この章では、Oracle Imaging and Process Managementのインストールと構成に関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。
この項では、一般的な問題について説明します。次のトピックが含まれています。
36.1.9項「WebLogic Serverのリスニング・アドレスとAXFドライバのページURLは同じドメインを参照する必要がある」
36.1.10項「WebLogic Scripting Toolではエクスポート・ファイル・パスのマルチバイト・キャラクタが認識されない」
36.1.14項「DefaultSecurityGroup MBeanを使用して初回のログイン時にセキュリティ・グループに管理者権限を割当て可能である」
36.1.20項「Oracle I/PMとともに使用するためのOracle Access Manager 11gの構成」
36.1.21項「新しいOutside In Technologyファイルを使用したクライアント・システムの一時ディレクトリの更新」
Oracle Single Sign Onの使用時にI/PMセッションが期限切れになると、WebLogic Serverによって内部サーバー・エラーが返されます。ページをリフレッシュすると、再認証のためにI/PMのログイン・ページが表示され、新しいセッションを開始できます。
Oracle製品では、管理タスク用に10の標準言語、およびユーザー・タスク用に27の標準言語がサポートされています。そのため、ユーザー・タスク用のみにサポートされ、管理タスク用にサポートされていない言語を選択した場合、管理タスクを実行すると複数の言語がユーザー・インタフェースに表示されます。
検索結果表を使用して100以上のドキュメントを削除しようとすると、Microsoft Internet Explorerで既知の問題が発生します。この場合、Internet Explorerによって404 Page Not Foundエラーが返され、ロックされる可能性があります。これは、Internet ExplorerのURL文字列が最大2083文字に制限されているためです。検索結果表を使用して100以上のドキュメントを削除する必要がある場合は、最大65,000文字をサポートするMozilla Firefoxを使用できます。
現在、すべての時間情報はI/PMサーバーのタイムゾーンに基づきます。つまり、Oracle I/PMシステムによって生成されるすべての日付メタデータ(ドキュメントの作成日、変更日または他の監査イベントなど)は、ユーザーのタイムゾーンではなく、I/PMサーバーのタイムゾーンで管理されます。そのため、タイムゾーンが午前0時をまたぐことで、一部のドキュメントの日付データ表示が予想と異なる可能性があります。
たとえば、I/PMサーバーのタイムゾーンがグリニッジ標準時(GMT)で、GMT+6タイムゾーンの1月10日午前2時(ローカル時間)にドキュメントが作成された場合、ユーザー・インタフェースに表示される作成日は1月9日午後8時です。これは、ドキュメントの作成日および変更日に基づくコンテンツの検索時に影響する可能性があります。
WebCenterを介してI/PMを表示した場合、ドキュメントはWebCenterでキャッシュされます。つまり、アノテーションを付ける前にドキュメントがWebCenterで表示された場合、アノテーションがない状態のドキュメントは、WebCenterのキャッシュがリフレッシュされるまでの間、表示可能になります。WebCenterでキャッシュされたドキュメントを編集しても、元のドキュメントはWebCenterのキャッシュからパージされないため、編集されたコンテンツは危険にさらされる可能性があります。I/PMとWebCenterを統合した場合に編集済コンテンツを保護するため、I/PMへアップロードする前のドキュメントの編集には、「アップロード」ページの「ビューア」を使用してください。
定義済アプリケーションから全文検索機能を削除し、「ドキュメントのコンテンツ」条件を検索から削除していない場合、そのアプリケーションに対する定義済検索でエラーが発生する可能性があります。既存のアプリケーションを変更して全文索引機能を削除する場合は、さらに、そのアプリケーションに対するすべての定義済検索からすべての「ドキュメントのコンテンツ」条件を削除してください。
