Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12cリリース4 (12.1.0.4) B65085-14 |
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管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャを使用して、追加のOracle Management Service (OMS)をインストールすることをお薦めします。管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャでは、豊富なGUIを使用してインタラクティブに追加OMSをインストールできます。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
ただし、環境にセキュリティ制限または監査要件がある場合、またはインストール用にネットワーク越しにOracle資格証明を使用してログインできない場合、次の手順に従って、サイレント(非インタラクティブ)モードで追加のOMSを手動でインストールします。
警告: Enterprise Manager Cloud Control 12cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。 |
注意: Enterprise Managerシステムのインストールを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインを学習し、このプラグイン・リリースに関するユースケースを理解することをお薦めします。現在の要件に最適な事例を確認し、表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。 |
Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)が、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで用意されているメインOMS上に構成されている場合、次のことを実行します。
Unixプラットフォームの場合: 追加OMSのインストールを予定しているリモート・ホストから、ソフトウェア・ライブラリの読取り/書込みアクセスが可能であることを確認します。
Microsoft Windowsプラットフォームの場合: ソフトウェア・ライブラリを共有またはマウントするオプションがない場合には、ソフトウェア・ライブラリをメインのソースOMSホストから追加のOMSをインストールする予定の宛先ホストにコピーします。
この手順では、わかりやすいように、Enterprise Manager Cloud Controlとともに提供されるOMSを第1のOMSと呼び、インストールする追加のOMSを追加OMSと呼びます。
リモート・ホストで、第4.4.1項の説明に従って、追加のOMSのソフトウェアのみのインストールを行います。
注意:
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プラグインをデプロイします。
GUIモードの場合(インストーラ画面使用)
次の場所からPluginInstall.sh
スクリプトを起動します。
$<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh
「プラグイン・デプロイメント」画面で、インストールするオプションのプラグインを選択します。
画面には、前の手順(ソフトウェア・バイナリをインストールする手順)で使用したソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)に含まれるプラグインのみが表示されます。
この画面で事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。
サイレント・モードの場合(コマンドライン):
次の場所からPluginInstall.sh
スクリプトを起動します。
$<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{PLUGIN_ID1,PLUGIN_ID2}"
次に例を示します。
$<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{oracle.sysman.emfa,oracle.sysman.vt}"
注意:
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追加OMSに対し、第1のOMSに適用したパッチをすべて適用し、2つのOMSインスタンスが同一で同期が保たれるようにします。パッチには、Enterprise Managerシステム、ソフトウェア・ライブラリ、OMSファイルおよび管理リポジトリなどを変更したパッチも含まれます。
第1のOMSに対して適用したパッチを特定するには、プラットフォーム・ホームから次のコマンドを実行します。
$<Platform Home>/OPatch/opatchauto lspatches
このコマンドでは、インストールされたパッチとOracleホームの関係が表示されます。インストールされたパッチを、My Oracle Supportサイト(https://support.oracle.com/
)上のパッチの.zip
ファイルにマップします。ファイルをダウンロードし、追加のOMS上でアーカイブを解凍します。ファイルシステムまたは共有領域でパッチがすでに使用可能であれば、それらのパッチを再使用して他のOMSに適用します。
注意: プラットフォームおよびプラグイン・ホームにインストールされたパッチの詳細を参照するには、コマンド$ORACLE_HOME/OPatch/opatch lsinventory -details -oh <desired home path>を実行します。 |
パッチを適用するには、次のコマンドを実行します。
各システム・パッチに対して、次を実行します。
<Platform Home>/OPatch/opatchauto apply <patch location> -bitonly -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
<Platform Home>/OPatch/opatchauto commit -id 17513525 -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
注意: パッチに<system patch location>/bundle.xml ファイルがある場合、それはシステム・パッチです。システム・パッチのIDは、最上位ディレクトリのパッチID番号です。このIDは<System patch location>/bundle.xml ファイルでも参照できます。たとえば、<system_patch_bundle_xml type_version="2.0" bundle_type="ENGSYSTEM" patch_abstract="sample System Patch description" patch_id="1111115"> は、パッチIDが1111115であることを明示しています。 |
