ヘッダーをスキップ
Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース3 (12.1.0.3)
B65085-09
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

3 サイレント・モードでのEnterprise Managerのインストール

この章では、動作保証済の既存のOracle Databaseを使用して、サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlをインストールする方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

OCFS2やACFSを含むすべての汎用ファイル・システムに、Enterprise Manager Cloud Control 12cのソフトウェア・バイナリおよびOMSインスタンス・ホーム・ファイル(gc_inst内の構成ファイル)を格納できます。ただし、OCFSは汎用ファイル・システムとみなさないため、このような用途での使用は考慮されていません。


警告:

Enterprise Manager Cloud Control 12cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。


3.1 概要

Enterprise Managerのインストール方法に慣れていて、インストール・ウィザードの質問画面を表示しないでインストールする場合、サイレント・モードのインストールが最適なオプションです。

サイレント・モードでは、正常にインストールを完了する必要があるすべての情報を取得するレスポンス・ファイルを使用します。他のホストのインストールに移動および再利用できる単一のファイルにインストール詳細が一度だけ取得されるため、時間と労力が節約されます。

ただし、グラフィック・モードまたはサイレント・モードでEnterprise Managerをインストールしているかどうかに関係なく、インストール・プロセス、インストールされたコンポーネントおよび構成プロセスは同じです。そのため、サイレント・モードのEnterprise Managerのインストールは、提供される単なるオプションになります。

インストールされるコンポーネント、実行されるコンフィギュレーション・アシスタントおよびインストール後のディレクトリ構造の表示方法を理解するには、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章を参照してください。

3.2 開始前

開始する前に、次のことに注意してください。

  • Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアが最新であることを確認します。

    最新のソフトウェアをダウンロードするには、次のURLにアクセスします。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

    最新のソフトウェアのダウンロードの詳細は、第1.2.2項を参照してください。

  • Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをダウンロードして実行するディレクトリの名前に空白文字が含まれていないことを確認します。たとえば、EM Softwareという名前のディレクトリの場合、2つの語の間に空白文字が含まれているため、このディレクトリからはソフトウェアをダウンロードしないでください。

  • 単一ホストのレスポンス・ファイルを使用してインストール・ウィザードを起動するローカルのサーバーにのみ、Enterprise Manager Cloud Controlをインストールできます。リモート・ホストにはインストールできません。

  • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

  • Oracle Management Service 12cは、Oracle Management Agent 12cの次のリリースとのみ通信できます。

    表3-1 12cリリースでのOMSと管理エージェントの互換性


    Oracle Management Agent 12cリリース3

    (12.1.0.3)

    Oracle Management Agent 12cリリース2

    (12.1.0.2)

    Oracle Management Agent 12cリリース1

    (12.1.0.1) + バンドル・パッチ1

    (エージェントおよびそれらのパッチ適用済またはアップグレード済、あるいはバンドル・パッチ1とともにインストールされたプラグインを参照)

    Oracle Management Service 12cリリース3

    (12.1.0.3)

    はい

    はい

    はい

    Oracle Management Service 12cリリース2

    (12.1.0.2)

    いいえ

    はい

    はい

    Oracle Management Service 12cリリース1

    (12.1.0.1) + バンドル・パッチ1

    いいえ

    いいえ

    はい


  • ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数は設定しないでください。OracleディレクトリがPATHに表示されていないことを確認する必要があります。

  • Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードはJava Development Kit (JDK) 1.6.0.43.0およびOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)をインストールしますが、既存のインストールの使用を指定しない場合のみです。Enterprise Manager 12cと使用するためにJDKおよびOracle WebLogic Serverをインストールするには、12cのインストール・プロセスを使用することを強くお薦めします。

  • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)が存在せず、手動でインストールする場合、JDK 1.6.0.43.0 (64ビット・プラットフォームに64ビット・バージョン、32ビット・プラットフォームに32ビット・バージョン)を使用してインストールすることを確認します。

    • プラットフォーム・ベンダーのWebサイトから、使用しているプラットフォーム用のJDK 1.6.0.43.0をダウンロードしてください。

      たとえば、次のOracle WebサイトのURLからLinuxプラットフォーム用のSUN JDK 1.6.0.43.0をダウンロードします。

      http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

    • すでにJDKを使用している場合、<JDK_Location>/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行し、バージョンを確認します。

