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Oracle® Enterprise Manager Oracle Database Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアル
プラグイン・リリース12.1.0.7
B69689-08
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1 クラスタASMメトリック

この章では、クラスタ自動ストレージ管理(ASM)のメトリックに関する情報を提供します。

1.1 ASMカーディナリティ

このメトリック・カテゴリは、クラスタASMの一部であるASMインスタンスの数を収集します。デフォルトの収集時間は5分ごとです。

1.1.1 オープンしているインスタンス数

このメトリックは、ASMオープン・インスタンス数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

データのソースは、gv$instanceビューのステータス列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.2 ASMクラスタ・ファイルシステム

「ASMクラスタ・ファイルシステム」メトリック・カテゴリのメトリックは、すべてのASMクラスタ・ファイル・システムで使用される領域を表示します。これらのメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システム領域使用量に関する情報の収集と、アプリケーションにおけるASMクラスタ・ファイル・システム領域使用量の傾向を示すために使用されます。これらのメトリックは、マウントされたASMクラスタ・ファイル・システムとディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの両方に関して情報を収集します。この情報は、領域使用量の「割当て済領域(GB)」、「サイズ(GB)」、「空き領域(GB)」、「使用(GB)」および「使用中(%)」の各メトリックの特定に使用されます。また、これらのメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムが破損しているかどうかについての情報も収集します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、「空き領域(GB)」、「使用(GB)」および「使用中(%)」の各メトリックには0(ゼロ)が返されます。

これらのメトリックは、クラスタ内のノードに固有ではないASMクラスタ・ファイル・システムに関する情報のみ収集します。クラスタ内のすべてのノード間で同じ「領域使用量」情報を収集します。ASMクラスタ・ファイル・システムの「状態」および「可用性」などの情報は、クラスタ内のノード間で異なってもかまわず、「ASMクラスタ・ファイルシステムの状態」メトリックによって収集されます。

これらのメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムが85%使用されている場合は警告アラートを、97%使用されている場合はクリティカル・アラートを生成します。また、ASMクラスタ・ファイル・システムに破損したセクションがある場合はクリティカル・アラートを生成します。

これらのメトリックは15分間隔で収集され、ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集され、それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。必要に応じて、しきい値の制限を変更できます。

1.2.1 ASMクラスタ・ファイルシステムの破損

このメトリックは、マウント済のASMクラスタ・ファイルシステムのセクションが破損しているかどうかを表します。このメトリックの値がTRUEの場合、破損セクションが存在するため、ASMクラスタ・ファイルシステムに修復ありのチェックを実行し、問題を修正する必要があります。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイルシステムの場合、このメトリックの値はNULLになります。

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムが指定ホストでディスマウントされている場合は警告アラートを生成します。また、マウントされたASMクラスタ・ファイル・システムがホストで使用できない場合はクリティカル・アラートを生成します。

このメトリックは、15分間隔で収集されます。必要に応じて、しきい値の制限を変更できます。

このメトリックは、V$ASM_FILESYSTEM、V$ASM_VOLUME、V$ASM_OFSVOLUMESの各ビューを問い合せるSQL問合せを使用して収集されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
11gR2、12c 30分ごと 定義なし TRUE ボリューム・デバイス%ofs_volume_device%を使用しているASMクラスタ・ファイルシステムに、破損したセクションがあります。ファイルシステム上で確認操作と修復操作を実行し、問題を解決してください。

複数のしきい値

このメトリック列では、ボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、マウントされたASMクラスタ・ファイル・システムのV$ASM_FILESYSTEMビューのCORRUPT列から収集されます。ディスマウントされたファイル・システムの場合、このメトリックにはNULL値が返されます。

ユーザーの処理

ASMクラスタ・ファイル・システムで「チェック(修復あり)」を実行し、破損したセクションを修復します。

1.2.2 ASMクラスタ・ファイルシステムの使用率(%)

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムの使用率を示します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
11gR2、12cR1 30分ごと 定義なし TRUE ボリューム・デバイス%ofs_volume_device%を使用しているASMクラスタ・ファイルシステムに、破損したセクションがあります。ファイルシステム上で確認操作と修復操作を実行し、問題を解決してください。

複数のしきい値

このメトリック列では、ボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ボリューム・デバイス・オブジェクトとディスク・グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

1.2.3 割当て済領域(GB)

このメトリックは、このASMクラスタ・ファイル・システムのディスク・グループから割り当てられた領域をGBで表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_FILEビューのSPACE列から収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.2.4 空き領域(GB)

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイルシステムの未使用領域のサイズ(GB)を表します。これは、ASMクラスタ・ファイルシステムで使用可能な空き領域を表します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_FILESYSTEMビューのTOTAL_FREE列から収集されます。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、0(ゼロ)値が返されます。

ユーザーの処理

使用可能な空き領域が十分にない場合は、ASMクラスタ・ファイル・システムのサイズ変更を検討します。

1.2.5 サイズ(GB)

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムのサイズをGBで表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、マウントされたファイル・システムの場合はV$ASM_FILESYSTEMビューのTOTAL_SIZE列から、ディスマウントされたファイル・システムの場合はV$ASM_VOLUMEビューのSIZE_MB列から収集されます。

ユーザーの処理

ASMクラスタ・ファイル・システムをサイズ変更して領域を追加することを検討します。

1.2.6 使用済スナップショット領域(MB)

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムで使用されているスナップショット領域の割合を表示します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

1.2.7 使用済(GB)

このメトリックは、マウントされたASMクラスタ・ファイル・システムで使用されている領域をGBで表示します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックでは、V$ASM_FILESYSTEMビューの列TOTAL_SIZEとTOTAL_FREEから計算されます。このメトリックは、次の式を使用して計算されます。

TOTAL_SIZE - TOTAL_FREE

ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ユーザーの処理

ASMクラスタ・ファイル・システムをサイズ変更して領域を追加することを検討します。

1.2.8 使用済(MB)

このメトリックは、マウント済のASMクラスタ・ファイルシステムが使用している領域(MB)を示します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックでは、V$ASM_FILESYSTEMビューの列TOTAL_SIZEとTOTAL_FREEから計算されます。このメトリックは、次の式を使用して計算されます。

TOTAL_SIZE - TOTAL_FREE

ディスマウントされたASMクラスタ・ファイル・システムの場合、このメトリックには0(ゼロ)値が返されます。

ユーザーの処理

ASMクラスタ・ファイル・システムをサイズ変更して領域を追加することを検討します。

1.2.9 ボリューム名

このメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムの作成に使用されたボリューム・デバイスのボリューム名を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_VOLUMEビューのVOLUME_NAME列から収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.3 ASMクラスタ・ファイルシステムの状態

