プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース4 (12.1.0.4)
B65085-14
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

4 ソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストール

この章では、Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

OCFS2やACFSを含むすべての汎用ファイル・システムに、Enterprise Manager Cloud Control 12cのソフトウェア・バイナリおよびOMSインスタンス・ホーム・ファイル(gc_inst内の構成ファイル)を格納できます。ただし、OCFSは汎用ファイルシステムとみなさないため、このような用途での使用は考慮されていません。


警告:

Enterprise Manager Cloud Control 12cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。


4.1 ソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストールの概要

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、既存の動作保証済Oracle Databaseで動作するよう後で構成できます。この方式では、インストール・プロセスを主にインストール・フェーズと構成フェーズの2つのフェーズに分割できます。当然のことながら、インストール・フェーズは、バイナリのコピーのみなので、構成フェーズに比べて時間はかかりません。この方式により、時間と優先度に従ってインストールを計画できます。

インストール・フェーズの実行中、インストーラを起動してOracleホームを作成し、ミドルウェア・ホームに次のコンポーネントをインストールします。

  • Java Development Kit(JDK)1.6.0.43.0

  • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)

  • Oracle Management Service 12c

  • Oracle Management Agent 12c

  • Oracle_BI1ディレクトリを含むOracle BI Publisher 11g (11.1.1.7)


    注意:

    Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7)はデフォルトでインストールされますが、構成されません。インストール後に構成するには、『Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の手順に従ってください。

  • Oracle JRF 11gリリース(11.1.1.7.0) (oracle_commonディレクトリを含む)

  • Oracle Web Tier 11gリリース(11.1.1.7.0) (Oracle_WTディレクトリを含む)


    注意:

    • Java Development Kit (JDK) 1.6.0.43.0およびOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)は、既存のインストールの使用を指定しない場合にのみインストールされます。Enterprise Manager 12cと使用するためにJDKおよびOracle WebLogic Serverをインストールするには、12cのインストール・プロセスを使用することを強くお薦めします。

    • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を手動でインストールする場合、第4.2項に示されているガイドラインに従います。


構成フェーズの実行中、構成スクリプトを起動して、次の手順を実行します。

  • GCDomainと呼ばれるOracle WebLogicドメインを作成します。このWebLogicドメインでは、デフォルトのユーザー・アカウントweblogicが管理ユーザーとして使用されます。これは、必要に応じてインストーラで変更することもできます。

  • nodemanagerと呼ばれるノード・マネージャのユーザー・アカウントを作成します。ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。


    注意:

    Microsoft Windowsでは、ノード・マネージャ・サービスは作成されません。これは予測されている動作です。

  • Oracle Management Service 12cに関連するすべての構成の詳細を格納するには、ミドルウェア・ホーム外にOracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所(gc_inst)を構成します。

    たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middleware/の場合、インスタンス・ベースの場所は/u01/app/Oracle/gc_instです。

  • 既存の動作保証済Oracle DatabaseのOracle Management Repositoryを構成します。

  • 次のプラグインをデプロイおよび構成します。

    • Oracleデータベース管理プラグイン

    • Oracle Fusion Middleware管理プラグイン

    • Oracle My Oracle Support管理プラグイン

    • Oracle Exadata管理プラグイン

    • Oracle Cloud Frameworkプラグイン


    注意:

    前述の必須のプラグイン以外に、ソフトウェア・キットで利用できる他のプラグインをオプションでインストールできます。オプションのプラグインを選択してインストールできる画面がインストーラで用意されています。ただし、ソフトウェア・キットで利用できない一部のプラグインをインストールする場合、第4.4.1.3.1項の追加プラグインのインストールに関する点を参照してください。

  • 次の構成アシスタントを実行して、インストールまたはアップグレードされたコンポーネントを構成します。

    • プラグイン前提条件チェック

    • リポジトリ構成


      注意:

      オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用し、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、リポジトリ・コンフィギュレーション・アシスタントのかわりに、リポジトリ即時使用可能コンフィギュレーション・アシスタントが実行されます。

    • MDSスキーマ構成

    • OMS構成

    • プラグイン・デプロイおよび構成

    • Oracle Management Serviceの起動

    • Oracle Configuration Managerリピータ構成

    • エージェント・コンフィギュレーション・アシスタント

4.2 ソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストールを開始する前に

開始する前に、次のことに注意してください。

  • Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアが最新であることを確認します。

    最新のソフトウェアをダウンロードするには、次のURLにアクセスします。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

    最新のソフトウェアのダウンロードの詳細は、第1.2.2項を参照してください。

  • Enterprise Manager Cloud Controlソフトウェアをダウンロードして実行するディレクトリの名前に空白文字が含まれていないことを確認します。たとえば、EM Softwareという名前のディレクトリの場合、2つの語の間に空白文字が含まれているため、このディレクトリからはソフトウェアをダウンロードしないでください。

  • ウィザードが起動されるローカルのサーバーの単一ホストにのみ、インストール・ウィザードを使用してEnterprise Manager Cloud Controlをインストールできます。リモート・ホストにはインストールできません。

  • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

  • Oracle Management Service 12cは、Oracle Management Agent 12cとのみ通信できます。

    表 4-1 12cリリースにおけるOMSと管理エージェントの互換性


    Oracle Management Agent 12cリリース1 (12.1.0.1) + バンドル・パッチ1

    (エージェントおよびそれらのパッチ適用済またはアップグレード済、あるいはバンドル・パッチ1とともにインストールされたプラグインを参照)

    Oracle Management Agent 12cリリース2 (12.1.0.2)

    Oracle Management Agent 12cリリース3 (12.1.0.3)

    Oracle Management Agent 12cリリース4 (12.1.0.4)

    Oracle Management Service 12cリリース1 (12.1.0.1) + バンドル・パッチ1

    はい

    (バンドル・パッチ1を適用済および未適用の管理エージェントを含む)

    いいえ

    いいえ

    いいえ

    Oracle Management Service 12cリリース2 (12.1.0.2)

    はい

    (バンドル・パッチ1を適用済および未適用の管理エージェントを含む)

    はい

    いいえ

    いいえ

    Oracle Management Service 12cリリース3 (12.1.0.3)

    はい

    (2012年1月にリリースされた[バンドル・パッチ1を適用済]管理エージェントのみ)

    はい

    はい

    いいえ

    Oracle Management Service 12cリリース4 (12.1.0.4)

