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Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56248-02
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用語集

アクセス・ログ

あるWebサイトについて、Oracle Web Cacheに送信されたHTTPリクエストに関する情報が含まれるログ・ファイル。アクセス・ログのファイル名はaccess_logで、デフォルトで次のディレクトリに格納されます。

(UNIX) ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/WebCache/<webcache_name>
(Windows) ORACLE_INSTANCE\diagnostics\logs\WebCache\<webcache_name>

adminサーバー・プロセス

管理、構成および監視機能を提供するOracle Web Cacheのプロセス。

Webアプリケーション・サーバー

Webサイトのデータ管理、そのデータへのアクセス制御およびクライアント・リクエストへの応答を行うオリジン・サーバー。Webサーバー上のアプリケーションはデータベースとのインタフェースとして機能し、Webサーバーによってリクエストされた作業を実行します。

キャッシュ・クラスタ

協調して動作する疎結合されたOracle Web Cacheのキャッシュ・インスタンスの集まりで、1つの論理キャッシュを構成します。キャッシュ・クラスタを使用すると、キャッシュに障害が発生した場合に、自動的に、障害が検出されてフェイルオーバー処理が実行されるので、Webサイトの可用性が高くなります。

キャッシュ・クラスタ・メンバー

他のOracle Web Cacheインスタンスとともに構成された、1つの論理キャッシュとして動作するOracle Web Cacheインスタンス。キャッシュ・クラスタ・メンバーは、他のキャッシュ・クラスタ・メンバーがキャッシュしているキャッシュ可能なコンテンツをリクエストしたり、キャッシュ・クラスタ・メンバーに障害が発生したことを検出するために互いに通信します。

キャッシュ階層

Oracle Web Cacheが、コンテンツ別のOracle Web Cacheからローカルにキャッシュする配置。Oracle Web Cacheは、分散ネットワークでは分散キャッシュ階層をサポートし、ESIプロバイダ・サイトの構成ではESIキャッシュ階層をサポートします。

キャッシュ・ヒット

オリジン・サーバーに送信せずにOracle Web Cacheのキャッシュに格納されているオブジェクトで処理可能なHTTPまたはHTTPSリクエスト。

キャッシュ・ミス

キャッシュでは処理できないため、オリジン・サーバーに送信する必要があるHTTPまたはHTTPSリクエスト。

cacheサーバー・プロセス

接続管理とリクエスト処理を行うことによってキャッシュを管理するOracle Web Cacheのプロセス。

許容量

オリジン・サーバーの場合は、オリジン・サーバーが受け入れ可能な最大同時接続数。

キャッシュ・クラスタの場合は、他のすべてのキャッシュ・クラスタ・メンバーからこのキャッシュ・クラスタ・メンバーへの同時接続数を示す絶対許容量とキャッシュ・クラスタ・メンバーの相対許容量。

カテゴリCookie

1つのページの複数のバージョンを異なるカテゴリのユーザーに渡すためのCookie

集中キャッシュ

分散キャッシュ階層内で、少なくとも1つのリモート・キャッシュに対してオリジン・サーバーとして動作するOracle Web Cacheサーバー。コンテンツが無効になると、集中キャッシュは整合性を保つために無効化リクエストをリモート・キャッシュに伝播します。

CLF(CLF)

共通ログ形式(CLF)」を参照してください。

共通ログ形式

Webトランザクション・ログ・ファイルの業界標準の形式。

Cookie

HTTPリクエスト内で、オリジン・サーバーからWebブラウザに送信される状態情報のパケット。後続のHTTPリクエストでは、Cookieはオリジン・サーバーに返され、オリジン・サーバーが最後のトランザクションの状態を記憶することが可能となります。

分散キャッシュ階層

集中キャッシュリモート・キャッシュに対してオリジン・サーバーとして動作するキャッシュ階層

DMZ(DMZ)

非武装地帯(DMZ)または境界ネットワークは、組織の内部ネットワークと外部ネットワーク(通常はインターネット)との間に位置するネットワーク領域(サブネットワーク)です。DMZの目的は、内部および外部のネットワークからDMZへの接続を許可する一方で、DMZからの接続は外部ネットワークに限定することにあります。DMZ内のホストは内部ネットワークには接続できません。これにより、DMZ内のホストが侵入者によって危険にさらされた場合でも、DMZのホストは、内部ネットワークを保護しながら、内部および外部の両方のネットワークにサービスを提供できます。

DNS(DNS)

