この章では、様々なアップグレード方式を使用して、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)をEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードするための高度なプロセスについて説明します。この章では特に、次のことについて説明します。
表8-1では、1システム・アップグレード方式を使用して、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)をEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードするための手順について説明します。
注意: Enterprise Managerシステムのアップグレードを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインについて学習し、このプラグイン・リリースに関する使用例を理解することをお薦めします。現在の要件に最適な使用例を確認し、この表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。 |
表8-1 1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
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(a) |
1システム・アップグレード方式について学習します。 |
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(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
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手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
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(a) |
|
|
(b) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
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|
(c) |
手順2(b)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
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(d) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(b)と(c)を繰返します。 |
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(e) |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』で説明されている管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たしてください。 |
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手順3 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
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(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
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(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
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(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
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(d) |
アップグレードしたEnterprise Manager Cloud Controlと通信できるように、古い管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます。 |
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手順4 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード |
|
(a) |
次の前提条件を満たします。
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|
(b) |
管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
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|
(c) |
(クリティカルな必須手順) データベースに次のパッチを適用します。My Oracle Supportにアクセスすると、これらのパッチを検索できます。手順については、そのパッチに関連付けられたReadMeファイルを参照してください。これらのパッチを適用しない場合、アップグレードが失敗し、この失敗は修正することができません。 Oracle Database 11リリース1 (11.1.0.7)の場合:
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)、10gリリース2 (10.2.0.5)の場合 UnixおよびMicrosoft Windowsプラットフォームでは、パッチ11061801を適用します。 注意: パッチ13496395の適用もお薦めします。どのデータベース・リリースにパッチを適用できるかの詳細は、パッチとともにパッケージ化されているReadMeを参照してください。 |
|
(d) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャをすべて停止します。 これを確認するには、次の問合せを実行して、実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャのGUIDを書き留めます。
実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャを停止するには、次の問合せを実行して、前述のコマンドの出力から書き留めたGUIDを渡します。
|
|
(e) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ) アップグレードの前に、次の手順を実行します。
アップグレード後に、次の手順を実行します。
|
|
(f) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
|
(g) |
これからアップグレードするOMSを停止します。また、これに接続されているその他のOMSインスタンスも停止します。
|
|
(h) |
管理エージェントがメトリック収集のために管理リポジトリに接続しないように、「管理サービスとリポジトリ」ターゲットを監視する管理エージェントを停止します。この管理エージェントを停止しないと、OMSアップグレードが失敗する可能性があります。 |
|
(i) |
OMSと管理リポジトリをアップグレードします。グラフィック・モードとサイレント・モードのどちらでアップグレードするかを選択できます。ある時点でソフトウェア・バイナリをインストールし、後でグラフィック・モードまたはサイレント・モードでアップグレードすることも選択できます。 emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。
|
単一OMS環境の場合は、次を参照してください。 複数OMS環境(追加のOMSインスタンスあり)の場合は、第11.6項を参照してください。 |
手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
|
(a) |
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている場合、モニタの設定を変更します。 |
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(b) |
エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。 |
|
(c) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
|
(d) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(e) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
|
(f) |
アップグレード・プロセスをサインオフして、アップグレード・モードを終了します。 |
|
(g) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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|
(h) |
必要な場合は、Oracle BI Publisherを構成します。 |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』 |
(i) |
