この章では、Oracle Management Agent(管理エージェント)をインストールする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
Oracle Management Agent (管理エージェント)は、Enterprise Manager Cloud Controlのコア・コンポーネントの1つで、Enterprise Managerシステムで管理対象外ホストを管理対象ホストに変換できます。管理エージェントはプラグインと連携することにより、管理対象ホスト上で実行されているターゲットを監視します。
したがって、ホスト上で実行されているターゲットを監視するにはいつでも、Oracle Management Agentをインストールして最初にこの管理対象外ホストを管理対象ホストに変換してから、監視を開始するためにそのホストで実行中のターゲットを手動で検出する必要があります。
管理エージェントをインストールするには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールからアクセスできるホスト・ターゲットの追加ウィザード、またはEM CLIを使用します。管理エージェントを大量にデプロイするには、このウィザードまたはEM CLIの使用をお薦めします。
図7-1で、ホスト・ターゲットの追加ウィザードへのアクセス方法を説明します。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードは、GUIを多用した対話形式の画面を提供するアプリケーションです。アクセスするには、次のいずれかを行います。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」の順に選択します。「ターゲットの手動追加」ページで、「ホスト・ターゲットの追加」を選択し、「ホストの追加」をクリックします。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」、「自動検出の結果」の順にクリックします。「サーバー、ストレージおよびネットワーク」タブにある、「自動検出の結果」ページに表示されているリストから、監視するホストを選択し、「昇格」をクリックします。
このウィザードを使用すると、各種プラットフォームの複数のホストで、インストール前スクリプトおよびインストール後スクリプトを実行するオプションとともに、次のことが可能です。
注意: この章では、ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用した新しい管理エージェントのデプロイ方法についてのみ説明します。既存のインスタンスのクローニング、および共有インスタンスを使用した管理エージェントのデプロイの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
ターゲットを監視するには、そのターゲットを、「自動検出の結果」ページ、「ターゲットの手動追加」ページまたは監視するターゲットに提供されている検出ウィザードを使用して、Enterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。
Enterprise Manager Cloud Controlでのターゲットの検出について詳しくは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のターゲット追加についての章を参照してください。
ホストへスタンドアロンの管理エージェントをインストールするときには、エージェント・ベース・ディレクトリに次のデフォルトの内容が表示されます。
<agent_base_directory> |_____core |_____12.1.0.5.0 |_____plugins |_____agent_inst |_____sbin |_____plugins.txt |_____plugins.txt.status |_____agentimage.properties
注意: 既存の管理エージェントを新規のOracle Management Service (OMS)へ再ポイントできます。その方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の「Oracle Managementエージェントを他のOracle Managementサービスへリダイレクトの付録」を参照してください。既存の管理エージェントを新しいOMSに再指定するときに、管理エージェントにより監視されているターゲット、ターゲット履歴および管理エージェント履歴は移動できません。監視対象ターゲットおよび履歴データは失われます。 |
「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して、管理エージェントのインストールを開始する前に、次の点を考慮します。
「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードおよびEM CLIでは、12.1.0.5.0の管理エージェントをインストールすることにより、Enterprise Managerシステムで管理対象外ホストを管理対象ホストに変換します。
使用する環境で管理エージェントを大量にデプロイするには、「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLI使用することをお薦めします。
管理エージェントをホストへインストールするには、自己更新を使用して、使用するホスト・プラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアに必要なバージョンをダウンロードして適用されている必要があります。デフォルトでは、OMSホスト・プラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアのみがダウンロードされ、適用されます。
自己更新にアクセスするには、「設定」メニューから、「拡張性」を選択し、「自己更新」を選択します。
プラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードして適用する方法の詳細は、第7.3.2項を参照してください。
Oracle Management Agent 12cは、Oracle Management Service 12cとのみ通信し、以前のリリースのEnterprise Managerとは通信しません。
12.1.0.5.0 OMSの「ホスト・ターゲットの追加」ウィザード、またはEM CLIを使用すると、管理エージェント・ソフトウェアがダウンロードおよび適用される、最新バージョンの管理エージェンのみをプラットフォームにインストールできます。たとえば、ある特定のプラットフォーム用の、12.1.0.5.0管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードおよび適用した場合、12.1.0.4.0または12.1.0.3.0管理エージェントではなく、12.1.0.5.0管理エージェントのみをそのプラットフォームにインストールできます。
管理エージェント12cリリースとOMSの互換性に関する情報は、表6-2を参照してください。
共通のマウント済ドライブを複数のホストが共有している場合、管理エージェントのインストールは2つの異なるフェーズに分けられます。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードで、デプロイメント・タイプ「フレッシュ・エージェント・インストール」を選択し、ドライブが共有されているホストに管理エージェントをインストールします。または、デプロイメント・タイプ「既存のエージェントのクローニング」を選択し、ドライブが共有されているホストに管理エージェントをクローニングできます。
詳しくは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の管理エージェントのクローニングについての章を参照してください。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードで、デプロイメント・タイプ「共有エージェントへのホストの追加」を選択し、共有されているマウント済ドライブにアクセスできる他のすべてのホストに管理エージェントをインストールします。(ここでは、前の手順でマスター・エージェントまたは共有エージェントとしてインストールした管理エージェントを選択します)。
詳しくは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の共有エージェントのインストールについての章を参照してください。
複数のノードを持つOracle RAC Clusterがある場合、各ノードに個別に管理エージェントをインストールする必要があります。つまり、ホスト・ターゲットの追加ウィザードで、各ノードを接続先ホストとして明示的に追加する必要があります。
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5.0)では、管理エージェントの特定のバージョンに適用する管理エージェントの個別パッチを保存でき、同じバージョンの管理エージェントをデプロイするたびに、または古い管理エージェントをそのバージョンへアップグレードするときに、そのパッチはソフトウェアへ自動的に適用されます。
その方法に関する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
また、個別のパッチをプラグインに適用し、カスタム・パッチのプラグインを作成することによって、デプロイする新規の管理エージェントおよびアップグレードする古い管理エージェントに、そのカスタム・パッチのプラグインをデプロイできます。
その方法に関する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードは、セキュリティ強化されたLinux (SELinux)に対するpermissive
およびenforcing
オプションをサポートします。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードでは、Oracle Management Service(OMS)と管理エージェントをインストールするリモート・ホスト間でSSH接続を使用して接続を確立します。
OpenSSHで提供されるSSH1(SSHバージョン1)とSSH2(SSHバージョン2)のプロトコルのみが、管理エージェントのデプロイでサポートされています。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードは名前付き資格証明をサポートしており、これを使用すればこの操作のための管理者によって特定の名前に登録された資格情報のセットを使用できます。こうすることで、作業者としては管理者が保存して格納した名前付きの資格証明しか選択できず、それに関連する実際のユーザー名やパスワードを知らないため、パスワードのセキュリティがより一層高まります。
選択した名前付き資格証明がインストールを実行する権限を持たない場合は、別のユーザー(ロック済ユーザー・アカウント)として実行する名前付き資格証明を設定できます。この場合、ウィザードは選択された名前付き資格証明を使用してホストにログインしますが、設定されたロック済ユーザー・アカウントを使用してインストールを実行します。
User_A (リモート・ログインのアクセスがあるユーザー・アカウント)という名称が付いた資格証明を作成し、必要な権限があるUser_X (no direct login
を設定してある管理エージェント・インストールのユーザー・アカウント)として実行するように設定できます。この場合、ウィザードはホストにUser_Aとしてログインしますが、名前付き資格証明で指定された権限委任設定(sudoまたはPowerBroker)を使用してUser_Xとしてインストールします。
sudo、pbrun、sesuおよびsu権限委任ツールをCloud Controlはサポートしています。
名前付き資格証明は、SSH公開鍵認証およびパスワード・ベース認証をサポートします。したがって、パスワードをさらすことなく既存のSSH公開鍵認証を使用できます。
名前付き資格証明のSSH公開鍵認証を設定するには、次の手順を実行します。
注意:
|
OMSホームの次の場所に移動します。
$<OMS_HOME>/oui/prov/resources/scripts
次に例を示します。
/home/software/em/middleware/oms/oui/prov/resources/scripts
OMSホストがOracle Solaris上で実行する場合、sshUserSetup.sh
スクリプトを編集して次のように変更します。
"SunOS") SSH="/usr/local/bin/ssh" SSH_KEYGEN="/usr/local/bin/ssh-keygen"
を次のように変更します。
"SunOS") SSH="/usr/bin/ssh" SSH_KEYGEN="/usr/bin/ssh-keygen"
OMSホストがUnixベースのオペレーティング・システム上で実行している場合、OMSホストでOMSユーザーとしてsshUserSetup.sh
スクリプトを実行し、管理エージェントのインストール・ユーザー名とターゲット・ホストの完全修飾名を渡します。
sshUserSetup.sh -setup -user <agent_install_user_name> -hosts "<target_hosts>"
例: sshUserSetup.sh -setup -user oracle -hosts "abc1.example.com abc2.example.com abc3.example.com".
