Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteガイド リリース12.1.0.2.0 部品番号E52969-01 | ![]() 目次 | ![]() 前 | ![]() 次 |
Enterprise Managerでは、ターゲット・タイプの定義の一部として、プラグイン・ターゲット・タイプに固有の資格証明のタイプを定義できます。たとえば、メトリック・データを収集するためにターゲット・インスタンスに接続する場合や、特定のEnterprise Managerジョブを起動する場合にプラグインによって必要とされるユーザー名とパスワードです。
名前付き資格証明は、システムでのユーザーの認証情報です。名前付き資格証明には、ユーザー名/パスワード、公開鍵と秘密鍵のペア、またはX509v3証明書を使用できます。Enterprise Manager管理者は、ジョブの実行、パッチ適用、その他のシステム管理タスクなどの操作を実行する場合に使用するこれらの資格証明を、Enterprise Managerに名前付きエンティティとして格納できます。たとえば、パッチ適用のために使用するユーザー名とパスワードを、MyPatchingCredsとして格納できます。その後、MyPatchingCredsを使用するパッチ適用ジョブを発行して、本番データベースにパッチを適用できます。オペレータは、管理者が保存および格納する選択された名前付き資格証明を使用し、それに関連付けられた実際のユーザー名とパスワードは知らないため、名前付き資格証明によってセキュリティ・パスワードの追加レイヤーが確保されます。
名前付き資格証明を定義するには、「設定」メニュー→「セキュリティ」→「名前付き資格証明」の順にナビゲートします。名前付き資格証明の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteでは、実行する管理アクティビティに基づいて、Oracle E-Business SuiteまたはOracle E-Business Suiteノード用に名前付き資格証明を作成する必要があります。Management Packの全機能を使用する場合は、次に示す名前付き資格証明をすべて作成します。
Oracle E-Business Suiteにアクセスするための資格証明(アプリケーション・ログイン)
Oracle E-Business Suiteデータベースにアクセスするための資格証明
Oracle E-Business Suiteデータベースを監視するための資格証明
この資格証明を定義するには、次の手順に従います。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択します。
資格証明タイプとしてE-Business Suiteアプリケーション・ログイン資格証明を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteの名前を指定する必要があります。
前のステップに基づいて必要であれば、ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択し、ターゲット名を選択します。
資格証明プロパティを定義します。
Oracle E-Business Suiteデータベースにアクセスするための名前付き資格証明を作成するには、次の手順に従います。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択します。
資格証明タイプとしてE-Business Suiteデータベース資格証明を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteの名前を指定する必要があります。
資格証明プロパティを定義します。
次の各例では、データベース・アクセス用の名前付き資格証明の作成について説明します。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択します。
資格証明タイプとしてE-Business Suiteデータベース資格証明を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteの名前を指定する必要があります。
資格証明プロパティを定義します。APPSスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
APPLSYSスキーマにアクセスするための資格証明を作成するには、次の手順を使用します。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択します。
資格証明タイプとしてE-Business Suiteデータベース資格証明を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとしてOracle E-Business Suiteノードを選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteターゲットの名前を指定する必要があります。
資格証明プロパティを定義します。APPLSYSスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
次の手順を使用して、Oracle E-Business Suiteデータベースのシステム・スキーマの資格証明を作成します。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「Oracle E-Business Suite」を選択します。
資格証明タイプとしてE-Business Suiteデータベース資格証明を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとしてOracle E-Business Suiteノードを選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteターゲットの名前を指定する必要があります。
資格証明プロパティを定義します。SYSTEMスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
この資格証明は、次の手順を使用して作成します。
資格証明の名前と説明を指定します。
認証ターゲット・タイプとして「ホスト」を選択します。
資格証明タイプとして「ホスト資格証明」を選択します。
パラメータの有効範囲によって、この名前付き資格証明をOracle E-Business Suiteのすべてのインスタンスに適用するか、特定のインスタンスに適用するかを決定します。そのため、有効範囲として「ターゲット」を選択する場合、ターゲット・タイプとしてOracle E-Business Suiteノードを選択し、この名前付き資格証明を適用するOracle E-Business Suiteターゲットの名前を指定する必要があります。
APPL_TOPコンテキストを指定します。
資格証明プロパティを定義します。
Oracle E-Business Suiteの管理では、システムへの接続や様々なコマンドの実行のために優先資格証明を使用します。管理ダッシュボードからOracle E-Business Suiteインスタンスを管理する前に、特定のOracle E-Business Suiteターゲットおよび特定のノードのOracle E-Business Suiteノード・ターゲットに対して優先資格証明を設定する必要があります。アプリケーション・スキーマ資格証明は、管理でアプリケーション・スキーマ資格証明を必要とするターゲットに対してのみ設定する必要があります。すべてのインスタンスに適用されるデフォルトの優先資格証明、または特定のインスタンスのみに適用される優先資格証明を設定できます。
