォルトでは3600秒、つまり1時間です。Cookieは、WebDAVクライアント・アプリケーションを終了しても設定が維持されます。Cookieが期限切れになった場合、ユーザーはコンテンツ・サーバーに再びログインし、Microsoft Word、ExcelおよびPowerPointを使用してWebDAVトランザクションを実行する必要があります。
Cookieには、権限のないユーザーが偽のCookieを生成するのを防ぐ暗号化キーが組み込まれています。キーの生成には、webdav_environment.cfg構成ファイルのWebDAVSecretKeyパラメータが使用されます。
ヒント: WebDAVログインCookieが他のコンテンツ・サーバーで使用されないように、WebDAVでアクセスするコンテンツ・サーバー・インスタンスごとにWebDAVSecretKeyの設定を一意の新しい値に変更することをお薦めします。 |
ユーザーがWindows Explorerを使用してコンテンツ・サーバーにログインすると、クライアントによってユーザー・ログイン認証がシェル内に保持されます。ログインCookieの期限が切れた場合でも、コンテンツ・サーバーにはWindows Explorerからユーザー名とパスワードが自動的に送信されるため、ログインを要求するプロンプトは表示されません。これをクリアする唯一の方法は、ユーザーがWindowsからログアウトすることです。
この項の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
仮想フォルダ内のフォルダまたはコンテンツ・アイテム(あるいはその両方)の数が多すぎると、コンテンツ・サーバーのパフォーマンスに影響を与える場合があります。フォルダを参照すると、フォルダ内の各アイテムはコンテンツ・サーバー、ネットワークおよびクライアント・ブラウザによって処理されます。各アイテムがこれらのステップを経由するたびに少量の時間とリソースが費やされます。この時間は様々な要因によって異なります。経験則では、各アイテムによって、参照のレスポンス時間に数ミリ秒、ブラウザで表示されるページのサイズに数KBがそれぞれ追加されます。フォルダ内のアイテムの数は参照にのみ影響を与え、検索には影響を与えない点に注意してください。
仮想フォルダ内のフォルダまたはコンテンツ・アイテム(あるいはその両方)の数が多いと、ユーザーの操作性にも影響を与えます。多数のアイテムを格納しているフォルダでは、ユーザーは大規模なリストを参照する必要があるため、アイテムを容易に検索できなくなります。
仮想フォルダごとに、フォルダとコンテンツ・アイテムの数を制限することをお薦めします。フォルダ当たりのフォルダとコンテンツ・アイテムの推奨最大数はともに1,000です。
フォルダ参照時のパフォーマンスを向上させるためには、CollectionContentSecurity
パラメータとCollectionFolderSecurity
パラメータを設定でき、これによってセキュリティは低下しますが、参照は高速化されます。
使用するフォルダが多いほど、より多くのRAMがフォルダ・キャッシュで必要になります。そのため、多数の未使用フォルダを設定することは避けてください。多数のフォルダを設定する必要がある場合は、コンテンツ・サーバーのメモリーを増やしてください。メモリーをさらに割り当てるには、メモリー要件を十分に満たし、エラーの発生を回避できるような値を-Xmx JAVA_OPTIONS
パラメータに設定する必要があります。
仮想フォルダ内のフォルダとコンテンツ・アイテムの最大数は、フォルダ/WebDAVソフトウェアのインストール時に初期設定されますが、後で変更できます。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクをクリックします。
仮想フォルダの管理構成ページが表示されます。
「仮想フォルダ当たりの最大フォルダ数」フィールドに、仮想フォルダの最大許容数を入力します。
ユーザーがこの数を超える仮想フォルダを定義しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
「仮想フォルダ当たりの最大コンテンツ数」フィールドに、仮想フォルダごとに許容されているファイルの最大数を入力します。
ユーザーがこの数を超えるコンテンツ・アイテムをチェックインしようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
「更新」をクリックします。
次の手順を使用して、システムレベルの仮想フォルダを無効にします。
