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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース2 (12.1.0.2)
B65086-07
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5 Oracle Management Agentのアップグレード

この章では、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース1 (12.1.0.1)以上をOracle Management Agentにアップグレードする方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

概要

Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2を使用してエンタープライズを管理している場合は、すべてのOracle Management Agent (管理エージェント)を12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードすることをお薦めします。

管理エージェントをアップグレードするには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの一部であるエージェントのアップグレード・ページを使用します。

エージェントのアップグレード・ページは単一ウィンドウ・ソリューションとして動作し、Oracleソフトウェア・ライブラリでソフトウェアを利用できる最新バージョンに、既存の管理エージェントを一括アップグレードします。このページにアクセスするには、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。

エージェントのアップグレード・ページで「アップグレード可能なエージェントがありません」をクリックすると、アップグレードできない管理エージェントが表示されます。また、その管理エージェントに関する詳細、たとえばアップグレードできない理由や、アップグレードするために必要な作業なども表示されます。この管理エージェントの詳細は、「アップグレードできない管理エージェントの表示」を参照してください。

「エージェントのアップグレード結果」をクリックすると、管理エージェントの成功したアップグレード・ジョブ、失敗したアップグレード・ジョブ、現在実行中のアップグレード・ジョブが表示されます。管理エージェントのアップグレード・ジョブの詳細は、「Oracle Management Agentアップグレード・ジョブの表示」「Oracle Management Agentアップグレード・ジョブのステータスと進捗状況の表示」を参照してください。

図5-1にエージェントのアップグレード・ページを示します。

図5-1 エージェントのアップグレード・ページ

図5-1については周囲のテキストで説明しています。

エージェントのアップグレード・ページを使用して、次の作業も実行できます。

管理エージェントのアップグレードにより、そのインストール・ベース・ディレクトリ構造は変更されます。次に、12cリリース2 (12.1.0.2)へのアップグレード前と後の管理エージェントのインストール・ベース・ディレクトリ構造の例を示します。

アップグレード前

<agent_base_directory>
    |_____sbin
    |_____core
         |_____12.1.0.1.0
    |_____plugins
    |_____plugins.txt
    |_____plugins.txt.status
    |_____agent_inst
    |_____agentimage.properties

アップグレード後

<agent_base_directory>
    |_____sbin
    |_____backup_<TIMESTAMP>
    |_____core
         |_____12.1.0.1.0
         |_____12.1.0.2.0
    |_____plugins
    |_____plugins.txt
    |_____plugins.txt.status
    |_____plugins_upgrade.txt
    |_____plugins_upgrade.txt.status
    |_____agent_inst
    |_____agentimage.properties

注意:

  • 管理エージェントをアップグレードするとき、エージェントのベース・ディレクトリの場所は変更できません。

  • 管理エージェントをアップグレードすると、管理エージェント・ホストにインストールされているすべてのプラグインも、その最新バージョンがOracle Software Library (ソフトウェア・ライブラリ)に存在するかぎり、デフォルトでアップグレードされます。プラグインの最新バージョンがソフトウェア・ライブラリに存在しない場合は、その旧バージョンが保持されます。

  • Microsoft Windowsホストにインストールされている12cリリース1 (12.1.0.1)の管理エージェントを12cリリース2 (12.1.0.2)にアップグレードする場合、他の管理エージェントを同じホストにインストールするときは、必ず、管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードし、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の説明どおりにs_agentSrvcNameパラメータを指定した後で、管理エージェントをインストールしてください。


始める前に

管理エージェントをアップグレードする前に、次のことに注意する必要があります。

前提条件

管理エージェントをアップグレードする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

アップグレード手順

この項では、管理エージェントのアップグレードに必要な作業について説明します。内容は次のとおりです。

管理エージェントのアップグレード

12c管理エージェントを入手可能な最新バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. My Oracle Supportから12.1.0.2.0 OMSにパッチ14785561をダウンロードして適用します。このパッチには、管理エージェントのアップグレード時に発生する既知の問題用のバグ修正が含まれます。このパッチの適用方法については、パッチのreadmeを参照してください。管理エージェントをアップグレードしている最中であっても、このパッチを12.1.0.2.0 OMSに適用でき、その後に残りの管理エージェントのアップグレードを続行できます。

