ジョブは、頻繁に実行するタスクの自動化を定義するための作業の単位です。この章では、各ジョブ・ビューとその列について説明します。次のセクションがあります。
ビューを使用する方法の例は、第20章「例」を参照してください。
MGMT$CA_EXECUTIONSビューには、修正処理(CA)の実行のサマリーと各実行のステータス、ターゲットが含まれます。
表9-2 MGMT$CA_EXECUTIONS
列 | 説明 |
---|---|
CA_NAME |
CAの名前 |
CA_OWNER |
CAの所有者 |
CA_ID |
CAの一意の名前 |
JOB_TYPE |
CAのジョブ・タイプ |
EXECUTION_ID |
CAの実行ID |
SCHEDULED_TIME |
スケジュールされたCAの実行時間 |
START_TIME |
CAの実行の開始時刻(協定世界時(UTC)) |
END_TIME |
CAの実行の終了時刻(UTC) |
TRIGGERING_SEVERITY |
CAをトリガーした重大度 |
TARGET_NAME |
CAが実行されるターゲットの名前 注意: この値は、CAが関連付けられているターゲットと異なる場合があります。 |
TARGET_TYPE |
CAが実行されるターゲットのタイプ |
TARGET_GUID |
CAが実行されるターゲットの一意のID |
TIMEZONE_REGION |
実行に関連付けられているタイムゾーン・リージョン |
STATUS |
実行のステータスを表します。 使用可能な値は次のとおりです。
|
STATUS_INTERNAL |
実行の内部ステータス。 |
STATUS_CODE |
実行のステータス・コード。この列の意味は、ジョブ・タイプおよび実行に対して行われるステップに応じて異なります。このコードは、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
STATUS_BUCKET |
実行が対応するステータス・バケット。 注意: この値は、リリースによって、あるいはパッチセットによって異なります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。 |
STATE_CYCLE |
実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。 使用可能な値は次のとおりです。
|
MGMT$JOBSビューには、ジョブのスケジュールなど、ジョブに関する情報が表示されます。
表9-3 MGMT$JOBS
列 | 説明 |
---|---|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
JOB_DESCRIPTION |
ジョブ機能を説明するオプションのテキスト |
JOB_TYPE |
ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。 |
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
IS_LIBRARY |
ジョブがジョブ・ライブラリの一部であるかどうかを示します。 |
IS_RESTARTABLE |
ジョブを再起動できるかどうかを示します。0は、ジョブを再起動できないことを示します。1は、ジョブを再起動できないことを示します。 デフォルトでは、元のジョブ所有者が削除され、ジョブが別の管理者に移譲された場合、ジョブは再起動できません。 |
START_TIME |
スケジュールされた開始時刻。日次、曜日および日付スケジュールの場合、start_timeはジョブをいつ開始する必要があるかを示します。 |
END_TIME |
すべての定期スケジュールについて、ジョブを実行する最終日(および時刻)です。日次、曜日および日付スケジュールの場合は、日付部分のみ使用されます。 |
TIMEZONE_TYPE |
可能な値は次のとおりです。
|
TIMEZONE_REGION |
指定されたタイムゾーン・リージョン |
SCHEDULE_TYPE |
可能な値は次のとおりです。
|
INTERVAL |
schedule_typeが間隔(2)の場合、これはジョブを繰り返す間隔(分)です。 |
EXECUTION_HOURS |
ジョブが実行される時刻を指定します。時間は24時間形式(0から23まで)を使用して指定されます。 |
EXECUTION_MINUTES |
ジョブが実行される時刻を指定します。分は0から59までの数字で指定されます。 |
MONTHS |
月日ジョブ・スケジュールの場合は、スケジュールの月を示します。 |
DAYS |
曜日/日付または曜日ジョブ・スケジュールの場合は、曜日/日付を示します。 曜日は1(日曜)から7(土曜)までの数値で指定されます。 日付は1から31までの数値で指定されます。 |
MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORYビューには、ジョブ実行のサマリーが各実行のステータスおよびターゲットとともに表示されます。
表9-5 MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORY
列 | 説明 |
---|---|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