管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「システム・フォルダの構成」リンクをクリックします。
システム・フォルダの構成ページが表示されます。
無効にするフォルダの横にある緑色のアイコンをクリックします。
フォルダが無効になります。無効化したフォルダはユーザーに表示されません。
次の手順を使用して、無効化したシステムレベルの階層フォルダを有効にします。
管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「システム・フォルダの構成」リンクをクリックします。
システム・フォルダの構成ページが表示されます。
有効にするフォルダの横にある灰色のアイコンをクリックします。
フォルダが有効化され、そのフォルダの検索ページが表示されます。有効化したフォルダはユーザーに表示されます。
フォルダ・コンポーネントのインストール時にごみ箱機能の有効化を選択すると、ごみ箱が作成され、コンテンツ・サーバーの各フォルダから削除されたコンテンツがすべて格納されます。フォルダの初期設定後にごみ箱を無効にする手順は、次のとおりです。
管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「システム・フォルダの構成」リンクをクリックします。
ごみ箱の横にある緑色の丸い点をクリックします。これにより、ごみ箱が無効になります。
これ以降、Oracleのフォルダから削除したコンテンツはごみ箱に移動せずに完全に削除されます。これは、一度削除したコンテンツは復元できないことを意味します。
注意: ごみ箱の無効化が特に有用なのは、Site Studioを使用している場合です。詳細は、「Site Studio Webサイトのコントリビューション・フォルダからのコンテンツの削除」を参照してください。 |
この手順を使用して、システムのデフォルト・メタデータを定義します。これらのメタデータ値は最初のチェックインにのみ適用され、既存のコンテンツのリビジョンは影響を受けません。
これらのデフォルト値が仮想フォルダを介してチェックインされたコンテンツに適用されるのは、ユーザーがフォルダに対して値を定義していない場合のみです。
ユーザーは、コンテンツ・アイテムのメタデータがすべて同じにならないように各自のデフォルト・メタデータを設定する必要があります。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「システムのデフォルト情報のフィールド構成」リンクをクリックします。
システムのデフォルト情報のフィールド構成ページが表示されます。
チェックイン時にコンテンツに適用するデフォルト値を指定します。すべての情報フィールドでIdocスクリプトを使用できます。
「更新」をクリックします。
次の手順を使用して、コントリビュータがメタデータの伝播機能を開始するときに、サブフォルダとコンテンツ・アイテムに伝播するメタデータ値を指定します。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「フィールド情報の継承構成」リンクをクリックします。
フィールド情報の継承構成ページが表示されます。
伝播するメタデータ・フィールドのチェック・ボックスを選択します。
「更新」をクリックします。
階層フォルダ情報ページの「伝播」ボタンをクリックすると、選択したメタデータ値のみが伝播されます。
フィールド情報の継承構成ページのメタデータ更新の禁止フィールドのチェック・ボックスを選択すると、伝播禁止の設定自体を伝播できます。ただし、伝播禁止の設定はfalseからtrueまたは空白にのみ伝播され、trueまたは空白からfalseには伝播されません。これは、すでにtrueまたは空白に設定されているフォルダやコンテンツ・アイテムは伝播プロセスの対象に含まれないためです。
Oracle Foldersでは静的継承が使用されます。新しいフォルダを作成したり、新しいコンテンツをフォルダにチェックインすると、その新しいフォルダまたはコンテンツ・アイテムのフィールドには親フォルダのメタデータが自動的に移入されます。これにより、最初はフォルダにメタデータが継承されますが、新しいフォルダを変更できます。その後、親フォルダのメタデータを変更しても、既存のサブフォルダのメタデータやフォルダにチェックインしたコンテンツのメタデータは影響を受けません。