    パッチの適用後、ORACLE_HOME環境変数を設定し、パッチの内容を解凍した場所に移動してpost_deploy.shスクリプト(Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合はpost_deploy.bat)を実行します。

  2. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。「追加」をクリックし、アップグレードする管理エージェントを選択して「選択」をクリックします。

  3. エージェントのアップグレード・ページで、次のことを行います。

    1. 「追加」をクリックして、アップグレード・ジョブの管理エージェントを追加します。

    2. 「ジョブ名」には、デフォルトのジョブ名をそのまま使用するか、一意のジョブ名を入力します。

      一意のジョブ名により、エージェントのアップグレード・ステータス・ページで、アップグレード・ジョブを識別し、その実行の詳細を参照し、進行を追跡することができます。

      ジョブ名は、最大長が64文字です。アルファベット、数字および特殊文字を含めることができ、先頭にはこれらのいずれかを使用できます。

    3. 「ステージングの場所」で、デフォルトのステージングの場所をそのまま使用するか、カスタムの場所を入力します。

      たとえば、/tmp/software/oracle/EMStageなどです。

      管理エージェントのインストール・ユーザーに、入力するカスタムの場所への書込み権限があるようにします。入力するカスタムの場所は、共有の、NFSマウントされた場所でもかまいません。


      注意:

      管理エージェントのホスト・ユーザーに、カスタムの場所への書込み権限があるようにします。

      ステージングの場所は、管理エージェントの一時アップグレード・ファイルを保存するために使用します。

    4. (オプション) アップグレード前スクリプトおよびアップグレード後スクリプトに、アップグレード前および後に実行するスクリプトの絶対パスをそれぞれ入力します。

      たとえば、/scratch/software/oracle/configure.shなどです。

      実行するスクリプトは、Oracle Management Service (OMS)ホストまたはアップグレード用に選択したすべての管理エージェント・ホストの指定した場所に存在する必要があります。これらのスクリプトは、アップグレード用に選択した管理エージェント・ホストからアクセスできる、NFSマウントされた共有の場所に配置できます。

      実行するスクリプトがOMSホストのみに存在し、アップグレード用に選択した管理エージェント・ホストには存在しない場合、OMSホストのスクリプトを選択します。指定したスクリプトは前に指定したステージングの場所にまずコピーされてから、実行され、その後、ステージングの場所から削除されます。


      注意:

      • セッションごとに、アップグレード前スクリプトを1つのみ、アップグレード後スクリプトを1つのみ指定できます。

      • シェル・スクリプト(.sh)とバッチ・スクリプト(.bat)がサポートされています。UNIXプラットフォームにインストールされている管理エージェントをアップグレードする際はシェル・スクリプトのみを実行し、Microsoft Windowsプラットフォームにインストールされている管理エージェントをアップグレードする際はバッチ・スクリプトのみを実行してください。

      • UNIXプラットフォームにインストールされている管理エージェントと、Microsoft Windowsプラットフォームにインストールされている管理エージェントを同じセッションでアップグレードする場合は、アップグレード前またはアップグレード後のスクリプトを指定しないようにしてください。これらの管理エージェントのアップグレードにアップグレード前またはアップグレード後のスクリプトを指定する場合、管理エージェントを別のセッションでアップグレードします。


    5. (オプション)「追加パラメータ」で、アップグレードに使用する追加オプションを入力します。

      たとえば、前提条件チェックの実行をスキップして、管理エージェントのアップグレードを直接実行するには、-ignorePrereqsを指定します。

      指定できるパラメータのリストは、「管理エージェントのアップグレード用の追加パラメータ」を参照してください。

  4. 「送信」をクリックします。


注意:

Root.shを次のエージェントで実行できないことを示し、その理由をOracleホームのプロパティ不足と示すエラーが発生した場合、次のいずれかの作業を行います。
  • 「OK」をクリックします。アップグレード後、rootユーザーとして管理エージェント・ホストにログインして、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/root.shスクリプトをホスト上で実行します。このスクリプトの実行後、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/replacebins.shスクリプトをホストで実行します。

