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Oracle® VMユーザーズ・ガイド
リリース3.0 for x86
B64583-01
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3 Oracle VM Managerの使用方法

Oracle VM環境の管理は、Oracle VM Manager(統合データベースおよびWebベースの管理ユーザー・インタフェースも含むトランザクションベースのフレームワーク)によって提供されます。

この章では、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースの使用方法について、次の内容を説明します。

3.1 ユーザー・インタフェースへのログイン

Oracle VM Managerのログインページを開くには、Webブラウザで次のアドレスを入力します。

http[s]://hostname:port/ovm/console

ここで、hostnameはOracle VM Managerホストのホスト名またはIPアドレス、portはOracle VM Managerによってリスニングが行われているポートの番号を示します。

example.comというホストでSecure Sockets Layer (SSL)を使用してOracle VM Managerに接続するには、次を使用します。

https://example.com:7002/ovm/console

example.comというホストでOracle VM Managerに接続するには、次を使用します。

http://example.com:7001/ovm/console

Oracle VM Managerの管理ユーザー名を「Username」フィールドに入力します。これは、Oracle VM Managerのインストール時に作成した管理ユーザー名です。Oracle VM Managerの管理ユーザー名用のパスワードを「Password」フィールドに入力します。

ローカル・ホストにインストールされたOracle VM Managerのローカル・インスタンスを管理するには、「Management Server URI」フィールドをデフォルトのtcp://localhostのままにします。Oracle VM Managerのリモート・インスタンスを管理する場合は、そのマシンのホスト名またはIPアドレスを次のように入力します。

tcp://example.com

ログイン後、記憶域リポジトリやサーバー・プールの作成、Oracle VM Serverの追加、仮想マシンの作成、リソースのインポートなどを行うことができます。

ユーザー・インタフェースには、ナビゲータおよび内容ペインの選択内容に関連する、状況依存の情報が表示されます。

3.2 ユーザー・インタフェースの概要

Oracle VM Managerユーザー・インタフェースには、様々な機能にアクセスするための一連の作業領域(管理ペイン)、ボタン、メニュー、タブおよび構成画面が表示されます。図3-1は、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースの主要構成要素を示しています。

図3-1 Oracle VM Managerユーザー・インタフェース

図3-1の説明
「図3-1 Oracle VM Managerユーザー・インタフェース」の説明

Oracle VM Managerユーザー・インタフェースの構成要素の詳細は、表3-1を参照してください。

表3-1 Oracle VM Managerユーザー・インタフェースの構成要素

ユーザー・インタフェースの項目 説明

グローバル・リンク

Oracle VM Managerユーザー・インタフェース全体に関連するナビゲーションおよびリソースを含みます。各グローバル・リンクについては、第3.3項「グローバル・リンクの使用方法」を参照してください。

メニュー

使用可能なメニューは、「View」「Tools」「Actions」および「Help」です。各メニュー項目については、第3.4「メニューの使用方法」を参照してください。

ツールバー

タスク・アイコンのグループに簡単にアクセスできます。各ツールバー項目については、第3.6項「ツールバーの使用方法」を参照してください。

ナビゲーション・ペイン

ナビゲーション・ツリーおよびナビゲーション・ショートカットを含みます。ナビゲーション・オブジェクトの詳細は、第3.7項「ナビゲーション・ツリーの使用方法」および第3.5項「ナビゲーション・ショートカット(ビュー)の使用方法」を参照してください。

ナビゲーション・ツリー

物理コンポーネントおよび仮想コンポーネントの階層を示します。コンポーネントをクリックすると、そのデフォルト・ペインおよび関連する管理ペインが表示されます。ナビゲーション・ツリーの詳細は、第3.7項「ナビゲーション・ツリーの使用方法」を参照してください。

管理ペイン

選択したビューの管理ペインを含みます。各ビューの下に、表示可能な管理ペインが示されます。各ビューで表示可能なペインのリストは、第3.5項「ナビゲーション・ショートカット(ビュー)の使用方法」を参照してください。

ナビゲーション・ショートカット(ビュー)

すべてのビュー(「Home」「Hardware」および「Jobs」)に簡単にアクセスできます。ナビゲーション・ショートカットについては、第3.5項「ナビゲーション・ショートカット(ビュー)の使用方法」を参照してください。


