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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B65081-16
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D ターゲットの可用性状態の概要

次の項では、使用可能な状態とターゲットのステータスのリアルタイム更新の設定方法について説明します。

D.1 ターゲットの可用性状態の変更

Enterprise Managerでは、ターゲットの可用性ステータスの包括的な配列を情報アイコンの形式で表示します。様々なCloud Controlコンソール・ページでこれらのアイコンが表示され、リポジトリでのターゲットの現在の状態が示されます。

次のように、使用可能なターゲットのすべての可用性ステータスとその意味を示します。

アイコン 可用性の状態 説明
なし なし ターゲットの可用性の状態は適用されません。
Target_Down_16.pngについては周囲のテキストで説明しています。
停止中 ターゲットは停止しています。

エージェントが停止しているためにターゲットが使用できない可能性があります。計画メンテナンスの一環としてエージェントが停止された場合は、エージェントにブラックアウトを作成することを検討してください。

Target_Up_16.pngについては周囲のテキストで説明しています。
稼働中 ターゲットは稼働しています。
metriccollerror_ena.pngについては周囲のテキストで説明しています。
可用性評価エラー ターゲットの可用性ステータスを判別しようとしてエラーが発生しました。ターゲットの可用性評価エラーは、メトリックの収集エラー、エージェント使用不可、またはネットワークの問題によって発生する可能性があります。
「クリア」アイコン
エージェント停止 ターゲットを監視しているエージェントが停止しています。

エージェントがエラーで停止した場合は、再起動する必要があります。計画メンテナンスの一環としてエージェントが停止された場合は、エージェントにブラックアウトを作成することを検討してください。

target_up_unmonitored.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント停止中、ターゲット稼働中 ターゲットを監視しているエージェントは停止していますが、ターゲットは稼働しています(ただし監視されていません)。

トラブルシューティングとして、エージェントのホームページに移動し、「ステータス」フィールドの横にある「兆候分析」ツールを実行します。

agenterror_ena.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可 エージェントは使用できません。特に、Oracle Management Service (OMS)はエージェントと通信できません。

エージェントが停止している場合、管理エージェントがOMSによってブロックされた場合、または管理エージェント・ホストが停止している場合は、一般的にエージェントは使用できません。ネットワークやその他の特定の問題が原因で、管理エージェントが使用できない可能性もあります。

AVAIL_UNDER_MIGRATION.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(移行中) エージェントの移行処理中のため使用できません。
AVAIL_UNREACHABLE_AGT_ERR_READONLY_FS.bmpについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(ファイル・システムに書き込めません) エージェントはファイル・システムに書き込むことができません。

エージェントのファイル・システムの可用性を確認してください。トラブルシューティングとして、Enterprise Managerコンソールからエージェントのホームページに移動し、「兆候分析」ツール(「ステータス」フィールドの横にあります)を実行します。

AVAIL_UNREACHABLE_COLL_DISBALED.bmpについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(収集の無効化) エージェントのメトリック収集が無効になっています。

エージェントがOMSにアップロードできることを確認してください。トラブルシューティングとして、Enterprise Managerコンソールからエージェントのホームページに移動し、「兆候分析」ツール(「ステータス」フィールドの横にあります)を実行します。

Avail_Disk_Full.bmpについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(ディスク空きなし) エージェントのファイル・システムが一杯です。

エージェントのファイル・システムの使用可能領域を確認してください。トラブルシューティングとして、Enterprise Managerコンソールからエージェントのホームページに移動し、「兆候分析」ツール(「ステータス」フィールドの横にあります)を実行します。

UNREACH_AFTER_BLKOUT.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(ブラックアウト後) ブラックアウト期間が終了したために最初のアラート条件がまだ発生していないことから、エージェントは使用できません。
AVAILABILITY_BLOCKED_MANUAL.bmpについては周囲のテキストで説明しています。
エージェントがブロックされました(手動でブロック済) エージェントは手動でブロックされました。

