この付録では、Oracle Web Cacheの使用時に直面する可能性がある一般的な問題とその解決方法について説明します。次のトピックが含まれます:
この項では、一般的な問題と解決方法について説明します。次のトピックが含まれます:
問題
11g リリース1(11.1.1)のOracle Web Cacheが、Oracle Portal、Oracle Forms ServicesまたはOracle Business Intelligence Discovererなどの10gコンポーネントをリバース・プロキシしている場合に、SSLが有効になっていると、次のブラウザ・エラーが表示されることがあります。
No response from Application Web Server
また、次のようなメッセージがイベント・ログに書き込まれます。
[2009-02-11T03:44:55-08:00] [webcache] [ERROR:32] [WXE-11904] [security] [ecid: ] SSL handshake fails NZE-29024 [2009-02-11T03:44:55-08:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11905] [security] [ecid: ] SSL additional information: The certificate sent by the other side could not be validated. This may occur if the certificate has expired, has been revoked, or is invalid for another reason. [2009-02-11T03:44:55-08:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11905] [security] [ecid: ] SSL additional information: Remote IP [140.87.11.159]:9002 [2009-02-11T03:44:55-08:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11905] [security] [ecid: ] SSL additional information: Local IP 152.68.64.152:2832 [2009-02-11T03:44:55-08:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11906] [security] [ecid: ] SSL details: SSL error during handshake (details: internal=The certificate sent by the other side could not be validated. This may occur if the certificate has expired, has been revoked, or is invalid for another reason. system=Success)
このエラーは、10gコンポーネントで使用されているウォレットに適合しない証明書が、Oracle Web Cache用として選択されたウォレットに含まれていることを示しています。
解決方法
この問題を解決するには、Oracle Web Cache用として指定するウォレットを10gコンポーネント用として使用しているウォレットに変更します。第5.4.3項を参照してください。
UNIXオペレーティング・システムで、top
ユーティリティまたはuptime
ユーティリティを使用したときに、Oracle Web Cacheコンピュータが待機中の予想平均負荷を上回る数値が報告されます。
問題
この現象は、Oracle Web Cacheが待機中にも軽いメンテナンス作業を実施しているためです。Oracle Web Cacheで実施される作業の1つがガベージ・コレクションです。待機モードでは次の現象が発生します。
uptimeの負荷(平均カーネル・スケジューラ・キュー長)が長くなります。Oracle Web Cacheによって、平均キュー長(uptime出力)が約1個分増加します。
Oracle Web Cacheで実施される作業が最小限のため、CPUの負荷は低いままです。
Oracle Web Cacheはメモリー内キャッシュのため、Oracle Web Cacheを専用のコンピュータ上にデプロイしてページングを最小化することをお薦めします。コンピュータ上でOracle Web Cacheのみを実行するのでない場合は、最大キャッシュ・サイズが全メモリーの20%を超えないようにしてください。
この項では、無効化タイムアウトの回避方法について説明します。
問題1: ページング
オブジェクトのキャッシングまたは無効化に時間がかかる場合は、コンピュータがページングしている可能性があります。ページングによってパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。
解決方法1
ページングが使用されるコンピュータ上でOracle Web Cacheが効率よく動作するように構成するには、Oracle Web Cacheを専用のコンピュータにデプロイするか、最大キャッシュ・サイズと最大キャッシュ・オブジェクト・サイズを削減します。これらの設定の構成については、第2.11.5項を参照してください。
問題2: 最大キャッシュ・サイズを超えるメモリーを使用するOracle Web Cache
Oracle Web Cacheで最大キャッシュ・サイズ以上のメモリーが使用される場合は、最大キャッシュ・オブジェクト・サイズよりも大きなオブジェクトに対する同時リクエストが大幅に増加する可能性があります。この状況では、オブジェクトがキャッシュされないため、オブジェクトのキャッシングよりも多くのメモリーがリクエストの処理とオリジン・サーバーへの転送に使用されます。
解決方法2
サイズの大きなオブジェクトに対する同時リクエストが増加した場合は、アクセス・ログを確認して、このようなオブジェクトがキャッシュされるように最大キャッシュ・オブジェクト・サイズを調整します。加えて、キャッシュ・ルールまたはレスポンス・ヘッダーでオブジェクトのキャッシングが指定されていることを確認します。
最大キャッシュ・サイズまたは最大キャッシュ・オブジェクト・サイズを変更するには、新しい制限範囲を設定する必要があります。これらの設定の構成については、第2.11.5項を参照してください。
キャッシュ階層またはキャッシュ・クラスタ・デプロイメントでは、無効化リクエストを伝播するために300秒のデフォルト・タイムアウトが設定されます。無効化伝播の概要は、第7.10.2項を参照してください。
問題
キャッシュ・クラスタ内でタイムアウトが発生すると、無効化リクエストに対するレスポンスとして次のメッセージが表示されます。
Can't connect to the web cache's invalidation listening port.