ドメイン・ネーム・システム(DNS)」を参照してください。

ドメイン・ネーム・システム

ドメイン階層として編成された、コンピュータおよびネットワーク・サービスのネーミング・システム。DNSは、TCP/IPネットワーク内で、ユーザー・フレンドリな名前を使用してコンピュータの位置を特定するために使用されます。DNSにより、ユーザー・フレンドリな名前は、コンピュータが識別可能なIPアドレスに解決されます。

Document Type Definition(DTD)

オブジェクト・クラスの記述方法を定義するマークアップ宣言。

Edge Side Includes (ESI)

HTMLフラグメントによりページの部分的なキャッシュを可能にするマークアップ言語。

埋込みURLパラメータ

オブジェクトのURLに埋め込まれているパラメータ情報。Oracle Web Cacheでは、疑問符(?)、アンパサンド(&)、ドル記号($)またはセミコロン(;)をデリミタとして使用したリクエストを処理可能です。

ESI(ESI)

Edge Side Include((ESI)」を参照してください。

ESIキャッシュ階層

プロバイダ・キャッシュサブスクライバ・キャッシュに対してオリジン・サーバーとして動作するキャッシュ階層

ESIプロバイダ・サイト

Oracle Web CacheがEdge Side Include(ESI)アセンブリのみを目的として通信するサイト。ブラウザからこれらのサイトのコンテンツをリクエストすることは許可されません。

イベント・ログ

Oracle Web Cacheのイベントおよびエラー情報が含まれるログ・ファイル。イベント・ログのファイル名はevent_logで、次のディレクトリに格納されます。

(UNIX) ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/WebCache/<webcache_name>
(Windows) ORACLE_INSTANCE\diagnostics\logs\WebCache\<webcache_name>

有効期限

指定された期間キャッシュに存在した後、オブジェクトを無効にする機能。オブジェクトが無効になっているときに、クライアントがそれらをリクエストすると、オブジェクトはキャッシュから即時に削除され更新されるか、またはオリジン・サーバーによるオブジェクトの更新可能時期に基づいて更新されます。

拡張ログ形式

拡張可能であり、より多様なデータの取得を可能にする、改善されたHTTPサーバーのログ形式。XLFを使用すると、HTTPリクエストの様々な統計(クライアントのIPアドレスなど)、HTTPリクエストのメソッドおよびレスポンス・ヘッダー(User-AgentやAcceptなど)を生成するようにログ出力を構成できます。

eXtensible Markup Language(XML)

柔軟な共通の情報フォーマットの作成方法を提供する言語。XMLは、無効化メッセージおよびレスポンスに使用されています。

ファーム

Fusion Middleware Controlによって管理されるコンポーネントの集まり。0個または1個の管理対象サーバー・ドメイン、およびそのドメインでインストールされ、構成され、稼働しているOracle Fusion Middlewareシステム・コンポーネントで構成されます。

フェイルオーバー

オリジン・サーバーで障害が発生した場合、Oracle Web Cacheは、負荷を自動的に他のオリジン・サーバーに分散し、障害の発生したオリジン・サーバーが再びオンラインになるまで、その稼働または停止状況をポーリングします。キャッシュ・クラスタ環境では、Oracle Web Cacheは、障害の発生したメンバーから他のクラスタ・メンバーへコンテンツの所有権を移動します。

障害検出

キャッシュ・クラスタ環境では、Oracle Web Cacheは、キャッシュ・クラスタ・メンバーの使用不可状態を検出します。

GETメソッド

Webページの単純なリクエストに使用されるHTTPリクエスト・メソッドGETメソッドはURLで構成されます。GETメソッドを使用するページへのリクエストは、通常キャッシュされます。

問合せ文字列が含まれるGETメソッド

パラメータおよび値が含まれているURLおよび問合せ文字列によって構成されたHTTPリクエスト・メソッド。次に、問合せ文字列が含まれるGETメソッドの例を示します。

http://www.myserver.com/setup/config/navframe?frame=default

このリクエストにより、www.myserver.comサーバーの/setup/configディレクトリ内に含まれているnavframeというスクリプトが実行され、frame変数に値defaultが代入されたものがスクリプトに渡されます。


注意:

オリジン・サーバーまたはデータベースに変更を加える問合せ文字列が含まれるGETメソッドのページをキャッシュしないでください。問合せ文字列が含まれるGETメソッドを使用するページは、検索で使用されている場合にのみキャッシュしてください。