後続の項で、各コントロール・セットおよびそれらの相互関係を詳しく説明します。

3.3 グローバル・リンクの使用方法

グローバル・リンクはすべてのページで使用できます。表3-2にグローバル・リンクを示します。

表3-2 グローバル・リンク項目の説明

グローバル・リンク 説明

Home

「Home」ビューを表示します。「Home」ビューの詳細は、第3.5.1項「Home」を参照してください。

Help

別のウィンドウにOracle VM Managerオンライン・ヘルプ・システムを表示します。

About

リリース番号を含む「About Oracle VM」ダイアログ・ボックスを表示します。これは、「Help」「About」メニュー項目と同じ機能です。

Logout

Oracle VM Managerユーザー・インタフェースからログアウトし、Oracle VM Managerログイン画面を表示します。

Logged in as username

現在ログインしているユーザーのユーザー名を表示します。


3.4 メニューの使用方法

Oracle VM Managerには一連の標準メニューが含まれています。

たとえば、図3-2は「Home」ビューでOracle VM Serverが選択されている場合の「Actions」メニュー・オプションを示しています。

図3-2 Oracle VM Serverが選択されている場合の「Actions」メニュー・オプション

周囲のテキストは図3-2に関する説明です。

この項では、各メニュー・オプションについて説明します。

3.4.1 「View」メニュー

「View」メニューは、仮想化環境のビューを表示するために使用します。これは、ナビゲーション・ショートカットと同じ機能です。「View」メニューには次のオプションがあります。

  • Home

  • Hardware

  • Jobs

「View」メニュー・オプションでは、選択したオプションの管理ペインが開きます。これらのオプションについては、第3.5項「ナビゲーション・ショートカット(ビュー)」を参照してください。

3.4.2 「Tools」メニュー

「Tools」メニューは、仮想ネットワーク・インタフェースの管理およびOracle VM Serverソフトウェアの更新通知の構成を行うために使用します。表3-3「Tools」メニュー・オプションを示します。

表3-3 「Tools」メニュー・オプション

「Tools」メニュー・オプション アイコン 説明

VNIC Manager...

VNICマネージャのアイコン


「Virtual Network Interface Card Manager」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、仮想マシンの仮想NICを作成します。

VNICマネージャの詳細は、第8.6項「VNICマネージャの使用方法」を参照してください。

Server Update Manager (YUM)...

サーバー更新マネージャ(YUM)のアイコン


「Server Update Management (YUM)」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、Oracle VM Managerで管理されているOracle VM Serverの自動更新用にYUMリポジトリを構成します。

サーバー更新マネージャの使用方法についての説明を参照してください。


3.4.3 「Actions」メニュー

「Actions」メニュー・オプションは状況依存であり、ナビゲータで選択されているオブジェクトに関連するアクションが表示されるように変わります。また、同じ項目に対するツールバー・アイコンも、ナビゲータで選択されているオブジェクトに応じて変わります。

表3-4「Actions」メニューおよびツールバー・アイコンのオプションを示します。

表3-4 「Actions」メニュー・オプション

「Actions」メニュー・オプション アイコン 説明

Create Server Pool

「Create Server Pool」アイコン

「Create Server Pool」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、サーバー・プールを作成します。

このオプションを有効にするには、「Home」「Server Pools」または「Hardware」「Resources」を選択します。

Create Virtual Machine

「Create Virtual Machine」アイコン


「New Virtual Machine」ウィザードを表示します。このオプションを使用して、選択したサーバー・プールに仮想マシンを作成します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューを選択します。

Edit Server Pool

編集アイコン


「Edit Server Pool」ウィザードを表示します。このオプションを使用して、サーバー・プールを編集します。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでサーバー・プールを選択します。

Add/Remove Servers

「Add/Remove Servers」アイコン


「Remove Servers from the Server Pool」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、サーバー・プールに対してOracle VM Serverの追加または削除を行います。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでサーバー・プールを選択します。

Edit Policies

「Edit Policies」アイコン


「Configure DRS/DPM」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、サーバー・プールのリソース・ポリシーの設定または編集を行います。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでサーバー・プールを選択します。

Edit Server

編集アイコン


「Edit Server」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、Oracle VM Serverの名前および説明を編集します。これは、Oracle VM Serverをメンテナンス・モードにし、IPMI (Intelligent Platform Management Interface)を使用してOracle VM Serverのリモート管理を構成するためにも使用されます。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Rediscover Server