    いいえ

    はい

    はい

    はい


  • ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID環境変数は設定しないでください。OracleディレクトリがPATHに表示されていないことを確認する必要があります。

  • symlinkにインストールしないでください。このような場所にインストールすると、パッチ適用やスケール・アウトなどのライフ・サイクル操作に影響が及ぶ場合があります。

  • Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードはJava Development Kit (JDK) 1.6.0.43.0およびOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)をインストールしますが、既存のインストールの使用を指定しない場合のみです。Enterprise Manager 12cと使用するためにJDKおよびOracle WebLogic Serverをインストールするには、12cのインストール・プロセスを使用することを強くお薦めします。

  • (グラフィック・モードのみ)DISPLAY環境変数を設定する必要があります。

    • bash端末で、次のコマンドを実行します。

      export DISPLAY=<hostname>:<vnc port>.0

      たとえば、export DISPLAY=example.com:1.0です。

    • 他の端末で、次のコマンドを実行します。

      setenv DISPLAY <hostname>:1.0

      たとえば、setenv DISPLAY example.com:1.0です。

  • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)が存在せず、手動でインストールする場合、JDK 1.6.0.43.0 (64ビット・プラットフォームに64ビット・バージョン、32ビット・プラットフォームに32ビット・バージョン)を使用してインストールすることを確認します。

    • プラットフォーム・ベンダーのWebサイトから、使用しているプラットフォーム用のJDK 1.6.0.43.0をダウンロードしてください。

      たとえば、次のOracle WebサイトのURLからLinuxプラットフォーム用のSUN JDK 1.6.0.43.0をダウンロードします。

      http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

    • すでにJDKがある場合、<JDK_Location>/binディレクトリに移動して次のコマンドを実行することにより、バージョンを確認します。

      "./java -fullversion"

      32ビットJDKまたは64ビットJDKかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

      "file *"

    • JROCKITはサポートされません。

    • Linux 64ビット・プラットフォームにOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を手動でインストールする場合、使用しているプラットフォーム用の64ビットJDKを最初にインストールし、Oracle WebLogic Serverをインストールするためにwls1036_generic.jarファイルをダウンロードして使用します。

      次に例を示します。

      <JDK home>/bin/java -d64 -jar <absolute_path _to_wls1036_generic.jar>

    • Linux 32ビット・プラットフォームにOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を手動でインストールする場合、wls1036_linux32.binファイルまたはwls1036_generic.jarファイルをダウンロードして使用します。

      次に例を示します。

      <JDK home>/bin/java -jar <absolute_path _to_wls1036_generic.jar>

    • Oracle WebLogic Serverをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』に示されている手順に従う必要があります。このガイドは、次のFusion Middlewareドキュメント・ライブラリから入手できます。

      http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html

    • Oracle WebLogic Serverインストールが通常のインストールであることを確認し、カスタム・インストールを実行する場合でも、カスタム・インストールに選択されたコンポーネントが通常のインストールに関連付けられているコンポーネントと同じであることを確認する必要があります。

    • WebLogic ServerをインストールするユーザーがEnterprise Manager Cloud Controlをインストールするユーザーと同じであることを確認する必要があります。

    • Oracle WebLogic Serverのインストール後、パッチ14482558、13349651、16080294および16888501を適用します。これらのパッチを適用していないと、追加のOMSのインストールが失敗します。

      これらのパッチを適用する手順については、次のURLを参照してください。

      http://docs.oracle.com/cd/E14759_01/doc.32/e14143/intro.htm#CHDCAJFC

  • Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードまたはユーザー自身によってインストールされたOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)が、Enterprise Manager Cloud Control専用であることを確認する必要があります。そのミドルウェア・ホームに他のOracle Fusion Middleware製品が存在しないようにしてください。

    Enterprise Manager Cloud ControlとOracle Fusion Middleware製品は、ORACLE_COMMONプロパティが両方の製品によって使用されるため、同じミドルウェア・ホームでは共存できません。

  • オプションで、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成できます。これを行うには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

    ただし、データベース・テンプレートは詳細インストールに使用できますが、基本的には簡易インストール用に設計されています。このため、詳細インストール(通常は小、中または大のデプロイメント・サイズを選択)を実行中に、このようなデータベースの詳細を指定すると、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって自動的にデータベース・パラメータが必要な値に設定されます。

  • 高可用性または障害時リカバリ構成でインストールしているか、将来これらの構成に変換する場合、このインストールを続ける前に、第16章第17章第18章の内容を確認してその理解を深めてください。

    前述の各章の情報を確認したら、第17章に記載されているベスト・プラクティス、特に第17.3.1項の情報に従い、高可用性または障害時リカバリ用としてインストールを最適な状態で準備できるようにしてください。

  • 管理リポジトリの構成を予定しているOracle Database上のXML DBなどの機能を有効または無効にしても、Enterprise Managerには影響されません。したがって、Enterprise Managerはデータベース内の任意の機能に依存していないため、それらを有効または無効にできます。

  • オプションで、管理リポジトリのデプロイに関する構成ガイドラインに従って、管理データの安全性、信頼性および可用性を確保するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  • (サイレント・モードのみ)デフォルトでは、レスポンス・ファイル内のINSTALL_UPDATES_SELECTION変数が"skip"に設定されているため、インストール中にソフトウェア更新を適用することはできません。インストール中にソフトウェア更新を適用する必要がある場合は、第4.4.2.1.1項の説明に従ってこの変数を変更します。

  • NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイルシステムの場所にマップします。手順は、採用したアプローチに応じて第4.4.1.4項または第4.4.2.4項を参照してください。

  • デフォルトでは、第2.1.10項に示されているアップロード・ポートおよびコンソール・ポートが使用されます。

  • Oracleでは、Oracleライフタイム・サポート・ポリシーに基づき、製品のバグ修正を提供しています。製品ライセンスの有効期限が切れると、Oracleによって提供されるバグ修正のサポートも終了します。詳細は、次のURLで入手可能なOracleライフタイム・サポート・ポリシーを参照してください。

    http://www.oracle.com/support/library/brochure/lifetime-support-technology.pdf

    Enterprise Manager Cloud Controlインストールのサポート可能性および動作保証の組合せを決定する場合、Enterprise Manager Cloud Controlのフレームワーク・コンポーネントおよびEnterprise Manager Cloud Controlで監視されるターゲットを考慮する必要があります。Extended Supportライセンスを購入する必要なくコード修正を入手するには、Cloud Controlコンポーネントとターゲットを最新の動作保証済バージョンに常に更新しておくことをお薦めします。