OracleTextSearchを使用するためにOracle I/PMが構成されており、アプリケーションが全文索引用に定義されている場合、コンテンツ・サーバー・リポジトリの最大20のSDATAフィールドがI/PMで定義されます。SDATAフィールドは、通常、テキストおよびメモ以外のフィールドで、Oracle Text Searchコンポーネントによって最適化済フィールドとして定義されますが、テキスト・フィールドを最適化済SDATAフィールドとして定義する基準がほかに存在する可能性があります。
アプリケーションの定義時に、Oracle I/PMによって、使用可能なSDATAフィールド数の問合せがリポジトリのDOCMETA表に対して実行され、この使用可能数より多い数のテキスト以外のフィールドをアプリケーション内で作成することは許可されません。ただし、コンテンツ・サーバー・リポジトリにインストールされた追加のコンポーネント(フォルダやディスカッションなど)によって、使用可能なSDATAフィールドの合計数が減少する可能性があります。他の構成によってDOCMETA表以外でSDATAが消費される可能性があるため、アプリケーションにフィールドを追加できても、コンテンツ・サーバーで検索索引を再構築しようとするとエラーが発生する可能性があります。その場合は、使用可能なSDATAフィールドで異なるOracle Content Server接続を使用して、アプリケーションを再定義する必要があります。追加のコンテンツ・サーバー接続が定義されていない場合は、追加のOracle Content Serverをインストールして構成し、Oracle I/PMで新規の接続を作成できます。もしくは、検索索引を正常に再構築できる数までテキスト以外のフィールドを減らして元のコンテンツ・サーバー接続を使用すると、アプリケーションを再定義できます。
Oracle I/PMをOracle Universal Records Managementと統合する場合、注意が必要です。レコード専用保存カテゴリを使用するよう構成されているOracle I/PMアプリケーションにドキュメントをアップロードしたときに、ドキュメントをアップロードしたユーザーがOracle Content Serverリポジトリでのレコード表示権限を持たない場合、このユーザーには、I/PM検索でアップロードしたドキュメントが表示されません。カテゴリを保存する権限はOracle URMで決定されます。Oracle I/PMとOracle URMを統合する場合は、レコードを表示する権限が必要なすべてのユーザーに正しいセキュリティが設定されており、すべてのOracle I/PMアプリケーションで保存カテゴリが正しく設定されており、ユーザーがレコード専用保存カテゴリを使用した場合に何が起こるかを理解していることを確認してください。
Oracle I/PMでAXF機能を利用する場合、WebLogic Serverコンソールで構成されるリスニング・アドレス・ベース・ドメインが、AXFへのアクセスに使用されるURLでのドメイン指定と一致する必要があります。一致しない場合、コンテンツは正しくロードされず、ユーザーはAXFにアクセスできません。AXFでリスニング・アドレスを構成するには、次の手順を行います。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
ecm_domainの「環境」セクションで「サーバー」を選択します。「サーバーのサマリー」ページが表示され、「構成」タブがアクティブになります。
IPM_server<number>をクリックします。選択したOracle I/PMサーバーのIPM_server<number>の設定ページが表示され、「構成」および「全般」タブがアクティブになります。
「リスニング・アドレス」を優先URLに設定します。指定するリスニング・アドレスは、プロトコルを伴わないベース・ドメインであることが必要です。
注意: リスニング・アドレス・ベース・ドメインおよびAXFへのアクセスに使用するURLベース・ドメインは、同一にする必要があります。リスニング・アドレス設定に完全修飾ドメイン名を使用する場合は、ドメイン内であっても、アクセスURLにも完全修飾ドメイン名を使用する必要があります。たとえば、ベース・ドメインserver_name.domain.comをリスニング・アドレス構成設定で使用する場合、アクセスURLはhttp://server_name.domain.com:<port>/になります。 |
WLSTコマンドimportIPMSearch、importIPMInput、importIPMApplicationを使用する場合の最初のパラメータは、エクスポート・ファイルのファイル・パスです。WebLogic Scripting Toolでは、ファイル・パスのマルチバイト・キャラクタが認識されないため、パスにマルチバイト・キャラクタを使用しないでください。