再検出アイコン


Oracle VM Serverを再検出します。これを使用して、Oracle VM Serverに関する情報をリフレッシュします。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Start Server

「Start Server」アイコン


停止されているOracle VM Serverを起動します。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Stop Server

「Stop Server」アイコン


実行中のOracle VM Serverを停止します。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Restart Server

「Restart Server」アイコン


実行中のOracle VM Serverを再起動します。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Kill Server

「Kill Server」アイコン


Oracle VM Serverの電源を切ります。これは、ハードウェアの「Off」ボタンを押した場合と同じです。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Rescan Physical Disks

「Rescan Physical Disks」アイコン


Oracle VM Server上のローカル記憶域を再スキャンします。このオプションを使用して、記憶域の構成が変更された場合(新しいストレージ・アレイが追加された場合など)にOracle VM Serverに提供される記憶域を再スキャンします。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Upgrade Server

「Upgrade Server」アイコン


YUMリポジトリで更新が使用可能な場合にOracle VM Serverを更新またはアップグレードします。

このオプションを有効にするには、「Home」または「Hardware」ビューでOracle VM Serverを選択します。

Edit

編集アイコン

「Edit Virtual Machine」ウィザードを表示します。このオプションを使用して、仮想マシンを編集します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで仮想マシンを選択します。

Start

「Start」アイコン

停止されている仮想マシンを起動します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで停止されている仮想マシンを選択します。

Stop

「Stop」アイコン


仮想マシンを停止します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで実行中の仮想マシンを選択します。

Restart

「Restart」アイコン

実行中の仮想マシンを再起動します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで実行中の仮想マシンを選択します。

Kill

「Power Off」アイコン

実行中の仮想マシンを停止します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで実行中の仮想マシンを選択します。

Suspend

「Suspend」アイコン

実行中の仮想マシンを一時停止します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで実行中の仮想マシンを選択します。

Resume

「Resume」アイコン

一時停止されている仮想マシンを再開(一時停止解除)します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで一時停止されている仮想マシンを選択します。

Migrate

「Migrate Virtual Machine」アイコン

仮想マシンを別のOracle VM Serverに移行します。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで仮想マシンを選択します。

Clone

「Clone」アイコン

「Clone Virtual Machine or Template」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、別の仮想マシンの作成または仮想マシンからのテンプレートの作成を行うために仮想マシンをクローニングします。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで仮想マシンを選択します。

Launch Console

「Console」アイコン

仮想マシンにアクセスするために仮想マシンのコンソールを起動します。このオプションを使用して、仮想マシンのコンソールに接続し、仮想マシンに直接アクセスします。

このオプションを有効にするには、「Home」ビューで仮想マシンを選択します。

Abort Job

「Abort job」アイコン

ジョブを中断して取り消します。

このオプションを有効にするには、「Jobs」ビューで実行中のジョブを選択します。

Delete

「Delete」アイコン

「Delete Confirmation」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、ナビゲータで選択されているオブジェクトを削除します。

Find

「Find」アイコン


「Find」ダイアログ・ボックスを表示します。このオプションを使用して、サーバー・プール、Oracle VM Serverおよび仮想マシンを検索します。


3.4.4 「Help」メニュー

「Help」メニューは、Oracle VM Managerオンライン・ヘルプやリリース番号の表示およびオラクル社のホームページへの移動に使用します。表3-5「Help」メニュー・オプションを示します。

表3-5 「Help」メニュー・オプション

「Help」メニュー・オプション アイコン 説明

Oracle VM Help

「Online Help」アイコン


Oracle VM Managerオンライン・ヘルプ・システムが表示された新しいWebブラウザ・ウィンドウを開きます。

Getting Started

「Getting Started」アイコン


オンライン・ヘルプ・システムの「スタート・ガイド」の章が表示された新しいWebブラウザ・ウィンドウを開きます。Oracle VM Managerを簡単に使用し始めるには、この章を参照してください。

oracle.com

「oracle.com」アイコン


オラクル社のホームページが表示された新しいWebブラウザ・ウィンドウを開きます。

About


リリース番号を含む「About Oracle VM」ダイアログ・ボックスを表示します。


3.5 ナビゲーション・ショートカット(ビュー)の使用方法

各ナビゲーション・ショートカットは、Oracle VM Managerまたはビューで実行可能な操作の機能領域を定義します。ナビゲーション・ショートカットによって各ビューのデフォルトの管理ペインが表示されます。ナビゲーション・ショートカットのオプションは次のとおりです。

