この章では、Oracle Enterprise Managerの基本機能に含まれる機能について説明します。
Enterprise Manager Cloud Control 12cの基本インストールには、なんらかのOracleソフトウェア・ライセンスの購入やサポート契約があれば無償となる機能がいくつか含まれています。
このリリースのOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、ライセンスの内容がいくつか変更されています。ライセンス・パックを必要としていた機能の一部は、基本機能に含まれるようになりました。
次の項目は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cのフレームワーク機能に含まれています。
Standard EditionおよびEnterprise Editionデータベースのユーザーは、フレームワークの基本機能とデータベース管理の基本機能を利用できます。次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 12cのデータベース管理の基本機能に含まれています。
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 12cミドルウェア管理に含まれています。
注意: ターゲットのホームページ自体のみ、ライセンスが不要です。履歴メトリックを参照するメトリック・リンクを含めたすべてのリンクは、対応するミドルウェア管理に含まれており、ライセンスが必要です。 |
Engineered Systemsには、ExadataおよびExalogicシステムが含まれています。
次の各ページは、Enterprise Manager Cloud Control 12c Exadata管理に含まれています。
ページ | ページ機能 |
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構成図 |
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トポロジ・ビューア |
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Exadataグリッド |
注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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「IBネットワーク」ページ | 概要 – ステータス、スイッチ、ファームウェア・バージョン、ポート・ステータスを示す構成図、ノード・ステータス、アラートのリスト、インシデント。
注意: 次の領域を使用するには、Oracle Diagnostics Packのライセンスが必要です。
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ILOM、KVM、Cisco Switch、PDU | 「サマリー」、「ジョブ・アクティビティ」、アラートのリスト |
次の項目は、Enterprise Manager Cloud Control 12cサーバーと仮想化管理に含まれています。
機能 | 説明 |
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管理 | ホストのリモート管理機能を提供します。 |
チャージバック | ゲスト仮想マシン(VM)およびホストの測定とチャージバック。
注意: Oracle Cloud Management Pack for Oracle DatabaseまたはOracle Cloud Management Pack for Oracle Middlewareのライセンスを購入していない場合は、VMゲストおよびホストのチャージバック・ターゲットへのアクセス権を取得するために、Enterprise Managerリポジトリ・データベースに対し、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseへのアクセス権を付与する必要があります。 |
構成管理 | ハードウェアおよびソフトウェアの構成データを収集します。 |
統合プランナ | Cloud Controlが収集したデータを活用し、業務上および技術的な制約の観点から、最適なサーバー統合シナリオを決定します。 |
制御/サービス・ドメイン | Oracle VM Server for SPARCの制御またはサービス・ドメイン属性を構成し、リソース消費を監視します。VMの作成後に対するvdiskの割当てを操作します。 |
動的なリソース割当て | Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCテクノロジを利用して、割当て済のリソースをリアルタイムで変更できます。 |
動的トポロジ | サービス・プロセッサ、ハイパーバイザ、グローバル・ゾーン、制御ドメインおよび仮想マシン間の子対親の関係を保持します。 |
ゲストVM/Linux OSパッチ適用 | ホストの自動パッチ適用およびUnbreakable Linux Network (ULN)との統合を実行します。 |
履歴傾向 | 相互的なOracle Solaris Zonesの作業負荷傾向の履歴を中央グラフで表示します。 |
ホストの監視と管理 | Cloud Controlコンポーネント・サービス(ジョブ、通知など)を監視します。 |
ハイパーバイザ/OSプロビジョニング | Oracle VM Server for SPARC制御ドメイン構成を作成するためのデフォルトのテンプレートを提供します。ファームウェアに組み込まれたハイパーバイザ・コンポーネントと、前述のベアメタルOSレイヤーとの間の互換性を保障します。 |
イメージ・ライブラリ管理 | ISOおよびOracle Solaris Flash Archive (FLAR)のイメージを保持し、物理および仮想プロビジョニングの両方に対応します。 |
インフラストラクチャ管理 | 「インフラストラクチャ・クラウド」メニューから、「ホーム」、「セルフ・サービス」、「リクエスト・ダッシュボード」の各ページに簡単にアクセスできます。 |
Linux管理 | Linuxサーバーの包括的なライフサイクル管理のためのコスト効果の高い統合ソリューションを提供します。 |
メトリック拡張 | 新しいメトリックを作成して、ユーザー環境に固有の状況を監視します。
注意: メトリック拡張は、ホスト・ターゲットにのみ無償で使用できますが、その他のターゲットの場合は有償です。 |
V12Nのプロファイルの監視 | Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Containerの各環境に関連する問題に対して監視属性を提供します。 |
ネットワーク構成 | VM作成ウィザードでネットワーク・トポロジを提供し、IPのマルチパスおよびVLANタグに基づいて冗長構成を強化します。 |
通知 | インフラストラクチャ・ターゲット(ホスト、ストレージ、VM)のイベントおよびインシデントについての通知。 |
Oracle Solaris Container Management | 検出、作成、削除、構成、起動、停止および監視など、完全なライフサイクル管理を実現します。 |
Oracle Solarisグローバル・ゾーン | グローバル・ゾーンのリソース割当てを構成し、リソース消費を監視します。 |
Oracle Solaris Zones and Patch Management | ゾーンが別のグローバル・ゾーンに移行される際に、アタッチ時の更新処理を促進します。 |
Oracle VMおよびゲストVMのプロビジョニング | Oracle VMサーバー・ソフトウェアをベアメタル・サーバーにデプロイし、オペレーティング・システムのISOまたはPXEモードを使用してゲストVMを作成します。 |
Oracle VM管理(Oracle VMマネージャ、セルフサービス・コンソール(IaaSマネージャ)など) | 環境の要求を管理して、ストレージの容量を拡大します。 |
Oracle VM Server for SPARC | 検出、作成、削除、構成、起動、停止および監視など、完全なライフサイクル管理を実現します。 |
パフォーマンスの監視 | リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス監視を実行します。 |
Oracle VMテンプレートのプロビジョニング | Oracle VMテンプレートのプロビジョニング。 |
リソース仮想プール | T-seriesサーバーのグループを構築して、ネットワーク構成と共有ストレージを管理し、作業負荷を自動的に分散して、パフォーマンス・メトリックの集約の履歴を表示します。 |
ストレージの統合 | Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCの各環境でOracle Sun ZFS Storage Appliancesを自動的に活用します。 |
ストレージ用のプラグイン | ストレージ資産の管理を効率化します。 |
テクノロジ抽出レイヤー | M-series動的ハードウェア・ドメイン、T-series Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Zonesを使用して、複雑な運用プランを作成します。 |
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracleサーバー、ストレージ、ネットワーク・デバイス、オペレーティング・システム、およびOracle Solarisの仮想化テクノロジ全体を最も包括的に管理すると同時に、ライフサイクル管理の集中化と自動化を組み込むことでIT企業の業務を飛躍的に効率化します。Ops CenterはOracleのインフラストラクチャ管理における、現時点で最も優れたソリューションです。
Ops Centerは、リソース管理と可動性の統合も含めて、仮想ゲストの完全なライフサイクル管理を実現します。これによってユーザーは業務を合理化し、停止時間を削減できます。Ops Centerは物理的システムと仮想的システムの双方に、エンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供します。Oracle Solaris ZonesからOracle VM Server for SPARCにいたるまで、Ops Centerは細やかな制御と作業負荷の抽出を正しく組み合せることでハードウェアおよびソフトウェアの完全なソリューションを実現します。
Ops Centerには次の機能が含まれています。