      "./java -fullversion"

      32ビットJDKまたは64ビットJDKかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

      "file *"

    • JROCKITはサポートされていません。

    • Linux 64ビット・プラットフォームにOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を手動でインストールする場合、使用しているプラットフォーム用の64ビットJDKを最初にインストールし、Oracle WebLogic Serverをインストールするためにwls1036_generic.jarファイルをダウンロードして使用します。

      次に例を示します。

      <JDK home>/bin/java -d64 -jar <absolute_path _to_wls1036_generic.jar>

    • Linux 32ビット・プラットフォームにOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を手動でインストールする場合、wls1036_linux32.binファイルまたはwls1036_generic.jarファイルをダウンロードして使用します。

      次に例を示します。

      <JDK home>/bin/java -jar <absolute_path _to_wls1036_generic.jar>

    • Oracle WebLogic Serverをインストールするには、『Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』に示されている手順に従う必要があります。このガイドは、次のFusion Middlewareドキュメント・ライブラリから入手できます。

      http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html

    • Oracle WebLogic Serverインストールが通常のインストールであることを確認し、カスタム・インストールを実行する場合でも、カスタム・インストールに選択されたコンポーネントが通常のインストールに関連付けられているコンポーネントと同じであることを確認する必要があります。

    • WebLogic ServerをインストールするユーザーがEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするユーザーと同じであることを確認する必要があります。

    • Oracle WebLogic Serverのインストール後に、必ずパッチ14482558およびパッチ13349651を適用してください。手順は次のURLを参照してください。

      http://docs.oracle.com/cd/E14759_01/doc.32/e14143/intro.htm#CHDCAJFC

      Oracle WebLogic Serverのダウンロードおよびデモの詳細は、次のURLにアクセスしてください。

      http://www.oracle.com/technology/products/weblogic/index.html

  • Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードまたはユーザー自身によってインストールされたOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)が、Enterprise Manager Cloud Control専用であることを確認する必要があります。そのミドルウェア・ホームに他のOracle Fusion Middleware製品が存在しないようにしてください。

    Enterprise Manager Cloud ControlとOracle Fusion Middleware製品は、ORACLE_COMMONプロパティが両方の製品によって使用されるため、同じミドルウェア・ホームでは共存できません。

  • symlinkにインストールしないでください。このような場所にインストールすると、パッチ適用やスケール・アウトなどのライフ・サイクル操作に影響が及ぶ場合があります。

  • オプションで、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成できます。これを行うには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。このようなデータベース・インスタンスは、簡易インストールと拡張インストールで使用できます。

    ただし、データベース・テンプレートは詳細インストールに使用できますが、基本的には簡易インストール用に設計されています。このため、詳細インストール(通常は小、中または大のデプロイメント・サイズを選択)を実行中に、このようなデータベースの詳細を指定すると、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって自動的にデータベース・パラメータが必要な値に設定されます。

  • NFSマウントされたドライブにOMSインスタンス・ベースのディレクトリ(gc_inst)を作成する場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第3.5項を参照してください。

  • 管理リポジトリの構成を予定しているOracle Database上のXML DBなどの機能を有効または無効にしても、Enterprise Managerには影響されません。したがって、Enterprise Managerはデータベース内の任意の機能に依存していないため、それらを有効または無効にできます。

  • オプションで、管理リポジトリのデプロイに関する構成ガイドラインに従って、管理データの安全性、信頼性および可用性を確保するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  • デフォルトでは、レスポンス・ファイル内のINSTALL_UPDATES_SELECTION変数が"skip"に設定されているため、インストール中にソフトウェア更新を適用することはできません。インストール中にソフトウェア更新を適用する必要がある場合は、表3-3の説明に従ってこの変数を変更します。

