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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
12c リリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61771-02
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K PeopleSoftのサポート

この付録では、PeopleSoftベースのアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。このサポートの対象となるのは、有効なApplication Management Suite for PeopleSoftライセンスを所有している場合に限られることに注意してください。詳細は、オラクル社の担当者に問い合せてください。

K.1 概要

このバージョンで提供される監視のサポートは、PeopleToolsバージョン8.48および8.49に基づくPeopleSoftアプリケーションに対して検証されています。テストは行っていませんが、これよりも前のバージョンにも対応できる場合があります。

K.2 監視の有効範囲の検証

多くの場合、PeopleSoftソフトウェアは標準以外のポート(800など)を使用するように構成されます。PeopleSoftインストールが実行しているポートを確認するには、ログインURLを調べてください。これは次の形式になっています。

http(s)://hostname:portnumber/pspt/...

portnumberが定義済ポートの1つとして構成されていることを確認します(HTTPまたはHTTPS)。また、HTTPSポートが指定される場合は、WebサーバーのSSL秘密鍵のコピーをコレクタ・システムにインポートするようにしてください。

K.3 PeopleSoftスイート定義の作成

PeopleSoftベースのアプリケーションのスイート定義を作成できます。作成方法は、サポートされている他のOracle Enterpriseアーキテクチャの場合と同じです。スイートを作成する手順は、10.1.1項「スイート定義の作成」に記載されています。

K.4 create_PSFT_info.shスクリプトの実行

ご使用の環境でRUEIがPeopleSoftのビジネス・ロジックを正しく変換できるようにする手順は、次のとおりです。

  1. create_PSFT_info.shスクリプトをPSFTサーバーのホーム・ディレクトリにコピーします。これはRUEIシステムのRUEI_DATA/processor/local/downloadディレクトリにあります。

  2. PSFTサーバーで任意のユーザーとしてcreate_PSFT_info.shスクリプトを実行します。脚注1 このスクリプトは、環境で識別されたページIDにIDを割り当てます。create_PSFT_info.shスクリプトは次の必須パラメータを指定して実行してください。

    create_PSFT_info.sh connect-string
    

    connect-stringは、PeopleSoftデータベースに対するスクリプトのアクセスを許可するために使用する文字列です。スクリプトはAPPLSYSスキーマを読み取り、現在のディレクトリに.txtファイルを生成します。次に例を示します。

    create_PSFT_info.sh "APPS/APPS@dliild-PSFT-:1522/dli03"
    create_PSFT_info.sh "APPS/APPS@PSFT"
    

    複数インスタンス環境では、目的のインスタンスごとにスクリプトを実行し、作成される.txtファイルを別に保存します。また、10.1項「スイートの使用」で説明するように、各インスタンスに別のスイート定義を作成します。

  3. 10.1.2項「構成ファイルのアップロード」で説明している手順を実行し、生成されたファイルをレポータ・システムにアップロードします。

K.5 Cookieテクノロジの確認

PeopleSoftスイート・インスタンスを作成すると、PeopleSoft環境用の事前定義済Cookieが自動的に作成されます。これは、PS_TOKENという名前のカスタムCookieとして実装されます。多くの場合、このCookieはご使用のPeopleSoft環境に適しています。ただし、環境の構成によってはこのCookieを変更する必要があります。また、RUEIによって、完了したセッションのユーザーを監視および追跡するには、Cookieのパスを「/」に設定する必要があります。

Cookieの構成の確認

Cookieの構成を確認する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザですべてのCookieを消去します。

  2. PeopleSoftアプリケーションに(再)ログインします。

  3. PeopleSoftでいくつかのページを表示します。

  4. ログアウトします。

  5. 少なくとも10分間待機します。

  6. RUEIレポータ環境を開きます。

  7. 「データの参照」を選択し、「すべてのセッション」グループを開いて「セッション診断」を選択します。記録されたセッション(ユーザーID別または時間別)を探します。アプリケーションについてフィルタリングできます。

  8. セッションを開いて、次の点を確認します。

    • ログイン以外のページ・ビューがレポートされていること。これで、セッションIDがログイン後に保存されていることが確認されます。

    • 少なくともある程度のPeopleSoftアプリケーション・アクティビティが記録されていること。

すべてのヒットが同じCookieに関連していない場合(これらは匿名ページとしてレポートされる)、問題がある場所を調べて、適切な方法で解決することをお薦めします。たとえば、Cookieのドメインまたはパスのオプションを調べます。

