Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55909-03 |
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この章では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールおよび構成の方法について説明します。
内容は次のとおりです。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする前に『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の開始前の作業に関する説明を必ずお読みください。
注意: 32ビット版の製品をインストールする場合は、インストール先のシステムも32ビット・システムをサポートしている必要があります。32ビット版の製品の64ビット・システムへのインストールはサポートされていません。 |
この項では、次のトピックについて説明します。
Oracle PortalおよびOracle Discovererには、Oracle Database専用のデータベース・スキーマが必要です。データベースのインストールおよび構成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のデータベースのインストールおよび構成に関する説明を参照してください。
注意: 最新のリリースでは、IBM DB2およびMicrosoft SQL Serverのデータベースがサポートされていますが、Oracle PortalおよびOracle DiscovererのスキーマはOracle Databaseでのみサポートされます。動作保証済のOracle DatabaseでOracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマを作成する必要があります。 |
データベースのインストールと構成が完了したら、Repository Creation Utility(RCU)を実行してOracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマを作成する必要があります。手順は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する説明を参照してください。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererでは、インストール中にMiddlewareホーム・ディレクトリを作成するOracle WebLogic Serverが必要です。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造に関する説明を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
手順は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のアプリケーション・サーバーのインストールに関する説明を参照してください。
注意: 「インストール・タイプの選択」画面の「カスタム」インストール・タイプを使用してWebLogic Serverをインストールする場合、Oracle Discovererが正常に機能するためには次のコンポーネントがインストールされている必要があります。
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Oracle ReportsをWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、Middlewareホーム・ディレクトリへのパスの文字数が規定の範囲内であることを確認します。詳細は、F.3項「Oracle Reports用の環境変数の長さの確認(Windowsのみ)」を参照してください。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをMicrosoft Windowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererソフトウェアをインストールする前に、Oracle WebLogic Serverでインストールされたノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認する必要があります。
Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認します。実行中の場合は、プロセスを中断します。
WebLogic_Home
\common\nodemanager
ディレクトリにnodemanager.properties
ファイルがあるかどうかを確認します。
nodemanager.properties
ファイルが存在しない場合は、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールを続行します。
nodemanager.properties
ファイルが存在する場合は、そのファイルを開き、ListenPort
パラメータが含まれていて、値が設定されていることを確認します。ListenPort
パラメータが含まれていないか、設定されていない場合は、次のようにnodemanager.properties
ファイルを編集して、NODE_MANAGER_LISTEN_PORT
がノード・マネージャのリスニング対象となるポートを示すようにします(5556など)。
ListenPort=NODE_MANAGER_LISTEN_PORT
現在の環境で64ビットJVMを使用している場合、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで64ビットJVMを使用していることを確認してください。32ビットJVMを使用するコンポーネントと64ビットJVMを使用するコンポーネントは併用できません。
64ビットJDKをサポートするプラットフォームの詳細は、Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート・プラットフォームに関するドキュメントを参照してください。このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareがサポートしているシステム構成に関するページで参照できます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
使用しているOracle Fusion Middlewareコンポーネントが64ビットJVM環境で実行されている場合は、必ず64ビットJDKを使用してWebLogic Serverをインストールしてください。32ビットJVMサポートの場合は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』を参照して、使用プラットフォームで32ビットJVMサポート環境を構成する方法についての情報を入手してください。
動作保証済のIBM AIXオペレーティング・システムにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする場合は、次を実行する必要があります。
Oracle Portalには、Oracle Single Sign-On(SSO)を使用するOracle Internet Directory(OID)が存在している必要があります。Oracle Forms、ReportsまたはDiscovererもインストールする場合は、これらの製品を1つのOIDで構成するオプションが用意されていますが、必須ではありません。
次に示すOID/SSOの組合せがサポートされています。