フォルダにチェックインしたアイテムに親フォルダのメタデータ値が継承されないようにすることが必要な場合もあります。たとえば、「ReadOnly」メタデータ・フィールドがtrueの値に設定されたフォルダを作成する場合です。フォルダに対してこの値をtrueに設定すると、そのフォルダの名前変更、移動または削除を防止できますが、そのフォルダには引き続きコンテンツをチェックインできます。フォルダにチェックインしたコンテンツが、そのフォルダのメタデータ値(「ReadOnly」フィールドがtrue)を継承すると、そのコンテンツは作成者であっても削除できなくなります。あるフォルダを読取り専用に設定しても、そのフォルダにチェックインしたコンテンツには「ReadOnly」のtrueの値を継承させずにコンテンツを削除可能にすることもできます。
ブラウザ・インタフェースを使用してチェックイン・ページでフォルダにチェックインしたコンテンツでは「ReadOnly」フィールドの値をfalseに変更できますが、WebDAVを介してコンテンツをチェックインする場合は、チェックイン時にこのフィールドの値を変更する方法はありません。
「ReadOnly」フィールドが親フォルダの値を継承しないようにする手順は、次のとおりです(この手順はすべてのメタデータ・フィールドに適用できます。「ReadOnly」フィールドは単に例として使用しています)。
[Install_Dir]/custom/Folders/resourcesディレクトリを検索します。
既存のfolders_forcemeta_resource.hdaファイルをバックアップ用に別の名前でコピーします。
folders_forcemeta_resource.hdaファイルをテキスト・エディタで開きます。
次のようにファイルを編集します。結果セットは次のようになります。
@ResultSet METADATA_OVERRIDE 2 name value xReadOnly 0 @end
ファイルを保存します。
コンテンツ・サーバーを再起動します。
次の手順を使用して、すべてのフォルダおよび新しいチェックインに対して、1つ以上のメタデータ・フィールドをグローバルに非表示にし、特定のWebDAVコントリビューション・フォルダを使用したコンテンツのチェックインではこれらのメタデータ・フィールドを表示できるようにします。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「管理アプレット」リンクを選択します。
「構成マネージャ」リンクを選択します。
「ルール」タブをクリックします。
「追加」をクリックしてルールを追加し、ルールの名前と説明の情報を入力します。
「一般」タブで、「優先度のあるグローバル・ルール」チェック・ボックスと「ルールのアクティブ化条件の使用」チェック・ボックスを選択します。
「ルールのアクティブ化条件の使用」チェック・ボックスの横にある「編集」を選択します。
「追加」をクリックして条件を追加します。
条件がハイライトされていることを確認し、「句」タブを選択します。
「フィールド」メニューの「フォルダ」を選択します。
「演算子」メニューの「次の数値に等しくない」を選択します。
「値」メニューに、メタデータ・フィールドを表示するフォルダのxcollectionIDを入力します。xcollectionIDはデータベースのコレクション表のdCollectionIDの下にあります。
「追加」をクリックして、「句」セクションに句を追加します。
「OK」をクリックします。
「ルールの編集」メイン・ウィンドウから「フィールド」タブを選択します。
「追加」をクリックして、非表示にするフィールドを選択します。
「OK」をクリックします。
「ルール・フィールドの追加」ウィンドウが表示されます。
「ルール・フィールドの追加」ウィンドウの「タイプ」メニューで、「非表示」を選択します。
「OK」をクリックします。
「ルールの編集」メイン・ウィンドウで「OK」をクリックします。
未指定のフォルダにコンテンツを追加してフィールドが非表示になることを確認し、構成をテストします。必要なフィールドが表示されるように、作成したルールで指定されているフォルダにコンテンツを追加してみます。複数のフォルダでフィールドの表示が必要な場合は、同じルールの句にさらに条件を組み込む必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
ローカル・フォルダの詳細は、「ローカル・フォルダ」を参照してください。
次の手順を使用して、コントリビューション・フォルダの構造をローカル・ファイル・システムにマップします。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「ローカル・フォルダ」リンクをクリックします。