Ensure that you use a space to separate the target host names
次のSSH鍵が作成されます。
$HOME/.ssh/id_rsa $HOME/.ssh/id_rsa_pub
ここで、$HOME
はOMSインストール・ユーザーのホーム・ディレクトリです。
OMSホストがMicrosoft Windows上で実行している場合、(5章で説明するとおり) CygwinをOMSホストへインストールし、OMSホストでOMSユーザーとしてsshUserSetupNT.sh
スクリプトを実行し、管理エージェントのインストール・ユーザー名とターゲット・ホストの完全修飾名を渡します。
sshUserSetupNT.sh -setup -user <agent_install_user_name> -hosts <target_hosts>
SSH鍵をEnterprise Managerにアップロードします。
「設定」メニューから、「セキュリティ」、「名前付き資格証明」の順に選択します。「作成」をクリックします。「資格証明名」に資格証明の名前を指定し、「資格証明のタイプ」に「SSHキー資格証明」を選択し、「スコープ」に「グローバル」を選択します。「グローバル」オプションを選択しない場合、ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用して管理エージェントをインストールする際に、SSH名前付き資格証明を使用できません。
作成された秘密SSH鍵のうち1つをアップロードするには、「資格証明プロパティ」セクションで「秘密鍵のアップロード」フィールドの値として秘密SSH鍵の場所を指定します。「保存」をクリックします。
「資格証明プロパティ」セクションで作成した公開SSH鍵の1つをアップロードするには、「公開鍵のアップロード」フィールドの値にある、公開SSH鍵の場所を指定します。「保存」をクリックします。
図7-2は、SSH鍵をEnterprise Managerへアップロードする方法を説明しています。
SSH公開鍵認証を名前付き資格証明にすでに設定している場合、「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードを使用して管理エージェントをインストールするときに、名前付き資格証明を使用できます。
「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して、それぞれのホストへローリング方式で、管理エージェントを大量にデプロイできます。この方法では、各デプロイメント・フェーズで失敗したホストを無視した後、1つのデプロイメント・フェーズから次へと連続的に、デプロイメントを進めます。ホストでデプロイメント・フェーズが失敗しても、デプロイメント・プロセスは停止しません。
管理エージェントをローリング方式でデプロイするときは、$<OMS_HOME>/sysman/prov/agentpush/agentpush.properties
ファイルにあるoracle.sysman.prov.agentpush.continueIgnoringFailedHost
プロパティをtrue
に設定し、「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをデプロイしてください。
デフォルトでは、ホスト・ターゲットの追加ウィザードは、次のタイプのプラグインのみを構成します。
Management Agentソフトウェアがデプロイされる元のOMSで構成されたすべての検出プラグイン
Oracleホームの検出プラグイン
Oracleホームの監視プラグイン
サポート・ワークベンチ(インシデント)のメトリックが正しく機能するには、Oracle WebLogic Serverのアラート・ログ・ディレクトリに対して読取り権限を持っている必要があります。また、このOracle WebLogic Serverターゲットを監視しているManagement Agentが、Oracle WebLogic Serverと同じホスト上で実行されていることを確認してください。
組織に共通のマウント・ポイントがある場合、それが汎用であることを確認し、この汎用マウント・ポイントに管理エージェントをインストールします。このガイドラインは、管理エージェントの今後のリリースを同じマウント・ポイント内でアップグレードし、アップグレードのたびに新たにマウント・ポイントを取得しない場合に役立ちます。
たとえば、/oracle/product/agent
のようなマウント・ポイントがあり、管理エージェントをインストールすると、/oracle/product/agent/agent12c
のようになります。管理エージェントをマウント・ポイントに直接インストールしないでください。アップグレードのパスが壊れ、クリーンアップ操作で問題が発生します。
カーネル・パッチまたはバッチ・バンドルを適用して以前のリリースのSolarisをアップグレードすることは、実際のSolaris 5.10 Update 9イメージをインストールすることと同等ではありません。Oracle Management Agent 12cリリース5 (12.1.0.5)は、Solaris 5.10 Update 9の最小の更新バージョンで構築、テストおよび動作保証されているため、パッチを使用してアップグレードされたリリースではなく、Solaris 5.10 Update 9にのみOracle Management Agentをインストールすることをお薦めします。
注意: 「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをインストールせずに、サイレント・モードで手動により管理エージェントをインストールできます。サイレント・モードで管理エージェントをインストールする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
この項では、「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをインストールする前に満たす必要がある前提条件を説明します。この章の内容は次のとおりです。
「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをインストールするための汎用前提条件を満たす
「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをインストールするための管理エージェント・ソフトウェアの前提条件を満たす
表 7-1は、「ホスト・ターゲットの追加」ウィザードまたはEM CLIを使用して管理エージェントをインストールする前に満たす必要がある汎用前提条件を一覧表示します。
表7-1 Oracle Management Agentをインストールするための前提条件
要件 | 説明 |
---|---|
第2章に示されているハード・ディスク領域と物理メモリーの要件を満たしていることを確認します。 |
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(Microsoft Windowsの場合)第5章の説明に従って、接続先ホストにCygwin 1.7をインストールしたことを確認します。 注意: Microsoft Windows Server 2008およびMicrosoft Windows Vistaで Cygwinをインストールしてホスト・ターゲットの追加ウィザードまたはEM CLIを使用してMicrosoft Windowsホストに管理エージェントをデプロイしない場合、PsExecプロセス・ユーティリティを使用してこれらのホストに管理エージェントをデプロイすることを選択できます。PsExecを使用してMicrosoft Windowsホストに管理エージェントをデプロイする方法の詳細は、付録Fを参照してください。 |
|
My Oracle SupportのEnterprise Manager動作保証マトリックスに示されている動作保証済オペレーティング・システムにのみ管理エージェントをインストールしていることを確認します。 Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスするには、付録Eで概説する手順に従います。 将来サポートされるプラットフォームについては、My Oracle SupportのNote 793512.1を参照してください。 注意: Oracle Solaris 10を使用する場合、アップデート9以上がインストールされているか確認してください。インストールされたかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
次のような出力が表示されます。ここで、
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ファイル・システムの要件 |
接続先ホストにマウントされたファイルシステムでバッファ書込みを許可していないことを確認します。 |
ファイル記述子の要件 |
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パッケージ要件 |
第3章にあるとおりに、必ずすべてのオペレーティング・システム固有のパッケージをインストールしてください。 |
ユーザーおよびオペレーティング・システム・グループの要件 |
第4章の説明に従って、必要なオペレーティング・システムのグループとユーザーを作成します。 注意: エンタープライズにOMSインストール・オペレーティング・システムのユーザー・アカウントを使用した管理エージェントのインストールを禁止するポリシーがある場合、別のオペレーティング・システムのユーザー・アカウントを使用して管理エージェントをインストールできます。ただし、使用するユーザー・アカウントとOMSインストール・ユーザー・アカウントは、同じプライマリ・グループに属するようにします。 |
