この章では、Enterprise Managerによって提供されるクラウド管理パックについて説明します。次のパックが含まれています。
ライセンスが定義されている既存のターゲットにはあらかじめクラウド・ライセンスが付与され、新しいターゲットが検出されるたびにパックのライセンスが自動的に付与されます。「設定」、「Management Pack」、「Management Packのアクセス権」の順にクリックして、ライセンスのアクセス情報を確認します。
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseでは、データベース・クラウドを設定し、Database as a Serviceモデルを操作できます。次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要なリンクへのアクセス
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要なRESTful API
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要なEMCLI動詞
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要なビューと表
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要なチャージバック・レポート
このパックは、次のような機能を備えています。
機能 | 定義 |
---|---|
即時利用可能なセルフサービス・ポータルおよびデータベース・テクニカル・サービス・カタログ | コンシューマのロールに基づく一連の事前承認済テンプレートを提供します。 |
セルフサービス・データベース・プロビジョニング | 物理インフラストラクチャ、仮想インフラストラクチャおよびEngineered Systemインフラストラクチャのサポートを提供します。 |
包括的なデプロイメント・モデル | 共有サーバー(VMベース)、共有クラスタ、共有データベース(Schema-as-a-Service)およびPluggable Database-as-a-Service (PDBaaS)のデプロイメント・モデルをサポートします。 |
仮想アセンブリ・プロビジョニング | データベースVMアセンブリのプロビジョニング(OVA形式のファイルはアセンブリとみなされます)。たとえば、3つの仮想マシン(VM) (WebLogic Server管理対象サーバー x 2、データベース x 1)からなるアセンブリ・トポロジの場合は、両方のパックでそれぞれの層に対応する必要があります。スケジュールおよびパフォーマンス・ベースのリソース管理ポリシー。 |
スナップ・クローン | Oracle Databaseを高速かつストレージに依存しない、ストレージ効率のよい方法でクローニングする方法を提供します。この機能は、Oracle Databaseバージョン10gから12c (プラガブル・データベースを含む)をサポートします。Exadataスパース・クローン、CloneDB、およびマルチテナントのACFSスナップショット・ベースのシン・クローニングに対するEnterprise Managerサポートは、スナップ・クローン機能に含まれています。 |
フル・クローンのデータ・リフレッシュ | 新しいRMANバックアップおよびRMAN複製を使用して、フル・クローンに含まれるデータを本番環境の最新データでリフレッシュできます。この機能により、DBAの時間と労力を大幅に削減できます。
注意: 新しいフル・クローンを作成する機能はDatabase Lifecycle Management Pack for Oracle Databaseのライセンスを必要としますが、追加のリフレッシュ機能はCloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスを必要とします。 |
管理フロー(セルフサービス以外) | ソース・データベースのスナップ・クローンを作成します。これには名前および構成パラメータを保持してデータベースをリフレッシュする機能を含みます。 |
フリート・メンテナンス | クラウド・プールのデータベース・サービス・インスタンスに対し、最小限の停止時間のパッチ適用およびアップグレードを提供します。この機能により、データベース資産のソフトウェア汚染を削減できます。 |
ガバナンス | 割当てとリタイア・ポリシーによるロールベースのアクセス制御およびリソース制御。 |
測定およびチャージバック | 固定費、使用率メトリックおよびデータベースの構成パラメータに基づいたサポートを提供します。 |
プログラムによるアクセス | REST APIおよびEMCLIを介したセルフサービス・ポータルへのアクセスを提供します。 |
Database-as-a-Service (DBaaS) Rapid Start Kit | Enterprise Manager Cloud Control 12cの迅速な設定および構成が可能。 |
ブループリント | クラウドREST APIを使用するクラウド操作のブループリント主導型の統合。 |
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseを使用する場合は、Database Lifecycle Management Pack for Oracle Databaseが必要です。
データベースのホームページで、「データベース」ターゲット・メニューをクリックし、「プロビジョニング」、「クローンおよびリフレッシュ」の順に選択します。このページには、次のアクションが含まれています。
CloneDBデータベースの作成
スナップ・クローン・データベースの作成
テスト・マスターとして昇格
テスト・マスターから削除
リフレッシュ
「エンタープライズ・サマリー」ホームページを使用するには、次のライセンス・ページとこのパックのリンクを必要とします。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボード」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「ポリシー」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「クラウド・ホーム」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「チャージバック」を選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「プロビジョニングとパッチ適用」、「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。「データベースのプロビジョニング」ページの左側にあるメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。次に、「PDB操作」セクションから、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。「起動」をクリックし、「プラガブル・データベースの作成オプション」から「既存のPDBのクローニング」>「スナップ・クローン」を選択します。
マルチテナント・コンテナ・データベースのホームページで、「Oracleデータベース」メニューから「プロビジョニング」、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」の順に選択します。次に、「PDB操作」セクションから、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。「起動」をクリックし、「プラガブル・データベースの作成オプション」から「既存のPDBのクローニング」>「スナップ・クローン」を選択します。
「設定」メニューをクリックします。「クラウド」、「インフラストラクチャ」の順に選択します。
「設定」メニューをクリックします。「クラウド」、「データベース」の順に選択します。
「設定」メニューをクリックします。「プロビジョニングとパッチ適用」、「ストレージ登録」の順に選択します。
次のRESTful APIは、ライセンスを必要とします。
API | 説明 |
---|---|
アセンブリ操作 | リソース・アセンブリ・テンプレートおよびアセンブリ・インスタンス用のPOST/GET/PUT/DELETE URI空間での/em/cloud/iaas 。 |
データベース操作およびスキーマ操作 | POST/GET/PUT/DELETE URI空間での/em/cloud/dbaas/ 。 |
DBaaS設定操作 | POST/GET/PUT/DELETE URI空間での/em/websvcs/restful/extws/cloudservices/admin/cfw/v1 。 |
次のEMCLI動詞は、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。
add_pool_members cancel_cloud_service_requests create_charge_item create_dbaas_quota create_pool create_service_template db_cloud_maintenance db_software_maintenance delete_charge_item delete_cloud_service_instances delete_cloud_user_objects delete_dbaas_quota delete_pool delete_service_template get_cloud_service_requests get_cloud_user_objects get_cloud_service_instances get_dbaas_quota |
