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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11g リリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-04
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41 Oracle Business Intelligence

この章では、Oracle Business Intelligenceに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、このドキュメントの次の章に含まれる一部の情報も関係します。

41.1 パッチ要件

この項では、Oracle Business Intelligenceのパッチ要件について説明します。内容は次のとおりです。

41.1.1 My Oracle Supportからのパッチの取得

Oracle Business Intelligenceのパッチは定期的に公開されます。一部のパッチは必須ですが、それ以外のパッチはオプションです。

使用可能なパッチを確認するには、次のURLを使用してMy Oracle Support(旧OracleMetaLink)に移動します。

http://support.oracle.com

パッチの入手方法は次のとおりです。

  1. My Oracle Supportにログインします。

  2. 「パッチと更新版」タブをクリックします。

  3. 「パッチ検索」セクションのパッチIDまたは番号フィールドにパッチ番号を入力し、プラットフォームフィールドの後のフィールドにプラットフォームを入力します。

  4. 「検索」をクリックします。

  5. 「パッチ検索」ページで、「パッチID」列のパッチ番号をクリックします。

    ページのコンテンツが変わり、パッチの詳細情報が表示されます。

  6. 「ダウンロード」をクリックしてパッチをダウンロードします。

  7. パッチに含まれるREADMEファイルの手順に従って、パッチをインストールします。

41.2 前回のリビジョン以降に特定されたOracle Business Intelligenceの問題および回避方法

リリース・ノートの前回のリビジョン以降に確認されたOracle Business Intelligenceに関連する問題および回避方法は、次のとおりです。

41.3 リリース11.1.1.3に適用されるOracle Business Intelligenceの問題および回避方法

Oracle Business Intelligenceのリリース11.1.1.3に関連する問題とその回避方法の多くは、リリース・ノートの2011年1月のリビジョン以前に特定されたものです。これらの問題とその回避方法の詳細は、次のリンクから参照可能な11gリリース1(11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートに含まれる「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

このセクションは、リリース・ノートの以前のリビジョンを補完します。リリース11.1.1.3に適用されるその他の問題とその回避方法について説明しています。次のトピックが含まれています。

41.3.1 リリース11.1.1.3のみに適用されるOracle Business Intelligenceの問題および回避方法

このセクションでは、Oracle Business Intelligenceのリリース11.1.1.3のみに関連する問題とその回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.3.1.1 「非共有接続プールを使用するEssbaseおよびHyperion Financial Managementのデータソースとの統合(リリース11.1.1.3のみに適用)」


注意:

この問題は、次のリンクから参照可能な11g リリース1(11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートの「Oracle Business Intelligence」の章で最初に提示されています。
http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

元々公開されたリリース・ノートの中のテキストが間違っています。この項では、正しいテキストを表示しています。


Oracle BIサーバーのデータソースとしてEssbaseまたはHyperion Financial Managementを使用し、接続プール内で共有資格証明を構成するかわりに共有トークンを使用して認証する場合は、まずこの項で説明する手順に従って共有トークンの互換性を有効化する必要があります。共有トークンの互換性を有効化する場合、接続プールで「共有ログオン」を選択しないでください。Oracle Business IntelligenceのユーザーおよびEnterprise Performance Managementのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があることに注意してください。

共有トークンの互換性を有効にせずに、接続プール内で共有資格証明を提供しない場合、Oracle BIサーバーはパススルー・ユーザー資格証明(つまり、Oracle Business Intelligenceへのログインに使用されるユーザー名およびパスワード)を使用して認証しようとします。

始める前に、RCUを使用してBIプラットフォーム・スキーマを移入したOracle Business Intelligenceデータベースで使用できるデータベース接続情報があることを確認してください。たとえば、データベース用のホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードなどがあるかを確認してください。

Oracle BIサーバーからEssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータソースへのシングル・サインオンのためのCSSトークン生成を有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligence環境で、setDomainEnv.sh (またはWindowsではsetDomainEnv.bat)を編集用に開きます。ファイルは次の場所にあります。

    DOMAIN_HOME/bin
    

    次に例を示します。

    MW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin
    
  2. 次のエントリを

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= ORACLE_INSTANCE
    

    次に例を示します。

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= C:\My_MW_Home\instances\instance1
    
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. ユーティリティを入手するには、My Oracle SupportからOracle Bug#10263740のパッチをダウンロードします。詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  5. アーカイブのコンテンツを次の場所に解凍します。

    ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0
    

    存在しない場合には、ディレクトリを作成します。

  6. epm_components_creation.sh(Windowsではepm_components_creation.bat)を編集し、ORACLE_HOMEORACLE_INSTANCEおよびJAVA_HOMEに必要な値を環境に合せて指定します。

  7. Linuxシステムでは、次のコマンドを使用してepm_components_creation.sh実行可能ファイルを作成します。

    chmod +x epm_components_creation.sh
    
  8. 実行可能ファイルepm_components_creation.sh(Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、データベースのホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードをコマンドラインの引数に入力します。次に例を示します。

    epm_components_creation.sh db_hostname db_port sid db_user db_pwd
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Writing credentials to reg.properties file.
    Credentials written to reg.properties file.
    Creating Component Types.
    Component Types Created.
    Creating Basic Components
    Basic Components Created
    All tasks successfully completed.
    
  9. データが正常にEPMレジストリに移入されたことを確認するには、epm_components_creation.sh(Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、コマンドラインの引数に「validate」と指定します。次に例を示します。

    epm_components_creation.sh validate
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Following required properties are available for SHARED_SERVICES_PRODUCT in EPM Registry:-
    mode=FUSIONAPPS
    COMPATIBILITY=11120-
    
  10. BIドメイン(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。

41.3.1.2 Oracle BI Publisherがen_USロケールで実行するには、Oracle WebLogic Serverが必要(リリース11.1.1.3にのみ適用)

Oracle BI Publisherが使用するXDKは、en-USロケールで実行するにはOracle WebLogic ServerのJVMが必要です。そうしないと、数値書式関数で書式設定できない値が、関数(sumなど)によって生成されます。

この問題を回避するには、スクリプトstartWebLogic.cmdの中に次の行を追加し、必要なオプションを設定します。

set JAVA_OPTIONS=-Dfile.encoding=UTF-8 -Duser.language=en -Duser.region=US %JAVA_OPTIONS% 

Oracle WebLogic Server管理コンソールでJavaオプションを設定する方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプのノード・マネージャで起動したサーバーのJavaオプションの設定に関する項を参照してください。

41.3.1.3 選択された整合性チェックの警告を非表示にするために使用できるパッチ(リリース11.1.1.3にのみ適用)

パッチ11810367をダウンロードし適用することで、選択された警告を整合性チェック・マネージャで非表示にできます。パッチを適用すると、39009、39054、39055、39057および39059の警告がデフォルトで非表示になります。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

これらの警告を再度、整合性チェック・マネージャに表示するには、次の手順を実行します。

  1. 整合性チェック・マネージャで「オプション」ボタンをクリックし、整合性チェックの警告ダイアログを開きます。

  2. 整合性チェック・マネージャに表示する警告の選択を解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

さらに、整合性チェックの警告ダイアログ・ボックスで除外リストに他の警告を追加することもできます。次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリに移動します。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  2. このディレクトリで、warn_off.iniという名前のテキスト・ファイルを作成します。このファイルは、ASCII形式にする必要があります。

  3. ファイルには、整合性チェックの警告ダイアログ・ボックスで除外リストに追加する警告番号のリストとして、次のような内容を入力します。

    [CCOptions]
    CC_WARNINGS_LIST = 39024,39077
    

    次の点に注意してください。

    • 除外される警告は、すべて1行に収める必要があり、カンマ、セミコロンまたはスペースで区切ることができます。

    • エラーは除外できません。整合性チェック・マネージャから除外できるのは警告のみです。

    • デフォルトの除外リスト(39009、39054、39055、39057および39059)から警告番号を追加すると、それらは無視されます。

  4. ファイルを保存して閉じます。

  5. 整合性チェック・マネージャを閉じて、再度開きます。新しい警告が整合性チェックの警告ダイアログ・ボックスに表示され、デフォルトで選択されます。これは、これらの警告が整合性チェックから除外されることを意味します。

41.3.1.4 CaseInsensitiveMode要素の概要(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の付録Eには、CaseInsensitiveMode要素を含めることができるinstanceconfig.xmlファイルのセクションの例が記載されています。CaseInsensitiveModeに対して、QueryManagerの正しい親要素が不明です。適切な構文は次のとおりです。

<ServerInstance>
   <QueryManager>
      <CaseInsensitiveMode>false</CaseInsensitiveMode>
   </QueryManager>
</ServerInstance>

41.3.1.5 スタイルおよびスキンのデフォルトの指定に関する項に含まれる誤り(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』のスタイルおよびスキンのデフォルトの指定に関する項には、DefaultStyleおよびDefaultSkinの要素を使用するために、instanceconfig.xmlファイルに含まれるサンプル・コードが記載されています。これらの要素の親要素はUIである必要があるため、サンプル・コードは次のようになります。

<ServerInstance> 
   <UI>
      <DefaultStyle>myStyle</DefaultStyle>
      <DefaultSkin>mySkin</DefaultSkin>
   </UI>
</ServerInstance>

41.3.1.6 カタログに関する情報の更新(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

次の項には、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第18章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理」に含まれる情報について記載されています。

41.3.1.6.1 オブジェクト名に関するガイドライン(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

カタログ内の各オブジェクトは、独自のファイルに格納されます。たとえば、Analysis 1という分析はAnalysis1という名前のファイルに格納されます。ユーザーに表示されるオブジェクト名(Analysis 1など)は、論理オブジェクト名と呼ばれます。

オブジェクト名のガイドラインは次のとおりです。

  • カタログ内のオブジェクトの論理名には、有効なUnicode文字であれば、どの文字でも使用できます。次のものは有効な論理名です。

    Hello World
    Profit / Loss
    % Sales * $ Cost ~~ $ "Expense"?
    
  • 論理オブジェクト名の長さは、256 Unicode文字以内にしてください。

    Unicodeの詳細は、41.3.1.6.4項「様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)」を参照してください。

  • オブジェクトの論理パス名の長さは、16,000 Unicode文字以内にしてください。

  • オブジェクトの論理パス名のディレクトリ・セグメントの数は、255セグメント以内にしてください。

    たとえば、/n1/n2/n3/n4/…./n253/n254/n255などの名前を持つディレクトリは有効ですが、/n1/n2/n3/n4/…./n254/n255/n256などの名前は無効です。

  • SOAPを使用してオブジェクトのパス名を渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    

    次に示す論理パス名はすべて有効です。

    /shared/test/Hello World
    /shared/test/Profit \/ Loss
    /shared/test/% Sales \* $ Cost \~\~ $ "Expense"\?
    

    カタログ・パスを作成する際は十分に注意してください。一般的に、コードではスラッシュ(/)は常にパス・セパレータとみなされます。パス・コードに「Profit / Loss」などのオブジェクト名が含まれていないか常に確認してください。

  • SOAPを使用してカタログ検索フィルタを渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    Caret (^)
    Dollar sign (?)
    

    次に示す検索フィルタはすべて有効です。

    Hello World
    Profit \/ Loss
    % Sales \* \$ Cost \~\~ \$ "Expense"\?
    
