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コース:
レッスン: "Hello World!" アプリケーション
NetBeans IDE用の"Hello World!"
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NetBeans IDE用の"Hello World!"

これから、アプリケーションの作成に進んで行きます。 この詳細な手順は、NetBeans IDEのユーザーを対象としています。 NetBeans IDEはJavaプラットフォームで動作します。このため、JDK 6が 利用できるすべてのオペレーティング・システムで使用できます。 これらのオペレーティング・システムには、Microsoft Windows、Solaris OS、Linux、Mac OS Xが含まれます。


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はじめてプログラムを作成するには、次のコンポーネントが必要です。

  1. Java SE Development Kit 6(JDK 6)

  2. NetBeans IDE


はじめてのアプリケーション作成

はじめてのアプリケーションHelloWorldAppは、挨拶の"Hello World!"を表示する簡単なものです。 このプログラムを作成する手順は次のとおりです。

IDEプロジェクトを作成する

IDEプロジェクトを作成する手順は次のとおりです。

  1. NetBeans IDEを起動します。

    • Microsoft Windowsシステムでは、スタート・メニューのNetBeans IDE項目を使用できます。

    • Solaris OSシステムおよびLinuxシステムでは、IDEのbinディレクトリに移動し、./netbeansと入力して、IDEランチャ・スクリプトを実行します。

    • Mac OS Xシステムでは、「NetBeans IDE」アプリケーション・アイコンをクリックします。

  2. NetBeans IDEで、「File」→「New Project」を選択します。

    NetBeans IDEで「File」→「New Project」メニュー項目を選択

    NetBeans IDEで「File」→「New Project」メニュー項目を選択

  3. New Projectウィザードで、「General」カテゴリを展開し、「Java Application」を選択します(下図を参照)。

    NetBeans IDE、New Projectウィザード、Choose Projectページ

    NetBeans IDE、New Projectウィザード、Choose Projectページ

  4. ウィザードのName and Locationページで、次の手順を実行します(下図を参照)。

    • Project Nameフィールドに、Hello World Appと入力します。

    • Create Main Classフィールドに、helloworldapp.HelloWorldAppと入力します。

    • Set as Main Projectチェックボックスはオンのままにします。

    NetBeans IDE、New Projectウィザード、Name and Locationページ

    NetBeans IDE、New Projectウィザード、Name and Locationページ

  5. Finish」をクリックします。

プロジェクトが作成され、IDEで開かれます。 以下のコンポーネントが表示されます。


JDK 6をプラットフォーム・リストへ追加する(必要な場合)

場合によっては、JDK 6を利用可能なIDEのプラットフォーム・リストに追加する必要があります。 これを行うには、「Tools」→「Java Platform Manager」を選択します(下図を参照)。

「Tools」メニューから「Java Platform Manager」を選択

Tools」メニューから「Java Platform Manager」を選択

インストール済みプラットフォームのリストにJDK 6(1.6または1.6.0と表記される)がない場合は、「Add Platform」をクリックし、JDK 6インストール・ディレクトリを指定して、「Finish」をクリックします。 新しく追加したプラットフォームが表示されます。

ToolsメニューのJava Platform Manager

Java Platform Manager

このJDKをすべてのプロジェクトのデフォルトに設定するには、コマンドラインで--jdkhomeスイッチを指定するか、INSTALLATION_DIRECTORY/etc/netbeans.confファイルのnetbeans_j2sdkhomeプロパティにJDKへのパスを指定することで、IDEを実行できます。

このJDKを現在のプロジェクトのみに指定するには、Projectsペインで「Hello World App」を選択し、「File」→「"Hello World App" Properties」を選択し、「Libraries」をクリックして、Java Platformプルダウン・メニューでJDK 6を選択します。 次のような画面が表示されます。

これで、IDEがJDK 6に設定されました。


コードを生成済みソース・ファイルへ追加する

このプロジェクトの作成時、New ProjectウィザードでCreate Main Classチェックボックスをオンのままにしました。 このため、IDEによってスケルトン・クラスが作成されています。 "Hello World!"メッセージをこのスケルトン・コードに追加できます。そのためには、次の