「ASMクラスタ・ファイルシステムの状態」メトリック・カテゴリのメトリックは、指定ホストでのASMクラスタ・ファイル・システムの状態(MOUNTEDまたはDISMOUNTED)を表示します。クラスタ環境では、ASMクラスタ・ファイル・システムは特定のホストにしかマウントできません。ASMクラスタ・ファイル・システムが指定ホストでマウントされている場合、メトリックは、システムが使用可能であるかどうかと、使用可能になったときの時間も報告します。この情報は、「マウント・ポイント」、「マウント・ステータス」、「可用性」および「使用可能時間」の各メトリックの特定に使用されます。

これらのメトリックは、ASMクラスタ・ファイル・システムが指定ホストでディスマウントされている場合は警告アラートを生成します。また、マウントされたASMクラスタ・ファイル・システムがホストで使用できない場合はクリティカル・アラートを生成します。

これらのメトリックは、V$ASM_FILESYSTEM、V$ASM_VOLUME、V$ASM_OFSVOLUMESの各ビューを問い合せるSQL問合せを使用して収集されます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集され、それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.3.1 ASMクラスタ・ファイルシステムの可用性

このメトリックは、クラスタ内の特定のホストでマウント済のASMクラスタ・ファイルシステムが使用可能な状態かどうかを表します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイルシステムの場合、このメトリックはNULL値を返します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
11gR2、12c 15分ごと 定義なし 該当なし ホスト%ofs_host%のASMクラスタ・ファイルシステム%ofs_mount_point%は利用できません

複数のしきい値

このメトリックでは、ボリューム・デバイス・オブジェクトとホスト・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がボリューム・デバイス・オブジェクトとホスト・オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ボリューム・デバイス・オブジェクトとホスト・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_FILESYSTEMビューのSTATE列から収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.3.2 ASMクラスタ・ファイルシステムの使用可能時間

このメトリックは、クラスタ内の特定のホストでマウント済のASMクラスタ・ファイルシステムが使用可能になった時間を表します。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイルシステムの場合、このメトリックはNULL値を返します。

ターゲットのリリース 収集頻度 アラート・テキスト
11gR2、12c 15分ごと ホスト%ofs_host%のボリューム・デバイス%volume_device%はディスマウントされています

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_FILESYSTEMビューのAVAILABLE_TIME列から収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.3.3 マウント・ポイント

このメトリックは、クラスタ内の特定のホストでのASMクラスタ・ファイルシステムのマウント・ポイントを表します。同じASMクラスタ・ファイルシステムが、クラスタ内の別のマウント・ポイントにマウントされている場合もあります。ディスマウントされたASMクラスタ・ファイルシステムの場合、OFSがホストにマウントされていないと、NULLが戻されます。ホストにマウントされてからディスマウントされている場合には、最後のマウント・ポイントが戻されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

マウントされたファイル・システムの場合、このメトリックは、V$ASM_FILESYSTEMビューのFS_NAME列から収集されます。ディスマウントされたファイル・システムの場合、このメトリックは、V$ASM_VOLUMEビューのMOUNTPATH列から収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.3.4 ASMクラスタ・ファイルシステムのマウント状態

このメトリックは、指定ホストでのASMクラスタ・ファイル・システムの状態(マウント済またはディスマウント済)を示します。クラスタ環境では、ASMクラスタ・ファイル・システムは特定のホストにしかマウントできません。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
11gR2、12c 15分ごと ディスマウント 定義なし ホスト%ofs_host%のボリューム・デバイス%volume_device%はディスマウントされています

複数のしきい値

警告またはクリティカルのしきい値がボリューム・デバイス・オブジェクトとホスト・オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ボリューム・デバイス・オブジェクトとホスト・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

volume_deviceの使用方法がACFS、volume_deviceがV$ASM_ACFSVOLUMESビューに存在し、マウント・パスがV$ASM_FILESYSTEMビューに存在する場合、ASMクラスタ・ファイル・システムはマウントされています。

volume_deviceの使用方法がACFS、volume_deviceがV$ASM_ACFSVOLUMESビューに存在せず、マウント・パスがV$ASM_FILESYSTEMビューに存在しない場合、ASMクラスタ・ファイル・システムはディスマウントされています。

ユーザーの処理

ASMクラスタ・ファイルシステムをクラスタ内の特定のホストにマウントします。

1.4 ASMディスク

この構成メトリック・カテゴリのメトリックは、ディスク・グループ名などのASMディスク構成データを収集します。デフォルトの収集時間は24時間で、ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.4.1 ディスク

このメトリックは、ASMディスクのディスク名を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g 11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.2 ディスク作成日

このメトリックは、ASMディスクの作成日を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのCREATE_DATE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.3 ディスク・グループ

このメトリックは、ASMディスクのディスク・グループ名を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューから収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.4 ディスク・パス

このメトリックは、ASMディスクのディスク・パスを表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのPATH列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.5 障害グループ・タイプ

このメトリックは、障害グループ・タイプREGULARまたはQUORUMを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのFAILUREGROUP列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.6 障害グループ

このメトリックは、ASMディスクの障害グループ名を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのSPACE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.7 冗長性

このメトリックは、ASMディスクの冗長性のレベルを表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのREDUNANCY列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.4.8 サイズ(MB)

このメトリックは、ASMディスクのディスク・サイズをMB単位で表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのTOTAL_MB列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5 ASMディスク・グループ

この構成メトリック・カテゴリのメトリックは、メンバー・ディスク数、冗長性、ASMおよびデータベースの互換性などのASMディスク・グループ構成データを収集します。デフォルトの収集時間は24時間で、ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.5.1 割当て単位(MB)

このメトリックは、ASMディスク・グループの割当て単位サイズをMB単位で表示します

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのALLOCATION_UNIT_SIZE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5.2 投票ファイルを含む

このメトリックは、投票ファイルが存在するかどうかを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのVOTING_FILES列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5.3 ディスク数

このメトリックは、ASMディスク・グループのディスク数を表示します

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATビューのCOUNT_OF_DISK列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5.4 ディスク・グループ

このメトリックは、ASMディスク・グループのディスク・グループ名を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5.5 冗長性

このメトリックは、ASMディスク・グループの冗長性のレベルを表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのTYPE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.5.6 サイズ(GB)

このメトリックは、ASMディスク・グループ・サイズをGB単位で表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのTOTAL_MB列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.6 ASMディスク・グループの属性

この構成メトリック・カテゴリのメトリックは、ファイル・アクセス制御、セル・スキャン機能などのASMディスク・グループ属性データを収集します。デフォルトの収集時間は24時間で、ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集され、それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.6.1 属性名

