この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)を使用してJava EEアプリケーションをデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイする方法について説明します。
この章の具体的な内容は次のとおりです。
この項では、Java EEアプリケーションのデプロイ、再デプロイおよびアンデプロイに関連する手順の概要を示します。「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」デプロイメント・プロシージャを使用すると、次の操作を実行できます。
デプロイ
アンデプロイ
再デプロイ
この項は、Java EEアプリケーションのプロビジョニングを成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。
表30-1 Java EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイの概要
ステップ | 説明 | 参照リンク |
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手順1 |
デプロイメント・プロシージャの理解 Cloud Controlで提供されている、Java EEアプリケーションをデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイするためのデプロイメント・プロシージャについて理解します。デプロイメント・プロシージャの機能や、その対象となるユースケースなどを把握します。 |
デプロイメント・プロシージャの詳細は、第30.2項を参照してください。 |
手順2 |
ユースケースの選択 この章では、Java EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイに関連するユースケースを示します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。 |
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手順3 |
前提条件の確認 デプロイメント・プロシージャを実行する前に、ソフトウェア・ライブラリの構成や「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」デプロイメント・プロシージャの一部としてプロビジョニングするコンポーネントの作成など、前提条件を満たしていることを確認する必要があります。 |
Java EEアプリケーションをデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイするための前提条件の詳細は、第30.4項を参照してください。 |
手順4 |
デプロイメント・プロシージャの実行 デプロイメント・プロシージャを実行して、1つ以上のJava EEアプリケーションをデプロイ、再デプロイまたはアンデプロイします。 |
「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」デプロイメント・プロシージャを実行するには、第30.6項で説明されている手順を実行します。 |
このデプロイメント・プロシージャでは、Java EE仕様に基づいて.ear
、.war
、.jar
、.rar
または.gar
ファイルとしてパッケージ化されたJava EEアプリケーションのデプロイメントをサポートしています。管理者は、WebLogic ServerやFusion Middleware管理コンソールにドリルダウンしなくても、Cloud Controlを使用して1つ以上のJava EEアプリケーションをデプロイ、再デプロイおよびアンデプロイできるようになりました。Java EEアプリケーションは、Cloud Controlソフトウェア・ライブラリに追加する前に事前構成する必要があります。事前構成されたJava EEアプリケーションは、Cloud Controlの1つ以上のWebLogicドメインにデプロイできます。
Java EEアプリケーション・プロビジョニング・ウィザードでは、GUIを多用した対話形式の画面により、1つ以上のWebLogicドメインから事前構成済のJava EEアプリケーションのデプロイ/再デプロイ、またはアンデプロイが可能です。
このデプロイメント・プロシージャは、WebLogicバージョン10.3.1以上(12.1.1、12.1.2および12.1.3を含む)間でのJava EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイに使用できます。
WebLogicバージョン8.xおよび9.xはサポートされていません。
「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」デプロイメント・プロシージャを実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
「ソフトウェア・ライブラリ」が構成されていることを確認します。詳細は第2.2項を参照してください。
Java EEアプリケーションのコンポーネントは、ソフトウェア・ライブラリ内に作成しておく必要があります。
管理エージェントは、Java EEアプリケーションをデプロイ、アンデプロイまたは再デプロイしているWebLogicドメインの管理サーバー・ホスト・マシンにインストールする必要があります。デプロイメント・コマンドは、管理サーバー・ホスト・マシンから実行されます。