3.5.1 Home

サーバー・プールおよび仮想マシンを管理するには、「Home」をクリックします。物理オブジェクトを管理するには、「Hardware」ビューを使用します。「Home」を使用して、サーバー・プールの作成、サーバー・プールへのOracle VM Serverの割当ておよびサーバー・プールでの仮想マシンの構成を行います。

「Home」ナビゲーション・ショートカットによって「Home」ビューが表示されます。

図3-3は「Home」ビューを示しています。

図3-3 「Home」ビュー

図3-3の説明
「図3-3 「Home」ビュー」の説明

「Home」ビューには、表3-6に示されているタブが含まれています。

表3-6 「Home」ビューのタブ

管理ペイン・タブ 説明

Info

サーバー・プール、Oracle VM Serverおよび仮想マシンの高レベルのビューを表示します。「Info」タブ管理ペインの内容は、ツリーで選択されているオブジェクトの情報を反映して変わります。この管理ペインを使用して、サーバー・プール、Oracle VM Serverおよび仮想マシンの情報を表示できます。

このタブを表示するには、ツリーでオブジェクトを選択します。

サーバー・プールの管理および編集については第7章「サーバー・プールの管理」、Oracle VM Serverの管理および編集については第7.8項「Oracle VM Serverの管理」、仮想マシンの管理については第8章「仮想マシンの管理」を参照してください。

Server Pools

サーバー・プールに関する情報を表示します。このタブを使用して、サーバー・プールの編集、サーバー・プールに対するOracle VM Serverの追加または削除、サーバー・プールの情報の編集およびサーバー・プールの削除を行います。

このタブを表示するには、ツリーで「Server Pools」フォルダを選択します。

サーバー・プールの管理の詳細は、第7章「サーバー・プールの管理」を参照してください。

Repositories

記憶域リポジトリおよび各リポジトリのリソースに関する情報を表示します。このタブを使用して、記憶域リポジトリの作成、編集、表示および削除を行います。

このタブを使用して、記憶域リポジトリ(アセンブリ、ISOファイル、テンプレート・ファイル、仮想ディスクおよび仮想マシン構成ファイル)の内容を作成および管理することもできます。各記憶域リポジトリの内容を表示する場合、「Repositories」表でそれを選択すると、サブタブにリポジトリの内容が表示されます。

このタブを表示するには、ツリーで「Server Pools」フォルダを選択します。

記憶域リポジトリおよびその内容の管理の詳細は、第5章「記憶域の管理」を参照してください。

Templates

すべての記憶域リポジトリ内の仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。このタブを使用して、テンプレートのインポート、編集および削除を行います。

テンプレートの構成情報、ネットワーク情報および記憶域情報を表示する場合、「Templates」表でそのテンプレートを選択すると、サブタブにテンプレートに関するそれらの情報が表示されます。

このタブを表示するには、ツリーで「Server Pools」フォルダを選択します。

仮想マシン・テンプレートの使用方法の詳細は、第8.5.3項「仮想マシン・テンプレート」を参照してください。

Servers

サーバー・プール内のOracle VM Serverをリストします。タブのツールバーを使用して、Oracle VM Serverに対して起動、停止、編集などのアクションを実行できます。タブのツールバーを使用して、選択したOracle VM Serverに仮想マシンを作成することもできます。

このタブを表示するには、ツリーでサーバー・プールを選択します。

Oracle VM Serverの管理については、第7.8項「Oracle VM Serverの管理」を参照してください。

Virtual Machines

サーバー・プール内またはOracle VM Server上の仮想マシンに関する情報を表示します。タブのツールバーを使用して、仮想マシンに対して起動、停止、編集、移行、クローニングなどのアクションを実行できます。

このタブを表示するには、ツリーでサーバー・プールまたはOracle VM Serverを選択します。

「Virtual Machines」タブは、「Unassigned Virtual Machines」フォルダを選択した場合も表示されます。

仮想マシンの管理については、第8.9項「仮想マシンの管理」を参照してください。

Policies

サーバー・プールの電源およびリソース管理ポリシー(分散リソース・スケジューラ(DRS)または分散電源管理(DPM))に関する情報を表示します。タブのツールバーの「Edit」アイコンを使用して、サーバー・プールのポリシーを作成または編集できます。

