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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース3 (12.1.0.3)
B65086-09
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10 Oracle Management Agentのアップグレード

この章では、Oracle Management Agentをアップグレードする方法について説明します。特に、次の内容について説明します。

10.1 Oracle Management Agentのデプロイおよび構成

この項の内容は次のとおりです。

10.1.1 始める前に

Oracle Management Agentをデプロイおよび構成する前に、次の点に留意してください。

  • 問題のある管理エージェントに対しては、Oracle Management Agent 12cをデプロイおよび構成できません。問題のある管理エージェントを識別する方法の詳細は、第9.5.5項を参照してください。

  • 完全にアップグレード可能な既存の管理エージェントに対してのみ、Oracle Management Agent 12cのデプロイおよび構成を行う必要があります。管理エージェントが完全にアップグレード可能かどうかを識別する方法の詳細は、第9.5.3項を参照してください。

  • 2システム・アップグレードの場合は、Oracle Management Agent 12cをリモートOMSホストにデプロイしないでください。これは、Oracle Management Service 12cのインストール中に、Enterprise Managerインストーラによって自動的にインストールされます。

  • 1システム・アップグレードの場合は、アップグレード前コンソールを使用して中央エージェント用のOracle Management Agent 12cをデプロイします。中央エージェントは、古いOMSとともにインストールされた管理エージェントです。

    ただし、2システム・アップグレードおよび異なるホストでの1システム・アップグレードの場合、アップグレード前コンソールを使用してそのリモート・ホスト上にOracle Management Agent 12cを中央エージェントとしてデプロイしないでください。かわりに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを使用して、OMSとともに管理エージェントをインストールします。アップグレード前コンソールでは、中央エージェントは選択できますが、デプロイメントおよび構成ジョブに進むことはできません。ジョブの発行を試みると、選択した中央エージェントが検証され、アップグレードできない問題のあるエージェンとしてレポートされます。中央エージェントで監視されていたターゲットを引き続き監視する場合は、第12.13項で説明されている手順に従います。

  • ソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成するには管理エージェント資格証明が必要で、root.shスクリプトを実行するにはルート資格証明が必要です。これに関して、次のケースがサポートされています。

    • ユースケース1: エージェント資格証明とルート資格証明を持っています。この場合、正常にデプロイおよび構成できます。

    • ユースケース2: エージェント・ユーザー名とルート・ユーザー名は持っていますが、それぞれのパスワードは持っていません。ただし、環境にSUDOまたはPowerBrokerユーティリティがインストールされており、別のユーザーにスイッチオーバーできます。

      この場合も、正常にデプロイおよび構成できます。環境にインストールされている内容に応じてSUDOまたはPowerBrokerを使用して、必要な権限を持つ別のユーザー・アカウントにスイッチオーバーできます。

    • ユースケース3: エージェント資格証明は持っていますが、ルート資格証明は持っておらず、環境にSUDOまたはPowerBrokerユーティリティはありません。

      この場合も、正常にデプロイおよび構成できます。エージェントのデプロイと構成ウィザードの「エージェント資格証明」セクションに、手順(10)および図10-1に示すように、エージェント資格証明を入力します。

      図10-1 エージェント資格証明

      管理エージェント資格証明

      次に、ウィザードの「オプションの詳細」ページの「ルート資格証明」セクションに、手順(16)および図10-2に示すように、任意のダミー・ユーザー名とパスワードを入力します。

      図10-2 ルート資格証明

      図10-2は前後のテキストで説明されています。

      デプロイメントと構成を続行します。デプロイメントは成功しますが、root.shスクリプトは実行されない点に注意してください。ルート・パスワードが正しくないことおよびルート・スクリプトが実行されなかったことを示すメッセージが表示され、アップグレード・ジョブのいずれかの手順が失敗します。エラーを無視して続行します。

      デプロイメント後、ルート資格証明を持つ管理者に連絡して、各管理エージェントでこのroot.shスクリプトを手動で実行するようリクエストします。


      注意:

      root.shスクリプトはデプロイメント後いつでも実行可能であり、必ずしもデプロイメント後すぐに実行する必要はありません。スクリプトが実行されなくてもアップグレード・プロセスは影響を受けず、ヘルス・チェック、サインオフ、スイッチオーバーの各操作は問題なく機能します。ただし、Enterprise Manager Cloud Controlを使用する前にスクリプトを実行することを強くお薦めします。そうしないと、管理エージェントでジョブを実行できず、nmoエラーが表示されます。