41.3.1.6.2 カタログのユーザーの処理(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

カタログは、数千の同時ユーザーにスケーリングするように設計されています。これを実現するために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • 平均的なユーザーは、一般的にカタログから読み取るのみであり、書き込むことはほとんどありません。リリース11gでは、各ユーザーは定期的および自動的にそのユーザーの最近使用したファイルを更新していますが、各ユーザーの読取り操作は、そのユーザーの書込み操作よりもはるかに多くなっています。したがって、読取りと書込みの比率は、通常、少なくとも100対1です。

  • ロック・メカニズムによって、オブジェクトに書き込めるユーザーは一度に1人のみであることが保証されていますが、まれに、複数のユーザーが同じオブジェクトに同時に書込みを試みることがあります。遅延ロックと呼ばれる機能によって、ユーザーは、別のユーザーがオブジェクトを更新しているときでも、そのオブジェクトの読取りを続行できます。

  • 最新のファイル・システムでは、小さいファイルはディレクトリ・レコード内に直接キャッシュされるため、ディレクトリ上の情報を読み取ると同時に、すべての小さいファイルがオペレーティング・システムのメモリー・キャッシュに直接ロードされます。したがって、カタログ内のファイル、特に頻繁に読み取られる.atrメタデータ・ファイルは小さくしておくことをお薦めします。これらのメタデータ・ファイルを小さいまま保持すると、ディレクトリ内のすべての.atrファイルが一度の物理ハード・ディスクの読取りでメモリーにロードされます。「小さい」しきい値を超えるすべてのファイルで、ファイルごとに追加の物理ハード・ディスク読取りが実行され、それにより、大きいファイルごとに100%の劣化が発生することがあります。したがって、.atrファイルに任意のプロパティを格納することを検討している場合は注意してください。

  • NFSによるオブジェクトの.atrメタデータ・ファイルの読取りは、ローカル・ディスクからの直接読取りよりもはるかに遅くなります。そのため、プレゼンテーション・サービスはすべての.atrファイルを追加で内部にキャッシュします。クラスタ内の別のノードが、現在のノードがキャッシュしたデータよりも新しいデータをファイルに書き込む場合、このキャッシュは短期間で古くなる可能性があります。したがって、すべてのノードは、instanceconfig.xmlファイルに含まれるクラスタ向けのデフォルトが5分のMaxAgeMinutes要素に従って更新されます。このデフォルト設定は、データが古くなる可能性とパフォーマンスに関する既知の影響の間で、一般的に最良の妥協点になります。(クラスタなしの環境のデフォルトは、60分です。)

41.3.1.6.3 異機種ノードの処理(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

1つのクラスタ内での異機種ノードの使用を可能にするために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • ディスク上のオブジェクトの名前の長さは最大で256バイト(64 Unicode文字)です。論理名は、256 Unicode文字に制限されています。この制限に従うために、32文字よりも大きい論理名はハッシュされます。

  • ディスク上のパスの名前の長さは最大で32KB(8,000 Unicode文字)です。論理パスは、16,000 Unicode文字までに制限されています。

  • ディスク上のすべてのパス名は、すべて小文字です。論理パス名では、大文字小文字は組み合せて使用できますが区別はされません。

  • ディスク上のパス名には特定の文字を使用できませんが、論理パス名にはすべての文字を使用できます。たとえば、Windowsシステムでは、コロン(:)などの特定の文字列は使用できません。そのため、それらの文字は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、ピリオド文字(.)は%2eになります。

  • ディスク上では特定のファイル名を使用できませんが、論理オブジェクト名には制限はありません。たとえば、Windowsシステムでは、COMなどの特定のファイル名は使用できません。そのため、それらの名前は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、comはco%6dになります。

41.3.1.6.4 様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルを処理するときは、次の点に注意してください。

  • UNIXプラットフォームの場合: UNIXカーネルは、通常、ディレクトリごとに4,000を超えるサブディレクトリを配置可能にするように構成する必要があります。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

  • Windowsプラットフォームの場合:

    ユーザーがMicrosoft Windowsエクスプローラなどのツールを使用してカタログ・ファイルをナビゲートする場合、c:/obi/demoなどの短いパス名に基づいたカタログ構造が好まれます。長いデフォルト・パス名は好まれず、そのようなナビゲーションはお薦めできません。

    • FATはサポートされておらず、NTFSが必須です。

    • Windowsプラットフォーム上のパフォーマンスは、1つのディレクトリに8,000個を超えるファイルが存在すると著しく低下します。各カタログ・オブジェクトには2つのファイル(データ・ファイルと.atrメタデータ・ファイル)があるため、1つのディレクトリ内に格納するカタログ・オブジェクトは4,000個以内にすることを強くお薦めします。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

    • Windowsエクスプローラでは、長いパス名は適切に処理されないため、カタログの内部構造のナビゲートにはWindowsエクスプローラを使用しないことをお薦めします。ファイル・システムは32KBまでのパス名を処理でき、プレゼンテーション・サービスに悪影響を及ぼすことはありませんが、Windowsエクスプローラは約2KBを超えるパス名では使用できません。

      1つのUnicode文字に4バイト必要な場合があるため、わずか500個のUnicode文字からなるパス名でもWindowsエクスプローラを使用できないことがあります。この制限によって、プレゼンテーション・サービスが影響を受けることはありません。この制限のため、カタログはc:\mycatalog\salesなどのように最上位レベルのディレクトリに配置してください。

41.3.1.6.5 カタログ・ファイルに関する既知の問題(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

カタログ・ファイルを使用する際の既知の問題は次のとおりです。

  • NFSシステム全体のロックは困難ですが、プレゼンテーション・サービスは最新のパッチで効果的なロック・メカニズムを提供しています。必要に応じて、該当するパッチを入手し、旧バージョンのOracle BI EEを更新してください。

    詳細は、41.3.1.6.6項「カタログの検証(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)」を参照してください。

  • サードパーティの各種FTPプログラムでは、%エスケープ・シーケンスの処理に問題があり、二重にエスケープされたファイル名に変更されることがよくあります。たとえば、sa%2epaint(論理名はSA.Paint)という名前のファイルは、誤ってsa%252epaint(論理名はSA%2ePaint)に変更されます。

    カタログに対してFTPプログラムを直接使用しないでください。かわりに、7-Zipユーティリティをダウンロードして使用し、カタログ・ファイルを圧縮して、その圧縮済ファイルをFTPプログラムを使用して転送します。

41.3.1.6.6 カタログの検証(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

時間の経過とともに、リンクが破損する、ユーザーが削除される、NFSファイル・システムの問題が発生するなどカタログ内に非一貫性が発生することがあります。これらの非一貫性は、最終的にエージェントの受信者リストを編集できなくなるなど、不適切な動作につながることがあります。本番システムを定期的にオフラインにしてカタログを検証し、非一貫性を検出して、修正操作を実行できます。

41.3.1.6.7 カタログの基本検証の実行(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

カタログの基本的な検証を実行する手順は次のとおりです。

カタログを検証するには:

  1. プレゼンテーション・サービスを停止します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第4章を参照してください。

  2. カタログ用のユーザーGUIDをリフレッシュします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド リリース11.1.1.3』の第3章を参照してください。


    注意:

    カタログを検証する前に、必ずユーザーGUIDを再生成します。それを実行していない場合、カタログからすべてのアカウント、許可および権限が削除されることがあります。

  3. 7-Zipユーティリティを使用してカタログをバックアップし、その圧縮済ファイルを作成します。

  4. instanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  5. instanceconfig.xmlファイルを編集し、検証を実行するために適した要素が含まれるようにします。

    これらの要素の詳細は、41.3.1.6.8項「カタログの検証用の要素の指定(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)」を参照してください。

  6. プレゼンテーション・サービスを起動し、instanceconfig.xmlファイルに指定した値に従って検証を実行します。

  7. プレゼンテーション・サービスを停止します。

  8. 検証要素を追加したinstanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成し、そのファイルの名前をinstanceconfig_validate.xmlのような名前に変更します。このようにして、後続の検証の出発点として使用するファイルのバージョンを用意します。

  9. 現行バージョンとして使用するために前に作成したinstanceconfig.xmlのバックアップ・バージョンをリストアします。

  10. プレゼンテーション・サービスを起動します。

41.3.1.6.8 カタログの検証用の要素の指定(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

カタログ検証手順の一部として、プレゼンテーション・サービスを再起動するときに検証を実行する要素をinstanceconfig.xmlファイルに含めます。次の手順は、instanceconfig.xmlファイルを編集してこれらの要素を含める方法を示しています。

カタログを検証するための要素を指定するには:

  1. instanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

  2. 表41-1に記載されている要素を追加する必要があるカタログのセクションを見つけます。

  3. 次の例に示すように、必要に応じて要素およびそれらの祖先要素を含めます。この例では、検証はプレゼンテーション・サービスが起動されたときに実行されます。一貫性のないアカウント(削除されたユーザーなど)、リンクおよびオブジェクトが削除されます。一貫性のないユーザーのホーム・ディレクトリ名は記録されますが、ディレクトリが削除されることはありません。

    <ServerInstance>
    <ps:Catalog xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
        <ps:Validate>OnStartupAndExit</ps:Validate>
        <ps:ValidateAccounts>Clean</ps:ValidateAccounts>
        <ps:ValidateHomes>Report</ps:ValidateHomes>
        <ps:ValidateItems>Clean</ps:ValidateItems>
        <ps:ValidateLinks>Clean</ps:ValidateLinks>
    </ps:Catalog>
    </ServerInstance>
    

    注意:

    instanceconfig.xmlに含めるCatalog要素は1つのみにします。そうしないと、予期しない結果になることがあります。明記されていないかぎり、ほとんどのノードはXMLドキュメントに一度のみ含めます。

  4. 変更を保存してファイルを閉じます。

表41-1 カタログを検証するための要素

要素 説明 デフォルト値

Validate

このセクションの他のValidate関連の要素の値に従ってカタログの検証を実行します。値は次のとおりです。

  • None: 検証は実行しません。

  • OnStartup: プレゼンテーション・サービスを起動したときに検証を実行します。

  • OnStartupAndExit: プレゼンテーション・サービスの起動時および停止時の両方で検証を実行します。この値により、検証を再実行でき、カタログが適度にクリーンになるまでReportとCleanを必要な回数だけ実行できます。

この値がNoneではない場合は、他のValidate関連要素の設定に関係なく、終了したアカウントから、カタログ全体におけるすべての権限と各オブジェクトのACLが消去されます。

なし

ValidateAccounts

カタログ内のユーザー、ロール、およびグループに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateHomes

カタログ内のホーム・ディレクトリに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateItems

カタログ内のオブジェクトに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateLinks

カタログ内のリンクに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし


要素には、次のリストに示す値が設定されます。

  • None: 検証を実行しないことを指定します。

  • Report: 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込むことを指定します。

  • Clean: 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込み、各オブジェクトをカタログから削除することを指定します。

41.3.1.6.9 XMLファイルおよびテキスト文字列の更新(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の文字列を検索および置換するXMLファイルに関する項は、次のテキストで置き換える必要があります。

検索および置換のXMLファイルでは、action要素を使用して検索および置換する各テキスト文字列を識別します。action要素は、commands要素に含まれています。

action要素の属性は次のとおりです。

  • command: 置換するテキストを指定します。有効な値は次のとおりです。

    • textReplace: 列名など、XMLファイル内で一致するすべてのテキストを置き換えます。

  • oldValue: 検索するテキスト文字列を指定します。

    検索と置換のXMLファイルのtextReplaceコマンドに対してこの属性を指定する場合は、Java regexの完全な構文使用する必要があります。これは、通常の文字列と異なります。文字列を置換するには、次の手順を実行する必要があります。

    1. Java regex特殊文字(角カッコ、丸カッコ、ドル記号、カレットなど)はすべてエスケープします。

    2. 「普通」の特殊文字(円記号や引用符など)はすべてエスケープします。

    3. XMLファイルで作業しているため、HTMLの特殊文字(引用符やアンパサンドなど)はすべてエスケープします。

    Java regexの完全な構文は、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/util/regex/Pattern.htmlのドキュメントで説明しています。

    表41-2は、検索基準内のregex構文で使用するためのサンプル文字列を示しています。

    表41-2 検索基準でのregex構文の使用方法

    入力する検索文字列 結果

    a

    検索文字列の前後にワイルドカードを追加し(たとえば、*a*)、検索でaという文字を含む結果を返すことが可能になります。

    ^a

    検索文字列の後にワイルドカードが追加され(例: a*)、文字"a"で始まる検索結果が返されます。

    a$

    検索文字列の前にワイルドカードが追加され(例: *a)、文字"a"で終わる検索結果が返されます。

    a\*

    アスタリスク(*)が後に続く文字を含む文字列(たとえば、a*)を明示的に検索します。

    ?

