Oracle® Fusion Middleware Content Serverアプリケーション管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B65036-01 |
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この付録では、Webレイアウト・エディタおよびそれを使用したWebサイトの構築方法について説明します。この章では、次の項目について説明します。
この項には、次の項目が含まれます。
コンテンツ・サーバーのホームページでは、ライブラリ(目次)リンクにWebレイアウトの最上位レベルが表示されます。Webレイアウトはすべてのアプリケーションに必要とはかぎりませんが、ファイルのグループ化とナビゲーションのための効果的な方法を提供します。Webレイアウトが作成されていない場合、検索機能で提供されるのは、コアとなるコンテンツ・サーバー内のファイルに対するアクセスのみです。ただし、Site Studioのような他の製品、フォルダやカテゴリ化フォルダのような追加コンポーネントには、他のナビゲーション方法が用意されています。
図B-1に、サイト構築機能としてローカル・ページ、URLおよび問合せを使用したWebレイアウトの例を示します。アクティブ・レポートと履歴レポートは別の機能で、この項で後述します。
Webサイトの計画は管理者が担当します。Webレイアウト権限があるサブ管理者はグループとアカウントのディレクトリ・ページを作成できます(そのグループとアカウントに対する権限がある場合)。
Web表示可能ファイルの名前は常に小文字です。
ライブラリWebページで、これらの機能は、ファイル・フォルダ・アイコンの横にタイトルがあるリンクとして表示されます。問合せを表すフォルダをクリックすると、その問合せの基準と一致するファイルへの一連のリンクが生成されます。
Webサイトの構造は、Webレイアウト・エディタのWeb階層ペインで定義します。次に、ユーザーがフォルダ(またはリンク)をクリックしたときに、特定のファイルを表示するための基準を定義します。各リンクに対する基準は、各ファイルのメタデータに基づいています。問合せを実行する以外に、リンクは、他のページのリンクにジャンプしてURLに進んだり、レポートを表示したりします。次の例は、リンクを設定してファイルを表示する方法を示しています。
例1: ユーザーが「フォーム」という名前のリンクからエンジニアリング・フォームにアクセスできるように、「フォーム」という名前のコンテンツ・タイプを作成します。(構成マネージャを使用。『Oracle Fusion Middleware Content Serverシステム管理者ガイド』を参照。)次に、Webレイアウト・エディタを使用して、問合せ「タイプはフォームに等しい」を作成します。
例2: ユーザーが特定のStandard Work Proceduresにアクセスできるように、SWPというコンテンツ・タイプを作成し(構成マネージャを使用)、問合せ「タイプはSWPに等しい」と、部分文字列が7200のコンテンツ名を作成します。
次の手順は、Webレイアウト・エディタを使用してWebサイトを作成する通常の順序を示しています。
情報の収集。最初の手順では、ユーザーがどのようにして情報を直感的に取得するか、ユーザーにとって必要な情報とその検索方法に関する情報を収集します。これがセキュリティに与える影響に関する情報も収集します。
メタデータのカスタマイズ。必要に応じて、役立つ可能性がある追加のフィールドを作成してサイトのメタデータをカスタマイズします(第2章「リポジトリ・コンテンツの管理」で説明されています)。
コンテンツ・タイプの定義。サイトをサポートするコンテンツ・タイプを定義します(第2章「リポジトリ・コンテンツの管理」で説明されています)。
セキュリティ・グループ、ユーザーおよびロールの定義。セキュリティ・グループとユーザーを作成し、ユーザーにロールを割り当ててそのユーザーの権限を確立します(『Oracle Fusion Middleware Content Serverシステム管理者ガイド』で説明されています)。
Webサイトの設計。Webサイト・レイアウトを作成します。Webサイトには、ナビゲーションによってファイルを検索して表示できる構造が用意されていますが、これは必須ではありません。一部の企業では、ファイルの検索にユーザーが検索エンジンのみを使用することを優先し、他の企業では、ナビゲーション構造と検索エンジンの両方の使用を優先する場合があります。Webサイトを設計するには、最初に図B-2に示すようなWebサイト構造を描くことが役立ちます。
この項には、次の項目が含まれます。
初期計画が完了した後は、Webサイを構築してその機能を確認します。適切に実行されない場合や管理できない場合は、その機能を改訂します。自分とユーザーに役立つような設計ができるまでこのプロセスを続行します。
ページ上のリンクは、次のいずれかにジャンプします。
ローカル・ページ
URL
問合せ
レポート
リンクはすべて類似しており、図B-3のローカル・ページに示すように、同じページに結合できます。
ローカル・ページは、2つのタイプ(ディレクトリまたはレポート)のいずれかです。ディレクトリのローカル・ページには、他のローカル・ページやURLを開いたり、問合せを実行するリンクを含めることができます。
レポートのローカル・ページを作成できるのは管理者のみです。適切な権限がある管理者またはサブ管理者は、ディレクトリのローカル・ページを作成できます。