このメトリックは、ASMディスク・グループの属性名を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_ATTRIBUTEビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.6.2 ディスク・グループ名

このメトリックは、ASMディスク・グループ名を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.6.3

このメトリックは、ASMディスク・グループ値を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_ATTRIBUTEビューのVALUE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.7 ASM INITパラメータ

この構成メトリック・カテゴリのメトリックは、ASMインスタンスの初期化パラメータを収集します。デフォルトの収集時間は24時間で、ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.7.1 デフォルト

このメトリックは、ASMインスタンスのデフォルト値を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$PARAMETERビューのISDEFAULT列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.7.2 名前

このメトリックは、ASMインスタンスの名前を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$PARAMETERビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.7.3

このメトリックは、ASMインスタンスの値を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12cR1 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$PARAMETERビューのVALUE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8 ASMボリューム

「ASMボリューム」メトリック・カテゴリのメトリックは、ディスク・グループで作成されたボリュームに関する情報を示します。ASMボリューム・ファイルは、ASMクラスタ・ファイル・システムまたはサードパーティ・ファイル・システムに記憶域を提供するために、ディスク・グループで作成されたファイルです。この情報は、ASMボリュームの「ボリューム名」、「使用状況」、「マウント・ポイント」、「サイズ(GB)」、「割当て済領域(GB)」および「冗長性」の各メトリックの特定に使用されます。

これらのメトリックは、V$ASM_VOLUMEビューおよびGV$ASM_DISKGROUPビューを使用して収集されます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.8.1 割当て済領域(GB)

このメトリックは、クラスタ内の特定のホストでのASMクラスタ・ファイルシステムに割り当てられた領域(MB)を表します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのMOUNTPATH列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.2 マウント・ポイント

このメトリックは、クラスタ内の特定のホストでのASMクラスタ・ファイルシステムのマウント・ポイントを表します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのMOUNTPATH列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.3 冗長性

このメトリックは、ASMボリューム・ファイルの冗長性を返します。ASMボリューム・ファイルでは、ASMボリューム・ファイルが作成されるASMディスク・グループに使用できる冗長性(外部、標準=双方向ミラー、高=3方向ミラー)はなんでも使用できます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのREDUNDANCY列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.4 サイズ(GB)

このメトリックは、ASMボリュームのサイズをGBで返します。ボリューム・サイズは常に、ボリューム割当て単位の倍数で作成されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのSIZE_MB列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.5 ステータス

このメトリックは、ASMボリュームのステータス(有効または無効)を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのSTATE列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.6 使用方法

このメトリックは、ASMボリュームの使用対象を示す文字列(ACFS、EXT3、NULL)を返します。NULL値は、ボリュームの使用方法が不明であることを意味します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックは、ASMボリュームの使用対象を示す文字列(ACFS、EXT3、NULL)を返します。NULL値は、ボリュームの使用方法が不明であることを意味します。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.8.7 ボリューム名

このメトリックは、ASMボリュームの名前を返します。これは、ディスク・グループでASMボリュームを作成するときに入力した名前です。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 24時間ごと

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_VOLUMEビューのVOLUME_NAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.9 チェッカ障害

「ASMボリューム」メトリック・カテゴリのメトリックは、アラート・ログ・チェッカの障害に関する情報を示します。

1.9.1 アラート・ログ名

このメトリックは、アラート・ログの名前を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 5分ごと

1.9.2 チェッカ障害検出

このメトリックは、アラート・ログの障害が検出されたかどうかを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 5分ごと

1.9.3 失敗数

このメトリックは、アラート・ログで検出された障害の数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 5分ごと

1.10 クラスタ・ボリューム・パフォーマンス

「クラスタ・ボリューム・パフォーマンス」メトリック・カテゴリのメトリックは、ASMインスタンスに存在するクラスタ・ボリュームのパフォーマンスを示します。

1.10.1 I/Oレスポンス時間

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの合計読取りエラーを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.2 1秒当たりのI/O(I/O Per Second)

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの1秒当たりのI/Oを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.3 I/Oサイズ(MB)(I/O Size (MB))

このメトリックは、クラスタ・ボリュームのI/Oサイズ(MB)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.4 I/Oスループット

このメトリックは、クラスタ・ボリュームのI/Oスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.5 読取りエラー

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの合計読取りエラーを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.6 読取りレスポンス時間(MS)(Read Response Time (MS))

このメトリックは、ボリューム・クラスタの合計読取りレスポンス時間(ミリ秒)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.7 読取りサイズ(MB)

このメトリックは、ボリューム・クラスタの合計読取りサイズを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.8 読取りスループット

このメトリックは、ボリューム・クラスタの合計読取りスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.9 読取り/秒

このメトリックは、ボリューム・クラスタの1秒当たりの読取りを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.10 書込みエラー

このメトリックは、ボリューム・クラスタの失敗した書込みの合計数の詳細を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.11 書込みレスポンス時間(MS)(Write Response Time (MS))

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ボリューム・クラスタに対する書込みリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.10.12 書込みサイズ(MB)

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの書込みの合計サイズ(MB)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.13 書込みスループット

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの合計書込みスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.10.14 書込み/秒

このメトリックは、クラスタ・ボリュームの1秒当たりの書込みの合計サイズを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.11 データベース・ディスク・グループ使用率

データ・ソース

1.11.1 合計バイト数

このメトリックは、データベースによって使用されているディスク・グループ領域の合計バイト数を表示します。このメトリックを使用すると、様々なデータベース・インスタンスによって使用されている、ディスク・グループ内の領域がわかります。

ターゲットのリリース 収集頻度 アラート・テキスト
10g、11g、12c 30分ごと ディスク・グループ%dg_name%の使用可能な合計領域が、%value% にまで減っています。

データ・ソース

このメトリックは、V$ASM_FILEビューを使用してファイルによって使用されている領域を取得し、10gリリース1ではV$ASM_ALIASおよびV$ASM_DISKGROUPビューと、10gリリース2ではV$ASM_ALIASおよびV$ASM_DISKGROUP_STATビューと結合してデータベース・インスタンスによって使用されているディスク・グループ領域を取得して計算します。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.12 ディスク・グループの不均衡ステータス

「ディスク・グループの不均衡ステータス」メトリック・カテゴリのメトリックは、ディスク・グループが不均衡かどうかを調べます。標準動作では、ASMがディスク・グループを自動的にリバランスします。これらのメトリックは、手動リバランスが必要な状態、または進行中のリバランスの指数レベルを引き上げて必要なリソースを割り当て、より速く完了することが必要な状態を検出します。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.12.1 実際の不均衡(%)