JOB_OWNER |
ジョブの所有者 |
JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
JOB_TYPE |
ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。 |
EXECUTION_ID |
一意の実行識別子 |
SCHEDULED_TIME |
ジョブ実行のスケジュールされた時間(TIMEZONE_REGIONで指定されたタイムゾーンを使用) |
START_TIME |
ジョブが実行された実際の時刻(UTC) |
END_TIME |
ジョブの実行が終了した実際の時刻(UTC) |
TARGET_NAME |
ジョブが発行されたターゲットの名前 |
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
TARGET_GUID |
ターゲットの一意のグローバル識別子 |
TIMEZONE_REGION |
ジョブ実行に指定されているタイムゾーン・リージョン |
STATUS |
ジョブ実行の現在のステータス 有効な値は次のとおりです。
|
STATUS_INTERNAL |
ジョブ実行の内部整数ステータス |
STATUS_CODE |
ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
STATUS_BUCKET |
実行が対応するステータス・バケット 注意: この値は、パッチセットによって変わります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。 |
STATE_CYCLE |
実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。 有効な値は次のとおりです。
|
SOURCE_EXECUTION_ID |
再試行されてこの実行(EXECUTION_ID)の基となった実行。再試行されていない実行の場合、SOURCE_EXECUTION_IDはEXECUTION_IDと同じです。 |
RETRIED |
この実行が再試行の場合、この値は1に設定されます。そうでない場合、0に設定されます。 |
MGMT$JOB_STEP_HISTORYビューには、ジョブ実行のステップレベルの詳細が表示されます。
表9-6 MGMT$JOB_STEP_HISTORY
列 | 説明 |
---|---|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
JOB_ID |
ジョブの一意システム識別子 |
EXECUTION_ID |
一意の実行識別子 |
STEP_NAME |
ジョブ・ステップの名前 |
START_TIME |
ジョブ・ステップの開始時刻(UTC) |
END_TIME |
ジョブ・ステップの終了時刻(UTC) |
STATUS |
ジョブ実行の現在のステータス |
TARGET_NAME |
ジョブが発行されたターゲットの名前 |
TARGET_TYPE |
ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。 |
TARGET_GUID |
ターゲットの一意のグローバル識別子 |
OUTPUT |
生成されたジョブ出力 |
STATUS_INTERNAL |
ジョブ・ステップの内部整数ステータス |
STATUS_CODE |
ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。 |
STEP_ID |
ジョブ・ステップのステップID |
STEP_TYPE |
ジョブ・ステップのステップ・タイプ |
MGMT$JOB_ANNOTATIONSビューには、ジョブ・ステータスの変更に関する注釈のサマリーが表示されます。
表9-7 MGMT$JOB_ANNOTATIONS
列 | 説明 |
---|---|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
JOB_STATUS |
ジョブのステータス。有効な値は次のとおりです。
|
OCCURRENCE_TIMESTAMP |
状態変化が発生した時刻 |
ANNOTATION_MESSAGE |
注釈テキスト |
ANNOTATION_TIMESTAMP |
注釈が作成された時刻 |
ANNOTATED_BY |
注釈を作成したEnterprise Manager管理者 |
MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOGビューには、ジョブ・ステータスの変更の通知配信の詳細が表示されます。
表9-8 MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOG
列 | 説明 |
---|---|
JOB_NAME |
ジョブの一意の名前 |
JOB_OWNER |
ジョブの所有者または作成者 |
JOB_STATUS |
ジョブのステータス。 使用可能な値は次のとおりです。
|
OCCURRENCE_TIMESTAMP |
状態変化が発生した時刻 |
DELIVERY_MESSAGE |
通知配信の成功または失敗を示すメッセージ |
DELIVERY_TIMESTAMP |
ログ・メッセージが作成された時刻 |