古いOMSホームを削除します。 |
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表8-2では、2システム・アップグレード方式を使用して、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)をEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードするための手順について説明します。
注意: Enterprise Managerシステムのアップグレードを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインについて学習し、このプラグイン・リリースに関する使用例を理解することをお薦めします。現在の要件に最適な使用例を確認し、この表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。 |
表8-2 2システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
|
(a) |
2システム・アップグレード方式について学習します。 |
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(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
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手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
|
(a) |
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|
(b) |
既存のOMSをアップグレードするホストの情報を指定します。 |
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(c) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
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|
(d) |
手順2(c)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
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(e) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順2 (c)と2 (d)を繰り返します。 |
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(f) |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』で説明されている管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たしてください。 |
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手順3 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード 注意: オプションで、Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryをアップグレードする前にOracle Management Agentのデプロイおよび構成を選択できます。この場合、手順3(a)から手順3(o)の前に、手順4(a)を実行します。 |
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(a) |
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする計画のあるリモート・ホストで、次の前提条件を満たします。
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|
(b) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャをすべて停止します。 これを確認するには、次の問合せを実行して、実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャのGUIDを書き留めます。
実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャを停止するには、次の問合せを実行して、前述のコマンドの出力から書き留めたGUIDを渡します。
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|
(c) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ) アップグレードの前に、次の手順を実行します。
アップグレード後に、次の手順を実行します。
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(d) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、管理リポジトリのバックアップを作成する前に、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
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(e) |
(従来のEnterprise ManagerシステムでOracle Software Libraryが構成されている場合のみ) Oracle Software Library(ソフトウェア・ライブラリ)を構成した場合、構成済ソフトウェア・ライブラリのディレクトリをそれぞれ、Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする予定のリモート・ホストからアクセスできる場所にバックアップします。 Enterprise Manager Cloud Controlのインストール後、ソフトウェア・ライブラリの再構成には、これらのディレクトリをバックアップする場所が必要になります(手順5 (b)を参照)。 たとえば、ソフトウェア・ライブラリが |
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(f) |
RMANユーティリティを使用して、管理リポジトリの入っている既存のデータベースを、まったく新しいホスト、または既存のOMSが実行されているホストのいずれかにクローニング(またはバックアップ)します。 既存のOMSが実行されているホストへのリポジトリのクローニング(またはバックアップ)は、バックアップできるだけのスペースがある場合にのみ選択します。 次に、それをリストアして、構成されるリポジトリをアップグレードできるように、そこから新しいデータベース・インスタンスを作成します。 注意:
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(g) |
クローニング(またはバックアップ)した管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
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|
(h) |
(クリティカルな必須手順) データベースに次のパッチを適用します。My Oracle Supportにアクセスすると、これらのパッチを検索できます。手順については、そのパッチに関連付けられたReadMeファイルを参照してください。これらのパッチを適用しない場合、アップグレードが失敗し、この失敗は修正することができません。 Oracle Database 11リリース1 (11.1.0.7)の場合:
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)、10gリリース2 (10.2.0.5)の場合 UnixおよびMicrosoft Windowsプラットフォームでは、パッチ11061801を適用します。 注意: パッチ13496395の適用もお薦めします。どのデータベース・リリースにパッチを適用できるかの詳細は、パッチとともにパッケージ化されているReadMeを参照してください。 |
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(i) |
クローニング(またはバックアップ)した管理リポジトリのキャラクタ・セットが、元の管理リポジトリのキャラクタ・セットと同じであることを確認します。 異なる場合、次のエラー・メッセージが表示されます。 ERROR emschema.wpxegn6m8wkg - ERROR:ORA-06502: PL/SQL: numeric or value error: character to number conversion error ORA-06512: at "SYSMAN.EM_CRYPTO", line 62 ORA-06512: at "SYSMAN.EM_CRYPTO", line 229 ORA-06512: at line 1 ORA-06512: at line 24 キャラクタ・セットが同じであることを確認するには、管理リポジトリで次の問合せを実行します。
キャラクタ・セットが同じでない場合は、同じにします。 |
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(j) |
Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、古いOMSホームから次のコマンドを実行して、古い管理リポジトリからemkeyを削除します。