解決方法
このエラーを解決するには、次の手順に従います。
キャッシュ・クラスタ・メンバー上で、テキスト・エディタを使用してwebcache.xml
ファイルを開きます。
<CALYPSONETINFO...INV_PEER_TIMEOUT="300" INV_GLOBAL_TIMEOUT="300".../>
キャッシュ・クラスタ内では、キャッシュ・クラスタ・メンバーの多くがLAN環境で動作します。そのため、通常は、INV_PEER_TIMEOUT
の値を小さくすることによって効率性が向上します。
webcache.xml
を保存します。
次のコマンドを使用してOracle Web Cacheを再起動します。
opmnctl restartproc ias-component=component_name
この実行可能ファイルは次のディレクトリにあります。
(UNIX) ORACLE_INSTANCE/bin (Windows) ORACLE_INSTANCE\bin
すべてのキャッシュ・クラスタ・メンバーに対する構成変更を同期させ、他のキャッシュ・クラスタ・メンバーを再起動します。このタスクをFusion Middleware Controlで実行する場合は第3.6.5項を、このタスクをOracle Web Cache Managerで実行する場合は第3.7.4項を参照してください。
問題
Webアプリケーション・サーバーの最大容量に達した場合、Webサイトのページにアクセスしようとすると次のエラー・メッセージが表示されます。
The application Web server is busy. Possible reach capacity.
また、次のようなメッセージがイベント・ログに書き込まれます。
[2009-04-16T11:56:23-04:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-14021] [backend] [ecid: 453611135182,0] Capacity, as set by Web Cache, is exceeded for all origin servers that are available for processing this request. [2009-04-16T11:56:23-04:00] [webcache] [ERROR:32] [WXE-11365] [frontend] [ecid: 453611135182,0] Server busy response is returned.
これらのエラーは、Webアプリケーション・サーバーで同時接続数が上限を超えたことを示しています。
解決方法
次のいずれかの方法でこの問題を解決できます。
クライアント・ブラウザで完全なレスポンスが受信されません。
問題
実際のページ長が、オリジン・サーバーで設定され、Oracle Web Cacheからクライアント・ブラウザに送信されたContent-Length
レスポンス・ヘッダー・フィールドの値より短い場合は、ブラウザでまだデータが到着するものと判断され、最終的に接続がタイムアウトします。実際のページ長がContent-Length
より長い場合は、ブラウザに完全なページが届きません。Oracle Web Cacheではキャッシュに保存されたページのコンテンツ長そのものが正確に計算されるため、キャッシュ・ヒットに対してこの問題は発生しません。
次のようなメッセージがイベント・ログに記録されます。
[2009-04-16T13:23:32-04:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11093] [backend] [ecid: 268932876536,0] Content-Length value 7755 sent byorigin server does not match number of bytes received, that is 454 bytes for localhost:7785/cgi-bin/test-cgi.
