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Oracle® Enterprise Managerライフサイクル管理ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B66837-13
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15 Hybrid Cloud (Oracle PaaS)でのクローニング・ソリューション

この章の構成は、次のとおりです。

15.1 Oracle PaaSでのクローニングの概要

企業のITインフラストラクチャの管理中、オンプレミスで格納されたデータをOracle Cloudアプリケーションで使用および分析する場合があります。このような場合、オンプレミスで格納されたデータをOracle Cloudに移行する必要があることがあります。Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control) 12cリリース5 (12.1.0.5)には、この機能が用意されています。

Cloud Control 12.1.0.5によりHybrid Cloud管理が導入されるため、Enterprise Manager Command Line Interface (EM CLI)を使用して、オンプレミスのCloud Controlインスタンスを使用して特定のOracle Cloudターゲットを監視できるようになります。また、Hybrid Cloud管理を活用する新しいPDBのクローニング・ウィザードが導入されるため、オンプレミスのPDBをOracle CloudにデプロイされたCDBにクローニングできます。これによって、オンプレミス・データをOracle Public Cloudにコピーまたは移行できます。

また、Oracle Cloud内でのPDBのクローニングと同様に、PDBのクローニング・ウィザードまたはEM CLIを使用して、Oracle CloudにデプロイされたPDBをオンプレミスでデプロイされたCDBにクローニングすることもできます。

オンプレミスのPDBまたはスキーマをクローニングすると、そのコピーが作成され、Hybrid Cloud GatewayまたはOracle CloudへのSSH接続が可能な他のホストを介してデータが転送されます。その後、セキュアなコピーを使用してOracle CloudにPDBまたはデータベースが作成されます。

Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

15.2 Hybrid Cloudユースケースでのクローニング

次の表に、Hybrid Cloudでのクローニングに対応するユースケースを示します。

15.3 Oracle PaaSでのクローニングの前提条件

オンプレミスPDBをOracle CloudにデプロイされたCDB (つまり、宛先CDB)にクローニングするための前提条件は、次のとおりです。

  • オンプレミスCloud Controlインスタンスは、バージョン12cリリース5 (12.1.0.5)である必要があります。

  • 宛先CDBホスト(宛先CDBがデプロイされているホスト)に管理エージェントがデプロイされている必要があります。また、宛先CDBターゲットを検出する必要もあります。

    管理エージェントをOracle Cloudターゲットにデプロイする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  • クローニングがサポートされるのは、Oracleソフトウェア・ライブラリがOMSエージェント・ストレージ・タイプのアップロード場所で構成されていない場合のみです。

  • Oracle Cloudとのやり取りで、またはOracle Cloud内部で、テスト・マスター・データベースまたはテスト・マスター・プラガブル・データベースを使用することをお薦めします。

    テスト・マスター・データベースを作成するには、14.2項「テスト・マスター・データベースの作成」を参照してください。

    テスト・マスター・プラガブル・データベースを作成するには、14.4項「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成」を参照してください。

  • オンプレミスPDBとOracle CloudのPDBは暗号化されておらず、同じ文字セットを所有し、同じパッチ・セット・レベルを持つ必要があります。

  • オンプレミスのPDB、データベースおよびスキーマがASM上にあり、Oracle CloudのPDB、データベースおよびスキーマはファイルシステム上に存在する必要があります。

  • SSH認証がーゲット・データベース・ホストで可能です。SSH認証を構成するには、次のURLを参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e36415/sec_features.htm#EMSEC12868">>http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e36415/sec_features.htm#EMSEC12868

15.4 Oracle Cloudへのクローニング

データベース、スキーマまたはプラガブル・データベースをオンプレミスからOracle Cloudにクローニングする場合は、次のユースケースを参照してください。

15.4.1 Oracle CloudへのPDBのクローニング

オンプレミスPDBをOracle CloudのPDBにクローニングするには、次のいずれかのソリューションを使用できます。

15.4.1.1 クローン・ウィザードを使用したOracle CloudへのPDBのクローニング

PDBをOracle CloudにデプロイされたCDBにクローニングするには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。

  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。

  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、クローニングするPDBの名前をクリックします。

  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「Oracle Cloudへのクローン作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、クローニングするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「Oracle Cloudへのクローン作成」を選択できます。

  5. 「ソースと宛先: Oracle Cloudへのクローン作成」ページで、次の手順を実行します。

    • 「資格証明」セクションで、ソースCDBのSYSDBA資格証明と、ソースCDBのホスト資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、PDBクローンの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、PDBクローン・ターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、PDBクローンの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、Oracle Cloudにデプロイされた宛先CDB (PDBクローンを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。