K.6 ホスト名およびURL接頭辞

PeopleSoftの実装およびPeopleSoftのインスタンスはホスト名で識別できます。一般的に、PeopleSoftスイートにアクセスする方法は2つあります。ホスト名のみを使用する方法、または完全修飾ホスト名(ドメインを含む)を使用する方法です。通常はドメインのみを指定してください。

K.7 データベース表

次のPeopleSoftデータベース表は、カスタマイズに関する情報を取得するためにcreate_PSFT-Info.shスクリプトで使用されます。

  • PSPRSMDEFN: portal_name、portal_prntobjectname、portal_objname、portal_labelおよびportal_urltextが、PSFT_object2portallabeltree.txtファイルとPSFT_porturltext2portallabeltree.txtファイルに移入されます。

  • PSPNLFIELD: PSFT_pnlfield2label.txtファイルに移入されます。

  • PSPNLGROUP: PSFT_pnl2itemlabel.txtファイルに移入されます。

K.8 データ・アイテム

表K-1に示すPeopleSoft固有のデータ・アイテムがRUEIでレポートされます。

表K-1 ディメンション

項目 説明

PeopleSoftコンテンツ・コード

このリクエストのコンテンツ。

PeopleSoft終了ノード・コード

PeopleSoftの終了ノード。

PeopleSoftフォルダ・パス・コード

このリクエストのフォルダ・パス。

PeopleSoft ICaction

実行されたアクションの名前。

PeopleSoft ICactionコード

実行されたアクションのID。

PeopleSoftノード

このリクエストのコンテンツを含むノードの名前。

PeopleSoftノード・コード

このリクエストのコンテンツを含むノードのID。

PeopleSoftパネル・アイテム

PSPNLGROUPと呼ばれるターゲット環境表から作成されるPSFT_pnl2itemlabelのマッピングに基づいたこのリクエストのパネル・アイテム。

PeopleSoftパネル・アイテムID

'Page'パラメータに基づいたパネル・アイテム。

PeopleSoftポータル

エンド・ユーザーが参照したポータルの名前。ポータル定義には、コンテンツ(テンプレート、ページレットなど)の表示方法を記述するメタデータが含まれています。

PeopleSoftポータル・コード

エンド・ユーザーが参照したポータルのID。ポータル定義には、コンテンツ(テンプレート、ページレットなど)の表示方法を記述するメタデータが含まれています。

PeopleSoftサイト

PeopleSoft Pure Internet Architecture設定で指定されたサイト名。これを使用すると、1つの物理Webサーバー上に複数のサイトを設定できます。サイト名は、最終的にWebサーバーによって適切な構成プロパティ・ファイルにマッピングされます。

PeopleSoftサイト・コード

PeopleSoft Pure Internet Architecture設定で指定されたサイト名。これを使用すると、1つの物理Webサーバー上に複数のサイトを設定できます。サイト名は、最終的にWebサーバーによって適切な構成プロパティ・ファイルにマッピングされます。


K.9 リソース

次の資料が役に立つ場合があります。

  • OracleアプリケーションでSSLを使用するためのHTTPサーバーの構成(ノート341904.1)。

K.10 既知の制限事項

現在、RUEIはPeopleSoftのすべての機能には対応していません。特に次の制約事項がすでに判明しています。

  • レポートは、最後にアクティブになった部分に基づいて行われます。したがって、1人のエンド・ユーザーが複数のブラウザ・ウィンドウで同時に参照しているとき、レポートされるページ名に間違った情報が含まれることがあります。

  • 現在、create_PSFT_info.shスクリプトはUNIX PeopleSoftサーバーでしか実行できません。

  • create_PSFT_INFO.shスクリプトを実行するときに無効な接続文字列が指定されていても、エラーがすぐにはレポートされません。[Enter]を数回押すとエラーがレポートされます。

  • リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)・フレームワーク(Ajaxなど)を使用するアプリケーションは、再生機能が低下する場合があります。



脚注

脚注1:このスクリプトは、本番環境と同じであれば検収環境でも実行できます。