解決方法
キャッシュ・ミスの場合は、不正なcontent-length問題の回避方法が2つあります。
Content-Length
レスポンス・ヘッダー・フィールドの値が正しいことが保証されるようにアプリケーションを修正します。
Connection:
keep-alive
リクエスト・ヘッダー・フィールドのないHTTP/1.0リクエストを送信するようにブラウザまたはクライアント・エミュレータを構成します。
クライアント・ブラウザからページが表示できないという内容のエラーが返されます。
問題
Microsoft Internet Explorerには、タイムアウトしたSSL接続を再使用しようとする既知の問題があります。この制限によって、Internet Explorer 5.5以前のリリースを使用して次のOracle Web Cache構成条件でWebサイトに接続しているユーザーには、ページが表示できないという内容のエラーが表示される可能性があります。
Oracle Web Cacheに、HTTPSクライアント・リクエストを受け入れるように設定するためのリスナー・ポートが1つ以上あります。
ネットワーク接続キープ・アライブ・タイムアウトが0より大きい値に設定されています。
次の関連項目を参照してください。
HTTPSリクエストを受け入れるためのOracle Web Cacheの構成方法に関する第5.4項
キープ・アライブ・タイムアウトの設定方法に関する第2.11.5項
Oracle Web CacheからInternet Explorerへのキープ・アライブ接続を維持するためのOracle HTTP Serverの構成方法に関する第5.4.4.1項
Oracle Web Cacheがこのような設定で構成された場合は、Oracle Web Cacheで接続が閉じられた後にInternet ExplorerからHTTPSリクエストが送信される可能性があります。その場合は、ブラウザからページが表示できないという内容のエラーが返されます。
解決方法
この問題を解決するには、正しいMicrosoftパッチを使用するようにすべてのクライアントをアップグレードする必要があります。Internet Explorerに関する問題、その回避方法、およびInternet Explorerの更新リンクの詳細は、次のURLを参照してください。
Internet Explorer 5.5: http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;q305217
Internet Explorer 6: http://support.microsoft.com/default.aspx?kbid=831167
公開Webサイトを含む構成では、このオプションが適さない場合があります。このような構成の場合は、Webサイト管理者が、webcache.xml
ファイル内でInternet ExplorerからのHTTPS接続に対するキープ・アライブ・タイムアウトを有効または無効にする必要があります。デフォルトで、Oracle Web Cacheによって、Internet ExplorerからのHTTPS接続に対するキープ・アライブが無効にされます。
Internet ExplorerからのHTTPSリクエストに対するキープ・アライブ接続を有効にするには、次の手順に従います。キャッシュ・クラスタでは、クラスタ・メンバーごとにこの手順を実行する必要があります。
テキスト・エディタでwebcache.xml
ファイルを開きます。
<CALYPSONETINFO...KEEPALIVE4MSIE_SSL="NO".../>
webcache.xml
を保存します。
次のコマンドを使用してOracle Web Cacheを再起動します。
opmnctl restartproc ias-component=component_name
この実行可能ファイルは次のディレクトリにあります。
(UNIX) ORACLE_INSTANCE/bin (Windows) ORACLE_INSTANCE\bin
IBM Websphere Application ServerとOracle Web CacheのESI機能トークンに互換性がないことが原因で、エラーが表示される場合があります。
問題
IBM Websphere Application ServerのコンテンツをキャッシュするためにOracle Web Cacheがデプロイされている場合は、次のエラーが発生する可能性があります。
「Some ESI Features in this page are not supported」という文字列を含むエラー・ページ
イメージがレンダリングされない
解決方法
この問題を解決するには、次の手順に従います。
WebSphere Application Serverの管理コンソールで、「Servers」→「Application Servers」にナビゲートします。
「Application servers」ページで、server1アプリケーション・サーバーを選択します。
server1
は、IBM Websphere Application Serverをデフォルトのオプションでインストールするときのサーバー名です。他の名前を指定した場合は、その名前を選択します。
「Configuration」タブの「Server Infrastructure」セクションで、「Java and Process Management」を選択し、「Process Definition」を選択します。
「Additional Properties」セクションで、「Java Virtual Machine」を選択してから「Custom Properties」を選択します。
「New」をクリックしてエントリを作成します。
「Name」フィールドに、com.ibm.servlet.file.esi.control
と入力します。
「Value」フィールドに次の文字列を入力します。
max-age=300, cacheid="URL",content="ESI/1.0".