検索問合せでは、定義済の問合せの基準を満たしているファイルへのリンクが含まれたページが生成されます。このページはコンテンツ検索の結果ページに類似しています。
重要: 問合せでは、ページ・リンクがあるセキュリティ・グループまたはアカウント(あるいは、その両方)を継承できます。セキュリティ・グループまたはアカウントが継承されている場合、そのセキュリティ・グループまたはアカウント内のファイルへの問合せは自動的に制限されます。 |
Webレイアウト・エディタ・アプリケーションを使用して、Webサイトを構築するための次のタスクを実行します。
サブ管理者は、「オプション」メニューの「問合せ結果ページ」機能にアクセスできず、権限のないアプリケーションにもアクセスできません。さらに、サブ管理者の表示、編集および削除権限は、それぞれの項で説明するように制限されています。
Webレイアウトに新しいWebページを追加する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、「追加」をクリックします。
「Webページの追加」画面が表示されます。
新しいページに関する情報を入力します。
「OK」をクリックします。
Webページのプロパティを編集する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、該当するページを選択します。
「ページのプロパティ」ペインで、「編集」をクリックします。
「ページのプロパティの編集」画面が表示されます。
該当するプロパティを編集します。
「OK」をクリックします。
ローカル・ページ・リンクを作成する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、新しいローカル・ページを配置するページを選択します。
「ページ・リンク」ペインで、「追加」をクリックします。
「ページ・リンクの追加」画面が表示されます。
「ローカル・ページ」を選択して「OK」をクリックします。
新しいローカル・ページに関する情報を「ローカル・ページ・リンクの編集」画面に入力します。
終了後は、「OK」をクリックします。
外部URLリンクを作成する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、新しいURLを配置するページを選択します。
「ページ・リンク」ペインで、「追加」をクリックします。
「ページ・リンクの追加」画面が表示されます。
「外部URL」を選択して、「OK」をクリックします。
URLに関する情報を「外部URLの編集」画面に入力します。
終了後は、「OK」をクリックします。
ブラウザをリフレッシュして、新しいページを表示します。
階層Webページ構造を編集する目的は、ページを挿入して、そのページを階層ページの新しい親にすることです。
次に例を示します。
構造を作成します。
「QSTest」ディレクトリを選択すると、ページ・リンクの「PCTest」も選択されます。
「ページ・リンク」の「削除」をクリックします。
「索引」ディレクトリを選択して、「ページ・リンク」の「追加」を選択します。
新しいページを作成します。
ページに「NewEngPage」というタイトルをつけます。
「NewEngPage」の説明を入力します。
「OK」をクリックします。
「NewEngPage」が「Webページの階層」ペインに表示されます。
「QSTest」を選択して、「ページ・リンク」の「追加」を選択します。
「ローカル・ページ」を選択します。
「OK」をクリックします。
これで、「NewEngPage」が「QSTest」の下に表示されます。
「NewEngPage」を選択して、「ページ・リンク」の「追加」をクリックします。
「ローカル・ページ」、「OK」を選択します。
ページ名が「PCTest」であることに注意してください。
「NewEngPage」には「PCTest」が子として入力され、「2ndTest」内の外部URLは保持されています。
次の画面に、この手順例で作成した階層Webページ構造を示します。
この項には、次の項目が含まれます。
Webレイアウト・エディタを使用すると、2つのタイプのレポート(アクティブ・レポートと履歴レポート)を定義できます。
アクティブ・レポートはファイル・フォルダ・リンクとして表示され、実行ごとにデータベース問合せが実行されて、現在の情報が表示されます。アクティブ・レポートを定義して、その問合せ式を編集できます。
履歴レポートは、アクティブ・レポートと同様にファイル・フォルダ・リンクとして表示されますが、含まれているのは、その履歴レポートの最初の実行時に問い合せた情報です。データベース問合せはレポートを開くたびに実行されず、レポートが変更されるのはデータベースが更新された場合のみです。履歴レポートの作成手順は、アクティブ・レポートの作成手順とほぼ同じです。唯一の違いは、「履歴レポートの作成」画面には、レポートの各ページに含めることができる行数を指定するための追加フィールド(「1ページ当たりの行数」)があることです。
アクティブ・レポートを定義する手順は、次のとおりです。
Webレイアウト・エディタで、新しいWebページを追加し、ページ・タイプとして「アクティブ・レポート」を選択します。
Webレイアウト・エディタの「アクティブ・レポートの仕様」ペインで、「レポート問合せの編集」をクリックします。
「アクティブ・レポート問合せの編集」画面に情報を入力して、問合せを定義します。
「OK」をクリックします。
Webレイアウト・エディタで、新しいWebページを追加し、ページ・タイプとして「履歴レポート」を選択します。