DefaultColorSet MBeanに無効な値を指定するか、Oracle I/PMのアップグレード時にユーザーが非推奨の無効なUIスキンをプリファレンスに指定した場合、ユーザーがログインすると汎用ユーザー・インタフェースが表示されます。汎用インタフェースの場合、フォントが大きく、ロゴが表示されません。DefaultColorSet MBeanの無効な値を修正するか、「ユーザー・プリファレンス」ページから現在のスキンを適用すると、この問題は修正されます。
Oracle Outside In Technologyライブラリには、Microsoft PowerPoint 2007の.pptxファイルの2ページ目を表示しようとするとメモリー・エラーの原因となる既知の問題があります。PowerPointファイルを表示しようとしたときにこのようなエラーが発生する場合、元のドキュメントをダウンロードしてファイルを表示してください。ファイルが編集されており、編集が行われるとコンテンツを表示する権限がない場合は、ファイルをダウンロードすることはできないので注意してください。
LinuxおよびNFS共有で入力エージェントが使用されている場合、他のNFSサービスに加えてNFSロック・サービスを起動する必要があります。NFSロック・サービスが実行されていない場合、入力エージェントはファイルをロックできず、ロックが無効であることを示すエラー・メッセージが表示されます。この場合、NFSロック・サービスが起動されるまで入力エージェントは機能しません。
DefaultSecurityGroup MBeanの機能が強化されました。アプリケーションの作成時にドキュメント・セキュリティ用のデフォルトのセキュリティ・グループとして使用できるだけでなく、この設定をセキュリティの初期化時に使用して特定のグループに完全な管理権限を割り当てることができます。Oracle I/PMセキュリティを初期化する前にDefaultSecurityGroup MBeanに値が指定されている場合、最初のユーザーがログインすると、ログインしたこのユーザーとともに、指定したグループにも完全な管理権限を割り当てられます。
入力定義ファイルをマッピングするときに、定義ファイル内にデータのない行が入力フィールド・マッピング・ページに存在する場合、このページにエラーが表示される可能性があります。この問題が発生した場合は、データが含まれる定義ファイル内の行を使用してフィールドをマップしてください。入力フィールド・マッピング・ページの「サンプル・データ」列内の前の行を表示および次の行を表示アイコンを使用すると、定義ファイル内の別の行に移動できます。
JMSスレッドの管理に使用されるワーク・マネージャは、WebLogic Server Java Message Service(WLS JMS)とのみ互換性があります。これらは、アドバンスト・キューイングJMS (AQ JMS)とは互換性がありません。AQ JMSを使用している場合、『Oracle Fusion Middleware Imaging and Process Management管理者ガイド』のOracle WebLogic Serverワーク・マネージャ設定の変更に関する項およびWebLogic Serverワーク・マネージャ設定の変更に関する項は適用されません。
整数の小数表現を数値フィールドに取り込む場合、小数点が取り除かれます。たとえば、「1.0」は「1」として取り込まれます。整数ではない小数を取り込むと、値が丸められず、エラーが発生します。たとえば、「1.1」は数値フィールドに取り込まれず、エラーの原因となります。
小数値を小数フィールドに取り込む場合、表現値が同じであっても、アプリケーションに指定されている精度を小数値が超えないようにする必要があります。たとえば、アプリケーションに指定されている位取りが2である場合、「123.45」は正しく取り込まれますが、「123.450」の場合はエラーの原因となる可能性があります。これは、アプリケーションで許可されている小数点以下桁数を「123.450」が超えているためです。この動作は、Javaで使用可能な変換ルーチンと一致しています。
入力エージェントのファイリングに使用されるイメージ・ディレクトリのクリーンアップのために設定可能なMBean構成設定が2つ追加されました。
MBean | 説明 |
---|---|