エージェントをブロック解除します。

AVAILABILITY_PLUGIN_MISMATCH.bmpについては周囲のテキストで説明しています。
エージェントがブロックされました(プラグインの不一致) プラグインの不一致によりエージェントがブロックされました。

エージェントがバックアップからリストアされた場合は、エージェントの再同期化を実行します。

counter_mismatch.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェントがブロックされました(バウンス・カウンタの不一致) バウンス・カウンタの不一致によりエージェントがブロックされました。

エージェントがバックアップからリストアされた場合は、エージェントの再同期化を実行します。

agentUnr-misconf.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(エージェントの構成ミス) エージェントは、別のOMSとの通信用に構成されています。

エージェント構成を確認して、エージェントが正しいOMSと通信していることを確認します。

AVAIL_UNREACHABLE_AGT_COMBROK.pngについては周囲のテキストで説明しています。
エージェント使用不可(通信の中断) エージェントとOMS間の通信が中断したことにより、エージェントは使用できません。
blackout_16.pngについては周囲のテキストで説明しています。
ブラックアウト ターゲットは現在ブラックアウトされています。
pending_16.pngについては周囲のテキストで説明しています。
ステータス保留 ターゲットのステータスが不明です。
AVAIL_STATUS_PENDING_ADDTGT.pngについては周囲のテキストで説明しています。
ステータス保留(ターゲットの追加が進行中) ターゲットのステータスが不明です。ターゲットの追加中です。
AVAILABILITY_STATUS_PENDING_POST_BLACKOUT.pngについては周囲のテキストで説明しています。
ステータス保留中(ブラックアウト後) ターゲットのステータスが不明です。このターゲットでブラックアウトが終了した直後で、「可用性ステータス」が保留中です。
AVAILABILITY_STATUS_PENDING_POST_ERROR.pngについては周囲のテキストで説明しています。
ステータス保留中(メトリック・エラー後) ターゲットでメトリック・エラーが終了した直後で、「可用性ステータス」が保留中です。トラブルシューティングとして、My Oracle Supportの「Enterprise Manager 12c: How to run the "Targets Status Diagnostics Report" to Troubleshoot Target Status Availability Issues (up, down, metric collection error, pending, unreachable) for all Targets (Doc ID 1546575.1)」という記事を参照してください。

D.2 ターゲット・ステータス変更の更新

Enterprise Managerにより、ブラウザ・ページをリフレッシュしたり収集間隔の遅延が10分の数秒から数分かかる可能性があるレスポンス・メトリックでステータス変更の検出を待機したりせずに、特定のターゲット・コンテキストUIページのターゲット情報を自動的に更新できます。

ターゲット・コンテキスト・ページには、特定のターゲットの情報が表示されます。このページの上部には、ターゲット名、ターゲット・タイプ、ターゲット・ステータス、ターゲット・メニューなどの情報が表示されるコンテキスト・ヘッダーがあります。次の図に、ターゲットのステータス情報を表示するWebLogic Serverページを示します。

図D-1 ターゲットのコンテキスト領域

図D-1については周囲のテキストで説明しています。

次のターゲット・タイプで、ステータス変更の更新が使用可能です。

  • エージェント

  • ホスト

  • データベース・インスタンス(単一インスタンスのデータベースのみ)

  • アプリケーション・デプロイメント

  • WebLogic Server

前述のとおり、この機能によって、ターゲットのステータスが変更されたとき(「稼働中」から「停止中」など)に、そのターゲット・コンテキスト・ページを自動的に更新できます。デフォルトでは、自動ステータス変更更新はオフです。この機能は、oracle.sysman.core.uifwk.realTimeUIEnabled OMSプロパティを使用してオン/オフを切り替えることができます。

ステータス変更更新を有効にするには、次のemctlコマンドを実行します。

emctl set property -name oracle.sysman.core.uifwk.realTimeUIEnabled -value true