    疑問符(?)を文字とアスタリスク(*)とともに使用し、文字のゼロ(0)個以上の出現を返します。たとえば、?a*では、aという文字の0個以上の出現が返されます。


  • newValue: 置換テキストを指定します。

  • ignoreCase: trueに設定すると大文字と小文字が区別されず、falseに設定すると大文字と小文字が区別されます。デフォルト値はfalseです。

次に、テキスト文字列を検索および置換するXMLファイルの部分的な例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<actions>
<action command="textReplace" oldValue="boots" newValue="HoleyShoes" ignoreCase="true"/>
</actions>

41.3.1.7 ダッシュボードへの分析とのリンクの追加に関する項の削除(リリース11.1.1.3に関するドキュメントの訂正箇所)

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第19章「分析とダッシュボードの構成および管理」には、ダッシュボードへの分析とのリンクの追加に関する項が含まれています。この項は適切ではないためガイドから削除する必要があります。

41.3.1.8 WebLogic LDAPのユーザーのパスワードに関する問題(リリース11.1.1.3にのみ適用)

非ASCII文字を含むWebLogic LDAPのユーザー・パスワードに関する問題が発生した場合、Oracle Supportにご連絡いただき、パッチの詳細についてOracle Bug#9929485を参照してください。

41.3.1.9 アイデンティティ・ストア内のGUID属性の構成(リリース11.1.1.3にのみ適用)

Oracle Application ServerやActive Directoryなどの代替認証プロバイダを構成し、GUID属性をデフォルト値から変更する場合、アイデンティティ・ストアで使用する値と代替認証プロバイダで使用する変更済の値を一致させる必要があります。

たとえは、Oracle Internet Directoryを使用し、GUID属性のデフォルト値をorclguidからnewvalueに変更した場合は、アイデンティティ・ストアと認証プロバイダの両方で値をnewvalueに設定する必要があります。

アイデンティティ・ストアでGUID属性を構成するには、次のようにします。

  1. Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ペインで、\Weblogic domain\bifoundation_domainに移動します。

  2. 「bifoundation_domain」を右クリックして「セキュリティ」→「セキュリティ・プロバイダ構成」を選択し、「セキュリティ・プロバイダ構成」ページを表示します。

  3. 「アイデンティティ・ストア・プロバイダ」領域で「構成」をクリックし、「アイデンティティ・ストア構成」ページを表示します。

  4. 「カスタム・プロパティ」領域で「追加」オプションを使用し、GUID属性にPROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPINGという名前のカスタム・プロパティを新しい値(たとえば、GUID=newvalue)を使用して作成します。

    表41-3 カスタム・プロパティ

    プロパティ名

    PROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPING

    認証プロバイダで設定されているGUID属性値を指定します。たとえば、認証プロバイダでGUID属性がnewvalueに設定されている場合、この値をGUID=newvalueに設定します。


  5. 変更を保存する場合は、「OK」をクリックします。

  6. 管理サーバー、管理対象サーバーおよびBIコンポーネントを再起動します。

41.3.2 リリース11.1.1.3にも適用されるOracle Business Intelligenceのその他の問題および回避方法

Oracle Business Intelligenceのリリース11.1.1.3に関連する問題とその回避方法の多くは、リリース・ノートの2011年1月のリビジョン以前に特定されたものです。これらの問題とその回避方法の詳細は、次のリンクから参照可能な11gリリース1(11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートに含まれる「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

さらに、41.3.1項「リリース11.1.1.3のみに適用されるOracle Business Intelligenceの問題および回避方法」では、Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.3にのみ適用されるその他の問題とその回避策について説明します。

この項では、この章の他の部分で説明されている、Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.5に適用される様々な問題をリストします。これらの問題は、リリース11.1.1.3にも適用されることがわかっています。

41.4 Oracle Business Intelligenceの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceに関する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.4.1 Oracle BIディスコネクテッド分析はOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5には含まれていない

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 10gには、Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントが含まれていました。Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.5には同梱されておらず、このリリースで使用することもできません。

Oracle BIディスコネクテッド分析10gを現在使用しており、今後も使用する場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.5のインストールまたはこのリリースへのアップグレードは行わないでください。

41.4.2 テストから本番環境へ移動する際のJARファイル・サイズの問題

この問題は、テスト環境から本番環境への移動時に適用されます。Oracle Business Intelligenceのインストールでは、約5GBのJARファイルが作成されます。JDKバージョン6以前では、ファイル・サイズに4GBの制限がありました。そのため、ASコマンドpasteBinaryを使用してJARファイルを解凍すると、クラッシュが発生します。

回避するには、pasteBinaryコマンドでファイル・サイズの制限のないJRockitを使用するか、JDKバージョン7を使用するようにします。手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

41.4.3 グラフおよびスコアカードを表示するにはAdobe Flash Playerバージョン10.1以上が必要

Adobe Flash Playerは、クロス・プラットフォームのブラウザ・ベース・アプリケーション・ランタイム環境であり、ブラウザ内でグラフおよびスコアカード・オブジェクトをレンダリングするために必要です。

Oracle BI EEで生成されたすべてのグラフおよびスコアカードを正しく表示するには、Adobe Flash Playerバージョン10.1以上がブラウザにインストールされていることが必要です。使用するブラウザで稼働するAdobe Flash Playerのバージョンの情報は、http://www.adobe.com/software/flash/about/に移動して入手できます。

41.4.4 Siteminderが全文カタログ検索ではサポートされていない

Oracle BI EEの全文カタログ検索機能は、SiteMinderにおけるシングル・サインオンではサポートされていません。

41.4.5 全文検索において、レポート列を使用してBI Publisherのレポートが検索されない

全文カタログ検索機能を使用すると、カタログ内のオブジェクトを検索できます。レポートの列名でBI Publisherのレポートを検索する場合、結果が取得されないことがあります。この問題は、Secure Enterprise Searchのバージョン11.1.2.2.0を使用すると発生することがあります。

この問題を回避するには、ORACLE_HOME/search/data/config/crawler.datファイルに次の行を追加します。

MIMEINCLUDE application/octet-stream

41.4.6 Oracle BI Mobile: ユーザーの言語がアラビア語またはヘブライ語の場合、オフスクリーン・コンテンツがスクロールして表示されない

この表示の問題は、参照のためスクロールするまで非表示になっているオフスクリーンのBIコンテンツに該当します。ユーザーの言語がアラビア語またはヘブライ語に設定されている場合、iPhoneやiPad上でOracle Business Intelligence MobileアプリケーションでドラッグやスクロールをしてBIコンテンツをさらに表示することはできません。

41.4.7 Oracle BI Mobile: BI Mobileのクライアント・シェルのUIでは双方向テキスト・レイアウトがサポートされない

ヘブライ語やアラビア語などの双方向言語でOracle Business Intelligence Mobileクライアントを使用すると、クライアント・シェルが正しくレイアウトを表示しません。

41.4.8 タイ語およびトルコ語ロケールでのインストール時の問題

トルコ語およびタイ語のユーザーには、英語のロケールを使用してOracle Business Intelligenceをインストールし、実行することをお薦めします。不安定になる恐れがあるため、トルコ語およびタイ語のロケールはサーバー側ではサポートされていません。Oracle Business Intelligenceでは、クライアントとしてのトルコ語およびタイ語のロケールをサポートします。

41.4.9 BIコンポーザでグラフのサブタイプがリフレッシュされない

BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中でデフォルトではないグラフのサブタイプを選択し、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「ビューの選択」パネルで後から異なるグラフ・タイプのビューに変更すると、グラフのサブタイプがリフレッシュされません。

回避するには、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中で、「サブタイプ」ボックスで最初のオプションを選択します。(最初のオプションは新しいグラフ・タイプのデフォルトのサブタイプです。)

41.4.10 Oracle BI Mobile: Oracle BI Mobileアプリケーションでは、モバイル・デバイスのアクセシビリティ機能が動作しない場合がある

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションでは、ボイス・オーバーおよびモノ・オーディオのようなAppleのiPhoneおよびiPadのアクセシビリティ機能は、動作しないか一部のみ動作する可能性があります。この問題の回避方法はありません。

41.4.11 Oracle BI Mobile: ユーザーのカタログ内に表示されるブリーフィング・ブックのコンテンツがモバイル・アプリケーションからは表示できない

ブリーフィング・ブックのコンテンツは、Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションのリリース11.1.1.5.0ではサポートされていません。

Oracle BI Mobileアプリケーション上では、ユーザーがブリーフィング・ブックを開いたり、ブリーフィング・ブックからコンテンツを表示することはできません。ただし、モバイル・アプリケーションのユーザーのカタログまたはお気に入りのリストの中にブリーフィング・ブックのタイトルが表示されることがあります。

41.4.12 パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードがADFページに表示されない

パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードは、ADFページに表示されません。

この問題の回避方法はありません。

41.4.13 BIプレゼンテーション・サービスによってフォルダ名ではサポートされる文字がBI Publisherではサポートされない

Oracle BIプレゼンテーション・サービスは、BI Publisherがサポートしないカタログ・フォルダ名の文字セットをサポートします。BI Publisherがサポートしない文字は次のとおりです。

~、!、#、$、%、^、&、*、+、`、|、:、"、\\、<、>、?、,、/

これらの文字を含む名前を持つフォルダは、BI Publisherに直接ログインした場合に予期しない動作を示す場合があります。たとえば、フォルダが表示されない、フォルダが正しく展開されない、または名前が文字化けして表示される可能性があります。

この問題を回避するには、フォルダ名にこれらの文字を使用しないでください。

41.5 Oracle Business Intelligenceのインストールの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのインストールに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、第2章「インストール、パッチ適用および構成」に含まれる一部の情報も関係します。

41.5.1 SQL Serverデータベースに対してOracle Business Intelligenceをインストールする際のエラー

Oracle Business Intelligenceのインストール時にMS SQL Serverデータベースを使用すると、mds-owsmおよびbip_datasource JDBCデータソースに不正なテスト表が含まれます。これが原因で、WebLogic Serverによる自動接続テストの機能が停止します。たとえば、データベースが停止した場合に、WebLogic Serverで中断されている接続や不正な接続が認識されません。

回避方法として、「テスト対象の表名」パラメータを編集し、接続をテストするSQL文字列を実行可能にします。これを行うには、WebLogic Server管理コンソールで、このパラメータをSQL select 1に設定します。

41.5.2 パッチ・レベルが異なるOSでのスケールアウト・シナリオはサポートされていない

BIドメインのスケールアウト・シナリオは、オペレーティング・システムが同じでもパッチ・レベルが異なるコンピュータではサポートされていません。すべてのコンピュータでオペレーティング・システムのパッチ・レベルが同じである必要があります。

41.5.3 UNIX環境でOracle中央インベントリを正しく作成する必要がある問題

サポートされているUNIXオペレーティング・システムを実行しており、他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、必ずOracle中央インベントリを正しく作成します。これを行うことで、パッチ適用が正しく機能します。

41.5.4 管理者のユーザー詳細画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止する

DHCPが使用され、プライマリDNS接尾辞が設定されておらず、ループバック・アダプタが構成されていないWindowsマシンにインストールしようとすると、管理者のユーザー詳細を要求する画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止します。インストーラが停止すると、インストーラの左側のツリーに赤い十字が表示されます。この問題は、インストーラがIPアドレスをホスト名に解決できないために発生します。

回避方法として、ループバック・アダプタまたはプライマリDNS接尾辞を構成します。

41.5.5 Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールすると失敗する場合がある

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールしようとすると失敗し、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

インストールに失敗しました準備セッションは失敗しました。インストールに必要な領域がドライブにありません。続行しますか。

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールする際にこの問題を避けるには、Oracle Business IntelligenceのインストーラをignoreDiskWarningオプションを使用してコマンドラインから開始します。たとえば、Linuxでは、次のコマンドを使用します。

./runInstaller -ignoreDiskWarning

41.5.6 マルチバイト・データをサポートするようなDB2の構成

IBM DB2データベースとともにインストールすると、Oracle Business IntelligenceのインストーラはODBC 2.0ドライバを使用してシステムを構成します。このようなシステムでは、マルチバイトのデータを使用すると問題が発生します。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用して、Oracle Business IntelligenceシステムがネイティブのDB2 CLIドライバをかわりに使用するように構成します。

IBM DB2でDB2 CLIドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceが存在するマシン上にDB2クライアント・ソフトウェアをインストールし、スケジューラのデータベースにデータソースを作成します。

  2. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  3. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  4. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  5. 「呼出しインタフェース」ドロップダウン・リストをクリックし、「DB2 CLI (Unicode)」を選択します。

  6. 「データ・ソース」フィールドにデータソース名を入力します。

  7. 「適用」」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

41.5.7 Oracle BIスケジューラでマルチバイト・データを使用するとMicrosoft SQL Server 2005/2008ドライバに問題が発生する

Microsoft SQL Server 2005/2008データベースとともにインストールすると、Oracle Business Intelligenceのインストーラは、SQL Server 2005/2008ドライバを使用してOracle BIスケジューラを構成します。マルチバイトのデータをすると、スケジュールされたジョブが失敗することがあります。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用してOracle Business IntelligenceシステムがSQL Server 7.0/2000ドライバをかわりに使用するように構成します。

SQL Server 7.0/2000ドライバをMicrosoft SQL Server 2005/2008で使用するようにOracle BIスケジューラを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  2. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  3. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  4. 「データベース」ドロップダウン・リストをクリックし、「SQL Server 7.0/2000」を選択します。

  5. 「適用」をクリックします。

41.5.8 不明なロケールが原因でUNIX上でOracle Business Intelligenceのインストールが失敗する

ロケールen_US.UTF-8がインストール先のコンピュータ上に存在しない場合、Oracle Business IntelligenceのUNIXへのインストールは失敗します。この問題を回避するには、Oracle Business Intelligenceをインストールする前にロケールen_US.UTF - 8がインストール先のコンピュータ上に存在することを確認します。

41.6 Oracle Business Intelligenceのアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、このドキュメントの第3章「アップグレード」に含まれる一部の情報も関係します。

41.6.1 一般的なアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの以前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.6.1.1 Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gへのアップグレード後に条件付き書式が機能しない場合がある