  • 「取消」をクリックしてから、次の作業を行います。

    1. 管理エージェント・ホストで、<AGENT_INSTANCE_HOME>/binから次のコマンドを実行します。

      emctl control agent runCollection <ORACLE_HOME_TARGET_NAME>:oracle_home oracle_home_config

      <ORACLE_HOME_TARGET_NAME>を取得するには、<AGENT_INSTANCE_HOME>/sysman/emdに存在するtargets.xmlファイルを参照してください。

    2. エージェントのアップグレード・ページを使用して、管理エージェントをアップグレードします。



注意:

Root.shを次のエージェントで実行できないことを示し、その理由をOracleホームの優先資格証明が設定されていないことと示すエラーが発生した場合、次のいずれかの作業を行います。
  • 「OK」をクリックします。アップグレード後、rootユーザーとして管理エージェント・ホストにログインして、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/root.shスクリプトをホスト上で実行します。このスクリプトの実行後、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/replacebins.shスクリプトをホストで実行します。

  • 「取消」をクリックしてから、次の作業を行います。

    1. 管理エージェントのOracleホーム・ターゲットの優先資格証明を設定します。

      管理エージェントのOracleホーム・ターゲットの優先資格証明を設定する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

    2. 管理エージェント・ホストで権限委任設定を構成します。

      管理エージェント・ホストで権限委任設定を構成する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』のデータベースのサービスとしての設定に関する項を参照してください。

    3. エージェントのアップグレード・ページを使用して、管理エージェントをアップグレードします。

    管理エージェントのOracleホーム・ターゲットの優先資格証明を設定しない場合は、「取消」をクリックしてから、次の作業を行います。

    1. 「優先資格証明のオーバーライド」を選択し、表示されたアイコンをクリックして新規資格証明を作成します。作成する資格証明がroot資格証明ではない場合、「実行権限」に「sudo」または「PowerBroker」を選択し、「別名実行」rootと入力します。

    2. 管理エージェント・ホストで権限委任設定を構成します。

    3. エージェントのアップグレード・ページを使用して、管理エージェントをアップグレードします。

    アップグレード後にroot.shジョブ手順が失敗した場合は、rootユーザーとして管理エージェント・ホストにログインして、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/root.shおよび$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/replacebins.shの各スクリプトを手動で実行します。



注意:

管理エージェントのアップグレードがなんらかの理由で失敗した場合、次の手順を実行して原因を診断できます。
  1. 失敗した管理エージェントのアップグレード・ジョブ手順の出力ログを参照します。

    エージェントのアップグレード・ページで管理エージェントのアップグレード・ジョブ手順の出力ログを参照するには、「エージェントのアップグレード結果」をクリックします。管理エージェントのアップグレード・ジョブの名前をクリックし、目的の管理エージェントを選択します。目的のジョブ手順の名前をクリックします。

  2. 次の場所で利用できる管理エージェントのデプロイメント・ログを参照します。

    $<AGENT_BASE_DIRECTORY>/core/12.1.0.2.0/cfgtoollogs/agentDeploy/agentDeploy_<TIMESTAMP>.log
    
  3. 次の場所で利用できるプラグイン・アップグレードの構成ログを参照します。

    $<AGENT_INSTANCE_HOME>/install/logs/agentplugindeploy_<TIMESTAMP>.log
    

管理エージェントのアップグレード用の追加パラメータ

表5-1に、12c管理エージェントのアップグレード中に入力できる追加パラメータを示します。空白をセパレータとして使用して、複数のパラメータを入力できます。

表5-1 管理エージェントのアップグレード用の追加パラメータのリスト

パラメータ 説明

-ignorePrereqs

前提条件チェックの実行をスキップします。

すでに前提条件を確認しており、アップグレードの残りのプロセスを実行するだけの場合は、このパラメータを指定します。

-debug

デバッグとエラーの解決に役立つデバッグ・メッセージをログに記録します。


アップグレードできない管理エージェントの表示

エージェントのアップグレード・ページを使用して、特定の管理エージェントをアップグレードできないことがあります。表5-2にこの理由を示します。

表5-2 Oracle Management Agentをアップグレードできない理由

理由 説明および推奨アクション

最新のエージェント・ソフトウェアが存在しない

最新の管理エージェント・ソフトウェアがOracleソフトウェア・ライブラリで使用できません。

最新の管理エージェント・ソフトウェアが使用できない管理エージェントをアップグレードするには、まず自己更新コンソールを使用して最新のソフトウェアをダウンロードして適用してから、「エージェントのアップグレード」ページを使用する必要があります。