「Apply」をクリックして設定を保存します。
IBM Websphere Application Serverを再起動します。
一般的な構成ミスには、次のものが含まれます。
サイトがオリジン・サーバーに正しくマッピングされていません。
サイトがマッピングされていない場合は、リクエストがOracle Web CacheからデフォルトのOracle HTTP Serverに転送されます。ブラウザで、HTTP 500エラー・コードが受信される場合があります。
その他のサイト構成エラーには、次のものが含まれます。
すべてのサイト別名が指定されていない
ワイルドカード文字*
の誤用
複数のオリジン・サーバーを使用しているサイトで、複数のサイト・サーバー間マッピングを作成している
サイトの構成方法は、第2.11.3項を参照してください。
pingのURLを構成する場合は、オリジン・サーバーによってURLの入力方法が異なります。Webアプリケーション・サーバーの場合は、ドメイン名またはWebアプリケーション・サーバーの仮想ホストを表すサイト名を含む相対URLと完全修飾URLのどちらかを入力します。プロキシ・サーバーの場合は、そのプロキシ・サーバーの背後にあるオリジン・サーバーの仮想ホストを表すサイト名またはドメイン名を含む完全修飾URLを入力します。URLがキャッシュされることを確認します。
オリジン・サーバーの構成方法は、第2.11.2項を参照してください。
UNIXでは、次の場合に、Oracle Web Cacheがroot権限で起動するように構成する必要があります。
1024より小さな特権ポート番号をOracle Web Cacheのリスニング・ポートとして使用する場合
Oracle Web Cacheへの接続に使用されるファイル・ディスクリプタが1,024よりも多い場合
現在のopmnctl
ユーザーが、構成されたプロセスIDユーザーと一致しない場合
オリジン・サーバーの構成方法は、第5.9項を参照してください。
TRACE冗長性イベント・ロギング・レベルが、次のようなOracle Web Cache構成設定の検証に役立ちます。
サイトの解決
正しいオリジン・サーバーへのサイト・サーバー間マッピング・ルート
圧縮
セッション・バインディング
キャッシュ・ルール
ESI処理
イベント・ログ内のTRACE冗長性の構成方法は、第9.3項を参照してください。
キャッシュ・ルールが、不正なコンテンツや期限切れのコンテンツを提供するように設定されていないかどうかを診断するには、次の手順に従います。
次の方法によってキャッシュの内容を判断します。
TRACEのロギング・レベルでイベント・ロギングを有効にします。その後で、リクエストを再送信します。
TRACEレベル・ロギングでは、オブジェクトがキャッシュされたかどうかと、そのオブジェクトがどのキャッシュ・ルールを満たしているかが示されます。
イベント・ロギングの有効化方法は、第9.3項を参照してください。
キャッシュ・ルールとキャッシュの内容を比較して、矛盾や構文エラーを特定します。
ルールの追加または削除、式タイプ構文の調整、またはルールの優先順位の変更を通してキャッシュ・ルールを調整します。
キャッシュ・ルールの構成方法は、第6.6項を参照してください。
アクセス・ロギングを有効にします。その後で、オブジェクトに対して明示的なリクエストを送信します。
アクセス・ログを分析することによって、Oracle Web Cacheがキャッシュからオブジェクトを提供しているか、オリジン・サーバーにリクエストを転送しているかを判断できます。
アクセス・ロギングの有効化方法は、第9.4項を参照してください。
ESIエラーの大部分は、テンプレートまたはフラグメント・ページ内の構文エラーによるものです。イベント・ログ内のESI出力を分析することによって、ほとんどのESI構文エラーを簡単に診断できます。イベント・ログから不要な報告を排除するには、第9.3項の説明に従って、WARNINGの冗長性レベルを使用します。第8.3項の説明に従ったHTMLレスポンス・ボディ内での診断情報とイベント・ログ情報の表示も有効です。
次のトピックでは、テンプレートとフラグメント構文エラーを診断するためのイベント・ログとHTMLレスポンス・ボディの使用方法について説明します。
たとえば、<esi:exclude>
という名前の存在しないESIタグの構文を含むexlusion.html
という名前のテンプレートがあるとします。
<html><body>
Simple inclusion test.
<esi:exclude src="/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/fragment1.html"/>
</body></html>
ブラウザに返されるレスポンスは次のとおりです。
<HTML><HEAD><TITLE>Unsupported ESI feature</TITLE></HEAD> <BODY>Some ESI features on this page are not supported. </BODY></HTML>
次に、<esi:exlude>
キーワードに伴う問題を示しているイベント・ログの抜粋を示します。
[24/Jul/2005:16:02:12 -0500] [detail] [ecid: 25732665668,0] [client: 127.0.0.1] [host: www.company.com:80] [url: /cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/exclusion.html]
[24/Jul/2005:16:02:12 -0500] [error 12086] [ecid: 25732665668,0] ESI syntax error. Unrecognized keyword exclude is at line 2.
