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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
12c リリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61771-02
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P Oracle Fusion Applicationsのサポート

この付録では、Oracle Fusion Applicationsスイートの一部として使用できるアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。

P.1 概要

RUEIでは、追加設定なしでOracle Fusion Applicationsスイートの一部として使用できるモジュールおよびコンポーネントを監視することができます。たとえば、Oracle Fusion Customer Relationship Management (CRM)およびOracle Fusion Human Capital Management (HCM)などです。これらのアプリケーションを自動的に発見し、ネットワーク・オブジェクトをビジネス・ファンクションに変換します。

http://www.oracle.com/us/products/applications/fusion/index.htm

P.2 Oracle Fusion Applicationsスイート定義の作成

他のサポートされているOracle Enterpriseアーキテクチャと同様に、Oracle Fusion Applicationsアプリケーションのスイート定義を作成できます。スイートを作成する手順の詳細は、10.1.1項「スイート定義の作成」に記載されています。

デフォルトのセッション・トラッキングCookieは、デプロイメントで使用されるデフォルト・スキーマに依存しています。通常Cookieには、名前のどこかにFND_SESSIONが含まれています。また、RUEIによって、完了したセッションのユーザーを監視および追跡するには、Cookieのパスを「/」に設定する必要があります。Oracle ADFアプリケーションが、状態の追跡のために別のCookie名を使用する場合は、それを反映するようにアプリケーション定義を更新する必要があります。また、ユーザー名の認識はuserid構造に基づくことに注意してください。Cookie構成の詳細は、12.2項「セッション・トラッキング・メカニズムの指定」を参照してください。

P.3 create_FUS_info.plスクリプトの実行

ご使用の環境でRUEIがOracle Fusionビジネス・ロジックを正確に変換できるようにするために、次の手順を実行してください。

  1. create_FUS_info.plスクリプトをOracle Fusionサーバーのホーム・ディレクトリにコピーします。これはRUEIシステムのRUEI_DATA /processor/local/downloadディレクトリにあります。

  2. Oracle Fusionサーバーで任意のユーザーとしてcreate_FUS_info.shスクリプトを実行します。脚注1 このスクリプトは、環境で識別されたページIDにIDを割り当てます。create_FUS_info.plスクリプトは次の必須パラメータを指定して実行してください。

    create_FUS_info.pl connect-string
    

    connect-stringは、Oracle Fusionデータベースへのスクリプトのアクセスを許可するために使用する文字列です。スクリプトはスキーマを読み取り、現在のディレクトリに.txtファイルを生成します。次に例を示します。

    create_FUS_info.pl "sys/oracle@myshop-fus:1522"
    create_FUS_info.pl "sys/oracle@FUS"
    

    FND_APPL_TAXONOMY_VLおよびFND_APPL_TAXONOMY_HIERARCHY表を使用して製品名を取得することに注意してください。これから製品ファミリが導出されます。レポートされるビューIDは、レスポンスのAdf-View-Id HTTPヘッダーから導出されます。このヘッダーが関連するヒットで見つからない場合、RUEIはクリックに関連するヒットのURLからビューIDの取得を試行します。

  3. 10.1.2項「構成ファイルのアップロード」で説明している手順を実行し、生成されたファイルをレポータ・システムにアップロードします。

P.4 関数エラー

事前定義済のコンテンツ・メッセージは、すべての標準Oracle Fusion Applicationメッセージに自動的に提供されます。これにより、タイプ(メッセージまたはエラー)およびレポートをカスタマイズできます。表P-1に示すエラー・タイプがサポートされます。

表P-1 事前定義済のFusionエラー・タイプ

ADFF_BIND-

TPC-

WCS-

UIX-

SSLCFG-

BIACM-

CFGFWK-

ADF_TRIND-

OHS-

OAMAP-

FRC-

BDSS-

OID-

FRM-

ASCRS-

ADF-MNC-

DVT-

BI-DCBEANS-

BI-PLUS-

OAMCFG-

ODV-

STS-

ADFDI-

TRS-

BI-POPVD-

BI-EUL-

IAU-

TCM-

RCS-

HELP-

PKI-

OAMSSA-

BI-PDFRDR-

UCM-CS-

BI-VIEWER-

OSSOIAP-

ODSM-

RUL-

FED-

ADF_FACES-

BAM-

BI-DCWBSVC-

DMS-

DFW-

BI-SVR-


P.5 データ・アイテム

表P-2に示すOracle Fusion Applications固有のデータ・アイテムは、RUEIによってレポートされます。

表P-2 Oracle Fusion Applications固有のデータ・アイテム

項目 説明

Fusionコンポーネント

前のエンドユーザー・アクションによってアクティブになった構成要素の表示名。

FusionコンポーネントのクライアントID

エンドユーザーが前のページでクリックした構成要素の一意のID。

Fusionコンポーネント・タイプ

前のエンドユーザー・アクションによってアクティブになった構成要素の種類。

Fusionコンポーネント・タイプ・クラス

前のエンドユーザー・アクションによってアクティブになった構成要素のID。

Fusionコンテキスト・ルート

エンドユーザー・アクションでアクティブだったコンテキスト・ルート(最上位ディレクトリ)。

Fusionイベント・タイプ

このヒットによってトリガーされたアクションのタイプ(表示、アクション、ダイアログ、フォーカス、ディスクロージャ、起動、問合せ、ソート、valueChangeなど)。

Fusion製品

エンドユーザー・アクションでアクティブだったFusion製品の名前。この値は、ファイルをマップすることでviewIdから導出されます。

Fusion製品コード

エンドユーザー・アクションでアクティブだったFusion製品の短縮名。この値は、viewIdから導出されます。

Fusion製品ファミリ

エンドユーザー・アクションでアクティブだったFusion製品ファミリの名前。この値は、ファイルをマップすることで製品の短縮名から導出されます。

Fusion製品ファミリ・コード

エンドユーザー・アクションでアクティブだったFusion製品ファミリの短縮名。

Fusionリージョン

エンドユーザー・アクションでアクティブだったリージョン(タスクフローと同じソースregionViewIDから導出されます)。

Fusionタスク・フロー・コード

エンドユーザー・アクションでアクティブだったタスクフロー(リージョンと同じソースregionViewIDから導出されます)。

FusionビューID

前のエンドユーザー・アクションが行われた画面の一部のViewID識別子(部分用)。


これらのデータ・アイテムの詳細は、次の場所から入手可能な『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E12839_01/web.1111/b31974/title.htm

P.6 既知の制限事項

現在、RUEIではOracle Fusion Applicationsのすべての機能はサポートされません。特に次の制約事項がすでに判明しています。

  • ページ・パフォーマンスをトレースするため、RUEIではPPRGETが必要です(12371586)。

  • クライアントIDは、必ずしも正しくレポートされません(12944375)。

  • リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)・フレームワーク(Ajaxなど)を使用するアプリケーションは、再生機能が低下する場合があります。



脚注

脚注1:このスクリプトは、本番環境と同じであれば検収環境でも実行できます。