これから、アプリケーションの作成に進んで行きます。 このコマンドラインの手順は、Windows XP Professional、Windows XP Home、Windows Server 2003、Windows 2000 Professional、Windows Vistaのユーザーを対象としています。 その他のプラットフォームの手順は、Solaris OS、Linux用の"Hello World!"とNetBeans IDE用の"Hello World!"に記載されています。
このページの手順を実行中に問題が発生した場合は、一般的な問題(および解決策)を参照してください。
Java SE Development Kit 6(JDK 6)
今すぐWindowsバージョンをダウンロードできます。 (JREではなく、JDKをダウンロードしてください。) インストール手順を参照してください。
テキスト・エディタ
今回の例では、メモ帳を使用します。メモ帳は、Windowsプラットフォームに用意されている簡易的なエディタです。 これらの手順は、別のテキスト・エディタを使用しても容易に適用できます。
これらの2つのアイテムさえあれば、はじめてのアプリケーションは作成できます。
はじめてのアプリケーションHelloWorldApp
は、挨拶の"Hello World!"を表示する簡単なものです。 このプログラムを作成する手順は次のとおりです。
ソース・ファイルを作成する
ソース・ファイルには、自分や他のプログラマーが理解できるJavaプログラミング言語で記述されたコードが含まれています。 ソース・ファイルの作成と編集には、任意のテキスト・エディタを使用できます。
ソース・ファイルを.classファイルにコンパイルする
Javaプログラミング言語のコンパイラ(javac
)は、ソース・ファイルを取得したあと、そのテキストをJava仮想マシンが理解可能な命令に変換します。 このファイルに含まれる命令をバイトコードと言います。
プログラムを実行する
Javaアプリケーションのランチャ・ツール(java
)は、Java仮想マシンを使用してアプリケーションを実行します。
ソース・ファイルを作成する方法は次の2種類あります。
お使いのコンピュータに
ファイルを保存します。そうすることで入力作業の多くを省略できます。 次に、ソース・ファイルをHelloWorldApp.java
.class
ファイルへコンパイルするに直接進むことができます。
または、以下の(詳細な)手順を利用できます。
まず、エディタを起動します。 メモ帳エディタは、「スタート」メニューで「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」を選択して起動できます。 新しい文書で、以下のコードを入力します。
/** * HelloWorldAppクラスは、単純に標準出力に"Hello World!"と * 表示するアプリケーションを実装します。 */ class HelloWorldApp { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello World!"); // 文字列を表示します。 } }
すべてのコード、コマンド、ファイル名を示されたとおりに入力してください。 コンパイラ(
|
HelloWorldApp.java
という名前のファイルにコードを保存します。 メモ帳でこれを行うには、まず、メニュー項目「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。 次に、名前を付けて保存ダイアログ・ボックスで以下の手順を実行します。
C
ドライブのjava
です。"HelloWorldApp.java"
と入力します(引用符も含めます)。保存をクリックする直前の名前を付けて保存ダイアログ
「保存」をクリックし、メモ帳を終了します。
シェル("コマンド")ウィンドウを起動します。 スタート・メニューで「コマンド・プロンプト」を選択するか(Windows XP)、「ファイル名を指定して実行...」を選択してcmd
と入力することで、ウィンドウを起動できます。 シェル・ウィンドウは以下の図のようになります。
シェル・ウィンドウ
プロンプトには現在のディレクトリが表示されます。 プロンプトの起動時、現在のディレクトリは通常、Windows XPではユーザーのホーム・ディレクトリとなります(前の図を参照)。
ソース・ファイルをコンパイルするには、現在のディレクトリを、ファイルが存在するディレクトリに変更します。 たとえば、ソース・ディレクトリがC
ドライブのjava
の場合は、プロンプトで次のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。
cd C:\java
これで、プロンプトはC:\java>
に変更されています。
D
ドライブのjava
ディレクトリに変更する場合、D:
と入力する必要があります(下図を参照)。
他のドライブのディレクトリに変更
プロンプトでdir
と入力すると、ソース・ファイルが表示されます(下図を参照)。
.java
ソース・ファイルが表示されているディレクトリ一覧
これで、コンパイルの準備が整いました。 プロンプトで、次のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。
javac HelloWorldApp.java
コンパイラによって、バイトコード・ファイルのHelloWorldApp.class
が生成されました。 プロンプトでdir
と入力して、生成された新しいファイルを確認します(下図を参照)。
生成された.class
ファイルを示しているディレクトリ一覧
これで.class
ファイルが生成されたので、プログラムを実行できます。
この手順を実行中に問題が発生した場合は、一般的な問題(および解決策)を参照してください。
java HelloWorldApp
次の図に、この時点で表示される内容を示します。
画面にHello World!と出力される
これで、 プログラムが動作するようになりました。
この手順を実行中に問題が発生した場合は、一般的な問題(および解決策)を参照してください。