権限の要件 |
Enterprise Managerユーザーに
|
接続先ホストの要件 |
接続先ホストが、OMSが実行されているホストからアクセス可能であることを確認します。 接続先ホストとOMSが実行されているホストが別々のネットワーク・ドメインに属する場合、接続先ホスト上の たとえば、完全修飾ホスト名が
|
接続先ホストの資格証明の要件 |
同じプラットフォーム上で実行中のすべての接続先ホストが、同じ資格証明のセットを持っていることを確認します。たとえば、Linuxオペレーティング・システム上で実行中のすべての接続先ホストは、同じ資格証明のセットを持っている必要があります。 ウィザードは、同じユーザー・アカウントを使用してManagement Agentをインストールします。異なる資格証明を持つ同じオペレーティング・システム上でホストが実行中の場合、2つのデプロイメント・セッションを別にしてください。 |
接続先ホストのタイムゾーン要件 |
接続先ホストのタイムゾーンが正しく設定されていることを確認します。接続先ホストのタイムゾーンを確認するには、OMSホストにログインし、次のコマンドを実行します。
タイムゾーンが正しく表示されない場合、接続先ホストにログインし、次の手順を実行します。
注意: 管理エージェントのインストール中に間違ったタイムゾーンの設定に関する前提条件チェックの警告を無視した場合、管理エージェントのインストール後、接続先ホストで正しいタイムゾーンを設定する必要があります。インストール後のタイムゾーンの設定の詳細は、第7.6項を参照してください。 |
sudo/pbrun/sesu/su SSH要件 |
(UNIXの場合のみ) 使用している権限委任ツールでSSHを介したリモート・コマンドの実行に擬似ターミナルが必要な場合は、 これ以外の方法として、ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用する管理エージェント( 注意: sudoを権限委任ツールとして使用し、
|
(UNIXの場合のみ)
|
|
(UNIXの場合のみ) インストール・ユーザーに、ロック済アカウント・ユーザーとして たとえば、sudoを権限委任ツールとして使用している場合は、
ここで、 インストール・ユーザーにロック済アカウント・ユーザーとして たとえば、sudoを権限委任ツールとして使用している場合は、
ここで、 |
|
ロックされたアカウント要件 |
ロックされたアカウント・ユーザー(oracle)にログイン・ユーザーのホーム・ディレクトリの読取り権限があることを確認します。 |
SSHデーモンがすべての宛先ホストのデフォルト・ポート(つまり22)で実行中であることを確認します。UnixホストのSSHポートを確認するには、次のコマンドを実行します。
たとえば、このコマンドの出力は次のようになります。
前述の出力は、SSHデーモンがポート22で実行されていることを示しています。 また、Unixホストでは次のコマンドを実行してSSHポートを確認できます。
Microsoft Windowsでは、SSHポートの値は デフォルト以外(22以外)のSSHポートを使用している場合は、次のファイル内の
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|
接続先ホスト上で、次のようにします。
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インストールする管理エージェントが、自己更新を使用してダウンロードおよび適用されていることを確認します。
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付録Bの説明に従って、すべてのコマンドの場所へのパスを確認します。 |
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実行可能ファイルがコピーされる一時ディレクトリに、400MBの領域が割り当てられていることを確認します。 デフォルトでは、環境変数 |
|
|
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インストール・ユーザー要件 |
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エージェント・ユーザー・アカウント権限(Microsoft Windowsの場合) |
(Microsoft Windowsの場合)Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、エージェント・ユーザー・アカウントに次を実行する権限があることを確認します。
エージェント・ユーザーにこれらの権限があることを確認するには、次の手順を実行します。
|
cmd.exeの権限(Microsoft Windowsの場合) |
(Microsoft Windowsの場合)Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、バッチ・ジョブを実行するユーザー・アカウントに この制約事項、および権限を付与する方法の詳細は、次のMicrosoft WebサイトへのURLにアクセスしてください。 |
ランタイム・ライブラリ・ファイルの要件(Microsoft Windowsの場合) |
(Microsoft Windowsの場合) Microsoft Windowsベースのオペレーティング・システム上に管理エージェントをインストールする場合、 |
インストールにあたって実行するインストール前およびインストール後のスクリプトが、OMSホストか接続先ホスト、または接続先ホストからアクセス可能な共有の場所にあることを確認します。 |
|
|
管理エージェントをホストへインストールするには、自己更新を使用して、使用するホスト・プラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードおよび適用されている必要があります。
この項では、自己更新を使用して様々なプラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードして適用する方法を説明します。この章の内容は次のとおりです。
重要: OMSホスト・プラットフォームの管理エージェントをデフォルトでダウンロードして適用すれば、管理エージェントをインストールするホストがOMSホストと同じプラットフォームで実行されている場合、そのプラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアのダウンロードと適用は不要です。 |
Enterprise ManagerがMy Oracle Supportへインターネット経由でアクセスできる場合は、オンライン・モードで実行していることになります。
Enterprise Managerがオンライン・モードで実行していることを確認するには、「オフライン・パッチ」ページにアクセスします。このページにアクセスするには、「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択してから、「オフライン・パッチ」を選択します。
Enterprise Managerをオンライン・モードで実行しているときに、自己更新を使用して管理エージェント・ソフトウェアを使用してダウンロードして適用するには、次の手順に従ってください。
自己更新が設定されていることを確認します。
自己更新を設定するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
「設定」メニューで、「拡張性」、「自己更新」の順に選択します。
タイプは、「エージェント・ソフトウェア」を選択し、「アクション」メニューから「開く」を選択します。エージェント・ソフトウェア更新ページに、各種の管理エージェント・ソフトウェアが表示されます。
使用可能な更新のリストから更新を選択します。OMSホストのプラットフォームに一致するエントリ以外のすべてのエントリが、「使用可能」というステータスを表示します。
「ダウンロード」をクリックします。「スケジュール・ダウンロード」ダイアログ・ボックスが開きます。
注意: 「ダウンロード」ボタンは次の場合にのみ有効です。
|
更新をいつダウンロードするか選択します。次のオプションがあります。
即時
後で(指定した時刻)
ダウンロードが完了したとき通知を送信するかどうか
「選択」をクリックします。ソフトウェア・ライブラリに、管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードするためのEnterprise Managerジョブが作成されます。
Enterprise Managerでは、Oracle Enterprise Managerストアからのアーカイブのダウンロードが開始します。ダウンロードが終了するまで待ちます(オフライン・モードのときは、システムは指定した場所から読込みを開始します)。
ダウンロードが完了すると、確認ページが表示されます。
ダウンロードが完了したら、管理エージェントを選択して「適用」をクリックします。この手順によって、ソフトウェア・ライブラリ内の管理エージェント・ソフトウェアをステージングして、ホスト上への管理エージェントのインストールで使用するホスト・ターゲットの追加ウィザードで使用できるようにします。
Enterprise ManagerがMy Oracle Supportへインターネット経由でアクセスしていない場合は、オフライン・モードで実行していることになります。