CleanupExpireDays | イメージを削除するまでの日数を設定します。許容可能な値は0から30までです。デフォルト値は0です。この場合、イメージ・ディレクトリのパージは無効です。変更する場合は、サーバーを再起動する必要があります。 |
CleanupFileExclusionList | 文字列値は、パージ対象から除外されるファイル名のリストを指定します。これにより、ファイリング後に削除せずに注釈などのファイリングでファイルを再使用できるようになります。
ファイル名は、ワイルドカードを使用せずに正確に指定する必要があります。入力した値は、単一のセミコロンで区切られた文字列に連結されます。これは、デリミタを含めて250文字以内である必要があります。変更する場合は、サーバーを再起動する必要があります。 |
これらの構成設定により、イメージがリポジトリに正常に取り込まれた後にイメージを削除することによって、入力エージェントのファイリングに使用されるイメージ・ディレクトリを管理できるようになります。これらが有効な場合、正常に処理されたファイル(注釈やサポート・コンテンツ・ファイルを含む)は入力ディレクトリの保持するフォルダ内のバッチ・フォルダに格納されます。イメージは、CleanupExpireDays設定に指定された日数が経過するまでそこに残されます。これ以降、ファイルおよびバッチ・ファイルは削除されます。削除しないファイルについては、正確なファイル名を使用してCleanupFileExclusionList設定に指定してください。
I/PMサーバーの稼働時間の長さを戻すMBean構成設定が追加されました。
MBean | 説明 |
---|---|
Uptime | I/PMサーバーが最後に起動してからの稼働時間を戻します。この値はHH:MM:SSという形式で戻されます。これは読取り専用MBeanです。 |
Oracle Access Manager(OAM)11g WebGate 11gシングル・サインオン(SSO)を使用する場合、WebGate 11gエージェントのユーザー定義パラメータfilterOAMAuthnCookie=falseを設定する必要があります。このようにしない場合、ビューアを詳細モードで使用するときにエラーが発生します。OAMコンソールを使用したエージェントのユーザー定義パラメータの設定やパートナのリモート登録の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』を参照してください。
ビューアを詳細モードで初めて使用する場合、Oracle I/PMは、Oracle Outside In Technologyからファイルをダウンロードしてクライアント・システムにキャッシュします。Oracle I/PM 11.1.1.5.0に以前のバージョンからアップグレードした後、システム一時ディレクトリ内のoracleディレクトリを削除することにより、更新したファイルが各クライアント・コンピュータにダウンロードされることを確認してください。これにより、ビューアが詳細モードで初めて使用されるときに正しいファイルをダウンロードできるようになります。一時ディレクトリの場所は、使用するオペレーティング・システムに応じたシステムごとに固有の場所です。
このリリースでは、検索結果をMicrosoft Excel形式でエクスポートする機能が一時的に無効になっています。検索結果をExportにエクスポートするオプションは、後続のパッチ・セットで使用可能になります。
新しく作成した検索をプレビューおよびテストする場合、このリリースでは、次の「検索結果」ツールバーおよびメニュー・コマンドが一時的に無効になっています。
ロック
ロック解除
更新
ダウンロード
コピー
移動
削除
これらのコマンドが無効なのは、プレビューおよびテスト・ページで検索を作成または変更する場合のみです。これらのコマンドは、検索が作成され、実行された後は検索結果ページで機能します。
ページを選択してマルチページ・ドキュメントに移動する手順は、以前のリリースから若干変更されました。目的のページはビューア・ツールバー内のメニューから選択します。ドキュメント内で使用可能なページの合計数は、ページ選択コントロールの横にリストされます。
「進む」、「戻る」および「リフレッシュ」などのブラウザ・ナビゲーションを使用しても、ドキュメント内、ドキュメントのパネル内またはビューアで開いているドキュメント・タブ間でのナビゲーションは提供されません。かわりに、ブラウザではOracle I/PMビューア外のナビゲートが制御されます。ドキュメントを表示する際には、ビューア・ツールバーのナビゲーション・コントロールを使用して、ビューア内のすべてのナビゲーションを実行することをお薦めします。