「実際の不均衡(%)」は、ディスク・グループ内で最も空きのないディスクと最も空きのあるディスクに割り当てられた領域の差を測定します。ASMはすべてのディスクがそれぞれサイズの割合で等しく一杯になるようにするため、比較はフル率で行われます。不均衡は、使用可能な領域ではなく、割り当てられた領域に対するものです。2から3パーセントの不均衡は妥当です。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、次の式を使用して計算されます。

100 * (max((total_mb - free_mb) / total_mb) - min((total_mb - free_mb)
/ total_mb)) / max((total_mb - free_mb) / total_mb)
where total_mb and free_mb are columns in V$ASM_DISK_STAT

ユーザーの処理

2から3パーセントを超える不均衡は、ディスク・グループの手動リバランスを開始する必要性を表す可能性があります。

1.12.2 実際の空き領域の最小割合

「実際の空き領域の最小割合」メトリックは、最も空きのないディスクの空きディスク領域の量をディスク・サイズの割合として表示します。不均衡がゼロの場合、このメトリックは合計空き領域を示します。すべての割当てはすべてのディスク間で均等に行われるため、最小空き領域によって使用できる領域量は制限されます。

あるディスクの空き容量が1%しかない場合、他のディスクが半分しか使用されていない場合でも、実際に割当て可能な領域は、ディスク・グループの領域の1%のみです。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、100 * (min(FREE_MB / TOTAL_MB))で計算され、FREE_MBおよびTOTAL_MBは$ASM_DISK_STATビューの列です。

ユーザーの処理

「実際の空き領域の最小割合」が低い数値である場合は、ディスク・グループ内のすべてのディスク間でファイル・エクステントおよび領域使用を均等に分散させるために、構成の変更が必要となる可能性があります。

1.12.3 ディスク数

「ディスク数」メトリックは、ディスク・グループ内のディスクの数で、ファイルをどの程度広範囲に分散できるかを報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

ディスク数は、ディスク・グループ(V$ASM_DISKGROUP_STAT)内のすべてのディスク(V$ASM_DISK_STAT)に対してcount(*)を使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.12.4 ディスク・グループの不均衡率

「ディスク・グループの不均衡率」メトリックは、ディスク・グループにリバランスが必要かどうかを判別するために使用されます。一時的な不均衡(進行中のリバランスが原因)は無視されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 10 定義なし ディスク間の領域使用の不均衡が大きいため、ディスク・グループ%diskGroup%にリバランスが必要です。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ・オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

リバランス操作中でない場合、「リバランスしないディスク・グループの不均衡(%)(Disk Group Imbalance (%) without Rebalance)」メトリックの値は「実際の不均衡(%)(Actual Imbalance (%))」と同じ値です。それ以外の場合、値は0(ゼロ)です。

ユーザーの処理

「リバランスしないディスク・グループの不均衡(%)」メトリックの値が10%以上である場合は、警告アラートが生成されます。この場合、ディスク間の領域使用の不均衡が大きいため、リバランスが必要です。リバランス操作を手動で開始する必要があります。

1.12.5 リバランスしたディスクの最大使用率(%)(Disk Maximum Used (%) with Rebalance)

「リバランスしたディスクの最大使用率(%)」メトリックは、進行中のリバランスで指数を引き上げて適時に完了し、領域制約のために他のエラーが発生しないようにする必要があるかどうかを判別するために使用されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 定義なし 95 少なくとも1つのディスクの領域が極端に少なくなっているため、ディスク・グループ%diskGroup%のリバランス指数を大きくしてください。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ・オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

リバランス中であり、指数値が0(ゼロ)より大きい場合、「リバランスしたディスクの最大使用率(%)」メトリックの値は(100 - Actual Minimum Percent Free)として計算されます。それ以外の場合、値は0(ゼロ)です。

ユーザーの処理

「リバランスしたディスクの最大使用率(%)」メトリックの値が95%以上である場合は、クリティカル・アラートが生成されます。この場合、少なくとも1つのディスクの領域が極端に少なくなっているため、ディスク・グループのリバランス指数を大きくする必要があります。リバランス指数を大きくします(最大指数レベルは11)。

1.12.6 リバランスしないディスクの最小空き領域(%)(Disk Minimum Free (%) without Rebalance)

「リバランスしないディスクの最小空き領域(%)」メトリックは、ディスク・グループにリバランスが必要かどうかを判別するために使用されます。一時的な不均衡(進行中のリバランスが原因)は無視されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 20 10 少なくとも1つのディスクの領域が少なくなっているため、ディスク・グループ%diskGroup%にリバランスが必要です。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ・オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

リバランス操作中でない場合、「リバランスしないディスクの最小空き領域(%)」メトリックの値は「実際の空き領域の最小割合」メトリックと同じ値です。それ以外の場合、値は100です。

ユーザーの処理

「リバランスしないディスクの最小空き領域(%)」が20%以下である場合は、警告アラートが生成されます。この場合、少なくとも1つのディスクの領域が少なくなっているため、リバランスが必要です。リバランス操作を手動で開始する必要があります。

1.12.7 ディスク・サイズの分散率(%)

「ディスク・サイズの分散率(%)」メトリックは、ディスク・グループ内の最大ディスクと最小ディスク間のサイズにおける差を割合で示します。ベスト・プラクティスに従ってすべてのディスクが同じサイズである場合、この値はゼロです。

サイズにおけるわずかな差は許容されます。差が大きいと、ディスクによっては他のディスクよりI/Oがずっと増える可能性があります。標準冗長性または高い冗長性のディスク・グループでは、サイズ分散率が大きいと不均衡率を小さい値に減らすことができなくなります。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

Disk Size Variance (%) is calculated as 100 * 
(max(total_mb) - min(total_mb)) / max(total_mb), 
where total_mb is a column in V$ASM_DISK_STAT

ユーザーの処理

サイズ分散率が大きい場合は、ディスク・グループ内のすべてのディスク間でファイル・エクステントおよび領域使用を均等に分散させるために、構成の変更が必要となる可能性があります。

1.12.8 リバランス中

「リバランス中」メトリックは、リバランス操作中の場合は「はい」を、それ以外の場合は「いいえ」を返します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

「リバランス中」メトリックの値は、V$ASM_OPERATIONのoperation列から取得されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.12.9 再同期中です

「再同期中です」メトリックは、再同期操作中の場合は「はい」を、それ以外の場合は「いいえ」を返します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

1.13 ディスク・グループ・ターゲットのコンポーネント

この構成メトリック・カテゴリは、ASMディスク・グループのターゲット・コンポーネントに関する情報を収集します。

1.13.1 ディスク・グループ名

このメトリックは、ディスク・グループ・ターゲット・コンポーネント名を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12c 30分ごと