      Cloudへのクローニングの単純なページ
  6. これ以上詳細を指定する必要がなければ、「クローン」をクリックします。これにより、Oracle CloudにデプロイされたCDBにPDBをクローニングするためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。

    他の構成詳細の指定やデータのマスキング、クローニング・プロセスのスケジュールを行う場合は、「拡張」をクリックします。

    「拡張」オプションを選択した場合は、それ以降の手順に従います。

  7. 「Oracle Cloudへのクローン作成: ソースと宛先」ページで、詳細を確認して「次へ」をクリックします。

    「Oracle Cloudへのクローン作成: ソースと宛先」ページ
  8. 「Oracle Cloudへのクローン作成: 構成」ページの「データベース・ファイルの場所」セクションで、PDBクローンのデータファイルを格納する記憶域の場所を指定します。

    「拡張構成」セクションで、PDBクローンの最大サイズの記憶域制限と、PDBクローン内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。

    「その他」セクションで、PDBクローン内に作成される表領域に対して使用するロギング・オプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    Cloudへのクローニングの「構成」ページ
  9. 「Oracle Cloudへのクローン作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、PDBのクローニング後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、「データ・マスキング定義の作成または編集」を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、PDBのクローニングの前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、PDBのクローニング後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」Cloudへのクローニングの「後処理」ページをクリックします。

  10. 「Oracle Cloudへのクローン作成: スケジュール」ページで、クローニングのデプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、クローニング・デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、クローニング・デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。

    Cloudへのクローニングの「スケジュール」ページ
  11. 「Oracle Cloudへのクローン作成: 確認」ページで、入力したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックしてデプロイメント・プロシージャを発行し、Oracle CloudにデプロイされたCDBにPDBをクローニングします。

    Cloudへのクローニングの「確認」ページ

15.4.1.2 EM CLIを使用したOracle CloudへのPDBのクローニング

オンプレミスのプラガブル・データベースをOracle Cloudにクローニングできます。EM CLIコマンドを使用する前に、オンプレミスPDBのテスト・マスターを作成し、そのテスト・マスターを使用してクローンを作成することをお薦めします。これは、データをインターネットで転送する前にマスキングする目的で推奨されます。

テスト・マスターを作成するには、14.4.2項「EM CLIを使用したテスト・マスター・プラガブル・データベースの作成」を参照してください。

オンプレミス・プラガブル・データベースをOracle Cloudにクローニングするには、EM CLI動詞emcli pdb_clone_management -input_file=data:/xyz/sdf/pdb_clone.props -cloneToOracleCloudを入力します(pdb_clone.propsは、クローニング・パラメータとその値を提供するプロパティ・ファイルです)。

プラガブル・データベースをクローニングするには、3つの方法があります。これらの各方法では、プロパティ・ファイル内の特定のパラメータの構成に違いがあります。3つの方法および構成パラメータの詳細は、後述します。

  • オペレーティング・システム(OS)イメージのバックアップ

    ソースPDBのバックアップを作成し、新しいPDBを作成します。BACKUP_TYPEパラメータでは、バックアップのタイプを指定する必要があります。BACKUP_TYPEに使用可能な値は、OSIMAGE、RMANおよびTARです。EXISTING_BACKUPおよびEXISTING_BACKUP_METADATAパラメータは指定しないでください。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    BACKUP_TYPE=OSIMAGE
    
  • 既存のバックアップ

    ソースPDBの既存のバックアップを使用し、新しいPDBを作成します。BACKUP_TYPEパラメータでは、バックアップのタイプを指定する必要があります。BACKUP_TYPEに使用可能な値は、OSIMAGE、RMANおよびTARです。EXISTING_BACKUPパラメータではバックアップ名のある場所を指定し、EXISTING_BACKUP_METADATAではバックアップの場所とメタデータ・ファイル名を指定します。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    EXISTING_BACKUP=/user1/pdbbackup/PDB1_Backup_14297779
    EXISTING_BACKUP_METADATA=/user1/pdbbackup/PDB1_Backup_14297779/PDB1.xml
    BACKUP_TYPE=RMAN
    

    注意:

    PDBバックアップを作成するには、動詞emcli pdb_backup -inputFile="loaction of file containing properties required for taking backup of PDB"を入力します(プロパティ・ファイルの内容例は次のとおりです)。
    TARGET_HOST_LIST=xyz.abccorp.com
    HOST_NORMAL_NAMED_CRED=XYZ_CRED:CRED_OWNER
    SRC_CDB_NAMED_CRED=CDB1_CRED:CRED_OWNER
    SRC_CDB_TARGET_NAME=CDB1
    SRC_CDB_TARGET_TYPE=oracle_database
    SRC_PDB_TARGET_NAME=CDB1_PDB1
    BACKUP_LOCATION=/user1/pdbbackup
    WORK_DIR_LOCATION=/tmp
    ORACLE_HOME_LOC=/scratch/d121hmcasm/product/12.1.0/dbhome_1
    