「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブで属性列の「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されていない場合、定義された書式を使用して、列の場所で定義された単位でメジャーが集計されます。これにより、Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gにアップグレードすると、条件付き書式が変更されることがあります。「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されている場合は、条件付き書式設定の基準となるメジャー列で、常に表ビューの詳細単位が使用されるため、条件付き書式設定は正しく機能します。

41.6.2 セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceを以前のリリースからアップグレードする場合のセキュリティに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.6.2.1 英語以外のユーザーまたはグループ名でRPDをアップグレードすると警告がレポートされる

英語以外のユーザー名またはグループ名を使用してリポジトリをアップグレードすると、グループ名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このグループを移行しませんまたはユーザー名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このユーザーを移行しません(???は文字化けしたテキスト)などの警告がログ・ファイルにレポートされます。

回避方法として、ユーザーまたはグループを手動で作成します。これを行うには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』に含まれる次の手順を参照してください。

  • グループの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループの作成に関する項の説明に従って、新規グループを作成します。

    • Fusion Middleware Controlを使用したアプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、アプリケーション・ロールを作成します。

    • アプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、グループをアプリケーション・ロールに追加します。

    リポジトリ・グループが別のリポジトリ・グループのメンバーである場合は、同じグループおよびアプリケーション・ロールの階層を作成します。

  • ユーザーの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおける新規ユーザーの作成に関する項の説明に従って、ユーザーを作成します。

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループへのユーザーの割当てに関する項の説明に従って、ユーザーを適切なグループに割り当てます。

41.6.2.2 名前に無効な文字を含むユーザーまたはグループはアップグレードされない

リポジトリのアップグレード時、次の無効文字を含む名前を持つユーザーおよびグループはアップグレードされません。

  • ,

  • +

  • =

  • "

  • \

  • <

  • >

  • ;

回避方法として、アップグレードの完了後に、無効な文字を含まない新しい名前を使用して、ユーザーまたはグループを手動で作成します。状況にかかわらず、新しい名前には無効な文字を含めないでください。これに従わない場合、Oracle Business Intelligenceの再インストールが必要です。

41.6.2.3 10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれている場合にRPD更新プロセスが失敗する

10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれており、オペレーティング・システムがWindowsまたはUTF8でないLinuxの場合、Oracle Business Intelligence 10gからOracle Business Intelligence 11gへのリポジトリ・アップグレード・プロセスが失敗します。たとえば、「Administrator/bi10g-éíô」はアップグレードに失敗します。アップグレード・ユーティリティが実行され完了しますが、エラー・メッセージが表示され、アップグレード後のリポジトリを使用してシステムを実行しようとしてもユーザーはログオンできません。リポジトリ・アップグレードのコマンドライン・ユーティリティまたはアップグレード・アシスタント・ウィザードを実行する前に、管理者のユーザーID、パスワード、またはユーザーIDとパスワードの両方を、ネイティブ文字のみを使用するものに変更する必要があります。

41.7 Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.7.1 分析とダッシュボードの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.7.1.1 ビジネス・モデルで名前が変更された列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは機能しない

ビジネス・モデルで列の名前が変更された場合、その列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは、新規作成された分析で機能しません。

回避方法として、カタログ・マネージャを使用してカタログ内の列名を変更します。

41.7.1.2 特定の状況でゲージ・ビューが切れて表示されたり、表示されなくなる

ゲージ・ビューに割り当てられたキャンバスのサイズが非常に小さく、左側に凡例を表示するように設定されている場合、特定の状況で、ゲージ・ビューの一部のゲージが切れて表示されたり、表示されなくなります。

回避方法として、ゲージ・ビューを編集して凡例の位置を「右」「上」または「下」に変更します。もしくは、すべてのゲージが表示されるように、ゲージ・ビュー・キャンバスのサイズを広げます。

41.7.1.3 ダッシュボード・プロンプト・スライダの数値単位が正しく翻訳されていない場合がある

ダッシュボード・プロンプト・スライダに表示される数値単位(100万または10億など)が正しく翻訳されていない場合があります。

回避方法として、obiprp.promptcomponents.xmlファイルを次のように変更します。

  1. obiprp.promptcomponents.xmlファイルを編集するために開きます。ファイルの場所は次のとおりです。

    ORACLE_INSTANCE\bifoundation\web\msgdb\l_XX\messages\uicmsgs

  2. 数値単位の各エントリ(タグ名kmsgSliderBillion、kmsgSliderMillionまたはkmsgSliderDecillionなど)が正しく翻訳されていることを確認します。

  3. 管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動します。管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動する方法は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドを参照してください。

41.7.1.4 Windows上でSafariブラウザを使用してダッシュボード・ページを印刷すると、ページが特定の左クリックに反応しない

Windows上でSafariブラウザを使用してPDF形式またはHTML形式でダッシュボード・ページを印刷すると、再印刷やタブを変更のための特定の左クリックにダッシュボード・ページが反応しなくなります。

この問題を回避するには、ダッシュボード・ページを閉じて再度開きます。または、[Ctrl]キーを押したまま左クリックします。

41.7.1.5 ダッシュボード・ページ上のスコアカードの図が表として印刷される

複数のスコアカードの図(たとえば、戦略ツリー、戦略マップ、カスタム・ビューおよび原因と影響のマップ)を含むダッシュボードのページをPDF形式またはHTML形式で印刷すると、図の一部が図ではなく表で印刷される場合があります。

この問題を回避するには、印刷する前にページをスクロール・ダウンし、すべての図が完全にレンダリングされるまで待機します。

41.7.1.6 レベルベースのメジャーにおいて表ビュー合計行の一部が間違った合計を表示する

場合によっては、レポートの表ビューに追加された行の合計数で、レベルベースのメジャーについて間違った合計数が表示されます。合計のディメンション・レベルが、そのディメンションの論理列のレベルのタブで固定されたレベル以下である場合、合計行は固定された(レベルベースの)値を表示します。つまり、詳細行および合計行はすべて同じ値を表示する必要があります。ただし、そのような場合、表ビューには詳細行の合計が合計行に誤って表示されます。

この問題を回避するには、可能であれば階層列を使用してディメンションを表示します。

41.7.1.7 列セレクタとマップの使用

マップ・ビューで列セレクタ・ビューを使用する場合は、列セレクタ・ビューを追加する前にすべてのマップ・ビューを分析に追加してください。

41.7.1.8 小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポート

このリリースでは、たとえば、75ピクセルX 25ピクセル、または68ピクセルX 18ピクセルなどの小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポートが含まれます。小型のフォーム・ファクタ・グラフは、マイクログラフと呼ばれます。

小型のフォーム・ファクタ・グラフをレンダリングする手順は、次のとおりです。

  1. 分析を編集します。

  2. グラフを編集します。

  3. 「グラフ・プロパティの編集」ツールバー・ボタンをクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを表示します。

  4. 「一般」タブで次の設定を行います。

    • 「凡例の位置」ボックスで、「なし」を選択します。

    • 「表示上でのグラフのアニメーション化」ボックスの選択を解除します。

  5. 「スタイル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・データ」領域の「スタイル」ボックスで、「デフォルト」を選択します。

    • 「プロット」領域で、「グリッド線」の「指定」オプションを選択します。

    • 「主要グリッド」については、「水平線」ボックスおよび「垂直線」ボックスの選択を解除します。

    • 「補助グリッド」については、「水平線」ボックスの選択を解除します。

    • 「凡例」領域で、「透明」ボックスの選択を解除します。

    • 「キャンバスの色」領域および「境界線」領域で、「グラデーション」ボックスの選択を解除します。

  6. 「タイトル」タブおよび「ラベル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・タイトル」領域で、「メジャー名をグラフ・タイトルとして使用」ボックスの選択を解除します。

    • 「軸タイトル」領域で、次のボックスの選択を解除します。

      • 「縦軸1のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「縦軸2のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「横軸のタイトル」の「列名を軸タイトルとして使用」

  7. 「OK」をクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを閉じます。

  8. 「終了」をクリックして「グラフ」エディタを閉じます。

  9. 「分析」エディタ: 「詳細設定」タブをクリックします。

  10. 「XMLコード」ボックスの既存のXMLのコピーをバックアップとして保存します。

  11. 「分析XML」領域の「XMLコード」ボックスで、小型のフォーム・ファクタ・グラフとしてレンダリングするグラフの表示要素に、次の属性を追加します。

    useAutoLayout="false"
    

    次に例を示します。

    <saw:display type="line" subtype="default" renderFormat="flash" mode="online" xAxisLiveScrolling="false" yAxisLiveScrolling="false" clientEventEnabled="false"  animateOnDisplay="false" useAutoLayout="false"> 
    

    重要:

    たとえば、400ピクセルX300ピクセルのグラフなどの適度なサイズのグラフには、この設定は使用しないでください。使用すると、グラフが望ましくない動作を見せたり、情報が失われることがあります。

  12. 「XMLの適用」をクリックします。

  13. 「分析の保存」をクリックします。

41.7.1.9 パスにラテン語の補足文字を含む分析が、ダッシュボード・ページ上で開かない

ロケールが中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語またはアラビア語で、WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用している場合、パスにラテン語の補足文字を含む分析をダッシュボード・ページで開くと失敗します。

この問題を回避するには、URLに&charset=utf-8を追加します。

41.7.2 アクションの問題および回避方法

この項では、アクションに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.7.2.1 アクション・フレームワークのEJBをWebLogic管理対象サーバーにデプロイする必要がある

現在、EJBでJavaメソッドを起動するアクションを作成する場合のアクション・フレームワーク機能には制限があります。アクション・フレームワーク・サービスとして同じJ2EEコンテナ内にデプロイされたEJBのみ(デフォルトではWebLogic管理対象サーバー)をアクション・フレームワークで使用できます。

回避方法として、ターゲットEJBを起動します。これを行うには、次のいずれかの方法を実行します。

  • ターゲットEJBをBIドメインのWebLogic管理対象サーバーにデプロイする(WebLogic Serverのライセンスの制限に準拠すること)。

  • 特にリモートEJBを起動するために、WebLogic管理対象サーバーにゲートウェイEJB/Webサービスをデプロイする。

  • リモートEJBをWebサービスとして公開する。

  • EJBを起動するために、ゲートウェイWebサービスをリモートの場所にデプロイする。

41.7.3 スコアカードとKPIの問題および回避方法

この項では、スコアカードおよびKPIに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.7.3.1 スコアカードまたはスコアカード・コンポーネントの関連ドキュメントを検索した場合に結果が返されない

全文カタログ検索機能を使用すると、ほとんどのカタログ・オブジェクトおよび関連ドキュメントを検索できます。現在、全文カタログ検索機能の検索対象は、スコアカード自体および関連ドキュメントの名前であり、スコアカードの関連ドキュメントの内容は検索されません。

41.7.3.2 共有スコアカードの同時編集による項目の陳腐化エラー

共有Oracle BIプレゼンテーション・カタログおよびOracle BIプレゼンテーション・サービスのスケールアウト構成を使用した場合、複数のユーザーが共有スコアカードを並行して編集すると「項目の陳腐化: <スコアカードのパス>」というエラーが表示されることがあります。

このエラーを回避するには、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのカタログ属性キャッシュをオフにします。これを行うには、instanceconfig.xmlファイルで次の設定を行います。

<ps:Cache xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
  <ps:CatalogAttributes>
    <ps:Enabled>false</ps:Enabled>
  </ps:CatalogAttributes>
</ps:Cache>

キャッシュの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドを参照してください。

41.7.4 エージェントの問題および回避方法

この項では、エージェントに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.7.4.1 Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryでエージェント配信できない

Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryを使用する場合、エージェント配信に失敗します。

回避方法として、Oracle Virtual Directoryパッチ番号9904956 - ADユーザーに対して返されたGUIDを検索フィルタで使用できないを適用します。

41.7.4.2 ホームページおよびダッシュボードのオプションのみが選択されている場合に、エージェントが誤ってアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信する

「エージェント」エディタの「宛先」タブで「ホーム・ページとダッシュボード」オプションを選択し、「デバイス」オプションの選択を解除して、エージェントがホームページとダッシュボード・ページにのみコンテンツを配信するように指定すると、「デバイス」オプションの選択を解除しているにもかかわらずエージェントがアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信するという既知の問題があります。

この問題を回避するには、既存の配信プロファイルと一致しないようにエージェントの優先順位を設定します。

41.7.5 Microsoft Officeの統合の問題および回避方法

この項では、Oracle Business IntelligenceとMicrosoft Officeの統合に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.7.5.1 Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでのMicrosoft Office 2007の使用

Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでMicrosoft Office 2007を使用する場合は、必ずOffice 2007 SP1以上をインストールしてください。そうしないと、Microsoft Office 2007とMicrosoft Office 2003の間でファイルの交換可能性の問題が発生します。

バージョンの詳細は、次のURLのOracle Technology Network(OTN)から入手できる動作保証のドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

