第10.1項の説明に従ってOracle Management Agent 12c (管理エージェント)をデプロイおよび構成する前に、古い管理エージェントを管理リポジトリのバックアップ前と同じモードのままにする必要があります。つまり、管理リポジトリのバックアップ前に古い管理エージェントを保護(または非保護)モードで実行していた場合、新しい管理エージェントをデプロイおよび構成している間は、古い管理エージェントを以前と同じモードで実行する必要があります。
管理リポジトリのバックアップ後に、管理エージェントを再保護しないでください。再保護した場合、リポジトリに保管されている構成と管理エージェントの実際の構成との不整合により、ヘルス・チェックの実行中にPingテストが失敗する可能性があります。gcagent.log
ファイルに次のKEY_MISMATCH
エラーが書き込まれます。
gcagent.log:2011-09-28 05:41:46,192 [82:B5BF5C12:GC.Executor.1 (Ping OMS)] WARN - Received response status KEY_MISMATCH gcagent.log:2011-09-28 05:42:16,231 [89:D485F18E:GC.Executor.5 (Ping OMS)] WARN - Received response status KEY_MISMATCH gcagent.log:2011-09-28 05:42:29,232 [1:3305B9] WARN - Received response status KEY_MISMATCH
なんらかの理由で管理エージェントを再保護する場合は、次の手順を実行します。
古い管理リポジトリに対して次のSQL問合せを実行し、ヘルス・チェックを無効にします。
BEGIN PRE_UPG_UTL.set_param('bypass_hc', '1'); END; / commit;
第10.4項の説明に従って、管理エージェントをスイッチオーバーします。
新しい管理エージェントを保護します。
$<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl secure agent
新しい管理エージェントを起動します。
$<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl start agent
ヘルス・チェックを有効にします。
BEGIN PRE_UPG_UTL.set_param('bypass_hc', '0'); END; / commit;