  • 切断/接続

    ソースPDBを切断し、切断されたソースを使用して宛先に新しいPDBを作成してから、ソースを再び接続します。EXISTING_BACKUP、EXISTING_BACKUP_METADATAおよびBACKUP_TYPEパラメータは指定しないでください。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    

注意:

前述の3つの方法のいずれについても、宛先PDBデータ・ファイルの場所がASMであれば、パラメータDEST_STAGE_DIRを追加します(その値は、ソースPDBデータ・ファイルの転送中に宛先として使用されます)。このパラメータはオプションであり、指定しない場合は一時ディレクトリが使用されます。Linuxシステムの場合、一時ディレクトリは/tmpです。

15.4.2 Oracle CloudのDBまたはPDBへのスキーマのクローニング

EM CLI動詞を使用して、オンプレミスのスキーマをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてOracle Cloudにクローニングできます。


注意:

前提条件として、スキーマ・データベースのテスト・マスターを作成し、そのテスト・マスターのスキーマを使用してクローンを作成することをお薦めします。テスト・マスターを作成するには、14.2.2項「EM CLIを使用したテスト・マスター・データベースの作成」を参照してください。

オンプレミスのスキーマをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてOracle Cloudにクローニングするには、次の手順を実行します。

  1. EM CLI動詞emcli describe_dbprofile_input -data_mode=EXPORTを入力します。出力にはすべてのプロファイル作成入力変数が提供されます。


    注意:

    エクスポートはデータベースとスキーマでのみサポートされており、インポートはデータベースとPDBの両方でサポートされています。つまり、ソースは常にデータベースまたはスキーマである必要がありますが、宛先はデータベースかPDBのいずれでもかまいません。

  2. 入力変数を使用して、すべての変数に対する値が設定されたプロパティ・ファイルを作成します。

  3. データベース・プロファイルを作成して、ソース・データベースからデータをエクスポートします。このためには、動詞emcli create_dbprofile - input_file=data:<properties file name along with path>を入力します。


    注意:

    この動詞について、前の手順で作成したプロパティ・ファイルを使用します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    # SOURCE                                        #
    #-----------------------------------------------#
    REFERENCE_DATABASE=SS_REF_TD_DB
    REFERENCE_DATABASE_TYPE=oracle_database
    REF_DB_CREDENTIALS=SYSDBA:SYS
    REF_HOST_CREDENTIALS=REF_NC_CRED:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    # DATA CONTENT DETAILS                          #
    #-----------------------------------------------#
    DATA_CONTENT_MODE=EXPORT
    DATA_CONTENT=METADATA_AND_DATA
     
    #-----------------------------------------------#
    # EXPORT DETAILS                                #
    #-----------------------------------------------#
    EXPORT.EXPORT_TYPE=SELECTED_SCHEMAS
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.0=HR
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.1=PM
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.2=OE
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.3=IX
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.4=SH
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.5=BI
    EXPORT.DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    EXPORT.DUMP_DIRECTORY_LIST.0=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.dmp,max_size=100
    EXPORT.LOG_FILE_DIRECTORY=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.log
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE DETAILS                       #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_NAME=Export Dump of Sample schemas10
    PROFILE_VERSION=11.2.0.4.0
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    
  4. 動詞を入力して、データを転送します(emcli data_transfer -input_file=data:/u01/files/data_trans.props)。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------#
    # SOURCE                                  #
    #-----------------------------------------#
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    SOURCE_LOCATION=/tmp/newp/PDB_Backup_142838
    SRC_HOST=bl2.idc.example.com
     
    #-----------------------------------------#
    # DESTINATION                             #
    #-----------------------------------------#
    DEST_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app3/sray/oradata/migda
    DEST_HOST=slo.us.example.com
    
    #-----------------------------------------#
    # HYBRID GATEAWAY / FORWARDER             #
    #-----------------------------------------#
    FORWARDER_HOST=slo.us.example.com
    FORWARDER_CRED=ACD_NY:SYSCO
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    

    注意:

    ソース・ホストと宛先ホストの間にSSH接続が存在する場合は、Hybrid Gatewayパラメータを削除してください。

  5. データを宛先データベースにインポートするための動詞を入力します(emcli dbimport -input_file=data:/u01/files/dbimport.props)。