この項では、ブラウザの互換性の問題について説明します。次のトピックが含まれています。
36.2.1項「Safari: 検索結果ツールバーおよびビューア・メニューで[Tab]を使用した場合の予期しない移動順序」
36.2.4項「IE: Internet ExplorerではExecuteSearchに対してASCII以外の文字がサポートされていない」
36.2.5項「Firefox 3.6: 詳細モードで「バージョン」および「ダウンロード」ダイアログ・ボックスがビューアの背後に表示される」
36.2.6項「Chrome: 詳細モードで「バージョン」および「ダウンロード」ダイアログ・ボックスがビューアの背後に表示される」
キーボードの[Tab]キーを押して検索結果ページのツールバーの機能を選択する際の予定されていた動作は、最初のオプション(「表示」)にフォーカスしてから次のオプション(「電子メール」)に移動するというものでした。実際には、[Tab]キーを押すと、フォーカスが「電子メール」に移動する前に、「表示」の非表示のサブメニューに移動します。同様に、[Tab]キーを使用してビューア上のメニューを選択する際の予定されていた動作は、最初のビューア・メニュー(「ファイル」)から次のメニュー(「表示」)に移動するというものでした。実際には、[Tab]キーを押すと、フォーカスが次のメニューに移動する前に、各最上位メニューの非表示のサブメニューに移動します。
Safariを使用する場合、ビューアからドキュメントの元のバージョンまたはTIFFバージョンをダウンロードすることはサポートされていません。Safariを使用するときにドキュメントを元のネイティブ形式、またはTIFFとしてダウンロードするには、検索結果ページからドキュメントにアクセスする必要があります。
キーボードの[Tab]キーを押してビューアの項目を選択する際に、いずれのパネル(「履歴」、「付箋」または「プロパティ」)も選択できません。これは、Safariの既知の問題です。キーボードを使用してビューアのパネルを選択する必要がある場合は、Microsoft Internet ExplorerまたはMozilla Firefoxを使用してドキュメントを表示してください。
検索名にASCII以外の文字が使用されている場合、Microsoft Internet Explorerの検索URLツール(ExecuteSearch)は機能しません。検索名にASCII以外の文字を使用する必要がある場合は、Mozilla Firefoxバージョン3.5以上を使用して、次のパラメータを設定してください。
prefs.converted-to-utf8=true
network.standard-url.escape-utf8=true
network.standard-url.encode-utf8=true
network.standard-url.encode-query-utf8=true
Firefox 3.6がビューアの詳細モードでページ・アイテムのレイヤー順序を処理する方法に問題があります。このため、Firefox 3.6を使用してドキュメントを表示するときに、ドキュメントが表示されるメイン・ページ・リージョンで「バージョン」および「ダウンロード」ダイアログ・ボックスが隠れてしまいます。この問題を回避するには、ダイアログ・ボックスにアクセスする前に隠れてしまったアイテムを表示できるように、「プロパティ」、「履歴」または付箋パネルをメイン・ページ・リージョンまで十分に拡張します。Microsoft Internet ExplorerまたはFirefox 3.5.xを使用している場合、この問題は発生しないため、回避方法として、ビューアの拡張モードを使用する場合はこれらのブラウザを使用してドキュメントを表示できます。
Chromeがビューアの拡張モードでページ・アイテムのレイヤー順序を処理する方法に問題があります。このため、Chromeを使用してドキュメントを表示するときに、ドキュメントが表示されるメイン・ページ・リージョンで「バージョン」および「ダウンロード」ダイアログ・ボックスが隠れてしまいます。この問題を回避するには、ダイアログ・ボックスにアクセスする前に隠れてしまったアイテムを表示できるように、「プロパティ」、「履歴」または付箋パネルをメイン・ページ・リージョンまで十分に拡張します。Microsoft Internet ExplorerまたはFirefox 3.5.xを使用している場合、この問題は発生しないため、回避方法として、ビューアの拡張モードを使用する場合はこれらのブラウザを使用してドキュメントを表示できます。