  • Oracle Management Agent 12cをデプロイおよび構成する場合、古い管理エージェントとOMS間の既存の接続が使用されます。SSHは使用されません。

  • 2システム・アップグレードで、管理リポジトリのバックアップ前に古い管理エージェントを保護(または非保護)モードで実行していた場合、新しい管理エージェントをデプロイおよび構成している間は、古い管理エージェントを必ず以前と同じモードで実行するようにしてください。管理リポジトリのバックアップ後に、管理エージェントを再保護しないでください。再保護した場合、リポジトリに保管されている構成と管理エージェントの実際の構成との不整合により、ヘルス・チェックの実行中にPingテストが失敗する可能性があります。gcagent.logKEY_MISMATCHエラーが書き込まれます。このエラーの詳細およびこの問題を回避して管理エージェントを保護する方法については、付録Hを参照してください。

  • 2システム・アップグレードでは、古い管理リポジトリのクローニング(またはバックアップの作成)後に、管理エージェントに対して構成変更を行わないでください。変更した場合は、管理エージェントを再デプロイおよび再構成する必要があります。管理エージェントのを再デプロイおよび再構成にもかかわらず、スイッチオーバー・プロセス中にエラーが発生する場合は、Enterprise Manager Grid Controlコンソール(旧EMコンソール)をログアウトしてからログインして、スイッチオーバー・プロセスを再試行します。

10.1.2 Oracle Management Agentのデプロイおよび構成

Oracle Management Agent 12cをデプロイするには、次の手順を実行します。


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページの「アップグレード・タイプの選択」セクションで、次のいずれかを選択します。これらのアップグレード方式の詳細は、第2章を参照してください。

    • 手動で管理エージェントをインストールする場合でも停止時間でEnterprise Managerシステムをアップグレードするには、「1システム」を選択します。

    • 手動で管理エージェントをインストールする場合でも停止時間をほとんど発生させずにEnterprise Managerシステムをアップグレードするには、2システムを選択します。

    • 異なるホストの停止時間でEnterprise Managerシステムをアップグレードするには、異なるホストの1システムを選択します。

    Enterprise Manager Grid Controlでページがリフレッシュされ、選択したアップグレード方式で実行する必要があるタスクのリストとともに表が表示されます。

  4. 「アップグレード前のステップ」セクションで、エージェントのデプロイおよび構成をクリックします。

  5. エージェントのデプロイおよび構成ページの「操作名」で、実行するデプロイメント操作の一意の名前を入力します。入力するカスタム名は直観的な名前にすることができ、必ずしもデフォルトの名前と同じフォーマットにする必要はありません。

    たとえば、Deploy_Agents_Phase1_2010_12_23などです。


    注意:

    ここで入力する操作名は論理名のみで、実行する操作の詳細を保存するために使用されます。Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイした後、デプロイした管理エージェントの状態を確認するか、古い管理エージェントから新しくデプロイおよび構成した管理エージェントにスイッチオーバーする場合、操作名を使用して、この操作の一部として選択された管理エージェントを識別および追跡できます。

  6. 「操作タイプの選択」セクションで、エージェントおよびプラグイン・ソフトウェアのデプロイおよびエージェントおよびプラグイン・ソフトウェアの構成を選択します。


    注意:

    管理エージェントのソフトウェア・バイナリをすでにデプロイしている場合、今すぐの構成のみを選択できます。この場合、エージェントおよびプラグイン・ソフトウェアの構成のみを選択します。

  7. エージェントの検索セクションで、ソフトウェアをデプロイする既存の古い管理エージェントを検索および追加します。管理エージェントの検索および追加方法の詳細は、「付録G」を参照してください。


    注意:

    • 管理エージェントのソフトウェア・バイナリをすでにデプロイし、この時点で構成のみを行っている場合、すでに手動でソフトウェアをデプロイしている管理エージェントを検索(または追加)および選択します。

    • 共有エージェントを追加する場合は、この共有エージェントが通信するマスター・エージェントを追加する必要があります。また、すべての共有エージェントがこのマスター・エージェントと通信することを確認してください。

    • 2システム・アップグレードおよび異なるホストでの1システム・アップグレードの場合、中央エージェントは選択肢としてリストされますが、選択してデプロイメントおよび構成ジョブの発行を試みると、選択した中央エージェントが検証され、問題のあるエージェンとしてレポートされます。そのため、それらをデプロイおよび構成できないため、結果としてスイッチ・オーバーできません。それらの中央エージェントで監視されていたターゲットを引き続き監視する場合は、第12.13項で説明されている手順に従います。