このタブを表示するには、ツリーでサーバー・プールを選択します。

サーバー・プールのポリシーの管理については、第7.5項「サーバー・プールのポリシー」を参照してください。

Events

「Events」タブはツリーのオブジェクトごとに表示され、そのオブジェクトに関連するイベントを示します。

このタブを表示するには、ツリーでオブジェクトを選択します。


3.5.2 Hardware

Oracle VM Server、ネットワークなどの物理オブジェクトを管理するには、「Hardware」をクリックします。「Hardware」タブは、サーバー・プールの管理にも使用できます。仮想オブジェクトを管理するには、「Home」ビューを使用します。

図3-4は「Hardware」ビューを示しています。

図3-4 「Hardware」ビュー

図3-4の説明
「図3-4 「Hardware」ビュー」の説明

「Hardware」ビューには、表3-7に示されているタブが含まれています。

表3-7 「Hardware」ビューのタブ

「Hardware」ビューのタブ 管理ペイン・タブ 説明

Hardware


サーバー・プール内のOracle VM Serverの物理ハードウェア・リソースに関する情報を表示します。Oracle VM Serverが検出されると、「Unassigned Servers」フォルダにリストされます。Oracle VM Serverがサーバー・プールに追加されると、「Resources」フォルダにリストされます。

Oracle VM Serverの管理の詳細は、第7.8項「Oracle VM Serverの管理」を参照してください。


Server Pools

サーバー・プールに関する情報を表示します。このタブを使用して、サーバー・プールの編集、サーバー・プールに対するOracle VM Serverの追加または削除、サーバー・プールの情報の編集およびサーバー・プールの削除を行います。

このタブを表示するには、「Resources」フォルダを選択します。

サーバー・プールの管理の詳細は、第7章「サーバー・プールの管理」を参照してください。


Networks

サーバー・プールで使用可能なネットワークに関する情報を表示します。このタブを使用して、ネットワークの作成、編集および削除を行います。

ネットワークで使用されるネットワーク・ポートおよびVLANセグメントに関する情報を表示および編集するには、表でネットワークを選択します。これらのネットワーク・オプションはサブタブに表示されます。

このタブを表示するには、「Resources」フォルダを選択します。

ネットワークの管理の詳細は、第6章「ネットワークの管理」を参照してください。


VLAN Groups

サーバー・プールで使用可能なVLANグループに関する情報を表示します。このタブを使用して、VLANグループの作成、編集および削除を行います。

VLANグループで使用されるポートおよびVLANセグメントに関する情報を表示および編集するには、表でVLANグループを選択します。これらのオプションはサブタブに表示されます。

このタブを表示するには、「Resources」フォルダを選択します。

ネットワークの管理の詳細は、第6章「ネットワークの管理」を参照してください。


Servers

サーバー・プール内のOracle VM Serverをリストします。タブのツールバーを使用して、Oracle VM Serverに対して起動、停止、編集などのアクションを実行できます。タブのツールバーを使用して、選択したOracle VM Serverに仮想マシンを作成することもできます。

このタブを表示するには、ツリーでサーバー・プールを選択します。

Oracle VM Serverの管理については、第7.8項「Oracle VM Serverの管理」を参照してください。


Info

ツリーで選択されているオブジェクトに関する情報を表示します。


Bonding

選択したOracle VM Server上のボンディングされたイーサネット・ポートをリストします。このタブを使用して、イーサネット・ポートでのボンドの作成、編集および削除を行います。

このタブを表示するには、ツリーでOracle VM Serverを選択します。

ネットワークのボンディングの詳細は、第6.4項「ネットワークのボンディング」を参照してください。


Ethernet Ports

ネットワーク・ブリッジで使用可能な、選択したOracle VM Server上のイーサネット・ポートをリストします。このタブを使用して、イーサネット・ポートで使用されるアドレス指定のタイプ(なし、DHCPまたは静的IPアドレス)を編集します。

このタブを表示するには、ツリーでOracle VM Serverを選択します。

ネットワーク・ブリッジの詳細は、第6.5項「ネットワーク・ブリッジ」を参照してください。


Physical Disks

選択したOracle VM Serverで使用可能なローカル記憶域をリストします。このタブを使用して、ローカル記憶域の編集、再スキャン、クローニングおよび削除を行います。また、このタブは、ローカル記憶域でOCFS2ファイル・システムの作成または削除を行うためにも使用できます。