41.7.5.2 サーバー接続がMicrosoft ExcelとPowerPointで自動的に共有されない

同じコンピュータ上のMicrosoft ExcelおよびPowerPointは、Microsoft Officeの接続用にOracle BI Add-inを共有します。Excelで接続を作成すると、その接続はPowerPointでも使用できます。ただし、PowerPointが開いた状態でExcel内でOracle BI Add-in for Microsoft Office接続を作成すると、その接続はPowerPoint内では表示されず、その逆もまた同様です。

ExcelとPowerPointで共有する接続を作成するための回避方法として、その他のMicrosoft Officeアプリケーションが閉じていることを確認します。もしくは、ExcelとPowerPointの両方に使用可能な接続を表示するために、必要に応じてExcelとPowerPointの両方を閉じてから再度開きます。

41.7.5.3 Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの前のインストールを手動でアンインストールする必要がある

Oracle BI Add-in for Microsoft Office 11gのインストーラでは、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeはアンインストールされません。そのため、Oracle BI Add-in for Microsoft Office 11.1.1.3.0をインストールする前に、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeインストールを手動でアンインストールする必要があります。

Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。

41.7.5.4 英語以外の言語用の言語パックのインストール

英語以外の言語用にOracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用するには、Microsoft Officeの適切な言語パックをインストールし、コントロール パネルを使用して、地域と言語の設定を行う必要があります。次のURLを開き、適切な言語パックをダウンロードしてインストールします。

http://office.microsoft.com/en-us/downloads/office-language-interface-pack-lip-downloads-HA001113350.aspx

41.7.5.5 Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラー

Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラーを次に示します。

  • 「Oracle BI Office Serverへの接続の作成」のトピックで、手順1「リボンから新規を選択します」が間違っています。手順1の正しい指示は、「リボンから、環境設定Pを選択します。環境設定から新規タブを選択します。」となります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

  • 「デフォルトのスタイル・テンプレートの変更」のトピックで、手順1のデフォルト・テンプレートの場所がWindows 32ビットのインストールでのみ有効です。Windows 64ビットのインストールでは、デフォルトの場所は<BI Officeのインストール場所>\ BIOfficeExcel|Templateとなります。(これはExcelに適用されます。)

  • 「ログ・レベルの設定」のトピックには、ユーザーには、ログ・ファイルの場所に対する適切なアクセス権限が必要であることを記載する必要があります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

41.7.5.6 ページ・エッジ内で二重列のある表ビューまたはピボット表ビューのリフレッシュが失敗する場合がある

Oracle BI Add-in for Microsoft Excelでは、ページ・エッジ内では二重列のある表ビューまたはピボット表ビューをリフレッシュできません。この問題を回避するには、二重列がページ・エッジ(表ビューでは表のプロンプト、ピボット表ビューではピボットのプロンプトとも呼ばれる)に含まれていないことを確認してください。

41.7.5.7 二重列をカスケードすると間違った表示値になる

カスケードされたプロンプトの中で両方の列に二重列が使用されている場合、正しい表示値ではなくコードが表示される場合があります。

41.7.5.8 断続的なタイムアウト・エラー

BI Office ServerがOracle HTTP Server (OHS)経由でプレゼンテーション・サービスに接続するように構成されている場合、リクエストのタイムアウトによって断続的なエラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、OHS用のキープアライブのタイムアウト値を15秒以上に増やします。

41.7.5.9 「色変更方法」ターゲット領域がサポートされていない

Oracle BI EE内で分析を作成する際に、グラフ・ビューに「色変更方法」ターゲット領域を使用すると、Microsoft ExcelおよびPowerPointで間違った結果が表示される場合があります。

41.8 Oracle BI Publisherのレポートと公開の問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.8.1 Oracle BI Publisherの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.8.1.1 JDBCドライバによりsetBigDecimalのサポートされていない関数がスローされる

Oracleデータベースに対するSQL問合せタイプのデータセットと、数値データベース列に基づくBIサーバーに対するSQL問合せタイプのデータセットの間のリンク(Oracleデータベースに対するSQL問合せを使用して親子階層のXMLデータ構造を親データセットとして作成するために使用)を含むデータ・モデルを実行しようとすると、失敗して次のエラーが返されます。Java.sql.SQLException: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcPreparedStatement.setBigDecimalにサポートされていない関数があります

41.8.1.2 Oracle BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されている場合はBI Publisherのユーザー・インタフェースからのカタログ検索が機能しない

Oracle BI EEとともにOracle BI Publisherが統合モードでインストールされた場合、BI Publisherのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/xmlpserver/...)からカタログを検索すると機能せず、次のメッセージが返されます。

Result Not found
Your search - <search criteria> - did not match any documents.

回避方法として、Oracle BI EEのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/analytics/...)からカタログを検索します。

41.8.1.3 BI Publisherの管理ページに表示されるデータソースにサポート対象外のデータソースが含まれている

JDBCデータソース接続またはOLAP接続の構成時に、BI Publisherの「データソースの追加」ページに表示されるリストには、このリリースでサポートされていないデータソースが含まれることがあります。サポート対象データソースの最新のリストは、『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム 11gR1』を参照してください。システム要件のドキュメントは、次のリンクから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

「Product Area」列の「Additional Oracle Fusion Middleware 11g Release 1(11.1.1.x)Certifications」に含まれるドキュメントに記載されています。

41.8.1.4 Internet Explorer 7および双方向言語プリファレンスを使用した場合にメニュー・アイテムが表示されない

WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用し、ユーザー・インタフェース・プリファレンスとして双方向言語(アラビア語またはヘブライ語など)を選択した場合、グローバル・ヘッダーのメニュー・オプションが表示されません。

この問題を回避するには、Internet Explorer 8またはサポートされている別のWebブラウザを使用します。

41.8.1.5 Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesのデータソース定義が保存されない

BI Publisher管理インタフェースの中で、Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesデータソースに対してOLAPデータソース接続を作成すると、接続テストが成功した場合でも、「適用」ボタンをクリックしてもデータソースが保存されません。

この問題を回避するには、リストから「OLAPタイプ」としてMicrosoft SQL Server 2005 Analysis Servicesを選択します。同じ接続情報を入力して、「適用」をクリックします。

41.8.1.6 Apple iPadで一部のレポート形式を表示する際の問題

Apple iPadでは、次の出力形式に対するデフォルトのビューアはありません。

  • MHTML(ExcelおよびPowerPointに影響あり)

  • RTF

PowerPoint 2007用に提供されているビューアは、文字のレイアウトを歪める可能性があります。

デフォルトのPDFビューアには次の問題があります。

  • 「フォーム」フィールドが無視されます。

    iPadのPDFリーダーでは、編集可能なPDFフォーム・フィールドはサポートされませんが、フィールドに静的テキストを含むレポートを生成できます。静的テキストを使用してレポートを生成するには、レポートのプロパティ「出力からPDFフィールドを削除」をTrueに設定します。レポート・プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポート・プロパティの構成に関する項を参照してください。

  • セキュリティで保護されたPDFファイルはまったく表示されません。

  • 「署名」フィールドは無視されます。

  • ブックマークは無視されます。

  • 添付ファイルは無視されます。

  • フラッシュは動作しません。

  • 「読み上げ」アクセシビリティ機能が動作しません。

これらの問題は、提供されているiPadのファイル・リーダーの制限であり、Oracle側では解決できないことに注意してください。

41.8.1.7 BI Publisherのオブジェクトが一重引用符文字を使用して命名されたフォルダ内にある場合、予期しない動作を示す

Oracle BIプレゼンテーション・カタログの中で、フォルダ名が一重引用符文字(')を含んでいる場合、そのフォルダ内に存在するBI Publisherレポートは実行されず、データ・モデルは予期しないエラーをスローする場合があります。この動作は、Webブラウザによって異なります。

この問題を回避するには、BI Publisherのオブジェクトを含むフォルダの名前に一重引用符を使用しないでください。

41.8.1.8 SampleApp Lite Webカタログで「コンポーネント」フォルダが見つからない

SampleApp LiteのWebカタログのバージョン11.1.1.5が「コンポーネント」フォルダで見つかりません。その結果、ユーザーがBI Publisherレポート用の新しいBI Publisherタイプ・レイアウトを作成する際、共有ボイラープレートを使用できません。この問題の回避方法:

  1. 管理者資格証明を使用してログインし、BI Publisher管理→「サーバー構成」ページに移動します。

  2. 「カタログ」リージョンで、BI Publisherリポジトリ・フィールドが次のデフォルト・パスを示すことを確認します。

    <Install_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher/repository

    その後、BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード・ボタンをクリックします。

  3. 「カタログ」ページに移動し、「共有フォルダ」に「コンポーネント」フォルダが含まれていることを確認します。

また、これにより「サンプル」フォルダに含まれている追加のBI Publisherのサンプル・レポートもインストールされることに注意してください。このようなレポートの大部分では、Oracleデータベースに含まれるOEのサンプル・スキーマへのJDBCのデモ接続の構成が必要となります。

41.8.1.9 リリース11.1.1.5ではWebサービスからローカル・ポリシー・アタッチメント(LPA)が削除されている

リリース11.1.1.5では、BI Publisher Webサービスからローカル・ポリシー・アタッチメントが削除されました。BI Publisher Webサービスのリリース11.1.1.3を使用しており、11.1.1.5にアップグレードする場合、次の手順を実行してグローバル・ポリシー・アタッチメント(GPA)を追加する必要があります。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

  2. 左側のペインで、「WebLogicドメイン」をクリックし、「bifoundation_domain」をクリックします。

  3. 右側のペインで、「WebLogicドメイン」メニューをクリックし、「Webサービス」「ポリシー・セット」の順に選択します。

  4. 「作成」をクリックし、新しいポリシー・セットを作成します。

  5. 次の一般情報を入力します。

    • 名前: 任意の名前を入力します。

    • 有効: このボックスを選択します。

    • リソース・タイプ: Webサービスのエンドポイントです。

    • 説明: このGPAがすべてのJRFベースのWebサービスに適用されます。

      「次へ」をクリックします。

  6. 「ドメイン名」値には、「*」を入力します。「次へ」をクリックします。

  7. 次のポリシーを選択し、「アタッチ」をクリックします。

    oracle/wss11_saml_or_username_token_with_message_protection_service_policy

  8. 「次へ」をクリックし、「保存」をクリックします。WebLogicサーバーが変更を反映するまで待機します。

  9. ブラウザに次のURLを入力し、入力したポリシーがWSDLで使用できるかどうかを検証します。

    http://server:port/xmlpserver/services/PublicReportWSSService?wsdl

41.8.2 Oracle BI Publisherのセキュリティの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherのセキュリティに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.8.3 Oracle BI Publisher配信マネージャの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher配信マネージャに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.8.4 Oracle BI Publisherスケジューラの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherスケジューラに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.4.1 Microsoft SQL Serverにスキーマがインストールされている場合、スケジューラがマルチバイト文字をサポートしない

BI Publisherスケジューラ・データベースとしてMicrosoft SQL Serverを使用している場合、レポートのスケジュール・ジョブページでマルチバイト文字を使用すると文字化けして表示される可能性があります。この問題を回避するには、レポートのスケジュール・ジョブ送信ページでマルチバイト文字を使用しないでください。

41.8.5 Oracle BI Publisher RTFテンプレートの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher RTFテンプレートに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.8.6 Oracle BI Publisher Excelテンプレートの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher Excelテンプレートに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.6.1 Apple iPadにおけるExcelテンプレートの出力の制限

Apple iPad上のネイティブExcelリーダーの制限のため、Excelテンプレートの出力ドキュメントは、iPad上で表示する場合に次のような制限があります。

  • 出力における動的な計算のための数式が機能しない。

  • マクロが実行されない。

  • ピボット表がリフレッシュされない。

  • ハイパーリンクが機能しない。

  • ワークブックのヘッダーおよびフッターが表示されない。

  • Oracle Business Intelligence MobileアプリケーションをiPad上で使用すると、パラメータが表示されない。ただし、Safariブラウザを介してレポートにアクセスすると、パラメータが表示されます。

41.8.7 Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.7.1 Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft WordはMicrosoft Office Liveアドインと互換性がない

Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft Wordは、Microsoft Office Liveアドインと互換性がありません。Microsoft Office Liveアドインを使用すると、Template Builderのインストール時のエラー、またはその他の予期しない動作につながる可能性があります。

回避方法として、Microsoft Office Liveアドインをアンインストールします。

41.8.8 Oracle BI Publisherレイアウト・エディタの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherのレイアウト・エディタに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.8.1 XPTレイアウトを編集し、レイアウト・エディタで「戻る」をクリックすると例外が発生する