  • HPUNIX、HPia64、Solaris Sparc以外のすべてのUNIXプラットフォームの/etc/oragchomelistファイルのOMSおよび管理エージェント・エントリを見つけることができます。

    HPUNIX、HPia64、Solaris Sparcプラットフォームでは、エントリが/var/opt/oracle/oragchomelistにあります。

  • 前提条件として、管理リポジトリを構成するためのOracle Databaseがすでに存在する必要があります。このデータベースの自動メモリー管理(AMM)機能は有効でもかまいません。

  • ロケール固有のデータは、<OMS_Oracle_Home>/nls/dataディレクトリに格納されます。環境変数ORA_NLS10<OMS_Oracle_Home>/nls/dataに設定するか、まったく設定しないことを強くお薦めします。

  • OMSと管理リポジトリを格納するOracle Databaseとを同じホストにインストールした場合、ホストを再起動するときに、それとともにインストールされたOMSおよび管理エージェントは自動的に起動しません。これらは手動で起動する必要があります。

4.3 ソフトウェアのみの方法を使用してEnterprise Managerをインストールするための前提条件

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されている前提条件を満たしてください。

4.4 ソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストール

この項の内容は次のとおりです。

4.4.1 グラフィック・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストール

この項では、グラフィック・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

Enterprise Managerシステムのインストールを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインを学習し、このプラグイン・リリースに関するユースケースを理解することをお薦めします。現在の要件に最適な事例を確認し、表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。

4.4.1.1 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリのインストール(グラフィック・モード)

グラフィック・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

ただし、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、EM前提条件キットの起動中に次のパラメータを渡します。

-componentVariables repository:EXECUTE_CHECKS_NOSEED_DB_FOUND:false


  1. Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動

    インストーラを起動します。(Unixでは、必ず作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストーラを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。)

    <Software_Location>/runInstaller [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第4.4.1.1.1項を参照してください。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したときに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、ユーザーに/stage (Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリにあるサブディレクトリ)への読取り/書込みアクセス権限がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取り/書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取り/書込みアクセス権があるかどうかを確認します。ない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


  2. (オプション)「My Oracle Supportの詳細」に入力します。

    「My Oracle Supportの詳細」画面

    「My Oracle Supportの詳細」画面で、My Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。

    インストール・ウィザードを実行しているホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。


    注意:

    手動で構成情報を収集およびMy Oracle Supportにアップロードする方法の詳細は、第2.1.4.1項を参照してください。


    注意:

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以降、My Oracle Supportからsupport.oracle.comに直接アクセスするようになりました。これは、このURLへのネットワーク・アクセスを指定するか、My Oracle SupportにアクセスするクライアントからこのURLへのプロキシ・アクセスを付与する必要があることを意味します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. (推奨)ソフトウェア更新をインストールします。

    「ソフトウェアの更新」画面

    「ソフトウェアの更新」画面で、「更新の検索」を選択し、次のいずれかのオプションを選択して最新のソフトウェア更新を適用します。

    • インターネットに接続されていないホストで、オフラインモードでアップデートをダウンロードし、インストールの実行中にこれらを適用する場合は、ローカル・ディレクトリを選択します。

    • インターネットに接続されているホストで、インストーラを介してMy Oracle Supportに直接接続してオンライン・モードでアップデートをダウンロードし、インストールの実行中にこれらを適用する場合は、My Oracle Supportを選択します。

    これらのオプションの詳細、およびこれらのオプションを使用したソフトウェア更新のダウンロードと適用の手順は、第2.1.5.6項を参照してください。


    注意:

    この「ソフトウェアの更新」画面は、組込みの機能であるソフトウェア更新を使用して、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールまたはアップグレード中に最新の推奨パッチを自動的にダウンロードしてデプロイできます。この方法では、オラクル社によってリリースされるパッチの手動チェックを継続する必要はありません。正常なインストールおよびアップグレードのためにインストーラによって必要とされるすべてのパッチが、My Oracle Supportで検出されてダウンロードされ、インストールまたはアップグレード中に適用されるため、既知の問題や潜在的な失敗が減少します。インストールの進行中にこの機能を使用してソフトウェア更新を適用することを強くお薦めします。詳細は、2.1.5.1項を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細は手順(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細は手順(8)を参照してください。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。

    <system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
    
  6. Oracleインベントリの詳細の入力

    「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。

    1. インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。


      注意:

      • これがホスト上で最初のOracle製品である場合、デフォルトのセントラル・インベントリの場所は<home directory>/oraInventoryになります。ただし、すでにOracle製品がホスト上にある場合、中央インベントリの場所は、oraInst.locファイルで参照できます。oraInst.locファイルは、LinuxおよびAIXの場合/etcディレクトリに、Solaris、HP-UXおよびTru64の場合/var/opt/oracleディレクトリにあります。

      • デフォルトのインベントリ・ディレクトリに対して読取り、書込み権限および実行権限があることを確認します。必要な権限がない場合、インストーラを終了してからINVENTORY_LOCATIONパラメータでこのインストーラを再起動し、別のインベントリの場所への絶対パスを渡します。

        次に例を示します。

        <Software_Location>/runInstaller INVENTORY_LOCATION=<absolute_path_to_inventory_directory>

        または、-invPtrLocパラメータでインストーラを起動し、別のインベントリの場所を含むoraInst.locファイルに絶対パスを渡します。

        次に例を示します。

        <Software_Location>/runInstaller -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>

        ただし、これらのパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされないことに注意してください。


    2. Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 前提条件の確認

    「前提条件チェック」画面

    「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードで実行される前提条件チェックのステータスを確認し、インストールが成功するすべての最小要件を満たしている環境かどうかを確認します。

    インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。

    前提条件チェックのステータスは、「警告」「失敗」または「成功」のいずれかになります。

    • 一部のチェックで「警告」ステータスまたは「失敗」ステータスになった場合は、インストールを続行する前に、問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。

    • ただし、先に進む前に、すべてのパッケージ要件を満たすか、修正する必要があります。そうしないと、インストールに失敗する場合があります。

  9. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    前提条件チェックがパッケージが不足していることを示して失敗した場合は、必要なパッケージをインストールして、「再実行」をクリックしてください。インストール・ウィザードによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールしてください。インストール・ウィザードがこれらのパッケージの検証に使用するロジックを理解するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  10. インストール・タイプの選択

    install_types_sw.gifについては周囲のテキストで説明しています。

    「インストール・タイプ」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択します。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「インストールの詳細」の入力