Oracle Internet Directory 10g(10.1.2.3)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.2.3)
Oracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)
Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.2.3)
Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)
注意: Oracle Internet Directory 11g リリース1(11.1.1)とともにインストールする場合は、Oracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)に別のOracleホームが必要です。ただし、Oracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)をOracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)とは別のOracleホームにインストールしておくと、後でOracle Internet Directory 11g リリース1(11.1.1)へのアップグレードが必要になったときにその作業が容易になります。 |
この項では、次のシナリオに関する情報を説明します。
サポートされている組合せでOracle Internet Directory 10gを使用している場合は、既存のアーキテクチャをそのまま使用することも、最新の11g リリースにアップグレードすることもできます。いずれの場合も、Oracle Internet DirectoryとSingle Sign-On構成を含むOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを構成できます。
既存のOracle Internet Directory 10g環境をアップグレードする場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイドのOracle Internet Directory環境のアップグレードに関する説明を参照してください。
Oracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)とOracle Internet Directory 11g(11.1.1)を含む、新しいOracle Identity Managementアーキテクチャを構築する場合は、次のマニュアルを参照してください。
My Oracle SupportのOracle Fusion Middleware 11gでのSSOインストールの説明(Doc ID 1069426.1)
Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイドのOracle Internet Directoryに対するOracle Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのインストールに関する説明
Oracle Portalインスタンスを構成すると、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Single Sign-Onと自動的に統合されます。Oracle FormsとOracle Reportsは自動的には構成されません。詳細は、次の項を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』のForms ServicesとOracle Single Sign-Onの併用に関する説明
『Oracle Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のOracleAS Single Sign-Onの構成および管理に関する説明
Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)には、Oracle Web Agent(OWA)パッケージの新しいバージョンが含まれています。既存のパッケージは、Oracle Portal 11g リポジトリを初めてインストールするとき、または既存のOracle Portalリポジトリを11g に初めてアップグレードするときのいずれかで、新しいバージョンに更新されます。OWAの更新が開始されると、同じデータベースに存在する既存のOracle Portalスキーマのパッケージが無効化されます。OWAでは、更新の最後に、既存のデータベース・インスタンスにあるすべてのOracle Portalスキーマで、すべての無効なパッケージが再度有効化されます。
OWAのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』のOracle Portalのアップグレード中のOracle Web Agent(OWA)パッケージの更新に関する説明を参照してください。
Oracle FormsとOracle Reportsを異なるサーバーにインストールする場合は、これら2つの製品が相互に正しく通信できるように、手動でいくつかの構成を実行する必要があります。
手動の構成手順は、『Oracle Fusion Middleware Publishing Reports to the Web with Oracle Reports Services』の異なるインスタンスにインストールされたReportsとFormsの間の通信に関する項を参照してください。
この項では、他のFusion Middleware製品が存在するMiddlewareホーム・ディレクトリにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする場合の重要な情報について説明します。
内容は次のとおりです。
次の手順に従って、StartScriptEnabled
を適切に設定します。
WebLogic_Home
/common/nodemanager
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebLogic_Home
\common\nodemanager
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に移動します。
次のようにnodemanager.properties
ファイルを編集して、StartScriptEnabled
プロパティを設定します。
StartScriptEnabled=true
ノード・マネージャを再起動します。
他のFusion Middleware製品が存在するMiddlewareホームにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする場合は、潜在的なポートの競合があるため、インストール中に「ポートの構成」画面まで進むと、既存のOracleインスタンスおよびWebLogicドメインが停止されます。
「自動でポートを構成」を選択すると、ドメイン内のポートはデフォルトのポート番号の範囲から割り当てられます。既存のOracleインスタンスおよびドメインが実行中の場合、構成ツールは、アクティブに使用されているポートを識別し、インストールで作成している現行のOracleインスタンスおよびドメインへのこれらのポートの割当てを回避します。
ただし、既存のインスタンスおよびドメインが停止していると、構成ツールは最初のデフォルト・ポート番号が使用可能であるとみなして、作成中のインスタンスおよびドメインにこれらのポートを割り当てます。
このような場合は、次のようなポートとの競合が発生します。