デフォルト・レイアウトとして設定されていないレイアウトを使用してレポートを表示し、レポート・ビューアのアクション・ドロップダウン・メニューから「レイアウトの編集」を選択してレイアウト・エディタでレイアウトを開き、「戻る」をクリックすると、レポート・ビューアがデフォルト・レイアウト用に指定されたデフォルトの出力形式(PDF、HTMLなど)を使用してレポートを開こうとします。これにより、デフォルト・レイアウトのデフォルト出力形式が選択済のレイアウトで可能な出力形式に該当しない場合、レポートは次のエラーで失敗する可能性があります。

The report cannot be rendered because of an error, please contact the administrator. Error Detail oracle.xdo.servlet.data.DataException: Invalid format requested: html 

41.8.9 Oracle BI Publisherデータ・モデルの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherデータ・モデルに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.8.9.1 アップグレード・アシスタントで作成した場合にデータ・モデルを編集できない

リリース10gから11gへアップグレードされたレポートには、アップグレード・アシスタントで作成されたレポートおよびデータ・モデルが含まれます。アップグレードされたデータ・モデルをデータ・モデル・エディタで表示すると、ダイアグラム、データ構造およびデータ構造に対する等価コードが表示されません。さらに、開発者や管理者がデータ構造を編集することもできません。これは、データ・モデルで開発者や管理者がリリース11gの機能である編集可能なXMLビューおよびビジネス・ビューを使用できないことを意味します。

回避方法は次のとおりです。

  1. 編集するためにデータ・モデルを開きます。

  2. データセットからSQL問合せ文をコピーします。

  3. 同じデータ・モデル内に新規データセットを作成します。次の警告が表示されます。

    「このタイプのデータ・セットを追加すると、このデータ・モデルを参照するレイアウトが壊れる場合があります。」

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「新規データ・セット」ダイアログにSQL問合せを貼り付けます。

  6. データセットの名前を入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 元のデータセットを削除します。次の警告が表示されます。

    このアイテムはメイン・データセットとして設定されています。このアイテムを削除しますか。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. XMLビューのデータ構造を変更してXMLのROWSET/ROW構造を反映します。

  11. データ・モデルを保存します。

41.8.9.2 ビュー・オブジェクトのデータ・セットを編集すると、要素が複製される

データ・モデル・エディタで、「ビュー・オブジェクト」タイプのデータ・セットを編集すると、「OK」をクリックすると、データ・セット内のすべての要素が複製されます。

この問題を回避するには、データ・セットを削除して再作成する必要があります。

41.8.10 Oracle BI Publisherのレポート作成の問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherでのレポート作成に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.10.1 Oracle ReportsとOracle BI Publisher 11gの間で直接変換されない

Oracle ReportsとOracle BI Publisher 11gの間では直接変換されません。Oracle Reportsで作成したレポートをOracle BI Publisherレポートに変換するには、2ステップで構成される次の手順に従います。

  1. 『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』(10g)に記載されている手順に従って、Oracle ReportsレポートをOracle BI Publisher 10gレポートに変換します。

    http://download.oracle.com/docs/cd/E12844_01/doc/bip.1013/e12187/T518230T518393.htm

  2. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド11gリリース1(11.1.1)』の手順に従って、Oracle BI Publisher 10gをOracle BI Publisher 11gにアップグレードします。

41.8.11 Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.8.11.1 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

41.8.11.1.1 「RTFテンプレートの作成」の章の列のフォーマットに関する項における構文エラー

「RTFテンプレートの作成」の章で、「条件付きフォーマット」のトピック、「列のフォーマット」のサブトピックに記載されている例に構文エラーが含まれています。

ブックのPDFバージョンのページ74-68から始まる表の中で、2番目の「IF」文のエントリ(エントリ「20」の前)で、フォーム・フィールドのエントリを誤って<?if@column:/items/@type="PRIVATE"?>と表示しています。

正しいエントリは次のとおりです。

<?if@cell:/items/@type="PRIVATE"?>

これは、バージョン11.1.1.3と1.1.1.5のマニュアルに適用されます。

41.8.11.2 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.9 Oracle Business Intelligenceメタデータ・リポジトリ開発の問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.9.1 メタデータ・リポジトリ開発の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.9.1.1 NQClient(BI ODBCクライアント)ユーティリティの使用は非推奨

リリース11g(11.1.1.3)では完全に非推奨となったため、NQClient(BI ODBCクライアント)ユーティリティを使用しないでください。かわりに、nqcmdユーティリティ、または前のNQClientの機能を満たすサードパーティのODBC/JDBCツール(幅広く入手可能)のいずれかを使用してください。

41.9.1.2 paint.rpdをテストに使用する際に論理表ソース・モデリングを更新する

paint.rpdでは、同一のファクト表に異なるレベルの集計データが保存されます。つまり、同じ物理ファクト表が異なるレベルの論理表にマップされています。1つのレベルからのみ行が返されるようにするには、LEVELX = 'MONTH'またはLEVELX = 'YEAR'などのWHERE句フィルタが論理表のソースに必要です。

Oracle BI EE 11g リリース1(11.1.1.3)より前のリリースでは、同じ論理表の2つの論理表のソースが同一の物理表にマップされており、問合せに両方の論理表のソースが使用され、両方の論理表のソースにWHERE句フィルタがある場合、これらの論理表のいずれかのソースのみのフィルタが適用されていました。もう一方のWHERE句フィルタは無視されていました。

Oracle BI EE 11g リリース1(11.1.1.3)からは、このような状況が発生すると、両方の論理表ソースのWHERE句フィルタが問合せに適用されます。このため、paint.rpdの問合せで複数のレベルから属性が選択されると、その問合せは複数の論理表ソースにヒットし、問合せに追加されたWHERE句のフィルタが互いに矛盾することになります。たとえば、LEVELXは、同時にMONTHとYEARの両方にできないため、次のような条件は常にfalseとなります。

T863.LEVELX = 'MONTH' and T863.LEVELX = 'YEAR'

テスト用にpaint.rpdを使用する場合、次のいずれかの方法を使用してモデリングを修正します。

  • 同じ物理表が異なるレベルの論理表にマップされないように、物理表の別名を使用してください。

  • 問合せが詳細な論理表ソースにのみヒットするように、上位レベルの論理表ソースを無効にします。

paint.rpdはこのリリースのOracle BI EEに応じて最適化されていないため、本番環境で使用するリポジトリの基本として使用しないように注意してください。かわりにSampleApp.rpdの使用を検討してください。SampleApp.rpdの完全なバージョンは、次の場所から入手できます。

http://oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html

41.9.1.3 FIRSTおよびLASTの集計ルールを使用すると、時間ディメンジョンのソートに一貫性がなくなる

FIRSTおよびLASTの集計ルールでは、常にプライマリ・レベル・キーを使用してディメンション・メンバーのソート順を決定します。これにより、時系列キーよりもプライマリ・レベル・キーがソートに使用されるため、時間ディメンションのソート順に一貫性がなくなる可能性があります。

この問題を回避するには、時系列キーに使用する列に、プライマリ・レベル・キーと同じものを指定します。

41.9.1.4 Oracle OLAP 11.2.xを使用する場合、JavaHostコンピュータ上のOracle OLAP Jarを更新する必要がある

現在、Oracle BI EEにはOLAP API jarファイル(olap_api.jar)のバージョン11.1.xが含まれています。Oracle BI EEのデータソースとしてOracle OLAPバージョン11.2.xを使用している場合、Javahostプロセスを実行するすべてのコンピュータ上で、OLAP APIのjarファイルをバージョン11.2.xに更新する必要があります。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用するolap_api.jarをバージョン11.2.xに更新する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用される現在のolap_api.jarを次の場所にバックアップします。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    
  2. 次のOracleデータベースのホームから、olap_api.jarファイルをコピーします。

    ORACLE_DB_HOME/product/11.2.0/dbhome_1/olap/api/lib
    
  3. コピーしたjarをOracle BI EEの場所に貼り付けます。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    

41.9.1.5 Oracle OLAPからインポートする際にJDBC接続を使用する必要がある

管理ツールは、メタデータのインポートのためのOracle OLAPデータソースへの接続に、OCIではなくJDBCを使用するJavaHostプロセスを使用するため、Oracle OLAPソースからインポートする際に、管理ツールのインポート・ウィザードの「データ・ソース名」にJDBCの完全修飾接続文字列(host:port:sid)を指定する必要があります。JavaHostプロセスがこの接続文字列を使用し、Oracle OLAPデータソースに接続できることを確認します。

インポートが終了したら、Oracle OLAPソースの物理レイヤー内の接続プール・オブジェクトを更新し、「データ・ソース名」をネット・サービス名または完全なOCI接続文字列のいずれかである、有効なOCI値に更新する必要があります。

41.9.2 Oracle BIサーバーの問題および回避方法

この項では、Oracle BIサーバーに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.9.2.1 Oracle Call Interface(OCI)の問題により、高負荷でのOracle Database 11gへの接続時にWindows上のOracle BIサーバーがクラッシュする

BIサーバーがMicrosoft Windowsプラットフォームで稼働しており、かなりの数の同時ユーザーがOracle Database 11gへの接続を試行する場合、Oracle Database 11gのOracle Call Interface(OCI)クライアントの問題により、Oracle BIサーバーが予期せずクラッシュする可能性があります。

回避方法として、Oracle Database 11.1.0.7用のWindowsパッチ・バンドル(パッチ・バンドル27以上)を適用します。

41.9.3 Oracle BI管理ツールの問題および回避方法

この項では、Oracle BI管理ツールに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.9.3.1 管理ツールによって「デプロイメント・ファイルの生成」オプションが不正に表示される

管理ツールの「デプロイメント・ファイルの生成」オプションは、「ツール」→「ユーティリティ」ウィンドウに表示されます。このオプションは誤って表示されているため、使用しないでください。

41.9.3.2 オンライン・インポート・オブジェクトのチェックアウトの問題

管理ツールを使用してオンライン・モードでオブジェクトをインポートすると、関連オブジェクトが正しくチェックアウトされません。これは、リポジトリの破損につながる可能性があります。

回避方法として、オンライン・モードでインポートを実行する前に、すべてのオブジェクトをチェックアウトします。すべてのオブジェクトをチェックアウトするには、メニュー・バーから「ツール」「すべてチェックアウト」を選択します。

41.9.3.3 Oracle Business Intelligenceリリース11g(11.1.1.5)ではMUD履歴を手動でアップグレードする必要がある

Oracle BI管理ツールのマルチユーザー開発(MUD)環境では、リポジトリの変更に関する履歴情報を入手できます。詳細は次のとおりです。

  • マージ前のサブセットの変更は、変更されたサブセット・リポジトリとして格納されます。

  • MUDの場所にある各バージョンは、repository_name.version_numberとして格納されます。

Oracle Business Intelligenceのこのリリースでは、RPDファイルがユーザー指定のリポジトリ・パスワードで暗号化されます。そのため、管理ツールを開くことができるのは、完全にアップグレードおよび暗号化されたリポジトリ・ファイルのみです。

バージョン管理されたMUDリポジトリ・ファイルを管理ツールで開いてMUD履歴にアクセスできるようにするには、MUDディレクトリ内のすべてのリポジトリをアップグレードします。次のネーミング・パターン(dddはバージョン番号)を使用して、MUDディレクトリ内のすべてのリポジトリ・ファイルをアップグレードします。

  • repository_name.dddの変更済サブセット

  • repository_name.ddd

MUD履歴にアクセスするためにMUDリポジトリをアップグレードするには、次の手順を行います。

  1. bi-init.cmd(UNIXの場合はbi-init.sh)を実行して、Oracleインスタンスに初期化されているコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動します。このユーティリティは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
    
  2. 次のように、目的のオプションを使用して、表示されたシェル・ウィンドウからobieerpdmigrateutilを実行します。

    obieerpdmigrateutil -I input_repository_path -O output_repository_path
    -L ldif_output_path -U 10g_administrator_username
    

    変数の意味は次のとおりです。

    input_repository_pathは、アップグレードおよび暗号化するRPDの名前と場所です。

    output_repository_pathは、アップグレードおよび暗号化されたRPDの名前と場所です。この値は入力リポジトリ・パスと同じでも構いません。

    ldif_output_pathは、ユーティリティで生成されるLDIF出力ファイルのパスです。これには、古いRPDからLDAPアイデンティティ・ストアにインポートするユーザーおよびグループが含まれます。

    10g_administrator_usernameは、前のリリースに含まれるリポジトリの管理者ユーザー名です。

    次に例を示します。

    obieerpdmigrateutil -I C:\mud_dir\my_repos.001 -O C:\upgr\my_repos.001
    -L C:\upgr\ldif\my_ldif.ldif -U Administrator
    
  3. 入力を促されたら、10g管理者パスワードと新しいリポジトリの暗号化パスワードを入力します。リポジトリ・パスワードがないとリポジトリを開けないので、これを忘れないでください。エラーを回避するには、MUD環境ですべてのリポジトリ・ファイルに同一のリポジトリ・パスワードを使用します。