自己更新コンソールにアクセスするには、「設定」メニューから、「拡張性」を選択し、「自己更新」を選択します。最新の管理エージェントのソフトウェアをダウンロードするには、「エージェント・ソフトウェア」をクリックし、必要なソフトウェアを選択してから「ダウンロード」をクリックします。最新の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードおよび適用するための自己更新コンソールの使用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

非セキュアなエージェント

管理エージェントがセキュアではありません。

セキュアではない管理エージェントをアップグレードするには、まず管理エージェントを保護してから、エージェントのアップグレード・ページを使用する必要があります。

管理エージェントを保護するには、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」を選択します。目的の管理エージェント名をクリックします。「エージェント」メニューから、「セキュア」をクリックします。

次のコマンドを実行して、管理エージェントを保護することもできます。

<EMSTATE>/bin/emctl secure agent

エージェント使用不可

管理エージェントが使用できない、つまり、Oracle Management Service (OMS)が管理エージェントと通信できません。

管理エージェントが停止している場合、管理エージェントがOMSによってブロックされた場合、または管理エージェント・ホストが停止している場合は、一般的に管理エージェントは使用できません。ネットワークやその他の特定の問題が原因で、管理エージェントが使用できない可能性もあります。

使用できない管理エージェントをアップグレードするには、まず管理エージェントが使用可能であることを確認してから、エージェントのアップグレード・ページを使用する必要があります。

OMSと管理エージェント間の通信をリストアするには、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」を選択します。目的の管理エージェント名をクリックして、管理エージェント・ホームページに移動します。「エージェント使用不可」アイコンをクリックし、推奨アクションを実行します。

アクティブ化を保留中のエージェント

管理エージェントのリリースが12cリリース1 (12.1.0.1)以降ではありません。

エージェントのアップグレード・ページを使用して、10gまたは11gの管理エージェントをアップグレードできません。これらの管理エージェントをアンインストールし、ホストに新規管理エージェントをインストールします。

管理エージェントのアンインストールの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。新規管理エージェントのインストールの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。


アップグレードできないエージェント・ページを使用して、現在アップグレードできない一連の管理エージェントを検索および表示できます。これらの管理エージェントを検索および表示するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。

  2. アップグレードできないエージェントをクリックします。

  3. 管理エージェントの検索に使用するパラメータの値を入力または選択します。管理エージェント名、バージョン、プラットフォームおよび管理エージェントをアップグレードできない理由を使用して、管理エージェントを検索できます。

  4. 「一致」「すべて」または「いずれか」を選択して、すべての検索パラメータと一致する結果またはいずれかの検索パラメータと一致する結果を検索します。

  5. 「検索」をクリックします。

アップグレード後

この項では、管理エージェントのアップグレード後に実行できる様々なタスクについて説明します。内容は次のとおりです。

Oracle Management Agentアップグレード・ジョブの表示

エージェントのアップグレード・ページを使用して、管理エージェントを一括アップグレードします。このページで、必要なアップグレード詳細を入力し、「発行」をクリックすると、管理エージェント・アップグレード・ジョブが作成され、Enterprise Managerジョブ・システムに送信されます。

エージェント・アップグレード結果ページを使用して、特定の一連の管理エージェント・アップグレード・ジョブを検索および表示できます。これらのジョブを検索および表示するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。

  2. エージェント・アップグレード結果をクリックします。

  3. 管理エージェント・アップグレード・ジョブの検索に使用するパラメータの値を入力または選択します。ジョブ名、ジョブによってアップグレードされた管理エージェント、ジョブのステータス、およびジョブの開始日を使用して、管理エージェント・アップグレード・ジョブを検索できます。

  4. 「一致」「すべて」または「いずれか」を選択して、すべての検索パラメータと一致する結果またはいずれかの検索パラメータと一致する結果を検索します。

  5. 「検索」をクリックします。

エージェントのアップグレード・ステータス・ページにアクセスして、管理エージェント・アップグレード・ジョブのステータスと進捗状況を表示できます。エージェント・アップグレード結果ページからこのページにアクセスするには、目的のジョブ名をクリックします。このページの詳細は、「Oracle Management Agentアップグレード・ジョブのステータスと進捗状況の表示」を参照してください。