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ名オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューのFREE_MB列から、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューから収集されます。

ユーザーの処理

ディスク・グループにディスクを追加するか、ディスク・グループ内の既存のファイルを削除することを検討します。

1.13.2 ディスク数

「ディスク数」メトリックは、ディスク・グループ内のディスクの数で、ファイルをどの程度広範囲に分散できるかを報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 30分ごと

データ・ソース

ディスク数は、ディスク・グループ(V$ASM_DISKGROUP_STAT)内のすべてのディスク(V$ASM_DISK_STAT)に対してcount(*)を使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.14 ディスク・グループの使用量

「ディスク・グループの使用量」メトリック・カテゴリのメトリックは、すべてのマウント状態のディスク・グループによって使用されている領域を示します。これらのメトリックは、ディスク使用量に関する情報の収集と、アプリケーションにおけるディスク・グループ領域使用量の傾向を示すために使用されます。この情報を使用して、10gリリース2ではディスク・グループの「空きMB」、「合計MB」、「安全に使用可能なMBの合計」、「タイプ」、「安全に使用可能なファイルのMB」、「使用率%」および「安全に使用可能な領域の使用率%」の各メトリックを、10gリリース1では「空きMB」、「合計MB」、「タイプ」および「使用率%」を特定します。

これらのメトリックは、ディスク・グループが75%使用されている場合は警告アラートを、90%使用されている場合はクリティカル・アラートを生成します。値は冗長性によって異なるため、「ディスク・グループの使用量」のアラートのしきい値を75%および90%に固定する必要はありません。10gリリース2では、これらのメトリックは、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのUSABLE_FILE_MB列を使用して使用可能なミラー化された空き領域を示します。この列は、ミラー化を考慮して安全に利用できる上に、ディスク障害後に冗長性をリストアできる空き領域の量を表示します。

Enterprise Managerは、次の場合にアラートを発行します。

  • USABLE_FILE_MBが0(ゼロ)以下の場合はクリティカル・アラート

  • USABLE_FILE_MBが0.1 * REQUIRED_MIRROR_FREE_MB未満の場合は警告アラート

このメトリックは、15分ごとに収集されます。必要に応じて、しきい値の制限を変更できます。

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューを、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューを問い合せるSQL問合せを使用して収集されます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.14.1 ディスク・グループ空き領域(MB)(Disk Group Free (MB))

このメトリックは、ディスク・グループの未使用の許容量をMB単位で示します。これにより、ディスク・グループで使用可能な空き領域がわかります。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10g、11g、12c 30分ごと 定義なし 定義なし ディスク・グループ%dg_name%の合計空き領域が、%value% (MB)にまで減っています。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ名オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューの、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューのFREE_MB列から収集されます。

ユーザーの処理

ディスク・グループにディスクを追加するか、ディスク・グループ内の既存のファイルを削除することを検討します。

1.14.2 ディスク・グループ使用可能空き領域(MB)(Disk Group Usable Free (MB))

ディスク・グループの使用可能な空き領域は冗長性に依存するため、10gリリース2では、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのUSABLE_FILE_MB列を使用して、ミラー化された使用可能な空き領域を示します。この列は、ミラー化を考慮して安全に利用できる上に、ディスク障害後に冗長性をリストアできる空き領域の量を表示します。この列は、ディスク・グループの使用可能な空き領域(MB)の特定に使用されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 30分ごと 定義なし 定義なし ディスク・グループ%dg_name%の使用可能空き領域が、%value% (MB)にまで減っています。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ名オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューのUSABLE_FILE_MB列から収集されます。

ユーザーの処理

ディスク・グループにディスクを追加するか、ディスク・グループから既存のファイルを削除することを検討します。

1.14.3 ディスク・グループの使用可能領域(MB)(Disk Group Usable (MB))

このメトリックは、ディスク・グループのタイプに基づいて、ディスク・グループの容量を表示します。この列は、ミラー化を考慮して安全に利用できる上に、ディスク障害後に冗長性をリストアできる空き領域の量を表示します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 30分ごと 定義なし 定義なし ディスク・グループ%dg_name%の使用可能空き領域が、%value% (MB)にまで減っています。

データ・ソース

このメトリックの値は、V$ASM_DISKGROUP_STATビューを使用して、次のように計算されます。

Total Safely Usable MB = (total_mb - required_mirror_free_mb)/redundancy_factor

この式で、total_mbおよびrequired_mirror_free_mbはビュー列からのものです。また、redundancy factorは、外部冗長性のディスク・グループの場合は1、標準冗長性のディスク・グループの場合は2、高い冗長性のディスク・グループの場合は3です。

ユーザーの処理

ディスク・グループにディスクを追加するか、ディスク・グループから既存のファイルを削除することを検討します。

1.14.4 ディスク・グループ使用率%

このメトリックは、ディスク・グループで使用されている領域の割合を示します。ディスク・グループが75%使用されている場合は警告アラートを、90%使用されている場合はクリティカル・アラートを生成します。異なる値でアラートが生成されるように、しきい値制限を変更できます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10g、11g、12c 30分ごと 75 90 ディスク・グループ%dg_name%は%value%%使用中です。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ名オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューを、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューを使用して、次のように計算されます。

Used % = (total_mb-free_mb)/total_mb)*100 

ユーザーの処理

新しいディスクをディスク・グループに追加するとアラートを回避できます。ディスク・グループの一般ページに移動し、「追加」をクリックして、新しいディスクをディスク・グループに追加します。また、ディスク・グループから既存のファイルを削除できます。

1.14.5 冗長性

このメトリックは、ディスク・グループの冗長性のタイプを示します。タイプは「外部」、「中」および「高」のいずれかです。このプロパティにより、ディスク障害後の冗長性のリストアが決定されます。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューのTYPE列から、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューから収集されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.14.6 サイズ(MB)

このメトリックは、ディスク・グループの合計許容量をMB単位で示します。これにより、ディスク・グループで使用されるサイズまたは領域がわかります。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12c 30分ごと

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKGROUPビューの、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューのTOTAL_MB列から収集されます。

ユーザーの処理

ディスク・グループにディスクを追加することを検討します。

1.14.7 安全に使用可能な領域の使用率%

このメトリックは、ディスク・グループによって使用されている安全に使用可能な領域の割合を表示します。ディスク・グループの使用可能な空き領域は、冗長性によって異なります。10gリリース2では、V$ASM_DISKGROUP_STATビューのUSABLE_FILE_MB列を使用して、使用可能なミラー化された空き領域を示します。この列は、ミラー化を考慮して安全に利用できる上に、ディスク障害後に冗長性をリストアする空き領域の量を表示します。この列は、ディスク・グループの「安全に使用可能な領域の使用率%」の特定に使用されます。