Enterprise Managerがオフライン・モードで実行していることを確認するには、「オフライン・パッチ」ページにアクセスします。このページにアクセスするには、「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択してから、「オフライン・パッチ」を選択します。
Enterprise Managerをオフライン・モードで実行しているときに、自己更新を使用して管理エージェント・ソフトウェアを使用してダウンロードして適用されるには、次の手順に従ってください。
自己更新が設定されていることを確認します。
自己更新を設定するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
「設定」メニューで、「拡張性」、「自己更新」の順に選択します。
自己更新ホームページで、「更新の確認」をクリックします。メッセージが表示され、すべての更新のカタログをダウンロードするためにアクセスされるURLが示されます。
インターネット接続できるコンピュータから、メッセージに記載されていたURLを使用してカタログ・ファイルをダウンロードします。
注意: ファイルを解凍しないでください。 |
ダウンロードしたファイルを、次のいずれかの方法でコピーします。
管理エージェントおよびEM CLIがインストールされている任意のホストへ
Oracle Management Service (OMS)ホストへ(OMSホスト・マシンには即時利用可能なEM CLIが構成されているので設定は必要ありません)
<OMS_HOME>
へナビゲートし、EM CLIへログインして、インストール・ユーザーとして次のコマンドを実行します。
./emcli login -username=sysman
EM CLIを同期します。
./emcli sync
emcli import_update_catalog
コマンドを実行して、更新するOracle Management Serviceインスタンスまたは管理エージェントに、アーカイブをインポートします。例:
./emcli import_update_catalog -omslocal -file=zip file absolute path
このコマンドを実行する前に、ソフトウェア・ライブラリがCloud Controlに設定されていることを確認します。その方法に関する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイド』を参照してください。
ヒント: 複数のOMS設定の場合、オプションの詳細は、emcli help import_update_catalog を実行します。 |
自己更新ホームページに戻り、リフレッシュを行って、「使用可能な更新」列の新規更新数を確認します。
タイプは、「エージェント・ソフトウェア」を選択し、「アクション」メニューから「開く」を選択します。エージェント・ソフトウェア更新ページに、各種の管理エージェント・ソフトウェアが表示されます。
使用可能な更新のリストから更新を選択します。OMSホストのプラットフォームに一致するエントリ以外のすべてのエントリが、「使用可能」というステータスを表示します。
「ダウンロード」をクリックします。URLおよび手順を含むメッセージが表示されます。
インターネット接続可能なコンピュータで、手順12のURLからファイルをダウンロードします。次のいずれかの操作を実行します。
管理エージェント・ホストにファイルをコピーし、手順12の指示に従います。
Oracle Management Serviceホストにファイルをコピーし、手順12の指示に従います。
この段階で、自己更新ホームページでは、更新は「ダウンロード」状態で表示されます。
ダウンロードが完了したら、管理エージェントを選択して「適用」をクリックします。この手順によって、ソフトウェア・ライブラリ内の管理エージェント・ソフトウェアをステージングして、ホスト上への管理エージェントのインストールで使用するホスト・ターゲットの追加ウィザードで使用できるようにします。
この項では、管理エージェントのインストールに必要な作業について説明します。内容は次のとおりです。
重要: OMSホストがMicrosoft Windowsで実行しており、OMSソフトウェアがC:\ 以外のドライブにインストールされていた場合には、$OMS_HOME\oui\prov\resources\ssPaths_msplats.properties においてSCRATCH_PATH 変数を更新します。
たとえば、OMSソフトウェアが |
この項では、12c管理エージェントをホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用してインストールする方法を説明します。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用して新規管理エージェントをインストールするには、次の手順を実行します。
管理エージェントをインストールするホストのプラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアがダウンロードされ、適用されたことを確認します。
プラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードして適用する方法の詳細は、第7.3.2項を参照してください。
注意: Oracle Enterprise Linux 4.x 64ビット・プラットフォーム、Red Hat Enterprise Linux 4.x 64ビット・プラットフォームまたはSUSE Linux Enterprise 10 64ビット・プラットフォームで実行しているホストへ管理エージェントをインストールするには、そのプラットフォームの32ビット・バージョンの管理エージェント・ソフトウェアが、自己更新を使用してダウンロードされて適用されていることを確認してください。 |
Cloud Controlで、次のいずれかの操作を行います。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」、「自動検出の結果」の順にクリックします。「サーバー、ストレージおよびネットワーク」タブにある、「自動検出の結果」ページに表示されているリストから、監視するホストを選択し、「昇格」をクリックします。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」の順に選択します。「ターゲットの手動追加」ページで、「ホスト・ターゲットの追加」を選択し、「ホストの追加」をクリックします。
ホストとプラットフォーム・ページで、次を実行します。
このセッションに割り当てられたデフォルトの名前のままにするか、選択した一意の名前を入力します。入力するカスタム名は直観的な名前にすることができ、必ずしもデフォルトの名前と同じフォーマットにする必要はありません。たとえば、add_host_operation_1
のようになります。
一意のデプロイメント・アクティビティ名によって、このデプロイメント・セッションで指定されたインストール詳細を保存し、新規セッションですべての詳細を入力しなおすことなく、将来再利用できます。
「追加」メニューから「手動」を選択して、管理エージェントをインストールするホストの完全修飾名を入力してプラットフォームを選択します。
インストールするためにシステムから取得されたホスト名は、IPアドレスと短縮名を含んでいる場合があります。ただし、foo.mydomain.com
のように対象ホスト全体を表した、完全修飾されたホスト名を使用することをお薦めします。メンテナンスの簡素化および全体的なセキュリティのためにお薦めします。
注意:
|
または、「追加」メニューから「ファイルから」を選択してファイルに格納されたホスト名を追加するか、「検出されたホスト」を選択してEnterprise Managerで検出されたホストのリストからホスト名を追加できます。ホスト・ファイルでホスト名のエントリがどのように表示されるべきかについては、第7.4.2項を参照してください。
注意: 「追加」メニューから「検出されたホスト」を選択して検出されたホストのリストからホストを追加すると、ホストのプラットフォームが自動的に検出されて表示されます。プラットフォーム名は、自動検出から得られたヒントやOMSホストのプラットフォームなど、複数の要素の組合せを使用して検出されます。このデフォルトのプラットフォーム名は提案であり、次の手順に進む前に必ずプラットフォームの詳細を確認することをお薦めします。 |
プラットフォーム名を修正していて、すべてのホストが同じプラットフォームで稼働している場合、この表の最初のホストのプラットフォームを設定し、「プラットフォーム」リストから、「すべてのホストで同一」を選択します。これにより、最初のホストに選択したプラットフォーム名が表の残りのホストにも設定されます。
プラットフォーム名および別のプラットフォームのすべてのホストを修正するときは、「プラットフォーム」一覧から「各ホスト別」を選択します。各ホストの正しいプラットフォームを選択します。
注意:
|
「次へ」をクリックします。
「インストールの詳細」ページで、次のようにします。
「デプロイメント・タイプ」セクションで、新規エージェント・インストールを選択します。
注意: 共通の済ドライブを複数のホストが共有している場合、管理エージェントのインストールは2つの異なるフェーズに分けられます。
|
表から、共通のプラットフォーム名でグループ化されたホストを示す最初の行を選択します。
「インストールの詳細」セクションで、ステップ3 (b)で選択したホストに共通するインストールの詳細を指定します。「インストールのベース・ディレクトリ」に、管理エージェントのソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルをコピーするエージェント・ベース・ディレクトリへの絶対パスを入力します。