    • この画面に戻ってデプロイ操作を再試行する場合、以前のデプロイ操作の一部として選択された管理エージェントが表示されます。これは予測されている動作です。それらのソフトウェア・バイナリの再デプロイまたはリストからの削除および新しい一連の管理エージェントの追加を選択できます。


  8. 管理エージェントをリストする表で、各管理エージェントのインストールのベース・ディレクトリおよびインスタンス・ホーム・ディレクトリを入力します。


    注意:

    • ここで入力するインストールのベース・ディレクトリがミドルウェア・ホーム内にないことを確認します。

    • インストールのベース・ディレクトリに少なくとも1GBの空きディスク領域があることを確認します。

    • 管理エージェントのソフトウェア・バイナリをすでにデプロイし、この時点で構成のみを行っている場合、ソフトウェア・バイナリをデプロイした同じインストールのベース・ディレクトリおよびインスタンス・ホーム・ディレクトリを入力します。

    • インストールしているユーザーがエージェント・ベース・ディレクトリを所有していることを確認します。インストールしているユーザーまたはrootユーザーがすべての親ディレクトリを所有していることを確認します。rootユーザーがrootディレクトリの所有者であることを確認します。また、これらのすべてのディレクトリにグループおよび他のユーザーに対する読取り権限と実行権限があることを確認します。

      たとえば、エージェント・ベース・ディレクトリが/scratch/OracleHomes/agentで、インストールしているユーザーがoracleの場合、/scratch/OracleHomes/agentディレクトリはoracleが、scratchおよびOracleHomesディレクトリはoracleまたはrootユーザーが、ルート・ディレクトリ(/)rootユーザーが所有している必要があります。また、ディレクトリ/, scratch,およびOracleHomesには読取り権限と実行権限があります。


    必要に応じて、これらの追加のオプションを選択します。

    • インストールのベース・ディレクトリおよびインスタンス・ホーム・ディレクトリのパスを管理エージェント間で同じにする場合、「すべてのエージェントに同じパスを使用」を選択して、表にリストされた最初の管理エージェントのインストールのベース・ディレクトリおよびインスタンス・ホーム・ディレクトリの絶対パスを一度だけ入力します。Enterprise Manager Grid Controlは、表にリストされた他の管理エージェントに同じパスを検討します。


      注意:

      ある管理エージェントに示されるインストールのベース・ディレクトリと表の別の管理エージェントに示されるインスタンス・ホーム・ディレクトリでは、「すべてのエージェントに同じパスを使用」を選択できません。最初の管理エージェントに指定されたパスのみ、表の他の管理エージェントの同じパスとみなされます。

    • 指定されたエージェントのベース・ディレクトリまたはエージェントのインスタンス・ホーム・ディレクトリがすでに存在し上書きする場合、既存のディレクトリの上書きを選択します。通常、同じベース・ディレクトリのソフトウェア・バイナリの再デプロイの選択時にこのオプションを選択します。

    • すべてのデプロイメントおよび構成関連の前提条件チェックを無視する場合は、「デプロイ前提条件の無視」を選択します。このチェックを無視することが確実な場合にのみこのオプションを選択し、それ以外の場合は、前提条件チェックを実行することをお薦めします。

    • 失敗したデプロイメントのすべてのトレースをクリーンアップするには、「失敗したデプロイメントのクリーンアップ」を選択します。これによって、すべてのファイル、ディレクトリおよび失敗したデプロイメントのログ・ファイルもクリーンアップされることに注意してください。そのため、すべてのデータが失われることを確認している場合にのみこのオプションを選択してください。

  9. 管理エージェントの追加後、「選択」列から個別に選択します。

  10. 管理リポジトリに格納されている優先資格証明をこのジョブに使用できるように、「エージェント資格証明」セクションで、デフォルトで選択されている「Oracleホーム優先資格証明を使用」を保持します。


    注意:

    Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用して、優先資格証明がEnterprise Managerシステムに登録されたことを確認します。詳細は、付録Fを参照してください。

    これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。そのためには、「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択して、すべてのOracleホームで使用できる1セットの資格証明を入力します。


    注意:

    既存の、以前のリリースの管理エージェントに使用したものと同じ資格証明を必ず使用してください。

  11. 「実行権限」セクションでは、デフォルトで「なし」が選択され、前のステップで指定した資格証明がこのジョブを実行する権限を持つとみなされます。

    ただし、それらの資格証明にこのジョブを実行する権限がない場合およびこのために別のユーザーとしてスイッチオーバーする場合、使用する認証ユーティリティに応じて「SUDO」または「Power Broker」を選択して、ユーザー・アカウント名およびプロファイルを指定します。

  12. (2システム・アップグレードのみに適用可) 「OMSホストとポート」セクションで、Oracle Management Service 12cをインストールするホストの名前およびセキュア・ポートを検証します。値を変更するには、「編集」をクリックします。


    注意:

    既存のOMSからOracle Management Service 12cにすでにアップグレードしている場合、ここで入力するポートがOMSのアップグレード時にインストーラで選択または指定したEnterprise ManagerアップロードHTTP SSLポートと一致していることを確認します。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 管理エージェントのソフトウェア・バイナリをデプロイする前にスクリプトを実行する場合は、「オプションの詳細」ページの「事前デプロイ・オプション(オプション)」セクションで、「事前コマンド/スクリプトの実行」を選択します。

    スクリプトを使用できる宛先ホストの場所への絶対パスを入力します。スクリプトを共有された場所にも配置できますが、スクリプトを実行する実行権限が必要になります。


    注意:

    デフォルトで、ステップ(10)で指定された資格証明がスクリプトの実行に使用されます。デフォルトで「なし」が選択され、資格証明がスクリプトを実行する権限を持つとみなされます。

    ただし、それらの資格証明にスクリプトを実行する権限がない場合およびこのために別のユーザーとしてスイッチオーバーする場合、使用する認証ユーティリティに応じて「SUDO」または「Power Broker」を選択して、ユーザー・アカウント名およびプロファイルを指定します。


  15. デプロイした管理エージェントを構成した後にスクリプトを実行する場合は、「構成後オプション(オプション)」セクションで、「事後コマンド/スクリプトの実行」を選択します。

    スクリプトを使用できる宛先ホストの場所への絶対パスを入力します。スクリプトを共有された場所にも配置できますが、スクリプトを実行する実行権限が必要になります。


    注意:

    デフォルトで、ステップ(10)で指定された資格証明がスクリプトの実行に使用されます。デフォルトで「なし」が選択され、資格証明がスクリプトを実行する権限を持つとみなされます。

    ただし、それらの資格証明にスクリプトを実行する権限がない場合およびこのために別のユーザーとしてスイッチオーバーする場合、使用する認証ユーティリティに応じて「SUDO」または「Power Broker」を選択して、ユーザー・アカウント名およびプロファイルを指定します。


  16. (UNIXのみ) root資格証明セクションで、root.shスクリプトを実行するユーザー・アカウントの資格証明を入力します。


    注意:

    デフォルトで「なし」が選択され、資格証明がスクリプトを実行する権限を持つとみなされます。ただし、それらの資格証明にスクリプトを実行する権限がない場合およびこのために別のユーザーとしてスイッチオーバーする場合、保有する認証ユーティリティに応じて「SUDO」または「Power Broker」を選択して、ユーザー・アカウント名およびプロファイルを指定します。

    root資格証明がない場合は、エージェント資格証明を入力します。この場合、root.shスクリプトは実行されませんが、デプロイは正常に行われます。必ず、デプロイ後にこのスクリプトを手動で実行してください。実行しないと、管理エージェントでジョブを実行することができません。


  17. 「送信」をクリックします。


警告:

管理エージェントのデプロイおよび構成後に、たとえば、メトリックのしきい値、ジョブの定義、テンプレートなどの構成変更は行わないでください。変更した場合、新しいEnterprise Managerシステムにスイッチオーバーするときにこれらの変更内容は継承されず、変更内容を転送する唯一の方法は、新しい管理エージェントを再構成することです。それらを再構成するには、手順(6)の注意を参照してください。



注意:

  • 操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.shを実行してから、この操作を再送信します。

    ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only) 
    
  • 次のエラーが表示される場合は、ステップ(10)で入力した資格証明を検証します。

    Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
    
  • デプロイメント操作が特定の時点で失敗した場合、管理エージェントの再構成のみ選択でき、ソフトウェア・バイナリの再コピーは選択できません。管理エージェントの再構成のみ実行するには、この手順の指示を繰り返して、ステップ(6)で「エージェントとプラグイン・ソフトウェアの構成」のみ選択していることを確認します。