ガベージ・コレクション

使用頻度妥当性に基づいて、失効しているオブジェクトを削除するOracle Web Cacheのプロセス。

HTTPプロトコル

Hypertext Transfer Protocol。ブラウザとオリジン・サーバーとの通信を可能にする言語を提供するプロトコル。

HTTPリクエスト・ヘッダー

Webブラウザから、リクエストおよびWebブラウザ自体に関する追加情報をオリジン・サーバーに送信可能にするヘッダー。

HTTPリクエスト・メソッド

クライアントのリクエストの目的を指定する、HTTPリクエストに含まれたメソッド。HTTPでは様々なメソッドがサポートされていますが、キャッシュに関連するメソッドには、GET、問合せ文字列が含まれるGETおよびPOSTがあります。

HTTPSプロトコル

Secure Hypertext Transfer Protocol。Secure Sockets Layer (SSL)を使用して、ユーザー・ページ・リクエストおよびオリジン・サーバーから返されたページの暗号化と復号化を行うプロトコル。

無効化

オブジェクトを無効にするOracle Web Cacheの機能。無効とマークされたオブジェクトをクライアントがリクエストすると、オブジェクトがキャッシュから削除され、オリジン・サーバーから新しいコンテンツが取得されてキャッシュが更新されます。無効化処理により、Oracle Web Cacheのキャッシュとオリジン・サーバーのコンテンツとの一貫性が保たれます。

無効化コーディネータ

キャッシュ・クラスタ環境では、Oracle Web Cacheは、無効化メッセージを他のキャッシュ・クラスタ・メンバーに伝播します。無効化メッセージは、コーディネータとして機能する1つのキャッシュ・クラスタ・メンバーに送信されます。コーディネータは無効化メッセージを他のクラスタ・メンバーに伝播します。

IPアドレス

ネットワーク上のノードを識別するために使用します。ネットワーク上の各コンピュータには、ネットワークIDと一意のホストIDからなる一意のIPアドレスが割り当てられます。通常、このアドレスは、8ビットずつの10進値をピリオドで区切ったドット10進表記(144.45.9.22など)で表されます。

待機時間

ネットワークのラウンドトリップにかかる時間。

ロード・バランシング

1つのサーバーの負荷が過大にならないように、HTTPリクエストを複数のオリジン・サーバー間に分散する機能。

レイヤー7(L7)スイッチ

Open Systems Interconnection(OSI)モデルの第7層(アプリケーション層)にロード・バランシング機能を提供するネットワーク・スイッチ。L7スイッチは、URLのコンテンツに基づいてロード・バランシングの決定を行います。

ロード・バランサ

受信リクエストによる負荷を均衡させるメカニズム。このメカニズムは通常、レイヤー7(L7)スイッチなど、ネットワーク・スイッチ形式のハードウェア・ロード・バランサです。通常、ハードウェア・ロード・バランサは、Oracle Web Cacheサーバーの前面に配置されます。ハードウェア・ロード・バランサを使用できない環境では、Oracle Web Cacheをソフトウェア・ロード・バランサとして機能させることが可能です。

オンデマンド・コンテンツ

キャッシュ・クラスタ環境でのオンデマンド・コンテンンツ。各クラスタ・メンバーのキャッシュに格納されているポピュラーなオブジェクトで構成されています。

Open Systems Interconnection(OSI)

ISOにより、異機種間コンピュータ・ネットワーク・アーキテクチャのフレームワークとして開発されたネットワーク・アーキテクチャのモデル。

OSIアーキテクチャは7層に分かれており、下位の層から順に、次のようになっています。

1. 物理層

2. データ・リンク層

3. ネットワーク層

4. トランスポート層

5. セッション層

6. プレゼンテーション層

7. アプリケーション層

各層では、その直下の層を使用し、上位の層にサービスを提供します。

Oracle Enterprise Manager

Oracle Application Serverを管理するためのツール。アプリケーション・サーバーとそのコンポーネントの管理、構成および監視に対する完全な管理ソリューション。これを使用して次のことができます。

Oracle Web Cache Manager(Oracle Web Cache Manager)

構成機能とコンポーネント制御機能を組み合せることにより、Oracle Web Cacheの構成および管理のための統合環境を提供するツール。

オリジン・サーバー

内部サイト用のWebアプリケーション・サーバーまたはファイアウォールの外側の外部サイト用のプロキシ・サーバーのどちらか。

OSI(OSI)