    注意:

    宛先をデータベースまたはプラガブル・データベースにクローニングするには、プロパティ・ファイル内にDESTINATION_TARGET_TYPEオプションで必要な値を入力してください。データベースの場合はoracle_databaseと入力し、PDBの場合はoracle_pdbと入力します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    #         DESTINATION                           #
    #-----------------------------------------------#
    DESTINATION_TARGET=SS_OPC_DB
    DESTINATION_TARGET_TYPE=oracle_database
    DATABASE_CREDENTIAL=SYSDBA:SYS
    HOST_NAMED_CREDENTIAL=AE_NC:SYSCO
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE                               #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/Export Dump of Sample schemas10
     
    #-----------------------------------------------#
    #         SCHEMA DETAILS                        #
    #-----------------------------------------------#
    REMAP_SCHEMA_LIST.0=HR:HR
    REMAP_SCHEMA_LIST.1=OE:OE
    REMAP_SCHEMA_LIST.2=PM:PM
    REMAP_SCHEMA_LIST.3=IX:IX
    REMAP_SCHEMA_LIST.4=SH:SH
    REMAP_SCHEMA_LIST.5=BI:BI
    REMAP_TABLESPACE_LIST.0=EXAMPLE:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.1=USERS:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.2=SYSTEM:MYTBSP1
    DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    DUMP_FILE_LIST.0=/scratch/ae/dumpdir/samplschemas.dmp
    IMPORT_LOG_FILE_DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR
    

15.4.3 Oracle CloudのDBまたはPDBへのDBのクローニング

EM CLI動詞を使用して、オンプレミスのデータベースをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてOracle Cloudにクローニングできます。


注意:

前提条件として、データベースのテスト・マスターを作成し、そのテスト・マスターのスキーマを使用してクローンを作成することをお薦めします。テスト・マスターを作成するには、14.2.2項「EM CLIを使用したテスト・マスター・データベースの作成」を参照してください。

オンプレミスのデータベースをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてOracle Cloudにクローニングするには、次の手順を実行します。

  1. EM CLI動詞emcli describe_dbprofile_input -data_mode=EXPORTを入力します。出力にはすべてのプロファイル作成入力変数が提供されます。


    注意:

    エクスポートはデータベースとスキーマでのみサポートされており、インポートはデータベースとPDBの両方でサポートされています。つまり、ソースは常にデータベースまたはスキーマである必要がありますが、宛先はデータベースかPDBのいずれでもかまいません。

  2. 入力変数を使用して、すべての変数に対する値が設定されたプロパティ・ファイルを作成します。

  3. データベース・プロファイルを作成して、ソース・データベースからデータをエクスポートします。このためには、動詞emcli create_dbprofile - input_file=data:<properties file name along with path>を入力します。


    注意:

    この動詞について、前の手順で作成したプロパティ・ファイルを使用します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    # SOURCE                                        # 
    #-----------------------------------------------#
    REFERENCE_DATABASE=SS_TM_DB
    REFERENCE_DATABASE_TYPE=oracle_database
    REF_DB_CREDENTIALS=SYSDBA:SYS
    REF_HOST_CREDENTIALS=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    # DATA CONTENT DETAILS                          #
    #-----------------------------------------------#
    DATA_CONTENT_MODE=EXPORT
    DATA_CONTENT=METADATA_AND_DATA
     
    #-----------------------------------------------#
    # EXPORT DETAILS                                #
    #-----------------------------------------------#
    EXPORT.EXPORT_TYPE=FULL_DATABASE
    EXPORT.DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    EXPORT.DUMP_DIRECTORY_LIST.0=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.dmp,max_size=100
    EXPORT.LOG_FILE_DIRECTORY=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.log
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE DETAILS                       #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_NAME=Export Dump of Sample schemas10
    PROFILE_VERSION=11.2.0.4.0
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    
  4. 動詞を入力して、データを転送します(emcli data_transfer -input_file=data:/u01/files/data_trans.props)。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------#
    # SOURCE                                  #
    #-----------------------------------------#
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    SOURCE_LOCATION=/tmp/newp/PDB_Backup_1428003803938
    SRC_HOST=b12.idc.example.com
     
    #-----------------------------------------#
    # DESTINATION                             #
    #-----------------------------------------#
    DEST_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app3/sray/oradata/migda
    DEST_HOST=slo.us.example.com
    
    #-----------------------------------------#
    # HYBRID GATEAWAY / FORWARDER             #
    #-----------------------------------------#
    FORWARDER_HOST=slo.us.example.com
    FORWARDER_CRED=ACD_NY:SYSCO
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    

    注意:

