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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース4 (12.1.0.4)
B65085-14
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15 「コンソール限定モード」でのOMSの稼働

Oracle Management Service (OMS)は、主にコンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの2つのタイプのサービスを実行するように設計されています。コンソール・サービスはEnterprise Manager用のGUI豊富なコンソールの表示に必要とされ、バックグラウンド・サービスは重要なジョブ、アップロード操作およびビジネス・ロジックの実行で必要とされます。

図15-1は、コンソール・サービスとバックグラウンド・サービスの両方が実行しているOMSの機能を示しています。

図15-1 コンソール・サービスおよびバックグラウンド・サービスを備えたOMSの機能

図15-1については周囲のテキストで説明しています。

複数OMS環境では、ユーザー・インタフェース(UI)操作専用のOMSを備えるか、またはSSA OMSでバックグラウンド・サービスを実行しないようにするために(プライベートまたはパブリック・クラウド環境での外部接続OMS)、バックグラウンド・サービスを停止し、UIサービスのみを実行できます。そのため、OMSを純粋なコンソール限定モードにできます。その場合、管理エージェントはバックグラウンド・サービスとUIサービスの両方が実行している他のOMSインスタンスにデータをアップロードします。ただし、バックグラウンド・サービスを停止したり、リモートの場所にデプロイされるOMSのUIサービスのみを実行することはできないことに注意してください。


注意:

  • 追加のOMSインスタンスのみがコンソール限定モードで実行でき、管理サーバーとホストを共有するOMSインスタンスは実行できません。

  • 同じ場所にある追加のOMSインスタンスのみがコンソール限定モードで実行でき、リモートの場所にある追加のOMSインスタンスは実行できません。たとえば、USに4つ、Australiaに1つのOMSインスタンスがある場合、AustraliaのOMSはコンソール限定モードで実行できません。


OMSをコンソール限定モードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを使用して、OMSを停止します。

    $emctl stop oms

  2. 次のコマンドを使用して、起動モードをコンソール専用に設定します。

    $emctl config oms -set_startup_mode console_only

  3. 次のコマンドを使用してOMSを起動します。

    $emctl start oms

OMSインスタンスを標準モードに戻すには、次のコマンドを実行し、OMSを再起動します。

$emctl config oms -set_startup_mode normal