この付録では、次のターゲットのメトリックに対する変更について説明します。
Enterprise Manager Cloud ControlでのOracle SOA Infrastructureのメトリックに対する変更
Enterprise Manager Cloud ControlでのOracle SOAコンポジットのメトリックに対する変更
Enterprise Manager Cloud ControlでのOracle Service Busのメトリックに対する変更
Enterprise Manager Cloud ControlでのOracle WebLogic Serverのメトリックに対する変更
Enterprise Manager Cloud ControlでのJBoss Application Serverのメトリックに対する変更
Enterprise Manager Cloud ControlでのSiebel Enterpriseのメトリックに対する変更
Oracle SOA Infrastructure関連のメトリックに対する変更は、次のとおりです。
古いメトリック「SOAインフラストラクチャ - サービス・エンジン詳細メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。
現在は、新しいメトリック「SOAインフラストラクチャ - サービス・エンジン詳細メトリック」がターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAインフラストラクチャ・エンジン」の下に移動しています。
また、次のメトリックが導入されました。
SOAの上位SQL問合せ
デハイドレーション・ストア表
アップグレード前コンソールでは、状態レポートの生成時に、新しいメトリックに対するメトリック収集エラーが表示される場合があります。それらのエラーを無視して続行して構いません。ただし、第12章の説明に従って、このターゲットのデータベース資格証明を必ず入力してください。
Oracle SOAコンポジット関連のメトリックに対する変更は、次のとおりです。
古いメトリック「SOAコンポジット - コンポーネント詳細メトリック」および「SOAコンポジット - サービス/参照詳細メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。
現在は、新しいメトリック「SOAコンポジット - コンポーネント詳細メトリック」がターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット・コンポーネント」の下に移動しています。
新しいメトリック「SOAコンポジット - サービス/参照詳細メトリック」は現在、次のメトリックに分割されています。
ターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット・サービス」の下に表示される「SOAコンポジット・サービス・メトリック」 。
ターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット参照」の下に表示される「SOAコンポジット参照メトリック」 。
古いメトリック「OSBサービス・メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。
新しいメトリック「OSBサービス・メトリック」は現在、次のメトリックに分割されています。
ターゲット・コンポーネント・タイプ「OSBプロキシ・サービス」の下に表示される「OSBプロキシ・サービス・メトリック」 。
ターゲット・コンポーネント・タイプ「OSBビジネス・サービス」の下に表示される「OSBビジネス・サービス・メトリック」 。
次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverターゲットではなく、J2EEアプリケーション・ターゲットに対して収集されます。
一般
Webサービス
Webサービス・ポート
JRF Webサービス
JRF Webサービス・ポート
JRF Webサービス操作
JRF Webサービス・ポリシー参照
Webモジュール
EJBモジュール
次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverバージョン7、8および9以上で使用できます。
一般
Webモジュール
EJBモジュール
次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverバージョン9以上で使用できます。
Webサービス
Webサービス・ポート
構成メトリック「JDBCデータソース」は、現在、すべてのOracle WebLogic Serverターゲットで使用できます。
JDBCマルチ・データソースのデータは、これまでメトリック「JDBCデータソース」によって収集されていました。現在は、メトリック「JDBCマルチ・データソース」によって収集されます。
JDBC接続プールのデータは、これまでメトリック「JDBC接続プール」によって収集されていました。しかし、このメトリックは使用できなくなりました。このメトリックによって収集されたすべてのデータは、現在、メトリック「JDBCデータソース」に移動しています。
これらは構成メトリックであるため、「すべてのメトリック」ページには表示されません。かわりに、J2EEアプリケーションの「最新収集」ページに表示されます。
旧リリースのEnterprise Managerでは、JBoss Application Serverの監視用に、エージェント・ホームの次のファイルにリストされている一部のJARファイルが必要でした。
$<AGENT_HOME>/sysman/config/classpath.lst
このファイルへの移入は検出時に実行され、JARファイルの場所を適用してそのクラスパスに追加するために、管理エージェントの再起動が必要でした。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、動的クラスローダーによって検出後にターゲット固有のクラスパスがロードされるため、classpath.lst
ファイルは使用されません。そのため、管理エージェントの再起動は必要ありません。
このターゲット・メタデータには、新しいターゲット・インスタンス・プロパティ「ライブラリ・パス」
が追加されています。このプロパティは、ローカルとリモートの監視(ローカルまたはリモートのエージェントによって監視されるターゲット)を区別するために、監視ロジックに必要です。
ローカル監視の場合、このプロパティはnullです。
リモート監視の場合、このプロパティは、検出時に指定した(JBossの検出および監視に必要なJARファイルが含まれている)ライブラリ・パスの場所に設定されます。
アップグレード時には、このエラーを無視してください。
アップグレード後、監視対象ターゲットのステータスは停止中と表示され、メトリックは収集されません。そのため、ターゲットの「監視構成」ページで「ライブラリ・パス」インスタンス・プロパティを設定します。これは、JARファイルの場所に設定してください。
Siebel Enterpriseターゲットに使用できるすべてのメトリックは、Enterprise Manager Cloud Controlの「Siebelゲートウェイ」ターゲットに移動しました。そのため、ECMメトリックを表示するには、「Siebelゲートウェイ」ターゲットにアクセスしてください。
旧リリースのEnterprise Managerでは、SARMレポート、イベント・ログ、サーバー・プロセス制御およびワークフロー・プロセスに対して、SiebelサーバーおよびSiebelゲートウェイ・サーバーが実行されているホストの優先資格証明の設定のみが必要でした。一方、Enterprise Manager Cloud Controlでは、これらの機能に対して、ホスト資格証明以外の複数の資格証明も設定する必要があります。この項では、それぞれのSiebelターゲット・タイプについて設定する必要がある、様々な資格証明について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Siebelサーバーに対して、次の資格証明を設定します。
ホスト: 優先資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「ホスト」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「ホストの優先資格証明」ページで、Siebelサーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。 |
Siebelサーバーのホスト資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelサーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelサーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「ホスト資格証明」を選択し、「設定」をクリックして、Siebelサーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。 |
Siebelサーバーのサーバー・マネージャ資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelサーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelサーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「サーバー・マネージャ資格証明」を選択し、「設定」をクリックしてサーバー・マネージャ資格証明を設定します。 |
Siebelゲートウェイ・サーバーに対して、次の資格証明を設定します。
ホスト: 優先資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「ホスト」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「ホストの優先資格証明」ページで、Siebelゲートウェイ・サーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。 |
Siebelゲートウェイ・サーバーのホスト資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelゲートウェイ・サーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelゲートウェイ・サーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「ホスト資格証明」を選択し、「設定」をクリックして、Siebelゲートウェイ・サーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。 |
Siebelゲートウェイ・サーバーのサーバー・マネージャ資格証明 | 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelゲートウェイ・サーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelゲートウェイ・サーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「優先資格証明の管理」を選択し、「設定」をクリックしてサーバー・マネージャ資格証明を設定します。 |
Siebelデータベース・リポジトリに対して、Siebel DBStoreの資格証明を設定します。
設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelデータベース・リポジトリ」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelデータベース・リポジトリの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「Siebel DBStoreの資格証明」を選択し、「設定」をクリックして資格証明を設定します。