    ソース・ホストと宛先ホストの間にSSH接続が存在する場合は、Hybrid Gatewayパラメータを削除してください。

  5. データを宛先データベースにインポートするための動詞を入力します(emcli dbimport -input_file=data:/u01/files/dbimport.props)。


    注意:

    宛先をデータベースまたはプラガブル・データベースにクローニングするには、プロパティ・ファイル内にDESTINATION_TARGET_TYPEオプションで必要な値を入力してください。データベースの場合はoracle_databaseと入力し、PDBの場合はoracle_pdbと入力します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    #         DESTINATION                           #
    #-----------------------------------------------#
    DESTINATION_TARGET=SS_OPC_DB
    DESTINATION_TARGET_TYPE=oracle_database
    DATABASE_CREDENTIAL=SYSDBA:SYS
    HOST_NAMED_CREDENTIAL=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE                               #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/Export Dump of Sample schemas10
     
    #-----------------------------------------------#
    #         SCHEMA DETAILS                        #
    #-----------------------------------------------#
    REMAP_SCHEMA_LIST.0=HR:HR
    REMAP_SCHEMA_LIST.1=OE:OE
    REMAP_SCHEMA_LIST.2=PM:PM
    REMAP_SCHEMA_LIST.3=IX:IX
    REMAP_SCHEMA_LIST.4=SH:SH
    REMAP_SCHEMA_LIST.5=BI:BI
    REMAP_TABLESPACE_LIST.0=EXAMPLE:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.1=USERS:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.2=SYSTEM:MYTBSP1
    DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    DUMP_FILE_LIST.0=/scratch/ae/dumpdir/samplschemas.dmp
    IMPORT_LOG_FILE_DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR
    

15.5 Oracle Cloudからのクローニング

Oracle Cloudからデータベース、スキーマまたはPDBをクローニングする場合は、次のユースケースを参照してください。

15.5.1 Oracle CloudからのPDBのクローニング

PDBをOracle CloudからオンプレミスPDBにクローニングするには、次のいずれかのソリューションを使用できます。

15.5.1.1 クローン・ウィザードを使用したOracle CloudからのPDBのクローニング

PDBをOracle CloudからオンプレミスPDBにクローニングするには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。

  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。

  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、クローニングするPDBの名前をクリックします。

  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「Oracle Cloudへのクローン作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、クローニングするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「Oracle Cloudへのクローン作成」を選択できます。

  5. 「ソースと宛先: Oracle Cloudからクローン作成」ページで、次の手順を実行します。

    • 「資格証明」セクションで、ソースCDBのSYSDBA資格証明と、ソースCDBのホスト資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、PDBクローンの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、PDBクローン・ターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、PDBクローンの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、パブリック・クラウド設定にデプロイされた宛先CDB (PDBクローンを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。

      Cloudからのクローニングの単純なページ
  6. これ以上詳細を指定する必要がなければ、「クローン」をクリックします。これにより、パブリック・クラウド設定にデプロイされたCDBにPDBをクローニングするためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。

    他の構成詳細の指定やデータのマスキング、クローニング・プロセスのスケジュールを行う場合は、「拡張」をクリックします。

    「拡張」オプションを選択した場合は、それ以降の手順に従います。

  7. 「Oracle Cloudからクローン作成: ソースと宛先」ページで、詳細を確認して「次へ」をクリックします。

    Cloudからのクローニングの「ソース」ページ
  8. 「Oracle Cloudからクローン作成: 構成」ページの「データベース・ファイルの場所」セクションで、PDBクローンのデータファイルを格納する記憶域の場所を指定します。

    「拡張構成」セクションで、PDBクローンの最大サイズの記憶域制限と、PDBクローン内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。

    「その他」セクションで、PDBクローン内に作成される表領域に対して使用するロギング・オプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    Cloudからのクローニングの「構成」ページ
  9. 「Oracle Cloudからクローン作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、PDBのクローニング後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、「データ・マスキング定義の作成または編集」を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、PDBのクローニングの前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、PDBのクローニング後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    Cloudからのクローニングの「後処理」ページ
  10. 「Oracle Cloudからクローン作成: スケジュール」ページで、クローニングのデプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、クローニング・デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、クローニング・デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。

    Cloudからのクローニングの「スケジュール」ページ
  11. 「Oracle Cloudからクローン作成: 確認」ページで、入力したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックして、パブリック・クラウド設定にデプロイされたCDBにPDBをクローニングするためのデプロイメント・プロシージャを発行します。