  • Oracleでは、Oracleライフタイム・サポート・ポリシーに基づき、製品のバグ修正を提供しています。製品ライセンスの有効期限が切れると、Oracleによって提供されるバグ修正のサポートも終了します。詳細は、次のURLで入手可能なOracleライフタイム・サポート・ポリシーを参照してください。

    http://www.oracle.com/support/library/brochure/lifetime-support-technology.pdf

    Enterprise Manager Cloud Controlインストールのサポート可能性および動作保証の組合せを決定する場合、Enterprise Manager Cloud Controlのフレームワーク・コンポーネントおよびEnterprise Manager Cloud Controlで監視されるターゲットを考慮する必要があります。Extended Supportライセンスを購入する必要なくコード修正を入手するには、Cloud Controlコンポーネントとターゲットを最新の動作保証済バージョンに常に更新しておくことをお薦めします。

  • HPUNIX、HPia64、Solaris Sparc以外のすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルのOMSおよび管理エージェント・エントリを見つけることができます。

    HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcプラットフォームでは、エントリが/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。

  • 前提条件として、管理リポジトリを構成するためのOracle Databaseがすでに存在する必要があります。このデータベースの自動メモリー管理(AMM)機能は有効でもかまいません。

  • ロケール固有のデータは、<OMS_Oracle_Home>/nls/dataディレクトリに格納されます。環境変数ORA_NLS10<OMS_Oracle_Home>/nls/dataに設定するか、まったく設定しないことを強くお薦めします。

  • OMSと管理リポジトリを格納するOracle Databaseとを同じホストにインストールした場合、ホストを再起動するときに、それとともにインストールされたOMSおよび管理エージェントは自動的に起動しません。これらは手動で起動する必要があります。

  • Security-Enhanced Linux (SELinux)では、オプションの施行がサポートされています。

3.3 前提条件

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されている前提条件を満たしてください。

3.4 インストール手順

内容は次のとおりです。

3.4.1 Enterprise Managerのインストール

サイレント・モードで完全なEnterprise Managerシステムをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/new_install.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、DVDの場所またはソフトウェア・キットをダウンロードした場所です。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表3-3に示された変数に適切な値を指定します。

  3. インストーラを起動します。(Unixでは、必ず作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストーラを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。)

    • これがホストにインストールする最初のOracle製品である場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    • 最初のOracle製品でない場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp


    注意:

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをダウンロードして実行するディレクトリの名前に空白文字が含まれていないことを確認します。たとえば、EM Softwareという名前のディレクトリの場合、2つの語の間に空白文字が含まれているため、このディレクトリからはソフトウェアをダウンロードしないでください。

    • runInstallerまたはsetup.exeを起動したときに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、ユーザーに/stage (Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリにあるサブディレクトリ)への読取り/書込みアクセス権限がない可能性があります。

      インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取り/書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取り/書込みアクセス権があるかどうかを確認します。ない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。

    • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。これは、テンプレートは基本的に簡易インストール用に設計され、データベース・パラメータは簡易インストールの要件に応じて設定されているためです。詳細インストールに使用する場合は、パラメータを別の値に設定する必要があります。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって、自動的にパラメータが必要な値に設定されます。

    • インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第3.4.2項を参照してください。



注意:

  • 前提条件チェックがパッケージが不足していることを示して失敗した場合は、必要なパッケージをインストールしてインストールを再試行してください。インストーラによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールしてください。インストーラがこれらのパッケージの検証に使用するロジックを理解するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  • リポジトリ関連の前提条件チェックに失敗した場合、手動でチェックを実行してください。手順は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEM前提条件キットに関する付録を参照してください。

  • コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決して、コンフィギュレーション・アシスタントを再試行してください。詳細は、付録Iを参照してください。


3.4.2 拡張インストーラ・オプションの使用

インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部は、次のとおりです。

  • デフォルトでは、デプロイメント・プロシージャに関連するソフトウェア・ライブラリ・エンティティをコピーするためにプロビジョニング・アドバイザ・フレームワーク(PAF)ステージング・ディレクトリが作成されます。デフォルトでは、この場所はスクラッチ・パスの場所(/tmp)です。この場所はプロビジョニングのアクティビティにのみ使用されます。エンティティはデプロイメント・プロシージャ用にコピーされ、デプロイメント・プロシージャが終了すると削除されます。

    カスタムの場所でこの場所をオーバーライドする場合、EM_STAGE_DIRオプションを使用してインストーラを起動し、一意のカスタムの場所を入力します。

    次に例を示します。

    ./runInstaller EM_STAGE_DIR=/home/john/software/oracle/pafdir -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp

  • インストールが正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しない場合、START_OMSおよびb_startAgentオプションを使用してインストーラを起動し、制御する内容に応じてtrueまたはfalseに設定します。

    たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。

    ./runInstaller START_OMS=true b_startAgent=false -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp

    この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第3.4.3項を参照してください。

3.4.3 制限事項の理解

拡張オプションとしてSTART_OMSおよびb_startAgentを使用してOMSおよび管理エージェントを自動的に起動する方法を制御する場合、管理エージェントおよび管理エージェントがインストールされたホストは、Cloud Controlコンソールのターゲットとして表示されないことがあります。

表3-2は、こうした拡張オプションの様々な組合せの一覧と、各組合せで従う対処方法を説明しています。

表3-2 拡張オプションおよび回避策

拡張オプション 回避策

START_OMS=false

b_startAgent=false

  1. OMSを起動します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl start oms

  2. 管理エージェントを保護します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl secure agent

  3. 管理エージェントを起動します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl start agent

  4. ターゲットを追加します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl config agent addinternaltargets

  5. ターゲットをアップロードします。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl upload agent

START_OMS=true

b_startAgent=false

管理エージェントを起動します。

$<AGENT_HOME>/bin/emctl start agent

START_OMS=false

b_startAgent=true

  1. OMSを起動します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl start oms

  2. 管理エージェントを保護します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl secure agent

  3. ターゲットを追加します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl config agent addinternaltargets

  4. ターゲットをアップロードします。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl upload agent


3.4.4 ソフトウェアをインストールするためのレスポンス・ファイルの編集

表3-3は、編集する必要がある変数およびサイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするためのnew_install.rspレスポンス・ファイルでの編集方法を示しています。

表3-3 Enterprise Managerシステムをインストールするためのレスポンス・ファイルの編集

パラメータ 説明

UNIX_GROUP_NAME

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。

たとえば、"dba"などです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

INVENTORY_LOCATION

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。

たとえば、/scratch/oracle/oraInventoryなどです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、TRUEを入力します。次に、次の変数の資格証明を入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、FALSEを入力します。

DECLINE_SECURITY_UPDATES

  • セキュリティ更新を拒否する場合は、TRUEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTFalseを入力する必要があります。

  • セキュリティ更新を拒否しない場合は、FALSEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTTRUEを入力する必要があります。

INSTALL_UPDATES_SELECTION

この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す"skip"に設定されています。

  • My Oracle Supportからソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"download"に設定します。続いて、次のパラメータの資格証明を入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES

  • ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"staged"に設定します。続いてSTAGE_LOCATIONパラメータには、ソフトウェア更新が含まれるUpdatesディレクトリまで含めた絶対パスを入力します。

PROXY_USER

プロキシ・サーバーにアクセスするために使用できるユーザー名を入力します。

注意: SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT変数をTRUEに設定しているか、INSTALL_UPDATES_SELECTION変数を"download"に設定している場合およびインターネット接続でプロキシ経由の接続が必要な場合のみ適用されます。

PROXY_PWD

プロキシ・サーバーにアクセスするために使用できるパスワードを入力します。

注意: SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT変数をTRUEに設定しているか、INSTALL_UPDATES_SELECTIONパラメータを"download"に設定している場合およびインターネット接続でプロキシ経由の接続が必要な場合のみ適用されます。

PROXY_HOST

プロキシ・ホストの名前を入力します。

注意: SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT変数をTRUEに設定しているか、INSTALL_UPDATES_SELECTIONパラメータを"download"に設定している場合およびインターネット接続でプロキシ経由の接続が必要な場合のみ適用されます。

PROXY_PORT

プロキシ・サーバーで使用されるポートを入力します。

注意: SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT変数をTRUEに設定しているか、INSTALL_UPDATES_SELECTIONパラメータを"download"に設定している場合およびインターネット接続でプロキシ経由の接続が必要な場合のみ適用されます。

ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION

インストーラでOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0.をインストールする場所を入力します。

たとえば、/u01/app/Oracle/Middlewareです。

ミドルウェアの場所に書込み権限があることを確認します。

すでに手動でインストールしている場合、インストールした場所を入力します。また、Oracle WebLogic Serverにパッチ14482558およびパッチ13349651を適用していることを確認してください。手順は次のURLを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E14759_01/doc.32/e14143/intro.htm#CHDCAJFC

