Oracle® Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55909-03 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
デフォルトでは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラは、これらの製品をすべてインストールします。インストール後に、使用する製品を構成することもできます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererに含まれるコンポーネントは次のとおりです。
Oracle Portal
Oracle Forms Services
Oracle Forms Servicesは、ツールとサービスを含むOracle Fusion Middlewareの一部であり、ネットワーク経由でのFormsアプリケーションのデプロイを可能にします。Formsサービスは、多層環境でFormsアプリケーションをデプロイするために最適化された包括的なアプリケーション・フレームワークです。Webの使用やアクセスが簡単なことを利用し、Webに単なる静的な情報公開メカニズムを超えた、複雑で動的なアプリケーションをサポートできる環境としての機能を与えます。
Oracle Reports
Oracle Reportsにより、企業はスケーラブルかつセキュアな環境で組織内外のすべてのレベルの情報に即座にアクセスできます。Oracle Reportsを使用すると、あらゆるデータソース(Oracle Database、JDBC、XML、テキスト・ファイルなど)に対して高度なWebレポートやペーパー・レポートを迅速に開発してデプロイできます。JSPやXMLなどのJ2EEテクノロジを活用し、スケーラブルかつ効率的な方法でレポートをあらゆる対象(電子メール、Webブラウザ、Oracle Portal、ファイル・システムなど)へ様々なフォーマット(HTML、XML, PDF、スプレッドシート、区切り記号付きテキスト、PostScript、RTFなど)で公開できます。Oracle Reportsは、Oracle Reports Developer(Oracle Developer Suiteのコンポーネント)とOracle Reports Services(Oracle Fusion Middlewareのコンポーネント)で構成されています。
Oracle Business Intelligence Discoverer
Oracle Discovererは、直観的で非定型の問合せ、レポート作成、分析およびWebパブリッシングのツール・セットであり、これによってビジネス・ユーザーはデータベースの情報に即座にアクセスできます。
これらのコンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware概要』を参照してください。
図1-1は、単純にすべてデフォルト値を使用して単一のサーバーにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールした場合のディレクトリ構造を示しています。
表1-1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールした場合のディレクトリ構造
注意: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの構成ツールによって、Middlewareホーム内のuser_projects ディレクトリの中にWebLogicドメインが作成されます(このディレクトリの外にはドメインを作成できません)。 |
表1-1で、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールおよび構成の高レベル・タスクを説明します。また、各タスクの詳細情報の参照先も示します。
表1-1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール手順のタスク
タスク | 説明 | 参照先ドキュメント |
---|---|---|
タスク1 - インストール用に環境を準備します。 |
システム環境がOracle Fusion MiddlewareのみでなくOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererとRCUの一般的なインストール要件も満たしていることを確認します。 |
システム要件に関する情報は、次を参照してください。
証明書の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページの「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。
相互運用性および互換性については、Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性ガイドを参照してください。 |
タスク2: RCUを実行して必要なスキーマを作成します。 |
Oracle PortalおよびOracle Discovererでは、Oracle Databaseにインストールされるスキーマを必要とします。これらのスキーマは、RCUを使用してデータベースに作成およびロードできます。 |
Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマは、Oracle Databaseで作成する必要があります。サポートされているOracle Databaseが稼働していることを確認します。「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページの「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。
スキーマの作成手順は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する項を参照してください。 |
タスク3 - Oracle WebLogic Serverをインストールし、ミドルウェア・ホームを作成します。 |
Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererにはMiddlewareホーム・ディレクトリが必要です。Middlewareホームは、Oracle WebLogic Serverのインストール時に作成されます。 また、WebLogic Serverインストーラによって、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ内にWebLogicホーム・ディレクトリが作成されます。 |
最新のOracle WebLogic Serverをダウンロードするには、Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドの製品の配布に関する項を参照してください。 インストールの手順は、Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドのインストール・プログラムのグラフィック・モードでの実行に関する項を参照してください。 MiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。 |
タスク4: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを構成せずにインストールします。 |
インストーラを使用して製品をインストールします。 「インストール・タイプの選択」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択します。 |
インストール・タイプの詳細は、2.2項「インストール・タイプ」を参照してください。 |
タスク5 - ソフトウェアを更新します。 |
パッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを最新バージョンに更新します。 |
『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項を参照してください。 |
タスク6: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを構成します。 |
構成ツールを実行して、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのコンポーネントを構成します。 |