このメトリックは、ディスク・グループが安全に使用可能な領域の90%を使用している場合は警告アラートを、100%を使用している場合はクリティカル・アラートを生成します。別の値でアラートを生成するように、しきい値の制限を変更できます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12cR1 30分ごと 75 90 安全に使用可能な空き領域(障害グループ障害からのリカバリに十分な領域を確保したまま割当て可能な領域)の%value%%がディスク・グループ%dg_name%に使用されています。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ名オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース2ではV$ASM_DISKGROUP_STATビューから次の式を使用して計算されます。

Used % of Safely Usable = 100 - (usable_file_mb/usable_total_mb)*100 

In this formula, usable_total_mb is derived as follows:
total_mb - required_mirror_free_mb)/redundancy_factor 

total_mbおよびrequired_mirror_free_mbはビュー列から導出されます。また、redundancy factorは、外部冗長性のディスク・グループの場合は1、標準冗長性のディスク・グループの場合は2、高い冗長性のディスク・グループの場合は3です。

ユーザーの処理

新しいディスクをディスク・グループに追加するとアラートを回避できます。ディスク・グループの一般ページに移動し、「追加」をクリックして、新しいディスクをディスク・グループに追加します。また、ディスク・グループから既存のファイルを削除できます。

1.15 ディスク・パス

「ディスク・パス」メトリック・カテゴリのメトリックは、すべてのディスクのディスク名およびディスク・パスを示します。この情報は、24時間間隔で収集されます。

これらのメトリックは、10gリリース1ではV$ASM_DISKビューから、10gリリース2ではV$ASM_DISK_STATビューからデータを使用して収集されます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.15.1 ディスク名

このメトリックは、ディスク・パスの名前を報告します。

ターゲットのリリース
10gR2、11g、12c

データ・ソース

このメトリックのソースは、V$ASM_DISK_STATおよびV$ASM_DISKビューのNAME列です。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.15.2 ディスク・パス

このメトリックは、ディスクの物理パスです。

ターゲットのリリース
10gR2、11g、12c

データ・ソース

10gリリース2より前のデータベースでは、このメトリックはGV$ASM_DISKビューのPATH列を使用します。10gリリース2以上のデータベースでは、このメトリックはGV$ASM_DISK_STATビューのPATH列を使用します。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.15.3 グループ名

このメトリックは、グループの名前を示します。

ターゲットのリリース
10gR2、11g、12c

データ・ソース

10gリリース2より前のデータベースでは、このメトリックはGV$ASM_DISKビューのPATH列を使用します。10gリリース2以上のデータベースでは、このメトリックはGV$ASM_DISK_STATビューのPATH列を使用します。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.16 ディスク・ステータス

「ディスク・ステータス」メトリック・カテゴリのメトリックは、ディスク・モード・ステータス(オフラインおよびオンライン)を示します。ディスクのいずれかがオフラインの場合に、クリティカル警告アラートが生成されます。

このメトリックは、15分ごとに収集されます。必要に応じて、時間制限およびしきい値の制限を変更できます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.16.1 ディスク・モード・ステータス

このメトリックは、ディスク・モード・ステータス(オフラインおよびオンライン)を表示します。ディスクのいずれかがオフラインになった場合に、クリティカル警告アラートが生成されます。

しきい値の制限を変更できます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 15分ごと 定義なし OFFLINE ディスク%dg_name%.%disk_name%はオフラインです。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ名オブジェクトとディスク名オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がディスク・グループ名オブジェクトとディスク名オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ名オブジェクトとディスク名オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではGV$ASM_DISKビューから、10gリリース2ではGV$ASM_DISK_STATビューから収集されます。

ユーザーの処理

ディスクがオンラインになるようにしてください。現在、Enterprise Managerでは、この機能はサポートされていません。

1.17 障害グループの不均衡ステータス

「障害グループの不均衡ステータス」メトリック・カテゴリのメトリックは、障害グループのディスクがどれだけ均等にASMディスク・グループに配置されているかを調べます。ASMは、ディスク・グループのすべてのディスクに対し、ファイル・エクステントの配布と領域使用を均等化しようとします。これはリバランスによって達成されます。各ディスクのサイズが異なる場合や障害グループのサイズが異なる場合は、効果的なリバランスはできません。このような場合は、構成の変更が必要です。

これらのメトリックは、標準冗長性または高冗長性のディスク・グループにのみ適用されます。外部冗長性のディスク・グループの場合、障害グループはこの構成では使用されないため、これらのメトリックはデータを返しません。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.17.1 ディスク数の不均衡分散率

障害グループは、データのミラー・コピーを、標準冗長性では2コピー、高冗長性では3コピーを保存するために使用されます。「ディスク数の不均衡分散率」メトリックにより、ディスク・グループ内で障害グループ・ディスク数が最高のディスクと最低のディスクにおける障害グループ・ディスク数の差が報告されます。

すべての障害グループのサイズが同じ場合であっても、すべてのディスクの障害グループのディスク数が同じになることは、ほとんどありません。ただし、1を超える不均衡は、障害グループが異なるサイズであることを示します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 2 定義なし ディスク・グループ%diskGroup%にディスク数の異なる障害グループがあるため、領域使用が最適以下になる可能性があります。構成を変更すると、この問題が改善される場合があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ・オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

「ディスク数の不均衡分散率」メトリックの値は、V$ASM_DISKGROUP_STATビューおよびV$ASM_DISK_STATビューと、一部の内部ASM固定表を使用して計算されます。

ユーザーの処理

「ディスク数の不均衡分散率」の値が1(デフォルト値)より大きい場合は、警告アラートが生成されます。ディスク・グループにディスク数が異なる障害グループがあると、領域使用が最適以下になる可能性があります。この問題を改善するには、構成の変更を試行します。

1.17.2 ディスク・サイズの不均衡(%)

「ディスク・サイズの不均衡(%)」は、あるディスクが障害グループ・ディスク内に他のディスクより多くの領域を保持しているかどうかを調べます。領域は、ディスクのサイズとそのアクティブな障害グループ・ディスクのサイズの合計との割合として計算されます。この割合は、すべてのディスクについて比較されます。最高と最低の障害グループ・ディスク領域の差がパーセントとしてレポートされます。10%の不均衡は許容されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 10 定義なし ディスク・グループ%diskGroup%にディスク・サイズの異なる障害グループがあるため、領域使用が最適以下になる可能性があります。構成を変更すると、この問題が改善される場合があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべてのディスク・グループ・オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