Oracleミドルウェア・ホームの詳細は、第2.3.2項を参照してください。

注意: ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。

たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\omsは使用できません。

AGENT_BASE_DIR

管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。

たとえば、/oracle/agentです。

この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。

注意: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパスC:\Oracle\Agent\は、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\ManagementAgent\12c\newは、使用できません。

ORACLE_HOSTNAME

DNSで登録され、他のネットワーク・ホストからアクセス可能な完全修飾ドメイン名を入力します。完全修飾ドメイン名を使用することをお薦めします。

ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスは入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。省略名は可能ですが、警告が表示されます。このため、かわりに完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。

ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。

WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME

デフォルトでは、weblogicは、Oracle WebLogicドメインに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。デフォルトの名前を受け入れる場合は、この変数をスキップします。ただし、カスタム名を使用する場合は、任意の名前を入力します。

WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

NODE_MANAGER_PASSWORD

デフォルトでは、nodemanagerは、ノード・マネージャに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。このノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD

ノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION

デフォルトでは、gc_instがすべてのOMS関連構成ファイルを格納するためのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリとしてみなされます。ミドルウェア・ホーム外の場所のこのディレクトリ名への絶対パスを入力します。

この場所の詳細は、第2.3.3項を参照してください。

注意: NFSマウントされたドライブにOMSインスタンス・ベースのディレクトリ(gc_inst)を作成する場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第3.5項を参照してください。

DATABASE_HOSTNAME

既存のデータベースが常駐するホストの完全修飾名を入力します。ホスト名にアンダースコアがないことを確認します。

たとえば、example.comです。

オラクル社提供のdデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。

Oracle RAC Databaseに接続する場合、ノードに仮想ホスト名が含まれていれば、ノードの1つの仮想ホスト名を指定します。

この仮想ホスト名のみで構成された接続文字列を使用してデータベースへの接続が確立され、インストールは正常に終了します。

ただし、クラスタの他のノードの接続文字列を更新する場合、インストール後に次のコマンドを実行します。

$<OMS_HOME>/bin/emctl config oms -store_repos_details -repos_conndesc "(DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST=(FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node1-vip.example.com)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node2-vip.example.com)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=EMREP)))" -repos_user sysman

単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベース11.2以上が構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。

注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、SYSMAN_PASSWORDパラメータに入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

LISTENER_PORT

既存のデータベースに接続するためのリスナー・ポートを入力します。

たとえば、1521です。

SERVICENAME_OR_SID

既存のデータベースのサービス名またはシステムID (SID)を入力します。

たとえば、orclと入力します。

SYS_PASSWORD

SYSユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

DEPLOYMENT_SIZE

次のいずれかの値を設定して、監視予定のターゲットの数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を示します。

  • 「小」 監視対象ターゲット数: 最大999、管理エージェント数: 最大99、同時ユーザー・セッション数: 最大10

  • 「中」 監視対象ターゲット数: 約1000から9999、管理エージェント数: 約100から999、同時ユーザー・セッション数: 約10から24

  • 「大」 監視対象ターゲット数: 10,000以上、管理エージェント数: 1000以上、同時ユーザー・セッション数: 約25から50

前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。

デプロイメント・サイズはインストール後に変更することも可能です。デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定するデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、第2.1.6項を参照してください。

注意:

接続しているデータベースが、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスの場合、ここで選択したデプロイメント・サイズが、データベース・インスタンスの作成中にOracle Database Configuration Assistant (DBCA)の手順2/12「データベース・テンプレート」画面で選択したデプロイメント・サイズと一致するようにしてください。

DBCAを使用したデータベース・インスタンスの作成中に選択したデプロイメント・サイズとは異なるデプロイメント・サイズを選択する場合、次のいずれかを行います。

  • 希望のデプロイメント・サイズのテンプレートで別のデータベース・インスタンスを作成し、このレスポンス・ファイルに戻り、同じデプロイメント・サイズをこのパラメータに設定します。オラクル社提供のテンプレートでデータベース・インスタンスを作成する手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  • 作成したデータベース・インスタンスにおいて、ここで設定するデプロイメント・サイズをレスポンス・ファイルでサポートするように、パラメータを修正します。オラクル社提供のSQL文を使用して自動的にデータベース・パラメータを修正するにはには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