  • 操作が進行中でデプロイおよび構成されている管理エージェントがなんらかの理由で使用できない場合、「イベント時に一時停止」ステータスが表示される場合があります。管理エージェントが使用可能になると、ステータスが自動的に現在の状態に変更されます。これは予測されている動作です。

  • ステップ(10)で入力した資格証明が正しくない場合、事前デプロイ・ジョブのroot.shスクリプトを実行するステップは失敗しますが、このジョブ自体は成功したと表示されます。このような場合は、正しいroot資格証明を使用して手動でroot.shスクリプトを実行してください。実行しないと、管理エージェントはNMOエラーを発生します。

  • 問題がある場合は、付録Lに示されているログ・ファイルを参照してください。


10.2 デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの生成

古い既存の管理エージェントから新しくデプロイおよび構成したOracle Management Agent 12cにスイッチオーバーする前に、デプロイメントの問題を事前に特定できるよう、デプロイした管理エージェントの状態および準備状況を確認するレポートを生成します。

正常にスイッチオーバーしてアップグレードしたEnterprise Managerシステムで適切に機能するすべての管理エージェントに対して、管理エージェントがアップグレードしたOracle Management Serviceに接続し、以前に監視したすべてのターゲットを監視して、以前に収集したすべてのメトリック詳細を収集できることを確認する必要があります。状態レポートを使用すると、これらの要件に関連する問題を識別でき、事前に解決できます。


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。


注意:

正常にデプロイおよび構成した管理エージェントの状態レポートのみ生成できます。

デプロイした管理エージェントの状態レポートを生成し、準備状況を確認するには、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページの「エージェントのアップグレード・ステータス」セクションの表からデプロイしたエージェントの状態レポートの生成をクリックします。

  4. デプロイしたエージェントの状態レポートの生成ページの入力の指定セクションで、次の手順を実行します。

    1. 実行するデプロイメント操作の一意の名前を入力します。入力するカスタム名は直観的な名前にすることができ、必ずしもデフォルトの名前と同じフォーマットにする必要はありません。

      たとえば、CheckHealth_Agents_Phase1_2010_12_23などです。


      注意:

      ここで入力する操作名は論理名のみで、実行する操作の詳細を保存するために使用されます。デプロイした管理エージェントの状態を確認した後、古い管理エージェントから新しくデプロイおよび構成した管理エージェントにスイッチオーバーする場合、操作名を使用して、この操作の一部として選択された管理エージェントを識別および追跡できます。

    2. 以前にデプロイした管理エージェントの準備状況の確認を実行する場合、「以前の操作からのエージェントのロード」の懐中電灯アイコンをクリックし、それらの管理エージェントのデプロイのために送信した操作を選択して、「実行」をクリックします。

      Enterprise Manager Grid Controlで、選択した操作に関連付けられている管理エージェントのリストがエージェントの検索セクションの表に移入されます。

  5. エージェントの検索セクションで、準備状況の確認を実行する管理エージェントを検索および追加します。

    • ステップ4(a)に従って準備状況の操作名を指定した場合、すでにソフトウェアをデプロイしていて今すぐ状態を確認する既存の古い管理エージェントを検索(または追加)および選択します。管理エージェントの検索および追加方法の詳細は、「付録G」を参照してください。

    • ステップ4(b)に従ってデプロイメント操作を選択した場合、選択した操作に基づいて表示される管理エージェントを確認します。

  6. 管理エージェントの追加後、「選択」列から個別に選択します。

  7. 管理リポジトリに格納されている優先資格証明をこのジョブに使用できるように、「エージェント資格証明」セクションで、デフォルトで選択されている「Oracleホーム優先資格証明を使用」を保持します。


    注意:

    Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用して、優先資格証明がEnterprise Managerシステムに登録されたことを確認します。詳細は、付録Fを参照してください。

    これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。そのためには、「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択して、すべてのOracleホームで使用できる1セットの資格証明を入力します。


    注意:

    既存の、以前のリリースの管理エージェントに使用したものと同じ資格証明を必ず使用してください。

  8. 「送信」をクリックします。


注意:

  • 操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.shを実行してから、この操作を再送信します。

    ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only) 
    
  • 次のエラーが表示される場合は、ステップ(10)で入力した資格証明を検証します。

    Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
    
  • 操作の進行中に、準備状態を確認している管理エージェントがなんらかの理由で使用できない場合、「イベント時に一時停止」ステータスが表示される場合があります。管理エージェントが使用可能になると、ステータスが自動的に現在の状態に変更されます。これは予測されている動作です。