get_dbaas_request_settings get_metering_data get_pool_capacity_data get_pool_capacity_summary_data get_pool_detail get_service_template get_pool_constraints get_pool_criteria get_pool_instance_data get_pool_target_type get_pools list_charge_item_candidates refresh_database remove_pool_members update_dbaas_request_settings update_dbaas_quota update_pool |
リポジトリ・スキーマ内の次のオブジェクトは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Databaseのライセンスが必要です。
EMCT_CBA
で始まる表。
EMCT$CBA
で始まるビュー。
次のビューがあります。
GP_EMCT_CBA_TARGET_CHARGE MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_HOURLY MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_DAILY
Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareでは、ミドルウェア・クラウドを設定し、Middleware as a Service (またはPlatform as a Service)モデルを操作できます。次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareの前提条件
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要なリンクへのアクセス
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要なAPI
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要なビューと表
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要なEMCLI動詞
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareのライセンスが必要なチャージバック・レポート
このパックは、次のような機能を備えています。
Oracle Cloud Management Pack for Oracle Fusion Middlewareを使用するには、次のいずれかが必要です。
WebLogic Server Management Pack Enterprise Edition (WebLogicベースのアプリケーションのデプロイ用)。
SOA Management Pack Enterprise Edition (SOAのデプロイ用)。
「エンタープライズ・サマリー」ホームページを使用するには、次のライセンス・ページとこのパックのリンクを必要とします。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「インフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「インフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボード」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「ミドルウェアおよびデータベース・ホーム」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「ミドルウェアおよびデータベース・リクエスト・ダッシュボード」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「サービス・インスタンス」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「チャージバック」を選択します。
「設定」メニューをクリックします。「クラウド」、「インフラストラクチャ」の順に選択します。
「設定」メニューをクリックします。「クラウド」、「ミドルウェア」の順に選択します。
次のAPIは、ライセンスを必要とします。
API | 説明 |
---|---|
アセンブリ操作 | リソース・アセンブリ・テンプレートおよびアセンブリ・インスタンス用の/em/cloud/iaas/ URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE。 |
Java PaaS操作 | /em/cloud/jaas/ URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE。 |
MWaaS設定操作 | 次の場所でのPOST/GET/PUT/DELETE:
|
MWaaSユーザー操作 | /em/websvcs/restful/extws/cloudservices/ssa/mwaas/v1 URI空間でのPOST/GET/PUT/DELETE。 |
リポジトリ・スキーマ内の次のオブジェクトは、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Middlewareのライセンスが必要です。
EMCT_CBA
で始まる表。
EMCT$CBA
で始まるビュー。
次のビューがあります。
GP_EMCT_CBA_TARGET_CHARGE MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_HOURLY MGMT$EMCT_CBA_CHARGE_DAILY
次のEMCLI動詞は、Oracle Cloud Management Pack for Oracle Middlewareのライセンスが必要です。これらの動詞は、ミドルウェアpool.get_pool_target_type
で動作します。
add_pool_members create_charge_item create_pool create_service_template delete_charge_item delete_pool delete_service_template get_metering_data get_pool_instance_data get_pool_capacity_data |
get_pool_capacity_summary_data get_pool_constraints get_pool_criteria get_pool_detail get_pools get_service_template list_charge_item_candidates remove_pool_members update_pool |
Oracle Cloud Management Pack for Testingでは、ソフトウェアのテスト・サービスを提供する、各企業独自のテスト・クラウドを設定できます。次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックについて説明します。
Oracle Cloud Management Pack for Testingで提供される機能には、次が含まれます。
クラウド・インフラストラクチャ(仮想および物理)を提供するための設定。
Oracle VMインフラストラクチャでのセルフサービス・アセンブリ・プロビジョニング。
セルフサービス・テスト環境およびテスト・ドライバ・プロビジョニング。
割当てとリタイア・ポリシーによるリソース制御。
消費される計算リソースのフレキシブルなリソース計測およびチャージバック。
注意: Oracle Cloud Management Pack for Testingで使用する独自のテスト・ツールを定義できます。Oracle Load Testing、Oracle Functional Testing、Oracle Functional Testing Suite for Oracle ApplicationsおよびOracle Load Testing Suite for Oracle Applicationsを選択する場合、別個のライセンスが必要です。 |
「エンタープライズ・サマリー」ホームページを使用するには、次のライセンス・ページとこのパックのリンクを必要とします。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「テスト・ホーム」の順に選択します。
「Enterprise」メニューをクリックします。「クラウド」、「セルフ・サービス・ポータル」の順に選択します。「マイ・テスト」オプション、「マイ・テスト」タブの順に選択します。
「設定」メニューをクリックします。「クラウド」、「テスト」の順に選択します。