SYSMAN_PASSWORD

SYSMANユーザー・アカウントを作成するパスワードを入力します。このパスワードは、SYSMANユーザー(管理リポジトリ・スキーマのプライマリ所有者)を作成する場合に使用します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、このパラメータに入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

SYSMAN_CONFIRM_PASSWORD

SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

MANAGEMENT_TABLESPACE_LOCATION

管理表領域用のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

次に例を示します。

  • データベースがファイル・システム上にある場合、パスは/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。

  • データベースが自動ストレージ管理(ASM)上にある場合、パスは+<disk_group1>/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。ここで、disk_group1はASM上に作成されるディスクグループで、prodはサービスID (SID)です。

  • データベースがRAWデバイス上にある場合、パスは</dev/raw1>/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。ここで、/dev/raw1はRAWデバイスで、prodはSIDです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットやそのメトリックなどに関する情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。基本的に、構成データ、ソフトウェア・ライブラリ・データおよび監査データ以外の情報はすべてこのデータ・ファイルに格納されます。

CONFIGURATION_DATA_TABLESPACE_LOCATION

構成データ表領域用のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、/home/john/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbfのように指定します。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットから収集された構成情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。

JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION

JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、/home/john/oradata/mgmt_deepdive.dbfなどです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーション依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルが必要です。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

OMSと管理エージェントの間の通信を保護するには、パスワードを入力します。管理エージェントを保護するためのパスワードと同じ登録パスワードを入力する必要があります。

AGENT_REGISTRATION_CONFIRM_PASSWORD

エージェント登録パスワードを確認します。

CONFIGURE_ORACLE_SOFTWARE_LIBRARY

インストール時にソフトウェア・ライブラリを構成するには、このパラメータをTRUEに設定します。それ以外の場合には、FALSEに設定します。

インストール時に構成しない場合でも、インストールは成功し、後ほどEnterprise Manager Cloud Controlコンソールからいつでも構成できます。ただし、インストーラによって自動的に構成が行われ、時間と労力を省くことができるため、インストール時にソフトウェア・ライブラリ構成することをお薦めします。

SOFTWARE_LIBRARY_LOCATION

CONFIGURE_ORACLE_SOFTWARE_LIBRARYTRUEに設定した場合、ソフトウェア・ライブラリを構成できるOMSホスト上に、一意のディレクトリ名となる絶対パスを入力します。入力する場所はOMSホスト上にマウントされた場所で、ミドルウェア・ホーム外であることを確認してください。また、OMSプロセスの所有者にその場所に対する読取り/書込みアクセス権があることも確認してください。マウントされた場所で構成を行うと、同じOMS共有ファイル・システムの記憶域の場所への読取り/書込みアクセス権を必要とするので、追加のOMSインスタンスのインストール時に役立ちます。

STATIC_PORTS_FILE

デフォルトでは、第2.1.9項で説明されているポートが適用されます。デフォルトのポートを受け入れる場合は、このフィールドを空白のままにしておきます。

カスタム・ポートを使用する場合、インストールに使用されるカスタム・ポートをリストしているstaticports.iniファイルの絶対パスを入力します。

PLUGIN_SELECTION

Oracle Database管理プラグイン、Oracle Fusion Middleware管理プラグイン、My Oracle Support管理プラグイン、Oracle Exadata管理プラグインなどの必須のプラグインがEnterprise Managerシステムに自動的にインストールされます。

ただし、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードされたソフトウェア)で利用できる他のオプションのプラグインをインストールする場合、この変数にそれらのプラグインの名前を入力します。

次に例を示します。

PLUGIN_SELECTION={"oracle.sysman.empa","oracle.sysman.vt"}

ソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、次の手順を実行します。

  1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

  2. ダウンロードしたプラグインの名前でこの変数(PLUGIN_SELECTION)を更新します。

  3. 次のオプションでインストーラを起動して、プラグインをダウンロードした場所を渡します。

    ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>


3.5 インストール後

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されているインストール後の手順を実行します。