  • Enterprise Managerの旧リリースでSOAターゲットを監視していた場合は、状態レポートに、次のメトリックのメトリック収集エラーが表示される場合があります。

    • SOAの上位SQL問合せ

    • デハイドレーション・ストア表

    この段階では、これらのエラーを無視して先に進むことができます。ただし、第12.5項の説明に従って、このターゲットのデータベース資格証明を必ず入力してください。

  • 問題がある場合は、付録Lに示されているログ・ファイルを参照してください。


10.3 デプロイしたOracle Management Agentの状態レポートの検証とサインオフ

古い既存の管理エージェントから新しくデプロイおよび構成したOracle Management Agent 12cにスイッチオーバーする前に、デプロイした管理エージェントの状態レポートを確認し、サインオフします。

正常にスイッチオーバーしてEnterprise Manager Cloud Controlで適切に機能するすべての管理エージェントに対して、管理エージェントがアップグレードしたOracle Management Service(OMS)に接続し、以前に監視したすべてのターゲットを監視して、以前に収集したすべてのメトリック詳細を収集できることを確認する必要があります。状態レポートを使用すると、これらの要件に関連する問題を識別でき、事前に解決できます。


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。

状態レポートを検証し、サインオフするには、次の手順を実行します。

  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページのエージェントのアップグレード・ステップ・セクションの表からデプロイしたエージェントの状態レポートのサインオフをクリックします。

  4. デプロイしたエージェントの状態レポートのサインオフ・ページで、各管理エージェントの状態および準備状況の詳細を表示します。

    • デプロイしたOracle Management Agent 12cがアップグレードしたOMSに接続できるかどうかを示す「Pingテスト」列を検証します。


      注意:

      1システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式の場合、「Pingテスト」列に、値「N/A」が表示されます。

      2システム・アップグレードの場合は、「成功」または「失敗」が表示されます。ステータス「成功」はPingテストが成功したことを示し、ステータス「失敗」はテストが成功しなかったことを示します。いずれかの管理エージェントのステータスが「失敗」の場合は、次の操作を実行します。

      • 「新規Enterprise Managerシステムのホストとポートの識別」ページで入力したOMSホスト名およびOMSポートを検証します。

        または、次のファイルのREPOSITORY_URLパラメータを検証します。ここで<Agent_Instance_Home>は、12cエージェント・ホームです。

        <Agent_Instance_Home>/sysman/config/emd.properties

        OMSのホスト名およびポートが正しい場合は、次のログ・ファイルにエラーが記録されていないか確認します。

        <Agent_Instance_Home>/sysman/log/gcagent.log

      • いずれかの管理エージェントが非保護モードで、OMSをアップグレード済の場合は、アップグレード済のOMS (12c OMS)上で次のコマンドを実行し、ヘルス・チェック・レポートをもう一度生成した後、スイッチオーバーを行います。

        $<OMS_HOME>/bin/emctl secure unlock -console

        $<OMS_HOME>/bin/emctl secure unlock -upload



      注意:

      2システム・アップグレード方式で、管理リポジトリのバックアップ前に古い管理エージェントを保護(または非保護)モードで実行していた場合、新しい管理エージェントをデプロイおよび構成している間は、古い管理エージェントを必ず以前と同じモードで実行するようにしてください。そうしない場合、リポジトリに保管されている構成と管理エージェントの実際の構成との不整合により、Pingテストが失敗する可能性があります。

    • デプロイしたOracle Management Agent 12cが古い管理エージェントで監視されていたすべてのターゲットを監視できるかどうかを示す「破損したターゲット」列を検証します。列の数値は、アップグレードしたシステムで監視できないターゲットの数を示しています。

      ゼロ以外の値が表示される場合、次のステップに従って詳細レポートを表示して、破損したターゲットのリストおよび破損の理由を表示します。

    • デプロイおよび構成したOracle Management Agent 12cがアップグレードしたEnterprise Managerシステムですべてのメトリックを収集できるかどうかを示す「失敗したメトリック」列を検証します。列の数値は、問題のあるメトリックの数を示しています。

      ゼロ以外の値が表示される場合、次のステップに従って詳細レポートを表示して、失敗したメトリックのリストおよび失敗の理由を表示します。

    • 管理エージェントの状態レポートがサインオフされたかどうかを示すサインオフ・ユーザー列および「ユーザー検証済」列を検証します。これらの列に値が表示されない場合、ステップ(6)に従ってレポートを正規にサインオフします。