例: /u01/app/Oracle/
入力するパスが存在しない場合は、アプリケーションによって、指定したパスにディレクトリが作成され、管理エージェント・ソフトウェア・バイナリ、セキュリティ・ファイルおよびインベントリ・ファイルがそこにコピーされます。
注意: インストールのベース・ディレクトリは、基本的にはエージェント・ベース・ディレクトリです。指定するディレクトリが空であることを確認します。以前に実行したデプロイメント・セッションがなんらかの理由で失敗した場合、エージェント・ベース・ディレクトリにADATMP_<timestamp>サブディレクトリがある可能性があります。この場合は、サブディレクトリを削除して新しいデプロイメント・セッションを開始するか、「ホスト・ステータスの追加」ページから失敗したセッションを再実行します。 |
「インスタンス・ディレクトリ」で、デフォルトのインスタンス・ディレクトリの場所のままにするか、すべての管理エージェント関連の構成ファイルを格納できるディレクトリを選択し、そこへの絶対パスを入力します。
たとえば、/u01/app/Oracle/agent_inst
です。
カスタムの場所を入力する場合、そのディレクトリに書込み権限があることを確認してください。エージェント・ベース・ディレクトリ内にインスタンス・ディレクトリを保持することをお薦めします。
入力するパスが存在しない場合は、アプリケーションによってディレクトリが指定したパスに作成され、すべての管理エージェント関連構成ファイルがそこに格納されます。
「名前付き資格証明」リストから、資格証明がOMSとリモート・ホスト間のSSH接続を設定し、各リモート・ホストに管理エージェントをインストールするために使用できる適切なプロファイルを選択します。
注意:
|
「権限委任設定」で、ルート・スクリプトの実行に使用する権限委任設定を検証します。デフォルトでは、Enterprise Manager Cloud Controlで構成されている権限委任設定に設定されます。
たとえば、「権限委任設定」フィールドに次のいずれかを指定できます。
/usr/bin/sudo -u %RUNAS% %COMMAND% /usr/bin/sudo -u -S %RUNAS% %COMMAND% (if a pseudo terminal is required for remote command execution via SSH) /usr/bin/sesu - %RUNAS% -c "%COMMAND%" /usr/bin/pbrun %PROFILE% -u %RUNAS% %COMMAND% /usr/bin/su - %RUNAS% -c "%COMMAND%"
「権限委任設定」フィールドを空白のままにした場合、ルート・スクリプトはウィザードによって実行されません。インストール後に手動で実行する必要があります。手動によるルート・スクリプトの実行の詳細は、第7.6項を参照してください。
この設定は、選択した名前付き証明の「別名実行」属性で設定されたユーザーとしてのインストールの実行にも使用されます(この名前付き資格証明の作成時にユーザーを設定している場合)。
注意: 権限委任設定での%RUNAS% は、ルート・スクリプトを実行するルート・ユーザー、および名前付き資格証明の「別名実行」属性で設定された、インストールを実行するユーザーとしての権限を持ちます。 |
「ポート」で、管理エージェントの通信用に割り当てられたデフォルトのポート(3872)のままにするか、選択したポートを入力します。
入力するカスタム・ポートはビジー状態ではない必要があります。不明な場合、このフィールドを空白にしておくことができます。Enterprise Manager Cloud Controlによって、1830 - 1849の範囲から最初に使用可能な空きポートが自動的に割り当てられます。
(オプション)「オプションの詳細」セクションで、実行するインストール前スクリプトおよびインストール後スクリプトを使用できるアクセス可能な場所への絶対パスを入力します。サポートされているのはシェル・スクリプトのみであり、インストール前スクリプトまたはインストール後スクリプトを1つのみ指定できることに注意してください。
スクリプトをroot
として実行するには、「Rootとして実行」を選択します。管理エージェントをインストールするホスト上ではなく、OMSが実行されているホスト上にスクリプトがある場合、「OMSのスクリプト」を選択します。この場合、スクリプトはOMSホストから接続先ホストにコピーされてから、接続先ホストで実行されます。
(オプション)「追加パラメータ」で、インストール時に渡す追加パラメータの空白区切りのリストを入力します。サポートされている追加パラメータの詳細なリストは、表7-2を参照してください。
たとえば、インベントリ・ポインタの場所ファイルを指定する場合、-invPtrLoc
の後ろにファイルの場所への絶対パスを入力します。ただし、このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされないことに注意してください。
表にある他のすべての行に対して、ステップ3 (b)からステップ3 (i)までを繰り返します。
「次へ」をクリックします。
管理エージェントを選択したホストへ、1つのデプロイメント・フェーズから次へと連続してデプロイメントを実行するローリング方式でデプロイするときは、次を$OMS_HOME/sysman/prov/agentpush/agentpush.properties
ファイルへ指定します。
oracle.sysman.prov.agentpush.continueIgnoringFailedHost=true
このデプロイメント・メソッドの詳細は、第7.2項を参照してください。
「確認」ページでインストール用に指定した詳細を確認し、次のいずれかを実行します。
詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。
なんらかの理由でデプロイメント・セッションを取り消す場合、「取消」をクリックします。「ターゲットの手動追加」ページに自動的に移動します。
詳細に問題がない場合、「エージェントのデプロイ」をクリックして管理エージェントをインストールします。デプロイメント・セッションの進捗を監視できる「ホスト・ステータスの追加」ページに自動的に移動します。
実行中のデプロイメント・セッションを取り消す場合、「ホスト・ターゲットの追加」ページで「取消」をクリックします。セッションを取り消すと、そのセッションの追跡や再開はできないことに注意してください。 ただし、リモート・ホストで現在起動されているコマンドは、完了まで実行が続けられます。
すべてのホストの追加の進行の詳細をホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用して表示したり追跡するには、「設定」メニューから「ターゲットの追加」を選択し、「ターゲットの手動追加」をクリックします。「ターゲットの手動追加」ページで、「ホスト・ターゲットの追加」を選択し、「ホスト結果の追加」をクリックします。
特定のインストール・フェーズが失敗したか警告が表示された場合は、「ホスト・ステータスの追加」ページのエージェント・デプロイ詳細セクションにある各フェーズに関する詳細を確認し、次のうちの1つを実行します。
注意: 失敗の原因を特定するには、ログ・ファイルを確認します。ホストごとにログ・ファイルが1つ生成されるため、複数のホストに管理エージェントをインストールした場合は、すべてのログ・ファイルを確認してください。ログ・ファイルへのアクセス方法は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
エラーの説明を慎重に確認し、原因を理解し、Oracle推奨のアクションを実行することで、問題を解決します。
インストール詳細が同じである管理エージェントのデプロイを再試行できます。
これを行うには、「ホスト・ステータスの追加」ページで、「再試行」をクリックして、「同じインプットを使用して再試行」を選択します。
インストール詳細が変更された管理エージェントのデプロイを再試行することを選択できます。
これを行うには、「ホスト・ステータスの追加」ページで、「再試行」をクリックして、「インプットを更新して再試行」を選択します。
警告または失敗を無視し、必要な場合、セッションを続行します。
チェックを正常にクリアしたリモート・ホストのみで管理エージェントのデプロイを続行することを選択し、警告または失敗のステータスを持つホストは無視できます。
これを行うには、「ホスト・ステータスの追加」ページで、「続行」をクリックして、「失敗したホストを無視して続行」を選択します。
警告または失敗のステータスを持つホストを含むすべてのホストで、管理エージェントのデプロイを続行することを選択できます。
このオプションを選択すると、管理エージェント・インストールを続行するための前提条件を無視します。このオプションで続行するには、手動ですべての前提条件が満たされていることを確認してください。前提条件チェックの無視は、Oracle Supporの支援を得て実行するか、これらのチェックを実行しない場合の影響を十分理解したうえで行ってください。
これを行うには、「ホスト・ステータスの追加」ページで、「続行」をクリックして、「すべてのホストを続行」を選択します。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードで「ファイルからロード」をクリックして、リストされたホストをファイルに追加します。ただし、選択したファイルのフォーマットが次のいずれかであることを確認します。
ホスト名のみ。
次に例を示します。
host1.example.com