[24/Jul/2005:16:02:12 -0500] [warning 11064] [ecid: 25732665668,0] ESI object
www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/exclusion.html parsing error
たとえば、フラグメントexlusion1.html
を追加するための次の構文を含むinclusion_exclusion.html
という名前のテンプレートがあるとします。HTMLには、ESI例外処理タグまたは属性が1つも含まれていないことに注意してください。
<html><body> Simple inclusion test. <esi:include src="/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html"/> </body></html>
フラグメントfrag_exclusion.html
には、<esi:exclude>
という存在しないESIタグの構文が含まれています。
<esi:exclude src="/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/fragment1.html"/>
ブラウザに返されるレスポンスは次のとおりです。
<HTML><HEAD><TITLE>ESI Processing Exception</TITLE></HEAD> <BODY>The page caused an ESI processing exception. </BODY></HTML>
次に示すイベント・ログは、<esi:exlude>
キーワードに伴う問題を報告しています。このエラーと、提供する代替フラグメントがテンプレート内のESIで指定されていないという事実から、ブラウザにESI例外が表示されます。
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [detail] [ecid: 25733186204,0] [client: 127.0.0.1] [host: www.company.com:80] [url: /cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/inclusion_exclusion.html]
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [error 12086] [ecid: 25733186204,0] ESI syntax error. Unrecognized keyword exclude is at line 2.
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [warning 11064] [ecid: 25733186204,0] ESI object www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html parsing error
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [warning 12009] [ecid: 25733186204,0] Incorrect ESI fragment exception in ESI template www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/inclusion_exclusion.html, fragment www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [error 12012] [ecid: 25733186204,0] No exception handler is defined in template www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/inclusion_exclusion.html:.
[24/Jul/2005:16:10:40 -0500] [error 11368] [ecid: 25733186204,0] ESI exception error response is returned.
たとえば、フラグメントfrag_exclusion.html
または代替フラグメントfragment1.html
を追加するための次の構文を含む同じinclusion_exclusion.html
テンプレートがあるとします。指定されたexlusion1.html
フラグメントがフェッチできない場合は、かわりに、alt
属性を持つ指定されたfragment1.html
フラグメントが表示されます。
<html><body> Simple inclusion test. <esi:include src="/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html" alt="/esi/fragment1.html"/> </body></html>
フラグメントfrag_exclusion.html
には、<esi:exclude>
という存在しないESIタグの構文が含まれています。
Simple inclusion succeeded. <esi:exclude src="/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/fragment1.html"/>
そのため、frag_exclusion.html
のかわりにフラグメントfragment1.html
がフラグメントとして使用されます。
Simple inclusion succeeded.
ブラウザに返されるレスポンスは次のとおりです。
<html><body> Simple inclusion test. Simple inclusion succeeded. </body></html>
次に示すイベント・ログは、<esi:exlude>
キーワードに伴う問題を報告しています。例外処理によって、ブラウザには、ESI例外のかわりに代替フラグメントが表示されます。
[24/Jul/2005:16:14:41 -0500] [detail] [ecid: 25733432444,0] [client: 127.0.0.1]
[host: www.company.com:80] [url: /cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/inclusion_exclusion.html]
[24/Jul/2005:16:14:41 -0500] [error 12086] [ecid: 25733432444,0] ESI syntax error. Unrecognized keyword exclude is at line 2.