ヒント: MUDリポジトリが大量にある場合は、スクリプトを作成してMUDリポジトリの移行タスクを自動化できます。

41.9.3.4 Oracle OLAPの必要なデータベース機能の変更に関するRPDの整合性に対する警告は無視する

Oracle OLAPをデータソースとして使用する場合、データベース・タイプはOracle 11gに設定されます。ただし、ISDESCENDANT_SUPPORTEDをYESに設定して親子階層を有効化するなど、Oracle OLAPデータソースに関して、Oracle 11gのデータベース機能のデフォルト・セットに変更を加えなければならない可能性があります。

データベース機能のセットが、デフォルト・セットから変更されると、整合性チェッカを実行した際にRPDの整合性に関する警告が表示されます。これらの警告は無視してください。

41.10 Oracle Business Intelligenceシステム管理の問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、第4章「Oracle Fusion Middlewareの管理」および第5章「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」に含まれる一部の情報も関係します。

41.10.1 システム管理の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.10.2 構成の問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceコンポーネント(アンサー、ダッシュボード、エージェントおよびOracle BIプレゼンテーション・カタログを含む)の構成に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.2.1 DefaultImageType要素およびHardenXSS要素の削除

リリース11.1.1.5では、次の要素はサポートされておらず、instanceconfig.xmlファイルから削除する必要があります。

  • DefaultImageType要素

  • HardenXSS要素

ユーザーがOracle BI EEを起動した際にinstanceconfig.xmlファイルにHardenXSS要素が含まれている場合、エラー・メッセージが表示されます。エラー・ログ・ファイルには、HardenXSS要素が含まれていることによって起動に影響があったことが記載されます。

この問題を回避するには、instanceconfig.xmlファイルからHardenXSS要素を削除します。

41.10.3 デプロイメント、可用性および容量の問題および回避方法

この項では、一般的に高可用性、大容量および高パフォーマンスが優先される、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメントに関連する問題および回避方法について説明します。

これらの問題の説明は、このドキュメントの第6章「Oracle Fusion Middlewareの高可用性およびエンタープライズ・デプロイメント」を参照してください。

41.10.4 サインインとセキュリティの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのセキュリティとサインインに関連する問題および回避方法について説明します。


注意:

前のリリースからのアップグレード後にセキュリティ関連の問題が発生した場合は、41.6.2項「セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避方法」も参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

41.10.4.1 Catalog Managerをオンライン・モードで開くには権限が必要

OPSS権限oracle.bi.presentation.catman.manageCatalogを持つユーザーのみが、オンライン・モードでCatalog Managerを開くことができます。

41.10.5 Oracle BIスケジューラの問題および回避方法

この項では、Oracle BIスケジューラに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.11 Oracle Business Intelligenceの統合とAPIの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.11.1 統合の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.11.2 Oracle Business Intelligence APIの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.12 Oracle Business Intelligenceのローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.12.1 製品のローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligence製品のローカライズに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれています。

41.12.1.1 マルチバイト・キャラクタを含む文字列をANSIエンコーディングを使用して外部ファイルに保存できない

マルチバイト・キャラクタを含む外部化文字列をエクスポートする際に、ANSIエンコーディングを使用してファイルを保存するオプションが正しく機能しません。

この問題を回避するには、UTF-8またはUnicodeエンコーディングを使用してファイルを保存します。

41.12.1.2 BI Publisherのユーザー・インタフェース・コンポーネントが補助文字をサポートしない

BI Publisherでは、ユーザー・インタフェース内において、レポート名、データ・モデル名、レイアウト名などのオブジェクト名に含まれる補助文字はサポートされません。データ・モデル・エディタでは、SQL問合せに含まれる補助文字はサポートされません。スケジューラでは、電子メールの件名やメッセージ・フィールドなどの入力フィールドにおける補助文字の使用がサポートされません。

この問題を回避するには、BI Publisherのユーザー・インタフェースの中で補助文字を使用しないでください。データベースの表名および列名に補助文字がすでに含まれている場合は、データ・モデル・エディタを使用してそこからデータを取得することはできません。

41.12.1.3 Fusion Middleware Controlで英語以外のログ・ファイルが正しく表示されない

英語以外の言語に翻訳されている、プレゼンテーション・サービス、Oracle BIスケジューラおよびクラスタ・コントローラのログ・ファイルが存在する可能性があります。これらのログ・ファイルの内容が、「診断ログ」表やFusion Middleware Controlのツールチップに正しく表示されない場合があります。

この問題を回避するには、ログ・リーダーの次のプロパティをORACLE_INSTANCE/configディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルに入力します。

<property name="encoding" value="UTF-8"/>

OracleBIPresentationServicesComponent、OracleBISchedulerComponentおよびOracleBIClusterControllerComponentというサブディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルにプロパティを追加します。

41.12.1.4 BI Publisherのデータ・モデル・エディタ内のエラー・メッセージがサーバーのロケール設定で表示される

BI Publisherのデータ・モデル・エディタで作業中に呼び出されるエラー・メッセージが、ユーザー・インタフェースのロケール設定ではなく、サーバーのロケール設定に従って表示される場合があります。この問題の回避方法はありません。

41.12.1.5 BI Serverのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、PDFファイルおよびPowerPointのプレゼンテーションに含まれる表とピボット表のレイアウトが不適切になる

Oracle BIサーバーのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、プレゼンテーション・サービスのクライアント・ロケールに関係なく、PDFファイルおよびPowerPointプレゼンテーションに含まれる表やピボット表に次の問題が発生します。

  • 表およびピボット表の出力レイアウトが常に右から左になる。

  • 数字の字形(数値/日付の値など)が常にアラビア語のアラビア文字としてのみ表示される。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリにあるopmn.xmlファイルを更新します。

    MWHOME/instances/instance1/config/OPMN/opmn/opmn.xml

  2. <ias-component id="coreapplication_obijh1">という名前のXMLノードを検索します。

    このノードには、次のような名前のXMLノードが含まれます。

    <process-type id="OracleBIJavaHostComponent" module-id="CUSTOM">

  3. このprocess-typeノードの下で、次のようにノードのvalue属性を変更します。

    <data id="start-args" value="-server...

    value属性に次の内容を追加します。

    -Duser.language=en -Duser.region=US

  4. 変更をファイルに保存し、JavaHostコンポーネントを再起動します。

41.12.1.6 BI PublisherにおけるExcel2007の出力で数字と日付書式のロケール設定が考慮されない

レイアウトのテンプレートで、ロケールに依存するようにコーディングされている一部の数字および日付のフィールドに関して、Excel2007の出力フォーマットでロケール設定が考慮されません。

41.12.2 ヘルプ・システムのローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのヘルプ・システムのローカライズに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.12.2.1 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムはリリース11.1.1.5ではローカライズされていない

リリース11.1.1.5では、すべてのOracle Business Intelligenceヘルプ・システムはローカライズされていません。

41.13 Oracle Business Intelligenceドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントおよびヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.13.1 Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13.2 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのクイック・インストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13.3 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.13.3.1 インストレーション・ガイドにクライアント・ツールのインストールに関して誤った情報が含まれている

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』には、Oracle Business Intelligenceのクライアントのインストールに関する誤った情報が含まれています。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールの概要に関する項には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligenceを32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにインストールする際、32ビット版のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールが自動的にインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence11gのインストーラによって、クライアント・ツールの32ビット版が常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence 11gの32ビット版インストーラによって32ビット版のクライアント・ツールがインストールされ、Oracle Business Intelligence 11gの64ビット版インストーラによって64ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する考慮事項には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラでは32ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラによって、使用可能なすべてのクライアント・ツールが常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence管理ツールとOracle Business Intelligenceジョブ・マネージャという2つのクライアント・ツールのみがインストールされます。Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャはインストールされません。Windows版のOracle Business Intelligence 11gインストーラのみが3つのクライアント・ツールをインストールします。

    そのため、Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャを入手したい、または必要である場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラではなく、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを使用してクライアント・ツールをインストールする必要があります。

41.13.4 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13.5 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.13.5.1 Oracle BI Mobile: ダッシュボードまたはアンサー・レポートのリンクの電子メールへの埋込み

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションでは、表示しているBIコンテンツへのリンクを電子メールで送信できます。アンサー・レポートまたはダッシュボードのページを表示し、「電子メール」アイコンをタップして電子メール・ウィンドウを起動すると、アンサー・レポートまたはダッシュボードへのリンクが電子メールの本文に埋め込まれます。

iPad上では、「電子メール」アイコンがOracle BI Mobileアプリケーションの最下部に表示されます。iPhone上では、「電子メール」アイコンにアクセスするには「アクション」アイコンをタップします。

この機能は、iPhoneやiPadのデバイス上で電子メール・アカウントを設定している場合にのみ動作します。

41.13.5.2 Oracle BI Mobile: ダッシュボードへの容易なアクセス

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションの「カタログ」アイコンをiPadまたはiPhone上でタップすると、画面の最上部に「カタログ」タブと「ダッシュボード」タブの2つのタブが表示されます。アクセスした最上位のダッシュボードのリストを表示するには、「ダッシュボード」タブをタップします。このリストは、デスクトップ・アプリケーションを使用してOracle BI EEにログインした際に表示されるダッシュボードのリストと同じです。

41.13.5.3 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「ページ設定の編集」のトピックから「プロンプト・ボタン」フィールドのコンテンツが欠如している

「プロンプト・ボタン」フィールドについて説明する情報が、「「ページ設定の編集」ダイアログ」のトピックから欠落しています。次の段落には、フィールドに関する情報が含まれています。

プロンプト・ボタン

このフィールドを使用して、「適用」および「リセット」ボタンをプロンプト・フィールドの横に表示するか、プロンプト・フィールドの上に表示するかを指定します。

41.13.5.4 第6章「ダッシュボードおよび分析のプロンプト」および付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中でデフォルトのピクセル値の指定が間違っている

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」に関するトピックで、「選択リストの幅」フィールドおよび「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドに指定されたデフォルトのピクセル値が間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中で、「「新規プロンプト」ダイアログ」のトピックに含まれる「選択リストの幅」フィールド、および「ページ設定の編集」ダイアログに含まれる「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドが間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

41.13.5.5 「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」における誤りのトピック(第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」に含まれる)」

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」のトピックで、「テキスト・フィールドの幅」フィールドへの参照が間違っています。このトピックは、正しくは「選択リストの値」フィールドを参照する必要があります。修正された段落は次のようになります。

「新規プロンプト」ダイアログの「選択リストの値」フィールドは、デフォルトでは120ピクセルに設定されています。管理者がOracle BI EE設定ファイルデフォルトのピクセル値を変更した場合は、違う値になっています。

41.13.5.6 1つの問合せに含まれる複数のサブジェクト・エリアの列には互換性がある必要がある

第2章「分析の作成」の「サブジェクト・エリアおよび列について」のトピックに関して、次の追加情報が使用できます。

通常、1つのサブジェクト・エリアを問い合せる際、そのサブジェクト・エリアで公開されるすべての列は、同じサブジェクト・エリアで公開されるすべてのディメンションと互換性があります。ただし、複数のサブジェクト・エリアの列とディメンションを結合する場合は、互いに互換性のない列とディメンションの組合せが含まれないようにする必要があります。

たとえば、あるサブジェクト・エリアの列は、プロジェクトによって次元化されない可能性があります。別のサブジェクト・エリアのプロジェクト・ディメンションの列が、プロジェクト別に次元化されていない列とともにリクエストに追加された場合、問合せが結果を返すのに失敗するか、Oracle BIサーバーのエラー「リクエストされた詳細レベル[tk1]にはファクト表が存在しません。」が発生する可能性があります。

41.13.5.7 第10章「アクションの使用」に含まれる「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックに含まれる誤り

第10章「アクションの使用」に含まれる、「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックには、USERSCRIPT.ADFAction関数を参照する「注意」が含まれます。「ブラウザ・スクリプトの起動」アクションについて説明する箇条書きに含まれるこの「注意」は間違っています。USERSCRIPT.ADFAction関数は、このリリースではサポートされていません。

41.13.5.8 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「他の列も表示」ダイアログに関するトピックにおける誤り

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「「他の列も表示」ダイアログ」に関するトピックに含まれる表E-7「一般的に使用されるKPIデータ列」の「差分」および「差分率(%)」の定義には誤りが含まれており、修正する必要があります(差分の例は50,000ではなく-50,000で、差分率(%)の例は7.7%でなく-7.7%です)。

この定義は次のように読み替えてください。

  • 差分: KPIの実際の値とターゲット値の差が表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分は-50,000です。

  • 差分率(%): KPIの実際の値とターゲット値の差が割合で表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分率は-7.7%です。

