Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteガイド リリース12.1.0.2.0 部品番号E52969-01 | 目次 | 前 | 次 |
Oracle E-Business Suiteの変更管理(以前はOracle Application Change Management Pack for Oracle E-Business Suiteという製品として配布され、ACPまたはACMPという略称で呼ばれていました)によって、複数のOracle E-Business Suiteシステム全体で(機能的および技術的な)変更を監視および調整するための中央管理ビューが提供されます。変更管理によって、実装またはメンテナンス・アクティビティ中にカスタマイズ、パッチおよび機能の設定によって導入された変更を管理できます。
Oracle E-Business Suiteの変更管理は、次の2つの主要コンポーネントで構成されます。
パッチ・マネージャでは、単一のコンソールからOracle E-Business Suiteインスタンス全体にパッチをデプロイできます。パッチ・マネージャは、My Oracle Supportに統合されており、パッチを自動的にダウンロードして複数の(単一または複数ノードの) Oracle E-Business Suiteインスタンス全体にデプロイできます。Oracle E-Business Suiteのパッチとパッチ・セットの両方に加え、カスタマイズ・マネージャで作成されたパッチがサポートされます。
カスタマイズ・マネージャでは、単一のOracle E-Business Suiteインスタンスまたは複数のOracle E-Business Suiteインスタンスのカスタマイズをパッケージ化、リリース、デプロイおよび移行するプロセスを自動化できます。これは、サード・パーティのソース・コントロール・リポジトリと統合して、パッケージ化が必要なカスタマイズにアクセスする機能を提供します。更新をパッケージ化する前に、カスタマイズ・マネージャは、ソフトウェア・コーディングのベスト・プラクティスに基づいてカスタマイズを検証します。これらのカスタム・パッケージは、他のOracleパッチと同様にOracle Applications DBA (AD)ユーティリティまたはパッチ・マネージャを使用して、Oracle E-Business Suiteインスタンスにパッチ適用できます。
これらのコンポーネントには、「ターゲット」メニュー→「E-Business Suite」→「管理」→「変更の管理」の順に移動することで、中央の「変更の管理」ページ(ダッシュボード)からアクセスできます。
複数のOracle E-Business Suiteシステムにわたる変更を調整するメカニズムを簡略化します。
変更のデプロイメントを自動化することでユーザーの生産性を向上します。
標準ベースの変更デプロイメント・フレームワークを提供することで人為的エラーを削減します。
指定されたユーザーにOracle E-Business Suiteシステムの更新について通知します。
変更管理は、アプリケーション環境全体を管理できる中央のOracle Enterprise Managerコンソールからこれらの利点を提供することで、総所有コストを削減するために役立ちます。
変更管理ダッシュボードによって、よく使用される機能や最近のアクティビティのサマリーに迅速にアクセスできます。
必要なロールを持つユーザーは、変更承認リクエスト・リージョンを使用できます。この変更承認セクションには、更新された最近の変更承認リクエストのサマリーが表示されます。また、特定の変更承認リクエストを検索することや、「ホーム」リンクをクリックして完全なリストにナビゲートすることもできます。
パッチ・マネージャでは、最新のパッチ適用アクティビティがリストされます。サマリーには、完了したパッチ実行、進行中のパッチ実行、またはスケジュールされているパッチ実行がリストされます。パッチ名をクリックして詳細情報にドリルダウンできます。また、パッチの検索、パッチ・ダッシュボードへの移動、新しいパッチ適用の開始またはスケジュールを行うことができます。
カスタマイズ・マネージャでは、リリース11iとリリース12の両方で最近更新されたパッケージが表示されます。また、パッケージに関する最近のアクティビティがそのステータスとともに表示されます。パッケージ名をクリックして詳細情報にドリルダウンできます。パッケージの検索、新しいパッケージの作成、ファイル・ソースとOracle E-Business Suiteマッピングの設定、またはレポートへのアクセスを行うことができます。さらに、カスタム・アプリケーションを管理し、1つ以上のインスタンスにおけるカスタム・アプリケーションの登録または検証に関連するリクエストを追跡できます。
変更承認フレームワークによって、変更管理の任意の製品を使用して実行されたすべての変更が、変更承認メカニズムを経由することが保証されます。この変更制御メカニズムには、Oracle E-Business Suiteインスタンスの構成またはコード変更の原因となる変更に対する一定レベルの承認が含まれます。変更承認フレームワークによって、変更制御リクエストや履歴データに関する追跡および監査が提供されます。変更管理内のすべての変更リクエストを追跡するために、一般的な変更制御追跡ダッシュボードが提供されます。リクエスタが、スーパー管理者であるか、適切なターゲット・アクセス権が含まれる各承認者ロールを持つ場合、自動承認を使用できます。
パッチ・マネージャおよびカスタマイズ・マネージャ内のすべてのクリティカルな変更は、変更制御メカニズムを経由する必要があります。
メインの「変更の管理」タブには、変更承認リクエストの最近のアクティビティがリストされます。
必要な権限の詳細は、「変更管理の権限」を参照してください。
「変更の管理」の変更承認リクエストの下の「ホーム」リンクをクリックすると、変更承認ダッシュボードにアクセスできます。
変更承認ダッシュボードによって、適切な権限を持つユーザーは、次のことを実行できます。
ロール・アクセスに応じたリクエストの検索。
詳細の確認後における特定の変更制御リクエストの承認または却下。
関連履歴を使用した監査目的での変更制御リクエストに関するヒューリスティック・データの追跡。
変更管理機能を使用する場合、Oracle E-Business Suiteインスタンスにアクセスする必要があります。すべてのユーザーに対応するこれらのインスタンスの資格証明は、インスタンスにアクセスするたびに入力する必要はなく、1回かぎりの設定手順として設定できます。優先資格証明はユーザー間で共有されないことに注意してください。詳細は、「変更管理優先資格証明の設定」を参照してください。
Oracle E-Business Suiteシステムの更新に関する電子メール通知をユーザーに送信するためのオプションがあります。これらの通知を正常に送信するには、システムを適切に設定する必要があります。
Oracle Management Server上のエージェントが起動して実行されていることを確認します。
コマンドparDeployがOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cの設定の一部として実行されていることを確認します。
次の説明に従ってSMTP情報を入力します。
Oracle Enterprise ManagerでSMTP情報を設定する手順
Oracle Enterprise Managerで送信SMTPサーバーの情報を入力する必要があります。
注意: SMTP情報が正しく設定されていない場合、通知は送信されません。
Oracle Enterprise Manager内で、「設定」→「通知」→「通知メソッド」の順にナビゲートします。
「送信メール(SMTP)サーバー」の値を設定します。
必要に応じて追加情報を入力します。
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteには、システムがパックの機能を使用するように正しく設定されているかどうかを確認するために実行できる診断テストが含まれています。これらのテストは、Oracle E-Business Suiteインスタンス・ページの「関連リンク」の下にあるパック診断リンクを使用して実行します。パック診断リンクの使用方法の詳細は、「パック診断テストの実行」を参照してください。
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