ターゲット実行スクリプトがデプロイメント・プロシージャの一部として実行されている場合、管理エージェントは、ターゲット実行スクリプトが実行されている管理対象サーバーのホスト・マシンにインストールする必要があります。
注意: ターゲット実行スクリプトは、必要な環境の設定や、プロパティ・ファイルなどの追加ファイル内のトークンの交換に使用できます。このスクリプトは選択したターゲットで実行されます。 |
このデプロイメント・プロシージャに必要なプラグインを、宛先マシンの管理エージェントにデプロイする必要があります。
アーカイブ、デプロイ・プラン、デプロイ前スクリプト、デプロイ後スクリプト、ターゲット実行スクリプト、およびJava EEアプリケーションのデプロイに必要なその他のファイルを含む、Java EEアプリケーション・コンポーネントを作成できます。
注意: ソフトウェア・ライブラリが構成されているホストにJava EEアプリケーション・コンポーネントを作成する場合、このホスト名および管理エージェント・ホスト名が一致していることを確認する必要があり、一致していない場合は、コンポーネントの作成中に次のエラーが表示されます。An error was encountered during saving entity samples.gar. Please see the log for details. oracle.sysman.emSDK.app.exception.EMSystemException |
Java EEアプリケーション・コンポーネントを作成するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」→「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。
フォルダを作成するか、ソフトウェア・ライブラリからフォルダを選択し、「エンティティの作成」→「コンポーネント」を選択します。
エンティティの作成: コンポーネント・ダイアログ ボックスから「Java EEアプリケーション」を選択し、「続行」をクリックします。
Java EEアプリケーションの作成: 説明ページで、「名前」と「説明」を入力し、「次へ」をクリックします。
Java EEアプリケーションの作成: ファイルの選択ページで、Java EEアプリケーションと関連付ける1つまたは複数のファイルを選択します。ソフトウェア・ライブラリ記憶域の場所から、ファイルをアップロードできます。ソフトウェア・ライブラリを使用可能にするには、少なくとも1つのアップロード・ファイルの場所が構成されている必要があります。「宛先の指定」セクションで、「アップロード場所」フィールドの「参照」ボタンをクリックします。次のいずれかを選択します。
OMS共有ファイル・システム: OMS共有ファイル・システムの場所は、すべてのOracle Management Server(OMS)ホスト間で共有(またはマウント)されている必要があります。このオプションはUNIXシステムに最適です。
OMS環境が1つのみの場合、OMSが実行されているホスト上にも共有場所にもソフトウェア・ライブラリを構成することにより、すべてのOMS環境からソフトウェア・ライブラリにアクセスできるように構成できます。OMS環境が複数ある場合、ソフトウェア・ライブラリを共有場所に構成することにより、NFSマウント・ポイントを通じて環境内のすべてのOracle Management Serverから記憶域にアクセスできるようにすることをお薦めします。
OMSエージェント・ファイル・システム: OMSエージェント・ファイル・システムの場所は、OMSホストのエージェントの1つからアクセスできる場所です。このオプションは、WindowsホストにインストールされたOMSに最適です。ファイルのアップロード用としてこのオプションを選択することにより、参加しているすべてのOMSホスト間で場所を共有しなくてすむようになります。
OMS共有ファイル・システムまたはOMSエージェント・ファイル・システムを使用する前に資格証明を設定する必要があります。OMS共有ファイルシステムの場合、記憶域の場所を構成する前に通常ホスト資格証明を設定する必要があります。しかし、OMSエージェント・ファイル・システムの場所の構成の場合は、資格証明(優先または名前付き)を指定する必要があります。
「ソースの指定」セクションで、標準のJava EEアーカイブ・ファイル(.ear
、.war
、.jar
、.rar
、.gar
など)や、その他のオプション・ファイル(デプロイ前スクリプト、デプロイ後スクリプト、ターゲット実行スクリプト、実行計画、追加ファイルなど)を追加できます。各ファイルを個別に(個々のファイル)アップロードすることも、JavaEEAppComp.manifest
ファイルを含むzip形式のファイル(Zipファイル)をアップロードすることもできます。ファイルは次の場所からアップロードできます。
ローカル・ファイルシステム: 「参照」をクリックして、ローカル・システムからファイルをアップロードします。
エージェント・ファイルシステム: 管理エージェントにより監視されているリモート・ファイルシステムからファイルをアップロードできます。「参照」をクリックし、リストからホスト・マシンを選択して「選択」をクリックします。「追加」をクリックします。「リモート・ファイル・ブラウザ」ウィンドウが表示されます。「次のユーザーでログイン」ボタンをクリックして、ホスト・マシンの資格証明を入力します。ファイルが存在する場所を指定し、1つまたは複数のアーカイブ関連ファイルを選択して、「追加」をクリックします。選択したファイルは、「現在の選択」セクションにリストされます。OKをクリックして、「エンティティの作成: ファイルの選択」ページに戻ります。