Chromeを使用する場合、ビューアからドキュメントの元のバージョンまたはTIFFバージョンをダウンロードすることはサポートされていません。Chromeを使用するときにドキュメントを元のネイティブ形式、またはTIFFとしてダウンロードするには、検索結果ページからドキュメントにアクセスする必要があります。
この項では、アクセシビリティの問題について説明します。次のトピックが含まれています。
36.3.4項「Firefox: ビューアの詳細モードでのキーボード・ナビゲーション用に追加されたアプレットにスキップ・リンク」
36.3.5項「Internet Explorer 7: 「ドキュメントのアップロード」および「プリファレンス」ページでのフォーカスの問題」
フォーカスされているボタンをアクティブ化するためのキーボード・コマンドは、ビューアの基本モードと詳細モードで異なります。ビューアの基本モードでは、フォーカスされているボタンのアクティブ化には[Enter]キーを使用します。ビューアの詳細モードでは、フォーカスされているボタンのアクティブ化には[Space]キーを使用します。
付箋のコンテンツがドキュメントとともにダウンロードまたは印刷されません。また、RESTビューアを介して表示できません。付箋のコンテンツは、付箋パネルで付箋を拡大し、Webページを印刷することで、制限付きで印刷可能です。
I/PMユーザー・インタフェースでキーボード・ナビゲーションを使用した場合にページ上で最初にフォーカスされるリンクは、ページ最上部のコンテンツにスキップリンクです。このリンクを選択して[Enter]を押すと、ページのコンテンツ領域にある最初の項目がフォーカスされます。たとえば、ホーム・ページの最初のコンテンツ・アイテムはヘルプ・リンクです。検索を実行してコンテンツ領域に結果が表示された場合、コンテンツにスキップ・リンクをクリックすると最初の検索タブに移動します。
ビューアの詳細モードでドキュメントを表示した場合、キーボードのフォーカスはビューア・ツールバーから開始されます。ただし、Firefoxでは、キーボードを使用してフォーカスをツールバーの外に移動した場合、要素間を移動して元の場所に戻りません。この問題を回避するには、ページ最上部のアプレットにスキップ・リンクを使用します。キーボードのフォーカスをビューアのツールバーに戻すには、[Tab]でアプレットにスキップ・リンクに移動し、[Enter]を押します。
Internet Explorer 7を使用する場合、「ドキュメントのアップロード」ページ(「開く」、「ビューア」、「作成」、「リセット」、「閉じる」)または「プリファレンス」ページ(「適用」、「元に戻す」、「閉じる」)のすべてのコマンド・ボタンに、キーボードからフォーカスできないように見えます。アクティブになっているボタンが明示されませんが、フォーカスは実行されています。Internet Explorer 8では、この問題は発生しません。
スクリーン・リーダー・モードでインポートするファイルを選択すると、ファイルがロードされ、「次へ」ボタンが使用可能になりますが、インポートするファイルの名前が表示されません。
Internet Explorer 7では、キーボードを使用してカレンダから日付を選択する際に、日付を選択できません。この問題は、Firefox、Internet Explorer 8またはSafari 4では発生しません。また、[Tab]を使用した場合に次のボタンがスキップされます。「前の月」、「前の年」、月の増/減、および年の増/減。キーボードで日付を選択するための別の方法として、数字キーを使用して手動で日付を入力できます。
新規検索の作成ウィザードでフィールドの入力が完了すると、キーボードのフォーカスがブラウザURLに移動するため、現在のページを編集するためにはバナーを[Tab]で移動してナビゲートする必要があります。
JAWSの実行中にアノテーション付きドキュメントを表示した場合、[Tab]でアノテーションに移動できますが、JAWSによって説明が読み上げられません。
スクリーン・リーダー・モードおよび詳細ビューア・モードでドキュメントを表示した場合、JAWSは、ビューアのタブを閉じるオプションに到達すると、詳細オプションの後にある非表示のペインの縮小リンクを読み上げます。JAWSがリンクを読み上げる際にクリックすると、403 Forbidden Pageエラーが返されます。