プラットフォーム・ホームの特定の各個別パッチに対して、次を実行します。
<Platform Home>/OPatch/opatch napply <one-off location> -oh <Platform Home> -invPtrLoc <Platform Home>/oraInst.loc
第1のOMSから構成の詳細をエクスポートします。これを行うには、第1のOMSのOracleホームから次のコマンドを実行し、構成の詳細をファイルとしてエクスポートできる場所を渡します。
$<OMS_HOME>/bin/emctl exportconfig oms -dir <absolute_path_to_directory>
エクスポートされた構成の詳細ファイルを第1のOMSのホストから追加OMSのホストにコピーします。
別名ホスト名を使用して追加のOMSをインストールする場合は、ORACLE_HOSTNAME
環境変数に別名ホスト名を設定します。
追加OMSに構成の詳細をリカバリします。これを行うには、追加OMSのOracleホームから次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/omsca recover -ms -backup_file <absolute_path_to_the_file_copied_in_step4> [-AS_HTTPS_PORT <port> -MSPORT <port> -MS_HTTPS_PORT <port> -EM_NODEMGR_PORT <port> -EM_UPLOAD_PORT <port> -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT <port> -EM_CONSOLE_PORT <port> -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT <port> -config_home <absolute_path_to_instance_dir> -EM_INSTANCE_HOST <second_oms_host_name>] -EM_BIP_PORT <port> -EM_BIP_HTTPS_PORT <port>
次に例を示します。
$<OMS_HOME>/bin/omsca recover -ms -backup_file /opt/oracle/product/backup/opf_ADMIN_20120504_031016.bka -AS_HTTPS_PORT 7101 -MSPORT 7202 -MS_HTTPS_PORT 7301 -EM_NODEMGR_PORT 7403 -EM_UPLOAD_PORT 4889 -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT 4900 -EM_CONSOLE_PORT 7788 -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT 7799 -config_home /opt/oracle/product/omsmdw/gc_inst -EM_BIP_PORT 9701 -EM_BIP_HTTPS_PORT 9702 -EM_INSTANCE_HOST example.com
注意: 別名ホスト名を使用して追加のOMSをインストールする場合は、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて/etc/hosts ファイルに定義されている別名ホスト名を、EM_INSTANCE_HOST パラメータに設定します。 |
(管理エージェントがまだホストにない場合にのみ適用) OMSホームから次のコマンドを実行し、追加OMSホスト上で管理エージェントを構成します。
$<AGENT_HOME>/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<middleware_home>/agent OMS_HOST=<oms_host_name> EM_UPLOAD_PORT=<oms_port> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<password> -configOnly
注意:
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必要なプラグインを管理エージェントにデプロイします。
プラグインのデプロイの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のプラグインの管理の章にある、Oracle Management Agentへのプラグインのデプロイに関する説明を参照してください。
手順8に従って管理エージェントを構成した追加OMSホストで、信頼できる証明書をインポートします。パスワードを要求されたら、welcome
と入力します。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl secure add_trust_cert_to_jks
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のインストール後のタスクに関する項に記載されている該当する手順を確認して実行します。
Oracle WebLogic Serverターゲットを手動で検出します。
第1のOMSと追加OMSの両方のインスタンスが稼働していることを確認します。
Cloud Controlコンソールで「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。
「すべてのターゲット」ページで/EMGC_GCDomain/GCDomain/を検索しクリックします。
EMGC_GCDomainホームページで「WebLogicドメイン」メニューから「WebLogicドメインのリフレッシュ」を選択します。
「WebLogicドメインのリフレッシュ」ページで、「ターゲットの追加/更新」をクリックし、ウィザードの指示する手順に従います。
Enterprise Manager Cloud ControlでWebLogicドメインがリフレッシュされ、追加OMSホスト上の2つ目の管理対象サーバーが検出されます。
他のターゲットの検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「ターゲットの追加」を参照してください。
共有Oracleソフトウェア・ライブラリとサーバー・ロード・バランサの構成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。