Open System Interconnection(OSI)」を参照してください。

所有コンテンツ

キャッシュ・クラスタ環境で、特定のキャッシュ・クラスタ・メンバーにより所有されているコンテンツ。キャッシュ・コンテンツは、Oracle Web Cacheによって、キャッシュ・クラスタ・メンバーに配布されます。実際は、コンテンツを特定のキャッシュ・クラスタ・メンバーが所有するように割り当てます。

ページの部分的なキャッシュ

Oracle Web CacheでHTMLオブジェクトのフラグメントを個別にキャッシュおよび管理できるようにする機能。Oracle Web CacheにHTMLフラグメントをフェッチして挿入するように指示するEdge Side Include(ESI)マークアップ・タグでテンプレート・ページが構成されます。フラグメント自体は、ディスクリート・テキストまたはその他のオブジェクトが含まれているHTMLファイルです。

パフォーマンス保証ヒューリスティック

Oracle Web Cacheによるオブジェクトのキュー順序を割当て可能にするヒューリスティック。このヒューリスティックにより、無効な状態でも表示してよいオブジェクトとすぐに取得する必要のあるオブジェクトが判別されます。優先順位の高いオブジェクトは先に取得され、優先順位の低いオブジェクトは後で取得されます。

オブジェクトのキュー順序は、オブジェクトの使用頻度と、無効化時に割り当てられたオブジェクトの妥当性に基づいて決定。オリジン・サーバーの現在の負荷と許容量を超過していない場合、まず、使用頻度が高く、妥当性の低いオブジェクトが更新されます。

パーソナライズ属性

汎用的なページに、「Hello, Name」のようなパーソナライズされた挨拶文、アイコン、アドレス、ショッピング・カートの一部などのパーソナライズ属性が含まれているページ。パーソナライズ属性の値にCookieまたは埋込みURLパラメータに含まれる情報を代入するようにOracle Web Cacheを構成できます。

使用頻度

オブジェクトがキャッシュに格納されて以来、そのオブジェクトに対するリクエスト数と、ドキュメントに対する最近のリクエスト数。

POST本体のパラメータ

オブジェクトのPOST本体に埋め込まれているパラメータ情報。

POSTメソッド

オリジン・サーバーのデータ・ストアの内容を変更するリクエストに使用されるHTTPリクエスト・メソッド。たとえば、メーリング・リストへのメッセージの送信、登録用フォームの送信、データベースへのエントリの追加などです。


注意:

オリジン・サーバーまたはデータベースに変更を加えるPOSTメソッドを使用したページをキャッシュしないでください。POSTメソッドを使用したページは、検索で使用されている場合にのみキャッシュ可能です。

プロキシ・サーバー

実際のサーバーのかわりとなるオリジン・サーバーで、クライアントの接続リクエストを実際のサーバーや他のプロキシ・サーバーに転送します。プロキシ・サーバーは、アクセス制御、データとシステムのセキュリティ、監視およびキャッシュ機能を提供します。

プロバイダ

1つの中心的な場所に集められた一連のコンテンツ(コンテンツ領域、ページ、アプリケーションおよび外部ソースのデータ)。ページと呼ばれる共通のインタフェースを介してアクセスされます。

プロバイダ・キャッシュ

ESIキャッシュ階層内で、プロバイダ・サイト用にコンテンツをローカルにキャッシュするOracle Web Cacheサーバー。サブスクライバ・キャッシュがこのプロバイダ・キャッシュと通信してHTMLフラグメントを組み立てます。コンテンツが無効になると、プロバイダ・キャッシュは整合性を保つために無効化リクエストをサブスクライバ・キャッシュに伝播します。

プロバイダ・サイト

プロバイダ・キャッシュおよびサブスクライバ・キャッシュにコンテンツのソースを提供するサイト。

正規表現

Oracle Web Cacheでは、Netscape Proxy Server 2.5でサポートされている、URL用POSIX 1003拡張正規表現がサポートされています。

正規表現の構文は、http://www.cs.utah.edu/dept/old/texinfo/regex/regex_toc.htmlを参照してください。

リモート・キャッシュ

分散キャッシュ階層内で、集中キャッシュのコンテンツをローカルのリクエストとして処理するためにキャッシュするOracle Web Cacheサーバー。集中キャッシュに無効化リクエストが送信されると、コンテンツの整合性を保つために、集中キャッシュはこのリクエストをリモート・キャッシュに伝播します。

