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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース2 (12.1.0.2)
B65085-06
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D RepManagerユーティリティの使用

この付録では、RepManagerユーティリティについて説明します。特に、次の内容について説明します。

概要

RepManagerは、Oracle Management Repositoryのアップグレードおよび削除、プラグインの選択的なパージ、ならびにdlfメッセージのOracle Management Repositoryへのロードを行うユーティリティです。このユーティリティは、Oracle Management Service (OMS)のホーム内にあります。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager.bat

このユーティリティは、完全なEnterprise Managerシステムのインストール中にリポジトリ・コンフィギュレーション・アシスタントによって、またEnterprise Manager Cloud Controlのアップグレード中にリポジトリ・アップグレード・コンフィギュレーション・アシスタントによって起動されます。これらのコンフィギュレーション・アシスタントの詳細は、「コンフィギュレーション・アシスタントとは」を参照してください。


注意:

Enterprise Managerスキーマを完全に削除する場合は、OMSホームにあるRepManagerを使用します。データベース・ホーム内のものは、Enterprise Managerスキーマを完全には削除できないため、使用しないでください。

サポートされる操作およびコマンド

表D-1に、RepManagerユーティリティでサポートされる操作およびそれに関連付けられたコマンドを一覧表示します。

表D-1 RepManagerでサポートされる操作およびコマンド

操作 コマンド 説明

preupgrade

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -action preupgrade [-mwHome <Middleware home>]-pluginDepList "<pluginid1>=<pluginid1 home>,<pluginid2>=<pluginid2 home>" -dlfSources "<oms home>,<plugin1 home>,<plugin2home>"

この操作では、次のパラメータを指定してOracle Management Repositoryをアップグレードする前の手順を実行します。

  • Oracle Management RepositoryリポジトリがアップグレードされるOracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定します。

  • データベースのユーザーとパスワード、リポジトリ名(SYSMAN)とSYSMANユーザーのパスワード、およびOracle Management Repositoryをアップグレードするミドルウェア・ホームを指定します。

  • デプロイの依存性に準じたプラグイン情報リストをカンマで区切って指定します。このオプションでファイルを渡すことができます。内容は、デプロイの依存性に準じたカンマ区切りのプラグイン情報リストです。pluginDepListが欠落しているか、リストの値が空の場合(例: "{}")、$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/plugininfo/pluginDepListがデフォルトで読み込まれ、プラグインの依存性リストが取得されます。

  • プラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所をカンマで区切って指定します。このオプションでファイルを渡すことができます。内容は、カンマで区切られたプラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所です。dlfSourcesオプションが欠落しているか、リストの値が空の場合(例: "{}")、$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/plugininfo/dlfSourcesがデフォルトで読み込まれ、dlfリソースの場所が取得されます。このオプションが欠落しているかデフォルトのdlfSourcesファイルが存在しない場合、プラットフォームのdlfファイルのみが取得されます。デフォルトのdlfSourcesファイルが存在する場合、これらのソースの下のDLFのみが取得されます。

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -action preupgrade -mwHome /scratch/weblogic/middleware -pluginDepList <pluginid1>=<pluginid1 home>,<pluginid2>=<pluginid2 home>

upgrade

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -action upgrade [-mwHome <Middleware home>]-pluginDepList "<pluginid1>=<pluginid1 home>,<pluginid2>=<pluginid2 home>" -dlfSources "<oms home>,<plugin1 home>,<plugin2home>"

注意: アップグレード操作を実行する前にアップグレード前の操作を実行してください。

この操作では、次のパラメータを指定してOracle Management Repositoryをアップグレードします。

  • Oracle Management RepositoryリポジトリがアップグレードされるOracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定します。

  • データベースのユーザーとパスワード、リポジトリ名(SYSMAN)とSYSMANユーザーのパスワード、およびOracle Management Repositoryをアップグレードするミドルウェア・ホームを指定します。

  • デプロイの依存性に準じたプラグイン情報リストをカンマで区切って指定します。このオプションでファイルを渡すことができます。内容は、デプロイの依存性に準じたカンマ区切りのプラグイン情報リストです。pluginDepListが欠落しているか、リストの値が空の場合(例: "{}")、$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/plugininfo/pluginDepListがデフォルトで読み込まれ、プラグインの依存性リストが取得されます。

  • プラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所をカンマで区切って指定します。このオプションでファイルを渡すことができます。内容は、カンマで区切られたプラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所です。dlfSourcesオプションが欠落しているか、リストの値が空の場合(例: "{}")、$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/plugininfo/dlfSourcesがデフォルトで読み込まれ、dlfリソースの場所が取得されます。このオプションが欠落しているかデフォルトのdlfSourcesファイルが存在しない場合、プラットフォームのdlfファイルのみが取得されます。デフォルトのdlfSourcesファイルが存在する場合、これらのソースの下のDLFのみが取得されます。

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -action upgrade -mwHome /scratch/weblogic/middleware -pluginDepList <pluginid1>=<pluginid1 home>,<pluginid2>=<pluginid2 home>

transX

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -reposName sysman -action transx [-mwHome <Middleware home>] -dlfSources "<oms home>,<plugin1 home>,<plugin2home>"

注意: -do transXを実行することもできます。デフォルトでは、trueに設定されています。falseに設定すると、変換のバンドルがロードされません。これは、preupgradeおよびupgrade操作の-dlfSourcesに適用されます。