    「インストールの詳細」画面で、次のようにします。

    1. OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。


      注意:

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0がすでに使用環境にインストールされている場合は、インストーラがそれらを自動的に検出し、それらがインストールされているミドルウェア・ホームへの絶対パスを表示します。この場合、デフォルトで検出および表示されるミドルウェア・ホームの場所を検証します。場所が正しくない場合、正しい場所のパスを入力します。選択または入力するミドルウェア・ホームの場所が、Oracleホームのないミドルウェア・ホームの場所であることを確認してください。

        また、Oracle WebLogic Serverにパッチ14482558、13349651、16080294および16888501を適用していることを確認してください。これらのパッチを適用していないと、追加のOMSのインストールが失敗します。

        これらのパッチを適用する手順については、次のURLを参照してください。

        http://docs.oracle.com/cd/E14759_01/doc.32/e14143/intro.htm#CHDCAJFC

        Oracle WebLogic Serverのダウンロードおよびデモの詳細は、次のURLにアクセスしてください。

        http://www.oracle.com/technology/products/weblogic/index.html

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0が使用環境にまだインストールされていない場合、Enterprise Managerシステムのインストール中にインストーラが自動的にインストールします。この場合、それらをインストールするディレクトリの絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/software/などです。入力するディレクトリにファイルまたはサブディレクトリが含まれていないことを確認してください。

      • ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。

        たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\omsは使用できません。


    2. 管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middleware/の場合、エージェント・ベース・ディレクトリは/u01/app/Oracle/agent12cと指定できます。

      この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、ミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。


      注意:

      ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。

      たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\omsは使用できません。


    3. OMSを構成するホストの名前を確認します。

      ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名は完全修飾名または仮想ホスト名で表示されます。ORACLE_HOSTNAMEの値を指定してインストール・ウィザードを起動した場合、このフィールドにはその名前が事前に移入されます。

      デフォルトのホスト名を受け入れます。あるいは、DNSに登録されており、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力するか、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて/etc/hostsファイルに定義されている別名ホスト名を入力します。


      注意:

      ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスは入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。省略名は可能ですが、警告が表示されます。このため、かわりに完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 確認およびインストール

    「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  15. 進行状況の追跡

    「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。

  16. インストールの終了

    「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。

4.4.1.1.1 グラフィック・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアのインストール中の拡張インストーラ・オプションの使用

インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部は、次のとおりです。

  • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。これをオーバーライドしてカスタムのWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAMEオプションでインストール・ウィザードを呼び出し、一意のカスタム名を入力します。


    注意:

    第4.4.1.3項の説明に従って、ソフトウェア・バイナリを構成するためにConfigureGC.shを起動する場合でも、必ずWLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してください。

    たとえば、カスタム名EMDomainを使用する場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain

  • 中央インベントリを設定する場合、-invPtrLocパラメータを渡します。このパラメータでは、インベントリ・ポインタ・ファイル(oraInst.loc)のある場所のパスが考慮されます。ただし、このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    次に例を示します。

    ./runInstaller -invPtrLoc /scratch/OracleHomes/oraInst.loc -silent -responseFile <absolute_path_response_file>

  • ソフトウェア・バイナリをインストールした後、バイナリを構成します。構成が正常に終了すると、デフォルトで、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにするには、START_OMSおよびb_startAgentオプションを使用し、制御する内容に応じてtrueまたはfalseに設定して、インストール・ウィザードを起動します。


    注意:

    第4.4.1.3項の説明に従って、ソフトウェア・バイナリを構成するためにConfigureGC.shを起動する場合でも、必ずSTART_OMSおよびb_startAgentオプションを使用してください。

    たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true b_startAgent=false

    この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第3.4.3項を参照してください。

4.4.1.2 rootスクリプトの実行

(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。

  • これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、oraInstroot.shスクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。

    たとえば、oraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryである場合、次のコマンドを実行します。

    $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


  • OMSホームからallroot.shスクリプトを実行します。

    $<OMS_HOME>/allroot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $<OMS_HOME>/allroot.sh


4.4.1.3 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリの構成(グラフィック・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlを構成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動

    インストール・ウィザードを起動します。(Unixでは、必ず作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストール・ウィザードを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。)

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • 第4.4.1.1項の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第4.4.1.3.1項を参照してください。

    • ソフトウェアのみのインストールを構成する唯一の方法は、ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを実行することです。コンフィギュレーション・アシスタントを個々に実行して、ソフトウェアのみのインストールを構成しないでください。なんらかの理由で個々のコンフィギュレーション・アシスタントを実行してインストールを構成する必要がある場合、Oracleサポートにご連絡ください。

    • ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを使用してソフトウェアのみのインストール(Oracleホーム)を構成済の場合、スクリプトまたは各コンフィギュレーション・アシスタントを使用して再構成しないでください。


  2. インストール・タイプの選択

    「インストール・タイプ」画面

    インストール・ウィザードの「インストール・タイプ」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. プラグインのデプロイ

    plugin_select.GIFについては周囲のテキストで説明しています。

    「プラグイン・デプロイメント」画面で、Enterprise Managerシステムのインストール中にソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)からインストールするオプションのプラグインを選択します。

    事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。


    注意:

    インストール中にソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、第4.4.1.1.1項の追加プラグインのインストールに関する点を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. WebLogic Server構成の詳細の入力

    「WebLogic Server構成の詳細」画面

    「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverのユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力して、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所のパスを検証します。Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は、ミドルウェア・ホーム外の場所であることを確認してください。


    注意:

    パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。


    注意:

    Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は、ミドルウェア・ホーム外の場所であることを確認してください。

    デフォルトでは、WebLogicドメイン名がGCDomain、ノード・マネージャ名がnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラは、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成するためにこの情報を使用します。

    ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。


    注意:

    Microsoft Windowsでは、ノード・マネージャ・サービスは作成されません。これは予測されている動作です。

    デフォルトでは、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所はgc_instで、OMSに関連するすべての構成の詳細を格納するためにミドルウェア・ホーム外に作成されます。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. データベース接続の詳細の入力

    db_config_dtls.gifについては周囲のテキストで説明しています。

    「データベース接続の詳細」画面で、次のようにします。

    1. 管理リポジトリの作成が必要な、既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。オラクル社提供のdデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。