これらの資格証明を設定するには、Enterprise Managerで「設定」(メニュー)→「セキュリティ」→「優先資格証明」の順にナビゲートします。
注意: 優先資格証明の一括設定を実行する場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』の「EMCLIを使用した優先資格証明の設定」を参照してください。
次の表に、Management Packで使用される資格証明セットを示します。Management Packの全機能を使用する場合は、これらをすべて作成する必要があります。
名前 | 説明 |
---|---|
AppsDBCredsSet | APPSスキーマへのアクセス用 |
AppsSysDBCredsSet | SYSTEMスキーマへのアクセス用 |
ApplsysDBCredsSet | APPLSYSスキーマへのアクセス用 |
AppsUserCredsSet | アプリケーションへのログイン用 |
これらの資格証明を設定するには、Enterprise Managerで「設定」(メニュー)→「セキュリティ」→「優先資格証明」の順にナビゲートします。ターゲット・タイプのリストから「Oracle E-Business Suite」を選択し、「優先資格証明の管理」をクリックします。
デフォルトの優先資格証明を設定するか、特定のターゲット・インスタンス用の優先資格証明を設定します。適切な資格証明セットを選択して「設定」をクリックします。ここで、既存の名前付き資格証明から選択するか、新しい資格証明を作成して設定できます。
上の表の各資格証明セットに優先資格証明を設定します。
この資格証明セットを設定するには、Enterprise Managerで「設定」(メニュー)→「セキュリティ」→「優先資格証明」の順にナビゲートします。ターゲット・タイプのリストからOracle E-Business Suiteノードを選択し、「優先資格証明の管理」をクリックします。
「OS資格証明」を選択し、「設定」をクリックします。ここでは、既存の名前付き資格証明から選択することも、新しい資格証明を作成して設定することもできます。
Oracle E-Business Suiteノード用の名前付き資格証明がまだ設定されていない場合は、「資格証明タイプがないか、必要な構成がありません。」というメッセージが表示されます。
注意: リリース12.1.0.1.0では、これらの資格証明は、Oracle E-Business Suiteインフラストラクチャと呼ばれていました。
変更管理機能を使用する場合、Oracle E-Business Suiteインスタンスにアクセスする必要があります。すべてのユーザーに対応するこれらのインスタンスの資格証明は、インスタンスにアクセスするたびに入力する必要はなく、1回かぎりの設定手順として設定できます。
優先資格証明はユーザー間で共有されないことに注意してください。
資格証明を設定する手順
Oracle Enterprise Manager内で、「設定」→「セキュリティ」→「優先資格証明」の順にナビゲートします。
目的のターゲット・タイプを選択し、「優先資格証明の管理」をクリックします。
パッチ・マネージャでは、次のターゲット・タイプを選択します。
Oracle E-Business Suite: AppsDBCredsSet、AppsSysDBCredsSet、AppsUserCredsSetの各資格証明セットを設定します。これらの資格証明セットの詳細は、「Oracle E-Business Suite優先資格証明の設定」を参照してください。
優先資格証明を設定する前に、名前付き資格証明が作成されている必要があります。名前付き資格証明を作成する方法、および同じ名前付き資格証明をターゲット・インスタンス全体で再利用し、管理者間で共有する方法については、「Oracle E-Business Suite用の名前付き資格証明の作成」を参照してください。
Oracle E-Business Suiteノード: 「OS資格証明」資格証明セットを設定します。
この資格証明セットの詳細は、「Oracle E-Business Suiteノードの優先資格証明セットの設定」を参照してください。
優先資格証明を設定する前に、名前付き資格証明が作成されている必要があります。名前付き資格証明を作成する方法、および同じ名前付き資格証明をターゲット・インスタンス全体で再利用し、管理者間で共有する方法については、「Oracle E-Business Suite用の名前付き資格証明の作成」を参照してください。
この資格証明はAPPL_TOPコンテキストとデータベース・コンテキストの両方に設定します。
カスタマイズ・マネージャでは、次のターゲット・タイプを選択します。
ホスト: ファイルをチェックアウトするホストの「通常ユーザー名」と「通常パスワード」を設定する必要があります。このホストは、ファイル・ソース・マッピング内で参照されます。
Oracle E-Business Suiteノード: 「OS資格証明」資格証明セットを設定します。
この資格証明セットの詳細は、「Oracle E-Business Suiteノードの優先資格証明セットの設定」を参照してください。
優先資格証明を設定する前に、名前付き資格証明が作成されている必要があります。名前付き資格証明を作成する方法、および同じ名前付き資格証明をターゲット・インスタンス全体で再利用し、管理者間で共有する方法については、「Oracle E-Business Suite用の名前付き資格証明の作成」を参照してください。
この資格証明はAPPL_TOPコンテキストに設定します。
Oracle E-Business Suite: AppsDBCredsSet資格証明セットを設定します。
Javaパッチまたはレポートを作成するために使用するすべてのインスタンスについて、Oracle E-Business Suiteノードの資格証明を設定する必要があります。Oracle E-Businessインスタンスごとにアプリケーションとデータベース両方のコンテキスト資格証明を設定する必要があります。
カスタマイズ・マネージャでは、特定のOracle E-Business Suiteインスタンスでカスタムのアプリケーション登録および検証機能を使用するために、APPLSYSスキーマ資格証明、APPSスキーマ資格証明およびSYSTEMスキーマ資格証明を設定する必要もあります。これを行うには、AppsDBCredsSet、AppsSysDBCredsSet、ApplsysDBCredsSetの各資格証明セットを設定します。これらの資格証明セットの詳細は、「Oracle E-Business Suite優先資格証明の設定」を参照してください。
優先資格証明を設定する前に、名前付き資格証明が作成されている必要があります。名前付き資格証明を作成する方法、および同じ名前付き資格証明をターゲット・インスタンス全体で再利用し、管理者間で共有する方法については、「Oracle E-Business Suite用の名前付き資格証明の作成」を参照してください。
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