この操作では、次のパラメータを指定してOracle Management Repositoryに変換リソースをロードします。

  • Oracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定し、Oracle Management Repositoryに変換リソースをロードします。

  • データベースのユーザーとパスワード、リポジトリ名(SYSMAN)とSYSMANユーザーのパスワード、およびOracle Management Repositoryに変換リソースをロードするためのミドルウェア・ホームを指定します。

  • プラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所をカンマで区切って指定します。このオプションでファイルを渡すことができます。内容は、カンマで区切られたプラットフォーム/プラグインのDLFファイルの場所です。dlfSourcesオプションが欠落しているか、リストの値が空の場合(例: "{}")、$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/plugininfo/dlfSourcesがデフォルトで読み込まれ、dlfリソースの場所が取得されます。このオプションが欠落しているかデフォルトのdlfSourcesファイルが存在しない場合、プラットフォームのdlfファイルのみが取得されます。デフォルトのdlfSourcesファイルが存在する場合、これらのソースの下のDLFのみが取得されます。

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -reposName sysman -action transx -mwHome /scratch/WLS/middleware

resume

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -resume retry -checkpointLocation <directory where schemamanager stores checkpoints> [-mwHome <Middleware home>]

この操作では、最後に失敗した操作(たとえば、upgradeなど)を再開します。

  • 操作を再開するOracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定します。

  • データベースのユーザーとパスワード、リポジトリ名(SYSMAN)とSYSMANユーザーのパスワード、および操作が再開されるミドルウェア・ホームを指定します。

  • 手順を再開する場所を指定します。チェックポイントの場所は、$<OMS_HOME>/sysman/log/schemamanagerです。

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -resume retry -checkpointLocation /scratch/weblogic/middleware/oms/sysman/log/schemamanager -mwHome /scratch/weblogic/middleware

drop

または

dropall

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -action drop [-mwHome <Middleware home>] [-mwOraHome <Oracle Home>]

または

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -action dropall [-mwHome <Middleware home>] [-mwOraHome <Oracle Home>]

SYSMAN、SYSMAN_MDS、SYSMAN_OPSSおよびSYSMAN_APMに実行中のアクティブなセッション、スケジューラ・ジョブおよびdbms_jobsがないことを確認します。これらのユーザーがログインしていないことを確認します。これを確認するには、すべてのOMSインスタンスでコマンドemctl stop oms -allを使用して、OMSを停止します。

注意: BI Pubilsher (BIP)がインストールされ構成済の場合、このコマンドを実行する前に管理サーバーを使用してBIPを停止する必要があります。

この操作では、次のようにすべてのEnterprise Managerリポジトリを削除します。

  • すべてのスキーマが削除されるOracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定します。

  • データベースのユーザーとパスワード、リポジトリ名(SYSMAN)とSYSMANユーザーのパスワード、およびミドルウェア・ホームを指定します。

最後に、この操作のステータスを確認する確認メッセージが表示されます。すべてのスキーマが正常に削除されると、同様の確認メッセージが表示されます。そうでない場合は、各スキーマの詳細を示すメッセージが表示されます。

次に例を示します。

SYSMAN_OPSS schema is not cleaned. 
EM_X synonyms are not dropped.

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -action drop -mwHome /scratch/weblogic/middleware

または

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -action dropall -mwHome /scratch/weblogic/middleware -mwOraHome /scratch/weblogic/middleware

pluginpurge

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <repository_database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -dbUser sys -dbPassword <sys password> -dbRole sysdba -reposName sysman -action pluginpurge -pluginPurgeList "<plugin_name>=<plugin_location>" [-mwHome <Middleware home>] -mwOraHome <Oracle Home>

注意: 複数のプラグインをパージするには、-pluginPurgeList引数で、プラグインをカンマで区切って入力します。たとえば、<pluginid1>=<pluginid1 home>, <pluginid2>=<pluginid2 home>となります。

この操作では、次のようにリポジトリからプラグインを削除します。

  • プラグインが削除されるOracle RDBMSに接続するためのホスト、ポートおよびSIDを指定します。

  • EM-EXTモデルを持つEnterprise Managerリポジトリからパージされるプラグイン情報リストをカンマで区切って指定します。

$<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1521 db3 -dbUser sys -dbRole sysdba -reposName sysman -action pluginpurge -pluginPurgeList "oracle.sysman.myyempwpax.oms.plugin_12.1.0.2.0=/scratch/weblogic/middleware/plugins/oracle.sysman.myyempwpax.oms.plugin_12.1.0.2.0" -mwHome /scratch/weblogic/middleware



注意:

  • RepManager 12.1.0.2では、-action dropallおよび-action dropをサポートしています。どちらのコマンドもすべてのスキーマおよびユーザー(SYSMAN、SYSMAN_BIP、SYSMAN_MDS、SYSMAN_APM、BIPおよびSYSMAN_OPSS)を削除します。

  • RepManager 11.1では、-action dropallおよび-action dropをサポートしています。ただし、-action dropallは、SYSMANおよびSYSMAN_MDSユーザーのみを削除します。また、-action dropは、SYSMANユーザーを削除します。

  • RepManager 10.2.0.5では、-action drop (SYSMAN、このバージョンのリポジトリに関連付けられたユーザーのみを削除)のみがサポートされます。



注意:

RepManager操作でパスワードを指定しない場合、パスワードの指定を求めるプロンプトが表示されます。