ローカル・フォルダ・ページが表示されます。
「参照」をクリックします。
「参照中」ダイアログが表示されます。
ファイル・システムにマップするフォルダをクリックします。(場合によっては、上位フォルダに移動してそのサブフォルダを表示する必要があります。)ターゲット・フォルダは開いているフォルダです。
「OK」をクリックします。
「フォルダ」フィールドに、ターゲット・フォルダが入力されます。
「ローカル・ディレクトリ」フィールドに、ディレクトリ名を入力します。
たとえば、c:/my_websiteのように指定します。
「追加」をクリックします。
必要な場合は、このディレクトリがファイル・システム上に作成され、指定したフォルダ構造が指定したディレクトリにレプリケートされます。
次の手順を使用して、ローカル・ファイル・システムにマップするフォルダのディレクトリ構造を再構築します。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「ローカル・フォルダ」リンクをクリックします。
ローカル・フォルダ・ページが表示されます。
再構築するフォルダ/ディレクトリ・マッピングで「再構築」をクリックします。
そのディレクトリ(およびすべてのサブディレクトリとファイル)がローカル・ファイル・システムから削除され、フォルダ構造がそのディレクトリに再度コピーされます。
次の手順を使用して、ローカル・フォルダのマッピングを削除します。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクを展開します。
「ローカル・フォルダ」リンクをクリックします。
ローカル・フォルダ・ページが表示されます。
削除するフォルダ/ディレクトリ・マッピングで「削除」をクリックします。
そのディレクトリ(およびすべてのサブディレクトリとファイル)がローカル・ファイル・システムから削除され、マッピングがローカル・フォルダ・ページから削除されます。マッピングされた仮想フォルダは、ローカル・フォルダのマッピングが削除されるまで削除できません。
この項の内容は次のとおりです。
フォルダのアーカイブの詳細は、「フォルダのアーカイブ」を参照してください。
アーカイブ・ファイルとしてエクスポートされるフォルダ階層のサイズによっては、JVMのデフォルトのヒープ・サイズの値が十分でない場合があります。エクスポート手順の実行中にメモリー・エラーが発生した場合は、ヒープ・サイズを増やす必要があります。
次の手順を使用して、フォルダ階層をアーカイブ・ファイルとしてエクスポートします。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクをクリックします。
仮想フォルダの管理構成ページが表示されます。
「アーカイブのエクスポート」をクリックします。
ファイル・ダウンロード・ウィンドウが表示されます。
「保存」をクリックします。
「別名保存」ウィンドウが表示されます。
フォルダのアーカイブ・ファイルを保存するディレクトリに移動します。
アーカイブ・ファイルを容易に識別できるように新しいファイル名を指定します(例: 041127_CollectionArchive)。
注意: Windowsでは、ファイル・タイプを「テキスト・ドキュメント」にしておくと、ファイル名に.txt拡張子が追加されます(例: CollectionArchive.hda.txt)。単に.hda拡張子でファイルを保存するには、「すべてのファイル」ファイル・タイプを選択します。 |
「保存」をクリックします。
指定したファイルにフォルダ階層がエクスポートされます。
次の手順を使用して、アーカイブしたフォルダ構造をインポートします。
注意: この手順を実行すると、現在のフォルダがすべて削除され、インポートされたフォルダ階層に置換されます。通常、この手順はリポジトリ内にコンテンツ・アイテムがないコンテンツ・サーバーでのみ実行します。 |
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」トレイを開きます。
「フォルダ構成」リンクをクリックします。
仮想フォルダの管理構成ページが表示されます。
「参照」をクリックし、インポートするアーカイブ・ファイルに移動します。
「開く」をクリックします。
パスとファイル名がフィールドに表示されます。
「アーカイブのインポート」をクリックします。
確認を求めるプロンプトが表示されます。