Webレイアウト・エディタの「履歴レポートの定義」ペインで、「レポート・データの作成」をクリックします。
「履歴レポートの作成」画面でレポート・データを作成するときは、データ・ソースに対して「アーカイブ履歴」を指定します。
取得するデータを戻すレポートに問合せを書き込みます。たとえば、コンテンツIDを指定します。
レポートに情報を指定した後は、「OK」をクリックします。
アクティブ・レポート内の問合せ式を編集する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、編集するレポートを選択します。
「アクティブ・レポートの仕様」ペインで、「レポート問合せの編集」をクリックします。
「アクティブ・レポート問合せの編集」画面の「問合せ式」ウィンドウで、編集する問合せ行を選択します。
必要に応じて問合せを変更し、「更新」をクリックします。
注意: 「カスタム問合せ式」チェック・ボックスの選択を解除すると、式は元の定義に戻り、すべての変更が失われます。 |
「OK」をクリックします。問合せが指定されていない場合は、すべての値が戻されます。
この項には、次の項目が含まれます。
問合せリンクを定義するときは、カスタムの問合せ式を書き込むことができます。カスタム問合せの書込みに使用する方法は、書き込む問合せの種類によって異なります。
ディレクトリ: 「ディレクトリ問合せの書込み」を参照してください。
レポート: 「レポート問合せの書込み」を参照してください。
カスタム・ディレクトリ問合せは、Idocスクリプトを使用して書き込むことができます。Idocスクリプトはコンテンツ・サーバーのスクリプト言語で、詳細はOracle Software Developer's Kit (SDK)で説明されています。
レポート問合せは、SQLスクリプトとIdocスクリプトを使用して書き込むことができます。Idocスクリプトは固有のスクリプト言語で、詳細はOracle Fusion Middleware Idocスクリプト・リファレンス・ガイドで説明されています。基本的なSQLスクリプトの説明を次に示します。
注意: SQL構文はデータベースによって異なります。異なるデータベースでは、ワイルドカードなどのアイテムに対して異なる構文が予想されます。特定の構文情報については、使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。 |
SQLスクリプトには演算子が含まれており、問合せにある語句の間の論理的関係を示します。次の表に、基本的な演算子とその使用方法の一部を示します。
演算子 | 使用方法 |
---|---|
AND | リンクする語句が含まれたファイルを戻します。 |
OR | リンクする語句が少なくとも1つ含まれたファイルを戻します。 |
= |
等しい |
<> or ! | 等しくない |
< |
より小さい |
> | より大きい |
<+ |
以下 |
>+ | 以上 |
IN | 表内の位置を検索します。 |
BETWEEN | 範囲内の値を検索します。 |
NOT | 特定の条件が含まれているファイルを除外します。 |
問合せリンクを作成する手順は、次のとおりです。
「Webページの階層」ペインで、新しい問合せリンクを配置するページを選択します。
「ページ・リンク」ペインで、「追加」をクリックします。
「ページ・リンクの追加」画面が表示されます。
「問合せ」を選択して、「OK」をクリックします。
「問合せリンクの定義」画面が表示されます。
画面に情報を入力します。
終了後は、「OK」をクリックします。
Idocスクリプト変数およびHTMLタグを「テキスト1」フィールドおよび「テキスト2」フィールドに追加するときは、その結果生成されるHTMLタグによって検索結果ページの表示に影響が及ぶ場合もあることに注意してください。詳細は、Oracle Fusion Middleware Idocスクリプト・リファレンス・ガイドを参照してください。
問合せリンク内の問合せ式を編集する手順は、次のとおりです。
Webレイアウト・エディタの「ページ・リンク」ペインで、編集する問合せを選択します。
「編集」をクリックします。
「問合せリンクの定義」画面が表示されます。
問合せ式領域で、編集する問合せ行を選択します。
必要に応じて、メタデータ、演算子、メタデータ値の各フィールドに変更を加えてから、「更新」をクリックします。
「OK」をクリックします。
注意: 「カスタム問合せ式」チェック・ボックスの選択を解除すると、式は元の定義に戻り、すべての変更が失われます。 |
問合せ結果ページを追加するには、次の手順に従います。このタスクを実行できるのは管理者で、Webレイアウト権限があるサブ管理者は実行できません。
「Webレイアウト・エディタ」メニューから「オプション」を選択し、次に「問合せ結果ページ」を選択します。
「問合せ結果ページ」画面が表示されます。
「追加」をクリックして、「結果表示用ページの追加」を表示します。
新しいページに関する情報を入力します。問合せ結果の追加/問合せ結果の編集ページのフィールドの説明を確認します。
「OK」をクリックします。
問合せ結果ページを編集するには、次の手順に従います。このタスクを実行できるのは管理者で、Webレイアウト権限があるサブ管理者は実行できません。
「Webレイアウト・エディタ」メニューから「オプション」、「問合せ結果ページ」を選択し、次にそのページの名前を選択します。
「編集」をクリックします。
問合せ結果の追加/問合せ結果の編集ページが表示されます。
必要な変更を加え、「OK」をクリックします。