host2.example.com
注意: ホスト・リスト・ファイルがこの形式の場合、ドロップダウン・リストから各追加されたホスト用のプラットフォームを必ず選択してください。 |
ホスト名の後ろにプラットフォーム名が続く。
次に例を示します。
host1.example.com linux_x64
host2.example.com aix
サポートされているプラットフォーム名は、linux_x64、linux、solaris、hpunix、hpi、linux64_zseries、aix、linux_ppc64、windows_x64、solaris_x64、win32です。
重要:
|
注意: このセッションのEM CLIの動詞が、位置がずれていたり、読みにくいときは、<OMS_HOME>/sysman/prov/agentpush/agentpush.properties ファイルにあるoracle.sysman.prov.agentpush.emcliScreenWidth プロパティを適切な値に指定して、画面の幅を調節してください。 |
管理エージェントをEM CLIを使用して新規にインストールし、ホストの追加セッションを作成するには、次の手順に従います:
OMSホームにある/bin
から、EM CLIへログインします。
$<OMS_HOME>/bin/emcli login -username=<user_name>
コマンドを実行すると、EM CLIによってパスワードの入力が要求されます。指定したユーザー名のパスワードを入力します。
EM CLIを同期します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli sync
get_targets
動詞を実行して、管理対象外のホストを一覧表示します。
emcli get_targets -unmanaged -targets="%:host" -format=name:script
管理エージェントをインストールする、管理対象外ホストを書き留めておきます。
get_targets
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help get_targets
list_add_host_platforms
動詞を実行し、ソフトウェア・ライブラリ内にある管理エージェント・ソフトウェアのプラットフォームを一覧表示します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli list_add_host_platforms [-all] [-noheader] [-script | -format]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli list_add_host_platforms -all
図7-3は、このコマンドの出力を表示します。
管理エージェントをインストールするプラットフォームの管理エージェント・ソフトウェアがないときは、自己更新を使用してダウンロードして適用してください。プラットフォーム用の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードして適用する方法の詳細は、第7.3.2項を参照してください。
注意: Oracle Enterprise Linux 4.x 64ビット・プラットフォーム、Red Hat Enterprise Linux 4.x 64ビット・プラットフォームまたはSUSE Linux Enterprise 10 64ビット・プラットフォームで実行しているホストへ管理エージェントをインストールするには、そのプラットフォームの32ビット・バージョンの管理エージェント・ソフトウェアが、自己更新を使用してダウンロードされて適用されていることを確認してください。 |
list_add_host_platforms
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help list_add_host_platforms
管理エージェントを選択したホストへ、1つのデプロイメント・フェーズから次へと連続してデプロイメントを実行するローリング方式でデプロイするときは、次を$OMS_HOME/sysman/prov/agentpush/agentpush.properties
ファイルへ指定します。
oracle.sysman.prov.agentpush.continueIgnoringFailedHost=true
このデプロイメント・メソッドの詳細は、第7.2項を参照してください。
submit_add_host
動詞を実行して、ホストの追加セッションを投入し、管理エージェントをインストールします。
$<OMS_HOME>/bin/emcli submit_add_host -host_names=<list_of_hosts> -platform=<platform_ID> -installation_base_directory=<install_directory_of_agent> -credential_name=<named_credential_for_agent_install> [-credential_owner=<named_credential_owner>] [-instance_directory=<agent_instance_directory>] [-port=<agent_port>] [-session_name=<add_host_session_name>] [-deployment_type=<type_of_agent_deployment>] [-privilege_delegation_setting=<privilege_delegation>] [-additional_parameters=<additional_params_for_install>] [-source_agent=<source_agent_for_cloned_agent_install>] [-master_agent=<master_agent_for_shared_agent_install>] [-properties_file=<properties_file_having_inputs>] [-preinstallation_script=<pre_install_script>] [-preinstallation_script_on_oms] [-preinstallation_script_run_as_root] [-postinstallation_script=<post_install_script>] [-postinstallation_script_on_oms] [-postinstallation_script_run_as_root] [-wait_for_completion]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
重要: -deployment_typeオプションをsubmit_add_host 動詞に指定して、共有エージェント のインストールと、管理エージェントのクローンを行えます。共有エージェントをインストールするには、-deployment_type=SHARED を指定します。管理エージェントをクローンするには、-deployment_type=CLONE を指定します。デフォルトでは-deployment_type オプションはFRESH に設定されており、オプションを指定していなくても新規の管理エージェントが選択したホストへインストールされます。 |
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli submit_add_host -host_names=example.com -platform=226 -installation_base_directory=/opt/agent -credential_name=oracle -privilege_delegation_setting=sudo
この例では、/opt/agent
ディレクトリにあるプラットフォームIDが226
のexample.com
ホストに、oracle
という名前付き資格証明を使用して新規の管理エージェントをインストールします。
-platform
パラメータは、プラットフォームIDを指定します。各プラットフォームには、関連した固有のプラットフォームIDがあります。様々なプラットフォームの関連は、図7-3
にあるように、list_add_host_platforms動詞の出力で表示されます。
-credential_name
パラメータは、特定のホストに管理エージェントをインストールするために使用する名前付き資格証明を指定します。名前付き資格証明をまだ作成していないときは、create_named_credential
動詞を使用して作成してください。この動詞の使用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』を参照してください。
submit_add_host
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help submit_add_host
get_add_host_status
動詞を実行して、作成したホストの追加セッションを表示します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli get_add_host_status -session_name [-details] [-show_only_failed_hosts] [-host_name] [-noheader] [-script | -format]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli get_add_host_status -session_name=ADD_HOST_SYSMAN_Dec_27_2012_3:02:28_AM_PST