「ディスク・サイズの不均衡」メトリックの値は、V$ASM_DISKGROUP_STATビューおよびV$ASM_DISK_STATビューと、一部の内部ASM固定表を使用して計算されます。

ユーザーの処理

「ディスク・サイズの不均衡(%)」が10%(デフォルト)より大きい場合は、警告アラートが生成されます。ディスク・グループにディスク・サイズの異なる障害グループがあると、領域使用が最適以下になる可能性があります。この問題を改善するには、構成の変更を試行します。

1.17.3 障害グループ数

「障害グループ数」は、ディスク・グループ当たりの障害グループ数をレポートします。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

「障害グループ数」メトリックの値は、V$ASM_DISKGROUP_STATビュー、V$ASM_DISK_STATビューおよび一部の内部ASM固定表を含む計算から取得されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.18 障害グループ・ステータス

「障害グループ・ステータス」メトリック・カテゴリのメトリックは、障害グループのすべてのメンバー・ディスクがオフラインかどうかを調べます。これは、データのミラー・コピーを保存できないため、データ損失のリスクを冒す好ましくない状態です。

これらのメトリックは、標準冗長性または高冗長性のディスク・グループにのみ適用されます。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.18.1 使用可能なディスク

「使用可能なディスク」メトリックは、障害グループ内のオンラインのディスク数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

「使用可能なディスク(Available Disks)」メトリックの値は、合計ディスク数から障害グループ内のオフラインのディスク数を引いて算出されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.18.2 アラート・ディスク数

「アラート・ディスク数」メトリックは、障害グループ内に複数のディスクがある場合、「使用可能なディスク」メトリックと同じ値です。障害グループに1つしかディスクがない場合、その1つのディスクがオフラインであるかどうかに関係なく、「アラート・ディスク数」の値は1となります。これは、重複するアラートが同じ根本的な原因に対して生成されないようにするためです。disk_statusメトリックは、ディスクがオフラインになると、クリティカル・アラートを生成します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10gR2、11g、12c 15分ごと 定義なし 0 障害グループ%diskGroup%.%failureGroup%はオフラインです。

複数のしきい値

このメトリックでは、ディスク・グループ・オブジェクトと障害グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がディスク・グループ・オブジェクトと障害グループ・オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

ディスク・グループ・オブジェクトと障害グループ・オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

「アラート・ディスク数」メトリックの値は、ディスク・グループにディスクが1つしかない場合は1に、それ以外の場合は「使用可能なディスク」メトリックの値に設定されます。

ユーザーの処理

障害グループを構成するすべてのディスクがオフラインになると、クリティカル・アラートが生成されます。このような場合、ディスク・グループが標準冗長性または高冗長性で構成されているにもかかわらず、データはミラー化されていません。障害グループ内の一部のディスクをオンラインに戻すか、ディスク・グループにディスクに追加してその障害グループに割り当てる必要があります。

1.18.3 ディスク数

「ディスク数」メトリックは、障害グループ内のディスク数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10gR2、11g、12c 15分ごと

データ・ソース

「合計ディスク数」メトリックの値は、V$ASM_DISKGROUP_STATビューおよびV$ASM_DISK_STATビューから取得されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.18.4 複数のディスクを持つ障害グループのオンライン・ディスク数

このメトリックは、複数のディスクを持つ障害グループのオンライン・ディスク数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 15分ごと

1.19 インスタンス・ディスク・パフォーマンス

「インスタンス・ディスク・パフォーマンス」メトリック・カテゴリのメトリックは、自動ストレージ管理(ASM)インスタンスに存在するディスクのパフォーマンスを示します。また、ASMインスタンスにマウントされたすべてのディスクについて、ディスク・パフォーマンスのパラメータを報告します。

これらのメトリックは、合計I/Oリクエストおよび合計読取り/書込みリクエスト、合計I/O時間および合計読取り/書込み時間、ディスクに対する読取り/書込みの合計バイト数などの情報収集に使用されます。また、読取り、書込みおよびI/Oスループットに対するディスクのレスポンスも報告します。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.19.1 読取りバイト数

このメトリックは、ディスクからの読取りバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.2 書込みバイト数

このメトリックは、ディスクへの書込みバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.3 過去の読取りエラー

このメトリックは、最近発生したディスクの読取りエラー数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12c 15分ごと

1.19.4 読取りエラー

このメトリックは、ディスクの合計読取りエラーを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.5 読取りレスポンス時間(MS)(Read Response Time (MS))

このメトリックは、ディスクの合計読取りレスポンス時間(ミリ秒)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.6 読取り時間(MS)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスクに対する読取りリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.7 書込みエラー

このメトリックは、ディスクの失敗した書込みの合計数の詳細を表示します。また、ディスクに対する失敗した書込み試行の合計数に関する情報を提供します。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
10g、11g、12cR1 15分ごと 定義なし 0 ディスク%dg_name%.%disk_name%で%value%読取り/書込みエラーが発生しています。

複数のしきい値

このメトリックでは、インスタンスID、ディスク・グループ名およびディスク名の各オブジェクトの一意の組合せごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値がインスタンスID、ディスク・グループ名およびディスク名の各オブジェクトのすべての一意の組合せに対して現在設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

インスタンスID、ディスク・グループ名およびディスク名の各オブジェクトの一意の組合せごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

このメトリックは、10gリリース1ではGV$ASM_DISKGROUPビューおよびGV$ASM_DISKビューを、10gリリース2ではGV$ASM_DISKGROUP_STATビューおよびGV$ASM_DISK_STATビューを使用して計算されます。これらのビューから、ディスクに対する失敗した読取り/書込みの合計数を合算すると、読取り/書込みエラーの詳細が算出されます。

ユーザーの処理

読取り/書込みエラーの背後にある問題を調査します。

1.19.8 読取り

このメトリックは、ディスクに対するI/O読取りリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.9 I/Oレスポンス時間(ミリ秒)

このメトリックは、ディスクのレスポンス時間を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 15分ごと

1.19.10 合計I/O時間(ミリ秒)

このメトリックは、合計I/O時間(ミリ秒)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
10g、11g、12cR1 15分ごと

1.19.11 書込みレスポンス時間(MS)(Write Response Time (MS))

このメトリックは、合計書込みレスポンス時間(ミリ秒)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.12 書込み時間(ミリ秒)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスクに対する書込みリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.19.13 書込み

このメトリックは、ディスクに対するI/O書込みリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20 インスタンス・ディスク・グループ・データベース・パフォーマンス