「OK」をクリックします。
アーカイブ・フォルダがインポートされ、再作成されます。
フォルダのパフォーマンスは様々な要因で異なります。この項では、フォルダとWebDAVが有効化されているコンテンツ・サーバーのパフォーマンスを向上するためのガイドラインと構成パラメータを示します。
仮想フォルダの数、特に未使用の仮想フォルダの数を制限します。使用するフォルダが多いほど、より多くのRAMがフォルダ・キャッシュで必要になります。そのため、特に未使用のフォルダなど、多数のフォルダを設定することは避けてください。多数のフォルダの設定が必要な場合は、コンテンツ・サーバーで使用可能なメモリーを増やしてください。メモリーをさらに割り当てるには、メモリー要件を十分に満たし、エラーの発生を回避できるような値を-Xmx JAVA_OPTIONS
パラメータに設定する必要があります。
仮想フォルダ内のフォルダとコンテンツ・アイテムの数を制限します。仮想フォルダ内のフォルダまたはコンテンツ・アイテム(あるいはその両方)の数が多すぎると、コンテンツ・サーバーのパフォーマンスに影響を与える場合があります。フォルダを参照すると、フォルダ内の各アイテムはコンテンツ・サーバー、ネットワークおよびクライアント・ブラウザによって処理されます。各アイテムがこれらのステップを経由するたびに少量の時間とリソースが費やされます。この時間は様々な要因によって異なります。経験則では、各アイテムによって、参照のレスポンス時間に数ミリ秒、ブラウザで表示されるページのサイズに数KBがそれぞれ追加されます。フォルダ内のアイテムの数は参照にのみ影響を与え、検索には影響を与えない点に注意してください。
仮想フォルダ内のフォルダまたはコンテンツ・アイテム(あるいはその両方)の数が多いと、ユーザーの操作性にも影響を与えます。多数のアイテムを格納しているフォルダでは、ユーザーは大規模なリストを参照する必要があるため、アイテムを容易に検索できなくなります。
そのため、仮想フォルダごとのフォルダとコンテンツ・アイテムの数を制限することをお薦めします。フォルダ当たりのフォルダとコンテンツ・アイテムの推奨最大数はともに1,000です。フォルダ/WebDAVソフトウェアのインストールでは、この制限値の指定を求めるプロンプトが表示されますが、この制限値はその後変更することもできます(詳細は、「フォルダおよびファイルの制限の設定」を参照)。
データベース・メンテナンスを定期的に実行します。システム内のコンテンツ・アイテムとフォルダの数が多い場合は、RDBMSのパフォーマンスがフォルダのパフォーマンスに大きな響を与えます。データベースの定期的なメンテナンス(月1回)を実行し、十分なRAMがあること、データベースの索引が最適化されていること、およびデータベースが過度に断片化されていないことを確認してください。
セキュリティを緩和して、適切なアクセス権がないユーザーがフォルダのセキュアなコンテンツを(アクセスではなく)表示できるようにします。セキュアなコンテンツまたはフォルダへのアクセス権がないユーザーに対して、これらのコンテンツまたはフォルダを検索ページで表示可能にするかどうかは、構成変数CollectionContentSecurityおよびCollectionFolderSecurityによって制御されます。これらの変数をfalse(デフォルト以外の値)に設定すると、セキュアなコンテンツ・アイテムまたはフォルダへのアクセス権がないユーザーに対して、これらのアイテムまたはフォルダが検索ページに表示されます。ただし、ユーザーがその内容を表示しようとすると、アクセス拒否のエラーが表示されます。この設定では、実行する必要がある問合せが単純化されるため(フィルタ処理の減少)、参照パフォーマンスが高速化されますが、ユーザーには、アクセス権のないセキュアなコンテンツに関する情報の一部が表示されます。
検索ページに表示されるアイテムとフォルダの数を制限します。構成変数CollectionDisplayResultSetSizeを設定すると、検索ページに表示されるアイテムの最大数を制御できます。結果セット内のアイテムが指定した数を超えると、その結果は切り捨てられ、複数ページに分割されます。その場合、ナビゲーション・リンクを使用してページ間を移動できます。この設定は、表示するアイテムが多数のときに極端に大きなページが生成されるのを回避する場合に便利です。
検索ページの項目に対する「アクション」ポップアップ・メニューから特定のオプションを削除します。検索ページの「情報」アイコンの横にある「アクション」ポップアップ・メニューから特定のメニュー・オプションを削除する、いくつかの構成変数があります。これには次のものがあります。