OPMNのローカル・ポート値とリモート・ポート値
WebLogicドメイン管理サーバーのポート値
これらのポートの競合は、OPMNとWebLogic管理サーバーでMiddlewareホームの下に構成できるのは1つのみであることを示しています。
この問題を事前に回避するには、ソフトウェアをインストールしてOracleインスタンスおよびドメインを新規に作成する間は、既存のOracleインスタンスとWebLogicドメインを実行したままにします。構成ツールは、使用されているポートを識別し、新しいOracleインスタンスおよびWebLogicドメインへのこれらのポートの割当てを回避します。
または、「ポートの構成」画面で「構成ファイルを使用したポートの指定」を選択し、staticports.ini
ファイル内にポート番号の記録を手動で残すことができます。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラには、次の2つのインストール・オプションがあります。
インストールと構成
このオプションでは、Oracleホーム・ディレクトリに製品のバイナリ・ファイルがインストールされ、Oracleインスタンス・ディレクトリに作業用インスタンスが作成および構成されます。また、共通製品バイナリがoracle_common
ディレクトリにコピーされます。この作業が完了すると、管理コンソールやEnterprise Managerを使用して、製品の構成と管理ができるようになります。
注意: Windowsオペレーティング・システムでこのインストール・タイプを選択した場合は、Oracle Discovererで手動の構成手順を実行する必要があります。詳細は、2.3.5項「Oracle Discovererの手動構成(Windowsのみ)」を参照してください。 |
ソフトウェアのインストール - 構成なし
このオプションでは、ソフトウェア・バイナリのみがOracleホーム・ディレクトリにインストールされ、共通製品バイナリがoracle_common
ディレクトリにコピーされます。次に、製品を使用できるようにするために、ORACLE_HOME
/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME
\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)から構成ツールを手動で実行して、製品を構成する必要があります。このオプションを使用すれば、ディスクを共有するソフトウェアの複数のインスタンスを簡単に作成できます。
最新のOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererソフトウェアをインストールするには、1.2項「インストールのロードマップ」の説明のように、「ソフトウェアのインストール - 構成なし」インストール・タイプを選択する必要があります。
この項では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールに関する情報と手順を説明します。内容は次のとおりです。
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
ダウンロードする場所を選択して、Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをダウンロードします。これは、.zip
アーカイブ・ファイルとして使用システムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1
ディレクトリに切り替えます。
IBM AIXオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストーラを起動する前に、Disk1
ディレクトリからrootpre.sh
スクリプトを実行する必要があります。
UNIXオペレーティング・システム:
cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller
Windowsオペレーティング・システム:
cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe
PA-RISCプロセッサを使用しているHP-UXシステムにインストールする場合は、次のようにシステム上のJREの場所を指定する必要があります。
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION
使用しているシステムでサポートされるJDKを確認するには、Oracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
インストーラによって、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。ログ・ファイルとその内容の詳細は、F.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。
UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。
表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。ヘルプを参照する場合は、次の表で画面の名前を選択するか、GUIで「ヘルプ」ボタンをクリックします。
表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面
番号 | 画面 | 説明および必要な操作 |
---|---|---|
1 |
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Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループには、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を指定する必要があります。 「OK」をクリックして続行します。 |
2 |
|
「OK」をクリックして続行します。 |
Oracle中央インベントリを使用しない場合は、oraInst.loc
というファイルを作成して、このoraInst.loc
ファイルに選択したインベントリ・ディレクトリのフル・パスを含めます。次に、インストーラを起動してoraInst.loc
ファイルを指定できます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは、次のようにします。
./runInstaller -invPtrLoc location_of_oraInst.loc_file
Windowsオペレーティング・システム:
setup.exe -invPtrLoc location_of_oraInst.loc_file
この項の手順に従って、最新のOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererソフトウェアのインストールと構成を行ってください。
表2-2の手順に従って、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールします。
いずれかのインストール画面について追加のヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-2 「インストールのみ」オプションのインストールの流れ
番号 | 画面 | 説明および必要な操作 |
---|---|---|
1 |
|