この例では、ADD_HOST_SYSMAN_Dec_17_2012_2:02:28_AM_PST
ホストの追加セッションのステータスを表示します。
特定のホストの管理エージェントに関するデプロイメント・ステータスの詳細を表示するには、get_add_host_status
動詞を-host_name
パラメータを指定して実行します。例:
$<OMS_HOME>/bin/emcli get_add_host_status -session_name=ADD_HOST_SYSMAN_Dec_27_2012_3:02:28_AM_PST -host_name=example.com
このコマンドはまた、特定のホストへの管理エージェントのデプロイメントのログ・ファイルの場所を表示します。デプロイメントが失敗したときは、ログ・ファイルを確認して、失敗の原因を調べることができます。各ホストにつき、ログ・ファイルは1つ作成されます。
図7-4は、このコマンドのサンプル出力を表示します。
他の方法として、管理エージェントのログ・ファイルの場所がどこにあるかは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
list_add_host_sessions
動詞を実行して、すべてのホストの追加セッションの詳細と進行状況を表示します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli list_add_host_sessions [-host_name] [-session_name] [-match_all] [-noheader] [-script | -format]
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli list_add_host_sessions -host_name=example.com
この例は、example.com
ホストの一部分であるすべてのホストの追加セッションを表示します。
get_add_host_status
動詞や、list_add_host_sessions
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help get_add_host_status $<OMS_HOME>/bin/emcli help list_add_host_sessions
get_add_host_status
のEM CLI動詞の出力が、特定のインストール・フェーズの失敗メッセージまたは警告が表示された場合は、次のうちどちらかを実行してください。
エラーの説明を慎重に確認し、原因を理解し、Oracle推奨のアクションを実行することで、問題を解決します。
インストール詳細が同じである管理エージェントのデプロイを再試行できます。
これをEM CLIを使用して行うには、retry_add_host
動詞を、-retry_using_same_inputs
オプションと使用します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli retry_add_host -session_name -retry_using_same_inputs [-wait_for_completion]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli retry_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Apr_21_2013_8:02:28_AM_PST' -retry_using_same_inputs
インストール詳細が変更された管理エージェントのデプロイを再試行することを選択できます。
これをEM CLIを使用して行うには、retry_add_host
動詞を、-update_inputs_and_retry
オプションと使用します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli retry_add_host -session_name -update_inputs_and_retry [-host_names] [-platform] [-installation_base_directory] [-credential_name] [-credential_owner] [-instance_directory] [-port] [-deployment_type] [-privilege_delegation_setting] [-additional_parameters] [-source_agent] [-master_agent] [-preinstallation_script] [-preinstallation_script_on_oms] [-preinstallation_script_run_as_root] [-postinstallation_script] [-postinstallation_script_on_oms] [-postinstallation_script_run_as_root] [-wait_for_completion]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli retry_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Apr_21_2013_8:02:28_AM_PST' -update_inputs_and_retry -credential_name=oracle2
この例では、ADD_HOST_SYSMAN_Apr_21_2013_8:02:28_AM_PST
のホストの追加セッションをoracle2
名前付き資格証明を使用して、管理エージェントのデプロイメントを再試行します。
retry_add_host
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help retry_add_host
警告または失敗を無視し、必要な場合、セッションを続行します。
チェックを正常にクリアしたリモート・ホストのみで管理エージェントのデプロイを続行することを選択し、警告または失敗のステータスを持つホストは無視できます。
これをEM CLIを使用して行うには、continue_add_host
動詞を、-continue_ignoring_failed_hosts
オプションと使用します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli continue_add_host -session_name -continue_ignoring_failed_hosts [-wait_for_completion]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli continue_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Apr_21_2013_8:02:28_AM_PST' -continue_ignoring_failed_hosts
警告または失敗のステータスを持つホストを含むすべてのホストで、管理エージェントのデプロイを続行することを選択できます。
このオプションを選択すると、管理エージェント・インストールを続行するための前提条件を無視します。このオプションで続行するには、手動ですべての前提条件が満たされていることを確認してください。前提条件チェックの無視は、Oracle Supporの支援を得て実行するか、これらのチェックを実行しない場合の影響を十分理解したうえで行ってください。
これをEM CLIを使用して行うには、continue_add_host
動詞を、-continue_all_hosts
オプションと使用します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli continue_add_host -session_name -continue_all_hosts [-wait_for_completion]
[ ]
に入れるパラメータはオプションであることに注意してください。
例: $<OMS_HOME>/bin/emcli continue_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Apr_21_2013_8:02:28_AM_PST' -continue_all_hosts
continue_add_host
動詞に関する構文や使用法の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli help continue_add_host
注意: EM CLI動詞の使用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』を参照してください。 |
表 7-2は、ホスト・ターゲットの追加ウィザードまたはEM CLIを使用した管理エージェントのインストールがサポートする、追加のパラメータを一覧表示します。
このセクションで説明するすべてのパラメータは、大文字と小文字が区別されるので注意してください。
表7-2 サポートされている追加パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
INVENTORY_LOCATION |