      インストーラは、この情報を使用して既存のデータベースに接続し、SYSMANスキーマおよびプラグイン・スキーマを作成します。事前構成済の管理リポジトリをすでに持つデータベースの詳細を指定する場合、インストーラはプラグイン・スキーマのみを作成します。


      注意:

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS(管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、(手順10で説明されているように)「リポジトリ構成の詳細」画面に入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

      • データベースが、動作保証マトリックスにリストされている動作保証済データベースであることを確認するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の説明に従って、動作保証マトリックスにアクセスしてください。

      • 指定したデータベースにすでに構成済のEnterprise Managerスキーマがあることが警告により示された場合、必ず最初にこれらのスキーマを削除し、これらのスキーマを作成したEnterprise Managerソフトウェアを削除してから、インストーラに戻り新しいインストールに進みます。スキーマの削除およびソフトウェアの削除の手順は、第21章を参照してください。

      • 設定されるすべてのデータベース初期化パラメータおよび実行されるすべての前提条件チェックの詳細、ならびに前提条件チェックに失敗した場合に前提条件チェックを手動で実行する手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のEM前提条件キットに関する付録を参照してください。

      • Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。


    2. 「デプロイメント・サイズ」・リストからデプロイメント・サイズを選択し、監視予定のターゲットの数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を指定します。

      前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。

      デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定するデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、第2.1.6項を参照してください。

      表4-2は、各デプロイメント・サイズを示しています。

      表4-2 デプロイメント・サイズ

      デプロイメント・サイズ ターゲット数 管理エージェント数 同時ユーザー・セッション数

      最大999

      最大99

      最大10

      1000から9999

      100から999

      10から24

      10,000以上

      1000以上

      25から50


  9. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    接続しているデータベースが、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスの場合、この画面で選択したデプロイメント・サイズが、データベース・インスタンスの作成中にOracle Database Configuration Assistant (DBCA)の手順2/12「データベース・テンプレート」画面で選択したデプロイメント・サイズと一致するようにしてください。

    DBCAを使用したデータベース・インスタンスの作成中に選択したデプロイメント・サイズとは異なるデプロイメント・サイズを選択する場合、次のいずれかを行います。

    • 選択したデプロイメント・サイズをこの画面で選択し、「次へ」をクリックします。エラーが発生した場合には、データベースのパラメータを修正し、この画面に戻ってインストールを続けます。オラクル社提供のSQLスクリプトを使用して自動的にパラメータを修正するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

    • インストーラを最小化し、希望のデプロイメント・サイズのテンプレートで別のデータベース・インスタンスを作成し、この画面に戻り、一致するデプロイメント・サイズを選択します。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。



    注意:

    Oracle RACデータベースに接続していて、そのノードのいずれかの仮想ホスト名を入力している場合、インストール・ウィザードで「接続文字列」ダイアログが表示され、クラスタの一部であるその他のノードの情報で接続文字列を更新するように求められます。接続文字列を更新して「OK」をクリックします。接続をテストする場合は、「接続テスト」をクリックします。

    単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベース11.2以上が構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。

    Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。



    注意:

    Database Controlがすでに構成されたOracle Databaseへ接続するときは、構成の解除を求めるエラー・メッセージが表示されます。Database Controlリポジトリ、Database ControlアプリケーションおよびDatabase Controlの中央エージェントを構成解除したことを確認します。手順は、My Oracle Supportノート278100.1の第A.5項を参照してください。

  10. 「Enterprise Manager構成詳細」に入力します。

    「リポジトリ構成の詳細」画面

    「リポジトリ構成の詳細」画面で、次のようにします。

    1. 「SYSMANパスワード」で、SYSMANユーザー・アカウントを作成するためのパスワードを入力します。SYSMANユーザー・アカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるほとんどのリレーショナル・データを保持するSYSMANスキーマを作成するために使用されます。また、SYSMANは、Enterprise Manager Cloud Controlのスーパー管理者です。


      注意:

      • パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、この画面に入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。


    2. 「登録パスワード」で、Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力します。


      注意:

      パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

    3. 「管理表領域」には、管理表領域のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。インストーラはこの情報を使用して、監視対象のターゲットのデータ、メトリックなどを格納します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

      たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbfなどです。

      データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbfのようになります。

      たとえば、+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt.dbfなどです。

    4. 「構成データ表領域」には、構成データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1_.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。これは、監視対象ターゲットから収集される構成情報の格納に必要です。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

      たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbfのようになります。

      データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbfのようになります。

      たとえば、+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt_ecm_depot1.dbfなどです。

    5. 「JVM診断データ表領域」には、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーション依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルが必要です。

      たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_deepdive.dbfのようになります。

      データベースがOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上にある場合、パスは+<disk_group>/<sid>/<subdir_path_if_any>/<datafilename>.dbfのようになります。

      たとえば、+DATA/oemrsp01d/datafile/mgmt_deepdive.dbfなどです。

    6. Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を構成するときは、「Oracleソフトウェア・ライブラリの構成」を選択します。ソフトウェア・ライブラリを構成できるOMSホスト上に、一意のディレクトリ名となる絶対パスを入力します。

      デフォルトでは、構成される記憶域の場所は、OMS共有ファイルシステムの場所であるため、入力する場所がOMSホストにマウントされた場所であること、およびミドルウェア・ホーム外の場所であることを確認してください。また、OMSプロセスの所有者にその場所に対する読取り/書込みアクセス権があることも確認してください。マウントされた場所で構成を行うと、追加のOMSインスタンスのインストール時に役立ちます(インスタンスが、同じOMS共有ファイルシステムの記憶域の場所への読取り/書込みアクセス権を必要とするため)。


      注意:

      • ソフトウェア・ライブラリはミドルウェア・ホーム外に保持することをお薦めします。たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/software/oracle/middlewareの場合、ソフトウェア・ライブラリは/u01/software/oracleに保持できます。

      • 追加のOMSインスタンスをインストールする場合に同じ場所を使用できるように、OMSホストにマウントされた場所を入力することを強くお薦めします。ただし、マウントされた場所を指定できない場合、またはテスト環境でインストールをテストし、マウントされた場所を指定しない場合には、ローカル・ファイルシステムの場所を指定できます。この場合、インストル後に、必ずマウントされた場所に移行してください。

        ソフトウェア・ライブラリの記憶域の場所の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。OMSエージェント・ファイルシステムの記憶域の場所への移行の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