CollectionInfoEnabled:actionPopup (「フォルダ情報」および「コンテンツ情報」オプション)
CollectionLinkEnabled:actionPopup (「ショートカットの作成」オプション)
CollectionMoveEnabled:actionPopup (「移動」オプション)
CollectionDeleteEnabled:actionPopup (「削除」オプション)
この項の内容は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーのWebDAVインタフェースは、階層フォルダ・インタフェースに基づいています。詳細は、「フォルダについて」を参照してください。コンテンツ・サーバー・リポジトリへのWebDAVインタフェースは、仮想フォルダとして設定されます。各フォルダにはコンテンツ・アイテムが含まれ、これらのコンテンツ・アイテムは、フォルダの作成時に自動的に割り当てられた同じフォルダ値(数値)を持ちます。
コンテンツ・アイテムと仮想フォルダは、ファイル・システムのファイルやフォルダとほぼ同じ方法で操作できます。ただし、ファイル・システムのファイルに対して行う一般的な操作を、WebDAVの仮想フォルダ内のファイルに対して行う場合、結果が異なることがあります。たとえば、WebDAVの仮想フォルダからファイルを開くと、コンテンツ・サーバーからコンテンツ・アイテムのチェックアウトも行われます。
コンテンツ・サーバーとフォルダ・コンポーネントのユーザー・ログインおよびセキュリティ制御は、WebDAVクライアントを使用して管理されるコンテンツにも適用されます。たとえば、あるコンテンツ・アイテムの読取り権限がある場合、そのファイルは表示できますが、そのファイルにリビジョンをチェックインすることはできません。
図6-3に、WebDAV仮想フォルダの標準的なセットがWindows Explorerでどのように表示されるかを示します。
WebDAV機能をコンテンツ・サーバーにインストールした後は、WebDAVシステム管理タスクの大部分がフォルダ・コンポーネントのWebページで実行されます。詳細は、「フォルダの管理」を参照してください。
ユーザーがWebDAVを介して新しいコンテンツをコンテンツ・サーバーにチェックインする場合、コンテンツ・アイテムのタイトルは指定できません。タイトルは自動的に割り当てられます。次の手順を使用して、タイトルの割当て方法を指定します。
IntradocDir/config/config.cfgファイルをテキスト・エディタで開きます。
希望するタイトルの割当て動作に応じてWebDAVDoNotSetTitleToOriginalName
パラメータを設定します(次を参照)。
WebDAVDoNotSetTitleToOriginalName=false|true
(デフォルト値はfalseです。)
変数の値を変更した場合は、ファイルを保存してコンテンツ・サーバーを再起動します。
これで、WebDAVを介してコンテンツ・サーバーにチェックインしたコンテンツ・アイテムのタイトルは、次のように割り当てられます。
WebDAVDoNotSetTitleToOriginalName
パラメータをfalseに設定すると、ファイル拡張子を含まないファイル名がタイトルとして使用されます(例: monthly_report)。デフォルトのタイトル・メタデータ値がそのフォルダに定義されているかどうかに関係なく、このネーミング規則が使用されます。
WebDAVDoNotSetTitleToOriginalName
パラメータをtrueに設定し、デフォルトのタイトル・メタデータ値がそのフォルダに定義されていない場合は、ファイル拡張子を含むファイル名がタイトルとして使用されます(例: monthly_report.doc)。
WebDAVDoNotSetTitleToOriginalName
パラメータをtrueに設定し、デフォルトのタイトル・メタデータ値がそのフォルダに定義されている場合は、その定義された名前がタイトルとして使用されます(例: Monthly Report)。
この項では、複数言語の同時サポート(英語と日本語など)が必要な場合の要件について説明します。
同時に複数の言語をサポートする場合、特定のWebDAVプロパティ(メタデータ・フィールド)ではASCII以外の文字を使用できません。ASCII以外の文字を使用すると、WebDAVクライアントでは、その文字を含むフォルダをリストできなくなる場合があります。たとえば、英語のデスクトップでは日本語の表示に問題が起きることがあります。