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(k) |
管理リポジトリをクローニング(またはバックアップ)した日時を指定します。 注意: 管理リポジトリのクローニング(またはバックアップ)後に既存のEnterprise Managerシステムに追加された管理エージェントまたはターゲットは、アップグレードされないため、アップグレードされたEnterprise Managerシステムに手動で追加する必要があります。アップグレードされたシステムに手動で追加する必要があるターゲットを特定するには、第12.9項の説明に従って差分レポートを参照してください。 |
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(l) |
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている場合、モニターの設定を構成し、SLBの準備をしておきます。 |
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(m) |
リモート・ホストにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールし、手順3 (f)でクローニング(またはバックアップ)した、データベースの管理リポジトリをアップグレードします。グラフィック・モードとサイレント・モードのどちらでインストールするかを選択できます。ある時点でソフトウェア・バイナリをインストールし、後でグラフィック・モードまたはサイレント・モードでアップグレードすることも選択できます。 2システム・アップグレードを実行しているホストがアップグレード前コンソールに入力したホスト名と一致しないために、OMSをアップグレードできないことを示すエラー・メッセージが表示される場合、アップグレード前コンソールに移動して正しいホスト名を指定します。 (注意: OMSをアップグレードする前に管理エージェントをデプロイすることを選択した場合に、このエラーが表示されたときは、アップグレード前コンソールでエラーを修正してから、OMSのアップグレードの前に管理エージェントを再度デプロイします。) emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。 11gリリース1 (11.1.0.1)の場合
10gリリース5 (10.2.0.5)の場合
(注意: OMSをアップグレードする前に管理エージェントをデプロイすることを選択している場合に、このエラーが表示されたときは、前述のコマンドを実行した後、必ずすべての管理エージェントを再度デプロイします。ただし、コマンドの実行後、管理エージェントの再デプロイの前に、インストーラを実行してemkeyに関するエラーが再度発生しないか確かめることをお薦めします。) |
単一OMS環境の場合は、次を参照してください。 複数OMS環境(追加のOMSインスタンスあり)の場合は、第11.6項を参照してください。 |
(n) |
データベース・ドメイン名にA-Z (文字)、0-9 (数値)、_ (アンダースコア)、# (ハッシュ)、$ (ドル)、. (ピリオド)または@ (単価)以外の文字が含まれている場合、スイッチオーバー操作のRun Presync手順が失敗し、次のエラーが ORA-20000: Found exception Error Message :ORA-02083: database name has illegal character '-' Error Number ;-2083 この問題を回避するには、前提条件として、付録L.1に示されている手順に従ってください。データベース・ドメイン名にハイフンなどの無効な文字が含まれている場合は、修正します。 |
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(o) |
旧リリースの管理リポジトリをアップグレードした管理リポジトリにリンクします。 |
|
手順4 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
|
(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 注意: 管理エージェントのデプロイおよび構成後に、古い管理リポジトリで、たとえば、メトリックのしきい値、ジョブの定義、テンプレートなどの構成変更は行わないでください。変更した場合、新しい管理エージェントにスイッチオーバーするときにこれらの変更内容は継承されず、変更内容を転送する唯一の方法は、新しい管理エージェントを再構成することです。管理エージェントを再構成する方法の詳細は、第10.1.2項.の手順(6)の注意を参照してください。 |
|
(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
|
(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
|
(d) |
アップグレードしたEnterprise Manager Cloud Controlと通信できるように、古い管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順4(a)から(d)を繰り返すことができます。 |
|
手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
|
(a) |
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールしたホストを確認します。 |
|
(b) |
(従来のEnterprise Managerでソフトウェア・ライブラリが構成されている場合のみ) Enterprise Manager Cloud Controlでソフトウェア・ライブラリを再構築し、従来のEnterprise Managerシステム用に構成されたソフトウェア・ライブラリから独立させます。 |
|
(c) |
中央エージェント[手順3 (m)の一部でインストールした新しいOMSとともにデフォルトでインストールされる管理エージェント]を保護します。 |
|
(d) |
エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。 |
|
(e) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
|
(f) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(g) |
見越データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(h) |
Enterprise Managementシステムの旧リリースのアップグレード中に、このリリースに対して手動で行った構成およびセットアップ関係の変更をすべて明らかにするために、差分レポートを生成します。 |
|
(i) |
アップグレード後のEnterprise Managerシステムで現在アクティブでないターゲットのリストを表示します。 |
|
(j) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
|
(k) |
アップグレード・プロセスをサインオフして、アップグレード・モードを終了します。 |
|
(l) |
不要な中央エージェントを削除します。 |
|
(m) |
(オプション)削除された中央エージェントで監視されていたターゲットを監視します。 |
|
(n) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
|
|
(o) |
必要な場合は、Oracle BI Publisherを構成します。 |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』 |
(p) |
古いOMSホームを削除します。 |
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表8-3では、異なるホストで1システム・アップグレード方式を使用して、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース5 (10.2.0.5)または11gリリース1 (11.1.0.1)をEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードするための手順について説明します。
注意: Enterprise Managerシステムのアップグレードを開始する前に、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を確認して2014年9月と10月および2015年1月にリリースされたプラグインについて学習し、このプラグイン・リリースに関する使用例を理解することをお薦めします。現在の要件に最適な使用例を確認し、この表の使用例に示される詳細な手順に従ってください。 |
表8-3 異なるホストでの1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Manager Grid Controlのアップグレード
手順番号 | 手順 | プロシージャ |
---|---|---|
手順1 |
準備 |
|
(a) |
異なるホストでの1システム・アップグレード方式について学習します。 |
|
(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
|
手順2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
|
(a) |
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|