41.13.6 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.13.6.1 Essbaseの構成前の指示に関する重要な変更点

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の第4章「メタデータのインポートおよびデータソースの使用」の「Essbaseのデータソースの設定」に関するトピックに対する次の変更に注意してください。

  • 管理ツールにはEssbaseクライアント・ライブラリのバージョン11.1.2.xが必要です。その他のクライアント・バージョンは使用しないでください。Essbaseクライアント・ライブラリのその他のバージョンもOracle BIサーバーで動作する可能性はありますが、バンドルされている11.1.2.xクライアントでは、推奨されるEssbaseへのOracle BI Server接続が使用されます。

  • Oracle Business Intelligenceは、ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTCに含まれるEssbaseクライアント・ライブラリのバンドルされているバージョンを使用するようにデフォルトで構成されています。通常、Oracle BIサーバー・コンピュータ上でEssbaseを設定するために、opmn.xmlを手動で変更する必要はありません。ただし、「Essbaseデータソースの設定」のトピックで説明されているbi-init.cmdの変更は必要です。

  • インストール・タイプにクライアントを使用して管理ツールをインストールした場合、Essbaseクライアントが管理ツールのクライアント・コンピュータ上に存在することを確認する必要があります。その後、「Essbaseのデータソースの設定」のトピックで説明されているように、bi-init.cmdを更新して必要な変数およびパスの情報を含める必要があります。

41.13.6.2 整合性チェックに関する警告39009および39059のテキストに対する更新

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BI EE 11gリリース1(11.1.1.3)の新機能に関する項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。リリース11.1.1.5の警告39009および39059に関する次の変更点に注意してください。

  • 整合性チェックの警告39009に関する情報は、リリース11.1.1.3については有効ですが、リリース11.1.1.5には適用されません。この警告は、コードが根本的に変更されたために発生しません。

  • リリース11.1.1.5では、整合性チェックの警告39059の説明は、次のように読み替えてください。

    「このファクト論理表ソースにこのディメンションで設定された集計のマス目がありますが、このディメンションの論理表ソースに接続する結合が見つかりませんでした(または潜在的に不正な結合が見つかりました)。

    これは、結合が存在しないか、存在しているが高レベルのファクト・ソースと低レベル次元ソースを接続しているため、潜在的に不正であることを意味します。このような結合は、実行すると問合せの回答でダブル・カウントが発生する可能性があるため、潜在的に不正になります。

    たとえば、「Select year, yearlySales」という問合せについて考えます。monthTable表とyearlySales表との間にyearIdでの結合が存在していても、この結合により結果が12の倍数(各年の月数)に増加するため、これを使用しないでください。

    アップグレード後に39059警告が表示されたら、結合が仕様どおりに行われ不正にダブル・カウントされていないかどうかを確認してください。結合が仕様どおりであれば、39059警告は無視してください。」

41.13.6.3 新しい整合性チェックの警告に関するその他の変更点

「Oracle BI EE 11gリリース1(11.1.1.3)の新機能」という項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。このリストに関して、次の変更点に注意してください。次の変更がリリース11.1.1.3とリリース11.1.1.5に適用されます。

  • 整合性チェックの警告39055が表の独自の行に次の説明とともに表示されます。

    「この警告は、特定のファクトとディメンション・ソースの間に物理結合があるものの、ファクト表とディメンション表の間に相応の論理結合がないことを示しています。」

  • 整合性チェックのエラー38012および38001の説明は、次のように読み替えてください。

    「いずれの論理表ソースにもマップされていない論理列は、論理表ソース・マッピングが無効であり問合せの失敗の原因となるため、整合性エラーとしてレポートされます。

    両方の特定の検証ルールは、同じ問題に関連しています。」

  • 整合性チェックの警告39003の説明は、次のように読み替えてください。

    「この警告は、特定の列が無効な論理表ソースにマップされていることを示しています。デフォルトの動作が不適切な場合、警告によってこの問題についてリポジトリ開発者に注意しています。」

41.13.6.4 EssbaseまたはHyperion Financial Managementに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に「仮想プライベート・データベース」オプションを選択する

この追加情報は、EssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータソースに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に適用されます。Oracle BI内のデータソースの接続プールで「CSSトークンを使用したSSO」を選択したら、キャッシュのエントリを保護するため対応するデータベース・オブジェクトで「仮想プライベート・データベース」オプションも選択する必要があります。

41.13.6.5 マスターMUDリポジトリの手動更新

マルチユーザー開発(MUD)環境におけるOracle BIリポジトリの開発の過程で、マスター・リポジトリを手動で変更する必要がある可能性があります。MUDプロセスは高度に制御されており、MUDの履歴ログ・ファイル(.mhl)にはアカウンティング情報が格納されているので、手動の手順を実行する際には注意する必要があります。マスター・リポジトリに対して手動で作業するには、MUDディレクトリとは別のディレクトリにあるリポジトリで作業する必要があります。その後、マスターRPDと、MUDディレクトリにある最新バージョンのリポジトリの両方を交換する必要があります。

たとえば、master.rpdという名前のリポジトリを手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. MUDディレクトリからマスター・リポジトリ(master.rpd)をローカル・ディレクトリにコピーします。

  2. Oracle BI管理ツールを使用して、マスター・リポジトリ(master.rpd)のローカル・コピーに必要な変更を加えます。

  3. 手動編集が完了したら、master.rpdをMUDディレクトリのmaster.rpdとしてコピーします。次に例を示します。

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.rpd
    
  4. MUDディレクトリで、バージョン番号を持つ最新のリポジトリを特定します。たとえば、master.7011などです。

  5. master.rpdをMUDディレクトリにコピーし、リポジトリの最新バージョンを上書きします。次に例を示します。

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.7011
    

41.13.6.6 管理ツールを使用してOracle OLAPおよびHyperion Financial Managementのデータソースからオフライン・インポートを実行するために、クライアント・インストールで必要な構成

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、Oracle OLAPまたはHyperion Financial Managementのデータソースからオフライン・インポートを実行する前に追加の構成を実行する必要があります。これらのデータソースのいずれかからオフライン・モードでインポートするには、管理ツールが実行中のJavaHostの場所を指す必要があります。

管理ツールが実行中のJavaHostを指すようにする手順は次のとおりです。

  1. 管理ツールが開いている場合は閉じます。

  2. 管理ツールと同じコンピュータ上で、テキスト・エディタを使用してローカルのNQSConfig.INIファイルを開きます。ファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  3. ファイルの最下部付近にあるJAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSESパラメータを検索します。完全修飾ホスト名またはIPアドレスとポート番号を使用して、実行中のJavaHostを指すようにこのパラメータを更新します。次に例を示します。

    JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSES = "myhost.example.com:9810"
    

    Oracle Business Intelligenceの(クライアントではない)フル・インストールでは、この設定はOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlによって管理されるので、手動では編集できません。

  4. ファイルを保存して閉じます。

41.13.6.7 OracleデータベースとOracle OLAPソースからインポートする際、管理ツールのクライアントをインストールするにはデータベース・クライアントをインストールする必要がある

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、OracleデータベースまたはOracle OLAPのソースからインポートする前に、管理ツールのコンピュータ上にOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。「管理者」または「ランタイム」のいずれかのクライアント・インストール・オプションを使用します。

32ビットの管理ツールを実行している場合、32ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。64ビットの管理ツールを実行している場合、64ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。

Oracleデータベース・クライアントをインストールしたら、ORACLE_HOMEという環境変数を作成し、その変数をOracleデータベース・クライアント用のOracleホームに設定します。その後、TNS_ADMINという環境変数を作成してTNSNAMES.ORAファイルの場所(ORACLE_HOME\network\admin)に設定します。

41.13.6.8 サーバー起動時の初期化ブロック失敗により、接続プールがブラックリストに載せられる

Oracle BIサーバーの起動中に、初期化ブロックが特定の接続プールに対して失敗した場合、その接続プールを使用する初期化ブロックはそれ以上処理されません。そのかわり、接続プールはブラックリストに記載され、その接続プールの後続の初期化ブロックはスキップされます。この動作により、共有プールに多くの関連する初期化ブロックまたは変数がある場合でもOracle BIサーバーが適切なタイミングで開始します。

この場合、サーバー・ログに次のようなメッセージが表示されます。

[OracleBIServerComponent] [ERROR:1] [43143] Blacklisted connection pool conn_pool_name

このエラーが表示された場合は、特定の接続プールの初期化ブロックを確認し、それらのブロックが正しいことを確認します。

41.13.6.9 ローカル変更のマージ・ステップがマスター・リポジトリをロックしない

リリース11.1.1.5では、マルチユーザー開発環境での作業中、ローカルの変更をマージする際にマスター・リポジトリがロックされません。かわりに、「ネットワークに公開」手順でマスター・リポジトリがロックされます。この変更により、マスター・リポジトリがロックされている合計時間が短縮され、ロック競合の問題を回避できます。

この変更により、ローカルの変更をマージするタイミングとネットワークに公開するタイミングの間で、他の開発者がそのマスターに対する変更を公開しないように公開の手順でチェックされるようになりました。他のリポジトリ開発者がこの時間内にネットワークに公開したことをMUDのロジックが検出すると、自動的にマスターとのマージが再実行されます。マージを再実行するために、「ローカル変更のマージ」手順で使用したRPDのバージョンにロールバックする必要があります。その後、それが新しいマスターにマージされます。

このような変更により、すべてのローカル変更は、ネットワークに公開する前に常にマージする必要があります。そうしないと、マージと再実行のためにロールバックが必要になった場合に、マージと公開の間に加えられた変更が失われる可能性があります。

41.13.7 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.13.7.1 全文カタログ検索のためのデータソースの構築に関するエラー

17.11.4.4項では、全文カタログ検索のためのデータソースの構成方法について説明します。この手順のステップ5では、URL接頭辞の表示を指定する方法について説明しています。この手順には、Secure Enterprise Search 11.2.1以降の誤りのある行が含まれています。この行は次のように読み替えてください。

http://host:port/bisearch/urlbuilder/ (Secure Enterprise Search 11.2.1、11.1.2.2以降)

41.13.7.2 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してイベント・ポーリング表を作成する必要がある

7.8.1項「物理データベース上におけるイベント・ポーリング表の設定」では、CREATE TABLE文を使用して、手動でイベント・ポーリング表を作成できることについて説明しています。この記述は誤りです。

正しくは、イベント・ポーリング表を作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行し、物理データベース内にBusiness Intelligence Platform (BIPLATFORM)スキーマを作成します。RCUによってS_NQ_EPTという名前のイベント・ポーリング表が作成されます。リポジトリ作成ユーティリティの実行に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

41.13.8 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれています。

41.13.8.1 11.1.1.5ではSASchInvokeによって常にパスワードが要求される

リビジョンE10543-03の、BIスケジューラがSSL対応である場合のSASchInvokeの使用に関する項では、SSLが有効な場合にSASchInvokeコマンドを使用してBIスケジューラを起動することについて説明しています。注意の段落では、SSLでコマンドを実行するとパスワード・プロンプトが表示されると説明されていますが、SSLが有効かどうかとは関係なくパスワード・プロンプトは表示されます。この注意書きは誤解を招くため、リビジョンE10543-04では削除されています。

41.13.8.2 複数の認証プロバイダの設定

第3章では、複数の認証プロバイダを構成する方法について説明されていないため、リビジョンE10543-03では、複数の認証プロバイダでのBIの構成に関する項が新たに作成されました。第5章では、複数の認証者が構成されている場合のSSLの設定方法について説明されていないため、リビジョンE10543-04では複数の認証者を使用する場合のSSLの構成に関する項が新たに作成されました。

41.13.9 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメント・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

これらの問題の説明は、このドキュメントの6.4.4項「Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメント・ガイドの訂正箇所」に含まれています。

41.13.10 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Enterprise Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.13.10.1 第1章「ADFアプリケーションへのビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの埋込み」の「BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックにおける誤り

「BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックに記載されている次の文章が間違っています。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「ブラウザ・スクリプトの起動」アクション・タイプを列に追加し、USERSCRIPT.ADFActionを参照して選択します。」

正しくは、この文は次のように読み替えてください。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「新しいアクション・リンク」メニューから、「ADFコンテキスト・イベント」を選択します。」

また、「Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックでも、「ADFコンテキスト・イベント」オプションがプレゼンテーション・サービス内部の「新しいアクション・リンク」メニューで表示されるように、管理者はOracle BI EEのinstanceconfig.xmlファイルを修正する必要があることを記載する必要もあります。「新しいアクション・リンク」メニューにアクション・タイプが表示されるようにするには、管理者は次のようにActionLinks設定を<ServerInstance>タグに追加する必要があります。

<ActionLinks>
   <Enable EnableADFContextualEvent>true</EnableADFContextualEvent> 
</ActionLinks>

41.13.11 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13.12 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。