このタブを表示するには、ツリーでOracle VM Serverを選択します。

ローカル記憶域の詳細は、第5.2.1項「ローカル記憶域」を参照してください。


Events

ツリーで選択されているオブジェクトに関連するイベントに関する情報を表示します。

Storage


ファイル・サーバーおよびストレージ・アレイに関する情報を表示します。

記憶域の管理の詳細は、第5章「記憶域の管理」を参照してください。


File Servers

ファイルベースの記憶域を含むファイル・サーバーをリストします。このタブを使用して、ファイルベースの記憶域の登録、編集、削除および検出を行います。

このタブを表示するには、ツリーで「File Servers」を選択します。

ファイルベースの記憶域の詳細は、第5.2項「記憶域型」を参照してください。


File Servers

ストレージ・アレイをリストします。このタブを使用して、ストレージ・アレイの登録、編集、削除および検出を行います。

このタブを表示するには、ツリーで「Storage Arrays」を選択します。

ストレージ・アレイの詳細は、第5.2項「記憶域型」を参照してください。


Physical Disks

ストレージ・アレイ上の物理ディスクをリストします。このタブを使用して、物理ディスクの編集、クローニングおよび削除を行います。

このタブを表示するには、ツリーでストレージ・アレイを選択します。


Access Groups

ストレージ・アレイのアクセス・グループをリストします。このタブを使用して、ストレージ・アレイのアクセス・グループの作成、編集および削除を行います。また、このタブは、アクセス・グループを使用してOracle VM Serverにストレージ・アレイ内の物理ディスクへのアクセス権を付与するためにも使用します。

このタブを表示するには、ツリーでストレージ・アレイを選択します。


Volume Groups

ストレージ・アレイのボリューム・グループをリストします。このタブを使用して、ストレージ・アレイのボリューム・グループの作成、編集および削除を行います。また、このタブは、ボリューム・グループを使用してOracle VM Serverにストレージ・アレイ内の物理ディスクへのアクセス権を付与するためにも使用します。

このタブを表示するには、ツリーでストレージ・アレイを選択します。


Info

記憶域に関する情報を表示します。


Servers

ストレージ・アレイ内のディスクへのアクセス権があるOracle VM Serverを表示します。これは、ファイル・サーバーでは使用できません。

このタブを表示するには、ストレージ・アレイ内のディスクを選択します。


Events

ツリーで選択されているオブジェクトに関連するイベントに関する情報を表示します。


3.5.3 Jobs

現行および過去のタスクまたはジョブに関する情報を表示するには、「Jobs」をクリックします。ジョブは、Oracle VM Managerで行われる1つ以上の一連の操作です。ジョブの管理の詳細は、第B.1項「ジョブ・フレームワークの使用」を参照してください。

「Jobs」ビューでは、仮想化環境でのすべての完了したジョブおよび実行中のジョブに関する包括的な情報が提供されます。「Jobs」ビューは、ジョブに関するグローバル・ビューの取得、完了したジョブまたは中断されたジョブに関する情報の評価または実行中のジョブの取消しに使用されます。

ジョブは、すべてのユーザーまたは管理者に対してのみ表示できます。

「Jobs」カレンダによって、特定の日付のジョブを表示できます。「Jobs」カレンダで特定の日付を選択すると、その日付のジョブが「Jobs」管理ペインに表示されます。

図3-5は「Jobs」ビューを示しています。

図3-5 「Jobs」ビュー

図3-5の説明
「図3-5 「Jobs」ビュー」の説明

「Jobs」ビューには、表3-8に示されているタブが含まれています。

表3-8 「Jobs」ビューのタブ

管理ペイン・タブ サブタブ 説明

Jobs


「Jobs」表にタイムスタンプが設定されたリスト内のすべてのジョブに関する情報を表示します。ジョブは、「Jobs」表内の任意の列でソートして表示できます。表の内容を再ソートするには、列見出しをクリックします。表の内容は、「Jobs」タブ・ツールバーで「View」「Reorder Columns」を使用して並べ替えることができます。「Jobs」表にリストされている列は、「Jobs」タブ・ツールバーで「View」「Columns」 を使用して選択できます。