  5. 詳細レポートを表示する場合、詳細レポートを表示する管理エージェントを選択して、詳細レポートの表示をクリックします。

  6. レポートを確認した後、レポートの検証およびサインオフをクリックしてサインオフします。詳細レポートを表示した管理エージェントが選択されていることを確認します。


注意:

  • 操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.shを実行してから、この操作を再送信します。

    ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only) 
    
  • 次のエラーが表示される場合は、ステップ(10)で入力した資格証明を検証します。

    Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
    
  • Enterprise Managerの旧リリースでSOAターゲットを監視していた場合は、状態レポートに、次のメトリックのメトリック収集エラーが表示される場合があります。

    • SOAの上位SQL問合せ

    • デハイドレーション・ストア表

    この段階では、これらのエラーを無視して先に進むことができます。


10.4 Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー

この項の内容は次のとおりです。

10.4.1 Oracle Management Agent 12cへのスイッチオーバー

Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるように、既存の以前のリリースのOracle Management Agent (管理エージェント)を新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーするには、次の手順を実行します。


注意:

旧リリースのEnterprise Manager Grid Controlコンソールで、次の手順を実行します。


注意:

  • 2システム・アップグレード方式または異なるホストの1システム・アップグレード方式でアップグレードする場合は、スイッチオーバーにおいて、古い中央エージェント(つまり、古いOMSとともにインストールされている管理エージェント)を選択しないでください。

    中央エージェントで監視されていたターゲットを引き続き監視する場合は、第12.13項で説明されている手順に従います。

  • エージェント構成がバックアップ後に変更された場合は、管理エージェントを再デプロイおよび再構成する必要があります。構成変更後にこの処理をすでに実行済にもかかわらず、スイッチオーバー・プロセス中にエラーが発生する場合は、Enterprise Manager Grid Controlコンソール(旧EMコンソール)をログアウトしてからログインして、スイッチオーバー・プロセスを再試行します。

  • スイッチオーバー・ジョブを停止または取り消して、管理エージェントの同じセットに対してジョブをすぐに再発行しないでください。やむを得ず行う場合は、スイッチオーバー操作を再発行する前に、まずデータベースを再起動して、残っているすべてのプロセスをクリーンアップします。


  1. Grid Controlで「デプロイ」をクリックします。

  2. デプロイ・ページの「アップグレード」セクションで、「Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソール」をクリックします。

  3. 「アップグレード・コンソール」ページのエージェントのアップグレード・ステップ・セクションの表からエージェントの切替えをクリックします。

  4. エージェントの切替えページの入力の指定セクションで、次の手順を実行します。

    1. 実行するスイッチオーバー操作の一意の名前を入力します。入力するカスタム名は直観的な名前にすることができ、必ずしもデフォルトの名前と同じフォーマットにする必要はありません。

      たとえば、Switch_Agents_Phase1_2010_12_23などです。


      注意:

      ここで入力する操作名は論理名のみで、実行する操作の詳細を保存するために使用されます。この操作を送信した後、ステータスを追跡する場合、操作名を使用できます。

    2. 以前に準備状況の確認を実行した管理エージェントをスイッチオーバーする場合、以前の操作からのエージェントのロードの懐中電灯アイコンをクリックし、それらの管理エージェントの実行のために送信した操作を選択して、「実行」をクリックします。

      Enterprise Manager Grid Controlで、選択した操作に関連付けられている管理エージェントのリストがエージェントの検索セクションの表に移入されます。

  5. エージェントの検索セクションで、スイッチオーバーする管理エージェントを検索および追加します。

    • ステップ4(a)に従ってスイッチオーバーの操作名を指定した場合、今すぐスイッチオーバーするデプロイした管理エージェントを検索(または追加)および選択します。管理エージェントの検索および追加方法の詳細は、「付録G」を参照してください。


      注意:

      2システム・アップグレード方式または異なるホストの1システム・アップグレード方式でアップグレードする場合は、スイッチオーバーにおいて、古い中央エージェント(つまり、古いOMSとともにインストールされている管理エージェント)を選択しないでください。中央エージェントで監視されていたターゲットを引き続き監視する場合は、第12.13項で説明されている手順に従います。

    • ステップ4(b)に従って操作名を選択した場合、選択した操作に基づいて表示される管理エージェントを確認します。

  6. 管理エージェントの追加後、「選択」列から個別に選択します。

  7. 管理リポジトリに格納されている優先資格証明をこのジョブに使用できるように、「エージェント資格証明」セクションで、デフォルトで選択されている「Oracleホーム優先資格証明を使用」を保持します。