      • Microsoft Windowsでは、マウントされた場所を指定できない場合、製品のインストール時にローカル・ファイルシステムの場所を入力し、後でOMSエージェント・ファイルシステムの記憶域の場所に移行します。OMSエージェント・ファイルシステムの記憶域の場所は、Microsoft Windowsで推奨の記憶域タイプです。

        ソフトウェア・ライブラリの記憶域の場所の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。OMSエージェント・ファイルシステムの記憶域の場所への移行の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

      • インストール時のソフトウェア・ライブラリの構成はオプションです。このオプションを選択せずに、これを構成しなくても、インストールは成功します。Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから、後でソフトウェア・ライブラリを構成するオプションが常にあります。ただし、インストーラによって自動的に構成が行われるため、時間と労力を省くことができるように、インストール時にこのオプションを選択し、ソフトウェア・ライブラリを構成することを強くお薦めします。

      • ソフトウェア・ライブラリを構成すると、ソフトウェア・ライブラリ・コンソールで場所の詳細を表示できます。ソフトウェア・ライブラリ・コンソールにアクセスするには、Cloud Controlで、「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。


  11. 「次へ」をクリックします。

  12. ポートのカスタマイズ

    「ポート構成の詳細」画面

    「ポート構成の詳細」画面で、様々なコンポーネントに使用されるポートをカスタマイズします。

    Oracleによって推奨されるポート範囲の内部または外部にある空きカスタム・ポートを入力できます。

    ポートが空いているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    • UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

    • Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

    ただし、カスタム・ポートは、1024より大きく、65535未満である必要があります。または、ポートがstaticports.iniファイルに事前に定義されていて、それらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックして、ファイルを選択します。


    注意:

    staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。

    staticports.iniファイルは次の場所にあります。

    <Software_Extracted_Location>/response


  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 確認および構成

    「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認し問題がない場合、「構成」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  15. 進行状況の追跡

    「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。


    注意:

    • コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決して、コンフィギュレーション・アシスタントを再試行してください。詳細は、付録Jを参照してください。

    • 「再試行」をクリックする前に誤ってインストーラを終了した場合、同じ画面を表示するためにインストーラを再起動するのではなく、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを呼び出して、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再実行してください。Microsoft Windowsプラットフォームの場合、runConfig.batスクリプトを起動します。

      $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

      runConfig.shスクリプトが失敗する場合は、使用環境をクリーンアップしてインストールを再実行してください。


  16. インストールの終了

    「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。

4.4.1.3.1 グラフィック・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアの構成中の拡張スクリプト・オプションの使用

configureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はconfigureGC.bat)スクリプトの起動中に渡すことができる、追加の拡張オプションを次に示します。

  • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。これをオーバーライドしてカスタムWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してスクリプトを起動して、一意のカスタム名を入力します。


    注意:

    第4.4.1.1項の説明に従って、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動した場合でも、必ずWLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してください。

    たとえば、カスタム名EMDomainを使用する場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain

  • ソフトウェア・キットに含まれていない一部のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。

    1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. 次のオプションを指定してConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを起動し、インストールするプラグインがある場所を渡します。

      ./ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

      インストール・ウィザードの「プラグイン・デプロイメント」画面には、ソフトウェア・キットで使用できるプラグインおよびこのカスタムの場所で使用できるプラグインのリストが表示されます。インストールするものを選択できます。

  • 構成が正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにするには、START_OMSおよびb_startAgentオプションを使用し、制御する内容に応じてtrueまたはfalseに設定して、スクリプトを起動します。


    注意:

    第4.4.1.1項の説明に従って、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動した場合でも、必ずSTART_OMSおよびb_startAgentオプションを使用してください。

    たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true b_startAgent=false

    この拡張オプションに関連する制限を理解するには、第3.4.3項を参照してください。

4.4.1.4 グラフィック・モードでのEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリの構成後の構成後タスクの実行

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されているインストール後の手順を実行します。

4.4.2 サイレント・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Managerのインストール

この項では、サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

Enterprise Managerシステムのインストールを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインを学習し、このプラグイン・リリースに関するユースケースを理解することをお薦めします。現在の要件に最適な事例を確認し、表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。

4.4.2.1 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリのインストール(サイレント・モード)

サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

ただし、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスを使用する場合は、EM前提条件キットの起動中に次のパラメータを渡します。

-componentVariables repository:EXECUTE_CHECKS_NOSEED_DB_FOUND:false


  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/software_only.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表4-3に示された変数に適切な値を指定します。

  3. インストーラを起動します。(Unixでは、必ず作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストーラを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。)

    • これがホストにインストールする最初のOracle製品である場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/software_only.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    • 最初のOracle製品でない場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/software_only.rsp


    注意:

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • インストーラの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第3.4.2項を参照してください。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したときに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、ユーザーに/stage (Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリにあるサブディレクトリ)への読取り/書込みアクセス権限がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取り/書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取り/書込みアクセス権があるかどうかを確認します。ない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


4.4.2.1.1 サイレント・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアをインストールするためのsoftware_only.rspレスポンス・ファイルの編集

i

表4-3は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリをインストールするためのsoftware_only.rspレスポンス・ファイルでの編集方法を示しています。

表4-3 サイレント・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアをインストールするためのsoftware_only.rspレスポンス・ファイルの編集

パラメータ データ型 値に二重引用符が必要かどうか 説明

UNIX_GROUP_NAME

文字列

はい

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。

たとえば、"dba"などです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

INVENTORY_LOCATION

文字列

はい

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。デフォルトのインベントリ・ディレクトリに対して読取り、書込み権限および実行権限があることを確認します。

たとえば、"/scratch/oracle/oraInventory"などです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT

ブール

いいえ

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、TRUEを入力します。続いて、次の変数に資格証明を二重引用符で囲んで入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、FALSEを入力します。

DECLINE_SECURITY_UPDATES

ブール

いいえ

  • セキュリティ更新を拒否する場合は、TRUEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTFalseを入力する必要があります。

  • セキュリティ更新を拒否しない場合は、FALSEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTTRUEを入力する必要があります。

INSTALL_UPDATES_SELECTION

文字列

はい

この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す"skip"に設定されています。

  • My Oracle Supportからソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"download"に設定します。続いて、次のパラメータに資格証明を二重引用符で囲んで入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES

  • ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"staged"に設定します。続いてSTAGE_LOCATIONパラメータには、ソフトウェア更新が含まれるUpdatesディレクトリまで含めた絶対パスを二重引用符で囲んで入力します。

ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION

文字列

はい

インストーラでOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)およびJava Development Kit 1.6.0.43.0.をインストールする場所を入力します。

たとえば、"/u01/app/Oracle/Middleware"などです。

ミドルウェアの場所に書込み権限があり、OMSホームを作成できることを確認します。

すでに手動でインストールしている場合、インストールした場所を入力します。また、パッチ14482558、13349651、16080294および16888501を適用していることを確認してください。これらのパッチを適用していないと、追加のOMSのインストールが失敗します。

これらのパッチを適用する手順については、次のURLを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E14759_01/doc.32/e14143/intro.htm#CHDCAJFC

Oracleミドルウェア・ホームの詳細は、第2.3.2項を参照してください。

注意: ここで入力するミドルウェア・ホームは、Enterprise Manager Cloud Controlのためにのみ使用するようにしてください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。

注意: ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、Unixプラットフォームでは70文字、Microsoft Windowsプラットフォームでは25文字を超えていないことを確認してください。

たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、Microsoft Windowsプラットフォームにおいて、25文字を超えるC:\OracleSoftware\OracleMiddleware\OracleEnterpriseManager\OMS\newrelease\omsは使用できません。

AGENT_BASE_DIR

文字列

はい

管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。

たとえば、"/oracle/agent"です。

この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。

注意: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパスC:\Oracle\Agent\は、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\ManagementAgent\12c\newは、使用できません。

ORACLE_HOSTNAME

文字列

はい

DNSに登録されており、他のネットワーク・ホストからアクセスできる完全修飾ドメイン名を入力します。または、このサイトのすべてのOMSインスタンスについて/etc/hostsファイルに定義されている別名ホスト名を入力します。

ホスト名はローカルのOracle WebLogic ServerおよびOracle Management Serviceに使用されるため、ホスト名はローカル・ホストに対して解決する必要があります。このフィールドには、リモート・ホストやロード・バランサ仮想ホストを指定しないでください。IPアドレスは入力しないでください。名前にアンダースコアを使用しないでください。省略名は可能ですが、警告が表示されます。このため、かわりに完全修飾ドメイン名を入力することをお薦めします。

ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。


4.4.2.2 rootスクリプトの実行

(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。

  • これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、oraInstroot.shスクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。

    たとえば、oraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryである場合、次のコマンドを実行します。

    $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


  • OMSホームからallroot.shスクリプトを実行します。

    $<OMS_HOME>/allroot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $<OMS_HOME>/allroot.sh


4.4.2.3 Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリの構成(サイレント・モード)

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをコピーしたホストのアクセス可能な場所に次のレスポンス・ファイルをコピーします。

    <Software_Location>/response/new_install.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表4-4に示された変数に適切な値を指定します。

  3. ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを起動し、前の手順で編集したレスポンス・ファイルを渡して、ソフトウェア・バイナリを構成します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_inventory_directory>]


    注意:

    • 第4.4.2.1項の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • スクリプトの起動時に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、第4.4.1.3.1項を参照してください。

    • ソフトウェアのみのインストールを構成する唯一の方法は、ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを実行することです。コンフィギュレーション・アシスタントを個々に実行して、ソフトウェアのみのインストールを構成しないでください。なんらかの理由で個々のコンフィギュレーション・アシスタントを実行してインストールを構成する必要がある場合、Oracleサポートにご連絡ください。

    • ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを使用してソフトウェアのみのインストール(Oracleホーム)を構成済の場合、スクリプトまたは各コンフィギュレーション・アシスタントを使用して再構成しないでください。

    • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。これは、テンプレートは基本的に簡易インストール用に設計され、データベース・パラメータは簡易インストールの要件に応じて設定されているためです。詳細インストールに使用する場合は、パラメータを別の値に設定する必要があります。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって、自動的にパラメータが必要な値に設定されます。



注意:

  • 前提条件チェックがパッケージが不足していることを示して失敗した場合は、必要なパッケージをインストールしてインストールを再試行してください。インストーラによってパッケージ名およびバージョンが検証されるため、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』に示す最小バージョンのパッケージをインストールしてください。インストーラがこれらのパッケージの検証に使用するロジックを理解するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  • リポジトリ関連の前提条件チェックに失敗した場合、手動でチェックを実行してください。手順は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEM前提条件キットに関する付録を参照してください。

  • コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決してコンフィギュレーション・アシスタントを再実行してください。詳細は、付録Jを参照してください。


4.4.2.3.1 サイレント・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアを構成するためのnew_install.rspレスポンス・ファイルの編集

表4-4は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリを構成するためのnew_install.rspファイルでの編集方法を示しています。

表4-4 サイレント・モードでのソフトウェアのみの方法を使用したEnterprise Manager 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェアを構成するためのnew_install.rspレスポンス・ファイルの編集

パラメータ データ型 値に二重引用符が必要かどうか 説明

WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME

文字列

はい

デフォルトでは、weblogicは、Oracle WebLogicドメインに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。デフォルトの名前を受け入れる場合は、空白のままにしておきます。ただし、カスタム名を使用する場合は、任意の名前を入力します。

WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD

文字列

はい

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD

文字列

はい

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

NODE_MANAGER_PASSWORD

文字列

はい

デフォルトでは、nodemanagerは、ノード・マネージャに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。このノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD

文字列

はい

ノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION

文字列

はい

デフォルトでは、gc_instがすべてのOMS関連構成ファイルを格納するためのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリとしてみなされます。ミドルウェア・ホーム外の場所のこのディレクトリ名への絶対パスを入力します。

この場所の詳細は、第2.3.3項を参照してください。

CONFIGURE_ORACLE_SOFTWARE_LIBRARY

ブール

いいえ

インストール時にソフトウェア・ライブラリを構成するには、このパラメータをTRUEに設定します。それ以外の場合には、FALSEに設定します。

インストール時に構成しない場合でも、インストールは成功し、後ほどEnterprise Manager Cloud Controlコンソールからいつでも構成できます。ただし、インストーラによって自動的に構成が行われ、時間と労力を省くことができるため、インストール時にソフトウェア・ライブラリ構成することをお薦めします。

SOFTWARE_LIBRARY_LOCATION

文字列

はい

CONFIGURE_ORACLE_SOFTWARE_LIBRARYTRUEに設定した場合、ソフトウェア・ライブラリを構成できるOMSホスト上に、一意のディレクトリ名となる絶対パスを入力します。入力する場所はOMSホスト上にマウントされた場所で、ミドルウェア・ホーム外であることを確認してください。また、OMSプロセスの所有者にその場所に対する読取り/書込みアクセス権があることも確認してください。マウントされた場所で構成を行うと、追加のOMSインスタンスのインストール時に役立ちます(インスタンスが、同じOMS共有ファイルシステムの記憶域の場所への読取り/書込みアクセス権を必要とするため)。