Internet Explorerで検索する際に、キーボードを使用して説明ツリーを展開および縮小すると、次の行ではなくコンテンツにスキップ・リンクにフォーカスが誤って移動します。
キーボードを使用してカレンダ・コントロールから日付を選択すると、選択した日付が保持されません。回避方法として、キーボードの数字キーを使用して日付フィールドに日付を入力します。
スクリーン・リーダー・モードを使用し、詳細ビューア・モードで最初にドキュメントを開いた場合、JAWSによって各ボタン名の後に[Insert][F1]ヘルプ・テキストというフレーズが誤って追加されます。
Microsoft Internet Explorerを使用し、「ユーザー・プリファレンス」ページで「スクリーン・リーダーを使用する」が有効化されている場合、「ナビゲーション」ペインの一部のパネルが表示されない可能性があります。ただし、パネル・タイトルのテキストは読み取られます。これは、パネル名が長すぎる場合に発生します。ユーザー・インタフェース言語によっては、この問題が1つ以上のパネルで発生します。非表示のパネルの上にあるパネルを拡大すると、非表示のパネルが表示されます。
ドキュメントに複数の付箋が含まれている場合は、次のキーを使用して付箋パネル内の付箋をナビゲートおよび制御します。
キー | 説明 |
---|---|
上向き矢印 | 前の付箋にフォーカスを移動します。 |
下向き矢印 | 次の付箋にフォーカスを移動します。 |
右向き矢印 | 付箋を拡大します。 |
左向き矢印 | 付箋を縮小します。 |
キーボードを使用した付箋パネル内のナビゲーションには既知の問題があります。付箋を拡大した場合、上向きおよび下向きの矢印キーを押しても、別の付箋にフォーカスが移動しません。拡大した付箋を左向き矢印キーで縮小してから、上向きおよび下向き矢印キーを使用すると、別の付箋にナビゲートできます。
Oracle I/PMコンテンツ領域の検索タブを制御するために、次のキーが使用されます。
キー | 説明 |
---|---|
[Shift]+[F10] | 検索タブがフォーカスされている場合に、コンテキスト・メニューが開きます。 |
[Ctrl]+[Alt]+[F4] | フォーカスされているタブが閉じます |
次のブラウザでは、これらのキーボード・コマンドに既知の問題があります。
Firefox 3.6: [Ctrl]+[Alt]+[F4]で、フォーカスされている検索タブが閉じません。
Internet Explorer 8: [Ctrl]+[Alt]+[F4]で、フォーカスされている検索タブが閉じません。また、[Shift]+[F10]を使用すると、検索タブのコンテキスト・メニューとブラウザのファイル・メニューの両方が表示されます。[Esc]キーを押すと、ブラウザのファイル・メニューが閉じ、検索タブのコンテキスト・メニューがフォーカスされます。
Safari 4: [Shift]+[F10]でコンテキスト・メニューが開きません。
すべてのブラウザの既知の問題として、「プリファレンス」ページの「UIアニメーションの無効化」を選択した後でも、システムがビジー状態になるタスクの実行時に、上部バナーのビジー・インジケータが回転します。
JAWSの使用時に、画面解像度が幅1280ピクセル未満のビューア基本モードで複数ページのドキュメントを表示した場合、ツールバーの展開矢印にフォーカスして[Enter]を押すとエラーが発生します。これにより、ドキュメントへのナビゲートに必要なツールにアクセスできなくなります。この問題を回避するには、複数ページのドキュメントをビューアの詳細モードで表示します。もしくは、画面解像度を1280 x 1024ピクセルに設定します(モニターでサポートされている場合)。解像度をより高く設定すると、次のページに移動、最後のページに移動および「ヘルプ」の各ボタンを除く、ビューア基本モードのすべてのボタンにアクセスできます。ただし、これらのボタンで提供される機能には、他の方法でアクセスできます。
この項では、Oracle I/PMリリースのドキュメントに関する既知のエラーについて説明します。
『Oracle Imaging and Process Management開発者ガイド』には、Oracle Web Services Managerセキュリティ・ポリシーを適用しないでOracle I/PMを最初にインストールおよび構成した際に基本認証のみがサポートされると誤って記載されています。実際には、基本認証とユーザー名トークン認証の両方がデフォルトでサポートされています。