Oracle Management Agentアップグレード・ジョブのステータスと進捗状況の表示

管理エージェント・アップグレード・ジョブは、一連のジョブ・ステップで構成されています。エージェントのアップグレード・ステータス・ページでは、特定の管理エージェントの、成功、失敗、および進行中のジョブ・ステップについて通知されます。特定の管理エージェントのアップグレードに関連するジョブ・ステップの進捗状況を表示するには、次を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。

  2. エージェント・アップグレード結果をクリックします。

  3. 管理エージェント・アップグレード・ジョブの検索に使用するパラメータの値を入力または選択します。ジョブ名、ジョブによってアップグレードされた管理エージェント、ジョブの開始日、およびジョブのステータスを使用して、管理エージェント・アップグレード・ジョブを検索できます。

  4. 「一致」「すべて」または「いずれか」を選択して、すべての検索パラメータと一致する結果またはいずれかの検索パラメータと一致する結果を検索します。「検索」をクリックします。

  5. 目的の管理エージェント・アップグレード・ジョブの名前をクリックします。

  6. 管理エージェント名をクリックします。

このページで、管理エージェントを選択し、管理エージェント・アップグレード・ジョブ手順の出力ログを参照するためのジョブ手順をクリックできます。出力ログは管理エージェントのアップグレードの失敗の診断に役立ちます。

アップグレード後検証タスクの実行

管理エージェントのアップグレード後、次のメソッドに従って、アップグレードを検証します。

  • 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェントのアップグレード」を選択します。エージェント・アップグレード結果をクリックします。管理エージェントをアップグレードするために作成したジョブが成功したことを確認します。

  • 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」を選択します。アップグレードした管理エージェントの名前をクリックし、管理エージェントのバージョンを確認します。バージョン番号はアップグレード前よりも高い必要があります。

古い管理エージェントによって占有されていたディスク領域の解放

12.1.0.1管理エージェント・ソフトウェアによって占有されていたディスク領域を解放するには、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.1.0ディレクトリのコンテンツのみを削除します。空のディレクトリが引き続き存在することを確認します。これは削除しないでください。


重要:

管理エージェントが正常にアップグレードされた後にのみ、古い管理エージェントによって占有されていたディスク領域を解放してください。マスター・エージェントの場合は、マスター・エージェントおよび関連付けられている共有エージェントが正常にアップグレードされた後にのみ、古いマスター・エージェントによって占有されていたディスク領域を解放してください。

中央エージェントのベース・ディレクトリのOracleミドルウェア・ホーム外への移動

中央エージェント(OMSホストにインストールされた管理エージェント)のエージェント・ベース・ディレクトリは、Oracleミドルウェア・ホーム内にあります。中央エージェントのエージェント・ベース・ディレクトリの古いOracleミドルウェア・ホーム外への移動については、次のURLにあるMy Oracle Supportノート1520010.1を参照してください。

https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1520010.1


重要:

エージェント・ベース・ディレクトリの移動は、中央エージェントにのみ推奨されます。他の管理エージェントには推奨されません。

トラブルシューティング

この項では、管理エージェントのアップグレード中に発生する可能性のある特定のエラーの解決方法について説明します。

管理エージェントのアップグレード中に次のエラーが発生する可能性があります。

ホスト・プラットフォーム用の32ビット管理エージェント・ソフトウェアがOracle Software Libraryに存在しないために、管理エージェントをアップグレードできません。

Oracle Enterprise Linux 4.x、Red Hat Enterprise Linux 4.x、およびSUSE Linux Enterprise 10 64ビットの各プラットフォームで実行される管理エージェントをアップグレードする際に、このエラーが発生する可能性があります。このエラーが発生した場合、「OK」をクリックします。自己更新コンソールを使用して、これらのプラットフォーム用の最新の32ビット管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードして適用してから、エージェントのアップグレード・ページを使用して管理エージェントをアップグレードします。

最新の管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードおよび適用するための自己更新コンソールの使用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。