「Jobs」表では、「View」ドロップダウン・メニューを使用して、表示する列の選択および列の並替えを行うことができます。

スプレッドシート・ファイルにジョブのリストを保存するには、「Export」をクリックします。

ジョブの詳細を表示するには、タブでジョブを選択して「Details」をクリックします。

ジョブを中断するには、表でジョブを選択して「Abort」をクリックします。


Job Detail

このタブは、「Jobs」タブに表示されます。「Job detail」タブには、「Jobs」表で選択されているジョブに関するすべての入手可能な情報が表示されます。

ジョブの詳細にメッセージが関連付けられている場合は、メッセージ・ペインにメッセージが表示されます。


Job Operation

このタブは、「Jobs」タブに表示されます。「Job operations」タブには、ジョブの一部として実行される操作が表示されます。


Job Events

このタブは、「Jobs」タブに表示されます。「Job events」タブには、ジョブで実行されるイベントのリストが表示されます。

「Events」タブ


各イベントに関する情報を表示します。

「Events」表では、「View」ドロップダウン・メニューを使用して、表示する列の選択および列の並替えを行うことができます。また、「View」ドロップダウン・メニューまたは「Query By Example」アイコンを使用してイベントを検索することもできます。

スプレッドシート・ファイルにイベントのリストを保存するには、「Export」をクリックします。


3.6 ツールバーの使用方法

ツールバーはメニューの下に位置しています。ツールバーのアイコンは、ビューで選択されているオブジェクトに関連付けられているタスクの実行に必要なワークフローをサポートするように配置されています。

メニューとツールバーは、特定のアクションを実行する場合に併用されます。操作に応じて、「Actions」メニューのオプションおよびツールバーのボタンは変わります。たとえば、図3-6に示すように、Oracle VM Serverを選択すると、Oracle VM Serverを管理するためのツールバー・アイコンが表示されます。

図3-6 Oracle VM Serverを管理するためのツールバー・アイコン

図3-6の説明
「図3-6 Oracle VM Serverを管理するためのツールバー・アイコン」の説明

この場合、ツールバーのボタンをクリックして次の操作を実行します。

ツールバーで使用可能なオプションは、メニューで使用可能なオプションを反映しています。詳細は、第3.4.3項「「Actions」メニュー」を参照してください。

3.7 ナビゲーション・ツリーの使用方法

ナビゲーション・ツリーは、管理対象のオブジェクト間の関係を示しています。これらのオブジェクトには、物理オブジェクトと仮想オブジェクトの両方があり、Oracle VM Server、サーバー・プール、Oracle VM Managerを使用して作成した仮想マシンなどが含まれます。たとえば、「Home」ビューは、サーバー・プール、Oracle VM Server、それらのOracle VM Servers上でホスティングされる仮想マシン間の関係を示しています。

ナビゲーション・ツリーの内容は、ツリーでクリックしたオブジェクトに応じて変わります。

図3-7「Home」ビューのナビゲーション・ツリーの例を示します。

図3-7 ナビゲーション・ツリー

図3-7の説明
「図3-7 ナビゲーション・ツリー」の説明

この例では、MyServerPoolというサーバー・プールに、MyServer1、MyServer2およびMyServer3という3つのOracle VM Serverが含まれています。MyHVMという停止されている仮想マシンおよびMyPVMという実行中の仮想マシンがMyServer2上でホスティングされています。

3.8 オブジェクト・アイコンの色

オブジェクト・アイコンは、灰色、黄色または赤色の3つの色のいずれかになります。これらの色はオブジェクトのステータスを表します(色の意味については、表3-9「オブジェクト・アイコンの色」を参照)。

表3-9 オブジェクト・アイコンの色

アイコンの色 アイコンの例 ステータス

灰色

VMアイコン

正常。警告イベントまたはエラー・イベントなし。

黄色

VM警告アイコン


オブジェクトに、関連付けられている警告イベントがあります。

赤色

VMエラー・アイコン

オブジェクトに、関連付けられているエラー・イベントがあります。


オブジェクトに関連付けられているイベントを表示するには、ナビゲーション・ツリーでそのオブジェクトを選択します。「Events」タブを含むそのオブジェクトの管理ペインが表示されます。「Events」には、そのオブジェクトのすべてのイベントがリストされます。