DATABASE_HOSTNAME

文字列

はい

既存のデータベースが常駐するホストの完全修飾名を入力します。ホスト名にアンダースコアがないことを確認します。

たとえば、"example.com"です。

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。

Oracle RAC Databaseに接続する場合、ノードに仮想ホスト名が含まれていれば、ノードの1つの仮想ホスト名を指定します。

この仮想ホスト名のみで構成された接続文字列を使用してデータベースへの接続が確立され、インストールは正常に終了します。

ただし、クラスタの他のノードの接続文字列を更新する場合、インストール後に次のコマンドを実行します。

$<OMS_HOME>/bin/emctl config oms -store_repos_details -repos_conndesc "(DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST=(FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node1-vip.example.com)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node2-vip.example.com)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=EMREP)))" -repos_user sysman

単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベース11.2以上が構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。

注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、SYSMAN_PASSWORDパラメータに入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

LISTENER_PORT

文字列

はい

既存のデータベースに接続するためのリスナー・ポートを入力します。

たとえば、"1521"です。

SERVICENAME_OR_SID

文字列

はい

既存のデータベースのサービス名またはシステムID (SID)を入力します。

たとえば、"orcl"などです。

SYS_PASSWORD

文字列

はい

SYSユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

SYSMAN_PASSWORD

文字列

はい

SYSMANユーザー・アカウントを作成するパスワードを入力します。このパスワードは、SYSMANユーザー(管理リポジトリ・スキーマのプライマリ所有者)を作成する場合に使用します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、この画面に入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

SYSMAN_CONFIRM_PASSWORD

文字列

はい

SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

DEPLOYMENT_SIZE

文字列

はい

次のいずれかの値を設定して、監視予定のターゲットの数、予定している管理エージェント数および予定している同時ユーザー・セッション数を示します。

  • SMALL監視対象ターゲット数: 最大999、管理エージェント数: 最大99、同時ユーザー・セッション数: 最大10

  • MEDIUM監視対象ターゲット数: 約1000から9999、管理エージェント数: 約100から999、同時ユーザー・セッション数: 約10から24

  • LARGE監視対象ターゲット数: 10,000以上、管理エージェント数: 1000以上、同時ユーザー・セッション数: 約25から50

たとえば、"MEDIUM"です。

接続しているデータベースが、オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリで作成されたデータベース・インスタンスの場合、ここで選択したデプロイメント・サイズが、データベース・インスタンスの作成中にOracle Database Configuration Assistant (DBCA)の手順2/12「データベース・テンプレート」画面で選択したデプロイメント・サイズと一致するようにしてください。

DBCAを使用したデータベース・インスタンスの作成中に選択したデプロイメント・サイズとは異なるデプロイメント・サイズを選択する場合、次のいずれかを行います。

  • 希望のデプロイメント・サイズのテンプレートで別のデータベース・インスタンスを作成し、このレスポンス・ファイルに戻り、同じデプロイメント・サイズをこのパラメータに設定します。オラクル社提供のテンプレートでデータベース・インスタンスを作成する手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  • 作成したデータベース・インスタンスにおいて、ここで設定するデプロイメント・サイズをレスポンス・ファイルでサポートするように、パラメータを修正します。オラクル社提供のSQL文を使用して自動的にデータベース・パラメータを修正するにはには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

MANAGEMENT_TABLESPACE_LOCATION

文字列

はい

管理表領域用のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

次に例を示します。

  • データベースがファイルシステム上にある場合、パスは"/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbf"のようになります。

  • データベースが自動ストレージ管理(ASM)上にある場合、パスは"+<disk_group1>/prod/oradata/mgmt.dbf"のようになります。ここで、disk_group1はASM上に作成されるディスクグループで、prodはサービスID (SID)です。

  • データベースがRAWデバイス上にある場合、パスは"</dev/raw1>/prod/oradata/mgmt.dbf"のようになります。ここで、/dev/raw1はRAWデバイスで、prodはSIDです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットやそのメトリックなどに関する情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。基本的に、構成データ、ソフトウェア・ライブラリ・データおよび監査データ以外の情報はすべてこのデータ・ファイルに格納されます。

CONFIGURATION_DATA_TABLESPACE_LOCATION

文字列

はい

構成データ表領域用のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、"/home/john/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbf"などです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットから収集された構成情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。

JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION

文字列

はい

JVM診断データ表領域用のデータ・ファイル(mgmt_deepdive.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、"/home/john/oradata/mgmt_deepdive.dbf"などです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーション依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルが必要です。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

文字列

はい

OMSと管理エージェントの間の通信を保護するには、パスワードを入力します。管理エージェントを保護するためのパスワードと同じ登録パスワードを入力する必要があります。

AGENT_REGISTRATION_CONFIRM_PASSWORD

文字列

はい

エージェント登録パスワードを確認します。

STATIC_PORTS_FILE

文字列

はい

デフォルトでは、第2.1.10項で説明されているポートが適用されます。デフォルトのポートを受け入れる場合は、このフィールドを空白のままにしておきます。

カスタム・ポートを使用する場合、インストールに使用されるカスタム・ポートをリストしているstaticports.iniファイルの絶対パスを入力します。

PLUGIN_SELECTION



Oracle Database管理プラグイン、Oracle Fusion Middleware管理プラグイン、My Oracle Support管理プラグイン、Oracle Exadata管理プラグインなどの必須のプラグインがEnterprise Managerシステムに自動的にインストールされます。

ただし、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードしたソフトウェア)に含まれているその他のオプションのプラグインをインストールする場合は、この変数にプラグインのIDを入力します。

次に例を示します。

PLUGIN_SELECTION={"oracle.sysman.empa","oracle.sysman.vt"}

ソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、次の手順を実行します。

  1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

  2. ダウンロードしたプラグインの名前でこの変数(PLUGIN_SELECTION)を更新します。

  3. 次のオプションでインストーラを起動して、プラグインをダウンロードした場所を渡します。

    ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>


4.4.2.4 サイレント・モードでのEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)ソフトウェア・バイナリの構成後の構成後タスクの実行

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されているインストール後の手順を実行します。