中央インベントリ(oraInventory)の絶対パスを入力します。 例: 重要:
|
-invPtrLoc |
中央イベントリ(oraInventory)の場所が記述されたインベントリ・ファイルの絶対パスを入力します。 例: 重要:
|
-enablePty |
使用している権限委任ツールが、SSHからのリモート・コマンドの実行に擬似ターミナルが必要な場合は、このパラメータを指定してください。pbrun、sesu、suなどのほとんどの権限委任ツールでは、デフォルトで、リモート・コマンドの実行に擬似ターミナルが必要です。
中央インベントリがあるときは、このパラメータを渡さないようにしてください。 |
START_PRIORITY_LEVEL (Unixベースのホストのみ) |
このパラメータを使用して、ホストを開始したときの、管理エージェント・サービスの優先度レベルを指定します。このパラメータには 例: このパラメータを追加しないと、デフォルトで |
SHUT_PRIORITY_LEVEL (Unixベースのホストのみ) |
このパラメータを使用して、ホストを停止したときの、管理エージェント・サービスの優先度レベルを指定します。このパラメータには、 例: このパラメータを追加しないと、デフォルトで |
s_agentSrvcName |
(Microsoft Windowsの場合のみ) 管理エージェント・サービスのカスタム名を入力します。 すべての管理エージェントはMicrosoft Windowsではサービスとして表示され、それぞれにデフォルトのサービス名があります。カスタム名を割り当てて識別する場合は、このパラメータを使用してください。 例: 注意: (Microsoft Windowsホストの場合) 12.1.0.x管理エージェントをアップグレードし、同じホストに、別のOMSを指す他の管理エージェントをインストールする場合は、 |
b_startAgent=false |
インストールして構成した後に管理エージェントを自動的に起動しない場合は、このパラメータを指定します。 このパラメータを指定しない場合、インストールして構成した後に管理エージェントが自動的に起動します。 |
b_secureAgent=false |
インストール後に管理エージェントをセキュリティで保護しない場合は、このパラメータを指定します。このパラメータを指定しない場合、インストール後に管理エージェントが自動的にセキュリティで保護されます。 インストール後に手動で管理エージェントを保護するには、次のコマンドを実行します。
このパラメータを指定した場合は、 例: |
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)で使用可能なHybrid Cloud Managementを導入することで、オンプレミスおよびOracle Cloudの両方のデプロイメントをすべて同じ管理コンソールから監視および管理するための単一のガラス・ペインをEnterprise Manager Cloud Controlで使用できるようになりました。
オンプレミスのEnterprise ManagerシステムにHybrid Cloud Gatewayエージェントをデプロイし、Oracle Cloudサービスを処理するOracle Cloud仮想ホストにHybrid Cloudエージェントをデプロイすることで、他のターゲットを管理する場合と同じように、Oracle Cloudターゲットを管理できるようになりました。
Hybrid Cloud GatewayエージェントおよびHybrid Cloudエージェントの詳細およびそれらをデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードまたはEM CLIを使用して、管理エージェントをインストールした後で、次の手順を実行します。
「ホスト・ステータスの追加」ページまたはEM CLI動詞のget_add_host_status
を実行して、インストールを確認します。デプロイメント操作の各段階における進行、初期化、リモートの前提条件チェック、エージェント・デプロイを確認します。
ホスト・ターゲットの追加ウィザードで、「エージェントのデプロイ」をクリックして、1つ以上の管理エージェントをインストールすると、ホスト・ステータスの追加ページが自動的に表示されます。
get_add_host_status
EM CLI動詞の使用方法は、第7.4.3項を参照してください。
管理エージェントのホームに移動して次のコマンドを実行すると、管理エージェントが動作していることを確認するメッセージが表示されます。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl status agent
管理エージェントのホームに移動して次のコマンドを実行すると、EMDアップロードが正常に完了したことを確認するメッセージが表示されます。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl upload agent
「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」を選択します。インストールした管理エージェントが稼働していることを確認します。
$<AGENT_BASE_DIRECTORY>/plugins.txt
に表示されているすべてのプラグインが、正常にインストールされたかを確認します。これを行うには、次のコマンドを実行します。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl listplugins agent -type all
制限的な権限委任プロバイダ(PDP)構成設定がある場合は、PDP構成ファイルにnmosudo
の場所を入力します。
Enterprise Managerでは、SUDOやPowerBrokerなど、特定のユーザーが特定のコマンドを実行することを管理者が制限できるPDPがサポートされます。
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2)、リリース3 (12.1.0.3)、リリース4 (12.1.0.4)およびリリース5 (12.1.0.5)では、nmosudo
はエージェント・ベース・ディレクトリ内のsbin
ディレクトリに格納されています。たとえば、<AGENT_BASE_DIRECTORY>/sbin/nmosudo
などです。Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1を適用または未適用]では、nmosudo
はエージェント・インスタンス・ディレクトリにあります。たとえば、<AGENT_INSTANCE_DIRECTORY>/bin/nmosudo
などです。
したがって、12.1.0.5管理エージェントをインストールする場合は、nmosudo
の新しい場所を更新するようにPDP構成ファイルを変更する必要があります。
たとえば、SUDOをPDPとして使用する場合、通常、SUDOの構成ファイルは/etc/sudoers
です。このファイルで、次のエントリをnmosudo
への新しい場所に更新します。
sudouser ALL : oracle /eminstall/basedir/sbin/nmosudo *
(UNIXオペレーティング・システムの場合のみ)root権限やSUDO/PBRUNバイナリ、SUDO/PBRUN権限がないことに関する前提条件チェックの警告を無視した場合、インストールが行われた各ホストから、rootユーザーとして手動で次のスクリプトを実行します。SUDO/PBRUN権限を持っていない場合、権限を持つ管理者にこれらのスクリプトの実行を依頼してください。
誤ったタイムゾーンに関する警告を前提条件チェックで無視した場合は、次のコマンドを実行して、表示される手順に従ってください。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl resetTZ agent
デフォルトでは、ホストおよび管理エージェントは、監視のためにEnterprise Manager Cloud Controlコンソールに自動的に追加されます。ただし、そのホストで実行中のターゲットは、自動的に検出および監視されません。
その他のターゲットを監視するには、そのターゲットを、「自動検出の結果」ページ、「ターゲットの手動追加」ページまたは監視するターゲットに提供されている検出ウィザードを使用して、Enterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。
Enterprise Manager Cloud Controlでのターゲットの検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Fusionアプリケーションがデプロイされているホストに、管理エージェントをインストールするときは、ビジネス・メトリック機能が正常に機能するために、管理エージェントが構成ファイルのセットへアクセスする必要があります。管理エージェント・ユーザーが、Oracle Fusionアプリケーション・インストール・ユーザーと同じグループであるときは、次のファイルに640
アクセスがあることを確認してください。
<DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/jps-config-jse.xml <DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/policy-accessor-config.xml <DOMAIN_HOME>/config/fmwconfig/bootstrap/cwallet.sso
注意:
|