ファイルは表にリストされます。「タイプ」フィールドのオプションを選択して、ファイルのタイプを指定します。「次へ」をクリックします。
これまでに入力した情報を確認および検証します。ファイルをアップロードし、Java EEアプリケーション・コンポーネントを作成するには、「保存とアップロード」をクリックします。
この項では、「Java EEアプリケーション」デプロイメント・プロシージャについて説明します。内容は次のとおりです。
Java EEアプリケーションのデプロイ
Java EEアプリケーションのアンデプロイ
Java EEアプリケーションの再デプロイ
Java EEアプリケーションをデプロイするには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」→「Middlewareプロビジョニング」を選択します。
リストからJava EEアプリケーション・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。また、次の方法でデプロイメント・プロシージャを起動することもできます。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
リストからWebLogicドメインを右クリックして、コンテキスト依存メニューから「プロビジョニング」を選択し、「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」を選択します。
「デプロイメント・プロシージャ・マネージャ」ページで、「Java EEアプリケーション・プロビジョニング」プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。
「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ: ターゲットの選択」ページで、「デプロイ」操作を選択します。
WebLogicドメインを選択し、Java EEアプリケーションがデプロイされるターゲットを選択します。WebLogicドメインの追加をクリックします。リストから1つ以上のWebLogicドメインを選択し、「選択」をクリックします。
注意: 特定の機能をロックしてデプロイメント・プロシージャをカスタマイズできます。操作、ターゲットまたはアプリケーションをロックできます。デプロイメントを実行する前に、選択したドメインにアクティブな構成ロックが設定されていないことを確認する必要があります。選択したドメインがロックされている場合は、「ロック」アイコンをクリックして構成ロックを解除します。 |
選択したWebLogicドメインが「ターゲット」表にリストされます。各ドメインのターゲット(クラスタまたは管理対象サーバー)を選択し、「次へ」をクリックします。
「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ: アプリケーションの選択」ページで、ソフトウェア・ライブラリからデプロイするアーカイブおよびその他の関連ファイルを追加します。「追加」をクリックして、ソフトウェア・ライブラリから1つ以上のアーカイブとその他のアプリケーション関連のファイルまたはコンポーネントを選択します。「アプリケーションの追加」ポップアップが表示されます。「コンポーネント名」フィールドにファイル名またはワイルドカード・パターンを入力して、ソフトウェア・ライブラリからコンポーネントを検索して取得します。「Java EEアプリケーション・コンポーネントのみを表示」チェック・ボックスを選択すると、「ソフトウェア・ライブラリ」列にJava EEアプリケーション・コンポーネントのみが表示されます。アーカイブを選択し、右矢印をクリックしてそれらを「デプロイメント用に選択されたコンポーネント」セクションに移動します。
「タイプ」フィールドに、各コンポーネントのタイプが表示されます。「タイプ」の値は次のとおりです。
アーカイブ: アーカイブ・ファイルで、.ear
、.war
、.jar
、.rar
または.gar
ファイルのいずれかです。
注意: アーカイブ・ファイル.gar を選択した場合は、アプリケーションがデプロイされるWebLogicドメインは12.1.2.0.0以降にする必要があります。 |
プラン: このアプリケーションのデプロイメント・オプションを格納している.xml
ファイルです。
デプロイ前スクリプト: これはWLSTコマンドが入っているスクリプトです。アプリケーションがデプロイされる前に、各WebLogicドメインの管理サーバーでこのスクリプトが実行されます。このスクリプトを使用して、データ・ソース、JMSエンド・ポイント、およびデプロイするアプリケーションに必要になる可能性があるその他のリソースを作成できます。
デプロイ後スクリプト: アプリケーションのデプロイ後、管理サーバー上の管理エージェントにより実行されるWLSTスクリプトです。このスクリプトを使用して、デプロイメント後の構成を実行できます。たとえば、デプロイ前スクリプトによって変更された内容をロールバックしたり取り消す必要がある場合に、このオプションを選択します。
注意: アーカイブ、プラン、デプロイ前スクリプト、およびデプロイ後スクリプトは、管理サーバーのみに移動されます。 |
追加のファイル: アプリケーションに必要でアプリケーション・アーカイブに含まれていない1つ以上のファイルを追加できます。追加のファイルはあらゆるタイプが可能であり、選択したターゲット(管理対象サーバーおよびクラスタ)のみに移動できます。