    注意:

    Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用して、優先資格証明がEnterprise Managerシステムに登録されたことを確認します。詳細は、付録Fを参照してください。

    これらの優先資格証明をオプションでオーバーライドできます。そのためには、「Oracleホーム優先資格証明のオーバーライド」を選択して、すべてのOracleホームで使用できる1セットの資格証明を入力します。


    注意:

    既存の、以前のリリースの管理エージェントに使用したものと同じ資格証明を必ず使用してください。

  8. 「送信」をクリックします。


    注意:

    スイッチオーバー操作に問題がある場合は、第10.4.2項に従って、トラブルシューティングします。その他の問題の場合は、付録Lに示されているログ・ファイルを参照してください。

  9. (2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式にのみ適用)スイッチオーバー後、第12.12項の説明に従って、中央エージェントを削除します。

    中央エージェントの削除後、削除した中央エージェントで監視されていたターゲットを引き続き監視する場合は、第12.13項で説明されている手順に従います。

10.4.2 スイッチオーバー操作での問題のトラブルシューティング

スイッチオーバー操作に関連する共通の問題および回避策を次に示します。

  • 操作を送信した後、次のエラーが表示される場合、古い管理エージェントのホームからroot.shを実行してから、この操作を再送信します。

    ERROR: NMO not setuid-root (Unix-only) 
    
  • 次のエラーが表示される場合は、第10.1項の手順(10)で入力した資格証明を検証します。

    Local Authentication Failed...Attempt PAM authentication...PAM failed . . .
    
  • スイッチオーバー操作のRun Presync手順で障害が発生する場合は、次のエラーをemoms.trcトレース・ファイルで確認します。これは、データベース・ドメイン名にA-Z (文字)、0-9 (数値)、_ (アンダースコア)、# (ハッシュ)、$ (ドル)、. (ピリオド)または@ (単価)以外の文字が含まれている場合に発生する可能性があります。たとえば、データベース・ドメイン名にハイフン(-)が含まれている場合に次の問題が発生します。

    ORA-20000: Found exception Error Message :ORA-02083: database name has illegal character '-' Error Number ;-2083
    

    この問題を解決するには、付録K.2に示されている手順に従ってください。データベース・ドメイン名にハイフンなどの無効な文字が含まれている場合は、修正します。

  • 操作が進行中でデプロイおよび構成されている管理エージェントがなんらかの理由で使用できない場合、「イベント時に一時停止」ステータスが表示される場合があります。管理エージェントが使用可能になると、ステータスが自動的に現在の状態に変更され、最終的にスイッチオーバーされます。これは予測されている動作です。

  • 2システム・アップグレード方式では、選択したすべての古い管理エージェントがスイッチオーバーされ、アップグレードしたOMSと通信できるようにアップグレードした管理エージェントが起動します。

  • 1システム・アップグレード方式で、管理エージェントをスイッチオーバーしないでOMSを誤ってアップグレードした場合は、まず古い管理エージェントを停止し、次に新しいエージェントを起動して、手動で管理エージェントをスイッチオーバーする必要があります。

    (a)古い管理エージェントのホームを停止します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent

    (b)デプロイしたOracle Management Agent 12cをインスタンス・ホームから起動します。

    $<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl start agent

  • 管理エージェントのスイッチオーバー後もステータスが停止中と表示される場合には、手動で起動します。

    $<AGENT_INSTANCE_DIR>/bin/emctl start agent

  • デプロイした管理エージェントを新規Enterprise Managerシステムにスイッチオーバーする際、スイッチオーバー・ジョブがuploadAgent手順で失敗する場合があります。手順がそのエラーで失敗する場合は、次の作業を行います。

    1. 管理エージェント・ホストで、次のコマンドを実行します。

      cat /dev/null > access_log

    2. 管理エージェント・インスタンス・ホームから、次のコマンドを実行し、アップロード操作が成功しているかどうか確認します。アップロード操作が成功するまでこのコマンドを繰り返します。

      $<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl upload agent

    3. アップロード操作が成功したら、Enterprise Manager Grid Controlコンソールからアップグレード前コンソールにアクセスし、「エージェントのアップグレード処理」セクションで「エージェントの切替え」をクリックします。

    4. 「エージェントの切替え」ページで、エラーが発生していた管理エージェントを選択して、スイッチオーバー・ジョブを再度発行します。

  • その他の問題の場合は、付録Lに示されているログ・ファイルを参照してください。