ASCII以外のキャラクタ・セットを使用できない具体的なフィールドは、WebDAVクライアントによって異なります。ASCII以外の文字を使用できない、様々なクライアントおよびメタデータ・フィールドのリストを次に示します。
Microsoft Web Folders
次のフィールドではASCII以外の文字を使用できません。
コンテンツ名(dDocName)
元のコンテンツ名(dOriginalName)
コンテンツ・タイトル(dDocTitle)
フォルダ名
Desktop Integration Suite
次のフィールドではASCII以外の文字を使用できません。
コンテンツ名(dDocName)
元のコンテンツ名(dOriginalName)
コンテンツ・タイトル(dDocTitle)
コンテンツ・タイプ(dDocType)
コンテンツ・アイテムの作成者(dDocAuthor)
セキュリティ・グループ(dSecurityGroup)
フォルダ名
この項では、WebDAVの使用時に発生する問題について説明し、想定される解決策を示します。
ヒント: WebDAVコンポーネントの操作に関するエラー・メッセージと詳細情報は、コンテンツ・サーバーのログを参照してください。 |
Office 2000アプリケーションの使用時にWebDAVサーバーにあるドキュメントを開くと、内容が空(0バイト)であると表示されます。
この問題は、Microsoft Internet Explorerのインターネット一時ファイルの設定の組合せに起因している可能性があります。WebDAVファイルはコンテンツ・サーバーに存在していますが、特定の設定を伴うクライアント・マシンでは正しく開けません。
クライアント・マシンがWebDAV仮想フォルダに接続されません。
Internet Explorerがプロキシ・サーバーを使用するように構成されています。Internet Explorerの「ツール」→「インターネット オプション」→「接続」→「LANの設定」で、「LANにプロキシ サーバーを使用する」チェック・ボックスが選択されています。
次のいずれかを実行します。
HTTPサーバーまたはWebDAVサーバーにプロキシ・サーバー・インスタンスを使用しないようにクライアント・マシンを構成します。Internet Explorerで実行する場合は、「ツール」→「インターネット オプション」→「接続」→「LANの設定」→「詳細設定」→「例外」を選択し、WebDAVサーバーのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
プロキシ・サーバーの構成を変更して、WebDAVメソッド(WebDAV固有のHTTP/1.1拡張機能)が標準のGET、POSTおよびその他のHTTP/1.1メソッドとともにパススルーできるようにします。詳細は、ご使用のプロキシ・サーバーのマニュアルを参照してください。
Windows VistaでWebDAVが正しく機能するには、Service Pack 2が必要です。
ファイル名にダブルバイト文字を使用したファイルをチェックインできません。
西ヨーロッパ言語のオペレーティング・システムでコンテンツ・サーバーを実行している場合、Microsoft WebDAVクライアントは、ファイル名にダブルバイト文字を使用したファイルを処理できないことがあります。
仮想フォルダ名に番号記号(#)を使用すると、エラーが発生したり、番号記号(#)の前でフォルダ名が切り捨てられます。ファイル名に番号記号(#)を使用するとエラーが発生します。
フォルダ・コンポーネントをインストールした後、ExtranetLookコンポーネントが機能しません。
WebDAVコンポーネントでは、CookieベースのログインにCookieLoginPlugin.dllが使用されます。WebDAVを使用してMS Wordでドキュメントを開くと、Cookieによって追加のログイン・プロンプトが排除されます。大部分のユーザーはフォームベースのログインを望まないため、通常、コンポーネントでは、Webページでのフォームベースのログインがdllによって実行されないようになっています。ただし、ユーザーが希望する場合は、次の手順に従ってフォームベースのログインを実行できます。