ターゲット実行スクリプト: このスクリプトは、必要な環境の設定や、プロパティ・ファイルなどの追加ファイル内のトークンの交換に使用できます。このスクリプトは選択したターゲットで実行されます。
「ターゲットの場所」フィールドで、各コンポーネントに対し、アプリケーションがデプロイされるWebLogicサーバー・ホスト上の場所を指定します。これは選択したターゲットの絶対パスまたは$WLS_HOME
からの相対パスのどちらでもかまいません。
デプロイメントに必要なファイルを選択したら、アプリケーションの一意の名前を入力し、ステージング・モードを指定します。ステージング・モードの種類は次のとおりです。
デフォルト: WebLogicドメイン内の各サーバーは、ステージング・モードとStagingDirectoryNameという2つの属性を維持しています。ステージング・モードはサーバーのデフォルトのステージング・モードであり、StagingDirectoryNameはステージングされるファイルが格納される場所です。すべてのターゲットにデフォルトのステージング・モードを使用する場合は、このオプションを選択します。
ステージング: アーカイブ・ファイルを宛先マシンに移動する必要がある場合は、このオプションを選択します。
ステージなし: アーカイブ・ファイルを宛先マシンに移動する必要がない場合は、このオプションを選択します。
アプリケーションを共有ライブラリとしてデプロイする場合は、「このアーカイブをライブラリとしてデプロイします」オプションを選択します。1つ以上のアプリケーションに同じファイル・セットが必要な場合は、このオプションを選択できます。
デプロイメントの「開始モード」を選択します。「開始モード」の値は次のとおりです。
完全モードで起動(すべてのリクエストの処理): デプロイするアプリケーションをすべてのユーザーが使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。
管理モードでのアプリケーションの起動(管理リクエストのみ処理): このオプションを選択すると、デプロイするアプリケーションは管理者のみが使用可能になります。
起動しない: アプリケーションはデプロイされますが、起動されません。デプロイメント後に手動構成が必要な場合は、このオプションを選択できます。
「OK」をクリックしてアーカイブを追加し、アプリケーションの選択ページに戻ります。他にもアーカイブを追加するか、「次へ」をクリックして次に進みます。1つ以上のアーカイブを追加した場合は、「失敗時にスキップ」チェック・ボックスを選択することで、失敗したデプロイメントがあればスキップして残りのアプリケーションのデプロイを続行します。
「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。
注意: デザイナは、フィールドを構成した後にこれらをロックできます。これにより、オペレータが最小限の入力でデプロイメント・プロシージャを実行できるようになります。 |
「次へ」をクリックします。選択した各ドメイン、管理サーバーが稼働しているホスト、および追加ファイルまたは実行スクリプトを移動したホストの資格証明を指定します。次のうちから選択できます。
優先資格証明: このオプションはデフォルトで選択され、管理リポジトリに保存されている優先資格証明が使用されます。Cloud Controlでこれが定義されている場合にのみ、このオプションを使用できます。
名前付き資格証明: 名前付き資格証明は、ユーザーに対する認証情報を指定するもので、ユーザー名とパスワードの組合せや公開鍵と秘密鍵のペアにすることができ、プロビジョニング、パッチ適用、ジョブの実行、およびその他のシステム管理タスクを実行するために使用できます。
資格証明をクリックしたら、「適用」をクリックします。
資格証明の設定の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Enterprise Managerのセキュリティ」の章を参照してください。
「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。ロックされたフィールドは編集できません。
デプロイメントのスケジュール・ページで、Java EEアプリケーション・デプロイメント・プロシージャを起動する必要のある日付をスケジュールできます。
「次へ」をクリックします。確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。その詳細で問題がない場合は、「発行」をクリックし、スケジュール・セットに従ってデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、そのセクション内の「編集」リンクをクリックするか、変更を行うページが表示されるまで「戻る」をクリックします。
デプロイメント・プロシージャを発行すると、デプロイメント・プロシージャのステータスを見ることができるプロシージャ・アクティビティ・ページに戻ります。Java EEアプリケーションのデプロイが完了すると、ターゲットを検索し、「ターゲット」ホームページに移動できます。
Java EEアプリケーションを再デプロイするには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」→「Middlewareプロビジョニング」を選択します。
リストからJava EEアプリケーション・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。また、次の方法でデプロイメント・プロシージャを起動することもできます。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