[24/Jul/2005:16:14:41 -0500] [warning 11064] [ecid: 25733432444,0] ESI object www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html parsing error
[24/Jul/2005:16:14:41 -0500] [warning 12009] [ecid: 25733432444,0] Incorrect ESI
fragment exception in ESI template www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/
esi/inclusion_exclusion.html, fragment www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html
イベント・ログでイベントのシーケンスを分析することに加えて、HTMLレスポンス内の診断結果とイベント・ログ結果を表示することもできます。次に、文字列+wcdebug
がURLに付加された場合のHTMLレスポンスを示します。テンプレート診断情報TU;max-age=30+60;age=0
の意味は次のとおりです。
T
は、このページがESIテンプレートで構成されていることを表します。
U
は、このリクエストが失効しているオブジェクトの更新の結果であることを表します。
max-age=30+60
は、このオブジェクトがキャッシュに格納されてから30秒後に期限切れとなり、期限切れになってから60秒後にキャッシュから削除されることを表します。つまり、このオブジェクトはキャッシュに格納されてから、合計で90秒間存在することになります。
age=0
は、キャッシュに格納されてから0秒経過したことを表します。つまり、期限切れになるまで残り30秒、削除されるまで残り60秒ということになります。
フラグメント診断情報FM;max-age=30+0;age=0
の意味は次のとおりです。
F
は、このページがESIフラグメントであることを表します。
U
は、このリクエストがキャッシュ・ミスの結果であることを表します。
max-age=30+0
は、このオブジェクトがキャッシュに格納されてから30秒後に期限切れとなり、期限切れになってから0秒後にキャッシュから削除されることを表します。つまり、このオブジェクトはキャッシュに格納されてから、合計で30秒間存在することになります。
age=0
は、キャッシュに格納されてから0秒経過したことを表します。つまり、期限切れになって削除されるまで残り30秒ということになります。
Web Cache Debug Info: Web Cache Debug Info: TU;max-age=30+60;age=0 Simple inclusion test: Web Cache Debug Info: Web Cache Debug Info: TU;max-age=30+60;age=0 Web Cache Debug Info: FM;max-age=30+0;age=0 [EVENTLOG] [24/Jul/2005:16:17:23 -0500] [detail] [ecid: 25733598670,0] [client: 127.0.0.1] [host: www.company.com:80] [url: /cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/inclusion_exclusion.html] [24/Jul/2005:16:17:23 -0500] [error 12086] [ecid: 25733598670,0] ESI syntax error. Unrecognized keyword exclude is at line 2. [24/Jul/2005:16:17:23 -0500] [warning 11064] [ecid: 25733598670,0] ESI object www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html parsing error [24/Jul/2005:16:17:23 -0500] [warning 12009] [ecid: 25733598670,0] Incorrect ESI fragment exception in ESI template www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/ esi/inclusion_exclusion.html, fragment www.company.com:80/cgi-bin/esi-headers.sh?/esi/frag_exclusion.html Simple inclusion succeeded.
Oracle Web Cacheが既存のWebアプリケーション・サーバー環境に追加された場合は、HTTPトラフィックの変更によって次のアプリケーションの側面に影響が出ます。
プロトコル/ホスト名/ポート・マッピング
トラフィックがOracle Web Cache経由で転送されることを保証するために、Oracle Web Cacheのプロトコル、ホスト名、およびポート番号を使用するようにすべての絶対URLを構成します。また、Oracle HTTP Serverのhttpd.conf
ファイル内のPort
ディレクティブにOracle Web Cacheリスニング・ポートが指定されていることを保証します。
SSL処理
クライアントとOracle Web Cache間の接続はHTTPSでも、Oracle Web Cacheとオリジン・サーバー間の接続がHTTPの場合は、Oracle Web Cacheに証明書管理を追加します。
ページ配信タイミング
圧縮されたページまたは処理が必要なページの場合は、Oracle Web Cacheでオリジン・サーバーからページ全体が届くまで待ってからブラウザに送信されます。
HTTPプロトコル
Oracle Web Cacheでは次の処理が透過的に行われます。
Oracle Web Cacheで、オリジン・サーバーとクライアント間のプロトコル・バージョンがアップグレートまたはダウングレードされます。
キャッシュ可能オブジェクトの場合は、最初のリクエストのチャンクされたエンコーディングではなく、Content-Length
レスポンス・ヘッダーを持つコンテンツがOracle Web Cacheからクライアントに送信されます。
キャッシュ・ヒットの場合は、Content-Length
レスポンス・ヘッダー・フィールドがオリジン・サーバーから送信されたものと違っていれば、Oracle Web Cacheによって上書きされます。この機能によって、ブラウザで完全なページの内容が受信されることが保証されます。
次の場所で、その他の解決方法を見つけることができます。
Oracle MetaLink、http://metalink.oracle.com
。問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストを記録してください。
Oracle Web Cacheフォーラム