コンテンツ・アイテムを仮想フォルダにドラッグ・アンド・ドロップすると、コンテンツ・アイテムが予期したとおり、自動的にワークフローに入りました。ただし、このコンテンツ・アイテムはワークフローの自動コントリビューション・ステップ内でスタックしているように見えます。このコンテンツ・アイテムを承認する唯一の方法は、選択した「リビジョン編集の終了」オプションでコンテンツ・アイテムをチェックアウトし、再度チェックインすることであり、これによって、そのコンテンツ・アイテムはワークフローの最初のステップに移動します。
WebDAVインタフェースを介してコンテンツ・アイテムをコントリビュートするときのデフォルトのワークフロー動作が変更されました。Foldersリビジョン91以上では、コンテンツ・アイテムは、従来のデフォルトであったワークフローの最初のステップではなく、仮想フォルダにコントリビュートしたときにコントリビューション・ステップのワークフローに入ります。これは、Site Studioのプレビュー・モードに対応するための変更ですが、その結果、コンテンツ・アイテムはワークフローを正しく進まなくなり、Site Studioインタフェースを使用した承認が可能になりました。ただし、Site Studioを使用していない場合、これは望ましい動作ではありません。
この問題に対処し、さらに機能の追加を可能にするために、コンテンツ・マネージャの2つの構成エントリを使用できます。
AutoContributorAdvancesOnUnlock
: この構成エントリを有効にすると、リビジョン91より前のFoldersコンポーネントのバージョンと同様に、コンテンツは最初のワークフロー・ステップに即座に進みます。
AutoContributorAllowsReview
: この構成エントリによって、ユーザーは、チェックアウト/チェックインの手順を実行しなくても、ワークフローのコントリビューション・ステップのコンテンツ・アイテムを承認できます。
Site Studio Webサイトへのコントリビュートに使用しているフォルダからドキュメントを削除しても、削除したドキュメントはWebサイトの目次(動的リスト)に引き続き表示されます。
フォルダ・コンポーネントのインストール時にごみ箱機能の有効化を選択すると、ごみ箱が作成され、コンテンツ・サーバーの各フォルダから削除されたコンテンツがすべて格納されます。これにより、Site Studioの使用時に望ましくないサイド・エフェクトが生じることがあり、削除したドキュメントが依然としてごみ箱に存在するため、WebDAVフォルダから削除したドキュメントがSite Studioの動的リスト(目次など)および問合せに引き続き表示されます。Site Studio Webサイトのすべての動的リストおよび問合せからドキュメントを消去するには、ドキュメントをごみ箱から明示的に削除する必要があります。
ドキュメントを2回削除しなくても済むようにするには、ごみ箱の無効化を使用できます。ごみ箱を無効にした後は、一度削除したドキュメントを復元できなくなることに注意してください。
WebDAVクライアントを使用してドラッグ・アンド・ドロップを試行しても、ファイルが作成されないか、0バイトのファイルが作成されます。アクションが正常に完了していないのに、エラー・メッセージが表示されません。WebDAVクライアントを使用したファイルのコピー・アンド・ペーストは機能します。
次の解決策を使用すると、ドラッグ・アンド・ドロップの問題を回避または解決できます。
ドラッグ・アンド・ドロップが機能しない状況では、コピー・アンド・ペーストを使用してコンテンツを追加できます。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;288440
にあるMicrosoftナレッジベースの記事に従ってWindows dllファイルをアップグレードすることもできます。
Windows XP、Vistaおよび7の一部のバージョンは、HTTP経由またはHTTP基本認証を使用して実行しているWebDAVサーバーに接続されません。解決するには、レジストリ・エントリを設定する必要があります。詳細は、http://support.microsoft.com/kb/841215
を参照してください。
Windows 7でネットワーク・ドライブをマッピングすると、Windowsでは、失敗となったすべての試行が記憶され、ホストへの1回の接続が失敗すると、その後は接続が再試行されません。これは、Internet Explorerのブラウザ・キャッシュをクリアしたり、WebDAV URLを変更しても発生します。この問題を回避するには、WebDAV経由でそのホストへの接続を再試行する前に、Windows 7を再起動する必要があります。