リバース・プロキシ

クライアントからはコンテンツ・サーバーのように見えますが、内部的には他のバックエンド・オリジン・サーバーからオブジェクトをプロキシとして取得するサーバーです。リバース・プロキシは、オリジン・サーバーへのゲートウェイとして機能します。ファイアウォールの外側から受信したリクエストをファイアウォールの内側にあるオリジン・サーバーに中継し、取得したコンテンツをクライアントに送信します。

ラウンドロビン法

接続の負荷を複数のサーバーに分散して、サーバーの負担を管理する方法。ラウンドロビン法により、構成済サーバーのリストにある最初のオリジン・サーバーがリクエストを受信すると、2番目のオリジン・サーバーが次のリクエストを受信する、というようにしてリクエストの入替えが行われます。

Secure Sockets Layer(SSL)

Netscape社によって開発されたプロトコル。SSLは、ネットワーク・トランスポート層のセキュリティの業界標準。SSLにより、認証、暗号化およびデータの整合性が公開鍵インフラストラクチャ(PKI)で提供されます。Oracle Web CacheではSSLをサポートすることにより、HTTPSプロトコル・リクエストのページをキャッシュできます。

セレクタ

Oracle Web Cacheでは、セレクタを使用して、キャッシュ・ルールによるフィルタ処理およびリクエストに対する適切なルールの特定を行います。キャッシュ可能かどうかが、次のセレクタを元に評価されます。

セッション・バインディング

一定期間ある状態を維持するために、特定のオリジン・サーバーにユーザー・セッションをバインドするプロセス。

セッションCookie

Webサイトでユーザー・セッションをトラッキングするためのCookie

セッション・エンコードされたURL

ユーザーを識別するために埋め込まれたセッション情報を含む、<A HREF=...>のようなHTMLハイパーリンク・タグ。HTMLのハイパーリンク・タグにあるセッション・パラメータの値にセッションCookieまたは埋込みURLパラメータに含まれるセッション情報を代入するようにOracle Web Cacheを構成可能です。

サブスクライバ・キャッシュ

ESIキャッシュ階層内で、テンプレートのHTMLフラグメントについてプロバイダ・キャッシュと通信してESIコンテンツを組み立てるOracle Web Cacheサーバー。取得したHTMLフラグメントとテンプレートで完全なページが組み立てられます。プロバイダ・サイトのコンテンツが無効になると、プロバイダ・サイトは整合性を保つために無効化リクエストをサブスクライバ・キャッシュに伝播します。

Uniform Resource Identifier(URI)

URLの作成に使用されるアドレス構文。

Uniform Resource Locator(URL)

インターネット上でのファイルの場所とルーティングを指定する規格。URLはブラウザによってWorld Wide Web上での移動に使用され、プロトコル、ドメイン名、ディレクトリ・パスおよびファイル名で構成されます。たとえば、http://www.oracle.com/technology/index.htmlの場合は、ブラウザがWorld Wide Web上でOracle Technology Networkのメイン・ページを見つけるために使用する場所とパスが指定されます。

URI(URI)

Uniform Resource Identifier(URI)」を参照してください。

URL(URL)

Uniform Resource Locator(URL)」を参照してください。

妥当性

オブジェクトの有効期限、無効化時刻および削除時刻。

仮想ホスト・サイト

Oracle Web Cacheによってホスティングされるサイト。ブラウザは、これらのサイトのキャッシュ内コンテンツを、Oracle Web Cacheを介してリクエストできます。Oracle Web Cacheでは、コンテンツをキャッシュするだけでなく、これらのサイトからESIフラグメントを組み立てることもできます。

ウォレット

キー、証明書、およびSSLに必要な信頼できる証明書などの認証データを管理するための透過的なデータベース。ウォレットには、X.509バージョン3証明書、秘密鍵および信頼できる証明書のリストが含まれています。

許容負荷容量

オリジン・サーバーが受入れ可能な利用できる許容量のパーセンテージ。

webcachectlユーティリティ

Oracle Web Cacheをスタンドアロン環境で実行している場合(つまり、Oracle Application Serverのインストールの一環としてOracle Web Cacheをインストールしたのでなく、Oracle Web Cache製品のみを含んだキットからOracle Web Cacheをインストールした場合)に、adminサーバー・プロセス、cacheサーバー・プロセスおよびauto-restartプロセスの起動、停止、再起動に使用するユーティリティ。

XLF(XLF)

拡張ログ形式(XLF)」を参照してください。

XML(XML)

Extensible Markup Language(XML)」を参照してください。