インスタンス・ディスク・グループ・データベース・パフォーマンス・メトリック・カテゴリのメトリックは、ASMインスタンスに存在するディスク・グループ・データベースのパフォーマンスを報告します。これらのメトリックは、ASMインスタンスのすべてのディスク・グループのディスク・グループ・データベース・パフォーマンス・パラメータを報告します。

1.20.1 読取りバイト数

このメトリックは、ディスク・グループ・データベースからの読取りバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20.2 書込みバイト数

このメトリックは、データベース・ディスク・グループのディスクへの書込みバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g 12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20.3 読取り時間(MS)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスク・グループ・データベースのディスクに対する読取りリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20.4 読取り

このメトリックは、ディスク・グループ・データベースのディスクのI/O読取りリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20.5 書込み時間(ミリ秒)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスク・グループ・データベースのディスクに対する書込みリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.20.6 書込み

このメトリックは、ディスク・グループ・データベースのディスクに対するI/O書込みリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21 インスタンス・ディスク・グループ・パフォーマンス

「インスタンス・ディスク・グループ・パフォーマンス」メトリック・カテゴリのメトリックは、自動ストレージ管理(ASM)インスタンスに存在するディスク・グループのパフォーマンスを示します。また、ASMインスタンスのすべてのディスク・グループについて、ディスク・グループ・パフォーマンスのパラメータを報告します。

ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

1.21.1 読取りバイト数

このメトリックは、ディスクからの読取りバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21.2 書込みバイト数

このメトリックは、ディスク・グループのディスクへの書込みバイトの合計数を報告します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g 12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21.3 読取り時間(MS)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスク・グループのディスクに対する読取りリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21.4 読取り

このメトリックは、ディスク・グループのディスクに対するI/O読取りリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21.5 書込み時間(ミリ秒)

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスク・グループのディスクに対する書込みリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.21.6 書込み

このメトリックは、ディスク・グループのディスクに対するI/O書込みリクエストの合計数を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11g、12c 15分ごと

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.22 インスタンス・ボリューム・パフォーマンス

「インスタンス・ボリューム・パフォーマンス」メトリック・カテゴリのメトリックは、自動ストレージ管理(ASM)インスタンスに存在するインスタンス・ボリュームのパフォーマンスを示します。

1.22.1 1秒当たりのI/O(I/O Per Second)

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの1秒当たりのI/Oを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.2 I/Oレスポンス時間

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの合計読取りエラーを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.3 I/Oスループット

このメトリックは、インスタンス・ボリュームのI/Oスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.4 I/Oサイズ(MB)(I/O Size (MB))

このメトリックは、インスタンス・ボリュームのI/Oサイズ(MB)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.5 読取りエラー

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの合計読取りエラーを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.6 読取りレスポンス時間(MS)(Read Response Time (MS))

このメトリックは、ボリューム・インスタンスの合計読取りレスポンス時間(ミリ秒)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.7 読取りサイズ(MB)

このメトリックは、ボリューム・インスタンスの合計読取りサイズを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.8 読取りスループット

このメトリックは、ボリューム・インスタンスの合計読取りスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.9 読取り/秒

このメトリックは、ボリューム・インスタンスの1秒当たりの読取りを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.10 書込みエラー

このメトリックは、ボリューム・インスタンスの失敗した書込みの合計数の詳細を表示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.11 書込みレスポンス時間(MS)(Write Response Time (MS))

このメトリックは、TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ボリューム・インスタンスに対する書込みリクエストの合計I/O時間(秒単位)を示し、falseに設定されている場合は0(ゼロ)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

データ・ソース

このメトリックは、GV$ASM_DISKGROUP_STATおよびGV$ASM_DISK_STATビューのデータを使用して計算されます。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

1.22.12 書込みサイズ(MB)

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの書込みの合計サイズ(MB)を示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.13 書込みスループット

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの合計書込みスループットを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.22.14 書込み/秒

このメトリックは、インスタンス・ボリュームの1秒当たりの書込みの合計サイズを示します。

ターゲットのリリース 収集頻度
11gR2、12c 毎時

1.23 オフライン・ディスク数

「オフライン・ディスク数」メトリック・カテゴリのメトリックは、モード・ステータスがオフラインのディスク数を報告します。ターゲットがクラスタASMの場合はクラスタ・レベルでメトリックが収集されます。それ以外の場合はASMターゲット・タイプ・メトリックの一部としてインスタンス・レベルで収集されます。

時間制限およびしきい値の制限を変更できます。

1.23.1 オフライン・ディスク数

このメトリックは、モード・ステータスがオフラインのディスク数を示します。オフライン・ディスク数が変わった場合またはディスクのいずれかがオフラインになった場合に、クリティカル・アラートが生成されます。

必要に応じて、時間制限およびしきい値の制限を変更できます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 15分ごと 定義なし 0 %offline_count%ディスクがオフラインです。

データ・ソース

このメトリックは「ディスク・ステータス」メトリックを使用して収集され、10gリリース1ではGV$ASM_DISKGROUPビューおよびGV$ASM_DISKビューから、10gリリース2ではGV$ASM_DISKGROUP_STATビューおよびGV$ASM_DISK_STATビューからデータが収集されます。

ユーザーの処理

ディスクがオンラインになるようにしてください。現在、Enterprise Managerは、この管理機能をサポートしていないため、手動で実行する必要があります。

1.24 レスポンス

クラスタASMの「レスポンス」メトリック・カテゴリは、リポジトリ側のメトリックです。クラスタASMが稼働中か停止中かを表示します。メンバー・インスタンスのいずれかが稼働中で使用できる場合、クラスタASMは稼働中であるとみなされます。このチェックはメンバー・インスタンスごとに5分間隔で実行されます。インスタンスの接続に成功すると、クラスタASMのステータスが稼働中として更新されます。

1.24.1 ステータス

このメトリックは、クラスタASMインスタンスのステータスを示します。インスタンスが稼働中か停止中かを表示します。このチェックは5分間隔で実行され、成功の接続ステータスを戻すか、または、失敗した場合にはORAエラーを表示します。停止している個々のASMインスタンスにアラートが生成されます。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのリリース 5分ごと 定義なし 0 ASMインスタンス%oraerr%への接続に失敗しました。

データ・ソース

インスタンス・プロパティを使用して、ASMインスタンスへの接続を確立できます。ステータスは、接続が成功した場合は「稼働中」、失敗した場合は「停止中」として表示されます。また、メトリック収集でエラーが発生した場合も「停止中」として表示されます。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • ASMインスタンス用に保存された構成プロパティが正しいことを確認します。

  • 「停止中」と表示される場合は、ASMインスタンスは停止しています。Enterprise Managerアプリケーションで起動/停止機能を使用して、接続の再確立を試行します。あるいは、アプリケーションを手動で再起動します。