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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MiddlewareホームおよびOracleホームの場所を指定します。 これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念に関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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製品の問題に関する最新情報を電子メールで受け取る場合は、電子メール・アドレスを指定します。 製品の問題に関する最新情報をMy Oracle Support Webサイトで受け取る場合は、電子メール・アドレスとMy Oracle Supportのパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
「インストール・サマリー」画面(「インストールのみ」オプション) |
この画面の情報を確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
7 |
|
UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合、 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
インストールが完了した後、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererにパッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを最新のバージョンに更新する必要があります。
手順については、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項を参照してください。
ソフトウェアに最新バージョンのパッチを適用したら、コンポーネントの構成を開始できます。手順については、第2.3.4.3項「コンポーネントの構成」を参照してください。
構成ツールを実行してWebLogicドメインを作成し、コンポーネントを構成します。
UNIXシステムの場合:
ORACLE_HOME/bin/config.sh
Windowsシステムの場合:
ORACLE_HOME\bin\config.bat
注意: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラが実行中でないことを確認します。インストーラと構成ツールの同時実行はサポートされていません。 |
構成ツールを起動した後、表2-3の手順に従います。
表2-3 構成ツール・フロー
番号 | 画面 | この画面が表示されるタイミング | 説明および必要な操作 |
---|---|---|---|
1 |
|
常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
|
常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
|
常時 |
新しいドメインを作成するか、既存のドメインを拡張するか、既存のクラスタを拡張するかを選択します。 注意: WebLogicドメインを作成する場合は、Middlewareホーム内の 注意: ドメインを拡張する場合、拡張できるのは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラで構成した既存ドメインのみです。 ドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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常時 |
製品の問題に関する最新情報を電子メールで受け取る場合は、電子メール・アドレスを指定します。 製品の問題に関する最新情報をMy Oracle Support Webサイトで受け取る場合は、電子メール・アドレスとMy Oracle Supportのパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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常時 |
WebLogic Serverディレクトリ、Oracleインスタンスの場所およびOracleインスタンス名を指定します。 ドメインまたはクラスタをリモート・マシンに拡張する場合、Middlewareホーム・ディレクトリおよびOracleホーム・ディレクトリの構造がすべてのマシンで同一であることを確認してください。 これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念に関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
|
常時 |
構成するコンポーネントを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
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常時 |
ポートの構成方法として、自動または手動を選択します。 注意: 詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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「コンポーネントの構成」画面で「Oracle Reports」を選択した場合のみ。 |
プロキシ・サーバーを使用するかどうかを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
9 |
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「ドメインの選択」画面で「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面で「Oracle Portal」または「Oracle Discoverer」を選択した場合のみ。 |
データベースへの接続文字列、PortalスキーマとDiscovererスキーマの名前およびパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
10 |
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「ドメインの選択」画面で「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面で「Oracle Portal」を選択した場合のみ。 |
データベースへの接続文字列、ポートレット・スキーマの名前およびパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
11 |
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「コンポーネントの構成」画面で「Oracle Portal」、「Oracle Forms」、「Oracle Reports」および「Oracle Discoverer」のいずれかを選択した場合のみ。 |
LDAPサーバーの接続資格証明を指定します。 Oracle Portalの場合、この画面は必須です。Oracle Forms、ReportsおよびDiscovererの場合、LDAPサーバーの構成はオプションです。 「次へ」をクリックして続行します。 |
12 |
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常時 |
この画面の情報を確認します。 「構成」をクリックして構成を開始します。 |
13 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