    Cloudからのクローニングの「確認」ページ

15.5.1.2 EM CLIを使用したOracle CloudからのPDBのクローニング

Oracle Cloudのプラガブル・データベースをオンプレミスのコンテナ・データベースにクローニングするには、EM CLI動詞emcli pdb_clone_management -input_file=data:/xyz/sdf/pdb_clone.props,を入力します(pdb_clone.propsは、クローニング・パラメータとその値を提供するプロパティ・ファイルです)。

プラガブル・データベースをクローニングするには、3つの方法があります。これらの各方法では、プロパティ・ファイル内の特定のパラメータの構成に違いがあります。3つの方法および構成パラメータの詳細は、後述します。

  • オペレーティング・システム(OS)イメージのバックアップ

    ソースPDBのバックアップを作成し、新しいPDBを作成します。BACKUP_TYPEパラメータでは、バックアップのタイプを指定する必要があります。BACKUP_TYPEに使用可能な値は、OSIMAGE、RMANおよびTARです。EXISTING_BACKUPおよびEXISTING_BACKUP_METADATAパラメータは指定しないでください。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    BACKUP_TYPE=OSIMAGE
    
  • 既存のバックアップ

    ソースPDBの既存のバックアップを使用し、新しいPDBを作成します。BACKUP_TYPEパラメータでは、バックアップのタイプを指定する必要があります。BACKUP_TYPEに使用可能な値は、OSIMAGE、RMANおよびTARです。EXISTING_BACKUPパラメータではバックアップ名のある場所を指定し、EXISTING_BACKUP_METADATAではバックアップの場所とメタデータ・ファイル名を指定します。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    EXISTING_BACKUP=/user1/pdbbackup/PDB1_Backup_14297779
    EXISTING_BACKUP_METADATA=/user1/pdbbackup/PDB1_Backup_14297779/PDB1.xml
    BACKUP_TYPE=RMAN
    

    注意:

    PDBバックアップを作成するには、動詞emcli pdb_backup -inputFile="loaction of file containing properties required for taking backup of PDB"を入力します(プロパティ・ファイルの内容例は次のとおりです)。
    TARGET_HOST_LIST=xyz.abccorp.com
    HOST_NORMAL_NAMED_CRED=XYZ_CRED:CRED_OWNER
    SRC_CDB_NAMED_CRED=CDB1_CRED:CRED_OWNER
    SRC_CDB_TARGET_NAME=CDB1
    SRC_CDB_TARGET_TYPE=oracle_database
    SRC_PDB_TARGET_NAME=CDB1_PDB1
    BACKUP_LOCATION=/user1/pdbbackup
    WORK_DIR_LOCATION=/tmp
    ORACLE_HOME_LOC=/scratch/d121hmcasm/product/12.1.0/dbhome_1
    

  • 切断/接続

    ソースPDBを切断し、切断されたソースを使用して宛先に新しいPDBを作成してから、ソースを再び接続します。EXISTING_BACKUPおよびBACKUP_TYPEパラメータの両方は指定しないでください。

    プロパティ・ファイルの例:

    SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
    SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    SRC_WORK_DIR=/tmp/source
    DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
    DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
    DEST_CDB_TYPE=oracle_database
    DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
    DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
    

注意:

前述の3つの方法のいずれについても、宛先PDBデータ・ファイルの場所がASMであれば、パラメータDEST_STAGE_DIRを追加します(その値は、ソースPDBデータ・ファイルの転送中に宛先として使用されます)。このパラメータはオプションであり、指定しない場合は一時ディレクトリが使用されます。Linuxシステムの場合、一時ディレクトリは/tmpです。

15.5.2 Oracle CloudからDBまたはPDBへのスキーマのクローニング

EM CLI動詞を使用して、Oracle Cloudのスキーマをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてオンプレミスにクローニングできます。このためには、次の手順を実行します。

  1. EM CLI動詞emcli describe_dbprofile_input -data_mode=EXPORTを入力します。出力にはすべてのプロファイル作成入力変数が提供されます。


    注意:

    エクスポートはデータベースとスキーマでのみサポートされており、インポートはデータベースとPDBの両方でサポートされています。つまり、ソースは常にデータベースまたはスキーマである必要がありますが、宛先はデータベースかPDBのいずれでもかまいません。

  2. 入力変数を使用して、すべての変数に対する値が設定されたプロパティ・ファイルを作成します。

  3. データベース・プロファイルを作成して、ソース・データベースからデータをエクスポートします。このためには、動詞emcli create_dbprofile - input_file=data:<properties file name along with path>を入力します。


    注意:

    この動詞について、前の手順で作成したプロパティ・ファイルを使用します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    # SOURCE                                        # 
    #-----------------------------------------------#
    REFERENCE_DATABASE=SS_TM_DB
    REFERENCE_DATABASE_TYPE=oracle_database
    REF_DB_CREDENTIALS=SYSDBA:SYS
    REF_HOST_CREDENTIALS=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    # DATA CONTENT DETAILS                          #
    #-----------------------------------------------#
    DATA_CONTENT_MODE=EXPORT
    DATA_CONTENT=METADATA_AND_DATA
     
    #-----------------------------------------------#
    # EXPORT DETAILS                                #
    #-----------------------------------------------#
    EXPORT.EXPORT_TYPE=SELECTED_SCHEMAS
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.0=HR
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.1=PM
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.2=OE
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.3=IX
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.4=SH
    EXPORT.SCHEMA_INCLUDE_LIST.5=BI
    EXPORT.DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    EXPORT.DUMP_DIRECTORY_LIST.0=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.dmp,max_size=100
    EXPORT.LOG_FILE_DIRECTORY=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.log
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE DETAILS                       #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_NAME=Export Dump of Sample schemas10
    PROFILE_VERSION=11.2.0.4.0
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    
  4. 動詞を入力して、データを転送します(emcli data_transfer -input_file=data:/u01/files/data_trans.props)。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------#
    # SOURCE                                  #
    #-----------------------------------------#
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    SOURCE_LOCATION=/tmp/newp/PDB_Backup_1428003803938
    SRC_HOST=bl2.idc.example.com
     
    #-----------------------------------------#
    # DESTINATION                             #
    #-----------------------------------------#
    DEST_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app3/sray/oradata/migda
    DEST_HOST=slo.us.example.com
    
    
    #-----------------------------------------#
    # HYBRID GATEAWAY / FORWARDER             #
    #-----------------------------------------#
    FORWARDER_HOST=slo.us.example.com
    FORWARDER_CRED=ACD_NY:SYSCO
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    

    注意:

    ソース・ホストと宛先ホストの間にSSH接続が存在する場合は、Hybrid Gatewayパラメータを削除してください。

  5. データを宛先データベースにインポートするための動詞を入力します(emcli dbimport -input_file=data:/u01/files/dbimport.props)。


    注意:

    宛先をデータベースまたはプラガブル・データベースにクローニングするには、プロパティ・ファイル内にDESTINATION_TARGET_TYPEオプションで必要な値を入力してください。データベースの場合はoracle_databaseと入力し、PDBの場合はoracle_pdbと入力します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    #         DESTINATION                           #
    #-----------------------------------------------#
    DESTINATION_TARGET=SS_OPC_DB
    DESTINATION_TARGET_TYPE=oracle_database
    DATABASE_CREDENTIAL=SYSDBA:SYS
    HOST_NAMED_CREDENTIAL=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE                               #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/Export Dump of Sample schemas10
     
    #-----------------------------------------------#
    #         SCHEMA DETAILS                        #
    #-----------------------------------------------#
    REMAP_SCHEMA_LIST.0=HR:HR
    REMAP_SCHEMA_LIST.1=OE:OE
    REMAP_SCHEMA_LIST.2=PM:PM
    REMAP_SCHEMA_LIST.3=IX:IX
    REMAP_SCHEMA_LIST.4=SH:SH
    REMAP_SCHEMA_LIST.5=BI:BI
    REMAP_TABLESPACE_LIST.0=EXAMPLE:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.1=USERS:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.2=SYSTEM:MYTBSP1
    DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    DUMP_FILE_LIST.0=/scratch/ae/dumpdir/samplschemas.dmp
    IMPORT_LOG_FILE_DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR
    

15.5.3 Oracle CloudからDBまたはPDBへのDBのクローニング

EM CLI動詞を使用して、Oracle Cloudのデータベースをデータベースまたはプラガブル・データベースとしてオンプレミスにクローニングできます。このためには、次の手順を実行します。

  1. EM CLI動詞emcli describe_dbprofile_input -data_mode=EXPORTを入力します。出力にはすべてのプロファイル作成入力変数が提供されます。


    注意:

    エクスポートはデータベースとスキーマでのみサポートされており、インポートはデータベースとPDBの両方でサポートされています。つまり、ソースは常にデータベースまたはスキーマである必要がありますが、宛先はデータベースかPDBのいずれでもかまいません。

  2. 入力変数を使用して、すべての変数に対する値が設定されたプロパティ・ファイルを作成します。

  3. データベース・プロファイルを作成して、ソース・データベースからデータをエクスポートします。このためには、動詞emcli create_dbprofile - input_file=data:<properties file name along with path>を入力します。


    注意:

    この動詞について、前の手順で作成したプロパティ・ファイルを使用します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    # SOURCE                                        #
    #-----------------------------------------------#
    REFERENCE_DATABASE=SS_TM_DB
    REFERENCE_DATABASE_TYPE=oracle_database
    REF_DB_CREDENTIALS=SYSDBA:SYS
    REF_HOST_CREDENTIALS=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    # DATA CONTENT DETAILS                          #
    #-----------------------------------------------#
    DATA_CONTENT_MODE=EXPORT
    DATA_CONTENT=METADATA_AND_DATA
     
    #-----------------------------------------------#
    # EXPORT DETAILS                                #
    #-----------------------------------------------#
    EXPORT.EXPORT_TYPE=FULL_DATABASE
    EXPORT.DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    EXPORT.DUMP_DIRECTORY_LIST.0=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.dmp,max_size=100
    EXPORT.LOG_FILE_DIRECTORY=directory=SCHEMAS_DUMP_DIR,file_name=samplschemas.log
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE DETAILS                       #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_NAME=Export Dump of Sample schemas10
    PROFILE_VERSION=11.2.0.4.0
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    
  4. 動詞を入力して、データを転送します(emcli data_transfer -input_file=data:/u01/files/data_trans.props)。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------#
    # SOURCE                                  #
    #-----------------------------------------#
    SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    SOURCE_LOCATION=/tmp/newp/PDB_Backup_1428003803938
    SRC_HOST=bl2.idc.example.com
     
    #-----------------------------------------#
    # DESTINATION                             #
    #-----------------------------------------#
    DEST_HOST_CREDS=NC_HOST_SRAY
    DEST_LOCATION=/scratch/sray/app3/sray/oradata/migda
    DEST_HOST=slo.us.example.com
    
    
    #-----------------------------------------#
    # HYBRID GATEAWAY / FORWARDER             #
    #-----------------------------------------#
    FORWARDER_HOST=slo.us.example.com
    FORWARDER_CRED=ACD_NY:SYSCO
    WORKING_DIRECTORY=/tmp
    

    注意:

    ソース・ホストと宛先ホストの間にSSH接続が存在する場合は、Hybrid Gatewayパラメータを削除してください。

  5. データを宛先データベースにインポートするための動詞を入力します(emcli dbimport -input_file=data:/u01/files/dbimport.props)。


    注意:

    宛先をデータベースまたはプラガブル・データベースにクローニングするには、プロパティ・ファイル内にDESTINATION_TARGET_TYPEオプションで必要な値を入力してください。データベースの場合はoracle_databaseと入力し、PDBの場合はoracle_pdbと入力します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #-----------------------------------------------#
    #         DESTINATION                           #
    #-----------------------------------------------#
    DESTINATION_TARGET=SS_OPC_DB
    DESTINATION_TARGET_TYPE=oracle_database
    DATABASE_CREDENTIAL=SYSDBA:SYS
    HOST_NAMED_CREDENTIAL=AE_NC:SYS
     
    #-----------------------------------------------#
    #         PROFILE                               #
    #-----------------------------------------------#
    PROFILE_LOCATION=Database Provisioning Profiles/12.1.0.1.0/linux_x64/Export Dump of Sample schemas10
     
    #-----------------------------------------------#
    #         SCHEMA DETAILS                        #
    #-----------------------------------------------#
    REMAP_SCHEMA_LIST.0=HR:HR
    REMAP_SCHEMA_LIST.1=OE:OE
    REMAP_SCHEMA_LIST.2=PM:PM
    REMAP_SCHEMA_LIST.3=IX:IX
    REMAP_SCHEMA_LIST.4=SH:SH
    REMAP_SCHEMA_LIST.5=BI:BI
    REMAP_TABLESPACE_LIST.0=EXAMPLE:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.1=USERS:MYTBSP1
    REMAP_TABLESPACE_LIST.2=SYSTEM:MYTBSP1
    DEGREE_OF_PARALLELISM=1
    DUMP_FILE_LIST.0=/scratch/ae/dumpdir/samplschemas.dmp
    IMPORT_LOG_FILE_DIRECTORY=DATA_PUMP_DIR
    

15.6 Oracle Cloud内でのクローニング

Oracle Cloud内でデータベースまたはプラガブル・データベースをクローニングする場合は、次のユースケースを参照してください。

15.6.1 Oracle PaaS内でのPDBのクローニング

Oracle Cloud内でプラガブル・データベースをクローニングするには、次のいずれかのソリューションを使用できます。

15.6.2 Oracle PaaS内でのDBのクローニング

Oracle Cloud内でデータベースをクローニングするには、次のいずれかのソリューションを使用できます。