リストからWebLogicドメインを右クリックして、コンテキスト依存メニューから「プロビジョニング」を選択し、「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」を選択します。
「デプロイメント・プロシージャ・マネージャ」ページで、「Java EEアプリケーション・プロビジョニング」プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。
ターゲットの選択ページで「再デプロイ」操作を選択します。
注意: 「ロック」アイコンをクリックし、操作またはウィザードの任意のページで構成しているフィールドをロックします。フィールドがロックされたら、オペレータは、デプロイメント・プロシージャの実行中に最小限の入力を行う必要があります。 |
WebLogicドメインの追加をクリックして、1つ以上のWebLogicドメインを追加します。表示されるターゲットのリストで、ターゲットを選択して「選択」をクリックします。
「ターゲット」表にデプロイメント・ターゲットがリストされます。再デプロイするアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。
アプリケーションの選択ページに、再デプロイ可能なアプリケーションのリストが表示されます。アーカイブの詳細やその他のアプリケーションに関連するファイルを変更するには、アプリケーションを選択し、「編集」をクリックします。「アプリケーションの詳細」ウィンドウで、ソフトウェア・ライブラリのファイルを検索し取得するためのファイル名またはワイルド・カード・パターンを入力します。アーカイブを選択し、右矢印をクリックしてそれらを「デプロイメント用に選択されたコンポーネント」セクションに移動します。
「タイプ」フィールドに、各コンポーネントのタイプが表示されます。「タイプ」の値は次のとおりです。
アーカイブ: アーカイブ・ファイルです。ファイルは.ear
、.war
、.jar
、.rar
のいずれかです。
プラン: このアプリケーションのデプロイメント・オプションを格納している.xmlファイルです。
デプロイ前スクリプト: これはWLSTコマンドが入っているスクリプトです。アプリケーションがデプロイされる前に、各WebLogicドメインの管理サーバーでこのスクリプトが実行されます。このスクリプトを使用して、データ・ソース、JMSエンド・ポイント、およびデプロイするアプリケーションに必要になる可能性があるその他のリソースを作成できます。
デプロイ後スクリプト: これは、アプリケーションのデプロイ後に管理エージェントによって管理サーバーで実行されるWLSTスクリプトです。このスクリプトを使用して、デプロイメント後の構成を実行できます。たとえば、デプロイ前スクリプトによって変更された内容をロールバックしたり取り消す必要がある場合に、このオプションを選択します。
注意: アーカイブ、プラン、デプロイ前スクリプト、およびデプロイ後スクリプトは、管理サーバーのみに移動されます。 |
追加のファイル: アプリケーションに必要でアプリケーション・アーカイブに含まれていない1つ以上のファイルを追加できます。追加のファイルはあらゆるタイプが可能であり、選択したターゲット(管理対象サーバーおよびクラスタ)のみに移動できます。
ターゲット実行スクリプト: このスクリプトは、必要な環境の設定や、プロパティ・ファイルなどの追加ファイル内のトークンの交換に使用できます。このスクリプトは選択したターゲットで実行されます。
コンポーネントがあるマシン上のデフォルトの場所を確認します。これは選択したターゲットの絶対パスまたは$WLS_HOME
からの相対パスのどちらでもかまいません。
デプロイメントに必要なファイルを選択したら、アプリケーションの一意の名前を入力し、ステージング・モードを指定します。ステージング・モードの種類は次のとおりです。
デフォルト: WebLogicドメイン内の各サーバーは、ステージング・モードとStagingDirectoryNameという2つの属性を維持しています。ステージング・モードはサーバーのデフォルトのステージング・モードであり、StagingDirectoryNameはステージングされるファイルが格納される場所です。すべてのターゲットにデフォルトのステージング・モードを使用する場合は、このオプションを選択します。
ステージング: アーカイブ・ファイルを宛先マシンに移動する必要がある場合は、このオプションを選択します。
ステージなし: アーカイブ・ファイルを宛先マシンに移動する必要がない場合は、このオプションを選択します。
デプロイメントの「開始モード」を選択します。「開始モード」の値は次のとおりです。
完全モードで起動(すべてのリクエストの処理): デプロイするアプリケーションをすべてのユーザーが使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。
管理モードでのアプリケーションの起動(管理リクエストのみ処理): このオプションを選択すると、デプロイするアプリケーションは管理者のみが使用可能になります。
起動しない: アプリケーションはデプロイされますが、起動されません。デプロイメント後の構成が必要な場合に、このオプションを選択できます。
アプリケーションの「リタイア・ポリシー」を指定します。次のいずれかを選択できます。
アプリケーションが現在のセッションを終了してリタイアできるようにします: 現在のすべてのセッションがリタイアの前に完了する必要がある場合は、このオプションを選択します。