14 |
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常時 |
「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。 構成情報を保存したら、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
構成が完了したら、2-4項「インストールの確認」に進みます。
「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションと構成ツールを使用してOracle Discovererをインストールおよび構成する場合は、手動手順をいくつか実行して、Oracle Discoverer AdministratorとOracle Discoverer DesktopのWindowsレジストリ・エントリを作成する必要があります。次のjava
コマンドを実行して作成します。
java -classpath ORACLE_HOME_DIR\discoverer\lib\disco-config.jar;ORACLE_HOME_DIR\oui\jlib\OraInstaller.jar;ORACLE_HOME_DIR\opmn\lib\iasprovision.jar -Djava.library.path=ORACLE_HOME_DIR\oui\lib\win32 oracle.disco.install.config.DiscoUtil -oraclehome ORACLE_HOME_DIR -tnsadmin TNS_ADMIN_DIR
ORACLE_HOME_DIRをOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのOracleホーム・ディレクトリのフルパスに置き換えます。
TNS_ADMIN_DIRをtnsnames.ora
ファイルが存在するディレクトリへのパスに置き換えます。このファイルがまだ存在しない場合は作成し、TNS_ADMIN_DIR変数のかわりにそのディレクトリを指定します。
Javaクラス・パスは、-classpath
パラメータで適切に設定する必要があります。
java.library.path
は、OraInstaller.dll
が含まれるディレクトリに対して設定する必要があります。
インストーラと構成ウィザードの実行が正常に終了したら、次の手順を任意に組み合せて実行し、インストールのステータスを確認できます。
Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogs
ディレクトリに、インストール・ログ・ファイルがあることを確認します。UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME
/oraInst.loc
ファイルで確認できます。Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
インストール・ログ・ファイルの詳細は、F.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。
ドメイン・サーバー・ログを確認します。このファイルは、ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のservers
ディレクトリにあります。たとえば、UNIXシステムでは次のようにします。
ORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/server_name
Windowsシステムの場合:
ORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\server_name
インスタンス・ホーム内のINSTANCE_HOME
/bin
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME
\bin
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からopmnctl status
コマンドを実行します。次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。
> ./opmnctl status Processes in Instance: asinst_1 ---------------------------------+--------------------+---------+--------- ias-component | process-type | pid | status ---------------------------------+--------------------+---------+--------- emagent_asinst_1 | EMAGENT | 11849 | Alive wc1 | WebCache-admin | 11333 | Alive wc1 | WebCache | 11332 | Alive ohs1 | OHS | 11207 | Alive
この情報には、このインストールに構成されているコンポーネントが表示されます。ステータスAliveは、コンポーネントが稼働しているという意味です。
opmnctl status -l
コマンドを実行して、コンポーネントで使用されているポートのリストを取得することもできます。次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。
> ./opmnctl status -l Processes in Instance: asinst_1 ---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------ ias-component | process-type | pid | status | uid | memused | uptime | ports ---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------ emagent_asinst_1 | EMAGENT | 11849 | Alive | 1133259606 | 4204 | 0:09:38 | N/A wc1 | WebCache-admin | 11333 | Alive | 1133259605 | 43736 | 0:15:35 | http_admin:8091 wc1 | WebCache | 11332 | Alive | 1133259604 | 63940 | 0:15:35 | http_stat:8092,http_invalidation:8093,https_listen:8094,http_listen:8090 ohs1 | OHS | 11207 | Alive | 1133259603 | 50744 | 0:15:43 | https:8889,https:8890,http:8888
「インストール完了」画面には、表2-4に示すように、インストールして構成した製品へのアクセスに使用できるURLが表示されます。
表2-4 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの製品URL
製品またはコンポーネント | URL |
---|---|
管理サーバー・コンソール |
|
Enterprise Managerコンソール |
|
Enterprise Managerエージェント |
|
Oracle Portal |
|
Oracle Forms |
|
Oracle Reports |
|
Oracle Discoverer Viewer |
|