// TODO:コード・アプリケーション・ロジックをここに記述してください
という行を、次の行に置き換えます。
System.out.println("Hello World!"); // 文字列を表示します。
また、任意の作業として、次の生成済みコードの4行を置き換えることもできます。
/**
 *
 * @author
 */
次の行に置き換えます。
/**
 * HelloWorldAppクラスは、単純に標準出力に"Hello World!"と
 * 表示するアプリケーションを実装します。
 */
これら4行はコード・コメントであり、プログラムの動作には影響しません。 このチュートリアルの今後のセクションで、コード・コメントの利用法と形式について説明します。
 入力時の注意事項 大文字A 小文字a

すべてのコード、コマンド、ファイル名を示されたとおりに入力してください。 コンパイラ(javac)でもランチャ(java)でも大/小文字が区別されます。そのため、大文字を使用する場合には一貫性を保つ必要があります。

HelloWorldApp 等号否定記号 helloworldapp

File」→「Save」を選択して変更内容を保存します。

ファイルは次のようになります。

/*
 * HelloWorldApp.java
 *
 * February 5, 2006, 6:43 PM作成
 *
 * このテンプレートを変更するには、「Tools」から「Template Manager」を選択し、
 *表示されたエディタでテンプレートを開いてください
 */

package helloworldapp;

/**
 * HelloWorldAppクラスは、単純に標準出力に"Hello World!"と
 * 表示するアプリケーションを実装します。
 */
public class HelloWorldApp {

    /** HelloWorldAppの新しいインスタンスを作成します */
    public HelloWorldApp() {
    }

    /**
     * @param args コマンドライン引数が入ります
     */
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello World!"); // 文字列を表示します。
    }

}

ソース・ファイルを.classファイルにコンパイルする

ソース・ファイルをコンパイルするには、IDEのメイン・メニューで「Build」→「Build Main Project」を選択します。

Outputウィンドウが開き、次の図のような出力が表示されます。

OutputウィンドウでHelloWorldプロジェクトのビルド結果を表示

OutputウィンドウでHelloWorldプロジェクトのビルド結果を表示

ビルド結果の出力がBUILD SUCCESSFULという文で終了している場合は、 プログラムのコンパイルに成功しています。

ビルド結果の出力がBUILD FAILEDという文で終了している場合は、コードに構文エラーが含まれている可能性があります。 エラーはOutputウィンドウにハイパーリンク・テキストとして表示されます。 そのハイパーリンクをダブルクリックすると、エラーのソースに移動します。 エラーを修正し、再度、「Build」→「Build Main Project」を選択します。

プロジェクトをビルドすると、HelloWorldApp.classというバイトコード・ファイルが生成されます。 Filesウィンドウを開き、Hello World App/build/classes/helloworldappノードを展開すると、新しいファイルが生成されている場所を確認できます(下図を参照)。

生成された.classファイルが確認できるFilesウィンドウ

生成された.classファイルが確認できるFilesウィンドウ

これでプロジェクトのビルドが完了したので、プログラムを実行できます。

プログラムを実行する

IDEのメニュー・バーから、「Run」→「Run Main Project」を選択します。

下図に、この時点で表示される内容を示します。

OutputウィンドウにHello World!が(ビルド・スクリプトのその他の出力と共に)出力される

Outputウィンドウに"Hello World!"が(ビルド・スクリプトのその他の出力と共に)出力される

これで、 プログラムが動作するようになりました。

NetBeans IDEを使用したチュートリアルの継続

チュートリアルの次の数ページでは、この簡単なアプリケーションで使用されているコードについて説明します。 その後のレッスンでは、コア言語の特徴についてより深く掘り下げていき、さらに多くの例を使用します。 残りのチュートリアルではNetBeans IDEの使用方法について固有の手順は示されませんが、IDEは、サンプル・コードの記述や実行に簡単に使用できます。 IDEの利用に関するいくつかのヒントとIDEの動作については以下で説明します。


サンプル・プログラムで問題が発生した場合は、 『サンプル・コードのコンパイルと実行: FAQ』をお試しください。
不満な点や 賞賛、 提案などがあれば、 フィードバックをお願いいたします

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