リタイア・タイムアウトの後に以前のバージョンをリタイアします: アプリケーションが自動的にリタイアしてからタイムアウトになるまでの時間を指定します。
「OK」をクリックしてアーカイブを追加し、アプリケーションの選択ページに戻ります。他にもアーカイブを追加するか、「次へ」をクリックして次に進みます。1つ以上のアーカイブを追加した場合は、「失敗時にスキップ」チェック・ボックスを選択することで、失敗したデプロイメントがあればスキップして残りのアプリケーションのデプロイを続行します。
「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。ロックされたフィールドは編集できません。
「次へ」をクリックします。選択した各ドメイン、管理サーバーが稼働しているホスト、および追加ファイルまたは実行スクリプトを移動したホストの資格証明を指定します。次のうちから選択できます。
優先資格証明: このオプションはデフォルトで選択され、管理リポジトリに保存されている優先資格証明が使用されます。Cloud Controlでこれが定義されている場合にのみ、このオプションを使用できます。
名前付き資格証明: 名前付き資格証明は、ユーザーに対する認証情報を指定するもので、ユーザー名とパスワードの組合せや公開鍵と秘密鍵のペアにすることができ、プロビジョニング、パッチ適用、ジョブの実行、およびその他のシステム管理タスクを実行するために使用できます。
資格証明の設定の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Enterprise Managerのセキュリティ」の章を参照してください。
「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。ロックされたフィールドは編集できません。
デプロイメントのスケジュール・ページで、Java EEアプリケーション・デプロイメント・プロシージャを起動する必要のある日付をスケジュールできます。
「次へ」をクリックします。確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。その詳細で問題がない場合は、「発行」をクリックし、スケジュール・セットに従ってデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、そのセクション内の「編集」リンクをクリックするか、変更を行うページが表示されるまで「戻る」をクリックします。
デプロイメント・プロシージャを発行すると、デプロイメント・プロシージャのステータスを見ることができるプロシージャ・アクティビティ・ページに戻ります。Java EEアプリケーションのデプロイが完了すると、ターゲットを検索し、「ターゲット」ホームページに移動できます。
Java EEアプリケーションをアンデプロイするには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」→「Middlewareプロビジョニング」を選択します。
リストからJava EEアプリケーション・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。また、次の方法でデプロイメント・プロシージャを起動することもできます。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」をクリックします。
リストからWebLogicドメインを右クリックして、コンテキスト依存メニューから「プロビジョニング」を選択し、「Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ」を選択します。
「デプロイメント・プロシージャ・マネージャ」ページで、「Java EEアプリケーション・プロビジョニング」プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。
ターゲットの選択ページで「アンデプロイ」操作を選択します。
WLSドメインの追加をクリックして、1つ以上のWebLogicドメインを追加します。表示されるターゲットのリストで、ターゲットを選択し、「選択」をクリックします。
「ターゲット」表にデプロイメント・ターゲットがリストされます。アプリケーションをWebLogicドメインからアンデプロイする場合、アンデプロイするアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。選択した各ドメイン、管理サーバーが稼働しているホスト、および追加ファイルまたは実行スクリプトを移動したホストの資格証明を指定します。次のうちから選択できます。
優先資格証明: このオプションはデフォルトで選択され、管理リポジトリに保存されている優先資格証明が使用されます。Cloud Controlでこれが定義されている場合にのみ、このオプションを使用できます。
名前付き資格証明: 名前付き資格証明は、ユーザーに対する認証情報を指定するもので、ユーザー名とパスワードの組合せや公開鍵と秘密鍵のペアにすることができ、プロビジョニング、パッチ適用、ジョブの実行、およびその他のシステム管理タスクを実行するために使用できます。
資格証明の設定の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Enterprise Managerのセキュリティ」の章を参照してください。
デプロイメントのスケジュールを指定し、「次へ」をクリックします。
詳細を確認し、「アンデプロイ」をクリックします。「プロシージャ・アクティビティ」ページに戻ると、ステータスを確認できます。