(b) |
既存のOMSをアップグレードするホストの情報を指定します。 |
|
(c) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
|
|
(d) |
手順2(c)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
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(e) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(c)と(d)を繰返します。 |
|
(f) |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』で説明されている管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たしてください。 |
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手順3 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
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(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
|
(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
|
(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
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(d) |
アップグレードしたEnterprise Manager Cloud Controlと通信できるように、古い管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます。 |
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手順4 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード |
|
(a) |
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールする計画のあるリモート・ホストで、次の前提条件を満たします。
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(b) |
管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
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(c) |
(クリティカルな必須手順) データベースに次のパッチを適用します。My Oracle Supportにアクセスすると、これらのパッチを検索できます。手順については、そのパッチに関連付けられたReadMeファイルを参照してください。これらのパッチを適用しない場合、アップグレードが失敗し、この失敗は修正することができません。 Oracle Database 11リリース1 (11.1.0.7)の場合:
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)の場合
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)、10gリリース2 (10.2.0.5)の場合 UnixおよびMicrosoft Windowsプラットフォームでは、パッチ11061801を適用します。 注意: パッチ13496395の適用もお薦めします。どのデータベース・リリースにパッチを適用できるかの詳細は、パッチとともにパッケージ化されているReadMeを参照してください。 |
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(d) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャをすべて停止します。 これを確認するには、次の問合せを実行して、実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャのGUIDを書き留めます。
実行およびスケジュールされているデプロイメント・プロシージャを停止するには、次の問合せを実行して、前述のコマンドの出力から書き留めたGUIDを渡します。
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(e) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ) アップグレードの前に、次の手順を実行します。
アップグレード後に、次の手順を実行します。
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(f) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、既存の管理リポジトリにコピーします。これを実行するには、アップグレードしようとしている古いOMSホームで次のコマンドを実行します。次のコマンドは両方のリリースで適用可能です。
注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。 emkeyがコピーされているかどうか検証するには、次のコマンドを実行します。
emkeyがコピーされている場合、次のメッセージが表示されます。 The EMKey is configured properly, but is not secure. Secure the EMKey by running "emctl config emkey -remove_from_repos". |
|
(g) |
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(h) |
従来のEnterprise Managerにより、NFSマウントされている共有ドライブにOracle Software Library(ソフトウェア・ライブラリ)が構成されている場合、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストからこの共有ドライブにアクセスできることを確認します。 ただし、既存のEnterprise Managerの旧リリースが実行されているローカルのファイル・システムにソフトウェア・ライブラリが構成されている場合は、Enterprise Manager Cloud Controlのインストールを計画しているリモート・ホストの古いEnterprise Managerシステムで維持されていたソフトウェア・ライブラリと同じディレクトリ・パスに、このソフトウェア・ライブラリをコピーします。 |
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(i) |
リモート・ホストにEnterprise Manager Cloud Controlをインストールし、既存のデータベースで管理リポジトリをアップグレードします。 |
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手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
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(a) |
中央エージェント[手順4 (i)の一部でインストールした新しいOMSとともにデフォルトでインストールされる管理エージェント]を保護します。 |
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(b) |
エージェントのアップグレード・ステータスを確認します。 |
|
(c) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
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(d) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
|
(e) |
エージェント移行プロセスをサインオフします。 |
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(f) |
アップグレード・プロセスをサインオフして、アップグレード・モードを終了します。 |
|
(g) |
不要な中央エージェントが削除されました。 |
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(h) |
(オプション)削除された中央エージェントで監視されていたターゲットを監視します。 |
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(i) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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(j) |
必要な場合は、Oracle BI Publisherを構成します。 |
『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』 |
(k) |
(オプション)古いOMSホームを削除します。 |
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